ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP '95全日本GT選手権 Rd.1 FUJI GT GTインサイド・レポート No. 5 1995/ 5/ 3 FMOTOR4版 ---------------------------------------------------------------------------- 16.#40太田哲也 「昨日からタービンがおかしいんだ。ブーストが上がらないんだ。#40はIHI製 タービンを、#34はギャレット製のタービンを使っているから、#34が好調とは いっても互換性がないんだ。予備のタービンは決勝までとっておくよ。ちょっと面 白くないね」 17.#34アンソニー・リード 「古いタイヤを使うとちょっとバランスが悪い。クオリファイセッティングはOK だけれど、レースセッティングはまだ良くないね。自分のタイムには満足していな い。もっと速く走れる。ターゲットタイムは1分32秒台だね。最終ラップで急に オーバーステアになったんだけど、オイルが出ていたのかもしれない」 18.#33タイサン・ポルシェGT2 ポルシェ勢ではトップのタイムをマークした松田秀士は「Bコーナーで路面が濡 れているのを計算に入れずにブレーキングしたら行き過ぎちゃった。その失敗がな ければ33秒台まで行けたと思う。でも、まあ良かった。クルマもまあまあ良くなっ てきている」と明るい表情。一方これを横で聞いていた#35鈴木恵一は、「松田 君、2回目も行けて良かったな。俺が行ったときには最終コーナーでオイルが出 ちゃってさあ。無線で聞いてたから様子を見ながら行ったんだけど、バーって流れ てたからこれはダメだと思ってやめたよ」と少し残念そうな口振りだった。 19.#1カルソニックスカイライン このレースから新型のR33スカイラインGTRを投入したホシノ・レーシングだ が、昨日からどうも上手くいかないようだ。「4月24、25日のSUGOテストで初 めてR33に乗ったんですが、やはりレースで走らないとホントのところは分かりま せんから。昨日もこの(午前の)セッションもエンジンがいまひとつで、本来の調 子が出ていないようです。しかも、途中でデフが壊れちゃって、アタックになりま せんでした。午後の予選までは修理できますよ。大丈夫、もっと速くなります」と 影山は言うが、その表情にはいつもの冴えがなかった。 20.#38エリック・コマス まだコースが濡れているにもかかわらず1分33秒台をマークしたコマスは、「最 後にピットストップして出ていったんだけど、ちょっと遅すぎてチェッカーフラッ グに間に合わなかった。でも、その前にハーフウエットの状態で33秒台が出せたの はまあまあだね。午後は雨にみたいだから、グリッドはこのまま2番手ということ になりそうだけど、決勝ではグッドスタートで前に出るよ」と自信を語った。 ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP '95全日本GT選手権 Rd.1 FUJI GT GTインサイド・レポート No. 7 1995/ 5/ 3 FMOTOR4版 ---------------------------------------------------------------------------- 21.#30綜合警備PORSCHE 公式結果表では山田が1分34秒971を記録したことになっているが、これは計時 装置のミスで実際には田嶋が出したタイム。 その田嶋は、「昨日まともに走っていないんです。サスペンションが変わったの でもっと走り込みたかったんですけれど、ですからどこまで頑張っていいのかまだ 判らないんです。100Rとか最終コーナーはまだ少しアンダーも出ています。こん な状態なのに993GT2というマシンは、無理してタイムを出しにいかなくてもタ イムが出てしまう楽なクルマです。問題のABSですか、今日のように濡れている とABSが作動しちゃうんですけど、鈴鹿の1-2コーナーみたいにブレーキを残 して回るところが富士スピードウェイにはないので、心配はしていません。コース が乾けば1分33秒台は十分に出す自信があります」と印象を語った。 22.'95GTC テレビ信州でも放送決定! テレビ信州 GTC放送スケジュール GTC第2戦富士 5月19日 25:15~26:39 GTC第3戦仙台ハイランド 7月7日 GTC第4戦富士 8月25日 GTC第5戦SUGO 9月22日 GTC第6戦MINE 10月13日 23.*18 ATSーBM ERC RX7(GT2予選1位) 福嶌稔大が40秒台前半までタイムを詰め、さあ、川崎がアタックと交代した直後 にAコーナーでストップしてしまったエリート・レーシングのRX7。原因はなん とガス欠だった。予選後にレッカーに引かれて戻ってきた川崎哲哉は「ガソリンが 入ってないと車は走らないぞ! お前ら知ってんのかぁ」とひどくおかんむりの様 子。なんと予選2回目の前に給油するのを忘れたとか。「マシンはすごく良い状 態。基本は去年と同じFC3Sですけど、ミッションとブレーキは改良してきまし た。今日もストレートでいい感じでエンジンが回るし、こりゃ行けると思いました よ。そしたら、Aコーナーでガックンでしょ。やんなちゃうよ。間違いなく39秒台 は行けたはずです。決勝ですか、こんなチームですからねー(と、メカニックをジ ロリ)」その言葉と裏腹に顔は笑顔が絶えない川崎だった。 24.#38エリック・コマス(ポールポジション) 1分32秒271というレコードタイムでポールポジションを獲得したエリック・コ マス。今回TVレポーター役の和田孝夫が「コングラチュレイション!」と声をか けると「ワタシは英語がシャベレマセン。日本語だけ、フランス語だけ」と笑わせ た。ちなみにこの冗談は鈴鹿でも使っている。「ポールポジションは90年にF3000 でとって以来。F1ではいろいろうまくいかないことが多かったから、たいへんう れしい」と英語で話していた。 25.#34アンソニー・リード(GT1予選2位) フロントサスペンションに問題があってタイムを詰めきれなかった。フェラーリ はノーマルから大幅にモディファイしているが、テストの時間が少なくて決まって いない部分が多くある。今日はちょっとガッカリした。でもレースは大丈夫だと思 う。雨だったら? ヨコハマに訊いてよ。 26.#3長谷見昌弘(GT1予選8位) 「R33は新しい車だからね。まだまだ、やらなきゃいけないところが多い。今の状 態だとまるでロデオだよ。すぐには直せるもんではないし、メカのみんなも徹夜の 連続で苦労してるから、無理は言えないしね。だから、今日は我慢ですよ。でも第 1戦鈴鹿の時のR32ならポールポジションかもね。あ、これ言うと怒られるかな」 GTアソシエイション事務局 インサイドレポート担当 古屋 知幸 = MGG01235=