2025年スーパーFJ日本一決定戦が12月20日(土)に富士スピードウェイで開幕。Aグループの公式予選は昨年の筑波・富士シリーズ王者の伊藤駿(Hobbybase&ZAP)が2番手箕浦稜己(MYST SEIDOYA KK-SⅡ)に0.237秒差のトップタイムで、A組セミファイナルでのポールポジションを獲得した。
毎年12月に行われるS-FJ日本一決定戦は全国4シリーズのチャンピオンや上位ランカーが一同に会しての戦いだ。Aグループにはもてぎ・SUGOシリーズとオートポリスシリーズ、さらにジャパンリーグを制し3冠の酒井翔太(ファーストガレージ゙kks2)、が出走している。
午前8時45分コースオープン。直前から小雨がコースを濡らし始めるウエットコンディションのなか全車コースイン。A組はエントリー20台だったが、今回初のS-FJレース参戦予定だった光山勇正(ファーストガレージ KR KK-SⅡ)が前日の練習走行でのクラッシュから修復ならずDNS、また濵邊誠己(ELEVレーシングKKS2制動屋)もDNSで18台がコースインし20分間の予選が開始。
各車路面のコンディションを確かめるようにウオームアップを行い残り時間15分。伊藤が2分2秒982のトップタイム。2番手もてぎ・SUGOシリーズ5位の石井大雅(ファーストガレージ制動屋SⅡ)の3秒569、3番手鈴鹿・岡山シリーズ10位の宮本颯斗(MYST KKS2,KK-SⅡ)4秒322と続く。伊藤はさらにタイムを削り取り1秒717と2番手石井に0.976秒の大差をつける。3番手宮本に続いて酒井が4秒585で4番手に進出。しかし直後に箕浦が3秒320の3番手。箕浦は鈴鹿・岡山シリーズ3位だ。続いて板倉慎哉(AMORE with Racing F)が3秒567で4番手、さらにもてぎ・SUGOシリーズ4位のYOSHIDA KODAI(T's TECHNO RF)が4秒032で5番手と立て続けにタイムを出して宮本6番手、酒井7番手にドロップ。3台が出走のジェントルマンクラスは本間隆史(MATRacingPJ10V)が総合13番手でクラストップだ。このタイミングでただ一人スリックタイヤでコースインした武者利仁(KF MOTORSPORT KKS-2)がピットに戻りレインタイヤに交換、ギャンブルに失敗した形になった。
残り10分を切って箕浦が2分1秒990と伊藤に0.273秒差まで迫る。石井も2秒329と自己ベストを更新するが3番手にダウン、酒井3秒084で4番手、5番手に3秒199で小田部憲幸((株)フォースリンクZAP ED)が上がってくる。小田部は続く周回で2秒806までタイムを削り取り酒井を逆転、4番手。YOSHIDAが6番手。
この頃からやや雨足が強まり各車ベストタイムを更新できない中、残り時間5分に三瓶旭(中日本自動車短期大学KK-SⅡ)が2分3秒256で6番手にアップ。そしてレインタイヤに履き替えた武者が自己ベストを一気に詰めて残り時間4分で13番手、さらに残り2分で10番手まで進出。三瓶は残り1分を切って3秒035の5番手タイム。YOSHIDAが3秒054で6番手。酒井7番手までドロップ。
20分が経過しチェカードフラッグ。伊藤は3周目に出した2分1秒717でAグループのセミファイナルのポールポジションを獲得。箕浦はチェッカー周に1秒954まで詰め寄ったが0.237秒及ばずの2番手。セカンドロウは3番手石井、4番手小田部、3列目5番手三瓶、6番手YOSHIDAというトップ6となった。
Aグループのセミファイナルは明日12月21日(日)、午前8時40分スタート予定だ。
Text: Junichi SEKINEPhoto: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA








