前回の第5戦もてぎ大会で終盤まで優勝を争いながら、スロットルのトラブルで惜しくも敗れた太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)。テレビ中継ではその姿を見て少年が泣きじゃくる姿が放映され、SNSなどで大きな話題になっていた。
これを知った太田本人から、この少年たちを第6戦富士大会に招待しよう、という申し出があり、9月12日、第6戦の公式予選を前にパドックで対面する機会が設けられた。
自分達で描いたダンデライアンの5号車と6号車の絵を手に待っていた二人を前に、太田はガレージに招き入れて自分のドライブする6号車の説明などをして幼いファンを暖かく迎えていた。
だいきくん(8)のコメント「ちょっと緊張したけど楽しかった。」
よしきくん(6)のコメント「(太田選手は)カッコよかったから大好き。(去年)鈴鹿で優勝したし、この前のもてぎはスピンしちゃったけど、それまでずっと牧野くんを押さえてたから」
二人のお父様のコメント「最初は『国際映像に映っちゃった!イエイ!』くらいの気持ちでしたが、家に帰ってSNSを追っかけてみると、こりゃ大変なことになってるな、と。そのうちJRPさんからDMが来ていて『うわあ!』ってなっちゃいました。実は周りにもファンの方が沢山いらっしゃったんですけど、僕らだけ抜かれちゃって、良いのか? って思ったんですけど、ご招待を親の一存で断っちゃいけないなと、これがPRの一助になればと思って、お受けしました。ファンの方々やチームの皆さんには感謝しかありません。(太田選手から招待を受けて)二人も驚いてました。何かの冗談だと思ったようで。断らなくてよかったです」
「もともとダンデライアンのファンなんです。中でも太田選手はかっこいいから、と。普段は朝なかなか起きないんですけど、今朝はピッタリに起きて来ました(笑)」
「地元が栃木なので、もてぎで開催されるレースには極力行こうと思ってました。このおかげで僕も太田選手のファンになっちゃいました」
その声援の甲斐もあって太田格之進は公式予選で2位の好位置を獲得。決勝では惜しくも表彰台はならなかったものの、9位で2ポイントを獲得している。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Motorsports Forum


