ENEOSスーパー耐久シリーズSupported by BRIDGESTONE第7戦「S耐ファイナル富士4時間レースwithフジニックフェス」は12日、フジスーピードウェイで決勝を行い、ST-Xクラスでは31号車DENSO LEXUS RC F GT3(永井宏明/小高一斗/嵯峨宏紀)が今季2勝目を飾った。同クラスのチャンピオンは3位に入った14号車中升ROOKIE AMG GT3(鵜飼龍太/蒲生尚弥/平良響/片岡龍也)が獲得した。
4時間レースは午後0時20分にローリングラップが始まった。天候は曇り、路面はドライだ。
ST-Xクラスは7台が参加。予選3位からスタートでトップに立ったのは31号車DENSO LEXUS RC F GT3(永井宏明/小高一斗/嵯峨宏紀)。これにポールポジションの14号車中升ROOKIE AMG GT3(鵜飼龍太/蒲生尚弥/平良響/片岡龍也)、23号車TKRI松永建設AMG GT3(DAISUKE/元嶋佑弥/中山友貴)、1号車HELM MOTORSPORTS GTR GT3(鳥羽豊/平木湧也/平木玲次)が僅差で続き序盤から4台がトップ争いを演じる。
しかし31号車は徐々に集団から抜け出し、トップを堅持。中盤には1号車にトップを譲る場面もあったが、最終的には1分以上の大差をつけて優勝。今季2勝目を飾った。1号車は2位、3位に入った14号車が今季のチャンピオンを決めることとなった。
ST-Zクラスは前戦でチャンピオンを決めている52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT4(山崎学/吉田広樹/服部尚貴/川合孝汰)がここでも優勝。今季4勝目を飾り、終わってみればシーズンを圧倒して有終の美を飾った。
ST-TCRクラスは参加した2台がともにチェッカーを受けられなかった。よって表彰式も行われず、さみしい最終戦となった。
ST-1クラスは2台が参加。優勝は久しぶりにコンビを組んだ47号車D'station Vantage GT8R(織戸学/谷口信輝)。2号車シンティアムアップルKTM(井田太陽/加藤寛規/高橋一穂/吉本大樹)はトラブルに見舞われながらも完走したため、チャンピンを獲得した。
ST-2クラスは完走すればチャンピオンという13号車ENDLESS GR YARIS(花里祐弥/石坂瑞基/伊東黎明/岡田整)がトラブルで完走ならず。優勝した743号車Honda R&D Challenge FL5(石垣博基/木立純一/柿沼秀樹/小林天翔)がチャンピンを獲得した。HONDA R&DはCIVIC TYPE-R FL5をひっさげ今季フル参戦、初年度での戴冠となった。
ST-3クラスは参加5台中、4台にチャンピオンの可能性があるという混戦。優勝は39号車エアバスターWINMAX RC350 TWS(眞田拓海/伊藤鷹志/岡田衛/藤田真哉)だったが、3位に入った38号車 ヒグチロジスティクスサービスRC350 TWS(尾崎俊介/石森聖生/鶴賀義幸/石塚崇宣)が逃げ切ってチャンピオンを獲得した。
ST-4クラスは8台が参加。チャンピオンの可能性を残しているのは41号車エアバスターWINMAX GR86 EXEDY(石井宏尚/冨林勇佑/水野大)と60号車全薬工業G/MOTION' GR86(塩谷烈州/瀬戸貴巨/小野陽平)の2台。優勝したのはトップドライバーをそろえた86号車TOM'S SPIRIT GR86(矢吹久/松井孝允/河野駿佑/坪井翔)。2位に入った41号車がチャンピンを決めた。
最大勢力のST-5クラスは13台が参加。ここまでランキングトップの72号車OHLINS Roadster NATS(金井亮忠/山野哲也/野島俊哉)が優勝したたため文句なしの戴冠となった。
車両開発が行われているST-Qクラスは6台が参加。271号車CIVIC TYPE R CNF-R(武藤英紀/伊沢拓也/大津弘樹)がトップでゴールした。
来シーズン2024年のスーパー耐久は4月20日のスポーツランドSUGOで開幕。全7戦が行われる予定だ。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Kazuhiro NOINE