S-FJ日本一決定戦

日本一決定戦富士A組公式予選 岡本大地がポールポジション獲得

A組ポールポジションの岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)

 2022年スーパーFJ日本一決定戦公式予選は富士スピードウェイで12月10日(土)に開催され、A組ではS-FJジャパンチャレンジ王者の岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)が、岡山シリーズチャンピオンの清水啓伸(Drago CORSE)に0.029秒差でポールポジションを獲得した。

 毎年恒例のスーパーFJ日本一決定戦。例年鈴鹿ともてぎで交互開催されていたが今年は富士スピードウェイで開催。筑波/富士シリーズ戦の舞台とはいえレース開催数は少なく、ある意味各チームに平等ともいえる。

 エントリー41台をAB二つのグループに分けて、それぞれ予選と第1レグが行われ、第1レグの結果で決勝のスターティンググリッドが決まる。第1レグは6周しかしないので、いかに長大なストレートでスリップストリームが効く富士といえど、予選でのポジションは重要だ。

 A組予選は午前8時35分にコースオープン、初冬の富士スピードウェイは気温1度。路面は氷のように冷えているため、20台の車両は20分間の予選の前半はタイヤのウオームアップに専念することになる。

 ところが7分経過時点で赤旗が提示され各車ピットに戻される。永原蒼翔(ピットワークなかはらMYST)がTGRコーナーでストップしているためだ。

 聞き込んだ情報によると、まず齊藤慈岳(FER WILD LIFE KK-S2)と池田拓馬(テイクファースト&アメロイド)が接触、続けて齋藤が永原に当たって永原がコースアウトした模様だ。齋藤にダメージはなかったようだが池田はステアリングラックを破損。ピットには戻って来られたものの、修復のため永原と共に予選を終わることになる。

 永原のマシンを撤去して、8時47分に残り時間10分で予選が再開。待機中に冷えてしまったタイヤを再度ウオームアップしなければならない。赤旗前のトップタイムは岡本大地の1分52秒374。これがまずはターゲットになる。

 残り6分、清水が1分52秒415で2番手。清水は今年の岡山シリーズタイトルに加えて、HRS-Suzukaフォーミュラクラスのアドバンスコースでスカラシップの最終選考会対象となった4人のうちの一人だ。それに続くのは田上蒼竜(A'sカンパニーZAP ED)の52秒951で3番手。田上は今年のもてぎ/SUGOシリーズと筑波/富士シリーズのダブルチャンピオンだ。

 残り4分、清水が52秒258でトップに立つが、すかざず岡本が51秒465で逆転。元山泰成(Ecotech Racing)が52秒713で3番手、高木悠帆(MYST KK-SII)が52秒761で4番手、松田大輝(K-TACK MYST KK-SII)が52秒768で5番手へ。しかし直後に田上が51秒982で6番手から2番手に戻し、清水、元山、高木、松田はそれぞれ後退。

 残り2分、清水が51秒578で再び2番手へ、松田も52秒190で6番手から4番手へ。5番手に52秒231で八巻渉(中日本自動車短期大学KK-SII)が進出。元山は6番手にドロップ。残り30秒、田上が51秒347でふたたび清水を押しやり、八巻が51秒987で4番手。5番には島影柊麿(M2 KK-SII)が52秒035で飛び込んでくる。島影はカート出身で今年は清水と同じくHRS-Suzukaのスカラシップの最終選考会まで残ったメンバー。ただし4輪レースの経験はいままでなく、今回が初の公式戦だ。

A組予選2位の清水啓伸(Drago CORSE)

A組予選3位の田上蒼竜(A'sカンパニーZIP ED)

A組予選4位の八巻渉(中日本自動車短期大学MSE学科KK-SII)

A組予選5位の松田大輝(K-TACK MYST KK-SII)

A組予選6位の小川涼介(M2 KK-SII)

 残り10秒で岡本がコントロールラインを通過、1分51秒161をマークしポールポジションを確定させる。その後チェッカードフラッグが振られる中最後のアタックでさらに順位は入れ替わり、清水が51秒190と0.157秒差で田上をみたび逆転、第1レグのフロントロウを確保、田上は3番手。島影も51秒832と51秒台に入れて4番手へ。八巻5番手、松田6番手となった。

A組予選8位の島影柊磨(M2 KK-SII)

 その後の審議で島影は走路外走行複数回とジャッジされ4グリッド降格で8番手スタートとなり、八巻4番手、松田5番手、島影のチームメイトの小川涼介(M2 KK-SII)が6番手から第1レグをスタートすることとなった。

ジェントルマンクラスA組ポールポジションの宮本健一(KMTS-RTミストKK-SII)

40歳以上が対象のジェントルマンクラスはA組は2台がエントリー。宮本健一(KTMS-RTミストKK-SII)が全体15位でクラストップ、夕田大助(LAPS)が全体17位でクラス2番手となった。

 日本一決定戦、A組の第1レグは午後0時35分コースイン予定だ。

富士山バックの清水啓伸(Drago CORSE)

富士山バックの田上蒼竜(A'sカンパニーZIP ED)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE


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