SUPER FORMULA LIGHTS

SFL:第8戦オートポリス決勝 名取鉄平が今季5勝目 ドライタイヤの佐藤蓮は涙を飲む

レースはセーフティーカー先導で始まった

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)第8戦は16日、オートポリスで決勝を行い、10周を走って2番グリッドからスタートした名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が優勝した。

 昨日行われる予定だった公式予選が決勝第7戦に振り替えられたため、スターティンググリッドは金曜日に行われた占有走行3回目のセカンドベストタイムで決定されることとなった。

スターティンググリッド

  1. 佐藤蓮(TODA FIGHTEX)
  2. 名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)
  3. 三宅淳詞(MAX RACING 320)
  4. ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)
  5. 河野駿佑(RS FINE K&N 320)
  6. 野中誠太(Kuoカローラ中京TOM'S 320)
  7. 平良響(Kuoカローラ中京TOM'S 320)
  8. DRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)
  9. 今田信宏(JMS RACING with B-MAX)
  10. SYUJI(B-MAX ENGINEERING 320)

セーフティーカー先導はレース終盤まで続いた

優勝は名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)

決勝2位はジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM\'S 320)

決勝3位は河野駿佑(RS FINE K&N 320)

 昨日梅雨入りが発表された九州地方にある大分県のオートポリスは早朝より霧と雨。スタート進行は午前8時から始まる予定だったが、再三の延期の後、午後に行われる予定だった第9戦を中止とし、この枠で第8戦を行うこととなった。スタート時刻は午後12時25分、周回数も21周から14周に変更され、セーフティーカー(SC)先導でのスタートとなった。

 決勝スタート、午後12時25分時点の天候は小雨、薄い霧で気温20.9度、路面温度21度。多くのドライバーはウェットタイヤを選択したが、ポールポジション(PP)の佐藤蓮(TODA FIGHTEX)、3番グリッドの三宅淳詞(MAX RACING 320)、9番グリッド・マスタークラスPPの今田信宏(JMS RACING with B-MAX)の3人はドライタイヤを選択してSC先導でグリッドを離れた。

 しかしSC中に霧は濃くなり、さらに大粒の雨まで落ち始めた。これを見てドライタイヤの三宅は3周終りでピットインし、タイヤをウエットに交換し、最後尾で戦列に復帰する。

 SC先導は延々と続き、トップ、ドライタイヤの佐藤はこのまま規定時間の30分でレース終了を待つ作戦を選択したようだが、無情にも8周目走行中には天候も若干回復し、ジェットコースターストレートでSCのルーフランプは消えた。

 レースは9周目からようやく始まる。やはりドライタイヤの佐藤は苦しい。1コーナーではインから名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)に、アウトからジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)にかわされ3位に落ちる。これでトップに立ったのは名取で2位にはアレジが続く。佐藤はこの後もウェットタイヤ勢に抜かれずるずると後退。3位には河野駿佑(RS FINE K&N 320)が上がってきた。

 30分の規定時間があるためレースは10周で終了、実質2周で争われることとなった。ファイナルラップとなった10周目には最終セクションでトップ名取にアレジが肉薄するが、最後までアレジを押さえきった名取が優勝、2位にはアレジが入った。

 3位には河野が続き、4位は平良響(Kuoカローラ中京TOM'S 320)、5位は野中誠太(Kuoカローラ中京TOM'S 320)、最後尾から追い上げた三宅は6位に入った。

 マスタークラスはPPの今田がドライタイヤを選択したため、ウェットタイヤのSYUJI(B-MAX ENGINEERING 320)が優勝した。

 このレースは本来14周で、75%を超える10周を消化したため入賞ドライバーにはフルポイントが与えられる。

表彰式: 左から2位・アレジ、優勝・名取、3位・河野、マスタークラス優勝・SYUJI

 SFLのオートポリス大会は昨日の第7戦、この第8戦の2戦で終了。次大会は6月19日、20日にスポーツランドSUGOで第10~12戦が行われる予定だが、ここで行われる予定だった第9戦の扱いは現在のところ未定である。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

検索

最新ニュース