SUPER GT

SGT:第3戦鈴鹿ポールポジション会見 「テストで手応えがあり、鈴鹿はチャンスだと思っていた」(伊沢拓也)

GT500 Class No.64 Modulo NSX-GT

伊沢拓也
6月に(鈴鹿で)行われたタイヤメーカーテストでも良い手応えがあって『鈴鹿はチャンスだな』と思っていました。でも想像していた以上に調子が良くて、気合が入ると同時にプレッシャーも大きくなっていきました。実は長いこと走ってきてQ1でトップタイムをマークしたことは何度かありましたが、Q2でトップタイムをマークしたのは今回が初めてなんです。
これもチームが良いクルマを用意してくれたから。もちろんダンロップさんが用意してくれたタイヤが素晴らしかったのも大きかった。このクルマとタイヤが、鈴鹿にピッタリ合っていました。このクルマに乗ったら誰でもポールが獲れる、そんなクルマに仕上がっていました。ここまでの富士2戦でも100Rのような高速コーナーではダンロップタイヤは速かった。ただその分、低速コーナーが犠牲になっていました。逆にその特性を活かして、鈴鹿サーキットとぴったりマッチした感じですね。
明日の決勝ではクルマの速さを見せる展開にしたいです。レースをどのように組み立てるのかは、まだ決まっていません。でも自分がスタートを担当するなら、そのままリードを広げていって20秒くらいリードして大津選手に繋げたい。そう思っています。
大津弘樹
ポールポジションを獲ることができて、嬉しい気持ちでいっぱいです。僕は今シーズンからGT500にステップアップしてきたので、なるべく早いうちに速さを印象付けたいと思っていました。そのためにも自分が走ったセッションでトップタイムをマークし、決勝レースで優勝したいと思っていました。今回、3レース目でセッションのトップタイムをマークすることができ、目標の一つを達成することができました。とても嬉しい公式予選になりました。
朝の公式練習から伊沢さんが速いタイムをマークしていて、僕自身もクルマのポテンシャルを信じ切って、持っているものすべてを引き出そうとアタックしました。鈴鹿サーキットはSRSのころから走り込んでいて得意なコースなので、いいアタックができました。今回セッションのトップタイムをマークできて、自分の速さをアピールできたと思いますし、自信にもつながりました。
ただ、明日の決勝レースが一番大事です。コースコンディションがどうなるのか、そして自分たちのレースペースも未知数ですが、明日は決勝での強さを発揮して、表彰台の中央を目指して、ベストを尽くしたいと思います。

GT300 Class No.31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT

嵯峨宏紀
公式練習では雲行きは怪しくて「Q1通過できるかどうか?」みたいなフィーリングでした。それでQ1は中山選手に走ってもらったんですが、そこで彼がトップタイムをマークしてくれました。これには僕もびっくりしましたが、プレッシャーも大きくなってしまいました(苦笑)。でも頭が真っ白になった状態でアタックしたらベストタイムをマークすることができました。無線では2番手と聞いていたので悔しいなあと思ったのですが、トップタイムのクルマがペナルティで後退したようでポールポジションを獲ることができました。頭が真っ白になるような状況にしてくれたチームと中山選手に感謝です(笑)。
今年は走り始めからから調子が良く、確か岡山の公式テストでも2番手だったと思います。でもここまでの2戦では上手くかみ合わずに結果が出せなくて。だからこうしてポールポジションを獲ったことは嬉しいと同時に、開発ドライバーとしてはホッとしています。
明日の決勝レースではトップからそのまま逃げ切りたいのですが、周りは猛者ばかりなので、簡単ではないでしょうね。第2戦の富士と違って今回はタイヤ交換義務はありませんが、鈴鹿はもともと荷重が大きくタイヤに厳しいコースです。しかも猛暑なので、タイヤにはとても厳しい状況だと思います。僕たちがそうだとは言わないけれど、もしタイヤ無交換でレースを走り切れるタイヤがあれば、それは大変有利になります。ただし、今回JAF-GT勢は燃料補給の際のリストリクターが絞られているので、給油には時間が掛かると思います。明日の決勝、本当なら大勢のお客さんが見ている目の前でいいレースをしたいのですが、それは無理。でもテレビの前で多くのファンが応援してくれていると思うので、応援に応えて良いレースをしたいです。
中山友貴
まずレースができることに感謝したいですし、レースできることが嬉しいです。もちろんそんな状況でポールを獲ることができて最高に嬉しいです。昨年から新型車輌を投入して、新たなチャレンジを始めたのですが、去年はシーズンを通して難しい戦いを強いられてしまいました。それでもオフの間に開発のスタッフががんばってくれて、ようやくスピードが戻ってきました。
ただ、ここまでの2戦ではトラブルもあったし、うまくかみ合わないところもあって結果が残せませんでした。それでも僕自身も鈴鹿を得意としていて、ここからいい流れをつかみたいと思っていました。公式練習ではいま一つだったのですが、公式予選では僕が担当したQ1からフィーリングも良くて、いいアタックができました。
明日の決勝レース、レギュレーション的にはタイヤ無交換でも行けることになりましたが、基本はピットインでタイヤを交換し速く走ることが重要だと思っています。久しぶりのポールポジション。優勝に最も近い位置からスタートできるので、明日は嵯峨選手と一緒に、僕らaprの底力を見せて優勝したいと思います。


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