COSMO OIL RACING TEAM CERUMO '94全日本F3000選手権第8戦 決勝 耐えるレースで2位入賞  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 1994年10月16日 富士スピードウェイ 観客:41,200人 天気:曇 コース:ドライ 気温:22゚C 路面:28゚C 1994年全日本F3000選手権第8戦の決勝レースが、富士スピードウェイで開催され た。COSMO OIL RACING TEAM CERUMOのドライバー、黒澤琢弥は3番グリッドからスタ ートし、序盤トップに迫るものの、抜くには至らず2位のままゴールとなった。この 2位入賞で、黒澤は選手権ポイントを26とし、日本人最上位のランキング4位をキー プした。しかし、残りレースは2戦となり、計算上では黒澤のチャンピオン獲得は不 可能となった。 ■モーニング・プラクティス(10:00~10:30) 早朝に雨は上がり、コースはドライコンディションだが、時折小雨が落ちる難しい状 況だった。一番最初にコースに出た黒澤は3周目に1分20秒台を記録し、さらにペー スを上げようとした。その4周目のダンロップコーナーで、黒澤はなんとコースアウ トしてしまった。その後、再スタートする事ができず、このままプラクティスを終え ることとなった。 ■決勝レース(14:03~/44周) 午後になり雨の心配はなくなったものの、コース上には強い風が吹きだした。ストレ ートでは追い風となるため、チームではギアを高めに変更した。決勝スタート直前に 2番グリッドのA.G-スコット選手がエンジンを止めたため、再スタートとなり周回数 は44周と減らされた。仕切り直しとなったスタートで、黒澤はトップのM.アピチェラ 選手にぴったりと付いて1コーナーへと入った。この後、10周に渡ってアピチェラ選 手を激しくプッシュするが、5速ギアが思ったより低かったため最後のスピードの伸 びがたらず、抜くまでには至らなかった。その後、3番手以降に対しては十分のマー ジンを保ったものの、トップとの差は徐々に開いてしまった。結局、黒澤は2位をキ ープしたままフィニッシュラインをくぐった。 ◆黒澤琢弥選手のコメント 朝はブレーキの調子が良くなかったのですが、つまるところ自分のミスです。結局、 これでマシンのセッティングが詰められず、決勝での5速ギヤの選択を誤ってしまい ました。このため、序盤でアピチェラ選手を抜くことができず、またタイヤを傷めた こともあって、2位キープの状況になってしまいました。エンジンはとても良かった だけに、とても悔しいです。今回は耐えるレースを勉強したという感じです。この悔 しさを晴らすためにも、次は絶対勝ちたいと思います。 ◆チーム監督のコメント エンジンが非常に良くなってきました。これもあり、マシン自体は非常にいいコンデ ィションでした。朝のスピンのことを言っても始まりません。あの状況でこの結果を きちっと残したことで、ドライバーは良い経験をしたと思います。これでチャンピオ ン獲得は無理になりましたが、残りすべてを勝つつもりで、一つでも上のポジション を獲得するようがんばります。 ●記 録 No.11 黒澤 琢弥 コスモオイル ローラT94 無限 BS 決勝:2位/44周 タイム:57'41.310 ベストラップ:1'18.033/42周