SUPER GT

SGT:第1戦岡山公式予選 EPSON HSV-010(道上龍/中嶋大祐組)がフロントロー獲得! (HONDA)

  • 2013年4月6日(土)・予選  会場:岡山国際サーキット(3.703km)  天候:雨 気温:13℃(14:00現在)路面温度:15℃(14:00現在)  コースコンディション:ウエット

 4月6日(土)、岡山県美作市にある岡山国際サーキットにおいて、2013 オートバックス SUPER GT第1戦「OKAYAMA GT 300KM RACE」が開幕し、公式予選が行われました。

 2013年シーズンに向けてHondaはHSV-010 GTの大幅な改良を実施。排気系やラジエター位置の見直しなどを行い、エンジン性能の向上と運動性能の改善を図りました。これによって、従来型を上回るスピードを実現したほか、短時間でマシンのセッティングができる扱いやすさも手に入れ、実戦での戦闘力が一層磨かれました。Hondaは3年ぶりとなるタイトル奪還を目標にSUPER GTを戦っていきます。

 Hondaは今年も5台のHSV-010 GTをSUPER GTに投入します。マシンとドライバーの組み合わせは、#8 ARTA HSV-010がラルフ・ファーマン選手と松浦孝亮選手、#17 KEIHIN HSV-010が金石年弘選手と塚越広大選手、#18 ウイダー モデューロ HSV-010が山本尚貴選手とフレデリック・マコヴィッキィ選手、#32 EPSON HSV-010が道上龍選手と中嶋大祐選手、#100 RAYBRIG HSV-010が伊沢拓也選手と小暮卓史選手となります。今シーズンは松浦選手と中嶋選手の2人がGT300クラスから新たに加わったほか、2012年FIA GT1世界選手権でランキング2位に入ったフランス人のマコヴィッキィ選手が新たに加入し、陣容の強化を図りました。また、#18 ウイダー モデューロ HSV-010はHSV-010 GTとして初めてミシュランタイヤを装着することになりました。なお、#8 ARTA HSV-010、#17 KEIHIN HSV-010、#100 RAYBRIG HSV-010の3台はブリヂストンタイヤ、#32 EPSON HSV-010はダンロップタイヤを引き続き使用します。

 今シーズンよりSUPER GTの公式予選はすべてノックアウト方式で行われることになりました。予選1回目の上位8台が予選2回目に進出し、この予選2回目のタイムに従って決勝レースのスターティンググリッドが決まります。昨年までのノックアウト方式は3段階でしたが、これが2段階となったことも目新しい点です。なお、惜しくも予選2回目に進出できなかったチームは、予選1回目の予選順位でスターティンググリッドを決定します。

 本日は、午前9時から2時間にわたって公式練習を行ったあと、午後2時より公式予選を行う予定でしたが、どちらのセッションも途中で繰り返し赤旗中断となったため、予定の時間を大きく延長して実施されることとなりました。

 公式練習は、小降りだった雨がだんだんと本降りとなっていくコンディションとなりました。ここでHonda勢のトップとなったのは、総合3番手となる1分27秒009を記録した#18 ウイダー モデューロ HSV-010の山本選手でした。なお、雨脚がいっそう強くなったセッション後半にステアリングを握ったマコヴィッキィ選手も、同じコンディションを走ったドライバーのなかで最も速い1分34秒733をマークし、ウエットコンディションで好調なことをアピールしました。これに5番手で続いたのが#32 EPSON HSV-010の道上選手。以下、#17 KEIHIN HSV-010(金石選手)の7番手、#100 RAYBRIG HSV-010(小暮選手)の13番手、#8 ARTA HSV-010(ファーマン選手)の14番手となりました。

 公式予選が行われる午後になると雨脚はさらに強まり、時折り叩きつけるような強い雨と、強風が吹き荒れるあいにくのコンディションとなりました。この影響で、予選1回目では2台の車両がコースアウトし、15分間のセッション中に2度も赤旗中断となる展開となります。ここで#32 EPSON HSV-010の道上選手は2番手となる1分35秒997をマーク。そして、1分36秒640で5番手となった#17 KEIHIN HSV-010の金石選手が続き、#100 RAYBRIG HSV-010の小暮選手は1分36秒784で6番手、#8 ARTA HSV-010のファーマン選手は1分37秒203で8番手、#18 ウイダー モデューロ HSV-010の山本選手は1分37秒211で9番手となりました。

 本来であれば、これに続いて予選2回目が実施される予定でしたが、悪天候の影響でGT500クラスの予選2回目を行わないことが決定され、トップ8のスターティンググリッドも予選1回目の結果によって決める判断が下されました。

 一方GT300クラスでは、♯16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中山友貴組)に加え、今シーズンより♯55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)が参戦。今日の公式予選では、♯16 MUGEN CR-Z GTの中山選手が1分54秒030を記録して予選20番手となりました。♯55 ARTA CR-Z GTは公式練習中にクラッシュした影響で公式予選に出走することができませんでしたが、明日の決勝レースでの出走を目指し、修復作業を行っております。

 82周で競われる決勝レースは、明日、4月7日(日)の午後2時にスタートが切られる予定です。

コメント
松本雅彦|Honda GTプロジェクトリーダー
 「ウエットコンディションを得意とする#32 EPSON HSV-010がフロントローを獲得したほか、#17 KEIHIN HSV-010は5番グリッドを手に入れました。さらに、公式練習で14番手だった#8 ARTA HSV-010が公式予選で8番手まで浮上するなど、素早くセッティングできる2013年モデルの特性を上手く生かした戦いができたと考えています。公式練習で好調だった#18 ウイダー モデューロ HSV-010は、前のマシンとの間隔が狭まった影響で実力を出しきれず、予選9番手に終わってしまいました。いずれにしても、5台のHSV-010 GTがすべてトップ10に食い込んだのは、今年の開発の方向性が間違っていなかったことを証明するものです。明日はウエットコンディションであれば#32 EPSON HSV-010が、ドライになれば#17 KEIHIN HSV-010か#100 RAYBRIG HSV-010が優勝争いを演じてくれると期待しているので、開幕戦でしっかり勝利を収め、目標であるシリーズタイトル獲得に向けて、弾みをつけたいと考えています」
道上龍(2番手 #32 EPSON HSV-010)
 「赤旗の影響でタイヤが温まりきらず、あと1~2周多く走れていればポールポジションを獲得できていたかと思います。そのくらいの手応えがあったので、少し残念です。明日の決勝では、ウエットだったら自信を持って走れますし、ドライにおいてもオフのテストでやるべきことはやってきたので、しっかりと走りたいと思います。昨年はウエットでなければ前にこない、というイメージだった部分もあるので、ドライでも戦えるところをみせたいと思います」
中嶋大祐(2番手 #32 EPSON HSV-010)
 「予選では自分はなにもしなかったのですが、フリー走行で走ったときもとても調子がよく、いい結果が出るのではないかと期待していました。チーム全体でがんばっていたので、開幕戦からフロントローで戦えるのはとてもいい結果だと思います。明日はGT500クラスのデビュー戦となりますが、昨年GT300クラスで戦っていて、このような環境には慣れていますし、特に気負いもありません。チームのために実力を最大限に発揮できるようにしたいと思っています、明日はチーム、選手それぞれの力が出しきれるように準備して、いい結果に結び付けたいです」
塚越広大(5番手 #17 KEIHIN HSV-010)
 「午前中のフリー走行では思うようなタイムが出なかったのですが、予選では金石選手が冷静にアタックしていて、マシンセッティングも非常によかったので、明日の決勝に向けていい結果になったかと思います。岡山国際サーキットの決勝はいつもいいイメージがあるので、そのイメージを今年もしっかりと出せるようにしたいです。シーズンを考えても初戦は大事なので、勝ってシーズンをスタートできるようにがんばります」
金石年弘(5番手 #17 KEIHIN HSV-010)
 「午前中のフリー走行ではマシンの速さを出しきれておらず、自分自身もあまりウエットで走れていなかったので、少し不安もありました。予選では思いきってアタックした結果、5番手になれたのはよかったと思います。明日はドライになるのではないかと思っており、混戦になりそうですが、その中でも着実にポジションを上げ、優勝を目指します」
Text: HONDA


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