スーパーGTを運営するGTアソシエイション(GTA)は10月24日、第6戦「オートポリスGT 300kmレース」の開催されている大分県日田市のオートポリスで定例会見を開催した。
この中で坂東正明代表は、23日にGT500クラスに参戦する国内メーカー3社と環境対策に関する話し合いを行い、いわゆるe-Fuelの導入についての方針が決まったことを明らかにした。
まず化石燃料を使用しない新たな燃料について、これまでは「バイオe-Fuel」と呼んできたが、製造工程でのCO2排出や燃料自体の成分など、「e-Fuel」の定義には様々な議論があることから、今後は「カーボンニュートラル・フューエル」と呼んでいくことにしたという。基本的には植物由来のエタノールが主成分となるようだ。
すでにホンダとトヨタでGT500のエンジンを用いてベンチテストを始めており、出力の低下については補正の範囲で対応可能であること、Oリングなどのゴム製品を対策することにより、国内メーカーで製造しているFIA-GT3車両でも使用できることなどが確認されているという。今後はGT3を製造する海外メーカーに対しても成分表を提示することで対応を依頼するとのことだ。
また、この燃料はスーパーGTでの使用に留まらず、GT500と同様のエンジンを使用するスーパーフォーミュラでも使用していくとのことで、JRPからも25日にこれに関する発表が予定されている。
スーパーGTでは2022年よりメーカーテストでの使用を開始し、2023シーズンからはレースでも使用していく予定。このため、海外からの購入先を今年の12月までには決定したいとしている。
なお、以前から話の出ていた、来シーズンの決勝レース距離の延長については、基本フォーマットを現在の300kmから350kmに変更する意向であることが明らかとなった。
これに対し、1大会中に持ち込めるタイヤのセット数は現状と同じとし、レインタイヤについてはセット数を削減する。
これにより、チームの作戦の幅を増やし、ファンにより面白いレースを提案していくほか、燃費の良いエンジン、ライフの長いタイヤの開発を促進し、市販車へフィードバックしていく環境を作っていきたいとしている。
ただしこのレース距離延長で部品の消耗などに影響が出るのであれば、チームの負担を軽減する意味で公式練習の走行距離を削減し、年間トータルの走行距離を合わせていくことも考えているとのことだ。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
10月24日、スーパーGT第6戦が行われているオートポリスで恒例のドライバートークショーが開催された。
今回出席したのはGT500クラスポールポジションの大湯都史樹(16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)、予選2位の大嶋和也(14号車ENEOS X PRIME GR Supra)、そして予選3位の大津弘樹(64号車Modulo NSX-GT)。
GT300クラスはポールポジションの嵯峨宏紀(31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)、予選2位の山内英輝(61号車SUBARU BRZ R&D SPORT)、そして予選3位の吉田広樹(52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT)だ。
各ドライバーのコメントは以下の通り。
吉田広樹(埼玉トヨペット Green Brave)
「アタックでは大きなミスは無かった。スープラでオートポリスを走るは初めてだったので、それを考えればチームを含めてうまくまとめられたかなと思います」
「走り始めた時の路面コンディションから判断すると、こっちは使わないだろうと考えていた方のタイヤが、300の専有走行では良かったので、予選に向けてのタイヤ選択を迷ってしまいました。そこでQ1とQ2でタイヤ戦略を分けることにしましたが、それも含めていい方向に行ったかな、と思います」
(抽選ではBタイヤでスタートすることになったが)「嬉しいです。作戦に幅ができたなと思っています。タイヤ無交換の可能性はゼロではないけど、ここの路面を考えると厳しいと思うので、基本的には交換する方向で考えています」 (九州出身ということで、地元レースへの意気込みを)「去年はここでの開催がなかったので、そういう意味でもいいレースができたらなと思います」
山内英輝(R&D SPORT)
「僕たちもこの重量でこの順位が取れるとは思っていなかったので、正直驚いています。ダンロップさんのタイヤがウェイトを意識させないぐらいにグリップが高かったし、クルマのパフォーマンスも高かったので、本当にみんなすごいな、と思いながら予選を走っていました」
「僕たちにとっても大事な一戦になると思いますが、ワクワクしながらここに来ているので、チームの雰囲気もいいですし、昨日の流れを今日も持続できるように、みんなで精一杯頑張りたいなと思います。僕自身の誕生日プレゼントにもなりましたし、井口選手も地元でのレースということで二人して笑顔で終われるように。ファンの皆さんにも笑顔をお届けできるように頑張ります」
嵯峨宏紀(apr)
「僕たちは幸か不幸かここまでノーポイントでしたので、車体が軽かった、という要素が第一に挙げられます。そういう中で、オートポリスに来るまでにハイブリッドのテストをやってきて、ようやく抱えてきた問題を解決できたので、普通のクルマになったというか、ようやくスタートラインに立てて、31号車の本来いるべき場所に戻ってきたというのが大きいです」
「100kg積んだ人たちがすぐ後ろにいますけど、そもそも僕らは最初から同じぐらいの車重なので、やっと同条件で戦えたな、という感じです」
「今週に入る前はポイントを取りましょう、というのがテーマでしたが、昨日のポールで1点取れたので、このまま帰ってもいいのかな、という感じなんですけども、決勝でもなんとかもうちょっとポイントを取って帰りたいと思います」
(今回もドライバーズパフォーマンスが楽しみだが)「あまりプレッシャーをかけないでください。そろそろ普通の男の子に戻りたいと思っているので」
大津弘樹( Modulo Nakajima Racing)
「(スーパーフォーミュラでの初優勝について)今週も色んな人にお祝いを言っていただいて、嬉しい限りです」
「(昨日の予選は)僕たちが一番軽かった、ということもあって、条件は揃っていたんですが、僕が走ったQ1で大湯選手にあと一歩届かなくて悔しい思いをしました。僕たちとしては上位からスタートできるのはいい条件なので、今年獲得していない表彰台と初優勝のチャンスだと思います」
「オートポリスは何が起こるかわからないし、タイヤの摩耗も激しいので、僕らのダンロップタイヤがどこまで持つかも未知数です。でも上位に2台のダンロップユーザーがいますので、16号車の様子を見ながら僕のセカンドスティンはタイヤ選択ができるので、力強いレースができると思います」
大嶋和也(TGR TEAM ENEOS ROOKIE)
(非常に惜しい予選結果だったが)「僕らはウェイトが重いですし、正直こんな順位に来られるとは思っていませんでした。僕のアタックも決まったわけではなくて、公式練習のタイムより3秒も速かったので、景色が違いすぎて全コーナーでミスしていました。『ああ、やらかしたなあ』と思って帰ってきたら、チームが興奮してて『あと1000分の7だったよ』と言われて、自分が一番びっくりしました」
「前回はあんなトラブルが出て、TGRの方々が思い詰めた表情をしていたので、なんとか雰囲気を変えたいな、と思っていました。チームも僕も頑張れたな、と思います」
(決勝ではペナルティストップが課せられるが)「正直かなり厳しいと思っています。でもこのコースはすごくタイヤに厳しいので、クルマさえ決まっていれば充分差を詰めるチャンスはあると思っています。ちょっとでもポイントを上げて帰れるように頑張ります」
大湯都史樹(TEAM Red Bull MUGEN)
「横にいる大津選手との一騎打ちみたいな形でしたが、その中でトップタイムを出せたのは個人的に嬉しいですし、ダンロップユーザーで1-2を取れたのは大きな進歩だったと思います。そういう意味でQ1もQ2もよかったです」
「笹原選手がタイムを出したときに『これはポールだろう』と思っていましたが、1000分の7差で大嶋選手がきたので、かなり焦りました。このトークショーにも2番手とかで来ることが多かったので、ポールを取れて本当に嬉しいです」
「僕らは予選より決勝に重きを置いてオートポリスに来ているので、決勝の方が自信があります。ぜひ期待してもらえればと思います」
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
GT500クラスポールポジション 16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT
大湯都史樹(TEAM Red Bull MUGEN)
「ここまでくるのに非常に苦労しましたし、今年は予選で2位にはなっていたんですが、惜しいところでポールを逃すことが多かったです。そんな中で、今回Q1、Q2共にトップタイムを出すことができたことを本当に嬉しく思いますし、チームが徐々に力をつけているんだぞ、というところを見せられて本当に良かったなと思っています」
「明日の決勝については、120%の自信を持ってオートポリスに来ているので、期待してもらえたらと思います」
笹原右京(TEAM Red Bull MUGEN)
「Q1で大湯選手が素晴らしい走りを決めてくれて、仕上がりが良いことは確認できていました。Q2については、Q1からのフィードバックで多少ディスカッションはありましたが、最終的にはクルマとタイヤを信じて踏み込んでいける状態を作ってくださったので、僕に関してはいつも通りのアタックをするだけという状態でした」
「まだ改善できる場所はあるんですけど、こうやって期待を背負って走り、結果でお返しすることができたことは、良かったなと思っています」
「このカテゴリーでポールポジションを獲得するのは本当に難しいことだな、と昨シーズンから思っていました。大湯選手も素晴らしいアタックをしてくれていたんですが、どうしてもあと一歩届かなくて、二人とももどかしい思いをしていました。僕自身としても、今までは一発の速さよりもレースでの強さを意識してきましたが、やはり一発の速さという部分にもこだわりを持っていましたから、自分の番が来たときに、それを発揮したいと思っていました。それが結果に結びついたことが率直に嬉しいです」
GT300クラスポールポジション 31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT
中山友貴(apr)
「非常に嬉しいです。今シーズンaprに加入してから順調に開発が進んで、クルマのスピードも上がってきてはいましたが、BOPの変更などもあり、サーキットに来てから苦労することが多かったので。オートポリスでも厳しい戦いになるのかなと思っていましたが、Q1で自分がトップになることができ、その流れを嵯峨選手がうまくつなげてくれました」
「思ったより良かったという印象がありますが、ここに来る前に行ったテストで、自分もハイブリッドに対する理解を深める作業を進める上で、気になることが出てきました。それをチームに打ち明けて、テストに中でうまく解消することができたのも自信につながりました」
嵯峨宏紀(apr)
「今シーズンはなかなか結果につなげることができず、歯痒い思いをしてきました。何をやっても解消しない問題があったんですけど、それがこのインターバルの間に行ったテストで解決策を見出したことで、ようやく普通のクルマになり、31号車の本来いるべき位置に戻ってくることができました」
「Q1で中山選手が思っていた以上にすごいタイムを出してくれて、いつもよりも緊張してQ2に臨みましたが、その結果セクター1がうまくまとまりませんでした。もしまとまっていたら夢の41秒台が出せたと思うんですけど、そこはご愛嬌ということで許していただいて、明日の決勝に挑戦したいと思います」
(解決した問題というのは?)「我々は回生ブレーキを使っているんですが、ブレーキディスクを使ったメカニカルブレーキとリヤだけに効く回生ブレーキとを併せた状態で前後のブレーキバランスを取る必要があるんですね。それが今まではメカニカルの効きが強すぎて、回生がうまく効かず、リヤがロック気味になっていました。それに対し、メカニカルブレーキの前後バランスを見直すことで、回生ブレーキの効きを改善することができました」
(明日の抱負を改めて詳しく)「機密事項もあるので詳しくはお話できませんが、明日は熊本に因んだもので、視聴率が取れればなあと思っています」
Text & Photo: Kazuhisa SUEHIRO
2021オートバックス スーパーGT第6戦「オートポリスGT300kmレース」の公式予選が10月23日、大分県日田市のオートポリスで行われ、GT500クラスは16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT(笹原右京/大湯都史樹)、GT300クラスは31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)がポールポジションを獲得した。
午前中の公式練習で3度の赤旗中断があった影響により、公式予選は当初予定より15分遅れの午後1時55分よりノックアウト方式で行われた。
予選Q1 GT500クラスはトップ2台がコースレコードを更新
GT500クラスの予選Q1は午後2時28分より10分間で行われた。
まずは福住仁嶺(8号車ARTA NSX-GT)が3周のウォームアップに続いて1'32.310をマーク。続いて先週のスーパーフォーミュラで初優勝を果たした大津弘樹(64号車Modulo NSX-GT)が1'31.438のコースレコードを叩き出してトップに躍り出た。
しかしその直後、大湯都史樹(16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)が1'31.389と大津をさらに上回るタイムを記録してトップに浮上、64号車は2番手でQ2に臨むことになった。
3番手には山下健太(14号車ENEOS X PRIME GR Supra)が1'31.438で続く。
最後に平川亮(37号車KeePer TOM'S GR Supra)が8番手に飛び込んだところでチェッカーフラッグが提示されてQ1は終了。
この結果佐々木大樹(24号車リアライズコーポレーションADVAN GT-R)、石浦宏明(38号車ZENT CERUMO GR Supra)、松下信治(12号車カルソニックIMPUL GT-R)、関口雄飛(36号車au TOM'S GR Supra)、山本尚貴(1号車STANLEY NSX-GT)、国本雄資(19号車WedsSport ADVAN GR Supra)、そして千代勝正(3号車CRAFTSPORTS MOTUL GT-R)がノックアウトされることになった。
GT300クラスは今回もAグループ、Bグループの2つに分かれてQ1を行った。
Aグループの走行は最初に元嶋佑弥(88号車JLOCランボルギーニGT3)が1'44.017、続いてジュリアーノ・アレジ(35号車arto RC F GT3)が1'44.193を記録した。
これを加藤寛規(2号車muta Racing Lotus MC)が1'43.701、川端伸太朗(21号車Hitotsuyama Audi R8 LMS)が1'43.720、井口卓人(61号車SUBARU BRZ R&D SPORT)が1'42.869と相次いで上回り、中山友貴(TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)が1'42.687でトップに立った。
さらに織戸学(30号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)が1'43.104で3番手に浮上、石川京侍(10GAINER TANAX with IMPUL GT-R)も1'43.936で7番手に。平木玲次(5号車マッハ車検GTNET MC86マッハ号)も終了間際に1'43.697で4番手に割って入った。
その結果、88号車は8番手に後退しながらもQ2進出を果たしたが、35号車は9番手で予選を終えることになった。
なお、午前中にクラッシュし、最初の赤旗中断の原因となった佐藤蓮(55号車ARTA NSX GT3)も修復が間に合って走行に加わったが、タイムは1'44.337。11番手に終わり、Q2進出はならなかった。
Bグループの走行は、まず蒲生尚弥(65号車LEON PYRAMID AMG)が1'43.580をマーク。松浦孝亮(87号車グランシードランボルギーニGT3)が1'43.714でこれに続く。
オルタネーター周辺のトラブル2回の赤旗原因を作った18号車UPGARAGE NSX GT3の名取鉄平も走行に参加、なんと残り時間1分30秒のところで1'42.710を記録してトップに立った。
公式練習トップの川合孝汰(52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT)は1'42.752で2番手。河野駿佑(60号車SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT)が1'42.938で3番手につける。
以下、ケイ・コッツォリーノ(9号車PACIFIC NAC CARGUY Ferrari)1'43.173、阪口晴南(96号車K-tunes RC F GT3)1'43.376、本山哲(6号車Team LeMans Audi R8 LMS)1'43.482と続き、65号車は7番手、87号車は8番手で辛くもQ2進出を果たした。
予選Q2 GT500クラスはレッドブルがPP獲得!!
GT500クラスのQ2は午後3時6分スタート。10分間の走行だ。気温、路面温度ともに低い今週末は、各チームともウォームアップを3周行って徐々にタイムを上げていく作戦を採ることになったようだ。
まずは野尻智紀(8号車ARTA NSX-GT)が区間ベストを相次いで更新、1'32.128をマーク。続いて伊沢拓也(64号車Modulo NSX-GT)が1'32.068で上回る。
3番手には1'32.335でロニー・クインタレッリ(23号車MOTUL AUTECH GT-R)が続いた。
しかしその直後、笹原右京(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)が1'31.770を叩き出してトップに躍り出た。
続いて大嶋和也(14号車ENEOS X PRIME GR Supra)も1'31.777と31秒台に入れてきたが、わずか1000分の7秒及ばず2番手にとどまった。
この結果16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT(笹原右京/大湯都史樹)がポールポジションを獲得、14号車ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)が2番手につけ、64号車Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)が3番手という結果に。昨年スーパーGTにデビューした笹原、そして今年からGT500クラスにステップアップした大湯にとっては嬉しい初ポールだ。
GT300クラスのQ2は、まず小暮卓史(88号車JLOCランボルギーニGT3)が1'43.748をマーク。これを菅波冬悟(LEON PYRAMID AMG)
菅波冬悟(65号車K2 R&D LEON RACING)が1'43.112で上回るという展開で始まった。この時点で残り時間は3分だ。
公式練習でトラブルに見舞われながらも、Q1で名取がトップタイムを叩き出した18号車UPGARAGE NSX GT3は小林崇志がセクター1でベストタイムを記録したが、第2ヘアピンでわずかにオーバーラン、その結果タイムをロスして1'44.113に終わる。
残り時間が1分30秒を切ると、前戦SUGO大会優勝の山内英輝(61号車SUBARU BRZ R&D SPORT)が上限一杯100kgのサクセスウェイトをものともせず、1'42.316でトップに躍り出るが、嵯峨宏紀(31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)がそれをさらに上回る1'42.039のコースレコードを叩き出してトップを奪い取ったところでチェッカー。3番手には1'42.727で吉田広樹(52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT)が続いた。
この結果31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)が今季初のポールポジションを獲得、61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が2番手、52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)が3番手という結果となった。
テクニカルレギュレーションの改訂により、駆動方式をミッドシップからフロントエンジン・リヤドライブへと変更することになった31号車だが、その結果前後の重量バランスが変わってしまい、リヤだけに効く回生ブレーキと、前後で作動するメカニカルブレーキのバランスを見直す必要が生じ、それがこれまでの苦戦につながっていたという。それがここにきてようやく解決の糸口が見つかり、「普通のクルマになった(嵯峨宏紀)」とのこと。その結果が今回のPP獲得につながったようだが、今シーズンは未だノーポイントということもあり、「決勝ではなんとしてもポイントを獲得したい」とあくまでも謙虚な目標を掲げている。
第6戦決勝は明日の午後1時30分スタート。タイヤに厳しい路面、そして今季一番の寒さの中、65周の戦いが繰り広げられる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
■GT500クラス
AUTOPOLIS GT 300km RACE -RIJ- (2021/10/23) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2021 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT500 class オートポリス 4.674km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire Wh Time Behind Gap km/h
1 16 笹原 右京 Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT Honda NSX-GT TEAM Red Bull MUGEN DL 24 1'31.770 - - 183.354
2 14 大嶋 和也 ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE BS 70 1'31.777 0.007 0.007 183.340
3 64 伊沢 拓也 Modulo NSX-GT Honda NSX-GT Modulo Nakajima Racing DL 10 1'32.068 0.298 0.291 182.761
4 8 野尻 智紀 ARTA NSX-GT Honda NSX-GT ARTA BS 30 1'32.128 0.358 0.060 182.642
5 23 ロニー・クインタレッリ MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 NISMO MI 52 1'32.335 0.565 0.207 182.232
6 37 サッシャ・フェネストラズ KeePer TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM KeePer TOM'S BS 56 1'32.728 0.958 0.393 181.460
7 17 ベルトラン・バゲット Astemo NSX-GT Honda NSX-GT Astemo REAL RACING BS 82 1'32.828 1.058 0.100 181.264
8 39 ヘイッキ・コバライネン DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD BS 40 1'33.078 1.308 0.250 180.777
■GT300クラス
AUTOPOLIS GT 300km RACE -RIJ- (2021/10/23) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2021 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT300 class オートポリス 4.674km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire Wh Time Behind Gap km/h
1 31 嵯峨 宏紀 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr BS 1'42.039 - - 164.902
2 61 山内 英輝 SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT DL 100 1'42.316 0.277 0.277 164.455
3 52 吉田 広樹 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉トヨペット Green Brave BS 66 1'42.727 0.688 0.411 163.797
4 65 菅波 冬悟 LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING BS 75 1'43.112 1.073 0.385 163.186
5 96 新田 守男 K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing DL 24 1'43.391 1.352 0.279 162.745
6 60 吉本 大樹 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa DL 87 1'43.605 1.566 0.214 162.409
7 88 小暮 卓史 JLOCランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC YH 78 1'43.748 1.709 0.143 162.185
8 2 阪口 良平 muta Racing Lotus MC LOTUS EVORA MC muta Racing INGING BS 69 1'43.869 1.830 0.121 161.996
9 5 平木 湧也 マッハ車検GTNET MC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH YH 18 1'44.110 2.071 0.241 161.621
10 18 小林 崇志 UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE YH 9 1'44.113 2.074 0.003 161.617
11 21 篠原 拓朗 Hitotsuyama Audi R8 LMS Audi R8 LMS Audi Team Hitotsuyama YH 1'44.163 2.124 0.050 161.539
12 6 片山 義章 Team LeMans Audi R8 LMS Audi R8 LMS Team LeMans w/MOTOYAMA Racing YH 1'44.223 2.184 0.060 161.446
13 87 坂口 夏月 グランシードランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC YH 24 1'44.578 2.539 0.355 160.898
14 30 永井 宏明 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr YH 24 1'44.578 2.539 0.000 160.898
15 10 星野 一樹 GAINER TANAX with IMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER DL 21 1'45.326 3.287 0.748 159.755
16 9 木村 武史 PACIFIC NAC CARGUY Ferrari Ferrari 488 GT3 PACIFIC CARGUY Racing YH 36 1'45.654 3.615 0.328 159.259
■GT500クラス
AUTOPOLIS GT 300km RACE -RIJ- (2021/10/23) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2021 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT500 class オートポリス 4.674km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire Wh Time Behind Gap km/h
1 16 大湯 都史樹 Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT Honda NSX-GT TEAM Red Bull MUGEN DL 24 1'31.389 - - 184.118
2 64 大津 弘樹 Modulo NSX-GT Honda NSX-GT Modulo Nakajima Racing DL 10 1'31.438 0.049 0.049 184.020
3 14 山下 健太 ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE BS 70 1'31.985 0.596 0.547 182.925
4 8 福住 仁嶺 ARTA NSX-GT Honda NSX-GT ARTA BS 30 1'32.310 0.921 0.325 182.281
5 39 中山 雄一 DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD BS 40 1'32.434 1.045 0.124 182.037
6 23 松田 次生 MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 NISMO MI 52 1'32.622 1.233 0.188 181.667
7 17 塚越 広大 Astemo NSX-GT Honda NSX-GT Astemo REAL RACING BS 82 1'32.689 1.300 0.067 181.536
8 37 平川 亮 KeePer TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM KeePer TOM'S BS 56 1'32.699 1.310 0.010 181.517
---- 以上Q2進出 ----
9 24 佐々木 大樹 リアライズコーポレーションADVAN GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 KONDO RACING YH 32 1'32.726 1.337 0.027 181.464
10 38 石浦 宏明 ZENT CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ZENT CERUMO BS 22 1'32.782 1.393 0.056 181.354
11 12 松下 信治 カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 TEAM IMPUL BS 56 1'32.853 1.464 0.071 181.215
12 36 関口 雄飛 au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S BS 80 1'33.012 1.623 0.159 180.906
13 1 山本 尚貴 STANLEY NSX-GT Honda NSX-GT TEAM KUNIMITSU BS 100 1'33.070 1.681 0.058 180.793
14 19 国本 雄資 WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH YH 40 1'33.174 1.785 0.104 180.591
15 3 千代 勝正 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 NDDP RACING with B-MAX MI 56 1'33.333 1.944 0.159 180.284
■GT300クラス(Aグループ)
AUTOPOLIS GT 300km RACE -RIJ- (2021/10/23) Knock Out Q1 Gr.A Weather:Fine Course:Dry
2021 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT300 class オートポリス 4.674km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire Wh Time Behind Gap km/h
1 31 中山 友貴 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr BS 1'42.687 - - 163.861
2 61 井口 卓人 SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT DL 100 1'42.869 0.182 0.182 163.571
3 30 織戸 学 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr YH 24 1'43.104 0.417 0.235 163.198
4 5 平木 玲次 マッハ車検GTNET MC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH YH 18 1'43.697 1.010 0.593 162.265
5 2 加藤 寛規 muta Racing Lotus MC LOTUS EVORA MC muta Racing INGING BS 69 1'43.701 1.014 0.004 162.259
6 21 川端 伸太朗 Hitotsuyama Audi R8 LMS Audi R8 LMS Audi Team Hitotsuyama YH 1'43.720 1.033 0.019 162.229
7 10 石川 京侍 GAINER TANAX with IMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER DL 21 1'43.936 1.249 0.216 161.892
8 88 元嶋 佑弥 JLOCランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC YH 78 1'44.017 1.330 0.081 161.766
---- 以上Q2進出 ----
9 35 ジュリアーノ・アレジ arto RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 arto Ping An Team Thailand YH 1'44.193 1.506 0.176 161.493
10 4 片岡 龍也 グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO YH 60 1'44.258 1.571 0.065 161.392
11 25 佐藤 公哉 HOPPY Porsche Porsche 911 GT3 R HOPPY team TSUCHIYA YH 27 1'44.337 1.650 0.079 161.270
12 55 佐藤 蓮 ARTA NSX GT3 Honda NSX GT3 ARTA BS 90 1'44.590 1.903 0.253 160.880
13 244 三宅 淳詞 たかのこの湯GR Supra GT TOYOTA LEXUS RC F GT3 Max Racing YH 100 1'44.919 2.232 0.329 160.375
14 22 和田 久 アールキューズAMG GT3 Mercedes AMG GT3 R'Qs MOTOR SPORTS YH 1'45.392 2.705 0.473 159.655
15 7 荒 聖治 Studie PLUS BMW BMW M6 GT3 BMW Team Studie × CSL YH 2'11.723 29.036 26.331 127.741
■GT300クラス(Bループ)
AUTOPOLIS GT 300km RACE -RIJ- (2021/10/23) Knock Out Q1 Gr.B Weather:Fine Course:Dry
2021 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT300 class オートポリス 4.674km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire Wh Time Behind Gap km/h
1 18 名取 鉄平 UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE YH 9 1'42.710 - - 163.824
2 52 川合 孝汰 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉トヨペット Green Brave BS 66 1'42.752 0.042 0.042 163.757
3 60 河野 駿佑 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa DL 87 1'42.938 0.228 0.186 163.462
4 9 ケイ・コッツォリーノ PACIFIC NAC CARGUY Ferrari Ferrari 488 GT3 PACIFIC CARGUY Racing YH 36 1'43.173 0.463 0.235 163.089
5 96 阪口 晴南 K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing DL 24 1'43.376 0.666 0.203 162.769
6 6 本山 哲 Team LeMans Audi R8 LMS Audi R8 LMS Team LeMans w/MOTOYAMA Racing YH 1'43.482 0.772 0.106 162.602
7 65 蒲生 尚弥 LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING BS 75 1'43.580 0.870 0.098 162.448
8 87 松浦 孝亮 グランシードランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC YH 24 1'43.714 1.004 0.134 162.238
---- 以上Q2進出 ----
9 56 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ リアライズ 日産自動車大学校GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING YH 100 1'43.791 1.081 0.077 162.118
10 50 柳田 真孝 ARNAGE AMG GT3 Mercedes AMG GT3 Arnage Racing YH 1'44.191 1.481 0.400 161.496
11 11 平中 克幸 GAINER TANAX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER DL 78 1'44.370 1.660 0.179 161.219
12 34 密山 祥吾 Yogibo NSX GT3 Honda NSX GT3 Yogibo Drago CORSE YH 15 1'44.407 1.697 0.037 161.162
13 360 青木 孝行 RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS YH 1'44.734 2.024 0.327 160.658
14 48 内田 優大 植毛ケーズフロンティアGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 NILZZ Racing YH 1'45.221 2.511 0.487 159.915
2021オートバックス スーパーGT第6戦「オートポリスGT300kmレース」の大会審査委員会は10月22日、午後6時30分付で公式通知を発行し、エンジン交換の申請を出したGT500クラスの3台と、シャシー交換の申請を出したGT300クラスの1台に対し、決勝レーススタート後に5秒のペナルティストップを課すことを発表した。
エンジン交換の申請を出したのは、14号車ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)、37号車KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/サッシャ・フェネストラズ)、38号車ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)のスープラ勢。
いずれも今季3基目のエンジンを搭載することで2021SuperGT Sporting Regulations 第22条 4. 1)の適用を受けることになった。
シャシー交換を申請したのは360号車RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/田中篤)で同第25条 1. 2)の適用を受けている。
第6戦決勝は10月24日午後1時30分より65周で行われる予定だ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
大分県日田市のオートポリスで開幕した2021オートバックス スーパーGT第6戦「オートポリスGT300kmレース」だが、午前中の公式練習で3度の赤旗中断があった影響から、午前11時45分付で大会事務局より公式通知が発行され、午後のタイムスケジュールが変更されることになった。
それにより、当初は午後1時40分より開始される予定だった公式予選は15分遅れの午後1時55分開始となった。
詳細なスケジュールは下記の通り
GT300A Q1 13:55~14:05
GT300B Q1 14:13~14:23
GT500 Q1 14:28~14:38
GT300 Q2 14:48~14:58
GT500 Q2 15:06~15:16
Text: Kazuhisa SUEHIRO
2021オートバックス スーパーGT第6戦「オートポリスGT300kmレース」の公式練習が10月23日、大分県日田市のオートポリスで行われ、GT500クラスは23号車MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)、GT300クラスは52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)がトップタイムを記録した。
新型コロナウィルス感染拡大の影響により、2年ぶりの開催となったスーパーGTオートポリス大会。公式練習は午前9時15分より、95分間の混走と、各クラス10分間の専有走行で行われた。
この日のオートポリスは朝から好天に恵まれたが、気温は10℃、路面温度は16℃と、冬のような寒さの中で走行を開始することとなった。
走行開始から10分あまりが経過した時点でのトップは17号車Astemo NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)で塚越が1'34.805を記録。2番手は64号車Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)で伊沢が1'34.817を記録した。3番手には前回のSUGO大会で優勝した12号車カルソニックIMPUL GT-R(平峰一貴/松下信治)の松下が1'36.152で続く。
開始15分で福住仁嶺(8号車ARTA NSX-GT)が1'35.735。続いて高星明誠(24号車リアライズコーポレーションADVAN GT-R)が1'35.336。そして37号車KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/サッシャ・フェネストラズ)の平川が1'33.924を叩き出し、トップに浮上する。開幕から第5戦まで阪口晴南がBドライバーを務めてきた37号車だが、サッシャ・フェネストラズの入国がようやく叶い、このオートポリス大会からチームに合流することになった。
続いてロニー・クインタレッリ(23号車MOTUL AUTECH GT-R)も1'34.594までタイムを縮めて2番手に浮上、大嶋和也(14号車ENEOS X PRIME GR Supra)も1'34.738で3番手に上がってきた。
開始20分過ぎには立川祐路(38号車ZENT CERUMO GR Supra)が1'34.431で2番手に。第5戦決勝でエンジンルームから出火するトラブルに見舞われた19号車WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)の宮田も1'34.637を記録して4番手と、マシンの修復は万全のようだ。
開始25分で伊沢拓也(64号車Modulo NSX-GT)が1'34.086までタイムを縮めて2番手に。
午前9時45分からは5分間はFCYキャリブレーションが行われ、9時50分にオールグリーンとなったが、午前9時55分にGT300クラスの55号車ARTA NSX GT3(高木真一/佐藤蓮)が3コーナーでコースアウト、クラッシュバリアに突っ込んで止まってしまったために、この日最初の赤旗が出され、セッションは中断となる。ドライバーの佐藤蓮は無事だったが、クルマはフロント部分とフロアパネルにダメージがあり、予選出走が危ぶまれる状況だ。
車両回収ののち、走行は午前10時5分に再開となったが、その直後にファイナルコーナースタンド前のコーナーで18号車UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/名取鉄平)が電気系のトラブルによりグラベルでストップしたために2度目の赤旗中断となった。
走行は10時22分に再開されたが、この2度にわたる赤旗中断の影響で、当初は10時50分までの予定だった混走は10分延長されて午前11時までとなった。
残り時間32分で高星明誠(24号車リアライズコーポレーションADVAN GT-R)が1'33.508でトップに浮上。平手晃平(3号車CRAFTSPORTS MOTUL GT-R)も1'33.624で2番手につける。ヘイッキ・コバライネン(39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra)も1'33.993で4番手に上がってきた。コバライネンは今シーズン、スーパーGTと並行して全日本ラリー選手権にもフル参戦しており、現在JN2クラスでポイントリーダーとなっている。
残り時間25分で笹原右京(16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)が1'33.644を記録して3番手に。トップは依然として24号車だが、ドライバーは平手晃平から佐々木大樹に交代している。3号車も千代勝正に、そして37号車もフェネストラズが乗り込んで精力的に周回を重ね、20周めに1'33.995と、平川とほぼ同等のタイムを記録してみせた。
公式練習は午前11時に混走を終了したが、その後に行われたGT300クラスの専有走行で3度目の赤旗が出されたために、GT500クラスの専有走行は午前11時18分より10分間で行われることになった。
各車入念にウォームアップ走行を行い、残り3分を切ったところで大湯都史樹(16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)が区間ベストを相次いで更新、1'32.419を叩き出してトップに浮上する。
その直後に野尻智紀(8号車ARTA NSX-GT)が1'32.437で2番手に、中山雄一(39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra)も1'32.577で3番手に浮上する。
しかし残り1分を切ったところで松田次生が1'32.328を叩き出し、23号車MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)がトップで午後の公式予選に臨むこととなった。
2番手は16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT(笹原右京/大湯都史樹)、8号車ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)が3番手だ。
GT300クラスは30号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(永井宏明/織戸学)が混走序盤に1'43.995を記録してトップ。18号車UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/名取鉄平)が1'44.128で2番手につけていたが、18号車はその後電気系のトラブルによりコース脇にストップ。車両回収ののち長い時間を修復に費やすことになる。
混走終盤に入ると31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)が1'43.666でトップに浮上。前回優勝の61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)も1'43.858で2番手につける。地元九州で2年ぶりに開催されるということで、井口も気合充分のようだ。
また2度目の赤旗原因となった18号車もトラブルを解決し、コースに復帰してきたが、GT300クラスの専有走行が開始されるや否や、再びトラブルに見舞われてコース脇にストップ。3度目の赤旗の原因を作ってしまった。ドライバーは名取鉄平だ。
専有走行は午前11時10分より残り時間8分で再開され、残り1分を切ったところで52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)の川合が1'43.133を叩き出してトップに浮上した。
96号車K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南)の阪口も河合に続いて1'43.238とタイムを更新して2番手につける。混走をトップで終えた31号車はここではタイム更新ならず。3番手で午後の公式予選に臨むことになった。
スーパーGT第6戦の公式予選はこのあと午後1時40分よりノックアウト方式で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIROa
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
【総合】
AUTOPOLIS GT 300km RACE -RIJ- (2021/10/23) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2021 AUTOBACS SUPER GT Round 6 オートポリス 4.674km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Maker Model Team Tire Wh Time Behind Gap km/h
1 23 500 1 松田 次生 ロニー・クインタレッリ MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 NISMO MI 52 1'32.328 - - 182.246
2 16 500 2 笹原 右京 大湯 都史樹 Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT Honda NSX-GT TEAM Red Bull MUGEN DL 24 1'32.419 0.091 0.091 182.066
3 8 500 3 野尻 智紀 福住 仁嶺 ARTA NSX-GT Honda NSX-GT ARTA BS 30 1'32.437 0.109 0.018 182.031
4 39 500 4 ヘイッキ・コバライネン 中山 雄一 DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD BS 40 1'32.577 0.249 0.140 181.756
5 64 500 5 伊沢 拓也 大津 弘樹 Modulo NSX-GT Honda NSX-GT Modulo Nakajima Racing DL 10 1'32.640 0.312 0.063 181.632
6 24 500 6 高星 明誠 佐々木 大樹 リアライズコーポレーションADVAN GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 KONDO RACING YH 32 1'32.693 0.365 0.053 181.528
7 17 500 7 塚越 広大 ベルトラン・バゲット Astemo NSX-GT Honda NSX-GT Astemo REAL RACING BS 82 1'32.773 0.445 0.080 181.372
8 38 500 8 立川 祐路 石浦 宏明 ZENT CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ZENT CERUMO BS 22 1'32.780 0.452 0.007 181.358
9 14 500 9 大嶋 和也 山下 健太 ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE BS 70 1'32.787 0.459 0.007 181.344
10 12 500 10 平峰 一貴 松下 信治 カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 TEAM IMPUL BS 56 1'32.930 0.602 0.143 181.065
11 3 500 11 平手 晃平 千代 勝正 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 NDDP RACING with B-MAX MI 56 1'33.059 0.731 0.129 180.814
12 37 500 12 平川 亮 サッシャ・フェネストラズ KeePer TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM KeePer TOM'S BS 56 1'33.507 1.179 0.448 179.948
13 36 500 13 関口 雄飛 坪井 翔 au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S BS 80 1'33.994 1.666 0.487 179.016
14 19 500 14 国本 雄資 宮田 莉朋 WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH YH 40 1'34.148 1.820 0.154 178.723
15 1 500 15 山本 尚貴 牧野 任祐 STANLEY NSX-GT Honda NSX-GT TEAM KUNIMITSU BS 100 1'34.276 1.948 0.128 178.480
16 52 300 1 吉田 広樹 川合 孝汰 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉トヨペット Green Brave BS 66 1'43.133 10.805 8.857 163.152
17 96 300 2 新田 守男 阪口 晴南 K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing DL 24 1'43.238 10.910 0.105 162.986
18 31 300 3 嵯峨 宏紀 中山 友貴 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr BS 1'43.666 11.338 0.428 162.314
19 61 300 4 井口 卓人 山内 英輝 SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT DL 100 1'43.858 11.530 0.192 162.014
20 35 300 5 ショーン・ウォーキンショー ジュリアーノ・アレジ arto RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 arto Ping An Team Thailand YH 1'43.963 11.635 0.105 161.850
21 30 300 6 永井 宏明 織戸 学 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr YH 24 1'43.995 11.667 0.032 161.800
22 2 300 7 加藤 寛規 阪口 良平 muta Racing Lotus MC LOTUS EVORA MC muta Racing INGING BS 69 1'44.046 11.718 0.051 161.721
23 60 300 8 吉本 大樹 河野 駿佑 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa DL 87 1'44.092 11.764 0.046 161.649
24 18 300 9 小林 崇志 名取 鉄平 UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE YH 9 1'44.128 11.800 0.036 161.593
25 10 300 10 星野 一樹 石川 京侍 GAINER TANAX with IMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER DL 21 1'44.132 11.804 0.004 161.587
26 4 300 11 谷口 信輝 片岡 龍也 グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO YH 60 1'44.254 11.926 0.122 161.398
27 88 300 12 小暮 卓史 元嶋 佑弥 JLOCランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC YH 78 1'44.337 12.009 0.083 161.270
28 34 300 13 道上 龍 密山 祥吾 Yogibo NSX GT3 Honda NSX GT3 Yogibo Drago CORSE YH 15 1'44.462 12.134 0.125 161.077
29 6 300 14 本山 哲 片山 義章 Team LeMans Audi R8 LMS Audi R8 LMS Team LeMans w/MOTOYAMA Racing YH 1'44.469 12.141 0.007 161.066
30 87 300 15 松浦 孝亮 坂口 夏月 グランシードランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC YH 24 1'44.498 12.170 0.029 161.021
31 56 300 16 藤波 清斗 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ リアライズ 日産自動車大学校GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING YH 100 1'44.623 12.295 0.125 160.829
32 11 300 17 平中 克幸 安田 裕信 GAINER TANAX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER DL 78 1'44.703 12.375 0.080 160.706
33 65 300 18 蒲生 尚弥 菅波 冬悟 LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING BS 75 1'44.733 12.405 0.030 160.660
34 21 300 19 川端 伸太朗 篠原 拓朗 Hitotsuyama Audi R8 LMS Audi R8 LMS Audi Team Hitotsuyama YH 1'44.889 12.561 0.156 160.421
35 55 300 20 高木 真一 佐藤 蓮 ARTA NSX GT3 Honda NSX GT3 ARTA BS 90 1'44.952 12.624 0.063 160.325
36 9 300 21 木村 武史 ケイ・コッツォリーノ PACIFIC NAC CARGUY Ferrari Ferrari 488 GT3 PACIFIC CARGUY Racing YH 36 1'45.010 12.682 0.058 160.236
37 25 300 22 松井 孝允 佐藤 公哉 HOPPY Porsche Porsche 911 GT3 R HOPPY team TSUCHIYA YH 27 1'45.225 12.897 0.215 159.909
38 50 300 23 加納 政樹 柳田 真孝 ARNAGE AMG GT3 Mercedes AMG GT3 Arnage Racing YH 1'45.247 12.919 0.022 159.875
39 48 300 24 田中 勝輝 内田 優大 植毛ケーズフロンティアGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 NILZZ Racing YH 1'45.296 12.968 0.049 159.801
40 7 300 25 荒 聖治 山口 智英 Studie PLUS BMW BMW M6 GT3 BMW Team Studie × CSL YH 1'45.313 12.985 0.017 159.775
41 244 300 26 三宅 淳詞 堤 優威 たかのこの湯GR Supra GT TOYOTA LEXUS RC F GT3 Max Racing YH 100 1'45.441 13.113 0.128 159.581
42 5 300 27 平木 湧也 平木 玲次 マッハ車検GTNET MC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH YH 18 1'45.589 13.261 0.148 159.358
43 360 300 28 青木 孝行 田中 篤 RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS YH 1'46.548 14.220 0.959 157.923
44 22 300 29 和田 久 城内 政樹 アールキューズAMG GT3 Mercedes AMG GT3 R'Qs MOTOR SPORTS YH 1'46.988 14.660 0.440 157.274
【クラス別】
■GT500クラス
AUTOPOLIS GT 300km RACE -RIJ- (2021/10/23) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2021 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT500 class オートポリス 4.674km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire Wh Time Behind Gap km/h
1 23 松田 次生 ロニー・クインタレッリ MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 NISMO MI 52 1'32.328 - - 182.246
2 16 笹原 右京 大湯 都史樹 Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT Honda NSX-GT TEAM Red Bull MUGEN DL 24 1'32.419 0.091 0.091 182.066
3 8 野尻 智紀 福住 仁嶺 ARTA NSX-GT Honda NSX-GT ARTA BS 30 1'32.437 0.109 0.018 182.031
4 39 ヘイッキ・コバライネン 中山 雄一 DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD BS 40 1'32.577 0.249 0.140 181.756
5 64 伊沢 拓也 大津 弘樹 Modulo NSX-GT Honda NSX-GT Modulo Nakajima Racing DL 10 1'32.640 0.312 0.063 181.632
6 24 高星 明誠 佐々木 大樹 リアライズコーポレーションADVAN GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 KONDO RACING YH 32 1'32.693 0.365 0.053 181.528
7 17 塚越 広大 ベルトラン・バゲット Astemo NSX-GT Honda NSX-GT Astemo REAL RACING BS 82 1'32.773 0.445 0.080 181.372
8 38 立川 祐路 石浦 宏明 ZENT CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ZENT CERUMO BS 22 1'32.780 0.452 0.007 181.358
9 14 大嶋 和也 山下 健太 ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE BS 70 1'32.787 0.459 0.007 181.344
10 12 平峰 一貴 松下 信治 カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 TEAM IMPUL BS 56 1'32.930 0.602 0.143 181.065
11 3 平手 晃平 千代 勝正 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 NDDP RACING with B-MAX MI 56 1'33.059 0.731 0.129 180.814
12 37 平川 亮 サッシャ・フェネストラズ KeePer TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM KeePer TOM'S BS 56 1'33.507 1.179 0.448 179.948
13 36 関口 雄飛 坪井 翔 au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S BS 80 1'33.994 1.666 0.487 179.016
14 19 国本 雄資 宮田 莉朋 WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH YH 40 1'34.148 1.820 0.154 178.723
15 1 山本 尚貴 牧野 任祐 STANLEY NSX-GT Honda NSX-GT TEAM KUNIMITSU BS 100 1'34.276 1.948 0.128 178.480
■GT300クラス
AUTOPOLIS GT 300km RACE -RIJ- (2021/10/23) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2021 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT300 class オートポリス 4.674km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire Wh Time Behind Gap km/h
1 52 吉田 広樹 川合 孝汰 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉トヨペット Green Brave BS 66 1'43.133 - - 163.152
2 96 新田 守男 阪口 晴南 K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing DL 24 1'43.238 0.105 0.105 162.986
3 31 嵯峨 宏紀 中山 友貴 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr BS 1'43.666 0.533 0.428 162.314
4 61 井口 卓人 山内 英輝 SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT DL 100 1'43.858 0.725 0.192 162.014
5 35 ショーン・ウォーキンショー ジュリアーノ・アレジ arto RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 arto Ping An Team Thailand YH 1'43.963 0.830 0.105 161.850
6 30 永井 宏明 織戸 学 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr YH 24 1'43.995 0.862 0.032 161.800
7 2 加藤 寛規 阪口 良平 muta Racing Lotus MC LOTUS EVORA MC muta Racing INGING BS 69 1'44.046 0.913 0.051 161.721
8 60 吉本 大樹 河野 駿佑 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa DL 87 1'44.092 0.959 0.046 161.649
9 18 小林 崇志 名取 鉄平 UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE YH 9 1'44.128 0.995 0.036 161.593
10 10 星野 一樹 石川 京侍 GAINER TANAX with IMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER DL 21 1'44.132 0.999 0.004 161.587
11 4 谷口 信輝 片岡 龍也 グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO YH 60 1'44.254 1.121 0.122 161.398
12 88 小暮 卓史 元嶋 佑弥 JLOCランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC YH 78 1'44.337 1.204 0.083 161.270
13 34 道上 龍 密山 祥吾 Yogibo NSX GT3 Honda NSX GT3 Yogibo Drago CORSE YH 15 1'44.462 1.329 0.125 161.077
14 6 本山 哲 片山 義章 Team LeMans Audi R8 LMS Audi R8 LMS Team LeMans w/MOTOYAMA Racing YH 1'44.469 1.336 0.007 161.066
15 87 松浦 孝亮 坂口 夏月 グランシードランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC YH 24 1'44.498 1.365 0.029 161.021
16 56 藤波 清斗 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ リアライズ 日産自動車大学校GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING YH 100 1'44.623 1.490 0.125 160.829
17 11 平中 克幸 安田 裕信 GAINER TANAX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER DL 78 1'44.703 1.570 0.080 160.706
18 65 蒲生 尚弥 菅波 冬悟 LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING BS 75 1'44.733 1.600 0.030 160.660
19 21 川端 伸太朗 篠原 拓朗 Hitotsuyama Audi R8 LMS Audi R8 LMS Audi Team Hitotsuyama YH 1'44.889 1.756 0.156 160.421
20 55 高木 真一 佐藤 蓮 ARTA NSX GT3 Honda NSX GT3 ARTA BS 90 1'44.952 1.819 0.063 160.325
21 9 木村 武史 ケイ・コッツォリーノ PACIFIC NAC CARGUY Ferrari Ferrari 488 GT3 PACIFIC CARGUY Racing YH 36 1'45.010 1.877 0.058 160.236
22 25 松井 孝允 佐藤 公哉 HOPPY Porsche Porsche 911 GT3 R HOPPY team TSUCHIYA YH 27 1'45.225 2.092 0.215 159.909
23 50 加納 政樹 柳田 真孝 ARNAGE AMG GT3 Mercedes AMG GT3 Arnage Racing YH 1'45.247 2.114 0.022 159.875
24 48 田中 勝輝 内田 優大 植毛ケーズフロンティアGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 NILZZ Racing YH 1'45.296 2.163 0.049 159.801
25 7 荒 聖治 山口 智英 Studie PLUS BMW BMW M6 GT3 BMW Team Studie × CSL YH 1'45.313 2.180 0.017 159.775
26 244 三宅 淳詞 堤 優威 たかのこの湯GR Supra GT TOYOTA LEXUS RC F GT3 Max Racing YH 100 1'45.441 2.308 0.128 159.581
27 5 平木 湧也 平木 玲次 マッハ車検GTNET MC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH YH 18 1'45.589 2.456 0.148 159.358
28 360 青木 孝行 田中 篤 RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS YH 1'46.548 3.415 0.959 157.923
29 22 和田 久 城内 政樹 アールキューズAMG GT3 Mercedes AMG GT3 R'Qs MOTOR SPORTS YH 1'46.988 3.855 0.440 157.274
優勝 大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)
「本当にうれいしいの一言です。昨日はたまたまスリックでラッキーでしたが、今日は実力で優勝できたと思います。フリー走行2回目とウォームアップ走行のペースが悪くて心配はしていました。たまたまセーフティーカー(SC)が出たタイミングでスリックに換えました。SC開けもスリッピーな状況で、飛び出さないようにセーブしながらプッシュしていました。プレッシャーは感じていませんでした。自分の持っている力を最大限発揮することしか考えていませんでした。いつも通りの気持ちでレースに臨めたのも勝った原因だと思います」
2位 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)
「前回のオートポリスの2位と違って、フルレースの2位なのでうれしいです。スタートで出遅れたましたが、順位を上げることができました。レインのペースが良かったので、ステイしようと思いましたが、チームの指示に従ってピットに入ったのが、この結果につながりました。トリッキーな路面で、いつスピンしてもおかしくなかったです。大津選手はトップで慎重になると思い、抜きたかったですが、ペースも良くてきっちり押さえられました。ルーキーとしてぼくが先に勝ちたかったですが、大津選手とチームにおめでとうと言いたいです」
3位 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「荒れたコンディションだったので表彰台で終われたのは良かったです。もてぎはチームとして苦戦していたので、考えてマシンを持ってきましたが、昨日の予選では対応しきれませんでした。大津選手に先を越されて悔しいですが、祝福したいと思います」
優勝チーム監督 田中洋克氏(Red Bull MUGEN Team Goh)(左)
「特別な思いです。まだ1戦残っていますが、日程通り開催されたことに感謝しています。医療従事者の方や、感染防止の取り組みに対して関係者の方にも感謝したいと思います。チームをサポートしていただいてるスポンサーの方にも感謝したいです。予選は難しかったです。読みが外れて悪い方向に行くことが多いんですが、冷静に状況を見て作戦を考えました。Q2でドライタイヤを履いたのがQ3につながりました。正直、決勝はあそこまで冷静に戦えるか心配でしたが、ミスなく実力で勝ったので大津選手におめでとうといいたいです。SCが出るときには、2台一緒に入れる作戦でした。チームとしては山本選手が2度タイトルを取り、違うドライバーでも取るのが目標でした。野尻選手はタイトルを取れる選手だと思っていましたが、本当にすごいと思います」
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
全日本スーパーフォーミュラツ選手権第6戦は17日、ツインリンクもてぎで決勝を行い、ポールからスタートした大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)が初優勝を飾った。5位に入った野尻智紀(TEAM MUGEN)は最終戦を待たずして今シーズンのシリーズチャンピオンに輝いた。
フォーメーションラップは午後2時45分に始まった。雨は上がり、1コーナーの先には青空も顔をのぞかすが、気温14度、路面温度17度と非常に肌寒い。全19台がウェットタイヤを履いてグリッドを離れた。
スタートでは、ポールポジションの大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)に予選2位の山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)が1コーナーで並びかけるが、ここは大津が前、山本は2位に付けた。予選3位の野尻智紀(TEAM MUGEN)は、予選順位を守ったが、ドライ寄りのセッティングのため、オープニングラップでペースが上がらない。予選4位の山下健太(KONDO RACING)、予選5位の阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)、予選11位からジャンプアップした松下信治(B-MAX RACING TEAM)、予選6位の関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)にかわされ、7位まで落ちてしまった。
2周目には野尻はさらに牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)にもかわされ8位まで後退。
この時点でトップは大津、2位に山本、3位に山下、4位に阪口、5位に松下、6位に関口、7位に牧野、8位に野尻と続く。
ペースの上がらない山下は、8周目には阪口に、10周目には松下にかわされ5位まで落ちる。
11周目にはサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)がコースアウトしてセーフティーカー(SC)が導入される。路面は乾きつつあり、このタイミングでトップを走る大津をはじめ、多くのドライバーがピットインしてドライタイヤに交換した。
SCが退くと、ウェットタイヤでステイした山本がトップに浮上。同じくステイした福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)と平川亮(carenex TEAM IMPUL)が2位、3位に付ける。大津はドライタイヤ勢のトップ4位でコースに復帰した。
14周目には日も顔を出しはじめ福住が、15周目には山本と平川もピットインしてドライタイヤに交換した。これで、大津がトップに復帰。2位には阪口が、3位には牧野が、4位には関口が、5位には野尻が、6位には松下が続く。
17周目にはタチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE)が2コーナーでクラッシュ。2度目のSCが導入される。
さらにSC開けの21周目には、3コーナーで坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)がコースアウト。山本と平川も接触して山本はクラッシュ。このため3度目のSCが導入されることとなった。
SCが退き、レースは25周目から再開。トップは大津、2位に阪口、3位に牧野、4位に関口、5位に野尻、6位に松下が付ける。
28周目には4位の関口が3位の牧野を3コーナーのインからパス、3位に上がる。
トップの大津は、その後も安定した走りで阪口を寄せ付けず、トップを堅守。35周を走りきり自身SF初優勝をポールトゥウィンで飾った。2位には阪口が入った。
3位を走っていた関口は33周目の最終コーナーでオーバーラン、牧野の接近を許し34周目の5コーナーでパスされた。これで3位には牧野が入り、関口は4位でレースを終えた。
5位には野尻が入り、今シーズンのシリーズチャンピオンを決めた。6位には松下が続いた。
最終第7戦は鈴鹿サーキットに舞台を移し、10月31日に決勝が行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/17) Final Race Weather:Cloudy-Fine Course:Wet-Dry
2021 SUPER FORMULA Round 6 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos No Driver Car Team Engine Lap Time Behind Gap
1 15 大津 弘樹 TEAM MUGEN SF19 Red Bull MUGEN Team Goh Honda M-TEC HR-417E 35 1:09'37.200 - -
2 39 阪口 晴南 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 35 1:09'38.906 1.706 1.706
3 6 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 35 1:09'42.467 5.267 3.561
4 19 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 35 1:09'43.558 6.358 1.091
5 16 野尻 智紀 TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 35 1:09'43.954 6.754 0.396
6 51 松下 信治 BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX RACING TEAM Honda M-TEC HR-417E 35 1:09'45.830 8.630 1.876
7 36 中嶋 一貴 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 35 1:09'46.914 9.714 1.084
8 3 山下 健太 ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 35 1:09'49.907 12.707 2.993
9 37 宮田 莉朋 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 35 1:09'52.190 14.990 2.283
10 7 小林 可夢偉 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 35 1:09'54.562 17.362 2.372
11 *14 大嶋 和也 NTT Communications ROOKIE SF19 NTT Communications ROOKIE TOYOTA TRD01F 35 1:10'01.510 24.310 6.948
12 *5 福住 仁嶺 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 35 1:10'02.058 24.858 0.548
13 4 サッシャ・フェネストラズ ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 34 1:09'59.484 1Lap 1Lap
14 *64 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 34 1:10'24.963 1Lap 25.479
---- 以上規定周回数(90% - 31Laps)完走 ----
- 38 坪井 翔 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 20 41'56.590 15Laps 14Laps
- 1 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 20 42'01.003 15Laps 4.413
- 20 平川 亮 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 20 42'01.384 15Laps 0.381
- 12 タチアナ・カルデロン ThreeBond SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E 16 31'41.493 19Laps 4Laps
- 18 国本 雄資 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 2 3'57.823 33Laps 14Laps
Fastest Lap: CarNo.64 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING) 1'31.422 (31/34) 189.053km/h
CarNo.64は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章2-10-10違反(リスタート後の追い越し)によりドライビングスルーペナルティーを科した。
CarNo.64,5,14は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章2-10-11違反(SC中のコースアウト/スピン)により、決勝結果に5秒を加算した。
優勝 ジュリアーノ・アレジ(TOM'S)
「朝のレースではスタートをミスしたので、勉強していいスタートを切れました。3周目にコースオフしましたが、全体的にはいいレースをできたと思います。今年初めて日本に来て、トムスのサポートを受け、自信がつきました。ドライバーチャンピオンは取れなかったですが、チームチャンピオンを取れてうれしいです。トムスに感謝しています。来年はステップアップしたいですが、まだ何も決まっていません。最後のレースで結果が出てうれしいいです」
2位 三宅淳詞(Rn-sports)
「朝の雨のレースでは調子が悪くてごぼう抜きされました。最終戦に向けて、チームがセッティングを変更してくれ、2位を取れて良かったと思います。今シーズンは勝ってるレースが雨で、雨が強いと思われていますが、雨のSUGOは良くなかったです。優勝はできましたが、どの大会もトップの選手とはタイム差がありました。でもハイダウンフォースのクルマに乗れて成長できたと思います」
3位 小高一斗(TOM'S)
「朝のレースはスタートを失敗しましたが、今回はうまくいきました。三宅選手を抜きたかったですが、近づいたり離れたりで抜けませんでした。一人で走っていたらもう少しペースは良かったかも知れません。最後に気持ちのいいレースはできませんでしたが、最低限、表彰台に乗れたのは良かったと思います」
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/17) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2021 Buzz presents全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 17 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Lap Time Behind Gap
1 36 ジュリアーノ・アレジ Deloitte. TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 20 39'24.472 - -
2 10 三宅 淳詞 MAX RACING 320 Rn-sports SPIESS A41 20 39'43.921 19.449 19.449
3 1 小高 一斗 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 20 39'44.861 20.389 0.940
4 2 佐藤 蓮 TODA FIGHTEX TODA RACING SPIESS A41 20 39'46.383 21.911 1.522
5 37 平良 響 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 20 39'50.722 26.250 4.339
6 35 河野 駿佑 RS FINE K&N 320 RS FINE TOYOTA TOM'S TAZ31 20 39'52.002 27.530 1.280
7 52 神 晴也 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 20 39'59.545 35.073 7.543
8 50 名取 鉄平 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 20 40'00.800 36.328 1.255
9 4 M 1 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 20 41'03.137 1'38.665 1'02.337
10 11 M 2 植田 正幸 MAX RACING RN 320 Rn-sports SPIESS A41 20 41'06.722 1'42.250 3.585
11 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 20 41'17.722 1'53.250 11.000
12 51 M 3 SYUJI B-MAX ENGINEERING 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 19 40'26.932 1Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 18Laps)完走 ----
Fastest Lap: CarNo.36 ジュリアーノ・アレジ(TOM'S) 1'56.832 (16/20) 147.947km/h
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)第17戦(最終戦)の決勝が17日、ツインリンクもてぎで行われ、ポールポジションからスタートしたジュリアーノ・アレジ(TOM'S)が雨のなか独走優勝を飾った。
朝に行われた第16戦で名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)のドライバータイトルが決まったが、アレジと佐藤蓮(TODA RACING)によるシリーズ2位争い、そしてB-MAXレーシングとトムスによるチームタイトル争いが残っている。特にチームタイトルは、ここまで有効ポイントで僅か1点差という大接戦だ。
コースコンディションは相変わらずのウェット。雨量は朝のレースと同じような状態だ。
スタートは、フロントローイン側2番グリッドの佐藤がエンジンストールで動けず。その後方4番グリッドの名取も佐藤を避けようとして進路を変えたことで大きく遅れてしまう。
1周目はアレジ、三宅淳詞(Rn-sports)、小高一斗(TOM'S)、平良響(TOM'S)、河野駿佑(RS FINE)、名取、佐藤、神晴也(B-MAX RACING TEAM)と続く。
しかし、滑りやすい路面に足を取られるドライバーが続出。2周目の5コーナーで6位名取がオーバーラン、4周目のヘアピンでは代わって6位に上がった佐藤がコースオフ、更にはトップを走るアレジも5周目のV字コーナーでコースを飛び出すなど、上位陣が次々にコントロールを乱してしまう。
それでも、名取以外は大きく順位を落とすことなくコース復帰。それ以降は各ドライバーとも安定した走行を見せる。
レース折返しの10周目には順位も落ち着き、快調なペースを維持するトップのアレジが2位三宅を7秒引き離し独走状態。その後方は小高、平良、河野、佐藤が1~2秒の等間隔で続き、少し離れて神、名取という展開となった。
終盤ペースが良かったのはトップのアレジと佐藤。アレジは14周目に1分57秒124、16周目に1分56秒823と、ファステストラップを次々に塗り替え、“雨のアレジ”を印象づけた。
また、佐藤も13周目の5コーナーで河野を抜き5位へ、16周目の1コーナーで平良を抜き4位へとポジションアップ。雨のなかで果敢に攻める走りを見せた。
一方、名取は序盤の遅れを取り戻せず、チームメイト神の後方8位のポジションで走行を続け、チャンピオンらしくない最終戦になってしまった。どうも前回のもてぎ戦あたりから狂った歯車を元に戻せなかった感じだ。
結局レースは佐藤の追い上げ以外は順位変動はなく、20周のチェッカーを迎え、アレジが今季4勝目を独走で飾った。
この優勝でアレジはシリーズ2位の座を守るとともに、トムスに逆転でチームタイトルをもたらすことになった。
マスタークラスは、今回も今田信宏(B-MAX ENGINEERING)対DRAGON(B-MAX ENGINEERING)の展開になるかと思われたが、DRAGONが序盤でスピンを喫し後退。今田が植田正幸(Rn-sports)の追撃を振り切ってクラス優勝を果たした。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
優勝 佐藤蓮(TODA RACING)
「懸念してたのは雨のスタートでした。雨のスタートは一度も成功してなかったのでミーティングを重ねてどうしたらうまくいくか考え、練習も2回しました。蹴り出しが良く、トップに立てて、後ろで混乱があったので、単独で無事1位でゴールできました。次戦ですが、雨量が増えたときにマシンバランスが厳しかったので、そこを改善できるようにチームと相談します。2番手スタートですがスタートをうまく決めて優勝で終わりたいと思います」
2位 小高一斗(TOM'S)
「フォーミュラカーでウェットでスタートスのはあまりなくて、どうするか覚えてなくてすごい不安でした。佐藤選手がいいスタートを切って、ぼくは失敗して一瞬三宅選手に抜かれて順位を落としましたが、1周目の混乱はうまく抜けられて3位に上がれました。前に出てからのペースは悪くなかったと思います。マシンが調子のいいウェットは経験がなかったけど、いままででクルマは一番良かったと思います。すごく乗りやすかったです。最終戦は昨日のレースでしくじってしまって、4位からスタートするんですが、ウェットになると思うので、スタートを決めればチャンスはあると思うので優勝めざしてがんばります」
3位 河野駿佑(RS FINE)
「スタートは6番手で、タイヤをあたたたときにクラッチミートのポイントが変って、いいスタートではなかったですが、最初のコーナで抜かれることはなかったです。前でごちゃごちゃがあって、あたらにようにいたら、5位に上がれました。三宅選手がペースが苦しそうだったので、ダウンフォースが抜けないように距離をとりながら4コーナーの立ち上がりが良かったので、5コーナーで抜けました。名取選手のペースが上がらなかったので小高選手に追いつけましたが、名取選手がいなくなってからは小高選手のペースが上がって、付いていくほどのペースがなかったのは課題です」
シリーズチャンピオン 名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)
「今日はチャンピオンより、勝つつもりでスタートしましたが、3コーナーで当たってしまって、アレジとトムスのみなさんに申し訳なかったです」
「練習からもてぎでは、前回も今回もトップタイムで、仕上がりは悪くなく、勝てる力があったんですが、第15戦では、エンジン交換で6位からのスタートになりました。それでも4位に上がれて最低限のレースはできたと思います」
「優勝から遠のいているので、前半戦の流れをもって来たかったです。開幕から勝てたのは良かったですが、去年も出ているので、全勝するつもりでした。鈴鹿では3連勝でき、各大会の中で、1勝はできていたのですが、もてぎででは勝てていません。得意なサーキットなのでもっと頑張らないといけないです」
「最終戦は、チャンピオンとして臨むレースですが、ファステストを狙えるタイムを出せているので、アジャストして、しっかり勝って締めくくりたいと思います」
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦は17日、ツインリンクもてぎで2回目のフリー走行を雨の中行い、サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)がトップタイムを記録した。
決勝をにらんだフリー走行は午前10時50分より30分間で行われた。雨は相変わらず強く降り続いているためウェット宣言が出され、全車ウェットタイヤを履いてコースインした。
フリー走行は、雨量が多いため開始早々からコースアウトが続出した。まずは坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)がコースアウトしてクラッシュ。フロントウィングにダメージを負ったものの自力でピットに戻る。
さらに、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)、野尻智紀(TEAM MUGEN)がコースアウトしてコースに復帰。しかし、宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)はコースアウトしてグラベルに止まったため、ここで赤旗が提示された。
ここまでのトップタイムは山下健太(KONDO RACING)で1分50秒911と2位以下を2秒7離している。
フリー走行は11時5分に残り15分で再開された。
残り8分を切ったところで、雨量が増したためか、S字コーナーでタチアナ・カルデロン(ThreeBond SF19)と関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)がコースアウトしてグラベルにストップ。ここで再び赤旗が提示された。
フリー走行は11時16分に残り4分で再開された。
ここでは多くのドライバーが自身のタイムを更新してきた。
トップタイムを記録したのは最終周にペースアップしたサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)で1分50秒549。山下は序盤のタイムを更新できず、2位に落ちた。
3位には小林可夢偉(KCMG)が、4位には大嶋和也(NTT Communications ROOKIE)が、5位には阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)が入った。
チャンピオンに王手をかけている野尻智紀(TEAM MUGEN)は6位、ライバルの大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)と関口はそれぞれ8位、19位でフリー走行を終えている。
決勝はこの後、午後2時45分より35周で行われる。天候は回復気味で、このフリー走行の結果は参考にならないと思われる。どんなコンディションでレースが行われるのか、また野尻の戴冠がなるかに注目したい。
Text: Yoshinori OHNISHI
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全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/17) Free Practice 2 Weather:Rain Course:Wet
2021 SUPER FORMULA Round 6 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 4 サッシャ・フェネストラズ ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 1'50.549 - - 156.356
2 3 山下 健太 ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 1'50.911 0.362 0.362 155.845
3 7 小林 可夢偉 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 1'51.241 0.692 0.330 155.383
4 14 大嶋 和也 NTT Communications ROOKIE SF19 NTT Communications ROOKIE TOYOTA TRD01F 1'51.740 1.191 0.499 154.689
5 39 阪口 晴南 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'51.798 1.249 0.058 154.609
6 16 野尻 智紀 TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'52.008 1.459 0.210 154.319
7 51 松下 信治 BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX RACING TEAM Honda M-TEC HR-417E 1'52.070 1.521 0.062 154.234
8 64 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'52.212 1.663 0.142 154.038
9 5 福住 仁嶺 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'52.717 2.168 0.505 153.348
10 18 国本 雄資 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 1'53.325 2.776 0.608 152.526
11 6 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'53.670 3.121 0.345 152.063
12 1 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'53.966 3.417 0.296 151.668
13 37 宮田 莉朋 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'53.968 3.419 0.002 151.665
14 38 坪井 翔 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'54.568 4.019 0.600 150.871
15 36 中嶋 一貴 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'54.833 4.284 0.265 150.523
16 20 平川 亮 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'55.489 4.940 0.656 149.668
17 15 大津 弘樹 TEAM MUGEN SF19 Red Bull MUGEN Team Goh Honda M-TEC HR-417E 1'56.210 5.661 0.721 148.739
18 12 タチアナ・カルデロン ThreeBond SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E 2'00.021 9.472 3.811 144.016
19 19 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 2'26.003 35.454 25.982 118.388
TCRジャパンサンデーシリーズ第5戦の決勝が17日、ツインリンクもてぎで行われ、ヒロボン(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が雨中のレースを制し、今季2勝目を挙げた。
スタート前から雨が強くなり、セーフィティカー(SC)先導によるローリングスタートとなった。SCランが2周続いた後、スタートが切られた。
ヘビーウエットコンディションのなか、勢いがあったのは加藤正将(Audi Team Mars)とヒロボン。ペースの上がらないポールシッター大蔵峰樹(M-PROTOTYPING Team STILE CORSE)を4コーナーで相次いでかわす。
トップに立った加藤のラップタイムはヒロボンを2~3秒上回り、5周目からは独走状態に持ちこむ。6周目には2位ヒロボンとの差を9秒と開き、完全に安全圏へ逃げたように思われた。
しかし、あろうことか7周目のV字コーナーでトップ加藤がオーバーラン。大きくコースを外れ、復帰する間にヒロボンにトップを奪われてしまった。
加藤はミスを挽回しようと攻め立て、ヒロボンの背後に迫るが、最終ラップ9周目の3コーナーでまたしてもオーバーラン。ヒロボンと2秒差になってしまい万事休す。
これで楽になったヒロボンが逃げ切って、今季2勝目のチェッカーを受けた。
3位は、4周目に大蔵が姿勢を崩す隙を突いて前に出た塩谷烈州(全薬工業 with TEAM G/MOTION')が入った。塩屋は療養期間を経ての復帰戦で表彰台を射止めた。
4位以下は、大蔵、Mototino(55MOTO RACING)、猪爪杏奈(DOME RACING)の順でフィニッシュ。
この結果、サンデーシリーズのチャンピオン争いはヒロボン有利ではあるものの、最終鈴鹿戦で決着することになった。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/17) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2021 TCR JAPAN SUNDAY Series Round 5 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos No Driver Car Maker Model Team Lap Time Behind Gap
1 19 ヒロボン CUPRA TCR バースレーシングプロジェクト【BRP】 9 23'39.163 - -
2 65 加藤 正将 Audi RS3 LMS Audi Team Mars 9 23'40.676 1.513 1.513
3 62 塩谷 烈州 Honda CIVIC TCR 全薬工業 with TEAM G/MOTION' 9 23'52.586 13.423 11.910
4 73 大蔵 峰樹 Alfa Romeo Giulietta Veloce TCR M-PROTOTYPING Team STILE CORSE 9 24'08.283 29.120 15.697
5 55 Mototino Honda CIVIC TCR 55MOTO RACING 9 24'10.285 31.122 2.002
6 98 猪爪 杏奈 Honda CIVIC TCR DOME RACING 9 24'22.051 42.888 11.766
7 71 大山 正芳 Honda CIVIC TCR ダイワN通商アキランドCIVIC 9 24'32.575 53.412 10.524
8 17 鈴木 建自 Audi RS3 LMS バースレーシングプロジェクト【BRP】 9 24'33.945 54.782 1.370
9 10 佐藤 潤 Volkswagen Golf GTI TCR Adenau IDI GOLF TCR 9 24'41.281 1'02.118 7.336
10 7 牧野 淳 Audi RS3 LMS 麻布ワコーズEDニルズNGK 9 25'36.330 1'57.167 55.049
---- 以上規定周回数(75% - 6Laps)完走 ----
Fastest Lap: CarNo.65 加藤正将(Audi RS3 LMS) 2'15.253 (5/9) 127.787km/h
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第16戦は17日、雨の中ツインリンクもてぎで決勝を行い、予選3位からスタートした佐藤蓮(TODA FIGHTEX)が優勝した。また、このレースで名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が今シーズンのドライバーズチャンピオンを決めた。
フォーメーションラップは午前8時55分より始まった。夜半から降り続いてる雨のため路面はフルウェット。12台(うちマスタークラス3台)がウエットタイヤを履き、1周を回りグリッドに着いた。
好スタートを切ったのは予選3位の佐藤蓮(TODA FIGHTEX)。ポールポジションのジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)と予選3位の名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)の横をすり抜け、1コーナーまでにトップに立った。2位のアレジには3位の名取が1コーナーで並びかける。このままこの2台は併走するが、3コーナーでパスしようとした名取とアレジが接触。アレジと名取はマシンにダメージを負い、アレジは修復のためピットインした。
トップに立った佐藤は1周目に、手負いの2位名取を3秒1離して戻ってきた。3位には小高一斗(Kuoカローラ中京TOM'S 320)が、4位には三宅淳詞(MAX RACING 320)が、5位には河野駿佑(RS FINE K&N 320)が、6位には神晴也(B-MAX RACING TEAM)、7位には平良響(Kuoカローラ中京TOM'S 320)が続く。
6周目にはペースの上がらない2位名取を佐藤が12秒離したところで、名取にオープニングラップの接触によるドライビングスルーペナルティーが科された。名取は7周目にペナルティーを消化するが、フロントウィングが脱落しかけているためオレンジディスクも提示された。これで次周に名取は、再びウィング交換のためピットイン、大きく遅れ勝負権を失った。
8周目にはトップ佐藤は、2位に上がった小高を15秒離し独走状態。このまま14周を走り、今季5勝目を飾った。2位には小高が入った。
5位でレースを始めた河野は、3周目の5コーナーで三宅を攻略し4位。名取の脱落で繰り上がり、3位でレースを終えた。
4位には6周目に三宅を攻略した平良が、5位には神が、6位には三宅が入った。
ダメージのためピットで修復を行ったアレジは、2周遅れでレースに復帰したが、7周目にファステストラップをたたき出し1ポイントを獲得する意地を見せた。
10位でレースを終えた名取だったが、アレジが12位でファステストラップの1点しか獲得できなかったため、最終第17戦を残して、このレースで今シーズンのチャンピオンを獲得した。
マスタークラスは、ポールシッター今田信宏(JMS RACING with B-MAX)と、2位の植田正幸(MAX RACING RN 320)が接近戦を演じていたが、11周目に今田をパスした植田が優勝した。
第17戦決勝は本日17日、午後0時55分より20周で行われる。有終の美を飾るドライバーは誰になるか注目したい。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/17) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2021 Buzz presents全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 16 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Lap Time Behind Gap
1 2 佐藤 蓮 TODA FIGHTEX TODA RACING SPIESS A41 14 27'43.473 - -
2 1 小高 一斗 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 14 27'57.132 13.659 13.659
3 35 河野 駿佑 RS FINE K&N 320 RS FINE TOYOTA TOM'S TAZ31 14 28'03.406 19.933 6.274
4 37 平良 響 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 14 28'09.778 26.305 6.372
5 52 神 晴也 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 14 28'20.252 36.779 10.474
6 10 三宅 淳詞 MAX RACING 320 Rn-sports SPIESS A41 14 28'27.148 43.675 6.896
7 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 14 29'08.368 1'24.895 41.220
8 11 M 1 植田 正幸 MAX RACING RN 320 Rn-sports SPIESS A41 14 29'09.082 1'25.609 0.714
9 4 M 2 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 14 29'09.763 1'26.290 0.681
10 *50 名取 鉄平 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 14 29'32.216 1'48.743 22.453
11 51 M 3 SYUJI B-MAX ENGINEERING 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 13 28'14.014 1Lap 1Lap
12 36 ジュリアーノ・アレジ Deloitte. TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 12 27'50.461 2Laps 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 12Laps)完走 ----
Fastest Lap: CarNo.36 ジュリアーノ・アレジ() 1'57.164 (7/12) 147.5162km/h
CarNo.50は、2021年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第15条1.(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
優勝 ジュリアーノ・アレジ(TOM'S)
「朝の予選良かったけど少し足りなかった。スタートは良くなかった。ちょっとミスしたけど、P1で良かった。そのあとのペースは悪くなかったけど、1回1コーナーでミスした。あしたはゼロからはじめるけど、雨かも知れないのでわからない。とりあえず、チャンピオンは考えてない。考えるとミスするのでシンプルにスタートしたい」
2位 佐藤蓮(TODA RACING)
「スタートはクラッチミートは良かったが、伸びが足りなくて小高選手に並びかけられました。3コーナーで抜け返せたので良かったです。前半ペースが上がらなくてジュリアーノ選手に離されました。後半はペースが改善してファステストを狙えたが、かなわなかったです。チャンピオンは考えずに臨んでいたので、悔しい感じはありません。あしたは3番なので、荒れたコンディションをチャンスにして優勝を狙います」
3位 三宅淳詞(Rn-sports)
「スタートで順位が決まってしまうので、スタートに集中して、波乱があり3位に上がれました。決勝に向けて改善してきましたが、、防戦一方の展開になりました。前大会で、ペースが遅くても抜かれないのが分かっていたので、落ち着いて走れました。あしたは、ドライのままだと厳しいので、雨が降って欲しいと思っています」
Text: Yoshinori OHNISHI
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)第15戦の決勝が16日、ツインリンクもてぎで行われ、ジュリアーノ・アレジ(TOM'S)がポール・トゥ・ウィンを飾り、名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)のチャンピオン決定を阻止した。
直前に行われたスーパーフォミュラの予選は雨に翻弄されたが、SFLの決勝スタート時刻が近づくにつれ路面は乾き、全車スリックタイヤを装着してのスタートとなった。
注目は、予選でトップタイムを叩き出したものの、練習走行で不調になったエンジンを換装したため5グリッド降格となり、6番手スタートとなったシリーズリーダー名取の追い上げだ。
スタートは、好ダッシュを見せたポールシッター・アレジ、小高一斗(TOM'S)、佐藤蓮(TODA RACING)と続くが、1周目の4コーナーで小高と佐藤が接触。小高は順位を落としてしまい、代わって5番手スタートの三宅淳詞(Rn-sports)が3位に上がる。
注目の名取は、予選4位チームメイトの神晴也(B-MAX RACING TEAM)がスタートのエンジンストールで遅れたことで、三宅に次ぐ4位でコントロールラインに戻ってくる。
2周目以降は、アレジと佐藤が、三宅、名取、小高の3位グループを引き離す展開が続き、その差は周を重ねるごとに開いていく。
三宅に前を塞がれる形になった名取は、3位フィニッシュでチャンピオンが決定するため、前に出ようと90度コーナーで進路を変えて牽制する。しかし、焦る様子はなく、三宅のミスを誘ってあわよくば前に出ようという作戦のようだ。
レース折返しとなる7周終了時には、トップ・アレジ、2秒遅れて佐藤、7秒遅れて3位集団の三宅、名取、小高、そして1.4秒遅れて平良響(TOM'S)という展開。その後も上位陣に順位変動はなく、快走を続けるアレジは、13周目にファステストラップとなる1分43秒851をマークしてポイントを追加。
結局、アレジが佐藤と約3秒の差を保ったままフィニッシュ。ポール・トゥ・ウィン+ファステストラップの完全勝利で3勝目を飾った。
この結果、名取のチャンピオンは決まらず、明日の第16戦以降に持ち越しとなった。
マスタークラスは、今年のチャンピオン今田信宏(B-MAX ENGINEERING)がこちらもクラスポール・トゥ・ウィン。終盤には、昨年のチャンピオンDRAGON(B-MAX ENGINEERING)に迫られる場面もあったが、新旧チャンピオンによる攻防をきっちり制し、ファステストラップを加えたフルマークで12ポイントを加算した。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/16) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2021 Buzz presents全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 15 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Lap Time Behind Gap
1 36 ジュリアーノ・アレジ Deloitte. TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 14 24'23.411 - -
2 2 佐藤 蓮 TODA FIGHTEX TODA RACING SPIESS A41 14 24'26.205 2.794 2.794
3 10 三宅 淳詞 MAX RACING 320 Rn-sports SPIESS A41 14 24'42.695 19.284 16.490
4 50 名取 鉄平 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 14 24'43.235 19.824 0.540
5 1 小高 一斗 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 14 24'43.720 20.309 0.485
6 37 平良 響 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 14 24'44.394 20.983 0.674
7 52 神 晴也 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 14 24'44.790 21.379 0.396
8 35 河野 駿佑 RS FINE K&N 320 RS FINE TOYOTA TOM'S TAZ31 14 24'46.109 22.698 1.319
9 4 M 1 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 14 25'04.394 40.983 18.285
10 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 14 25'04.830 41.419 0.436
11 11 M 2 植田 正幸 MAX RACING RN 320 Rn-sports SPIESS A41 14 25'09.376 45.965 4.546
12 51 M 3 SYUJI B-MAX ENGINEERING 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 14 25'38.051 1'14.640 28.675
---- 以上規定周回数(90% - 12Laps)完走 ----
Fastest Lap: CarNo.36 ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)1'43.851 (13/14) 166.427km/h
ポールポジション 大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)
「うれしいのひとこと。実力でもぎとったというよりは、ぼくがスリックを選択したことによるものですが、自信にはなりました。Q2でスリックで、そのときのグリップ感を比較すると雨が降らなければいけると思いました。チームからはポールを狙うならスリックしかないといわれました。あしたは簡単にはいかないと思うし、天候も不安定な部分もあります。これまでも決勝では、いいペースで走れているので、後ろのチャンピオン候補と前年チャンピオンを相手に、自分の力を発揮して優勝を狙いたいと思います」
予選2位 山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)
「非常に難しいコンディションでした。落ち着いて自分のベストを発揮できたと思います。ここまでうまくいかなかったですが、レイン組の中で、ここに来られたので、達成感はあります。まだまだ、やならければならないことは多いですが、大津選手をキャッチアップしたいですね。ここにはいろいろ見直してきました。いままで、走れば走るほど落ちていたが、今日はコンスタントに走れました。上向いてきているので、あしたの決勝と最終戦に向けて、ここにいるライバルと勝負していい順番で終わりたいです」
予選3位 野尻智紀(TEAM MUGEN)
「難しいコンディションでした。ドライでアジャストしてきたのにQ1で雨が降ってきて、Q2も難しくて、Q3は大湯選手と関口選手の状況をみていました。この2台がレインのままだったので、ドライに換えませんでした。完璧な状況で送り出してくれたチームに感謝したいです。あしたはこういう位置からスタートできるので、チャンピオンにふさわしいレースをしたいと思います。あくまで優勝を狙います」
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦は16日、ツインリンクもてぎで公式予選を行い、ルーキーの大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)が初ポールポジションを獲得した。
午後1時35分、ときおり小雨が落ち、ウェット宣言が出される中、ノックアウト方式の予選が始まった。Q1とQ2はA、Bグループに分けられ、その中で勝ち残ったドライバーがQ3に進出し、グリッドが決定する。
■Q1(Aグループ)
このAグループと次のBグループは10分間で行われ、それぞれ上位7人がQ2のそれぞれのグループに進出する。
ここでは最初にアタックラップに入った小林可夢偉(KCMG)が90度コーナー立ち上がりでスピンしてクラッシュ。早々に赤旗が提示され波乱の幕開けとなった。
再開後、トップタイムを記録したの1分30秒549とコースレコードを更新した福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。2位には大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)が、3位には大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)が入った。
大嶋和也(NTT Communications ROOKIE)とクラッシュした小林がここでノックアウトされた。
■Q1(Bグループ)
BグループはAグループの赤旗の影響で午後1時56分より10分間で行われた。空からは小雨が落ち始める。
ここでは、ただ一人30秒を切る1分29秒757をたたき出した野尻智紀(TEAM MUGEN)がトップで通過。2位には松下信治(B-MAX RACING TEAM)が、3位には牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が続いた。
宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)、サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)、タチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE)がここでノックアウトされた。
■Q2(Aグループ)
AグループQ2は午後2時16分より7分間で行われた。場内には霧雨が落ちる。上位4台がQ3に進出する。
ここではドライ/ウエットタイヤの選択が明暗を分けた。
トップタイムをマークしたのはウェットタイヤを履いた山下健太(KONDO RACING)。2位には大湯が、3位には阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)が、4位には大津が入った。
平川亮(carenex TEAM IMPUL)はピットインしてウェットタイヤを履くが、1周を回り終わるまでにタイムアップし、ここでノックアウトされた。ポールポジション獲得がチャンピオンへの条件だったが、ここでその可能性が消えた。
中嶋一貴(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)と福住もここでノックアウトされた。
■Q2(Bグループ)
BグループのQ2午後2時28分より7分間で行われた。
関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)と山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)がウェットタイヤを履いてコースイン。1周を回って野尻、牧野、坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)もウエットに履き替えた。
ここでトップタイムを記録したのは関口。2位に野尻が、3位には山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)が、4位には牧野が入った。
坪井、松下、国本雄資(KCMG)がノックアウトされた。
■Q3
このセッションはQ2のAグループ、Bグループの上位4人、8人が参加して最後の争いが行われた。
ここでは大津のみがドライタイヤを選択。他はウエットタイヤを履いてアタックを行った。この頃から雨はやみ、徐々に路面が乾きつつある中で、セッションは進行した。
路面が乾いた終盤には、下位に沈んでいた大津がペースアップ。ウェットタイヤ勢を圧倒するタイムで、各セクターを通過、一気にトップに躍り出た。大津は、さらにアタックを続け最終的には1分32秒317をたたき出してぶっちぎりでのポールポジションを決めた。
2位には今シーズンの不調から脱しつつある昨年のチャンピオン、山本が入った。
野尻は、途中ピットインして2セット目のウェットタイヤに履き替えると、終了直前にタイプアップを果たし、3位に食い込んだ。
4位には山下が、5位には阪口が、6位には関口が、7位には牧野が、8位には大湯が入った。
決勝は明日午後2時45分より35周で行われる。野尻の戴冠がなるかに注目だ。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/16) Knock Out Q3 Weather:Cloudy Course:Dry
2021 SUPER FORMULA Round 6 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 15 大津 弘樹 TEAM MUGEN SF19 Red Bull MUGEN Team Goh Honda M-TEC HR-417E 1'32.317 - - 187.235
2 1 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'36.847 4.530 4.530 178.477
3 16 野尻 智紀 TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'37.141 4.824 0.294 177.937
4 3 山下 健太 ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 1'37.270 4.953 0.129 177.701
5 39 阪口 晴南 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'37.596 5.279 0.326 177.107
6 19 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'37.668 5.351 0.072 176.977
7 6 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'38.181 5.864 0.513 176.052
8 64 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'38.228 5.911 0.047 175.968
■Aグループ
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/16) Knock Out Q2 A Group Weather:Cloudy Course:Dry
2021 SUPER FORMULA Round 6 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 3 山下 健太 ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 1'41.478 - - 170.332
2 64 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'42.318 0.840 0.840 168.934
3 39 阪口 晴南 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'47.416 5.938 5.098 160.916
4 15 大津 弘樹 TEAM MUGEN SF19 Red Bull MUGEN Team Goh Honda M-TEC HR-417E 1'51.211 9.733 3.795 155.425
---- 以上Q3進出 ----
5 20 平川 亮 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'51.872 10.394 0.661 154.507
6 36 中嶋 一貴 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'53.159 11.681 1.287 152.749
7 5 福住 仁嶺 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 2'01.918 20.440 8.759 141.775
■Bグループ
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/16) Knock Out Q2 B Group Weather:Cloudy Course:Dry
2021 SUPER FORMULA Round 6 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 19 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'41.015 - - 171.113
2 16 野尻 智紀 TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'41.056 0.041 0.041 171.043
3 1 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'41.376 0.361 0.320 170.504
4 6 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'42.010 0.995 0.634 169.444
---- 以上Q3進出 ----
5 38 坪井 翔 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'42.708 1.693 0.698 168.292
6 51 松下 信治 BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX RACING TEAM Honda M-TEC HR-417E 1'47.693 6.678 4.985 160.502
7 18 国本 雄資 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 1'50.529 9.514 2.836 156.384
■Aグループ
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/16) Knock Out Q1 A Group Weather:Cloudy Course:Dry
2021 SUPER FORMULA Round 6 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 5 福住 仁嶺 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'30.549 - - 190.891
2 64 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'30.667 0.118 0.118 190.642
3 15 大津 弘樹 TEAM MUGEN SF19 Red Bull MUGEN Team Goh Honda M-TEC HR-417E 1'30.701 0.152 0.034 190.571
4 3 山下 健太 ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 1'31.088 0.539 0.387 189.761
5 20 平川 亮 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'31.254 0.705 0.166 189.416
6 39 阪口 晴南 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'31.543 0.994 0.289 188.818
7 36 中嶋 一貴 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'31.900 1.351 0.357 188.084
---- 以上Q2進出 ----
8 14 大嶋 和也 NTT Communications ROOKIE SF19 NTT Communications ROOKIE TOYOTA TRD01F 1'32.228 1.679 0.328 187.416
---- 以上基準タイム予選通過 ----
- 7 小林 可夢偉 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F no time - - -
■Bグループ
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/16) Knock Out Q1 B Group Weather:Cloudy Course:Dry
2021 SUPER FORMULA Round 6 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 16 野尻 智紀 TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'29.757 - - 192.575
2 51 松下 信治 BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX RACING TEAM Honda M-TEC HR-417E 1'30.093 0.336 0.336 191.857
3 6 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'30.375 0.618 0.282 191.258
4 1 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'30.421 0.664 0.046 191.161
5 38 坪井 翔 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'30.536 0.779 0.115 190.918
6 19 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'30.677 0.920 0.141 190.621
7 18 国本 雄資 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 1'30.709 0.952 0.032 190.554
---- 以上Q2進出 ----
8 37 宮田 莉朋 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'30.748 0.991 0.039 190.472
9 4 サッシャ・フェネストラズ ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 1'30.998 1.241 0.250 189.949
10 12 タチアナ・カルデロン ThreeBond SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E 1'31.780 2.023 0.782 188.330
---- 以上基準タイム予選通過 ----
TCRジャパンサタデーシリーズ第5戦の決勝が16日、ツインリンクもてぎで行われ、大蔵峰樹(M-PROTOTYPING Team STILE CORSE)がポール・トゥ・ウィンで参戦2年目にして初優勝を飾った。
また3位でフィニッシュのヒロボン(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が最終戦を待たずにチャンピオンを決定した。
決勝スタート時の天候は曇り。雨の心配はなさそうだ。
レースは、初のポールとなった大蔵が好スタートを決め、グリッド順で1コーナーをクリアして幕を開けた。
初のポールポジションから快調に飛ばす大蔵は、2位争いを繰り広げる塩谷烈州(全薬工業 with TEAM G/MOTION')、ヒロボン、加藤正将(Audi Team Mars)を尻目に差を広げていく。
その差は、ヒートアップする2位争いのおかげもあって、5周目4秒、6周目5.6秒、7周目7.8秒と完全に安全圏内。大蔵は初優勝のチェッカーに向けてひた走る。
2位争いに決着がついたのは7周目。5コーナーのブレーキングで2位塩屋と3位ヒロボンが接触。2台がバランスを崩す間に加藤が前に出て、以降はそのままの順位となる。
8周目から優勝を確信した大蔵は、ややペースを落とす余裕を見せ、そのまま11周を走り切り初優勝のチェッカーを受けた。
2位加藤に続いてチェッカーを受けた3位ヒロボンは、これで最終鈴鹿戦を待たずにサタデーシリーズのチャンピオンを決めた。
初参戦の猪爪杏奈(DOME RACING)は1周目に順位を上げて4位を走行していたが、3周目の1コーナーでインを差してきた加藤と接触。スピンを喫し大きく後退。8位フィニッシュとややほろ苦いTCRJデビューとなった。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)は16日、ツインリンクもてぎで第15戦、第16戦の公式予選を行い、第15戦は名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)が、第16戦はジュリアーノ・アレジ(TOM'S)がポールポジションを獲得した。しかし名取は第15戦で5グリッド降格のペナルティーを受け、両戦ともポール位置からアレジがスタートする。
公式予選は午前10時55分より30分間で行われた。ベストタイムで第15戦の、セカンドベストタイムで第16戦のグリッドが決定する。
スーパーフォーミュラフリー走行の終盤から降り始めた雨は徐々に強さを増し、SFL予選の始まる頃には路面をぬらした。しかし雨はやみ、路面が乾きつつある中で予選は進行した。
そのため各ドライバーのタイムは周回を重ねるごとに大幅にアップする。中盤過ぎには、河野駿佑(RS FINE)が1分44秒995をマークしトップに立ったあたりで、各車ピットインしてニュータイヤに履き替え、ここから本格的なアタックに入る。
まずは、ジュリアーノ・アレジ(TOM'S)が1分43秒116とコースレコードを更新するタイムでトップに立つ。2位には佐藤蓮(TODA RACING)が、3位には名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)が付ける。
終了直前には名取が1分42秒884までタイムを縮めポールポジションをを確定。アレジは42秒929までタイムを縮めるもわずかに及ばず2位。3位には佐藤が、4位には小高一斗(TOM'S)が、5位には神晴也(B-MAX RACING TEAM)が、6位には入山翔(ALBIREX RACING TEAM)が入った。
しかし、名取は昨日の練習走行でのトラブルでエンジンを交換したため、第15戦は5グリッド降格のペナルティーが科され、ポールポジションポイント1を獲得したものの6位からのスタートとなる。そのためポールポジション位置にはアレジが、以下1グリッドづづ繰り上がることとなる。
セカンドベストタイムで決まる第16戦は、速いタイムをそろえたアレジがポールポジション。2位に名取が、3位に佐藤が、4位に小高が、5位に三宅が、6位に河野が入った。
マスタークラスは両戦ともすでにチャンピオンを決めている今田信宏(B-MAX ENGINEERING)がポールポジションを獲得した。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/16) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2021 TCR JAPAN SATURDAY Series Round 5 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos No Driver Maker Model Team Time Behind Gap km/h
1 73 大蔵 峰樹 Alfa Romeo Giulietta Veloce TCR M-PROTOTYPING Team STILE CORSE 22'42.958 - - 12.682
2 65 加藤 正将 Audi RS3 LMS Audi Team Mars 22'48.617 5.659 5.659 12.630
3 19 ヒロボン CUPRA TCR バースレーシングプロジェクト【BRP】 22'54.082 11.124 5.465 12.579
4 62 塩谷 烈州 Honda CIVIC TCR 全薬工業 with TEAM G/MOTION' 22'57.545 14.587 3.463 12.548
5 10 佐藤 潤 Volkswagen Golf GTI TCR Adenau IDI GOLF TCR 22'58.401 15.443 0.856 12.540
6 71 大山 正芳 Honda CIVIC TCR ダイワN通商アキランドCIVIC 22'58.742 15.784 0.341 12.537
7 17 鈴木 建自 Audi RS3 LMS バースレーシングプロジェクト【BRP】 23'07.081 24.123 8.339 12.461
8 98 猪爪 杏奈 Honda CIVIC TCR DOME RACING 23'15.347 32.389 8.266 12.388
9 7 牧野 淳 Audi RS3 LMS 麻布ワコーズEDニルズNGK 23'17.888 34.930 2.541 12.365
---- 以上規定周回数(75% - 8Laps)完走 ----
- 55 Mototino Honda CIVIC TCR 55MOTO RACING 14'40.700 4Laps 4Laps 19.626
02Fastest Lap: CarNo.73 大蔵峰樹(Alfa Romeo Giulietta Veloce TCR) 2'02.264 (3/11) 141.363km/h
全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する株式会社日本レースプロモーション(JRP)は16日、午前11時40分より第6戦の行われているツインリンクもてぎで、恒例のサタデーミーティングを行った。
今回は、久しぶりに参戦のかなったサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)が登壇した。
サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)
「戻ってきました。JRP(日本レースプロモーション)、JAF(日本自動車連盟)など、たくさんのみなさんのおかげです。感謝の気持ちを伝えたいと思います」
「SFマシンに乗るのは昨年のルーキーテスト以来です。今週末に向けてベストを尽くし、フリー走行も順調でした」
「日本のファンの皆さんは素晴らしいです。10ヶ月間、常にファンの皆さんの応援を受けていました。戻ることが決まったときも応援をうけ、モチベーションが上がりました」
「今週末、そして次の鈴鹿でベストを尽くし、コンドーレーシングのために、ポイントを獲得したいと思います」
「フリー走行は、ずっとここにいた感じで、最初の2~3ラップは感動しました。最後の15分前に雨が落ちてきましたが、ニュータイヤに変えたときにうまくチャンスをつかめたと思います。普通の状況ではまだまだなので、セッティングを考えないといけません。ただ、10ヶ月ぶりだと思えばそんなに悪くないと思います」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/16) Qualifying Weather:Rain/Cloudy Course:Wet/Dry
2021 Buzz presents全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 16 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 36 ジュリアーノ・アレジ Deloitte. TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 R1'42.933 - - 167.924
2 50 名取 鉄平 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 R1'43.132 0.199 0.199 167.600
3 2 佐藤 蓮 TODA FIGHTEX TODA RACING SPIESS A41 R1'43.329 0.396 0.197 167.281
4 1 小高 一斗 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 R1'43.452 0.519 0.123 167.082
5 10 三宅 淳詞 MAX RACING 320 Rn-sports SPIESS A41 R1'43.711 0.778 0.259 166.665
6 35 河野 駿佑 RS FINE K&N 320 RS FINE TOYOTA TOM'S TAZ31 R1'43.837 0.904 0.126 166.462
7 52 神 晴也 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 R1'44.045 1.112 0.208 166.130
8 37 平良 響 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 R1'44.185 1.252 0.140 165.906
9 4 M 1 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 1'45.427 2.494 1.242 163.952
10 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 1'46.566 3.633 1.139 162.200
11 11 M 2 植田 正幸 MAX RACING RN 320 Rn-sports SPIESS A41 1'47.688 4.755 1.122 160.510
12 51 M 3 SYUJI B-MAX ENGINEERING 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 1'50.812 7.879 3.124 155.985
---- 以上基準タイム(110% - 1'53.444)予選通過 ----
'R'マークは従来のコースレコード(1'44.514)を更新した。
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/16) Qualifying Weather:Rain/Cloudy Course:Wet/Dry
2021 Buzz presents全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 15 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 50 名取 鉄平 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 R1'42.884 - - 168.004
2 36 ジュリアーノ・アレジ Deloitte. TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 R1'42.929 0.045 0.045 167.931
3 2 佐藤 蓮 TODA FIGHTEX TODA RACING SPIESS A41 1'43.126 0.242 0.197 167.610
4 1 小高 一斗 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 R1'43.330 0.446 0.204 167.279
5 52 神 晴也 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 R1'43.556 0.672 0.226 166.914
6 10 三宅 淳詞 MAX RACING 320 Rn-sports SPIESS A41 R1'43.628 0.744 0.072 166.798
7 35 河野 駿佑 RS FINE K&N 320 RS FINE TOYOTA TOM'S TAZ31 R1'43.678 0.794 0.050 166.718
8 37 平良 響 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 R1'43.934 1.050 0.256 166.307
9 4 M 1 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 1'44.934 2.050 1.000 164.722
10 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 1'46.351 3.467 1.417 162.528
11 11 M 2 植田 正幸 MAX RACING RN 320 Rn-sports SPIESS A41 1'47.176 4.292 0.825 161.276
12 51 M 3 SYUJI B-MAX ENGINEERING 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 1'50.367 7.483 3.191 156.614
---- 以上基準タイム(110% - 1'53.277)予選通過 ----
'R'マークは従来のコースレコード(1'44.514)を更新した。
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦は16日、ツインリンクもてぎでフリー走行を行い、福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がトップタイムを記録した。
フリー走行は午前9時10分より90分間で行われた。雲は低く垂れ込め肌寒くほぼ無風。
開始10分には中嶋一貴(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)が1分31秒605でまずはトップに立つ。
開始12分にはチャンピオンに王手をかけている野尻智紀(TEAM MUGEN)が、1分31秒509でトップに立つとそのタイムを31秒174まで縮めた。
開始30分には、野尻がさらにタイムを1分31秒002まで縮める。このタイムはコースレコードの31秒073をすでに上回った。
開始40分には、今シーズン初出場のサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)が31秒を切る30秒897をたたきだしトップに浮上する。その後、フェネストラズはそのタイムを30秒860まで縮めた。
半分を過ぎた開始54分には、国本雄資(KCMG)が1分30秒613を記録し、トップに浮上。2位にフェネストラズ、3位に野尻が付ける。
終了25分前には再びフェネストラズがペースアップ、1分30秒546でトップを奪い返した。2位には国本が続き、3位には松下信治(B-MAX RACING TEAM)が上がり、野尻は4位に落ちた。ここで5コーナーあたりで雨が落ち始め、ウェット宣言が出された。
終了直前には、平川亮(carenex TEAM IMPUL)が各セクターを全体ベストで通過。1分30秒123をたたきだしトップに立った。しかしまだ終わらない。ペースアップした福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が、なんとただ一人30秒を切る29秒864をマークし一気にトップに浮上、フリー走行を締めくくった。
野尻はタイムを1分30秒505まで縮めたものの3位でこのセッションを終えた。4位には大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)が、5位にはフェネストラズが、6位には牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が続いている。
公式予選は、この後午後1時45分よりノックアウト方式で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/16) Free Practice 1 Weather:Cloudy Course:Dry
2021 SUPER FORMULA Round 6 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 5 福住 仁嶺 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'29.864 - - 192.346
2 20 平川 亮 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'30.123 0.259 0.259 191.793
3 16 野尻 智紀 TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'30.505 0.641 0.382 190.984
4 64 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'30.521 0.657 0.016 190.950
5 4 サッシャ・フェネストラズ ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 1'30.546 0.682 0.025 190.897
6 6 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'30.593 0.729 0.047 190.798
7 18 国本 雄資 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 1'30.613 0.749 0.020 190.756
8 39 阪口 晴南 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'30.756 0.892 0.143 190.455
9 7 小林 可夢偉 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 1'30.764 0.900 0.008 190.439
10 1 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'30.774 0.910 0.010 190.418
11 38 坪井 翔 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'30.790 0.926 0.016 190.384
12 51 松下 信治 BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX RACING TEAM Honda M-TEC HR-417E 1'30.950 1.086 0.160 190.049
13 37 宮田 莉朋 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'31.104 1.240 0.154 189.728
14 3 山下 健太 ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 1'31.172 1.308 0.068 189.586
15 15 大津 弘樹 TEAM MUGEN SF19 Red Bull MUGEN Team Goh Honda M-TEC HR-417E 1'31.255 1.391 0.083 189.414
16 19 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'31.294 1.430 0.039 189.333
17 36 中嶋 一貴 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'31.519 1.655 0.225 188.867
18 12 タチアナ・カルデロン ThreeBond SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E 1'32.292 2.428 0.773 187.286
19 14 大嶋 和也 NTT Communications ROOKIE SF19 NTT Communications ROOKIE TOYOTA TRD01F 1'32.334 2.470 0.042 187.200
TCRジャパンサンデーシリーズ第5戦は16日、ツインリンクもてぎで公式予選を行い、大蔵峰樹(M-PROTOTYPING Team STILE CORSE)がポールポジションを獲得した。
本来サンデーシリーズの公式予選はそのシリーズ名称の通り、日曜日に行われるのが通例だが、今回は本日午前8時40分より15分間で行われた。
ここではまずは加藤正将(Audi Team Mars)が2分1秒399でトップに立つ。しかしここでも大蔵峰樹(M-PROTOTYPING Team STILE CORSE)が速い。1秒010をたたきだしトップに立った。
この後、大蔵を上回るドライバーは現れず、大蔵が土日シリーズでダブルポールを決めた。
2位には加藤が続き、終了直前に3位に浮上したMototino(55MOTO RACING)が入った。
4位にはヒロボン(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が、5位には塩谷烈州(全薬工業 with TEAM G/MOTION')が、終了直前には猪爪杏奈(DOME RACING)が6位に滑り込んできた。
決勝は明日午前10時5分より20分間+1周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
TCRジャパンサタデーシリーズ第5戦は16日、ツインリンクもてぎで公式予選を行い、大蔵峰樹(M-PROTOTYPING Team STILE CORSE)がポールポジションを獲得した。
公式予選は午前8時15分より15分間で行われた。上空には雲が広がり肌寒い。
開始と同時に全車一斉にコースイン。1~2周を回って、加藤正将(Audi Team Mars)、大蔵峰樹(M-PROTOTYPING Team STILE CORSE)、佐藤潤(Adenau IDI GOLF TCR)、大山正芳(ダイワN通商アキランドCIVIC)はいったんピットに戻ってきた。
この間、初出場の猪爪杏奈(DOME RACING)が2分4秒477でまずはトップに立つ。その後、Mototino(55MOTO RACING)が3秒868でトップに立つも、猪爪が2秒333でトップを奪い返した。
さらにヒロボン(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が2分1秒611でトップに立つ。 加藤が2位に続き、3位には昨年大病を患い、復帰したものの体調が万全でない塩谷烈州(全薬工業 with TEAM G/MOTION')が3位に浮上してきた。猪爪は4位に落ちた。
ところがここで、大蔵が2位を大きく離す、2分0秒978でトップに浮上。2位ヒロボン、3位加藤、塩谷4位、猪爪が5位に続く。
終了直前には、塩谷が2分1秒689で2位に食い込む健闘をみせた。
結局、ポールポジションは大蔵、2位には塩谷、3位にはヒロボン、4位には加藤、5位には猪爪、6位には佐藤が入った。
決勝は本日午前11時55分より20分間+1周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/16) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2021 TCR JAPAN SUNDAY Series Round 5 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos № Driver Maker Model Team Time Behind Gap km/h
1 73 大蔵 峰樹 Alfa Romeo Giulietta Veloce TCR M-PROTOTYPING Team STILE CORSE 2'01.010 - - 142.839
2 65 加藤 正将 Audi RS3 LMS Audi Team Mars 2'01.399 0.389 0.389 142.381
3 55 Mototino Honda CIVIC TCR 55MOTO RACING 2'01.577 0.567 0.178 142.173
4 19 ヒロボン CUPRA TCR バースレーシングプロジェクト【BRP】 2'01.713 0.703 0.136 142.014
5 62 塩谷 烈州 Honda CIVIC TCR 全薬工業 with TEAM G/MOTION' 2'01.720 0.710 0.007 142.006
6 98 猪爪 杏奈 Honda CIVIC TCR DOME RACING 2'01.972 0.962 0.252 141.713
7 10 佐藤 潤 Volkswagen Golf GTI TCR Adenau IDI GOLF TCR 2'02.203 1.193 0.231 141.445
8 71 大山 正芳 Honda CIVIC TCR ダイワN通商アキランドCIVIC 2'02.268 1.258 0.065 141.369
9 17 鈴木 建自 Audi RS3 LMS バースレーシングプロジェクト【BRP】 2'02.479 1.469 0.211 141.126
10 7 牧野 淳 Audi RS3 LMS 麻布ワコーズEDニルズNGK 2'03.537 2.527 1.058 139.917
---- 以上基準タイム(110% - 2'13.111)予選通過 ----
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/15) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2021 TCR JAPAN SATURDAY Series Round 5 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos № Driver Maker Model Team Time Behind Gap km/h
1 73 大蔵 峰樹 Alfa Romeo Giulietta Veloce TCR M-PROTOTYPING Team STILE CORSE 2'00.978 - - 142.877
2 62 塩谷 烈州 Honda CIVIC TCR 全薬工業 with TEAM G/MOTION' 2'01.639 0.661 0.661 142.101
3 19 ヒロボン CUPRA TCR バースレーシングプロジェクト【BRP】 2'01.661 0.683 0.022 142.075
4 65 加藤 正将 Audi RS3 LMS Audi Team Mars 2'01.841 0.863 0.180 141.865
5 98 猪爪 杏奈 Honda CIVIC TCR DOME RACING 2'01.896 0.918 0.055 141.801
6 10 佐藤 潤 Volkswagen Golf GTI TCR Adenau IDI GOLF TCR 2'02.621 1.643 0.725 140.963
7 55 Mototino Honda CIVIC TCR 55MOTO RACING 2'02.930 1.952 0.309 140.608
8 71 大山 正芳 Honda CIVIC TCR ダイワN通商アキランドCIVIC 2'03.095 2.117 0.165 140.420
9 17 鈴木 建自 Audi RS3 LMS バースレーシングプロジェクト【BRP】 2'03.436 2.458 0.341 140.032
10 7 牧野 淳 Audi RS3 LMS 麻布ワコーズEDニルズNGK 2'04.127 3.149 0.691 139.252
---- 以上基準タイム(110% - 2'13.075)予選通過 ----
全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する株式会社日本レースプロモーション(JRP)は15日、午後3時30分より、第6戦の行われているツインリンクもてぎで、恒例の「金曜会見」を行った。
「金曜会見」は毎年、チャンピオンの可能性のあるドライバーが最終戦に出席して行っているが、今シーズンは、このもてぎでチャンピオンの決まる可能性のある野尻智紀(TEAM MUGEN)が出席して、最終戦前の第6戦で行われた。
--これまでの圧倒的に強かったレースを振り返って
「こういう会見に足をはこべて光栄です。まだまだやらないといけないこともありますが、いままで積み重ねてきたのがあり、手応えを感じています。開幕戦から結果も残っているし、チームとともにやってきたことが、いい方向に出続けている。こんなにうまくいくことがあるのか、こんなに強いチームがあるのかと思える状態で望めています」
--ポイントは意識しているか
「当然自分の人生にかかわることなので把握はしています。気候の変わったこの第6戦で前回以上のパフォーマンスを出すことに注力しています」
--メンタルが変わった
「経験を積んで大人になりました。まわりの人たちのがんばりにいい影響が出ていますし、チームがもてぎに来るまで、細かいところまでしっかりやってきています。同じチームの仲間が、感動を覚えるような取り組みをしていますし、奮い立たされます。ぼくだけが変わったわけではなく、すべてがうまくいっています。ぼくがチームに与えるのもあるし、チームがぼくにもたらしてくれるのもかなり大きいです」
--天候が不安定だが
「コンディションが分からないので、想定して持って来ていますが、路面温度が冷えてタイヤが発動するのか、ダウンフォースが増えてグリップするのか、どっちにころんでも策はあるので、不安はないです。いつもどおり細かいところまでやるので、今週もパフォーマンスを発揮できると思います」
--これまでと今年、大きく違うところは
「ぼくは、たくさん失敗をしている側のドライバーなので、普段、油断してつまずいたりが多いです。そういったことがないように過去のレースを振り返って常に完璧にいられるのはどうしたらいいか考えてきます。車に対しての考え方や知識もここ1~2年で伸びました」
--ライバルは
「誰かを相手に戦うというよりは、自分たちのパフォーマンスに注力すれば先は見えてくると思うので、そこだけを考えたいです。ただ、並ばれても引く気はありません。ライバルは何が何でも落とせないし、ぼくは大きくリードをしているので、逆に引かないということでプレッシャーをかければ、向こうにリスクがかかってきます。この状況を自分たちのリスクにしないことですね」
--無限ファンのみさなんに対して
「いままでドライバーとしては情けない走りをしてきたほうが多かったです。5年も6年も前、フォーミュラ・チャレンジ・ジャパンとかF3とか過去振り返ると、自分がここまで来れると思っていませんでした。弱気になったこともありましたが、たくさんの人が支えてくれたので、あと一歩を着実に踏んで、今シーズンのタイトルを、このもてぎでつかみに行きたいと思います。変わらず、応援をいただければと思います」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
今年スーパーFJもてぎ・菅生シリーズを制した里見乃亜代表率いる「RiNoAレーシングプロジェクト」では、来シーズンの参戦に向けて、新人ドライバーを10月24日開催のスーパーFJ筑波シリーズ戦に参戦させることを発表した。
ドライバーは内田涼風(ウチダ スズカゼ)選手で、2017年全日本カート選手権FP-Jrクラスで第5戦茂木大会優勝(年間ランキング11位)、2020年茂木カートレースsenior MAXシリーズランキング3位などのキャリアを有する。
今年のもてぎ・菅生シリーズで他を圧する強さを見せた同チームが発掘した新たなタレントの才能に注目が集まる。
以下、プレスリリース
2021年度よりRiNoA Racing projectの練習生でもある内田涼風を筑波シリーズ第6戦にスポット参戦致します。
今シーズンから本格的にフォーミュラにステップアップをし、筑波サーキットで練習を重ねて来ました。参戦意義としては早い段階からフォーミュラレースに慣れる事をメインとしますが、出場するからには優勝を目指して戦います。
2021年茂木・菅生シリーズのチャンピオンチームとして新たな育成プログラムで参戦して参りますので皆様のご支援・ご声援宜しくお願い致します。
参戦概要&コメント
内田涼風
「RiNoA racing project から筑波スーパーFJシリーズ第6戦にスポット参戦致します。フォーミュラデビューレースとなります。優勝を目指し、積極的に攻めていこうと思いますので、応援宜しくお願い致します」
里見乃亜
「今シーズンより新たな育成プログラムとして練習生の内田をスポット参戦させる事を決めました。早い段階からレースに慣れさせ来年度の開幕戦に万全の体制で戦えるアドバンテージを得る事がメインでもありますが、出場するからには攻めの姿勢で優勝を目指していきます。新たなるステップアップドライバーの応援宜しくお願い致します」
参戦概要
参戦クラス S-FJ 筑波シリーズ第6戦
エントラント名 RiNoA Racing project
チーム代表 里見 乃亜
車両名称 RiNoA NRS ED
カーナンバー 39
車両メンテナンス NRS
使用オイル Moty’s
ドライバー 内田 涼風
RiNoA Racing project
10月10日(日)にスポーツランド菅生で開催された2021年もてぎ・菅生スーパーFJ選手権シリーズ選手権最終第6戦に、学生によるチームが参戦した。
新潟市にある自動車関連の専門学校である「新潟国際自動車大学校」のモータースポーツ科は、自動車整備に加えてカートやツーリングカー、入門フォーミュラでのドライビングやメンテンンスの授業を行っており、後期授業の一環として、生徒によるスーパーFJレースへの出場を今回行った。
レースチームは、生徒のみで構成され、教師は現場での直接サポートは行わず、学生たちがメカニック、ドライバー、チームの運営までを行うとの事。
これまで校内のコースや近所のミニサーキットなどで実習を行いドライビングやメンテナンスの習熟を図ってきたという。
今回のエントリーは2台。34号車と38号車、マシンは同じMYSTのKKSである。レース前日の練習走行の前にチームを代表してメカニックの2年生、酒井君に話を聞いた。
--全員学生によるチームだと聞いたが?
酒井「チームはメカニックもドライバーも全て生徒で構成されていて、先生は基本現地には来なくて、何かあったら連絡を取って指示を仰ぎます。あとは隣のピットの『アルビレックスレーシングチーム』の方がサポートをしてくれます」
--昨日までの練習走行での感触は?
「ドライバーがクルマもコースも初めてなので、慣れの問題もあって、1分35秒とか34秒というタイムで走っています。今日の午後の走行はこの天気(雨)なのでタイムは期待できませんので、晴れてくれればいいと思います。ウエット路面の経験はないです。このまま雨ならウエットでの走行をクルマもドライバーも初めて経験することになります。前日までの練習では、34号車は調子がよいが、38号車は挙動が掴みづらいようです」
--ドライバーは交代で参戦?
「ひとり1台ずつ割り当てています(34号車・磐上選手、38号車・小林選手)。上期にクルマを学んで、あとは学校の近くのミニサーキットで走らせてシフトなどを練習し、後期にレースを実践します。レースへの参加は今回と11月の富士スピードウェイの大会を予定していて、ドライバーやメカニックはどちらも同じ体制になります」
--マシンセッティングはどうしている?
「学校にいる間に先生に指導を受けてセットアップして持ち込んでいるので、現地に来てからセッティングの変更は基本行わない。慣れる方が先決という感じです」
午後2時20分から開始された練習走行は残念ながら雨となり、レインコンデションの習熟を行うこととなった。しかしながら早々に34号車の磐上選手がスピンしてしまい赤旗の原因に。38号車の小林選手は順調に周回を重ねるがその後も他のマシンのコースアウトで赤旗となり、7周程度しか走ることはできなかった。これもまたレースである。
回収されて来た34号車はフロントウイングがかなり破損しており、チームはさっそく修理に取りかかる。ドライバーの磐上選手によるとコースアウトから復帰する際に縁石に当ててしまって破損したとのこと。
フロントウイング本体は損傷が大きくてそっくり交換。翼端のプレートは無事なのでそのまま利用するとの事。また、グラベルに出てしまったマシンは砂利を抱え込んでいるのでその清掃も必要になる。フロントウイングの修理を行う者と清掃やその他の箇所のメンテナンスを行う者に手分けしての作業は。筆者がサーキットを後にした5時半過ぎになってもまだ続けられていた。
■レース当日
・予選
レース当日は酒井君が期待していた好天気。朝9時に筆者がサーキットに来た時にには、34号車はきれいに修復され、38号車共々カウルを磨かれ準備万端になっていた。
10時35分に15分間の予選開始。19台のマシンが出場する。路面はところどころウエットパッチがあるが、レコードラインはほぼ乾いておりスリックタイヤで行けるコンデション。34号車、38号車もスリックタイヤでコースイン。
ウオームアップを終えて各車徐々にタイムを上げ始める。5分経過時点でトップは早くも1分31秒台。34号車38号車はまだ40秒が切れないが、そこから次第にタイムを上げて行く。順位も最下位を脱し、16位前後に上がってきている。
その後も2台は順調に周回を重ねて、セッション終盤に38号車・小林選手が1分33秒809で16位、34号車・磐上選手が1分33秒817で17位のタイムをマークした。その差僅かに0.008秒。マシンの性能とドライバーの技量が拮抗している事を証明した。
ドライバーのコメント
34号車・磐上選手 17位
「初めての予選だったので、後ろから速いマシンがバンバン来るかなと思って、速い人が来たら後ろから追いついて行こうと思っていたのですが、中々捕まえられなかった。あと前でスピンしているクルマがいたりで、クリアラップが全然取れなかった。その中でも(きちんと)走れたのでよかったです」
38号車・小林選手 16位
「32秒台を目標に走っていたのですが・・。1本目の走行にしてはいい感じで走れたので、自分としては満足しています。初めてのレースなのでクルマはいじらず、自分がクルマに合わせる方向で走ります」
・決勝
12周で行われる決勝は午後3時35分開始予定。本日の最終レースで5時間近いインターバルがあるが、メカニックはマシンの整備に余念がなく、ドライバーは予選での走りを見直すなど時間はあっという間に過ぎて行く。
予定より5分遅れて3時40分にコースイン。他のマシンに混じって34号車、38号車もグリッドに向かう。
ダミーグリッドに着いたマシンをメカニックやメンバーが取り囲み最後の点検、ドライバーの激励を行い3分前になるとグリッドから退去。ドライバーが孤独と向き合う時間が流れる。
フォーメーションラップを終えてグリッドに戻りレーススタート。38号車小林選手はポジションキープでスタートしたが34号車磐上選手はベテラン2台に抜かれて順位を落とし19位で第1セクターを通過。そのままの順位で1周目を終えた。小林選手は前のマシンを1秒程度の差で追い上げている。
2台は順調に走行を重ねて行ったが、7周目の第2コーナーで小林選手がスピン、アウト側のグラベルに入ってしまい脱出不可能に。ここで小林選手のレースは終了、レースはセーフティカーランになりその間に38号車はオフィシャルの手で撤去され、レースは10周目から再開。残りは3周。
34号車磐上選手は初体験のリスタートをソツなくこなし、前を行く9号車を1秒未満の差で追い、ファイナルラップは1分34秒616の自己ベストタイムをマークして、前と僅か0.225秒の差でフィニッシュした。
ドライバーのコメント
34号車・磐上選手 18位
「(初レースの感想は?)結果がスタボロで、自分の中では(100点満点で)10点とか0点のレベルです。それでも最後まで走ってレースの流れや、スタート、セーフティカーランまで体験できて、収穫は多かったと感じています。自分の走りや結果(最下位)は納得できなかったです。前を抜くチャンスも山ほどあったのにそれを活かせなかったのが悔しいです」
38号車・小林選手 リタイヤ
「第2コーナーでスピンしてしまいました。自分の前のマシンがだいぶペースを乱していて、これはイケると気持ちが先走って、ちょっと(コーナー進入で)突っ込み過ぎました。第1コーナー第2コーナーと向うが姿勢を乱しているのを見てしまって、それにつられてアウトにはらんで縁石に乗ってしまいスピンしました。そこまでは順調で、今まで一番クルマの動きが分かり、(姿勢の)曲げ方とかが分かったので前の集団について行けましたが、それもあって先走ってしまったかも。マシンのダメージはないですが、メンタルはかなりやられました(笑)。完走できなかっただけに、メカの人には申し訳ないです」
学生ドライバー、メカニックのレース挑戦は いささかほろ苦い部分もあったようだが貴重な経験を積めたことで、皆充実した表情で撤収作業を行っていた。
次のレース出場は11月20日の富士スピードウェイとの事で、菅生とはまた違った高速サーキットを楽しんでもらいたいものである。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
2021年もてぎ・菅生スーパーFJ選手権シリーズ選手権、最終第6戦決勝が10月10日(日)にスポーツランドSUGOで開催され、12周のレースをポールポジションからスタートの8号車・岡本大地(FTK・レブレーシングガレージ)が独走で優勝した。
午前中は曇り空だったスポーツランドSUGOだが午後には陽射しが強くなり、風は涼しいものの日向では汗ばむほどの陽気となった。しかしスーパーFJの決勝レースは午後3時40分にコースインで、山あいにあるSUGOではここから急激に気温が下がる。それにつれて路面温度も刻々と下がっていくため、ヨコハマタイヤの技術者の予想通りタイヤの設定が難しいコンディションとなった。
シリーズチャンピオンは今回欠場の81号車・佐藤樹(群馬トヨペット リノア ED)で決まっており、シリーズ2位の座を33号車・伊藤慎之典(テイクファーストチャリ走10V)と13号車・四倉悠聖(ZAP日本平中自動車10V ED)の2名が争う。現在60ポイントvs51ポイントで伊藤がリードしており、四倉は伊藤より上位でフィニッシュしないことには勝負にならないが、予選は伊藤2番手、四倉6番手と差がついている。ここから四倉が逆転のチャンスを掴めるかも注目だ。
全車スリックタイヤでコースイン。午後3時55分にフォーメーションラップ開始後、所定のグリッドに着くとレッドライトが消滅してクリーンにスタートが切られた。
フロントロウからスタートの岡本と伊藤がスムーズに発進したのに対して、その後方3番グリッドからスタートの7号車・髙口大将(FTK・レヴレーシングガレージ)が一瞬出遅れ、後方集団に飲み込まれてしまう。岡本~伊藤に続くのは4番手スタートの32号車・渡会太一(オートバックス ドラゴコルセ)、5番手スタートの36号車・長谷部一真(ALBIREX RD10V)がそれぞれ1ポジションアップで第1コーナーに飛び込み、高口は5位まで順位を落としてしまう。
岡本はスタートダッシュに成功し、伊藤と渡会が牽制しあっている間に差をつけてバックストレートを通過、スタートで出遅れた高口はまずSPコーナーで長谷部の前に出て4番手に上がると、前を行く2台を追い始める。長谷部のマシンは最終コーナー入口の110Rコーナーでテールを滑らせてタイムをロス、6番手スタートの四倉が背後に迫る。
1周目を終えて岡本は早くも2位伊藤に1.693秒の差、3位渡会は伊藤に0.62秒の差でコントロールラインを通過。高口に続き長谷部を捉えた四倉はスリップを効かせてストレートで前に出て5番手へ進出。長谷部は6番手にダウン。以下22号車・内藤大輝(RCIT RaiseUP MT)~91号車・前田大道(ELEVレーシングドリーム)~5号車・板倉慎哉(Fレーシング)と続き10位にはジェントルマンクラスでトップの0号車・夕田大助(LAPS)がつけている。
3周目を終えてトップ岡本は2位伊藤に3.853秒のギャップを築き早くも独走態勢。伊藤は僅か0.695秒差の渡会からの攻勢をしのぐ戦いとなっており、岡本を追いかけることができない。その隙に4位高口も0.592秒差まで渡会に迫り3台による2位争いになる。
後方ではジェントルマンクラスの夕田が速く全体の8位まで進出、前田を追いかける。ジェントルマンクラス2位は総合11位の90号車・上吹越哲也(FTK・レヴレーシングガレージ)。
岡本は1分30秒台のタイムで2位以下との差をさらに広げ5周目には5.867秒差とする。その後方、伊藤と渡会のギャップは0.367秒まで縮まり高口も渡会に0.282秒差、と3台がテール・ツー・ノーズ状態に連なってメインストレートを走り抜ける。
2位グループ3台の均衡が崩れたのは7周目の1コーナー。その前6周目の最終コーナー入口で4位高口がアウト側から渡会に仕掛けていく。半車身ほど渡会が前で最終コーナーから立ち上がり、上り勾配10%のストレートを並んで駆け上がると渡会がスリップを嫌ってイン側に寄せ、高口はアウトから並びかける。そのままサイド・バイ・サイドで第1コーナーに進入。高口がアウトから渡会の前に出て遂に3位を奪いとるが、渡会はすかさず高口のテールに張り付いて逆転のチャンスを窺う。後方では5位四倉に長谷部が食らいついてレインボーコーナーでインを窺うが、ここは四倉がブロック、2台は立ち上がりでアウト側のダートに片輪を落とすところまで我慢比べを行うが四倉が守り切った。。
この時2コーナーで16番手を走行していたルーキー、38号車・小林雄太(新潟国際自動車ワコーズED KKS)が単独スピン。グラベルにコースアウトして停止、すかさずセーフティカー(SC)ランが宣言され、各車のギャップはリセットされてしまう。各車左右にウィービングを繰り返してタイヤの温度を維持しようとしているように見えるが、リーダーの岡本はあまりマシンを振っていない。
SCランは2周に及び、10周目からレース再開。3周の超スプリントが始まる。
9周目のバックストレート終わりでSCのフラッシュライトが消え10周目からのレース再開が宣言されると、先頭の岡本がペースのコントロールを始める。いったんは大きくペースダウンしてSCとの距離を置いた後で、SPコーナー出口から加速を開始。ホームストレートを駆け上がる頃には車速を乗せて後続を突き放してコントロールラインを通過してレース再開。
各車ポジションを守って第1コーナーに入っていくが、後方では10位を走る10号車・阿部光(ZAP SPEED 10V ED)が夕田に並びかけて2コーナーまでに前に出て9位にアップ。ジェントルマンクラス首位の夕田は全体10位にダウンする。しかし夕田はすぐにこれを挽回。安部を逆転して9位で10周目を終えた。
岡本はSC前の6秒ものマージンを失ったとはいえ、リスタート時のトップの優位を生かして2位伊藤とのギャップを再び拡げにかかり、10周目を終えて1.133秒のギャップを再度築く。一方でSC入り直前まで完全にテール・ツー・ノーズ状態だった2位グループの3台は逆にギャップが拡がる恰好になり、2位伊藤と3位高口は1.128秒差、高口と4位渡会は1.947秒差となる。一方5位を争う四倉と長谷部は再び接近戦になり、自己ベストを出した前田までもがここに絡んできている。
岡本は続く11周目、12周目とファステストラップを更新してダメ押しの様に伊藤とのギャップを拡げ、最終的に3.012秒の差で悠然とチェッカードフラッグを受けて優勝を飾った。2位の伊藤はSC明け後ペースが上がらずファイナルラップには高口に0.514秒差まで詰め寄られたが辛くも逃げ切った。
その高口を追っていた4位の渡会、5位四倉、6位長谷部はそれぞれ1.5秒程度まで間隔を開けてフィニッシュ。前田は長谷部まで0.268秒と追い詰めたが届かず7位に終わった。
ジェントルマンクラスは終始10位以内で走行していた夕田が全体9位で優勝。2位は上吹越が全体12位でフィニッシュ。スポット参戦の2名に続いて55号車・伊勢屋貴史(アルビ☆あやし眼科☆10V ED)が入った。
■レース後のコメント
優勝 8号車・岡本大地(FTK・レブレーシングガレージ)
「(完勝だったがSC中は何を考えていた?)SCが入る前からタイムが落ち気味になっていたので、タイヤが熱ダレしているのかと思っていた。なのでSC中はあまりウィービングせずに(タイヤを)冷やす方向で考えていたのだが、間違っていたのかも。SC明けにあまりグリップ感が無かったので、逆にタイヤの温度が十分上がっていなかったのかも知れない。その他は全く問題はなく、クルマのバランスもよかった。(タイヤの)内圧だけ予選から変えて少し低めでスタートしたが、それも良かったと思う」
2位 33号車・伊藤慎之典(テイクファーストチャリ走10V)
「(岡本選手は追えなかった?)バトルもなくて彼は速かった。(2位はきっちり守った?)最後はちょっと詰め寄られてしまったが、ラスト1周は後ろとの距離を見て、自分がミスしないように、絶対に抜かれない間合いは確保しながらコントロールラインまでもたせた。(SC明けのタイヤの状態は?)むしろSC明けの方がタイヤのグリップ感がよかった。SC中もタイヤの温度を高いままで維持していた。(ランキング2位確定だが)2位は取れたが、出来れば今日の段階でチャンピオン争いをしていたかった。結局今年まだ優勝もなく2位が3回で終わってしまったので、勝ちたかった。来年も参戦できるなら勝ちたいしシリーズチャンピオンも取りたい。その前に年末の日本一決定戦で頑張る」
3位 7号車・髙口大将(FTK・レヴレーシングガレージ)
「スタートで失敗した。ジャンピングスタートしたかと思って一度クラッチを切って出遅れてしまった。自分のレースペースはいいと分かっていたので、後ろは気にしないで前を追いかけて行ったが、速い箇所が自分とは違っていて、抜くのに手こずってしまった。渡会選手を抜いた直後にSCになったので、そこはぎりぎりで状況よかったと思った。最後は自分の方が速かったので、もう一つ上(の順位)を狙えたのかなと思う」
4位 32号車・渡会太一(オートバックス ドラゴコルセ)
「まず、前回失敗したスタートを今回は反省してうまくできたことはよかった。SC明けのリスタートでだいぶ前と離れてしまって、そのまま追いつくこともできなかった。そのあたりが次の課題だ。(タイヤは?)きつかった、トップ3台に比べて(自分は)全然ペースが速くなくて、その部分で厳しかった」
今シーズンのもてぎ・菅生スーパーFJ選手権シリーズはこれにて終了。佐藤樹が6戦中4勝、ポールポジション5回と強さと速さを見せてチャンピオンを獲得。最終戦までもつれ込んだシリーズランキング2位の争いは、今回2位で15ポイントを上積みした伊藤が計75ポイントとなり2位を獲得。四倉は3位となった。
また、スーパーFJジャパンチャレンジについては首位岡本大地が24ポイント、2位高口が16ポイントと8ポイント差になり、次戦11月の富士のレースを残して、岡本の2年連続チャンピオンが確定した事になる。
(ポイント類は手元集計)
Text: Junichi SEKI
Photo: Kazuhiro NOINE
SUGOチャンピオンカップレースシリーズ第6戦 -RIJ- (2021/10/10) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2021 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 6 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Maker Model Lap Time Behind Gap
1 8 岡本 大地 FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 12 20'34.130 - -
2 33 伊藤 慎之典 テイクファーストチャリ走10V TOKYO R&D RD10V 12 20'37.142 3.012 3.012
3 7 髙口 大将 FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 12 20'37.656 3.526 0.514
4 32 渡会 太一 オートバックス ドラゴコルセ TOKYO R&D RD10V 12 20'40.119 5.989 2.463
5 13 四倉 悠聖 ZAP日本平中自動車10V ED TOKYO R&D RD10V 12 20'41.543 7.413 1.424
6 36 長谷部 一真 ALBIREX RD10V TOKYO R&D RD10V 12 20'43.108 8.978 1.565
7 91 前田 大道 ELEVレーシングドリーム10V TOKYO R&D RD10V 12 20'43.376 9.246 0.268
8 22 内藤 大輝 RCIT RaiseUP MT MYST KK-S2 12 20'47.995 13.865 4.619
9 0 G 1 夕田 大助 LAPS MYST KK-S2 12 20'48.464 14.334 0.469
10 5 板倉 慎哉 Fレーシング MYST KK-S2 12 20'48.805 14.675 0.341
11 10 阿部 光 ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V 12 20'51.881 17.751 3.076
12 90 G 2 上吹越 哲也 FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 12 20'52.395 18.265 0.514
13 35 大川 烈弥 アルビビヨンドKKS GIA ED MYST KK-S 12 20'53.635 19.505 1.240
14 17 平 裕介 ZAP_大窪熔材_10V_ED TOKYO R&D RD10V 12 20'54.512 20.382 0.877
15 21 大友 敦仁 カローラ宮城RaiseUP07 WEST 07J 12 20'55.150 21.020 0.638
16 55 G 3 伊勢屋 貴史 アルビ☆あやし眼科☆10V ED TOKYO R&D RD10V 12 20'58.160 24.030 3.010
17 9 G 4 安藤 弘人 ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V 12 21'02.442 28.312 4.282
18 34 磐上 隼斗 新潟国際自動車ワコーズED KKS MYST KK-S 12 21'02.667 28.537 0.225
---- 以上規定周回数(90% - 10Laps)完走 ----
- 38 小林 雄太 新潟国際自動車ワコーズED KKS MYST KK-S 6 9'44.042 6Laps 6Laps
Fastest Lap: CarNo.8 岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ) 1'30.169 (12/12) 143.191km/h
2021年もてぎ・菅生スーパーFJ選手権シリーズ選手権最終第6戦の予選が10月10日(日)にスポーツランドSUGOで開催され、鈴鹿シリーズを制してスポット参戦してきた8号車・岡本大地(FTK・レブレーシングガレージ)が2位以下に0.8秒以上の大差をつけてポールポジションを獲得した。
ツインリンクもてぎとスポーツランドSUGOを転戦して行われる同シリーズは今回の第6戦が最終戦。チャンピオンシップはすでに前戦もてぎで81号車・佐藤樹(群馬トヨペット リノア ED)の獲得が決まっており、その佐藤は今回欠場。しかしシリーズ2位の争いは継続中で、ここまで60ポイント獲得でランキング2位の33号車・伊藤慎之典(テイクファーストチャリ走10V)と同51ポントで3位の13号車・四倉悠聖(ZAP日本平中自動車10V ED)の2名がその座を争っており、佐藤不在の大会で共に優勝でランキング2位獲得を目指してもいる。
しかしながらこの二人を悩ませる存在になるのが、今回スポット参戦の岡本。鈴鹿シリーズを2年連続で制して、次なるターゲット、全国各地のスーパーFJシリーズ戦の中で1イベントをピックアップ(岡山ともてぎは1イベント2レース)してポイントランキングを競う「スーパーFJジャパンチャレンジ」獲得に向けて同シリーズ対象となる本大会にエントリーしてきた。
岡本は第2戦オートポリス、第3戦/第4戦岡山国際サーキットの3大会に出場し全て優勝して18ポイントと現在ランキング首位。2位のチームメイト、7号車・髙口大将(FTK・レヴレーシングガレージ)に6ポイントの差をつけており、こちらも2年連続チャンピオンに向けて地歩を固めつつある。
前日までの練習走行ではその岡本がドライコンディションでは他の選手より1秒も速かったという情報もあり、各陣営は嫌でも岡本を意識せざるを得ない状況になっていた。
エントリーは今シーズン最大の19台。シリーズ最終戦ということもあり、今シーズン初参戦の選手が数名おり、前述の高口は今シーズン途中から鈴鹿シリーズをメインに岡本と帯同して活動し、今回初めてSUGOでのレース。同じく鈴鹿シリーズに参戦している5号車・板倉慎哉(Fレーシング)も今年関東は初見参、また10号車・阿部光(ZAP SPEED 10V ED)は実に15年ぶりのスーパーFJレース参戦との事。そして、新潟にある「新潟国際自動車大学校」からエントリーの34号車・磐上隼斗(新潟国際自動車ワコーズED KKS)と38号車・小林雄太(新潟国際自動車ワコーズED KKS)の2名はドライバー、メカニック共に同校の生徒という構成で、モータースポーツ科2年生の後期授業の一環として、初のレース参戦である。
迎えた予選は午前10時35分開始で15分間、天候は曇りで時折薄日が差す程度。前日降った雨の名残でコース各所にウエットパッチが見られるが、レコードラインは乾いており、各車スリックタイヤでコースインした。
数周のウオームアップでタイヤも暖まり、まずは残り11分の時点で岡本が1分32秒393でトップに立ち、高口、22号車・内藤大輝(RCIT RaiseUP MT)が続く。続いて四倉が1分32秒185をマークしトップに立つが、直後に32号車・渡会太一(オートバックス ドラゴコルセ)が1分31秒918で四倉を追い落とす。3位には36号車・長谷部一真(ALBIREX RD10V)が上がり岡本が4番手へドロップ。
残り9分を切って、岡本が本格的にタイムアタックを開始。第1セクター、第2セクター、第3セクターと最速タイムで走り、1分29秒605と一気に29秒台に入れて来る。2番手には伊藤が1分31秒085で上がってくるが、岡本とは実に1.48秒の差がある。
岡本は次の周回で1分29秒299とさらにタイムを縮め、2番手に伊藤、以下長谷部~四倉~渡会~高口~内藤と続き、8番手に91号車・前田大道(ELEVレーシングドリーム)が上がって来た。
36才以上が対象のジェントルマンクラスは全体10番手に0号車・夕田大助(LAPS)がいてクラストップ、クラス2番手は90号車・上吹越哲也(FTK・レヴレーシングガレージ)が全体の15番手で続いている。
残り5分で四倉が1分30秒882を出して2番手を取り返し、さらに高口が1分30秒089と自己ベストを更新し再び2番手へ。続いて渡会が1分30秒328で四倉を上回り3番手へ、四倉4番手、伊藤は5番手までドロップ。さらに長谷部が1分30秒702を出し四倉の上に出る。
拮抗する2番手以下の争いをよそに岡本はトップタイムを刻み続け、残り4分で1分29秒164までタイムを削り、2番手高口に0.923の差をつけると、さらにアタックを続け、第1、第3セクターの最速を更新すると1分29秒を切って1分28秒982でコントロールラインを通過。圧倒的とも言える速さを見せつけた。
2番手以下の争いは残り1分を切ったタイミングで伊藤が1分29秒826と29秒台に入れてフロントロウを確保する一方、同じく高口を上回りたい渡会だったが第1セクターでオーバーラン、チャンスを逸して明暗を分けた。
ポールポジション岡本と2番手伊藤の差は0.844秒。高口、渡会と続き、終盤タイムが伸びなかった四倉は長谷部に続く6番手。内藤が7番手、最後まで4列めを争った前田と板倉は最後に板倉が0.453秒の差で8番手、前田9番手となった。
ジェントルマンクラスは夕田が一時総合12番手まで落とした順位を再度10番手に戻してクラストップ、総合15番手でクラス2番手上吹越に0.758秒の差をつけた。
今回初めてレース参戦の磐上と小林の新潟国際自動車コンビは、小林が1分33秒809で16番手、磐上が1分33秒817で17番手からスタートすることになった。
■予選後のコメント
ポールポジション 8号車・岡本大地(FTK・レブレーシングガレージ) 1分28秒982
「(練習走行から好調と聞いているが?)今回は走行枠が少なくて、自分は金曜日から走ったが、赤旗も多くて満足に練習できなくてちょっと困った。ただ、みんなもマトモに走れていない中で、去年走った経験がある分が自分のアドバンテージになったかなと思うが、それだけ(しか差はない)、とも言える」
2位 33号車・伊藤慎之典(テイクファーストチャリ走10V) 1分29秒826 トップとの差0.844秒
「岡本君からは1秒近く離されてしまった。練習から彼は速かったので、コンマ5秒以内の差にとどめたかった。コンマ5秒以内の差でいられれば、決勝でもスタートで何とか前に出てうまく(勝負を)やれるかもしれない、と思っていたのだが。今の予選(マシンが)混んでいるところに居たもので、1周しかまともにタイムアタックできなかった。もう1周クリアラップを取ることができたら、タイムを上げられたと思う、コンマ5秒(の短縮の目は)は見えていたと思う。それが叶わなかったのは残念だ。決勝に向けてはクルマの調子はいいので、スタート頑張ります(笑)」
3位 7号車・髙口大将(FTK・レヴレーシングガレージ) 1分30秒045 トップとの差1.063秒
「(チェッカーフラッグ後の最後の1周で好タイムが出たが?)本当は29秒台に入れたかった。序盤に自分の位置取りをしっかりやってから、早めにタイムを上げて、そこから少しずつ詰めていく予定だっったのだが、自分のミスで(マシンの調子に)合わせられないところがあって、最後の1周だけ(走りを)まとめることができた。もうちょっと(詰めて)行きたかった。トップとは離れてしまったが、2番手とはそう差がない(0.219秒)ので、落ち着いてレースして行けばチャンスはあると思うので、そこを逃さずにいきたい。チームメイト(岡本大地)が頭張っているところで同じくらいにバトルができるようでないとダメなので、そこは頑張らないと」
4位 32号車・渡会太一(オートバックス ドラゴコルセ) 1分30秒328 トップとの差1.346秒
「(トップとのタイム差について)めちゃくちゃ悔しい。自分のミスで1周(の走りを)まとめ切れることができなかった。そこが自分の課題でもある。(決勝に向けては?)1周通した走りをまとめることができれば、ラップタイム自体悪くはなさそうなので、とにかく焦らずに、ミスをせずにポジションを上げられたらな、と思う」
予選後にヨコハマタイヤのエンジニアに聞いたところ、予選では第1コーナーへのブレーキングでフロントタイヤをロックさせるマシンが散見されたという。実際フラットスポットを作って帰って来たマシンもあった。
これは前日まで気温が低かったのに対して、本日は気温が上昇しておりコンディションが変わってきている事に対処できてない場合が考えられるとの事。決勝は本日の最終レースで路面温度がさらに変化するのでその点考えてセットアップしないとタイヤが厳しくなるそうだ。
決勝は本日の最終レースで15時35分スタート予定。岡本に挑める者が現れるか、はたまた昨年の遠征の時のように岡本がホーム勢をちぎるのか、注目だ。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
SUGOチャンピオンカップレースシリーズ第6戦 -RIJ- (2021/10/10) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2021 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 6 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Maker Model Time Behind Gap km/h
1 8 岡本 大地 FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 1'28.982 - - 145.101
2 33 伊藤 慎之典 テイクファーストチャリ走10V TOKYO R&D RD10V 1'29.826 0.844 0.844 143.738
3 7 髙口 大将 FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 1'30.045 1.063 0.219 143.388
4 32 渡会 太一 オートバックス ドラゴコルセ TOKYO R&D RD10V 1'30.328 1.346 0.283 142.939
5 36 長谷部 一真 ALBIREX RD10V TOKYO R&D RD10V 1'30.702 1.720 0.374 142.350
6 13 四倉 悠聖 ZAP日本平中自動車10V ED TOKYO R&D RD10V 1'30.808 1.826 0.106 142.184
7 22 内藤 大輝 RCIT RaiseUP MT MYST KK-S2 1'31.157 2.175 0.349 141.639
8 5 板倉 慎哉 Fレーシング MYST KK-S2 1'31.266 2.284 0.109 141.470
9 91 前田 大道 ELEVレーシングドリーム10V TOKYO R&D RD10V 1'31.719 2.737 0.453 140.771
10 0 G 1 夕田 大助 LAPS MYST KK-S2 1'32.368 3.386 0.649 139.782
11 35 大川 烈弥 アルビビヨンドKKS GIA ED MYST KK-S 1'32.392 3.410 0.024 139.746
12 10 阿部 光 ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V 1'32.480 3.498 0.088 139.613
13 21 大友 敦仁 カローラ宮城RaiseUP07 WEST 07J 1'32.638 3.656 0.158 139.375
14 17 平 裕介 ZAP_大窪熔材_10V_ED TOKYO R&D RD10V 1'32.664 3.682 0.026 139.336
15 90 G 2 上吹越 哲也 FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 1'33.126 4.144 0.462 138.644
16 38 小林 雄太 新潟国際自動車ワコーズED KKS MYST KK-S 1'33.809 4.827 0.683 137.635
17 34 磐上 隼斗 新潟国際自動車ワコーズED KKS MYST KK-S 1'33.817 4.835 0.008 137.623
18 9 G 3 安藤 弘人 ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V 1'33.958 4.976 0.141 137.417
19 55 G 4 伊勢屋 貴史 アルビ☆あやし眼科☆10V ED TOKYO R&D RD10V 1'34.188 5.206 0.230 137.081
---- 以上基準タイム(130% - 1'56.503)予選通過 ----