カテゴリー

ニュース内検索

2025年11月

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第6戦鈴鹿レース15決勝上位3人のコメント 卜部和久「前だけ向いて常にフルプッシュだった」

レース15優勝 卜部和久(B-MAX RACING TEAM)

優勝した卜部和久(B-MAX RACING TEAM)

 「前だけ向いて常にフルプッシュで、コーナリングしっかり攻めました。セットアップも決まってたんで、自信持って攻められたし、スリップに入りきられなかったのが、勝因なんじゃないかなと思ってます」

 「リヤが滑る問題は直ってないです。でもそんな完璧なクルマなんてそうそうなくて、ドライバーがカバーして乗ったり、我慢して乗る場面がほとんどなんで、そういう部分でもよく曲がってくれましたし、良かったんじゃないかなとクルマもすごい良かったです」

レース15決勝2位 小松響(Rn-sports F111/3)

決勝2位の小松響(Rn-sports)

 「ペースはあったので、スタートさえ普通に上手く決めれば勝てたレースなのかなっていう意味で、嬉しいですけど、悔しい方が強いですね」

 「なかなかやっぱ抜けないです。最初の2、3周はちょっとチャンスがあったので、1回仕掛けることができましたけど、それ以降はなかなか。近づいてしまうとダウンフォースが抜けちゃって。もう本当チャンスがなくて。なんかミスってくれたらなあと思いながら必死についていたのが、まあ彼も慣れてるんで、ミスはなくて、最後まで抜けなかったって感じですね」

 「フォーミュラレースは1年半ぶりぐらいです。昨年はFIA-F4の開幕戦だけだったので、それ以来まあちょこちょこ乗ったりはしてたんですけど、リージョーナルに乗ったのは今週初めてですし、まあそういう意味では結果だけで見たらいいんでしょうけど、勝てたレースだがらちょっと悔しいですね。1年間ルーニースポーツに帯同してて、その流れで乗せてもらえました。植田社長には感謝しかないです」

レース15決勝3位 鈴木斗輝哉(TOM'S FORMULA)

決勝3位の鈴木斗輝哉(TOM\'S FORMULA)

 「レース自体は本当に何もできずに終わってしまいました。結局こうなることはわかってたんで、朝一のレースのトライは全然悪くなかったんですね。本当にあのまま2位で終わって、今回3位でしょっぱい感じになるんだったら、自分のチャンスをなるべく活かした自分の走りを周りの人に見せられたかなっていう、いい意味で捉えているんです。今年3カテゴリーに出てF4でチャンピオンで、リージョナルとS耐は2位だから、全然悪くないと思うんで。別に悔いはないですし、その代わり来年のステージで必ずチャンピオン取れるようになりたいなと思います」

 「(レース15について)みんなどんなタイヤを使ってるかわからなくて、Q1、Q2と新品をどこで使ってるかわからない状況でした。僕はQ1のタイヤを第3レースに使ったんですけど、ちょっとグリップがレベルが低かったかなっていう。タイヤの違いが差になったかなという。クラッシュの影響はありませんでした。チームの方々が迅速に直してくれたんで、あのすごいいい高いパフォーマンスです。」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第6戦鈴鹿レース15決勝 卜部和久2連勝で今季通算3勝目

卜部和久と小松響のトップ争い

 フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ第6戦レース15の決勝が11月23日、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで行われ、予選2位からスタートした卜部和久(B-MAX RACING F111)がレース14に続いて2連勝、今季通算3勝目を挙げた。

 レース15決勝は午前11時25分より13周で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。

 スタートでトップに立ったのは予選2位の卜部。ポールポジションの小松は2番手に後退し、予選3位の鈴木が3番手。4番手には予選5位の大宮が浮上したが、オープニングラップを終えてホームストレートに戻ってきたところでストップしてしまう。これにより梅垣が4番手に浮上した。

 2周目を終えた時点で卜部のリードは0秒282。2番手の小松が猛然と追い上げてきて、3周目のシケインでアウトから仕掛けるが、ここは卜部が押さえた。続いて4周目の1コーナーでもアウトから挑みかけた小松だったが、ここでも卜部はポジションを守り切る。

 4周を終えた時点で卜部のリードは0秒502。小松の背後には鈴木が0秒742差で迫ってきた。

 5周終了時点で卜部のリードは0秒520。6周目には0秒446と再び縮まってきた。小松と鈴木の差は0秒992、1秒064と僅かに広がってきた。

 7周目には0秒586と卜部のリードが広がる。鈴木も1分58秒378と卜部と同タイムで自己ベストを更新してきた。

 更に8周目に卜部は1分58秒241とファステストラップを更新。そのリードを0秒623に広げると、小松も9周目に1分58秒172を叩き出し、0秒427差に迫る。10周を終えてもその差は0秒447。11周目には0秒371と差は縮まってきた。

 それでも卜部は12周目に1分58秒207と自己ベストを更新、2台は0秒539差でファイナルラップへ。小松は最後まで卜部攻略の糸口を見出せず、卜部和久がレース14に続き2連勝。今季3勝目を挙げてシーズンを締め括った。

 2位は小松響。鈴木斗輝哉が3位で表彰台を獲得している。

決勝がスタートした

優勝は卜部和久(B-MAX RACING F111)

決勝2位は小松響(Rn-sports F111/3)

決勝3位は鈴木斗輝哉(マツモトキヨシTOM’S TGR-DC FR)

決勝4位は梅垣清(PONOS RACING TOM’S TGR-DC FR)

決勝5位は小田優(Rn-sports F111/3)

決勝6位はリンチェンファ(BALR.RAGNO MOTOR SPORT with TLM F111/3)

マスタークラス優勝は鳥羽豊(AIWIN)

優勝した卜部和久(B-MAX RACING TEAM)

表彰式

マスタークラスの表彰式

シリーズチャンピオン表彰式: 2025年ドライバーズチャンピオンの梅垣清(TOM\'S FORMULA)

シリーズチャンピオン表彰式: マスタークラス2025年ドライバーズチャンピオンの鳥羽豊(AIWIN)

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO
Yoshinori OHNISHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第6戦鈴鹿レース15決勝結果

第24回JAF鈴鹿グランプリ -RIJ- (2025/11/23) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2025 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 15 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
150卜部 和久B-MAX RACING F111
B-MAX RACING TEAM
1325'41.282--
210小松 響Rn-sports F111/3
Rn-sports
1325'41.956 0.674 0.674
338鈴木 斗輝哉マツモトキヨシTOM’S TGR-DC FR
TOM'S FORMULA
1325'45.662 4.380 3.706
437梅垣 清PONOS RACING TOM’S TGR-DC FR
TOM'S FORMULA
1325'47.308 6.026 1.646
511小田 優Rn-sports F111/3
Rn-sports
1325'58.99217.71011.684
648リン チェンファBALR.RAGNO MOTOR SPORT with TLM F111/3
RAGNO MOTOR SPORT
1325'59.64318.361 0.651
713M1鳥羽 豊AIWIN
AIWIN
1326'09.99728.71510.354
821猪爪 杏奈ユピテル羽衣6 F111/3
Hitotsuyama Racing
1326'12.21330.931 2.216
951ジャ ジャンビンB-MAX RACING F111
B-MAX RACING TEAM
1326'15.82834.546 3.615
1044M2AKITAACR FRegional
ABBEY RACING
1326'17.14435.862 1.316
1146入榮 秀謙アポロ電工フジタ薬局ベローナ
フジタ薬局レーシング
1326'20.40139.119 3.257
1240M3⾚松 昌⼀朗SHOEI-GIGS Ride-Eagle
イーグルスポーツ
1327'00.1531'18.87139.752
1323M4YUGOS2R Racing
N-SPEED
1327'32.5651'51.28332.412
1418M5YUKINILZZ Racing
NILZZ Racing
1026'46.6583Laps3Laps
---- 以上規定周回数(75% - 9 Laps)完走 ----
-45大宮 賢人PONOS RACING F111/3
PONOS RACING
12'00.77912Laps9Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 10 小松響(Rn-sports F111/3) 1'58.172 (9/13) 176.905 km/h

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第6戦鈴鹿予選後のコメント 鈴木斗輝哉「いろんなことをやり切ればいい」

レース13ポールポジション、レース14、レース15予選3位 鈴木斗輝哉(TOM'S FORMULA)

第6戦レース13ポールポジション、レース14、レース15予選3位 鈴木斗輝哉(TOM\'S FORMULA)

 「昨日のFPの調子がすごく良くて、いい形で終われてたので、正直予選は3レースもポールを取れるかなって感触があり、Q1のベストラップはポールが取れたんですけど、セカンドベストはうまく自分の中でまとめることができませんでした。他のドライバーの中には2周まとめられた選手もいたので、なんかマシンのセットアップがちょっとうまくはまってなかったのかなという感じがします」

 「Q2に関しては自分の中でうまくうまくなることができたんですが、ライバルの方がちょっと前に行ったかなって。コースレコードを取りたかったんですが、届きませんでした」

 「今日のレースはしっかりいろんなところをやり切ればいいと思います。明日はやっぱり別の風が吹くと思ってます。まあ何があるか分からないし、自分で今できることを全力でやろうかなと思います」

レース13、レース14予選2位、レース15予選4位 梅垣清(TOM'S FORMULA)

第6戦レース13、レース14予選2位、レース15予選4位 梅垣清(TOM\'S FORMULA)

 「Q2に関しては1周しかなくて、Q1はまあ2周ぐらいだったんですけど、冬のグリップするっていうコンディションで考えたら、夏の方がすぐ垂れるとは思うんですけど、冬ですぐ垂れてしまって、一発しか美味しいところだった印象です。フロントもリアもどっちも減っててっていうイメージです」

 「僕はQ2に関してはゆっくり暖めていたつもりだったんですけど、1周目行ってまあまあのタイムで、もう1周行こうとしたら単純に垂れちゃったっていう。僕の想定では2周目に出そうと思ってたんです。本当はQ1の方がウォームアップの時は飛ばしてはいたんですけど、最後の方にタイムが出てって感じで、うまく噛み合ってなかったんです。路面変わったっていうのはあんま感じなくて、Q1Q2で燃料が減ってタイムアップしちゃったのがでかいと思います」

 「(チャンピオン争いについて)ポイントはちょっと離れてはいるんですけど、3レースもあるので結構厳しいな、この予選順位で言ったらちょっと厳しいなっていうイメージです。うまく抑えれるかっていうイメージだと思うんで、鈴木選手とのバトルなんですけど、自分自身がミスなく焦らず勝ちたいです」

「(マカオグランプリについて)結果はあんまり良くなかったんですけど、本当刺激的でした。メインレースは軽く前と接触して、前がスピンして行き場なくなってしまってたら、後ろからどんどん来てしまいました。独特の雰囲気に飲まれるというより、むしろ楽しいってイメージしかなかったです。1本目は様子見で行ってたんで初日はちょっと怖かったですけど、特に山側は。Q2以降は飛ばして行きました。来年はもし乗れたらリベンジしたいです」

レース13予選3位、レース14ポールポジション、レース15予選2位 卜部和久(B-MAX RACING TEAM)

第6戦レース13予選3位、レース14ポールポジション、レース15予選2位 卜部和久(B-MAX RACING TEAM)

 「タイヤの美味しい周もちょっと終わりかけてましたし、僕は鈴木君とちょっと離れた距離で、スリップ効くかなぐらいの距離でアタックしていたんですが、アタック2周目はその鈴木君がいなくなったんですよ。その分のタイムロスと、タイヤの分のタイムロスと両方で、予選終盤はタイムが上がりませんでした。タイヤはQ1、Q2ともニュータイヤでしたが、使えるのはいずれも1周だけでした。位置取りも悪くて、すごいトラフィックに捕まったり、ドライビングとクルマと両方を合わせきれなかったり、ちょっと課題の残るQ1でした」

 「Q2はベストタイムを出した後も燃料が減ることでタイムが出るかなと信じて行ったんですけど、アタック2周して1周目にベスト出て、2周目は垂れて、フィーリング的にもこれ以上出なさそうだなと思ったけど、まあ一応いった感じでした」

 「状態としては悪くないと思います。決勝は特にセット変更とかせずに、そのまま自信持って行こうと思ってます」

レース13、レース14予選5位、レース15ポールポジョション 小松響(Rn-sports F111/3)

第6戦レース13、レース14予選5位、レース15ポールポジョション 小松響(Rn-sports F111/3)

 「昨日までの練習では、ちょっと遅めでアタックしてうまくいってたんで、予選でもその流れでアタックしたんですけど、ベストタイムが出なかったので、逆にちょっと遅らせすぎちゃったのかなっていうのが感想ですね。昨日もSFの後に走っているんですけど、今回はSFが全車ニュータイヤで予選を戦った後なので、思ったよりも路面のグリップが上がったていて、セッティングもちょっと外しちゃったかなという感じでした。リアが重くなると思ってセットアップしたんですけど、それが逆に軽くなっちゃって、それでリアが結構フラフラしてて、怖かったですね」

 「今回リージョナルには初めて出てるし、SFと走ったこともないので、どうなるか分かりませんでした。フォーミュラのレースもちゃんとしたのは久しぶりなんで、まあちょっと未知数な部分があって、そこはうまくはまらなかったなと。今までのカテゴリーだとF4が一番早くて2分ちょっと。それに比べて10秒ぐらい速いんで、全然世界が変わって見えるので、なかなか余裕はないですね」

 「最初のレースは五番手からですけど。初めてのレースですし、スタートもどうなるかわかんないんで、しっかり完走して、3レース目のゴールでちゃんと勝てるように、頑張って追い上げたいと思います」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第6戦鈴鹿レース13、15公式予選 レース13は鈴木斗輝哉、レース15は小松響がポール獲得!!

第6戦レース13ポールポジション、レース15予選3位は鈴木斗輝哉(マツモトキヨシTOM’S TGR-DC FR)

第6戦レース13予選5位、レース15ポールポジションは小松響(Rn-sports F111/3)

 フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ第第6戦の公式予選Q1が11月22日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、予選Q1では鈴木斗輝哉(マツモトキヨシTOM’S TGR-DC FR)がトップタイム。セカンドベストタイムでは小松響(Rn-sports F111/3)がトップとなり、それぞれレース13、レース15のポールポジションを獲得した。

 予選Q1は午前9時5分にコースオープン。走行時間は15分間で、ここでのベストタイム順がレース13のグリッド、セカンドベスト順がレース15のグリッドとなる。天候は晴れ。路面はドライだ。

 まずは計測1周目に梅垣が1分59秒614をマーク。鈴木が2分1秒186で2番手につける。3番手の卜部は2分1秒388だ。

 残り時間7分30秒で51ジャジャンビンが1コーナーでスピンアウト。自力でコースに復帰する。

 この間に梅垣が計測3周目に1分56秒015をマークするが、鈴木がこれを上回る1分55秒928を叩き出してトップに浮上。3番手には大宮が1分56秒181で続く。

 さらに卜部が計測4周目に1分56秒037で大宮を上回り、3番手に食い込んできた。

 その後は各車ペースが伸び悩み、タイムが更新されない時間帯が続くが、小松響が計測5周目に1分56秒192、6周目に1分56秒195を記録。この結果セカンドベストタイムで小松がトップに浮上してきた。

 これによりレース13は鈴木斗輝哉がポールポジションを獲得。予選2位に梅垣清が続いて卜部和久が予選3位。

 レース15は小松響がポールポジション。予選2位に卜部和久、3位に鈴木斗輝哉という結果となった。

 レース13はこの後午後0時40分より、レース15は明日の午前11時25分より、いずれも13周または30分間で行われる。

第6戦レース13予選2位、レース15予選4位は梅垣清(PONOS RACING TOM’S TGR-DC FR)

第6戦レース13予選3位、レース15予選2位は卜部和久(B-MAX RACING F111)

第6戦レース13予選4位、レース15予選5位は大宮賢人(PONOS RACING F111/3)

第6戦レース13予選6位、レース15予選6位は小田優(Rn-sports F111/3)

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第6戦鈴鹿レース15公式予選結果

第24回JAF鈴鹿グランプリ -RIJ- (2025/11/22) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2025 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 15 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
110小松 響Rn-sports F111/3
Rn-sports
1'56.195--179.915
250卜部 和久B-MAX RACING F111
B-MAX RACING TEAM
1'56.332 0.137 0.137179.703
338鈴木 斗輝哉マツモトキヨシTOM’S TGR-DC FR
TOM'S FORMULA
1'56.351 0.156 0.019179.674
437梅垣 清PONOS RACING TOM’S TGR-DC FR
TOM'S FORMULA
1'56.360 0.165 0.009179.660
545大宮 賢人PONOS RACING F111/3
PONOS RACING
1'56.371 0.176 0.011179.643
611小田 優Rn-sports F111/3
Rn-sports
1'57.388 1.193 1.017178.086
748リン チェンファBALR.RAGNO MOTOR SPORT with TLM F111/3
RAGNO MOTOR SPORT
1'57.751 1.556 0.363177.537
821猪爪 杏奈ユピテル羽衣6 F111/3
Hitotsuyama Racing
1'58.060 1.865 0.309177.073
944M1AKITAACR FRegional
ABBEY RACING
1'58.071 1.876 0.011177.056
1013M2鳥羽 豊AIWIN
AIWIN
1'58.936 2.741 0.865175.768
1151ジャ ジャンビンB-MAX RACING F111
B-MAX RACING TEAM
1'59.353 3.158 0.417175.154
1240M3⾚松 昌⼀朗SHOEI-GIGS Ride-Eagle
イーグルスポーツ
1'59.501 3.306 0.148174.937
1346入榮 秀謙アポロ電工フジタ薬局ベローナ
フジタ薬局レーシング
2'00.474 4.279 0.973173.525
1418M4YUKINILZZ Racing
NILZZ Racing
2'01.020 4.825 0.546172.742
---- 以上基準タイム(110% - 2'07.814)予選通過 ----
-23M5YUGOS2R Racing
N-SPEED
2'10.12113.926 9.101160.660

SUPER FORMULA LIGHTS

第15戦富士決勝 野村勇斗がポールtoウィンでチャンピオンを決める

決勝記者会見: チャンピンを獲得した野村勇斗(B-MAX RACING TEAM)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第15戦の決勝が、9月7日、富士スピードウェイスで行われ、ポールポジションからスタートした野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)が優勝。タイトルを争う佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)が4位だったため、最終戦を待たずに今シーズンのチャンピオンに輝いた。

 マスタークラスは、清水康弘(GNSY RACING 324)が三つ巴の戦いを制して、今大会1勝目を挙げた。

 タイトル争いは、野村が優勝した場合、佐野は表彰台に上らないと、野村のチャンピオンが決まるという状況のなか、まずはスタートに注目が集まった。

決勝がスタートした

 ポールの野村は、まずまずのスタートだったが、ニュータイヤをこのレースに温存していた古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S SFL)が3番グリッドから急追。野村を脅かすが、抜くまでには至らなかった。

 1周目は野村、古谷、三井優介(DELiGHTWORKS)、ザック・デビッド(B-MAX RACING 324)、佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)、ケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)、そして、11番グリッドスタートの小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)と続いた。

 背水の陣の佐野が、2周目4位に上がり、さらに勢いのある小林は、2周目6位、4周目5位へとポジションを上げる。

 4周目以降は、トップの2台、野村と古谷が、3位三井以下を引き離すが、三井には佐野と小林が迫り、8周目から3位争いは熾烈になっていく。

 9周目には小林が佐野の前に出て、三井攻略を開始する。そして、13周目、三井と小林が競り合う間に、今度は佐野が両者をかわすという大バトルを見せる。

 トップ野村は、最後まで古谷を従えたままチェッカーを受け、今大会2勝目。今シーズン9勝目を飾った。最終ラップまでもつれた3位争いは、三井が100Rで脱落し、小林、佐野の順でフィニッシュ。

 この結果、野村(121p)と佐野(89p)のポイント差は32に開き、最終大会での逆転は不可能となった。「チェッカー後の1コーナーで、チャンピオンが決まったことを知った」という野村は、参戦1年目のルーキーとしてのチャンピオン獲得となった。

 マスタークラスは、序盤は三者が並走するなど、三つ巴の戦いを見せたが、6周目に清水が抜け出すと、食い下がる今田信宏(JMS RACING TEAM)を振り切って今季7勝目のチェッカーを受けた。これで、今大会は3人が仲良く1勝ずつとなった。

優勝は野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)

決勝2位は古谷悠河(Deloitte. HTP TOM\'S SFL)

決勝3位は小林利徠斗(モビリティ中京 TOM\'S TGR-DC SFL )

マスタークラス優勝は

優勝した野村勇斗(B-MAX RACING TEAM)

優勝した野村勇斗とチームクルー(B-MAX RACING TEAM)

表彰式

チャンピオン表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE

SUPER FORMULA LIGHTS

第15戦富士決勝結果

冨士チャンピオンレースシリーズ第5戦 -RIJ- (2025/09/07) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2025 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 15 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
150野村 勇斗HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
1523'50.458--
237古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S SFL
TOM'S
1523'51.435 0.977 0.977
338小林 利徠斗モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1524'00.265 9.807 8.830
435佐野 雄城モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1524'00.85410.396 0.589
551ザック・デビッドB-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
1524'03.76013.302 2.906
658ケイレン・フレデリックPilot ONE Racing with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1524'06.21415.756 2.454
736エステバン・マッソンPONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1524'06.41615.958 0.202
860伊東 黎明LMcorsa OTG 320
LM corsa
1524'07.53517.077 1.119
91卜部 和久B-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
1524'13.79923.341 6.264
108M1清水 康弘GNSY RACING 324
GNSY RACING
1524'36.65346.19522.854
114M2今田 信宏JMS RACING TEAM
JMS RACING TEAM
1524'37.39646.938 0.743
1230M3DRAGONTEAM DRAGON 324
B-MAX RACING TEAM
1524'52.5831'02.12515.187
133三井 優介DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1422'22.6591Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 13 Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 37 古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S SFL) 1'34.569 (2/15) 173.702 km/h

Forumula Beat

2024年JAF地方選手権フォーミュラビート チャンピオン・ハンマー伊澤「このクルマではこれで最終形」

2024年度JAF地方選手権フォーミュラビートチャンピオン・ハンマー伊澤

ハンマー伊澤(アルカディア☆ハンマーRハヤテ)※最終戦を前にしての談話

 「JAF戦のチャンピオンは初めてです。今シーズン始めの2戦は都合で出られませんで、第3戦のもてぎからシーズンがスタートしたのですが、そこで調子よく、クルマの調子もよくて、自分としても乗れている感じがして『今シーズンは去年とは違うんじゃないかな』という感じが思えてきて、ちょっと調子に乗っちゃった感じですかね(笑)。(毎年取れそうで取れなかった感じ?)いつも何かしらマシントラブルがありまして、付き物みたいな感じでしたが、それが今シーズンに限ってマシントラブルが予選と決勝の中では1回も起きなかった。ぶつかっちゃってリタイヤというのはありましたが(第9戦SUGO)」

 「このクルマ使い始めて6年くらいになるのですけれど、自分もぜんぜん駄目な状態からスタートしたものが、今では戦闘力があるものになりました。このクルマではこれで最終形みたいに思っているのですが、できれば来シーズンからは違うクルマを作っていきたい、という感じではいるのですけれど(笑)。シーズンオフの期間が短いので、それができるかどうかは、わからないですが」

 「昨日まではポイントを気にした走りだったので、今日は楽しんで走りたいと思います」

2024年度JAF地方選手権フォーミュラビートチャンピオン・ハンマー伊澤

Text: Junichi SEINE
Photo: Mizue NOINE

Forumula Beat

第15戦SUGO決勝ドライバーコメント 優勝・金井亮忠「いろいろ新しい試みをした成果が出た」

優勝 金井亮忠(チームNATS 正義 001)

優勝した金井亮忠(チームNATS正義001)

 「いいタイミングでチャンスが来たって感じですかね。別に僕のペースが上がってきたわけじゃないと思うので、酒井君(のタイヤ)がタレてきていたのか、ペース落ち気味だったので、それで抜けたという気がします。(会心のレースだった?)そうですね(笑)、いろいろ新しい試みをしたので、その成果が出て、来年にもつながるかな、と思います」

2位 酒井翔太(ファーストガレージ FG108)

決勝2位の酒井翔太(ファーストガレージFG108)

 「前半は普通な感じで走れていたのですが、後半タイヤがヒートしてきてアンダーが止まらなくなって、ブレーキもいけないしアクセルも踏めない、みたいな感じだったので。昨日もアンダー/オーバーが出てそれを改善したのですが、それがいい方向に行かなかった感じでした。スタートは普通にはなってきましたが、その後が全然駄目でペースも上げられなかったので、そこが敗因です」

3位 舩井俊仁(ファーストガレージ FG108)ジェントルマンクラス優勝

決勝3位、ジェントルマンクラス優勝の舩井俊仁(ファーストガレージFG108)

 「スタートで失敗して2台に抜かれたので、植田さんを抜いて、あとKAMIKAZEさんに追いつくのに時間かかりました。後半、体力的にいけるな、と思っていたので、追いついてよかったです。クルマの調子は、昨日の予選でぶつけたので(苦笑)バランスいまいちたったのですが、最後はまとまりました。シリーズチャンピオン逃したので、それだけ残念です」

4位 KAMIKAZE(FIRSTGARAGE&04W)

決勝4位、ジェントルマンクラス2位のKAMIKAZE(FIRST GARAGE & 04W)

 「(舩井選手とのバトルは)人間の方がタレちゃったので(苦笑)。山側の方で少しミスをして、それでやられた、という感じですね。けっこう頑張ったのですが、彼の方が上回っていましたね。(1年間クルマを仕上げてきた成果?)まだこれから足回りのセッティングとか詰めていけば、もっと上がると思います。来年は総合の方でもちらほら表彰台上がれるといいかな、とは思っています」

5位 植田正幸(Rnsports制動屋KKZS)

決勝5位、ジェントルマンクラス3位の植田正幸(Rn-sports制動屋KK-ZS)

 「スタートはうまくできたのですが、前の2台は(ジェントルマンクラスの)チャンピオン争いしているので、邪魔もできないので後ろからついていこうと思ったら、前2台が速すぎてついていけなかったって感じですね(笑)。でも今回はすごい楽しく、いいレースができたので、よかったです」

6位 三浦勝(NUTEC ルノー)

決勝6位、ジェントルマンクラス4位の三浦勝(NUTECルノー)

 「今日はぜんぜん駄目で、ミッションがひどくなっちゃって、3周目くらいから全然シフトダウンできなくなってました。なのでだましだまし走っていただけという感じです。途中で(ピットに)入ろうかとも思ったのですが、後ろがちょっと離れていたので、追いつかれるまでは走っていようかな、と思って。とりあえず完走できたので」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE

Forumula Beat

第15戦SUGO決勝 レース開始前にセカンドロウ2台が脱落と波乱の最終戦を金井亮忠先生が締めくくる

金井亮忠先生と生徒たち

 2024年Formula Beat(F-Be)地方選手権第15戦決勝が11月10日(日)にスポーツランドSUGOで開催され、スタートでトップに立った酒井翔太(ファーストガレージ F108)をポールシッターの金井亮忠(チームNATS 正義 001)が13周目に仕留めると一気に突き放して今シーズン初の優勝を飾った。

 第15戦のスターティンググリッドは前日の第14戦の決勝中の各車のベストラップによって決定。上位6台は

  • ポールポジション 金井 1分21秒420
  • 2番グリッド    酒井 1分21秒502
  • 3番グリッド    ハンマー伊澤(アルカディア☆ハンマーRハヤテ) 1分21秒637
  • 4番グリッド    宇高希(TAKE FIRST F108) 1分22秒940
  • 5番グリッド    舩井俊仁(ファーストガレージ FG108) 1分24秒315 ジェントルマンクラス1位
  • 6番グリッド    KAMIKAZE(FIRSTGARAGE&04W) 1分24秒358 ジェントルマンクラス2位

という並びになった。

 決勝コースインは午前10時30分、13台がピットアウトしグリッドへと試走を行う。しかしここでアクシデントが発生。

 まずは4番グリッドの宇高がSPコーナー入り口でコースアウトしてストップ、宇高はマシンを降りてしまう。宇高によるとスロットルが戻らなくなってしまい、エンジンを切って惰性でピットを目指したが止まってしまったとのこと。

 さらに3番グリッドのハンマー伊澤が最終コーナーで挙動を乱しガードレールに接触。こちらはグリッドに戻ってきたがノーズを破損、さらにフロントウイングのステーにもダメージがありグラグラな状態。オフィシャルも確認するがこのままでレーススタートは無理という判断で、グリッドから押し出されてしまう。第14戦でJAF戦チャンピオンを獲得したハンマー伊澤はレースをあきらめず、ピット前でノーズセクションの交換作業を開始する。

 セカンドロウがぽっかり空いた状態で午前10時45分フォーメーションラップ開始。昨日に続いてすっきりと晴れたスポーツランドSUGOは気温14度、路面温度22度のドライコンディションの中、11台が15周の決勝をスタートした。

 スタートダッシュを決めたのは2番グリッドの酒井で、スタート上等の金井を上回るロケットスタートを決めて先行するとトップで第1コーナーにアプローチ。後方では6番グリッドのKAMIKAZEが5番グリッドの舩井をかわし3位に浮上。KAMIKAZEがドライブする「SYNERGY RD04W」はシーズン中盤までシングルスロットルのエンジンの低速トルク不足で発進に苦労しており、スタートでしばしばポジションを失っていたが、チューニングによって特性が改善。今ではスタートダッシュを決められるようになったという。

 2位に落ちた金井だが酒井のテールに食らいついて第3~第4コーナーを通過、やや間をあけてKAMIKAZEが続き、舩井の背後には7番手スタートの植田正幸(Rnsports制動屋KKZS)が接近する。酒井は第2、第3セクターで金井をじわりと引き離すが、 最終コーナーからの立ち上がりで金井がその差を挽回し、オープニングラップは0.381秒の差。第1コーナー手前までには再び1車長の距離まで詰めてくる。3位KAMIKAZEは此の2台についていけず5.037秒の差、そしていったんはKAMIKAZEに離されかけた舩井が第2セクターで0.5秒盛り返して0.452秒差の4位につける。5位植田は2.405秒差とやや離され6位の三浦勝(NUTEC ルノー)が0.497秒差と接近する。

 2周目に入ってもトップ酒井と2位金井は接戦。第1、第3セクターで酒井が全体ベストを出すと、第2、第4セクターでは金井が全体ベストで対抗。コーナーが連続するセクションでは酒井が速く、バックストレートとメインストレートが含まれる側では金井が速いということで、1周回ってくると酒井1分23秒801、金井23秒700の0.280秒差でコントロールラインを通過。

 3周目に入っても酒井のペースは速く、第1、第2、第3セクターと連続で全体ベストを更新して金井とのギャップを0.5秒拡大。しかし第4セクターでは金井が0.4秒早く、トータルで酒井が0.1秒だけゲインして0.381秒差というジリジリとした展開。すてに3位は11秒後方で完全に一騎打ちの様相に。

 酒井は4周目も第1~第3セクターで全体ベストを更新、この周は僅かに金井とのギャップを拡げ0.651秒の差。ここでノーズの交換を終えたハンマー伊澤がコースイン。すでにチャンピオンを決めていて、このレースの勝負権はないが、今回が愛車「疾風」での最後のレースということで、何としてもチェッカードフラッグは受けさせたいという執念の走行が始まる。

 5周目に入ると金井のペースが上がり、この周1分21秒830で酒井に0.501秒差、6周目も21秒710と本日のファステストラップを叩き出して0.326秒差、8周目に0.113秒差と酒井に詰め寄るとテール・ツー・ノーズ状態でメインストレートを通過、スリップストリームを抜け出した金井が第1コーナーに向けてインから仕掛けるも、ここは酒井がポジションを守る。ここでいったん引いて0.562秒まで間をあけた金井は10周目から再び酒井とのギャップを削り始める。

 迎えた12周目終わりのメインストレート、金井は0.106秒差で酒井の背後につけてコントロールラインを通過すると前方にバックマーカーが出現。金井はこのマシンのスリップストリームを使って加速すると酒井に並びかけ、第1コーナーでオーバーテイクを完了。ついにトップに立つ。酒井はバックマーカーに引っかかる格好になり0.5秒近いロスを喫し金井が逃げていく。3位グループは30秒以上離されているが、3位KAMIKAZEと4位舩井が0.155秒差とこちらもテール・ツー・ノーズ状態でコントロールラインを通過すると第1コーナーで舩井がKAMIKAZEを攻略して3位浮上。ジェントルマンクラスのトップに立つ。

 トップに立った金井は13周目に入りスパート、これまで酒井の独壇場だった第3セクターで全体ベストを出して1.324秒差までリードを広げると14周目にも第1セクターで全体ベストと、今まで余力を残していたのかというようなスピードで酒井の区間ベストを塗り替え、2.076秒までギャップを築いてファイナルラップに突入。酒井には挽回する勢いはなく、金井が2.803秒まで差を拡げてチェッカードフラッグの下を通過。優勝を飾った。

 2位は酒井、3位は13周目の攻防でKAMIKAZEを下した舩井でジェントルマンクラスの優勝、以下総合4位のKAMIKAZEがクラス2位、総合5位の植田がクラス3位、総合6位の三浦がクラス4位という結果に終わった。

 4周遅れでレースに参加したハンマー伊澤は10周を走行して愛車「疾風」とのラストランを終えた。

 表彰台に立った金井に向けて、彼が教鞭をとる「日本自動車大学校モータースポーツ科」に所属し、レースではメカニックやエンジニアを務めた学生たちが満面の笑みで駆け寄り、金井が振りまくスパークリングウォーターのしぶきを嬉しそうに浴びる。前日も2位フィニッシュで見られた光景だが、今年初めて表彰台の頂点から降ってくるスパークリングウォーターは格別だろう。

 これで今シーズンのFormula-Beat地方選手権は終了。前日の第14戦でハンマー伊澤に確定したJAFシリーズのチャンピオンに続いて、ジェントルマンクラスのチャンピオンはKAMIKAZE、全レースのポイントが有効なグランドチャンピオンは酒井に決定した。

15周の決勝がスタートした

優勝は金井亮忠(チームNATS正義001)

決勝2位は酒井翔太(ファーストガレージFG108)

決勝3位は舩井俊仁(ファーストガレージFG108)

決勝4位はKAMIKAZE(FIRST GARAGE & 04W)

決勝5位は植田正幸(Rn-sports制動屋KK-ZS)

決勝6位は三浦勝(NUTECルノー)

表彰式

ジェントルマンクラスの表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE
Asako SHIMA

Forumula Beat

第15戦SUGO決勝結果

SUGOチャンピオンカップレースシリーズ第6戦 -RIJ- (2024/11/10) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 Formula Beat Round 15 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
172金井 亮忠チームNATS正義001
NATS 001
1520'41.741--
26酒井 翔太ファーストガレージFG108
FG108
1520'44.544 2.803 2.803
33G1舩井 俊仁ファーストガレージFG108
FG108
1521'27.34945.60842.805
49G2KAMIKAZEFIRST GARAGE & 04W
TOKYO R&D SYNERGY RD04W
1521'29.94448.203 2.595
511G3植田 正幸Rn-sports制動屋KK-ZS
MYST KK-ZS
1521'33.67651.935 3.732
634G4三浦 勝NUTECルノー
Renault FC106
1521'53.2221'11.48119.546
763G5長嶋 重登ミスト☆T.U.C.GROUP
Dallara F301
1521'53.8201'12.079 0.598
80G6渡辺 義人チームNATSエクシズWXR
WXR MK-II
1521'59.5501'17.809 5.730
922G7みきてぃLP・Shop kts24
kts24
1522'05.1211'23.380 5.571
1033G8杉山 寛ミスト☆菱洋商事株式会社
MYST KK-ZS
1420'41.4031Lap 1Lap
1176G9松本 隆行SHOUEI☆ミスト
Dallara F307
1421'00.5241Lap 19.121
---- 以上規定周回数(90% - 13 Laps)完走 ----
-19ハンマー 伊澤アルカディア☆ハンマーRハヤテ
疾風
1021'03.5435Laps4Laps
-40宇高 希TAKE FIRST F108
ZAP F108
-d.n.s--
  • Fastest Lap: CarNo. 72 金井亮忠(チームNATS正義001) 1'21.710 (6/15) 158.015 km/h

Forumula Beat

第14戦SUGO決勝ベストラップ順(第15戦グリッド)

SUGOチャンピオンカップレースシリーズ第6戦 -RIJ- (2024/11/09) Best Lap Order Weather:Sunny Course:Dry
2024 Formula Beat Round 14 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
172金井 亮忠チームNATS正義001
NATS 001
1'21.420--158.578
26酒井 翔太ファーストガレージFG108
FG108
1'21.502 0.082 0.082158.418
319ハンマー 伊澤アルカディア☆ハンマーRハヤテ
疾風
1'21.637 0.217 0.135158.156
440宇高 希TAKE FIRST F108
ZAP F108
1'22.940 1.520 1.303155.672
53G1舩井 俊仁ファーストガレージFG108
FG108
1'24.315 2.895 1.375153.133
69G2KAMIKAZEFIRST GARAGE & 04W
TOKYO R&D SYNERGY RD04W
1'24.358 2.938 0.043153.055
711G3植田 正幸Rn-sports制動屋KK-ZS
MYST KK-ZS
1'24.412 2.992 0.054152.957
834G4三浦 勝NUTECルノー
Renault FC106
1'24.867 3.447 0.455152.137
963G5長嶋 重登ミスト☆T.U.C.GROUP
Dallara F301
1'25.060 3.640 0.193151.792
1033G6杉山 寛ミスト☆菱洋商事株式会社
MYST KK-ZS
1'25.649 4.229 0.589150.748
1122G7みきてぃLP・Shop kts24
kts24
1'25.904 4.484 0.255150.300
120G8渡辺 義人チームNATSエクシズWXR
WXR MK-II
1'26.159 4.739 0.255149.855
1376G9松本 隆行SHOUEI☆ミスト
Dallara F307
1'27.938 6.518 1.779146.824

SUPER FORMULA LIGHTS

第13戦、第14戦、第15戦岡山 初参戦の伊東黎明が躍進「収穫は大きかった」

伊東黎明(LMcorsa OTG 320)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ(SFL)第13戦~15戦が14日、15日に岡山国際サーキットで行われた。初参戦を果たした伊東黎明(LMcorsa OTG 320)は、8位、6位、7位という結果で、初レースを終えた。

 伊東は、今シーズン全11戦で行われるポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)で開幕から9連勝と圧倒。すでに最終大会を待たずにチャンピオンを決めている。この成績をひっさげて、SFLに乗り込んできた。

 伊東のチームLMcorsaは、FIA-F4、スーパーGT300クラスにも参加し、好成績を上げているトップチームだが、今回のSFL参戦はチームとして初めてとなる。

 「LMcorsaは、FIA-F4とスーパーGTの主に二つに参戦しているんですが、母体の大阪トヨペットの社長さんが、その間のステップアップカテゴリーを作ろうというので、ライツをやる計画が始まりました。そこでドライバーとしてぼくを選んでいただきました。5月くらいに連絡をいただいたので、ポルシェのチャンピオンのご褒美ではありません」

 さすがにポルシェマイスターの伊東にとってもSFLのマシンは、まだまだ習熟が必要なようだ。

 「体にかかるGもすごいですし、今年はパワステもなくなったので、ステアリングも重くて、まだ体力的に余裕がありません。こんなにもダウンフォースのあるクルマは初めてで、GT300も去年乗りました、コーナリングスピードは桁違いに速いので、いままでの乗り方ではうまく走れなかったです」

 木曜、金曜日と2日間行われた公式練習は、伊東は9位につけたが、タイム的には、レギュラードライバーに大きく水をあけられた。

 14日午前に行われた、公式予選は、第13戦はトップから1秒583差、第14戦は2秒151差と、ともに9番グリッドからのスタートとなった。

 「昨日の練習ではトップからも、8位からもタイム差があって、そこを縮めて一つでも上に行くというのを意識しました。全体的に路面コンディションがよくなってタイムも上がり、少しは前進できたかなと思います」

 14日午後に行われた第13戦決勝は、明日が雨予報のため多くのドライバーがニュータイヤを履くなか、伊東はユーズドタイヤを選択し、9位のポジションからスタート。途中、6位を走るドライバーがコースアウトしたためセーフティーカー(SC)が導入され、ポジションが一つ繰り上がって7位と2秒001差の8位でゴールした。

 「決勝は初めてで、スタートのコツがつかみ切れてないので、そこをしっかり合わせていきたいと思っていました。なんとか前に食らいつけば前に出られることもあると思うので、しっかり勉強をしてあしたの2戦につなげたいと思います」

 翌15日午前に行われた第14戦決勝は、直前まで降っていた雨のためダンプコンディション。全車ドライタイヤを選択し、徐々に路面が乾いていくなかでのレースは荒れた。

 伊東は好スタートを決め、9位から7位にポジションアップを果たす。SCは2回導入されたが、2度目のSCは伊東の上位を走る2台が絡むアクシデントだったため、さらに5位までポジションアップ。しかし、後続の選手にパスされ6位でレースを終えた。伊東は6位の選手権ポイントを1を獲得することとなった。

 「午前中のレースはダンプコンディションで、ドライアップしていくなかで、スタートをしっかり決めることができ、そこで2台抜けました。途中クラッシュで2台止まり、5位をキープしたかったんですが、自分の失敗で6位に下がりました。それでもなんとかポイントをゲットできました」

 午後に行われた最終第15戦は、第13戦の成績順のため伊東は8番グリッドからスタート。唯一ニュータイヤを履いてレースに臨んだ。

 伊東は一つ順位を上げ、7位でレースを始める。ニュータイヤの利点を生かし、前を走るドライバーよりペースは良さそうだったが、抜きにくい岡山では頭を押さえられ前に出ることはできず、そのままの順位でゴールを迎えた。

 「クリーンエアで走れていたら、もっとタイムが出たと思います。レギュラーと同じタイムで走れたのと、ちゃんと新品タイヤのいいところを生せたので、内容的にはいいレースで締めくくれました。このレースでレベルアップできたと思います」

 伊東は練習時は、レギュラードラバーたちより、大きくタイムが開いていたが、予選、決勝とセッションが進むにつれ徐々にレベルアップ。最後のレースではレギュラードライバーを上回るタイムで周回できるようになった。

 「前半セクターのストレートエンドまでの高速域では、いままでハイダウンフォースのクルマは乗ったことがなかったので、自分の中のセオリーで走っていて、そこを生かした乗り方ができませんでした。アドバイスをいただいたおかげで、少し使えるようになりました。進歩できたので、収穫は大きかったと思います」

 伊東は次戦の大会、鈴鹿サーキットはPCCJに出場するため欠席。最終戦のモビリティーリゾートもてぎで再び参戦する予定だ。進化した伊東がどこまでレギュラードライバーたちに食い込むか注目だ。

伊東黎明(LM corsa)

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Atsushi BESSHO
Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第13戦、第14戦、第15戦岡山 小出、フレデリック選手が3連続ワンツーフィニッシュ

 B-Max Racing Team(チーム総代表・SFLチーム代表 組田龍司)は、9月14〜15日、岡山国際サーキットで行われた全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第13~15戦に参戦し、小出選手が2勝、フレデリック選手が1勝と、3レースすべてで優勝を飾るとともに、ワンツーフィニッシュも成し遂げました。

 ドライバーズランキングでも小出選手が2位との差を29ポイントに広げ、チームランキングでも逆転でトップに立ちました。

 マスタークラスは、DRAGON選手が3連勝を飾り、今田選手とのチャンピオン争いで優位に立ちました。

■第13、14戦予選(9月14日(土)午前10時10分~10時40分)

 9月半ばとは思えない猛暑に見舞われた予選日。前日の練習走行からの好調を維持した小出選手は、予選開始早々、他の選手に先んじてコースに出ると、好タイムを連発して、2位のフレデリック選手に第13戦では0.680秒、第14戦も0.261秒の差をつけ、ダブルポールポジションを獲得しました。

 フレデリック選手は小出選手に後れはとったものの、前大会の不調を払拭する走りを見せて、両レースとも2位。荒川選手は、セッティングが決まらず苦戦し、自身のワーストグリッドとなる7位と6位でした。

ドライバー Rd13予選タイム(順位) Rd14予選タイム(順位) Point(累計)
1号車 K.フレデリック 1分22秒351( 2) 1分22秒383( 2) 0(16)
50号車 小出 峻 1分21秒671( 1) 1分22秒122( 1) 1+1(54)
51号車 荒川 麟 1分22秒847( 7) 1分22秒769( 6) 7(35)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:32度、路面温度:38度

■第13戦決勝(9月14日(土)午後2時30分~25周)

 小出選手はややホイールスピンをしてしまい、フレデリック選手に並びかけられますが、トップを守って1コーナーをクリア。その後は1分24秒台の安定した速さでフレデリック選手との差を、5周目に3秒、10周目には6秒と確実に開いていきました。

 11周目に6位走行中の荒川選手がアトウッドカーブでコースオフ。これによりセーフティカーが入り、小出選手のリードはリセットされてしまいますが、リスタート後も小出選手の速さは衰えず、完璧なレース運びで25周を走りきって今季5勝目を飾りました。

 フレデリック選手は、終盤3位の選手に追い上げられる場面もありましたが、スタートから2位のポジションを守り、5月の開幕大会以来の表彰台に上りました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
1号車 K.フレデリック 2位 1分24秒519( 2/13) 7(23)
50号車 小出 峻 1位 1分24秒035( 1/13) 10(64)
51号車 荒川 麟 DNF 1分24秒866( 4/13) 0(35)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:33度、路面温度:48度

■第14戦決勝(9月15日(日)午前9時00分~17周)

 朝からの雨でコースはハーフウェットとなりましたが、スタート時には薄日が差し、全車スリックタイヤを履いてグリッドに並びました。

 スタートは、PPスタートの小出選手が制しますが、濡れた路面でペースが上がらず、加えてアトウッドカーブの立ち上がりでアクセルが全開にならないトラブルが発生。若干失速してしまい、この間にフレデリック選手がトップに立ちました。

 レースは、1周目と5周目に起きたアクシデントで、二度セーフティカーが入り、その間に路面は徐々に乾いていきました。トラブルが解消した小出選手は、路面がドライになるに連れて本来のペースを取り戻し、10周目には1.8秒あったフレデリック選手との差を、15周目には0.6秒まで縮めて背後に迫りました。

 しかし、逆転するまでには至らず、フレデリック選手が逃げ切って、参戦11戦目にして嬉しい初優勝を飾りました。

 荒川選手はスタートで順位を落としてしまい、7位フィニッシュでした。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
1号車 K.フレデリック 1位 1分23秒774( 3/13) 10(33)
50号車 小出 峻 2位 1分23秒725( 2/13) 7(71)
51号車 荒川 麟 7位 1分24秒607( 7/13) 0(35)
  • 天候:曇り、コース:ウェット、気温:27度、路面温度:29度

■第15戦決勝(9月15日(日)午後1時55分~18周)

 予報に反して天候は崩れず、曇り空のもとドライコンディションでスタートを迎えました。今大会三度目のフロントローに並んだ小出選手とフレデリック選手は、スタートを決めると、ワンツー態勢で周回を重ねました。

 この週末、完璧ともいえる仕上がりを見せる小出選手は、5周目には早くも2位フレデリック選手に対し3秒のマージンを築くと、その後もペースを緩めることなく、独走に持ち込み、今大会2勝目、今シーズン6勝目のチェッカーを受けました。

 2位以下は、フレデリック選手の後方に、小林選手、野中選手、荒尾選手が1秒弱の等間隔で続くという展開になりましたが、最後まで順位が変動することはなく、B-Maxチームが、この週末三度目のワンツーフィニッシュを飾り、岡山大会を締めくくりました。

 今大会の結果、小出選手はドライバーズランキングで2位野中選手に29ポイントと大きく水を開けることになりました。また、チームランキングでも僅差ながらB-Maxがトップに立ちました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
1号車 K.フレデリック 2位 1分25秒249( 5/12) 7(40)
50号車 小出 峻 1位 1分24秒658( 1/12) 10(81)
51号車 荒川 麟 8位 1分25秒414( 8/12) 0(35)
  • 天候:曇り、コース:ドライ、気温:32度、路面温度:39度
1号車ドライバー ケイレン・フレデリック選手コメント

 2位が2回、優勝が1回、しかも初優勝を飾ることができ、チームにとっても自分にとっても素晴らしい週末でした。これまでの積み重ねが、結果として表れたことは、本当に良かったと思います。ただ、まだ改善しなければいけない点もあるので、差を縮めるために努力を続けたいと思います。

 次の鈴鹿は、自分にとって新しいサーキットでもあるし、世界中の多くのドライバーが「ドライバーズサーキット」と言って讃えているトラックなので、とても楽しみにしています。きっと鈴鹿でも良いパフォーマンスが発揮できると思います。

50号車ドライバー 小出 峻選手コメント

 ドライバーの力、チームの力、そして運の3つが揃わないと、レースで勝つことはできませんが、今週末はすべてが揃っていたと思います。クルマも最高に良かったですし、自分もそこにアジャストすることができ、運も味方してくれました。これまで積み上げてきた準備や想いが実を結びんだという気がします。

 岡山は昨年も3連勝したコースですし、シミュレーターでも走り込んでいますので、他に比べて特段得意というわけではありませんが、相性は良いのかもしれません。

 ランキングでもかなり優位に立ちましたが、あまり先のことを考えて目先のことが疎かになってもいけませんので、ここからも一つひとつのレースを、やり切ったと言えるものにして、その結果がチャンピオンという形になれば良いと思います。

51号車ドライバー 荒川 麟選手コメント

 今週末、初めてライツで岡山を走りましたが、初日からどうもフィーリングが良くなくて、さまざまなことを施しましたが、日を追うごとにそれが改善ではなく、逆に悪くなっていってしまったという感じです。その原因が何だったのかは、3レースを終えても見えてこないというのが正直なところです。

 今シーズンはスポット参戦で、次の参戦は分かりませんが、このまま終わるのは悔いが残るので、ぜひリベンジをしたいと思います。

■マスタークラス■

■第13、14戦予選

 前大会から4選手の速さが拮抗しつつあるマスタークラス。金曜日に行われた練習走行では、4選手のベストタイムが0.1秒以内に収まるという超僅差となり、これまでの今田選手対DRAGON選手という構図から四つ巴の戦いに移りつつあります。

 今大会の予選では、DRAGON選手と清水選手がやや抜き出る形になり、第13戦は唯一1分24秒台に入れたDRAGON選手が、清水選手を抑えて今季初のクラスポールポジションを奪取しました。

 第14戦では、藤原、今田選手も巻き返して4選手のタイムが接近しましたが、終盤に1分24秒905をマークした清水選手が、DRAGON選手を抑えて今季二度目のクラスポールを獲得しました。

ドライバー Rd13予選タイム(順位) Rd14予選タイム(順位) Point(累計)
4号車 今田信宏 1分25秒705(M3) 1分25秒230(M4) 0(74)
8号車 清水康弘 1分25秒169(M2) 1分24秒905(M1) 1(36)
13号車 藤原 誠 1分25秒716(M4) 1分25秒095(M3) 0(36)
30号車 DRAGON 1分24秒975(M1) 1分24秒925(M2) 1(73)

■第13戦決勝(25周)

 11周目のセーフティカーランまでは、トップを快走するDRAGON選手が2秒のマージンを築いていましたが、リスタートで今田選手が急接近。ランキングでも競り合う両者の意地のぶつかり合いは、21周目に今田選手がDRAGON選手に接触するという形になってしまい、今田選手はグラベルでストップ。

 この混乱に乗じて、藤原選手が、接触でペースの落ちたDRAGON選手に接触しながらやや強引に抜き、清水選手とのバトルも制してトップでチェッカーを受けました。

 しかし、レース後、今田選手と藤原選手には、「危険なドライブ行為により接触を引き起こした」として、プラス10秒のペナルティが課され、DRAGON選手が今季4勝目を飾るとともに、ランキングでも今田選手を逆転してトップに立ちました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
4号車 今田信宏 DNF 1分26秒853(M2) 0(74)
8号車 清水康弘 M3位(総合11位) 1分26秒973(M3) 5(41)
13号車 藤原 誠 M2位(総合10位) 1分27秒092(M4) 7(43)
30号車 DRAGON M1位(総合09位) 1分26秒795(M1) 10(83)

■第14戦決勝(17周)

 スタートでジャンプアップした今田選手が、クラスポールスタートの清水選手をかわしますが、勢い余ってウィリアムズコーナーでスピン。直後にいた清水選手を巻き込んでクラッシュしてしまい、2台ともにフロント部にダメージを負って、その場でリタイアとなってしまいました。

 これで、DRAGON選手と藤原選手の一騎討ちになりましたが、濡れた路面でのペースは経験に勝るDRAGON選手が藤原選手を圧倒。二度目のセーフティカーランが明けた10周目には早くも5秒の差をつけ、その後も毎ラップ2秒から3秒速いペースで走り、最終的に20秒という大差をつけて、第13戦に続く連勝を飾りました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計) 4号車 今田信宏 DNF – 0(74) 8号車 清水康弘 DNF – 0(41) 13号車 藤原 誠 M2位(総合 9位) 1分29秒387(M2) 7(50) 30号車 DRAGON M1位(総合 8位) 1分27秒453(M1) 10(93)

■第15戦決勝(18周)

 第14戦の接触により車両にダメージを負った今田選手が出走を取り消し、レースは3選手による戦いとなりました。

 ホイールスピンをしてしまったDRAGON選手を尻目に、スタートを決めた藤原選手がトップに立ち、序盤をリードしますが、ペースの上回るDRAGON選手が迫り、背後にぴたりとつけプレッシャーをかけ続けました。

 8周目にDRAGON選手が仕掛けると、藤原選手も無理に抑えることはせず、ここでトップが交代。以降は、DRAGON選手、藤原選手、清水選手が1秒から2秒の間隔で連なり、その状態のままフィニッシュを迎えました。

 この週末3連勝を果たしたDRAGON選手は、今田選手がノーポイントに終わったことで、今田選手に29ポイント差をつけてシリーズをリードすることになり、チャンピオン争いで俄然優位に立ちました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
4号車 今田信宏 DNS 0( 74)
8号車 清水康弘 M3位(総合12位) 1分27秒401(M2) 5( 46)
13号車 藤原 誠 M2位(総合11位) 1分27秒524(M3) 7( 57)
30号車 DRAGON M1位(総合10位) 1分27秒053(M1) 10(103)
4号車ドライバー 今田信宏選手コメント

 すべてが噛み合わない週末でした。予選でも速さを見せることができず、レースは2回とも接触で終えてしまいました。決して速さがなかったわけではありませんが、予選で下位に沈んだことで、オーバーテイクしなければという思いから、結果として無理をすることになり、ミスが生じてしまいました。とはいえ、4選手の速さが拮抗するなかでは、ある程度無理をしないと前には出られませんからね。

 チャンピオン争いはかなり厳しくなりましたが、ディフェンディングチャンピオンの速さを見せるためにも、まずは鈴鹿で3連勝、できれば残る6戦すべてをポール・トゥ・ウィンで締め括りたいと思います。

8号車ドライバー 清水康弘選手コメント

 今週末は、走り出しから比較的いい手応えを感じていて、予選も僅差でしたが1つPPを獲得できました。ただ、決勝は終盤トップを狙える位置ながら、接触でマシンにダメージを与えてしまったり、PPスタートながら他車に巻き込まれる形でクラッシュしてしまったりと、残念な結果になりました。それでもメカニックたちに懸命にマシンを修復していただき、最後の決勝は完走することができました。

 このレースウィークでは、本当に様々な状況を経験出来たので、これをプラスに捉えて自分の今後の速さに繋げていきたいです。次の鈴鹿も久しぶりに走るサーキットになりますが、とにかく勝ちたいです。頑張ります。

13号車ドライバー 藤原 誠選手コメント

 岡山はSUGOと同様に、飛び出したらクラッシュするリスクの高いコースですので、どこまで攻められるのかを探りながら詰めていきました。でも、最後までウィリアムズコーナーが攻めきれなかったことで、アトウッドからバックストレートで近づかれ、ヘアピンで前に出られるというパターンが二度ありました。そこがこの週末の大きな課題でした。

 前回の富士は、スリップストリームを使って前に出るチャンスの多いコースでしたので、気持ちに余裕を持って臨むことができましたが、岡山のようなコースでは、なんとか付いていっているという状態で、まだまだ力不足を感じています。

30号車ドライバー DRAGON選手コメント

 4人の実力がかなり近づいていて、決勝でぶっちぎって勝つのはかなり難しい状況になっています。そのなかでの3連勝ですから、素直に嬉しいですね。

 特に3レース目は、この週末で唯一スタートをミスして出遅れましたが、後ろから抜くポイントをじっくり見極めて、プランどおりの展開に持ち込むことができました。

 チャンピオンシップポイントは、今田選手のノーポイントでかなりリードすることになりましたが、まだ残り6戦ありますし、今回と逆のことが起きる可能性もあるわけですので、気を抜かずにいきたいと思います。

B-Max Racing Team Release

SUPER FORMULA LIGHTS

第15戦岡山決勝記者会見 優勝・小出峻「リスクを減らす走りをした」

優勝 小出峻(B-MAX RACING TEAM)

決勝記者会見:優勝した小出峻(B-MAX RACING TEAM)

 「この週末、クルマの調子がいいのはわかっていたので、スタートに集中していまいした。いいスタートを切れ、余裕を持った状態で1コーナーに入れました。ペースはよかったですが、後ろを引き離すというよりは、チャンピオンシップを戦う上で、後ろをどれだけ引き離せたかというのは関係ないので、リスクを減らすためにタイヤのマネジメントをしっかりしながら、タイヤを滑らせないように守りながら走っていました」

 「シーズンが進んで、チームとのコミュニケーションも円滑にいい関係が築けているので、鈴鹿でもいい結果が出せる自信があります」

2位 ケイレン・フレデリック(B-MAX RACING TEAM)

決勝記者会見:2位のケイレン・フレデリック(B-MAX RACING TEAM)

 「スタートは悪くはなかったんですが、前に出ることはできませんでした。最初の何周かは小出選手についていこうとしましたが、思ったほどペースがよくありませんでした。それ以降は、後ろから小林選手が来ていて、ディフェンシブなレースになってしまいました。2位という結果は悪くはありませんが、クルマの進歩していかなければいけない部分も見えてきました」

 「次の鈴鹿ですが、インターバルにすることはかなり多いと思います。鈴鹿は初めてですが、ベストなクールなサーキットと思っているので、やるべきことをやって臨みたいと思います」

3位 小林利徠斗(TOM'S)

決勝記者会見:3位の小林利徠斗(TOM\'S)

 「昨日のレースで3位になり、つかんだところもあったので、今日こそはもっと上を目指していました。スタートは、昨日のように爆発的なスタートじゃなく、前の選手のスタートもよかったので抜けませんでした。その後のペースはよかったですが、抜くほどの決定的な一手がどこにもありませんでした。ライン取りだったり、駆け引きなど、学ばないといけないことはたくさんあると感じました」

 「金曜日に走り始めたときは、トップ争いからかけ離れていましたが、セットや走り方を見直して、岡山とスーパーフォーミュラライツのマシンの組み合わせには自信がついてきました。次の鈴鹿に向けてももっと成長をしていきたいと思います」

マスタークラス優勝 DRAGON(TEAM DRAGON)

決勝記者会見:マスタークラス優勝のDRAGON(TEAM DRAGON)

 「スタートが悪くて、後ろの藤原選手並びかけられ、インを取られたので引きました。その後は藤原選手の後ろについて、どこが自分が速くて、どこが変らなくて、どこが相手が速いのか冷静にじっくり見ていました。ヘアピンでサイドバイサイドになって、リボルバーのアウトから加速で前に出ました」

 「次の鈴鹿は、昨日みたいな荒れたレースじゃなくて、みんなに順位が付くレースがやりたいですね。みんな近いところにいるので、当たらなければ、ばちばちしたレースになって楽しめると思います」

決勝フォトセッション:トップ3

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第15戦岡山決勝 絶好調・小出峻を止めるものなし、B-Max三たびワンツー

優勝した小出峻(B-MAX RACING TEAM)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第15戦の決勝が、9月15日、岡山国際サーキットで行われ、ポールポジションスタートの小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)がスタートから独走に持ち込み、今大会2勝目を挙げた。2位にはケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)が入り、B-Maxチームがこの週末三度目のワンツーフィニッシュを飾った。

 マスタークラスは、DRAGON(TEAM DRAGON 324)が優勝。DRAGONは今大会の3レースすべてを制し、ポイントでも今田信宏(JMS RACING TEAM)を大きくリードすることになった。

 どんよりとした曇り空のもと、スタートを迎えた第15戦のフロントローは、第13戦、第14戦に続いて、B-Maxの二人、小出とフレデリックが並んだ。雨予報は外れ、路面は完全ドライ。こうなると今週末の小出を止められる者はいないと思われた。

 その予想どおり,スタートを決めた小出は、フレデリックを従えて1周目を終えると、2周目には早くも2秒のギャップを築く。フレデリックの後方には、小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)、野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)、そしてオープニングラップで順位を1つ上げた荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)が続いた。

 この週末、完璧なまでの仕上がりを見せる小出は、周回を重ねるたびに2位以下との差を開き、レース折り返しとなる9周終了時には、4秒と完全に安全圏に逃げてしまった。

 2位以下のフレデリック、小林、野中、荒尾は、1秒弱の等間隔で走行を続けるが、順位が変動するには至らず、この状態が最後まで続いた。

 トップを快走する小出は、レース後半も気を抜くことなく、さらに差を開いて、今大会2勝目、今シーズン6勝目のチェッカーを受けた。2位以下も順位変動はなく、フレデリックが今大会3度目の表彰台、小林も第13戦に続き二度目の表彰台に上った。

 今週末の結果で、野中に大きく水を開けてシリーズをリードすることになった小出だが、「あまり先のことは考えずに、目の前のレースに全力で取り組んでいきます」と、自ら気を引き締めていた。

 マスタークラスは、第14戦の接触のダメージで今田が出走を取り消し、DRAGON、藤原誠(TEAM DRAGON 324)、清水康弘(GNSY 324)による戦いとなった。序盤はスタートで前に出た藤原がリードしたが、8周目にDRAGONが逆転すると、以降は各車の差が徐々に開いて、DRAGONがこの週末3連勝。

 今大会、今田がノーポイントで終わり(74p)、3連勝で103pとなったDRAGONがチャンピオン争いでかなり優位に立つことになった。

 次の大会(第16-18戦)は、11月9-10日に鈴鹿サーキットで開催される。

18周の決勝がスタートした

優勝は小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)

決勝2位はケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)

決勝3位は小林利徠斗(モビリティ中京TOM\'S 320 TGR-DC)

決勝4位は野中誠太(PONOS Racing TOM\'S 320 TGR-DC)

決勝5位は荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)

決勝6位は中村仁(モビリティ中京TOM\'S 320 TGR-DC)

表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO

SUPER FORMULA LIGHTS

第15戦岡山決勝結果

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 -RIJ- (2024/09/15) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 15 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
150小出 峻HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
1825'39.671--
21ケイレン・フレデリックPilot ONE Racing with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1825'44.941 5.270 5.270
338小林 利徠斗モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1825'45.634 5.963 0.693
436野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1825'47.033 7.362 1.399
52荒尾 創大HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
1825'47.659 7.988 0.626
635中村 仁モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1825'50.30710.636 2.648
760伊東 黎明LMcorsa OTG 320
LM corsa
1825'51.41411.743 1.107
851荒川 麟B-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
1825'54.97915.308 3.565
937古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
1826'08.35528.68413.376
1030M1DRAGONTEAM DRAGON 324
TEAM DRAGON
1826'31.02251.35122.667
1113M2藤原 誠TEAM DRAGON 324
TEAM DRAGON
1826'34.16754.496 3.145
128M3清水 康弘GNSY 324
GNSY RACING
1826'34.49754.826 0.330
---- 以上規定周回数(90% - 16 Laps)完走 ----
-4M-今田 信宏JMS RACING TEAM
JMS RACING TEAM
-d.n.s--
  • Fastest Lap: CarNo. 50 小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING) 1'24.658 (2/18) 157.467 km/h

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第6戦SUGOレース15決勝結果

SUGOチャンピオンカップレースシリーズ第5戦 -RIJ- (2023/11/26) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2023 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 15 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
13奥住 慈英Sutekina Racing
SUTEKINA RACING TEAM
2026'47.300--
245大木 一輝PONOS RACING
PONOS RACING
2026'47.779 0.479 0.479
327リアム・シーツSutekina Racing
SUTEKINA RACING TEAM
2026'48.260 0.960 0.481
498小川 颯太Bionic Jack Racing F111/3
Bionic Jack Racing
2026'49.227 1.927 0.967
562廣田 築F111/3
廣田築/KIZUKU HIROTA
2027'06.86119.56117.634
---- 以上規定周回数(75% - 15 Laps)完走 ----
-97ミハエル・サウターBionic Jack Racing F111/3
Bionic Jack Racing
57'14.03715Laps15Laps
-14エンツォ・トゥルーリTOM'S FORMULA
TOM'S FORMULA
-d.n.s--
  • Fastest Lap: CarNo. 98 小川颯太(Bionic Jack Racing F111/3) 1'19.643 (15/20) 162.116 km/h

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第6戦SUGOレース15公式予選結果

SUGOチャンピオンカップレースシリーズ第5戦 -RIJ- (2023/11/25) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2023 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 15 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
197ミハエル・サウターBionic Jack Racing F111/3
Bionic Jack Racing
1'18.167--165.177
23奥住 慈英Sutekina Racing
SUTEKINA RACING TEAM
1'19.606 1.439 1.439162.191
314エンツォ・トゥルーリTOM'S FORMULA
TOM'S FORMULA
1'19.627 1.460 0.021162.149
445大木 一輝PONOS RACING
PONOS RACING
1'19.695 1.528 0.068162.010
5*27リアム・シーツSutekina Racing
SUTEKINA RACING TEAM
1'19.711 1.544 0.016161.978
698小川 颯太Bionic Jack Racing F111/3
Bionic Jack Racing
1'19.815 1.648 0.104161.767
762廣田 築F111/3
廣田築/KIZUKU HIROTA
1'22.373 4.206 2.558156.743
---- 以上基準タイム(110% - 1'25.984)予選通過 ----
-99M-近藤 善嗣KUJIRA Rn-sports
Rn-sports
1'26.624 8.457 4.251149.051
-*36M-スカイ・チェンSKY MOTOR SPORTS F111/3
SKY MOTOR SPORTS
deleted---
  • CarNo. 27は、FIA-L項4.4.d(ピットレーン入り口のホワイトラインカット)により、当該ベストタイムを不採用とした。
  • CarNo. 36は、SUGO SpR 28.4(赤旗原因車両)により、タイムを無効とした。

SUPER FORMULA LIGHTS

第13、14、15戦岡山 フラガ選手3連続2位、ヴィダーレス選手初表彰台 木村選手は王座争いに踏みとどまる(B-Max)

 B-Max Racing Team(チーム総代表・SFLチーム代表 組田龍司)は、9月9~10日、岡山国際サーキットで行われた全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第13~15戦に参戦し、イゴール・オオムラ・フラガ選手が3戦とも2位と安定した速さを見せました。ヴィダーレス選手は第15戦で初の表彰台に上り、チャンピオン争いを繰り広げている木村偉織選手は、僅かに差を開かれてしまったものの最終大会に望みを繋ぎました。

 マスタークラスは、今田信宏選手が2勝し、3年連続チャンピオンに王手をかけました。

■第13,14戦予選(9月9日(土)午前10時30分~11時00分)

 週末、日本列島に台風が接近していたものの中国地方に影響はなく、予選日は好天に恵まれました。事前に行われた専有走行では、フラガ選手が好調を維持しており、期待を持って予選に臨みました。

 第13戦の予選は、まず木村選手が2周のウォームアップ後にアタックしますが、タイミング悪く他車に詰まってしまい4位。フラガ選手、ヴィダーレス選手は1周長いウォームアップからのアタックで2位と5位。満足できる結果ではありませんでしたが、揃って上位グリッドを獲得しました。

 第14戦の予選は、フラガ選手が一発アタックを決めて見事ポールポジションを獲得。連続アタックを行った木村選手は立て続けに1分23秒台をマークしますが3位、ヴィダーレス選手はタイムを伸ばせず8位でした。

ドライバー Rd13予選タイム(順位) Rd14予選タイム(順位) Point(累計)
50号車 木村偉織 1分24秒215( 4) 1分23秒746( 3) 0(76)
51号車 D.ヴィダーレス 1分24秒575( 5) 1分24秒845( 8) 0(11)
52号車 I.O.フラガ 1分24秒119( 2) 1分23秒649( 1) 1(26)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:29度、路面温度:40度

■第13戦決勝(9月9日(土)午後2時50分~25周)

 ポールポジションの小出選手が逃げ、2位フラガ選手、3位野中選手、4位木村選手、5位ヴィダーレス選手らが追う展開となりました。上位に順位変動はないまま迎えた11周目、木村選手にシフト系のトラブルが発生しスローダウン。木村選手はシステムをリセットしてペースを取り戻しますが、8位まで順位を落としてしまいました。

 ポイントをもぎ取ろうと諦めずに追い上げた木村選手でしたが、23周目のヘアピンで6位のトゥルーリ選手に仕掛けた際に押し出される形になり、そこでレースを終えました。

 終盤になっても上位陣に変動はなく、小出選手が優勝、フラガ選手は2位、ヴィダーレス選手は4位でフィニッシュしました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
50号車 木村偉織 11位 1分25秒913( 4/11) 0(76)
51号車 D.ヴィダーレス 4位 1分26秒195( 6/11) 3(14)
52号車 I.O.フラガ 2位 1分25秒569( 2/11) 7(33)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:32度、路面温度:43度

■第14戦決勝(9月10日(日)午前8時50分~18周)

 暑さは変わらないもののやや過ごしやすい天候となった日曜日。初のポールポジションからスタートしたフラガ選手でしたが、好ダッシュを決めた小出選手に1コーナーで前に出られてしまいました。後方では、7位のトゥルーリ選手に仕掛けたヴィダーレス選手が接触されてしまい、トゥルーリ選手の車両はストップ。このアクシデントで1周目からセーフティカーランとなりました。

 4周を終えてリスタートなりますが、小出、フラガ、木村選手のトップ3に変化はなく、間隔が詰まることはあったものの、入れ替わるまでには至らず、結局この順位のままチェッカーを迎えました。

 レース後半、注目されたのがチャンピオン争いを繰り広げる二人、木村選手と平良選手によるファステストラップの1ポイントを巡る攻防でした。この勝負は、最終ラップにファステストをマークした平良選手に軍配が上がりましたが、順位変動の少ないレースのなかで大きな見せ場でした。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
50号車 木村偉織 3位 1分24秒764( 3/11) 5(81)
51号車 D.ヴィダーレス 7位 1分25秒606( 7/11) 0(14)
52号車 I.O.フラガ 2位 1分24秒828( 4/11) 7(40)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:29度、路面温度:34度

■第15戦決勝(9月10日(日)午後2時45分~18周)

 曇り空になったものの蒸し暑さの残るなかスタートを迎えました。フロントロースタートのフラガ選手は好スタートを切りますが、ポールポジションの小出選手を抜くまでには至らず、両者に野中選手、平良選手が続き、4番手スタートのヴィダーレス選手はポジションを落としてしまいます。

 しかし、ヴィダーレス選手は1周目に平良選手を、2周目には野中選手をアウトウッドコーナーで立て続けにパス。3位に浮上し、以降トップ3はそのまま周回を重ねました。

 最後尾スタートとなった木村選手は7位まで順位を上げますが、そこからのポジションアップは容易ではなく7位をキープしてレースは進みます。

 15周目に野中選手がコースオフ。セーフティカーが導入され、結局そのままレースは終了。フラガ選手は悔しさの残る3連続の2位、ヴィダーレス選手は初の表彰台を射止め、木村選手は6位で1ポイントを得ました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
50号車 木村偉織 6位 1分25秒781( 2/11) 1(82)
51号車 D.ヴィダーレス 3位 1分25秒865( 4/11) 5(19)
52号車 I.O.フラガ 2位 1分25秒781( 2/11) 7(47)
  • 天候:曇り、コース:ドライ、気温:31度、路面温度:39度

 今大会を終え、シリーズポイントは、平良選手92、木村選手82 、今大会3連勝を飾った小出選手が76となり、チャンピオン争いは三つ巴の様相を呈してきました。

50,51号車チーム監督 高木真一コメント

 偉織選手に関しては、Q1(第13戦予選)の重要性を意識しながら予選に臨みましたが、運悪く前車に引っかかってしまいました。アタックする際の間合いが良くなかったとしか言いようがありませんが、あれがなければフロントローはいけたはずです。レース1のシフトの問題も滅多に出るものではありませんが、今回に限って出てしまいましたので、これも運に見放されたのかもしれません。

 結果的に、今大会で平良選手とのポイント差を詰めるはずが、逆に開かれてしまいました。ただ、3レースともに速さはありましたので、レースをしっかり組み立てて流れを掴めれば、いけると思います。最後のもてぎは開幕大会のような結果を出すべく臨みたいと思います。

 デビッド選手は、この週末、流れは決して良くありませんでしたが、上手くアジャストして、最後は実力で3位をもぎ取りました。シリーズも終盤になってしまいましたが、ライツのレースを理解したことが結果に繋がったように感じています。この勢いで最終大会はトップ争いをしてほしいと思います。

52号車チーム監督 松浦孝亮コメント

 今シーズンのなかで、最も速さと強さを示すことのできた週末でした。今回から新たに杉崎エンジニアにサポートとして加わってもらい、イゴールの望むクルマに仕上げることができたのが大きかったと思います。予選もあと少しで2戦ともポールを取れるところでした。

 ただ、スタートで遅れてしまうと、ライツでは抜き返すことは非常に厳しく、特にポールスタートを結果に結び付けられなかった第14戦の2位は悔しい結果でした。でも、一つずつ問題点を改善していくしかないと思っています。ライツでは、予選、スタート、決勝ペースと、すべてが上手くいかないと優勝できませんので、最後のもてぎラウンドではそれができるよう頑張ります。

50号車ドライバー 木村偉織選手コメント

 専有走行からQ1でポールを取るために組み立てていきましたが、Q1が上手くいかなかったことで流れが崩れてしまったように思います。それでも、トラブルや接触もあったレース1と、3位になったレース2はやり切った感があります。レース3は初めての最後尾スタートということもあって、少し冷静さを欠いてしまった部分がありました。

 全体的にはレースペースも悪くありませんでしたし、速さはあったもののパズルのピースがうまくハマらなかったという感じです。その原因がどこにあったのかをしっかり分析して最終大会に生かしたいと思います。

 まだチャンピオンが決まったわけではありませんので、最終大会ではポイントを意識せず、一つずつ勝ち星を重ねたいと思います。

51号車ドライバー デビッド・ヴィダーレス選手コメント

 表彰台までかなり時間がかかってしまいました。表彰台に上るのはいつも素晴らしいことですが、まだ満足はしていません。今週末は決して良い状態ではありませんでしたが、それでも、第3レースが最もチャンスがありましたので、望んだ結果を出すことができて嬉しいです。B-Maxをはじめサポートしてくれたすべての人、またチャンスをくれたモナコ・インクリース・マネージメントに感謝します。

 最終大会までには十分な時間がありますので、今回の問題点を分析、改善して、さらに強くなってレースに臨みたいと思います。

52号車ドライバー イゴール・オオムラ・フラガ選手コメント

 今シーズンで一番良い週末でしたが、同時に一番悔しい週末でした。特にレース2は、あと少し足りずに2位となってしまい非常に悔しい結果でした。

 今シーズンはレース参戦までに多くの人に協力してもらい、シーズンが始まってからもチームにかなり無理を言ってきました。今回も強力な体制を用意してもらったにもかかわらず、その恩返しをすることができませんでした。これは最終大会で実現したいと思います。

 いろいろな改善の積み重ねが結果として出てきているので、この流れを絶やさずにさらに努力すれば結果は得られると思っています。

マスタークラス

■第13,14戦予選

 富士大会は欠場だった畑選手がエントリーし、三つ巴の戦いになると思われた今大会は、専有走行から好調のDRAGON選手が、二人に対し優位性を保ったまま予選を迎えました。

 第13戦予選では、DRAGON選手は連続で1分26秒台をマークしアタック終了。今田選手と畑選手は一度アタックした後にタイヤ温度を一旦下げて再アタックしましたが、DRAGON選手には届きませんでした。続けて行われた第14戦予選は、三者ともに連続でアタックをし、今田選手、畑選手は13戦から大きくタイムアップしますが、DRAGON選手は1分26秒フラットを連発して、2連続クラスポールポジションを獲得しました。

ドライバー Rd13予選タイム(順位) Rd14予選タイム(順位) Point(累計)
4号車 今田信宏 1分26秒894(M2) 1分26秒167(M2) 0(89)
30号車 DRAGON 1分26秒452(M1) 1分26秒031(M1) 1+1(78)
53号車 畑 享志 1分27秒458(M3) 1分26秒935(M3) 0(53)

■第13戦決勝

 クラス2番グリッドからスタートを決めた今田選手がトップに立ち、DRAGON選手との差を徐々に広げ、レース折返しの13周目には5秒以上のマージンを築きました。このまま今田選手が独走するかと思われましたが、ピックアップに悩まされていたDRAGON選手のペースが戻ると、今田選手に急接近。最後のゴールラインではその差僅かに0.6秒と、今田選手が薄氷の勝利を収めました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
4号車 今田信宏 M1位(総合8位) 1分27秒570(M2) 10(99)
30号車 DRAGON M2位(総合9位) 1分27秒564(M1) 7+1(86)
53号車 畑 享志 M3位(総合10位) 1分27秒984(M3) 5(58)

■第14戦決勝

 第13戦と同じ轍は踏むまいとスタートでトップを守ったDRAGON選手は、序盤から1分26秒台を連発。27秒台の今田選手、28秒台の畑選手との差を開いていきました。

 DRAGON選手は、10周目には今田選手との差を3秒にまで広げると、その後もペースを緩めることなく周回を重ねました。終盤、今田選手も自身のベストラップを更新し続けて意地を見せますが、DRAGON選手に迫ることはできませんでした。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
4号車 今田信宏 M2位(総合9位) 1分26秒435(M2) 7(106)
30号車 DRAGON M1位(総合8位) 1分26秒420(M1) 10+1( 97)
53号車 畑 享志 M3位(総合10位) 1分27秒410(M3) 5( 63)

■第15戦決勝

 抜群のスタートを見せた今田選手が、またしてもDRAGON選手の前へ。追撃体勢に入ったDRAGON選手ですが、アウトウッドコーナーで畑選手がDRAGON選手に接触。両者はスピンし、畑選手はノーズ交換のためピットイン。DRAGON選手はコース復帰に時間を要し、1周目で今田選手に16秒というビハインドを背負ってしまいました。

 ここから鬼神の追い上げを見せたDRAGON選手は、今田選手のラップタイムを1秒近く上回るペースで、その差を5周目に12秒、10周目に7秒、14周目には5秒と、着実に今田選手を追い詰めていきました。

 ところが、15周目に野中選手がコースアウトしセーフティカーが導入されたことで、この追撃も幕切れとなり、今田選手が今季8勝目のチェッカーを受けました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
4号車 今田信宏 M1位(総合 8位) 1分27秒520(M2) 10(116)
30号車 DRAGON M2位(総合9位) 1分26秒928(M1) 7+1(105)
53号車 畑 享志 M3位(総合10位) 1分27秒514(M3) 5( 68)

 今大会の結果、シリーズポイントは、今田選手がDRAGON選手に11点差をつけることになりました。最終大会は畑選手が欠場予定のため、両者の一騎討ちになりそうですが、台数の少ないマスタークラスではポイント差がつきにくいため、DRAGON選手にとっては非常に厳しい状況になりました。

4号車ドライバー 今田信宏選手コメント

 週末を通して、DRAGON選手に速さで遅れをとってしまい、課題が残った大会でした。自分としてもそれなりにプッシュはしていましたが、レースラップでコンマ5秒から1秒の差をつけられてしまいました。

 スタートは3レースとも良かったので、2勝することができましたが、やはりレースラップの差が大きかったですね。コースに対して苦手意識もないですし、どちらかというと好きなコースですが、考えられる要因としては、攻めたい気持ちを抑えて乗るFIA-F4のドライビングの癖が残ってしまっていたような気もします。

 最終大会のもてぎは切り替えて、フルマークで3連勝できるよう頑張ります。

30号車ドライバー DRAGON選手コメント

 この週末、速さはありましたが、決めきれなかったという感じです。特にスタートが、この大会までは100パーセントの確率で決まっていましたが、今大会はリアクションタイムも悪く、噛み合いませんでした。レースは今田選手に対して1勝2敗でしたが、速さでは、専有走行から予選、決勝まで上回っていましたので、その点は嬉しいですね。

 シリーズポイントでは、逆転が難しくなってしまいましたが、最後のもてぎでは、できる限り抵抗したいと思います。

53号車ドライバー 畑 享志選手コメント

 この週末は、クルマのセットが決まらないまま終わってしまった感じです。セッティングを進めるなかで、好調だったイゴール選手のセットに寄せてみたりもしてみましたが、アンダーが強くなったりして、方向性を見失い迷ってしまいました。ドライビングでもブレーキングポイントを変えるなど、いろいろ試しましたが、結果的にあまり改善されませんでした。

 最終大会は出場しませんので、今シーズンの参戦は今大会で終了です。来年の参戦は未定ですが、またチャンスがあれば出たいと思います。

B-Max Racing Team Press Release

SUPER FORMULA LIGHTS

第15戦岡山決勝記者会見 優勝・小出峻「全周プッシュした」

優勝 小出峻(TODA RACING)

決勝記者会見:優勝した小出峻(TODA RACING)

 「やることは午前のレースと変わりませんでした。スタートに集中しましたが、昨日や今朝よりはうまく決まらず、イゴール選手に近づかれ、けん制しなければなりませんでした。バックストレートではかなり近い距離にいたので、ブロックせざるを得ませんでした。ヘアピンのブレーキングの段階ではイゴール選手が前にいましたが、そこからはうまく位置取って前に出ることができました。リスクを軽減する意味でも、そういう状況の無いレースを作りたかったので、そこは反省点です」

 「このレースは第2レースのタイヤを使うので、第2レースはマージンをもって走行していました。このレースは全部の周をプッシュすると決めていました」

 「チャンピオンシップは意識していますが、ランキング3番手なので、もてぎは何が何でもチャンピオンを取りに行くというよりは、1戦1戦自分のできる最大限を尽くして、かつ新たな挑戦と経験をして、ここから上に向けてのレースにしたいと思います」

2位 イゴール・オオムラ・フラガ(B-MAX RACING TEAM)

決勝記者会見:2位のイゴール・オオムラ・フラガ(B-MAX RACING TEAM)

 「今シーズンのなかでは一番いい週末でした。こんなに悔しさを感じたのも一番の週末でした。今度こそスタートを決めようと、いろいろデータを見ていました。クラッチにも正常じゃ無い動きが出てたので、クラッチの変更とかも行いました。いろんなことが重なってスタートがうまくいき、チャレンジすることができましたが、あとちょっと足りませんでした。」

 「今回チームの体制が強力になりましたが、周りにいる人の期待に応えられなかったのが悔しいです。この気持ちを感じて、次にバネにできるようチーム一丸となって、頑張っていきたいと思います」

 「」

3位 デビッド・ビダーレス(B-MAX RACING TEAM)

決勝記者会見:3位のデビッド・ビダーレス(B-MAX RACING TEAM)

 「表彰台まで時間がかかってしまいました。今週末のレースもまだ満足していません。まだまだやっていかなければいけないことがたくさんあります。前のレースの順位が悪かったので、このレースでマイレージの少ないタイヤを選びました。」

 「オーバーテークが難しいなかで、2周目に野中選手を抜くことができて3位になりましたが、小出選手やイゴール選手が速かったのでまだまだ足りないところもあったと思います」

 「もてぎまで時間があるので、今までのこと、今週末のことでなにか振り返ることがないかを探しながらやっていきたいと思います。力強い週末を探せるように持って行けたら最高です」

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第15戦岡山決勝 小出峻が3連勝 チャンピオン争いに名乗りを上げる

優勝した小出峻(TODA RACING)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第15戦は10日、岡山国際サーキットで決勝を行い、小出峻(HFDP WITH TODA RACING)が優勝、この大会を3連勝で締めくくった。

 決勝レースは前プログラムの86/BRZレースで赤旗が提示されたため、25分遅れの午後2時45分にフォーメーションラップが始まった。上空の雲は増え、曇天の過ごしやすいなかでスタートを迎えた。

 このレースのグリッドは第13戦の決勝結果で決められ、ポールポジション位置が小出峻(HFDP WITH TODA RACING)、2番グリッドがイゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)、3番グリッドが野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)、4番グリッドがデビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)、5番グリッドが平良響(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC)、6番グリッドが古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)となる。ランキング2位の木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)はリタイアだったため最後尾からスタートする。

18周の決勝がスタートした

 ポールの小出はスタートがよくなく、2番グリッドのフラガに並びかけられる。アトウッドからバックストレートと接近戦を演じ、ヘアピン手前ではフラガが小出に先行するが、小出はポジションを死守してヘアピンを立ち上がる。3位には野中がつける。4位には平良が上がり、ビダーレスは5位に落ちるが、アトウッドでアウトから平良をパスし、ポジションを回復する。

 2周目のアトウッドでは4位のビダーレスが3位の野中をインからパスして3位に上がった。

 2周目、トップに立った小出は2位フラガを1秒8離して戻ってきた。3位にはビダーレスが、4位には野中が、5位には平良が、6位には古谷をパスしてきたエンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京TOM'S 320)がつける。

 トップに立った小出は盤石。ここから異次元のスピードで2位以下を引き離し、4周目にここまでのファステストを更新し、その差を3秒3とすると、6周目、7周目、10周目、14周目と立て続けてファステストをさらに更新して差を8秒3まで広げた。

 2位のフラガは、3位に上がったビダーレスよりもペースはよく、単独走行となる。ビダーレスは背後に4位野中が迫るが、なんとかこれを押さえ込む。

 その野中は、15周目のヘアピン立ち上がりでスピン。このためセーフティーカー(SC)が導入された。

 レースはこのままセーフティーカー先導で終了。優勝は小出で、この大会3連勝。2位にはフラガが入り、3位のビダーレスは初表彰台に立った。

 4位には平良が、5位にはトゥルーリが、6位には木村が入った。

 マスタークラスは、クラスポールの今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がレースをリードして始まる。オープニングラップでは2位のDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)と畑亨志(A-NeKT with B-MAX 320)が接触して両者スピン。DRAGONは再スタートを切り、畑はピットに入ってマシンを修復したため周回遅れとなった。

 このためトップ今田と2位DRAGONの差は16秒と広がるが、ここからDRAGONが今田との差を詰め始める。15周目には5秒4まで迫るがSCが入ったため追走劇もここまで。今田が優勝し、2位DRAGON、3位畑という結果となった。

 この大会を終了して、平良は92ポイントと依然として選手権をリード。2位の木村が82ポイントでつけ、3連勝の小出は76とポイントを伸ばした。この3人がチャンピンの可能性を残して最終大会に臨むこととなる。

 最終大会の第16戦~18戦は、11月18日、19日に舞台をモビリティーリゾートもてぎに移して開催される。誰が2023年シーズンのチャンピオンを決めるのか大いに注目だ。

優勝は小出峻(HFDP WITH TODA RACING)

決勝2はイゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)

決勝3位はデビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)

マスタークラス優勝は今田信宏(JMS RACING with B-MAX)

表彰式

マスタークラスで優勝した今田信宏(B-MAX RACING TEAM)

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA LIGHTS

第15戦岡山決勝結果

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 -RIJ- (2023/09/10) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2023 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 15 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
Engine
LapTimeBehindGap
12小出 峻HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
SPIESS A41
1827'59.077--
252イゴール・オオムラ・フラガFANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1827'59.290 0.213 0.213
351デビッド・ビダーレスB-MAX RACING 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1827'59.914 0.837 0.624
41平良 響モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
TOM'S TAZ31
1828'00.567 1.490 0.653
537エンツォ・トゥルーリモビリティ中京TOM'S 320
TOM'S
TOM'S TAZ31
1828'01.045 1.968 0.478
650木村 偉織HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1828'03.980 4.903 2.935
736古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
TOM'S TAZ31
1828'04.625 5.548 0.645
84M1今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1828'06.636 7.559 2.011
930M2DRAGONTEAM DRAGON B-MAX 320
B-MAX RACING TEAM
ThreeBond TOMEI TB14F3
1828'08.619 9.542 1.983
1053M3畑 亨志A-NeKT with B-MAX 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1728'09.5861Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 16 Laps)完走 ----
-35野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
TOM'S TAZ31
1420'15.9984Laps3Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 2 小出峻(HFDP WITH TODA RACING) 1'35.348 (14/18) 156.193 km/h

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第5戦富士レース15決勝コメント 小川颯太「マシンコントロールに集中していました」HIROBON「楽しいバトルでした」

Race15優勝 小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)

 「スタートは決して悪くはなかったですが、完璧という感じでもなかったです。でも徐々に良くなっています。タイヤも予選で使用しただけの新品に近いものだったので、前半プッシュしようと思ったのですが、マシンのセットを大きく変えてオーバーステアになっていたので、思うようにいかなかったです。小山選手の追い上げは、少しやばいかなとは思っていましたが、小山選手もかなりタイヤが厳しそうだったので、そんなに心配はしていませんでした。それよりも自分のマシンをコントロールすることに集中していました」

 「2勝目ですが、まだ気持ちの良い優勝はないので、鈴鹿でぜひそれを果たしたいと思います。セッティングを試す時間は少ないのですが、今回学んだことを鈴鹿で生かしたいと思います」

Race15マスタークラス優勝 HIROBON(Rn-sportsF111/3)

 「スタートで畑選手が飛び出したのはラッキーでした。このまま行けるのかと思っていましたが、後半見る見る近づいてきました。ついにきたな、と思いました(笑)。5秒ペナルティは知っていましたが、それでも勝ちたいと思っていました。田中選手も含めたバトルは楽しかったですね。今年のリージョナルではああいうバトルはあまりありませんから」

 「(チャンピオンは決まりましたが)来季の予定はまだ決まっていません。SFライツも含めて検討しています。もしライツをやるならそれに絞ってやりたいと思っています」

Text&Photo: Shigeru KITAMICHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第5戦富士レース15決勝結果

FIA世界耐久選手権富士6時間耐久レース -RIJ- (2022/09/11) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 15 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
197小川 颯太Bionic Jack Racing Scholarship FRJ
Bionic Jack Racing
1524'53.839--
28小山 美姫TGR-DC F111/3
Super License
1524'54.256 0.417 0.417
36片山 義章Team LeMans F111/3
Team LeMans with OIRC
1525'02.924 9.085 8.668
411M1HIROBONRn-sports F111/3
Rn-sports
1525'16.82022.98113.896
514M2田中 輝揮アスクレイ☆イーグルスポーツ
イーグルスポーツ
1525'16.89623.057 0.076
6*7M3畑 亨志A-NeKT F111/3
Super License
1525'20.90027.061 4.004
734M4三浦 勝F111/3
CMS MOTOR SPORTS PROJECT
1525'24.25330.414 3.353
845M5辻子 依旦PONOS Racing
TOM'S FORMULA
1525'30.56836.729 6.315
929M6井出 靖司RSイディアEagle F111/3
イーグルスポーツ
1525'31.65537.816 1.087
1018M7YUKINILZZ Racing F111/3
NILZZ Racing
1525'32.45838.619 0.803
1123M8YUGOS2R Racing
N-SPEED
1526'13.0451'19.20640.587
---- 以上規定周回数(75% - 11Laps)完走 ----
-3大草 りきSutekina Racing
SUTEKINA RACING TEAM
23'40.65413Laps13Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 8 小山美姫(TGR-DC F111/3) 1'38.966 (10/15) 166.0km/h
  • CarNo. 7は、反則スタートにより、タイムペナルティー5秒を科した。

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第5戦富士レース15公式予選結果

FIA世界耐久選手権富士6時間耐久レース -RIJ- (2022/09/10) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2022 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 15 富士スピードウェイ 4.563km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
13大草 りきSutekina Racing
SUTEKINA RACING TEAM
1'38.044--167.545
28小山 美姫TGR-DC F111/3
Super License
1'38.105 0.061 0.061167.441
397小川 颯太Bionic Jack Racing Scholarship FRJ
Bionic Jack Racing
1'38.374 0.330 0.269166.983
46片山 義章Team LeMans F111/3
Team LeMans with OIRC
1'38.867 0.823 0.493166.150
57M1畑 亨志A-NeKT F111/3
Super License
1'39.035 0.991 0.168165.869
611M2HIROBONRn-sports F111/3
Rn-sports
1'39.124 1.080 0.089165.720
714M3田中 輝揮アスクレイ☆イーグルスポーツ
イーグルスポーツ
1'39.912 1.868 0.788164.413
834M4三浦 勝F111/3
CMS MOTOR SPORTS PROJECT
1'40.109 2.065 0.197164.089
929M5井出 靖司RSイディアEagle F111/3
イーグルスポーツ
1'40.554 2.510 0.445163.363
1045M6辻子 依旦PONOS Racing
TOM'S FORMULA
1'41.100 3.056 0.546162.481
1118M7YUKINILZZ Racing F111/3
NILZZ Racing
1'41.653 3.609 0.553161.597
1223M8YUGOS2R Racing
N-SPEED
1'43.342 5.298 1.689158.956
---- 以上基準タイム予選通過 ----

SUPER FORMULA LIGHTS

第15戦もてぎ決勝記者会見 優勝・木村偉織「立ち上がりに集中すればチャンスはある」

優勝 木村偉織(B-MAX RACING TEAM)

決勝記者会見: 優勝した木村偉織(B-MAX RACING TEAM)

 「3番手からのスタートで第2レースもいいスタートが切れたので、引き続きスタートに集中しました。その後の攻防は、立ち上がりに集中すればもてぎはチャンスがあると言われてたので、ブレーキングで並ぶことができ、前に行けました。テストではロングは走ったことがなく、晴れて周回することもなかったので、タイヤのグリップがどうなるかクルマと相談しながら走りました。トップでゴールすることができて良かったです。展開も味方してくれ、最終戦に向けていい形で終れました」

2位 小高一斗(TOM'S)

決勝記者会見: 2位の小高一斗(TOM\'S)

 「スタートは悪くなく、5コーナーまではトップを走っていたんですが、ブレーキングで並ばれてしまって、リスクを取らない意識が強かったので、駆け引きで負けてしまいました。ポールからのスタートで優勝したかったですが、リタイアは絶対しないようにと思っていました。悔しいけど良かったかなと思います。ドライのペースは練習から苦しんでいて、ファステストラップは取れませんでしたが、同じようなペースで走れたので、悪くはないと思います。最終戦はチャンピオンしか目指してないのでがんばります」

3位 古谷悠河(TOM'S)

決勝記者会見: 3位の古谷悠河(TOM\'S)

 「1レース、2レース目のスタートが良くなくて不安があったんですが、いいスタートを決めることができました。3番手に上がってそのまま押させていくというレースでした。序盤からトップ2台に離されてしまって、自分のペースが足らなかったのが課題です。後ろの太田選手からずっとプレッシャーをかけられていましたが、大きなミスをしなければ抜かれないと思っていました。3番で帰って来られて良かったです。今回、雨のペースは良かったですが、ドライのペースは足りていない部分があるので、そこを改善していかないと優勝には届かないと思っています」

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第15戦もてぎ決勝 木村偉織が予選3位から逆転優勝で今季3勝目

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第15戦は21日、モビリティーリゾートもてぎで14周の決勝を行い、予選3位からスタートした木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)がオープニングラップでトップに立つとそのまま逃げ切り優勝、今季3勝目を飾った。

 決勝は本大会の最終プログラムとして、午後4時35分にフォーメーションラップが始まった。太陽も傾き、西日がまぶしい。

14周の決勝がスタートした

 スタートでは、ポールポジションの小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)がトップで1コーナーへ向かう。予選2位の太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)はスタートをミス。予選3位の木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)、予選4位の古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)に相次いでかわされ4位に落ちる。

 2位に上がった木村は続く5コーナーで小高に並びかけ、S字で小高をパス。オープニングラップで予選3位からトップまで浮上した。2位に小高が、3位に古谷が、4位に太田が、5位に川合孝汰(Rn-sports 320)が、5位に菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が続く。

 トップに立った木村と小高は1秒5前後の差で周回しながら、3位の古谷を引き離しレースは進行する。

 終盤には木村はファステストラップをたたきだし、小高との差を2秒と開き、14周を走って今季3勝目を飾った。2位には小高が入った。

 3位の古谷は、4位の太田と終始バトルを繰り広げるが、太田に古谷を攻略する決め手はなく、このままの順位でゴールを迎えた。

 5位でレースを始めた川合はペースが上がらず、背後に6位菅波、7位平良響(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)、8位野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320)を従えて周回を重ねるが、ここはもてぎ、順位は変わらずチェッカーを受けた。

DRAGONと今田信宏、マスタークラスのトップ争い

 マスタークラスは、序盤からトップ今田信宏(JMS RACING with B-MAX)と2位DRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)の激しいバトルとなる。10周目のS字で今田がDRAGONをパスしてトップに立つも、2位に落ちたDRAGONも諦めずに今田に食い下がる。しかし、この周のビクトリーコーナーで両者は接触。DRAGONはグラベルにマシンを止めリタイア、今田は11周終わりでピットに入りマシンを修復してコースに復帰した。

 これで13周で完走を果たした今田がマスタークラスで優勝。同時に今シーズンの同クラスチャンピオンを決めた。

 最終大会の第16、17、18戦は岡山国際サーキットに舞台を移し、9月24、25日に開催される。

優勝は木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)

決勝2位は小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM\'S 320)

決勝3位は古谷悠河(Deloitte. HTP TOM\'S 320)

表彰式

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第15戦もてぎ決勝結果

全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦・第8戦 -RIJ- (2022/08/21) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 15 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
Engine
LapTimeBehindGap
11木村 偉織HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1424'55.239--
237小高 一斗Kuoモビリティ中京TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1424'57.198 1.959 1.959
336古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1425'03.590 8.351 6.392
42太田 格之進HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
SPIESS A41
1425'03.884 8.645 0.294
510川合 孝汰Rn-sports 320
ルーニースポーツ
SPIESS A41
1425'09.59714.358 5.713
650菅波 冬悟Byoubugaura B-MAX Racing 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1425'10.37015.131 0.773
738平良 響Kuoモビリティ中京TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1425'11.08515.846 0.715
835野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1425'11.66416.425 0.579
94M1今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1326'05.1981Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 12Laps)完走 ----
-30M-DRAGONTEAM DRAGON B-MAX 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
916'40.4965Laps4Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 1 木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING) 1'46.148 (11/14)

SUPER FORMULA LIGHTS

SFL:第15戦もてぎ決勝記者会見 優勝・ジュリアーノ・アレジ「ミスするのでチャンピオンは考えない」

表彰式

優勝 ジュリアーノ・アレジ(TOM'S)

優勝したジュリアーノ・アレジ(TOM\'S)

 「朝の予選良かったけど少し足りなかった。スタートは良くなかった。ちょっとミスしたけど、P1で良かった。そのあとのペースは悪くなかったけど、1回1コーナーでミスした。あしたはゼロからはじめるけど、雨かも知れないのでわからない。とりあえず、チャンピオンは考えてない。考えるとミスするのでシンプルにスタートしたい」

2位 佐藤蓮(TODA RACING)

決勝2位の佐藤蓮(TODA RACING)

 「スタートはクラッチミートは良かったが、伸びが足りなくて小高選手に並びかけられました。3コーナーで抜け返せたので良かったです。前半ペースが上がらなくてジュリアーノ選手に離されました。後半はペースが改善してファステストを狙えたが、かなわなかったです。チャンピオンは考えずに臨んでいたので、悔しい感じはありません。あしたは3番なので、荒れたコンディションをチャンスにして優勝を狙います」

3位 三宅淳詞(Rn-sports)

決勝3位の三宅淳詞(Rn-sports)

 「スタートで順位が決まってしまうので、スタートに集中して、波乱があり3位に上がれました。決勝に向けて改善してきましたが、、防戦一方の展開になりました。前大会で、ペースが遅くても抜かれないのが分かっていたので、落ち着いて走れました。あしたは、ドライのままだと厳しいので、雨が降って欲しいと思っています」

Text: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

SFL:第15戦もてぎ決勝 ジュリアーノ・アレジがポールtoウィン、名取鉄平のチャンプ決定は持ち越し

決勝がスタートした

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)第15戦の決勝が16日、ツインリンクもてぎで行われ、ジュリアーノ・アレジ(TOM'S)がポール・トゥ・ウィンを飾り、名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)のチャンピオン決定を阻止した。

直前に行われたスーパーフォミュラの予選は雨に翻弄されたが、SFLの決勝スタート時刻が近づくにつれ路面は乾き、全車スリックタイヤを装着してのスタートとなった。

注目は、予選でトップタイムを叩き出したものの、練習走行で不調になったエンジンを換装したため5グリッド降格となり、6番手スタートとなったシリーズリーダー名取の追い上げだ。

スタートは、好ダッシュを見せたポールシッター・アレジ、小高一斗(TOM'S)、佐藤蓮(TODA RACING)と続くが、1周目の4コーナーで小高と佐藤が接触。小高は順位を落としてしまい、代わって5番手スタートの三宅淳詞(Rn-sports)が3位に上がる。

注目の名取は、予選4位チームメイトの神晴也(B-MAX RACING TEAM)がスタートのエンジンストールで遅れたことで、三宅に次ぐ4位でコントロールラインに戻ってくる。

2周目以降は、アレジと佐藤が、三宅、名取、小高の3位グループを引き離す展開が続き、その差は周を重ねるごとに開いていく。

三宅に前を塞がれる形になった名取は、3位フィニッシュでチャンピオンが決定するため、前に出ようと90度コーナーで進路を変えて牽制する。しかし、焦る様子はなく、三宅のミスを誘ってあわよくば前に出ようという作戦のようだ。

レース折返しとなる7周終了時には、トップ・アレジ、2秒遅れて佐藤、7秒遅れて3位集団の三宅、名取、小高、そして1.4秒遅れて平良響(TOM'S)という展開。その後も上位陣に順位変動はなく、快走を続けるアレジは、13周目にファステストラップとなる1分43秒851をマークしてポイントを追加。

結局、アレジが佐藤と約3秒の差を保ったままフィニッシュ。ポール・トゥ・ウィン+ファステストラップの完全勝利で3勝目を飾った。

この結果、名取のチャンピオンは決まらず、明日の第16戦以降に持ち越しとなった。

マスタークラスは、今年のチャンピオン今田信宏(B-MAX ENGINEERING)がこちらもクラスポール・トゥ・ウィン。終盤には、昨年のチャンピオンDRAGON(B-MAX ENGINEERING)に迫られる場面もあったが、新旧チャンピオンによる攻防をきっちり制し、ファステストラップを加えたフルマークで12ポイントを加算した。

優勝はジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM\'S 320)

決勝2位は佐藤蓮(TODA FIGHTEX)

決勝3位は三宅淳詞(MAX RACING 320)

トップでゴールするジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM\'S 320)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA LIGHTS

SFL:第15戦もてぎ決勝結果

全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/16) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2021 Buzz presents全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 15 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
Engine
LapTimeBehindGap
136ジュリアーノ・アレジDeloitte. TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1424'23.411--
22佐藤 蓮TODA FIGHTEX
TODA RACING
SPIESS A41
1424'26.205 2.794 2.794
310三宅 淳詞MAX RACING 320
Rn-sports
SPIESS A41
1424'42.69519.28416.490
450名取 鉄平Byoubugaura B-MAX Racing 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1424'43.23519.824 0.540
51小高 一斗Kuoカローラ中京TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1424'43.72020.309 0.485
637平良 響Kuoカローラ中京TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1424'44.39420.983 0.674
752神 晴也Byoubugaura B-MAX Racing 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1424'44.79021.379 0.396
835河野 駿佑RS FINE K&N 320
RS FINE
TOYOTA TOM'S TAZ31
1424'46.10922.698 1.319
94M1今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX ENGINEERING
SPIESS A41
1425'04.39440.98318.285
1030DRAGONTEAM DRAGON B-MAX 320
B-MAX ENGINEERING
SPIESS A41
1425'04.83041.419 0.436
1111M2植田 正幸MAX RACING RN 320
Rn-sports
SPIESS A41
1425'09.37645.965 4.546
1251M3SYUJIB-MAX ENGINEERING 320
B-MAX ENGINEERING
SPIESS A41
1425'38.0511'14.64028.675
---- 以上規定周回数(90% - 12Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo.36 ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)1'43.851 (13/14) 166.427km/h

SUPER FORMULA LIGHTS

SFL:第15,16戦もてぎ公式予選 両戦ともジュリアーノ・アレジがポール位置からスタート

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)は16日、ツインリンクもてぎで第15戦、第16戦の公式予選を行い、第15戦は名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)が、第16戦はジュリアーノ・アレジ(TOM'S)がポールポジションを獲得した。しかし名取は第15戦で5グリッド降格のペナルティーを受け、両戦ともポール位置からアレジがスタートする。

 公式予選は午前10時55分より30分間で行われた。ベストタイムで第15戦の、セカンドベストタイムで第16戦のグリッドが決定する。

 スーパーフォーミュラフリー走行の終盤から降り始めた雨は徐々に強さを増し、SFL予選の始まる頃には路面をぬらした。しかし雨はやみ、路面が乾きつつある中で予選は進行した。

 そのため各ドライバーのタイムは周回を重ねるごとに大幅にアップする。中盤過ぎには、河野駿佑(RS FINE)が1分44秒995をマークしトップに立ったあたりで、各車ピットインしてニュータイヤに履き替え、ここから本格的なアタックに入る。

 まずは、ジュリアーノ・アレジ(TOM'S)が1分43秒116とコースレコードを更新するタイムでトップに立つ。2位には佐藤蓮(TODA RACING)が、3位には名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)が付ける。

 終了直前には名取が1分42秒884までタイムを縮めポールポジションをを確定。アレジは42秒929までタイムを縮めるもわずかに及ばず2位。3位には佐藤が、4位には小高一斗(TOM'S)が、5位には神晴也(B-MAX RACING TEAM)が、6位には入山翔(ALBIREX RACING TEAM)が入った。

 しかし、名取は昨日の練習走行でのトラブルでエンジンを交換したため、第15戦は5グリッド降格のペナルティーが科され、ポールポジションポイント1を獲得したものの6位からのスタートとなる。そのためポールポジション位置にはアレジが、以下1グリッドづづ繰り上がることとなる。

 セカンドベストタイムで決まる第16戦は、速いタイムをそろえたアレジがポールポジション。2位に名取が、3位に佐藤が、4位に小高が、5位に三宅が、6位に河野が入った。

 マスタークラスは両戦ともすでにチャンピオンを決めている今田信宏(B-MAX ENGINEERING)がポールポジションを獲得した。

第15戦ポールポジション、第16戦予選2位の名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)

第15戦予選2位、第16戦ポールポジションのジュリアーノ・アレジ(TOM\'S)

第15戦、第16戦とも予選3位の佐藤蓮(TODA RACING)

初登場の小高一斗(TOM\'S)は第15戦第16戦とも予選4位

マスタークラスは第15戦、第16戦とも今田信宏(B-MAX ENGINEERING)がポールポジション

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA LIGHTS

SFL:第15戦もてぎ公式予選結果

全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/16) Qualifying Weather:Rain/Cloudy Course:Wet/Dry
2021 Buzz presents全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 15 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
150名取 鉄平Byoubugaura B-MAX Racing 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
R1'42.884--168.004
236ジュリアーノ・アレジDeloitte. TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
R1'42.929 0.045 0.045167.931
32佐藤 蓮TODA FIGHTEX
TODA RACING
SPIESS A41
1'43.126 0.242 0.197167.610
41小高 一斗Kuoカローラ中京TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
R1'43.330 0.446 0.204167.279
552神 晴也Byoubugaura B-MAX Racing 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
R1'43.556 0.672 0.226166.914
610三宅 淳詞MAX RACING 320
Rn-sports
SPIESS A41
R1'43.628 0.744 0.072166.798
735河野 駿佑RS FINE K&N 320
RS FINE
TOYOTA TOM'S TAZ31
R1'43.678 0.794 0.050166.718
837平良 響Kuoカローラ中京TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
R1'43.934 1.050 0.256166.307
94M1今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX ENGINEERING
SPIESS A41
1'44.934 2.050 1.000164.722
1030DRAGONTEAM DRAGON B-MAX 320
B-MAX ENGINEERING
SPIESS A41
1'46.351 3.467 1.417162.528
1111M2植田 正幸MAX RACING RN 320
Rn-sports
SPIESS A41
1'47.176 4.292 0.825161.276
1251M3SYUJIB-MAX ENGINEERING 320
B-MAX ENGINEERING
SPIESS A41
1'50.367 7.483 3.191156.614
---- 以上基準タイム(110% - 1'53.277)予選通過 ----
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'44.514)を更新した。

SUPER FORMULA LIGHTS

SFL:第15戦富士決勝記者会見 優勝・宮田莉朋「あしたもベストを尽くします」

優勝 宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S)
決勝記者会見: 優勝した宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM\'S)  「予選は理想的なウォームアップができず、スリップも使えず、ストレートスピードも遅かったのでいいタイムが出せませんでした。15戦はポールを取れたので勝ちたかったし、その通りになり良かったです。ファステストラップもしっかり取れました。暑い時期と違って毎周全力でのプッシュでしたので体力的にきつかったです。明日の朝は2番手からのスタートで、富士は抜けるというものの僅差なので抜きづらいと思います。スタートが重要なのできっちり決めないといけないですね。午後のレースはポールなので今回のレースのようにベストを尽くしたいと思います」
2位 阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)
決勝記者会見: 2位の阪口晴南(B-MAX RACING TEAM)  「練習からこの路面温度が低いコンディションに合わせられませんでしたが、金曜日にはいい兆しが見えてきました。予選でセカンドベストが取れたのは良かったと思います。決勝のスタートでは想定外に順位を上げることができました。序盤は自分のクルマのペースが良かったので、2番手まで行けました。宮田選手のタイムを聞きながら周回していましたが、中盤以降からは宮田選手のペースが上がっていたので、あしたに向けて改善したいと思います。あしたは周回数が少なくて序盤のペースはいいので悲観的な結果ではなかったと思います」
3位 小高一斗(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)
決勝記者会見: 3位の小高一斗(COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM\'S)  「予選ではタイヤトラブルがあってトップ2とはタイム差ができてしまいました。自分では得意としているコースですがうまく走れませんでした。レースに向けて対策をしていましたが、それがうまく反映されず、ペースも良くありませんでしたが、序盤、ペースが速い名取選手や河野選手を押さえられたのは良かったと思います。前の2人と比べるとレベルが低く、もっとしっかり走りたいと思います。あしたは今週1周も自分の思い通りに走れてないので、最後は気持ちよく終わりたいと思います」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

SFL:第15戦富士決勝 宮田莉朋が今季11勝目を飾る 注目の本山哲は7位

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第15戦は、富士スピードウェイで決勝を行い、ポールポジションからスタートした宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)が今季11勝目を飾った。

21周の決勝がスタートした 優勝は宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TOM\'S 320) 決勝2位は阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX) 決勝3位は小高一斗(COROLLA CHUKYO Kuo TOM\'S 320) マスタークラス優勝はDRAGON(TEAM DRAGON SFL ) 優勝した宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM\'S)

 決勝は午後1時50分にフォーメーションラップが始まった。相変わらず曇り空で肌寒い。

 スタートを制したのはポールシッターの宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)でトップで1コーナーへ向かう。以下、グリッド順通りに小高一斗(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)、河野駿佑(RS FINE K&N 320)と続く。

 エンジン交換のため5グリッド降格のペナルティーを科され、7番グリッドからスタートした阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)は1周目には早くも4位まで上がってきた。

 阪口はさらに2周目に河野を、3周目に小高をそれぞれ1コーナーでかわし2位まで順位アップ。

 この3周目の時点でトップ宮田と2位阪口の差は2秒8。宮田は2位に上がった阪口の追撃を許さず、0秒2ほど早いタイムで差を広げ始める。

 宮田は最終ラップにはこのレースのファステストラップをたたき出すと21周を回り、6秒6差で独走優勝を飾った。

 宮田を追い切れなかった阪口は2位。3位には小高が入った。

 4位には5周目、1コーナーで河野をパスした名取鉄平(TODA FIGHTEX)が、6位にはチームメートバトルを制したルッカ・アレン(Albirex-RT)が続いた。

 注目の山本左近(REBELLION Buzz 320)と本山哲(REBELLION Buzz 320)は、山本が8位、本山が9位を走行していたが、山本がアレンと入山翔(Albirex-RT)のチームメート同士の争いに追いついたところで、ダンロップコーナーで入山をパスしようとして接触。山本は30秒のペナルティーを科され降格することとなった。本山は繰り上がり7位でチェッカーを受けた。

 マスタークラスは総合で9位に入ったDRAGON(TEAM DRAGON SFL)が優勝した。

表彰式 マスタークラスの表彰式

 第16戦決勝は、明日午前8時10分より15周で、第17戦決勝はこのレースの順位でグリッドを決定し午後12時35分より15周で行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Hiroyuki MINAMI

SUPER FORMULA LIGHTS

SFL:第15戦富士決勝結果

レべリオン全日本SFL選手権第15・16・17戦 -RIJ- (2020/12/19) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2020 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 15 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
Engine LapTimeBehindGap
136宮田 莉朋COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320
COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S
TOYOTA
TOM'S TAZ31
2132'30.172--
250阪口 晴南Buzz Racing with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS
A41
2132'36.776 6.604 6.604
337小高 一斗COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320
COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S
TOYOTA
TOM'S TAZ31
2132'48.52618.35411.750
42名取 鉄平TODA FIGHTEX
TODA RACING
TODA
TR-F301
2132'51.96421.792 3.438
535河野 駿佑RS FINE K&N 320
RS FINE
TOYOTA
TOM'S TAZ31
2132'52.78222.610 0.818
63ルッカ・アレンAlbirex-RT
ALBIREX RACING TEAM
TOMEI
TB14F3 2020
2133'13.69143.51920.909
713本山 哲REBELLION Buzz 320
B-MAX ENGINEERING
SPIESS
A41
2133'15.52645.354 1.835
85入山 翔Albirex-RT
ALBIREX RACING TEAM
TOMEI
TB14F3 2020
2133'22.61152.439 7.085
930M1DRAGONTEAM DRAGON SFL
B-MAX ENGINEERING
SPIESS
A41
2133'28.99558.823 6.384
1051M2今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS
A41
2133'29.53859.366 0.543
1110M3植田 正幸Rnsports320
Rn-sports
SPIESS
A41
2133'41.3941'11.22211.856
12*52山本 左近REBELLION Buzz 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS
A41
2133'44.8731'14.701 3.479
---- 以上規定周回数(90% - 18Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo.36 宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320) 1'32.399 (21/21) 177.781km/h
  • CarNo.52は、シリーズ規則15条1.(他者への衝突)により、競技結果に対し30秒加算のペナルティーを科した。

SUPER FORMULA LIGHTS

SFL:第15,16戦戦富士公式予選結果 第15戦は宮田莉朋が、第16戦は阪口晴南がポールポジション

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第15戦、第16戦は19日、富士スピードウェイで公式予選を行い、第15戦は宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)が、第16戦は阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)と2人がそれぞれポールポジションを分け合った。

 第15戦および第16戦公式予選は曇り空の冷え込む気温の下、午前9時20分より30分間で行われた。ベストタイムで第15戦の、セカンドベストタイムで第16戦のグリッドが決定する。

 路面温度が低いため各車、数周をまわってタイムアタックを開始。まずは宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)が5周目に、全日本F3時代でのコースレコード1分33秒309を上回る、32秒185でトップに立つ。宮田はこのタイムを31秒912まで縮め1セット目のタイヤでのアタックをトップで終えた。2位には阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)が、3位には小高一斗(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)が付けた。

 各車ピットイン後、ニュータイヤに履き替えた2セット目のアタックでは、宮田がさらにタイムを1分31秒564と伸ばしトップを維持。しかし、阪口がこのタイムを上回る31秒543と僅差で逆転トップ。宮田も負けじと31秒370までタイムを縮めこのセッションを逆転トップで切りあげた。

 阪口はタイムを1分31秒542と千分の1秒縮めるが及ばず2位。3位には小高が入った。しかし、阪口は練習で壊れたエンジンを乗せ替えているため5グリッド降下のペナルティーを科されることが決まっている。

 セカンドタイムで決まる第16戦は速いタイムを並べた阪口がポールポジション、2位には宮田が、3位には小高が付けている。

 スポット参戦で注目された山本左近(REBELLION Buzz 320)と本山哲(同)は、第15戦は9位、10位、第16戦は8位、9位の結果となっている。

 第15戦決勝は本日19日午後1時25分より21周で、第16戦決勝は明日20日午前8時10分より15周で行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

SFL:第15戦富士公式予選結果

レべリオン全日本SFL選手権第15・16・17戦 -RIJ- (2020/12/19) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2020 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 15 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
Engine TimeBehindGapkm/h
136宮田 莉朋COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320
COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S
TOYOTA
TOM'S TAZ31
1'31.370--179.783
2*50阪口 晴南Buzz Racing with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS
A41
1'31.542 0.172 0.172179.446
337小高 一斗COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320
COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S
TOYOTA
TOM'S TAZ31
1'32.073 0.703 0.531178.411
435河野 駿佑RS FINE K&N 320
RS FINE
TOYOTA
TOM'S TAZ31
1'32.423 1.053 0.350177.735
55入山 翔Albirex-RT
ALBIREX RACING TEAM
TOMEI
TB14F3 2020
1'32.774 1.404 0.351177.063
62名取 鉄平TODA FIGHTEX
TODA RACING
TODA
TR-F301
1'32.847 1.477 0.073176.923
73ルッカ・アレンAlbirex-RT
ALBIREX RACING TEAM
TOMEI
TB14F3 2020
1'33.169 1.799 0.322176.312
851M1今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS
A41
1'33.496 2.126 0.327175.695
952山本 左近REBELLION Buzz 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS
A41
1'33.538 2.168 0.042175.616
1013本山 哲REBELLION Buzz 320
B-MAX ENGINEERING
SPIESS
A41
1'33.662 2.292 0.124175.384
1110M2植田 正幸Rnsports320
Rn-sports
SPIESS
A41
1'34.249 2.879 0.587174.292
1230M3DRAGONTEAM DRAGON SFL
B-MAX ENGINEERING
SPIESS
A41
1'34.343 2.973 0.094174.118
---- 以上基準タイム予選通過 ----
  • CarNo.50は、エンジン交換のため、決勝のグリッドを5グリッド降格とする。

Japanese F3

JF3:第14戦SUGO決勝記者会見 優勝・宮田莉朋「いままでの中でもベストのレースでした」

決勝フォトセッション: トップ3のドライバーたち

優勝 宮田莉朋(カローラ中京Kuo TEAM TOM'S)
決勝記者会見: 優勝した宮田莉朋(カローラ中京Kuo TEAM TOM\'S) 「スタートを失敗しないように考えて臨んだ結果、抜かれずにトップを守れました。気温と路温が高かったので厳しいレースになると思って、チームとセットアップを考えました。ファステストラップも取れたし、いままでのレースの中でもベストを尽くせたと思います」
2位 サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark)
決勝記者会見: 2位のサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark) 「午前中と同様、厳しいレースになりました。宮田選手と同じで良いスタートでした。チームとグリップを上げるために、いろいろトライしましたが、朝のレースほど良くはありませんでした。安定した結果を続けていくことが大事なのでこれからもがんばっていきます」
3位 小高一斗(カローラ中京Kuo TEAM TOM'S)
決勝記者会見: 3位の小高一斗(カローラ中京Kuo TEAM TOM\'S) 「スタートは前レースと比べれば良くなかったんですが、ポジションを落とさないで3位をキープできました。その後は序盤は良かったんですが、後半はタイヤがタレてきたときに対応できず、自分のミスもありフェネストラズ選手に離されてしまい、後ろの選手とも距離が縮まってしまいました。ぎりぎり守れて良かったです」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

FJ3:第15戦SUGO決勝 宮田莉朋が独走で今季5勝目

 全日本F3選手権第15戦は28日、スポーツランドSUGOで決勝を行い、ポールポジションからスタートした宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が独走優勝、今季5勝目を飾った。

25周の決勝がスタートした 優勝は宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM\'S F317) 決勝2位はサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3) 決勝3位は小高一斗(カローラ中京Kuo TOM\'S F317) トップでゴールする宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM\'S F317) 優勝した宮田莉朋(カローラ中京Kuo TEAM TOM\'S) 決勝2位のサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark) 決勝3位の小高一斗(カローラ中京Kuo TEAM TOM\'S) 表彰式

 第14戦終了後、SUGO上空には青空が広がった。相変わらず蒸し暑い中、午後2時20分、12台が参加して今大会最終レースのフォーメーションラップが始まった。

 ポールポジションの宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317)は好スタート。予選順位通りに2位・サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)、3位・小高一斗(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が続く。予選4位のエナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)に、同5位のハリソン・ニューウェイ(B-Max Racing with motopark F3)が2コーナーでアウトから並びかけるが、この2台は接触。それでもコースにとどまり、この順位のままレースを続行した。6位には大湯都史樹(TODA FIGHTEX)が続く。

 ここからレースを圧倒したのはトップの宮田。毎周0秒5ほど速いペースでフェネストラズを引き離し3周目には3秒強、4周目にはこのレースのファステストラップとなる1分14秒899をたたき出し、9周目には4秒強と独走態勢に持ち込んだ。終わってみれば25周を走って、2位以下を5秒弱離し、独走優勝を飾った。

 2位のフェネストラズは宮田には離されたものの、3位の小高よりはペースは良く、単独走行でこの順位のままゴールした。

 小高は4位のアーメドを引き離しながらレースを進めていたが、15周目の1コーナーで止りきれず縁石にマシンを乗せタイムをロス。アーメドに迫られる場面もあったが、順位を守って3位でゴールした。

 4位にはアーメドが、5位にはニューウェイが入った。大湯は終盤ニューウェイとの差を詰めたが届かず、6位でゴールを迎えた。

 25周と長丁場のレースだったが、終わってみれば1~7位が予選順位のままチェッカーを受けるという単調な展開となった。

 次大会は8月17日・18日、ツインリンクもてぎに舞台を移し、第16,17,18戦が開催される。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第15戦SUGO決勝結果

F3選手権第13,14,15戦 -RIJ- (2019/07/28) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2019 Japanese Fomura3 Championship Round 15 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosNoClsDriverCar
Maker Model
EngineLapTotal_Time
Behind
136宮田 莉朋カローラ中京Kuo TOM'S F317
Dallara F317
TOYOTA
TOM'S TAZ31
2531'32.622
211サッシャ・フェネストラズB-Max Racing with motopark F3
Dallara F314
Volkswagen
Spiess A41
254.824
337小高 一斗カローラ中京Kuo TOM'S F317
Dallara F317
TOYOTA
TOM'S TAZ31
259.779
465エナム・アーメドB-Max Racing with motopark F3
Dallara F312
Volkswagen
Spiess A41
2510.762
528ハリソン・ニューウェイB-Max Racing with motopark F3
Dallara F316
Volkswagen
Spiess A41
2521.184
62大湯 都史樹TODA FIGHTEX
Dallara F319
TODA
TR-F301
2521.521
78片山 義章YTB by Carlin
Dallara F315
Volkswagen
Spiess A41
2524.691
812大津 弘樹ThreeBond F318
Dallara F318
ThreeBond
TOMEI TB14F3
2525.854
935河野 駿佑RS FINE K&N F318
Dallara F318
Mercedes-Benz
HWA 414
2535.417
107エステバン・ムースYTB by Carlin
Dallara F317
Volkswagen
Spiess A41
2536.052
1151アメヤ・ベイディアナサンB-Max Racing with motopark F3
Dallara F315
Volkswagen
Spiess A41
2536.937
1230MDRAGONTEAM DRAGON F3
Dallara F314
Volkswagen
Spiess A41
2549.118
---- 以上規定周回数(90% - 22Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo36 宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317) 1'14.899 (4/25) 178.044km/h

Japanese F3

JF3:第15戦SUGO決勝結果

Japanese F3 Rd.15,16,17,9 -RIJ- (2018/09/29) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2018 Japanese Fomura3 Championship Round 15 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosNoClsDriverCar
Maker Model
EngineLapTotal_Time
Behind
136坪井 翔カローラ中京Kuo TOM'S F317
Dallara F317
TOYOTA
TOM'S TAZ31
1822'06.696
237宮田 莉朋カローラ中京Kuo TOM'S F317
Dallara F317
TOYOTA
TOM'S TAZ31
180.313
312笹原 右京THREEBOND
Dallara F318
ThreeBond
TOMEI TB14F3
186.546
41金丸 悠 B-MAX RACING F3
Dallara F312
Volkswagen
A41(0XY)
188.478
58片山 義章 YTB F318
Dallara F318
Mercedes-Benz
414
1812.489
693大湯 都史樹TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA
TR-F301
1820.173
75小高 一斗Planexスマカメ・F3
Dallara F312
TOYOTA
TOM'S TAZ31
1832.518
82阪口 晴南TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA
TR-F301
1839.974
921藤波 清斗B-MAX RACING F3
Dallara F312
Volkswagen
A41(0XY)
1841.463
1030DRAGONTEAM DRAGON F3
Dallara F314
Volkswagen
A41(0XY)
1851.902
1135河野 駿佑HubAuto F318
Dallara F318
Mercedes-Benz
414
1852.114
1228山口 大陸タイロクレーシング28号
Dallara F316
Volkswagen
A41(0XY)
1853.365
1314根本 悠生Albirex-RT
Dallara F315
Mercedes-Benz
414
1853.636
1410Nジェイク・パーソンズNODAレーシング
Dallara F312
Volkswagen
A18
171Lap
1513吉田 基良B-MAX ENGINEERING F3
Dallara F312
Volkswagen
A41(0XY)
171Lap
163三浦 愛EXEDY B-Max F317
Dallara F312
Volkswagen
A41(0XY)
171Lap
---- 以上規定周回数(90% - 16Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo.36 坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317) 1'13.075 (9/18) 182.488km/h

Japanese F3

JF3:第15戦SUGO公式予選結果

Japanese F3 Rd.15,16,17,9 -RIJ- (2018/09/29) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2018 Japanese Fomura3 Championship Round 15 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosNoClsDriverCar
Maker Model
Engine TimeBehindGapkm/h
136坪井 翔カローラ中京Kuo TOM'S F317
Dallara F317
TOYOTA
TOM'S TAZ31
R1'11.871--185.545
237宮田 莉朋カローラ中京Kuo TOM'S F317
Dallara F317
TOYOTA
TOM'S TAZ31
R1'12.058 0.187 0.187185.064
312笹原 右京THREEBOND
Dallara F318
ThreeBond
TOMEI TB14F3
R1'12.248 0.377 0.190184.577
493大湯 都史樹TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA
TR-F301
R1'12.483 0.612 0.235183.979
52阪口 晴南TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA
TR-F301
R1'12.533 0.662 0.050183.852
61金丸 悠 B-MAX RACING F3
Dallara F312
Volkswagen
A41(0XY)
1'12.594 0.723 0.061183.697
75小高 一斗Planexスマカメ・F3
Dallara F312
TOYOTA
TOM'S TAZ31
1'12.699 0.828 0.105183.432
88片山 義章 YTB F318
Dallara F318
Mercedes-Benz
414
1'12.827 0.956 0.128183.110
921藤波 清斗B-MAX RACING F3
Dallara F312
Volkswagen
A41(0XY)
1'12.994 1.123 0.167182.691
1014根本 悠生Albirex-RT
Dallara F315
Mercedes-Benz
414
1'13.655 1.784 0.661181.051
1130DRAGONTEAM DRAGON F3
Dallara F314
Volkswagen
A41(0XY)
1'14.093 2.222 0.438179.981
123三浦 愛EXEDY B-Max F317
Dallara F312
Volkswagen
A41(0XY)
1'14.238 2.367 0.145179.629
1328山口 大陸タイロクレーシング28号
Dallara F316
Volkswagen
A41(0XY)
1'14.325 2.454 0.087179.419
1410Nジェイク・パーソンズNODAレーシング
Dallara F312
Volkswagen
A18
1'15.604 3.733 1.279176.384
1513吉田 基良B-MAX ENGINEERING F3
Dallara F312
Volkswagen
A41(0XY)
1'16.993 5.122 1.389173.202
---- 以上基準タイム(110%- 1'19.265)予選通過 ----
-35河野 駿佑HubAuto F318
Dallara F318
Mercedes-Benz
414
1'25.70313.832 8.710155.599
  • 'R'マークは従来のコースレーコード(1'12.588)を更新しました。

Japanese F3

JF3:第14,15,16戦もてぎ 坪井翔が3連続ポール・トゥ・ウィンで完全制覇! (TOYOTA)

 全日本F3の第14戦、第15戦、第16戦がツインリンクもてぎで行われ、3レース全てポールポジションからスタートした坪井 翔(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)が、一度も首位を譲ること無く完全勝利を飾り、前戦から4連勝。今季6勝目を挙げた。宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)は第14戦と第16戦で4位入賞。第15戦は8位に終わった。

第14戦、第15戦、第16戦全てポール・トゥ・ウィンで制し今季6勝目を挙げた坪井 翔(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)

第14戦、第15戦、第16戦全てポール・トゥ・ウィンで制し今季6勝目を挙げた坪井 翔(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)

 全日本F3選手権の第7大会(第14戦、第15戦、第16戦)が7月29日(土)と30日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで開催された。

 今季は全9大会20戦で戦われている全日本F3も、今大会含め残り3大会となった。今大会は3レース行われることもあり、タイトル争いにおいて重要な1戦となる。

 トヨタは今季、トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム(TDP)ドライバーとして参戦2シーズン目の22歳、坪井 翔(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)と、今季よりF3へとステップアップした17歳の宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)の2名を支援。

 今季現時点で、坪井は初優勝を含む3勝でランキング3位、宮田は表彰台7回、うち2位3回でランキング4位につけている。残り7戦、逆転でのタイトルを目指し、今大会に臨んだ。

 29日(土)、曇り空の下、午前10時10分から30分間の予選セッションがスタート。ベストタイムが第14戦、セカンドベストタイムが第15戦のスターティンググリッドとなる。第16戦のグリッドは第14戦の決勝結果で決定される。

 各車まず新品タイヤで一旦タイムを出してピットインし、2セット目の新品タイヤに交換して待機。残り10分を切ったところで一斉にアタックを開始した。1セット目のアタックでもトップにつけた坪井は更にタイムを伸ばし、ベスト、セカンドベスト共にトップタイム。第14戦、第15戦共にポールポジションを獲得し、連続ポール記録を6へと伸ばすこととなった。宮田はNクラスの車両に阻まれる形でタイムを伸ばせず、第14戦、第15戦共に5番手からスタートを切ることとなった。

 予選に続き午後3時50分、直前には細かい雨が落ちる場面もあったがすぐに止み、ドライコンディションで第14戦の決勝レース(14周)がスタート。

 ポールポジションの坪井は首位をキープし序盤戦へ。3番手スタートの車両がエンジンストールを喫したため、宮田は4位へとポジションを上げた。

 その後、坪井は2位との差をコントロールしたままトップでチェッカー。ポール・トゥ・ウィンで今季4勝目を挙げた。宮田は再三にわたって前の車両を攻め続けたが、追い抜きの難しいもてぎでのポジションアップは果たせず4位でフィニッシュした。

 30日(日)は前夜雨が降ったものの、朝までには止み、ほぼドライコンディションで午前10時25分より第15戦決勝(14周)がスタート。ポールポジションの坪井は危なげないスタートで首位をキープしたが、5番手スタートの宮田はエンジンストール。最後尾まで順位を落としてしまった。

 坪井はライバルの追撃を受け、2台が後続を引き離してのマッチレースとなったが、坪井はファステストラップをマークする速さを見せて逃げ切り、第14戦に続き連続ポール・トゥ・ウィンを果たした。

 宮田は最後尾からじりじりと順位を取り戻し、8位でレースを終えた。

 午後3時55分に第16戦の決勝レース(20周)がスタート。ポールポジションの坪井は若干出遅れたため、2番手の車両に並びかけられ、2台はサイド・バイ・サイドのまま2コーナーまで通過。しかし、その立ち上がりで前に出た坪井が何とか首位を維持した。

 序盤は上位2台がファステストタイムを塗りかえ合いながらの首位争いとなったが、坪井は後続との差を保って周回。最後までこれを守り切ってこの週末3連勝、前戦から数えると4戦連続でのポール・トゥ・ウィンを飾った。これで今季6勝となった坪井は、ランキング2位へと復帰。首位とはまだ差があるが、この4連勝の勢いで、残り4レースでの逆転タイトルを目指す。

 4番手グリッドの宮田は1周目で6位へ後退。その後2台をかわして4位へとポジションを上げた後は、前を行く車両を攻め、表彰台を目指したが逆転は叶わず、4位フィニッシュとなった。

この週末の3戦全てポール・トゥ・ウィンで制した坪井 翔(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S #1)

この週末の3戦全てポール・トゥ・ウィンで制した坪井 翔(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S #1)

第14戦と第16戦で4位フィニッシュした宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S #36)

第14戦と第16戦で4位フィニッシュした宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S #36)

トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

Japanese F3

JF3:第15戦もてぎ決勝 総合で坪井翔が連勝。Nクラスは平優弥が初優勝、3位DRAGONはチャンピオンに王手

 全日本F3選手権第15戦は30日、ツインリンクもてぎで14周の決勝を行い、総合で坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が、Nクラスで平優弥(GreenBrave with TSC)が優勝した。

f3-rd15-r-start-1

f3-rd15-r-1-1

f3-rd15-r-23-1

f3-rd15-r-12-1

f3-rd15-r-77-1

f3-rd15-r-5-1

f3-rd15-r-30-1

f3-rd15-r-1-winner-1

f3-rd15-r-podium-1

f3-rd15-r-podium-n-1

 14周で争われる第15戦決勝は午前10時25分、フォーメーションラップが始まった。雨の予報だったが早朝にはやみ時折薄日も差す中、スタートが切られた。

 ポールポジションの坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)はスタート良くトップで1コーナーに向かうが、予選2位のアレックス・パロウ(THREEBOND)は、予選3位の高星明誠(B-MAX NDDP F3)にかわされ高星、パロウの順で1コーナーを通過。これに予選4位の大津弘樹(TODA FIGHTEX)が4位で続くが、予選5位の宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F314)はストールし最後尾まで落ちてしまった。

 トップに立った坪井は2周目にファステストラップをマークすると徐々に高星を引き離しにかかる。しかし、6周目に坪井が高星を1秒6離したところで、逆に高星がその差を詰め始めた。

 9周目には高星は坪井との差を1秒1とするが、やはり昨日の再現のようにここもてぎでは抜きどころがなく、このままの順位で14周を走りゴールを迎えることとなった。

 優勝は坪井で今季5勝目。2位は高星。3位にはパロウが入った。4位に大津、5位に片山義章(OIRC F315)、6位に阪口晴南(HFDP RACING F316)が続いた。

 Nクラスは予選2位の平優弥(GreenBrave with TSC)が好スタート。ポールポジションのDRAGONに並びかけ、3コーナーまでにトップに躍り出た。さらにDRAGONは、後を走る藤井敬士(Planexスマカメ・F308)に追突されスピン。藤井はリタイアし、DRAGONは最後尾まで落ちてしまった。

 トップに立った平はその後も2位以下を突き放し独走。最終的に22秒リードしてぶっちぎりの初優勝を飾った。平は一昨年のS-FJ鈴鹿シリーズ2位、昨年参戦したFIA-F4では最高位4位の実力を発揮し、F3-Nクラス参戦2戦目で頂点に立った。

 2位には9周目に植田正幸(Rn山下製作所F308)をパスしたアレックス・ヤン(HuaJiangHU F3)が入った。

 最後尾まで落ちたDRAGONはファステストラップをたたき出し、前車を猛追。10周目に5位まで上がると、最終ラップには植田と長谷川綾哉(Alb新潟第1ホテルSuger)を立て続けにパスして3位でゴールした。

 選手権でポイントリーダーのDRAGONは、2位植田に対して50ポイント差とし、次戦植田の前でゴールすれば今シーズンのチャンピオンが確定する。

 第16戦決勝は本日30日午後3時55分より20周で行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第15戦もてぎ決勝結果

もてぎチャンピオンカップレース第4戦 -RIJ- (2017/07/30) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2017 Japanese Fomura3 Championship Round 15 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoClsDriverCar
Maker Model
EngineLapTotal_Time
Behind
11坪井 翔カローラ中京Kuo TOM'S F317
Dallara F317
TOYOTA TOM'S TAZ311424'42.466
223高星 明誠B-MAX NDDP F3
Dallara F312
Volkswagen A41140.986
312アレックス・パロウTHREEBOND
Dallara F314
ThreeBond TOMEI TB14F3144.339
42大津 弘樹TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA TR-F3011411.773
578片山 義章OIRC F315
Dallara F315
Mercedes-Benz 4141418.031
67阪口 晴南HFDP RACING F316
Dallara F316
TODA TR-F3011419.771
73三浦 愛EXEDY B-Max F317
Dallara F312
Volkswagen A411420.569
836宮田 莉朋カローラ中京Kuo TOM'S F314
Dallara F314
TOYOTA TOM'S TAZ311421.950
933イェ・ホンリーKRC with B-Max F315
Dallara F315
Volkswagen A411428.913
1028山口 大陸タイロクレーシング28号
Dallara F316
Volkswagen A411430.220
1121ブルーノ・カルネイロAlbirexRT-WILSON
Dallara F315
Mercedes-Benz 4141435.135
1277N平 優弥GreenBrave with TSC
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE141'09.156
135Nアレックス・ヤンHuaJiangHU F3
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE141'32.116
1430NDRAGONB-Max Racing F306
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE141'35.247
1511N植田 正幸Rn山下製作所F308
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE141'35.783
1622N長谷川 綾哉Alb新潟第1ホテルSuger
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE141'35.941
1713N吉田 基良B-Max Racing F306
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE141'49.309
1827NSYUJIB-Max Racing F306
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE131Lap
---- 以上規定周回数(90% - 12Lpas)完走 ----
-55N藤井 敬士Planexスマカメ・F308
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE014Laps
  • Fastest Lap: CarNo.1 坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317) 1'45.197 (2/14) 164.31km/h

Japanese F3

JF3:第14,15戦もてぎ公式予選 両戦とも総合で坪井翔が、NクラスでDRAGONが連続ポールポジション

 全日本F3選手権は29日、ツインリンクもてぎで公式予選を行い、第14戦、第15戦とも総合では坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が、NクラスではDRAGON(B-Max Racing F306)が連続ポールポジションを獲得した。

f3-rd14-rd15-q-1 f3-rd14-rd15-q-23 f3-rd14-rd15-q-12 f3-rd14-rd15-q-30 f3-rd14-rd15-q-77 f3-rd14-rd15-q-55

 公式予選は午前10時10分より30分間。開始前、少し雨がぱらついたがセッションは曇り空で蒸し暑い中、終始ドライ路面で行われた。ベストタイムで第14戦のセカンドベストタイムで第15戦のグリッドが決定する。

 序盤トップに立ったのは坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)。「ミスをした」というもの1セット目のタイヤで1分44秒518、44秒592とタイムを並べ後続をリード。2位には1分44秒683で高星明誠(B-MAX NDDP F3)が、3位には1分44秒841で宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F314)が付ける。

 上位陣がピットインし、残り10分あまりで再び各車一斉にピットアウト。ここでも「昨日から3周目にベストタイムが出ていた」とアタックを行った坪井が1分44秒200、次周1分44秒377とタイムを伸ばし両戦とも2位以下を0秒3~4ちぎってポールポジションを獲得した。

 第14戦の2位には高星が、同3位にはアレックス・パロウ(THREEBOND)が滑り込んだ。

 第15戦は、入れ替わってパロウが2位、高星が3位となった。4位には両戦とも大津弘樹(TODA FIGHTEX)が付けている。

 両戦とも5位には2セット目のタイヤでタイムを伸ばせなかった宮田がつけ、6位には両戦とも阪口晴南(HFDP RACING F316)が入った。

 Nクラスはこの3連戦にニューカマーの藤井敬士(Planexスマカメ・F308)と平優弥(GreenBrave with TSC)が参戦。

 しかし「予選だけは若い人に負けられない」とDRAGON(B-Max Racing F306)が両戦とも意地のポールポジション。平は「ニュータイヤの使い方がまだ分からない」と1セット目のタイヤで走り続け、両戦とも2位。3位にも両戦とも藤井が入った。

 第14戦決勝は本日29日午後3時50分より14周で、第15戦決勝は明日30日午前10時15分より14周で行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第15戦もてぎ公式予選結果

もてぎチャンピオンカップレース第4戦 -RIJ- (2017/07/29) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2017 Japanese Fomura3 Championship Round 15 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoClsDriverCar
Maker Model
Engine TimeBehindGapkm/h
11坪井 翔カローラ中京Kuo TOM'S F317
Dallara F317
TOYOTA TOM'S TAZ311'44.377--165.601
212アレックス・パロウTHREEBOND
Dallara F314
ThreeBond TOMEI TB14F31'44.632 0.255 0.255165.198
323高星 明誠B-MAX NDDP F3
Dallara F312
Volkswagen A411'44.680 0.303 0.048165.122
42大津 弘樹TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA TR-F3011'44.783 0.406 0.103164.960
536宮田 莉朋カローラ中京Kuo TOM'S F314
Dallara F314
TOYOTA TOM'S TAZ311'44.903 0.526 0.120164.771
67阪口 晴南HFDP RACING F316
Dallara F316
TODA TR-F3011'45.177 0.800 0.274164.342
778片山 義章OIRC F315
Dallara F315
Mercedes-Benz 4141'45.666 1.289 0.489163.581
828山口 大陸タイロクレーシング28号
Dallara F316
Volkswagen A411'45.834 1.457 0.168163.321
933イェ・ホンリーKRC with B-Max F315
Dallara F315
Volkswagen A411'45.991 1.614 0.157163.080
103三浦 愛EXEDY B-Max F317
Dallara F312
Volkswagen A411'46.146 1.769 0.155162.841
1121ブルーノ・カルネイロAlbirexRT-WILSON
Dallara F315
Mercedes-Benz 4141'46.669 2.292 0.523162.043
1230NDRAGONB-Max Racing F306
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'48.789 4.412 2.120158.885
1377N平 優弥GreenBrave with TSC
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'48.986 4.609 0.197158.598
1455N藤井 敬士Planexスマカメ・F308
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'49.161 4.784 0.175158.344
1511N植田 正幸Rn山下製作所F308
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'49.940 5.563 0.779157.222
165Nアレックス・ヤンHuaJiangHU F3
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'50.217 5.840 0.277156.827
1713N吉田 基良B-Max Racing F306
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'50.541 6.164 0.324156.367
1822N長谷川 綾哉Alb新潟第1ホテルSuger
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'50.766 6.389 0.225156.049
1927NSYUJIB-Max Racing F306
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'52.612 8.235 1.846153.491
---- 以上基準タイム(110% - 1'55.019)予選通過 ----

検索