◆◆全日本GT選手権 シーズンプレビュー ◆◆ 来る3月29日(同30日決勝)、岡山県「TIサーキット英田(あいだ)」におい て全日本GT選手権シリーズ(JGTC)が開幕する。今年は車両規定が大きく改訂され たため、各車種の戦闘力が大幅に向上し、例年以上の激しいバトルが予想される。 2003年型R34スカイラインGT-Rも昨年型から大幅な設計変更を受け、戦闘力の 向上が期待されている。 2003年型に加えられた主な変更は以下のとおり。 1)エンジンのパワーアップ それまでのRB26DETT型ツインターボエンジン(直列6気筒、2,771cc)に代わり、 昨年の第3戦から投入された新型エンジン、VQ30DETT型ツインターボエンジン(V型 6気筒、2,987cc)の熟成を進め、約5%のパワーアップを実現した。 2)重量バランスの向上 トランスミッションを後方に移動させる事でバランスを向上させ、旋回時の車両 の挙動を安定させた。 3)空力性能の向上 ボディ形状を全面的に見直して空気抵抗を減らし、かつダウンフォース(空気の 流れを利用して車体を路面に押し付ける力)を増加させた。 2月24日から28日までTIサーキットで行われたプライベートテストでは、昨年の 開幕戦におけるスカイラインGT-Rの予選タイム(1分25秒705)を2秒近く上回る速さ で潜在能力の高さを見せた。 2003年型GT-Rはまず、開幕戦で本山哲とミハエル・クルムがステアリングを握る。 ニスモのもう1台、22号車(リチャード・ライアン、影山正美)および星野一義監 督率いるチームインパルの12号車は開幕戦を信頼性の高い2002年型GT-Rで戦い、 確実に選手権ポイントを狙う。5月3日に始まる第2戦富士(同4日決勝)からは3 台全てが2003年型となる予定である。 上記の詳細情報は「NISMO official web site」をご覧下さい。