Japanese F3

JF3:第9戦富士決勝 中山雄一、高星明誠の連勝がついに途絶える。勝ったのは勝田貴元とN.I.パユーング

 全日本F3選手権第9戦は13日、富士スピードウェイで決勝レースを行い、予選2位からスタートした勝田貴元(トムス)が優勝した。Nクラスはナニン・インドラ・パユーング(トムススピリット)が初優勝を果たした。

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 スタートで2位に付けた勝田貴元(トムス)はトップに立った中山雄一(同)をオープニングラップから激しく責め立てる。最終コーナーで先行してそのまま両者はストレートを併走。1コーナーでも中山を押さえ込み、ついに勝田がAコーナーで完全に前に出ると、トムス勢1-2体制を築き、後続を引き離しながらレースは進行してゆく。

 12時55分のフォーメーションラップスタート時刻になると富士スピードウェイ上空の雲も厚くなり、いくぶん過ごしやすくなってきた。

 スタートではポールシッターの中山がややスタートをミスったが1コーナーではホールショットを奪う。直後に予選2位の勝田が付け、予選3位の千代勝正(B-MAX)もインから上位2台を伺うが抜けず3位のまま。

 2位の勝田は1周目の最終コーナーで中山の隙をつき前に出ると、2周目のAコーナーまでにトップに立つことに成功。

 3位でレースを始めた千代はペースが上がらず、2周目の1コーナーで4位の野尻智紀(戸田)にかわされると3周目から4周目のストレートで後ろを走る清原章太(HFDP)、松下信治(同)にも相次いでかわされ6位まで順位を落とした。

 レースはトップ2台のトムス勢が1秒前後の差で争いながら後続を引き離し、そのままゴール。勝田は開幕戦以来の今シーズン2勝目を飾った。2位には中山、3位には野尻が入り、4位清原、5位松下とHFDP勢が続いた。千代は6位。

 Nクラスはポールシッターのナニン・インドラ・パユーング(トムススピリット)がスタートで予選クラス2位、高星明誠(NDDP)の先行を許すものの1コーナーでアウトから抜き去ると、徐々に2位以下を引き離しにかかる。高星はタイヤをセーブして後半勝負にかけ、終盤にはパユーングに迫ったものの及ばず、2位でレースを終え開幕からの連勝がついに途絶えた。パユーングはうれしい初優勝。

 スタートの1コーナーで予選クラス3位の小河諒(ルボーセ)をかわし3位に上がった小泉洋史(ハナシマ)は終始小河を従えての走行となったが、なんとか最後まで押さえ込み「タフなレースでした」と語ったレースで3位表彰台をものにした。

 第9戦決勝は明日14日、11時25分より21周で争われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum


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