全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第16、17戦の公式予選が、11月29日、モビリティリゾートもてぎで行われ、すでに前大会でチャンピオンを決めている野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)が、頭ひとつ抜けた速さを見せ、第16戦、第17戦ともにはポールポジションを獲得した。
マスタークラスは、初参戦のKEN ALEX(BUZZ RACING)が、他の三人を圧倒し、ダブルクラスポールを奪った。
前回の富士大会から2か月以上のインターバルで最終大会を迎えた。すでに、ドライバーズタイトルは野村が手にしているが、チームタイトル、マスターズクラスのタイトルは、この週末で決定する。
ドライバーも若干変更があった。DELiGHTWORKSは、海外のF4で活躍し来季はFIA-F3への参戦が決定している山越陽悠を追加エントリー。B-Maxは、ケイレン・フレデリックに代わって、今季FIA-F4に参戦していた松井啓人がスポットで参戦。また、マスターズには同じくFIA-F4に参戦したKEN ALEXが新たに加わった。
第16戦公式予選
午前8時50分から行われた予選は、雲ひとつない快晴のもと行われた。
3周のウォームアップで、徐々にタイムアップした各車がアタックに入ると、小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)が4周目1分43秒570、5周目1分43秒292と、続けてトップタイム をマーク。
対する野村は、1分43秒950、1分43秒414と、小林に遅れを取っていたが、6周目に集中して攻め、1分43秒135で逆転。ランキング2位の佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)も1分43秒147で野村に迫り、小林を3位に押し下げた。
4番手以下は、三井優介(DELiGHTWORKS)、ザック・デビッド(B-MAX RACING 324)、山越陽悠(DELiGHTWORKS)と続き、トップ6はB-Max、トムス、DELiGHTWORKSが2台ずつとなった。
マスタークラスは、練習走行から速さを見せていたKEN ALEXが、2位の清水康弘(GNSY RACING 324)に1.1秒という大差をつけて、クラスポールを獲得した。
第17戦公式予選
10分間のインターバルを挟んで行われた第17戦予選も、野村、佐野、小林によるポール争いが繰り広げられた。
4周目は、佐野が1分43秒091でトップ。5周目は小林が1分42秒965で逆転するという僅差の争いを見せたが、これらのタイムを6周目に大幅に更新したのは、やはり野村。コース前半の区間タイムを軒並み更新し、1分42秒597という新コースレコードとなる驚速タイムを叩き出した。(従来のレコードは昨年の最終大会で小出峻が記録した1分42秒613)
佐野も何とか野村に迫ろうとしたが、1分42秒904と、このカテゴリーでは大差といえる0.3秒もの差をつけられてしまった。
4番手以下は、山越、三井、そして、1回目から大きく順位を上げた松井 啓人(B-MAX RACING 324)が入った。
マスタークラスは、KEN ALEXがまたしても0.9秒の大差で連続クラスポール。DRAGON(TEAM DRAGON 324)が2番手に食い込んだ。
第16戦の決勝は、本日、午後2時10分から14周で、第17戦の決勝は、明日の午前9時5分から14周で、第18戦は午後1時30分から19周で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Kazuhiro NOINE






