Forumula Beat

第2戦富士公式予選 卜部和久が2番手以下を大きく引き離してポールポジション獲得

ポールポジションは卜部和久(H・R F108)

 2024年Forumula Beat(F-Be)地方選手権第2戦の公式予選が4月13日(土)に富士スピードウェイで開催され、卜部和久(H・R・F108)が2番手に0.749秒の大差をつけてポールポジションを獲得した。

 F-Beは2月25日、氷雨が降る鈴鹿での開幕戦からひと月半のインターバルをおいて、桜が舞い散る春うららの富士スピードウェイにやってきた。朝から穏やかに晴れて雪が残る霊峰富士を見上げながら午前8時に16台のマシンがコースイン。気温13度、路面はドライで20分間の予選が開始された。

 まずは残り15分を切ったあたりから各車タイムアタックに入ると卜部が1分45秒164のトップタイムを出しターゲットになる。2番手は今年からチームを移った徳升広平(BLUE☆MAX-AAA-RK)の45秒397、3番手は酒井翔太(ファーストガレージFG108)の46秒563。酒井はスーパーFJとのダブルエントリーで、今回は予選/決勝ともにF-Beの直後にS-FJが行われるタイムスケジュールのため、忙しい1日を過ごすことになる。4番手ISHIKEN(HMRハンマーR☆ハヤテ)で47秒882。ISHIKENも同日開催の富士86BRZチャレンジカップとのダブルエントリーだ。5番手は今回初のF-Be参戦の椎橋祐介(ファーストガレージ)で48秒112。椎橋は昨年はS-FJもてぎ・SUGOシリーズに参戦、シリーズ2位の結果を残している。6位はジェントルマンクラストップのKAMIKAZE(FIRSTGARAGE&04W)で48秒283。注目なのはKAMIKAZEがドライブする「SYNARGY RD04W」で、東京アールアンドデーが主体で開発されたニューマシンで、昨年10月SUGOでのシリーズ最終大会で実戦デビュー、第11戦でジェントルマンクラス3位でフィニッシュしており、さらなる熟成を目指して今シーズンから本格的に実戦を戦うことになっているマシンだ。

 残り12分、卜部はトップタイムを1分44秒275まで短縮。徳升44秒326、酒井も44秒938と僅差で続く。4番手にジェントルマンクラストップの植田正幸(Rnsports制動屋KKZS)が45秒972で浮上し、ISHIKEN、椎橋と続く。

 残り9分、徳升が1分43秒838でトップに立つが、直後に卜部が43秒277をマークしてトップを奪い返す。3番手は酒井で変わらず4番手にはISHIKENが45秒125で上がり、植田5番手、6番手KAMIKAZE。

 残り7分、卜部は43秒005をマークすると続く周回で43秒を切って1分42秒914までトップタイムを短縮。徳升も43秒413まで自己ベストを縮めるが卜部とは0.499秒の差がある。4位には植田が44秒588でポジションを上げて、ISHIKENに続く6番手に45秒204で椎橋がつける。椎橋は残り2分を切った時点で44秒669まで自己ベスト削りISHIKENを上回り5番手へ。

 残り30秒、卜部は1分42秒664とダメ押しのタイムを出してポールポジションを決定づける。2番手徳升との差は0.749秒まで拡大した。終始3番手の座を守った酒井は43秒604と最後は徳升に0.191秒差まで肉薄したがフロントロウ獲得はならず。さらにチェカードフラッグ直前にコントロールラインを通過した椎橋が44秒324を出してセカンドロウに並んだ。

 ジェントルマンクラスのトップ争いはチェッカー周まで続き、最後にKAMIKAZEが44秒534でSYNARGY RD04Wを総合5番手、クラストップに導いた。植田は44秒588と0.054秒及ばず6番手でクラス2位、それぞれ3列目に並んだ。

 F-e第2戦決勝は午前10時30分コースイン予定。ポールシッターの卜部に対して0.7秒のビハインドを徳升が挽回するか。セカンドロウに並んだファーストガレージのルーキー2名の表彰台争いが見られるか、そしてジェントルマンクラスの争いも見逃せない。

予選2位は徳升広平(BLUE☆MAX-AAA-RK)

予選3位は酒井翔太(ファーストガレージFG108)

予選4位は椎橋祐介(ファーストガレージ)

予選5位、ジェントルマンクラスポールポジションはKAMIKAZE(FIRST GARAGE & 04W)

予選6位、ジェントルマンクラス2位は植田正幸(Rn-sports制動屋KK-ZS)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE


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