2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権第9戦の予選が、10月29日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、リアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)が自身初となるポールポジションを獲得した。
サーキット上空は晴れ渡っている。予選の注目は、波乱となった昨日の第8戦で優勝を遂げた野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)と2位に入った宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)の順位。チャンピオン争いに大きく影響するだけに二人の順位が気になるところだ。
Q1 Aグループ
最初にアタックの入った野尻のタイムは1分37秒607。この後、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)が37秒893、松下信治(BYOBUGAURA B-MAX SF23)が37秒700をマークするが、野尻のタイムには届かない。最後に太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)が37秒686と迫るが、Aグループのトップは、虎視眈々と逆転王者を狙う野尻が奪った。
順位:野尻-太田-松下-平川-国本-佐藤/-山下-阪口-大草-大嶋
Q1 Bグループ
まずは福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE SF23)が1分37秒743をマークするが、即座に宮田がAグループの野尻のタイムを大きく上回る1分37秒014をマークしてトップに立つ。しかし、終了間際にローソンが唯一37秒を切る36秒881を叩き出して宮田を逆転。3位には終了間際に37秒113をマークした坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING SF23)が入った。
順位:ローソン-宮田-坪井-牧野-福住-関口/-小林-小高-ブルクバシェ-ハイマン
Q2
最終戦になってようやく本来の速さを取り戻しつつある松下が最初にアタックして1分36秒988をマーク。しかし、野尻が36秒704でこれを上回る。野尻が第8戦に続く連続ポールかと思われたが、直後にローソンが36秒442というやや抜き出たタイムでトップを奪う。
終了間際に、昨日初の表彰台を射止めた太田が36秒613で2位に浮上。そしてチャンピオン獲得のために是が非でも予選ポイントの欲しい宮田は果敢にアタックをするが、ややミスがあり36秒817で4位に終わった。
この結果、シリーズポイントは、宮田103.5p、野尻98p、ローソン91.5pで最終戦の決勝を迎えることとなった。
順位:ローソン-太田-野尻-宮田-坪井-松下-国本-関口-平川-牧野-福住-佐藤
第9戦の決勝は、本日、午後2時30分から31周で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Motorsports Forum