F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第9戦、第10戦SUGO公式予選 第9戦は野村勇斗、第10戦は卜部和久がいずれも初のポールポジションを獲得!!

第9戦ポールポジション、第10戦予選7位の野村勇斗(HFDP RACING TEAM)

第9戦予選5位、第10戦ポールポジションの卜部和久(BJ Racing F110)

 2023FIA-F4選手権シリーズ第9戦、第10戦の公式予選が9月16日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、第9戦は野村勇斗(HFDP RACING TEAM)、第10戦は卜部和久(BJ Racing F110)が、いずれも自身初のポールポジションを獲得した。

 公式予選は今回もA組、B組各20分間で行われた。前夜の雨の影響から路面はハーフウェット、上空を厚い雲が覆い尽くす中での走行となった。

 A組の走行は午前8時にコースオープン。ドライバーによりスリック、レインとタイヤ選択が分かれる展開となったが、スリックタイヤでコースインした鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F110)のコースオフにより、残り16分を目前に早くも赤旗中断となってしまった。この時点でタイムを出せているのは小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)のみで1分37秒816だ。

 車両回収ののち、A組の走行は午前8時08分に走行再開。まずは平安山良馬(ATEAM Buzz Racing)が1分35秒893を記録するが、これを三井優介(HFDP RACING TEAM)が上回って1分34秒374でトップに。佐野雄城(TGR-DC RSフィールドF4)が1分35秒124で2番手。小林は1'35.912でこの時点で4番手だ。

 三井はアタック2周目に1分33秒931にタイムアップ。佐野も1分34秒771を出してきた。小林は1分35秒143で3番手。しかしその次の周のセクター1で全体ベスト、これはすぐに三井が上回ったが、その後も小林はセクター2で全体ベスト、セクター3で自己ベストと快調にアタックを進めていく。

 ところが3コーナーで小松響(WARMTECH Skill Speed)がクラッシュしてしまい、この日2度目の赤旗が出されてしまう。残り時間はこの時点でまだ7分余りあったが、レースコントロールはこの赤旗をもってA組の予選を終了すると宣言した。

 その結果トップは5三井。2番手は佐野。3番手は赤旗直前に1分34秒836を出した森山冬星(HFDP RACING TEAM)が続いた。赤旗によってアタックを中断せざるを得なかった36小林は残念ながら5番手で予選を終えることになった。

 小松の77号車を回収したのち、B組の予選は当初予定通り午前8時35分から始まったが、コースオープン直後に半田昌宗(SD-STYLE GMB F110)がピットアウト直後にストップしたためすぐさま赤旗に。午前8時42に再びコースオープンとなった。この頃には路面コンディションもかなり改善してきたため、B組の多くのドライバーがスリックタイヤを装着してアタックに臨んだ。

 まずは徳升広平(フジタ薬局アポロ電工M.T)が1分29秒251でトップに。これを野村が上回り、1分27秒889でトップに。2番手には1分28秒701で卜部、大宮賢人(PONOS F110)が1分28秒840で3番手と続く。

 さらに荒川鱗(Dr. Dry F110)が1分27秒773で野村を上回ると、徳升はそれをも上回る1分27秒365で再びトップ。奥住慈英(BJ Racing F110)が1分27秒535で2番手につけ、あっという間に荒川は3番手となってしまった。

 続いて卜部が1分26秒391でトップに浮上、徳升も1分26秒432で2番手。3番手には洞地遼⼤(HIROTEX AKILAND F110)が1分26秒727で続く。

 その後も卜部は1分26秒380までタイムアップするが、残り2分を切ったところで野村が1分26秒113でトップを奪い返すと、奥住も1分26秒233で2番手に浮上してきた。

 結局B組は野村がトップ、奥住が2番手、卜部が3番手となったが、セカンドタイムでは1分26秒391の卜部がトップで、1分26秒585の奥住が2番手となり、野村はアタック中に遅い車両に引っかかった影響もあって1分26秒762に止まり、1分26秒680の徳升に次ぐ4番手という結果となった。

 この結果、第9戦、第10戦共にB組が奇数列を獲得、ポールポジションは第9戦が野村、第10戦が卜部となり、A組トップの三井が両レースともに2番手で、奥住が3番手という結果となった。

 第9戦決勝はこのあと午後1時30分より、第10戦決勝は明日朝8時45分より、いずれも17周で行われる。

第9戦予選2位、第10戦予選2位の三井優介(HFDP RACING TEAM)

第9戦、第10戦とも予選3位の奥住慈英(BJ Racing F110)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI



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