全日本スーパーフォーミュラ選手権は23日・24日の両日、2回目の公式合同テストを富士スピードウェイで4セッション行い、総合で大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)がトップタイムを記録した。
23日と24日の両日、今シーズン2回目のそして最後となる公式合同テストが各日2セッションずつ計4回、開幕の地、富士スピードウェイで行われた。
初日23日のセッション1は、前日の雨の影響でウエットパッチが残る路面で、午前9時より11時までの2時間の予定で始まった。気温7度で、サーキット北側の山並みはうっすらと雪がかぶる。
山下健太(KONDO RACING)ら数人がセッション開始と同時にコースイン。開始後しばらくすると晴れ間ものぞき始めドライコンディションになった。
セッション終盤のアタックに入るタイミングでは、関口雄飛(TEAM IMPUL)がピットロードエンドでマシンを停めた為に赤旗が提示され、セッションは2分延長された。
終盤にここまでリーダーだった福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)のタイムを上回った平川亮(TEAM IMPUL)が1分21秒844でトップでセッションを終え、2位に福住、3位には野尻智紀(MUGEN)が続いた。
セッション2は午後1時20分より2時間の予定で始まった。曇り空だが気温は気温は14度と上昇してきた。
このセッションでは、開始15分で再び関口がピットロードエンドでストップ、終盤にはタチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE)がダンロップコーナーでストップと、2回の赤旗が提示された。そのためセッションは10分間延長されここで各ドライバーがタイムアタックを行った。
トップタイムを記録したのは1分21秒371で大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)。2位には福住が、3位には平川が続いた。
翌日24日は、朝から冷え込んだが雲ひとつない快晴。午前8時50分より2時間の予定でセッション3は始まった。
ここでは、開始から1時間があたりで、カルデロンが再びダンロップコーナーでストップ、残り20分あたりで関口がピットロード入り口で停止と、昨日に続きこの2人が原因で2回の赤旗が提示された。セッションは2回目の赤旗でそのまま終了した。
このため終盤のタイムアタックは行われず、トップには福住が、2位には大湯が、3位には野尻と続いた。
午後も引き続き快晴で最後のセッション4は午後2時10分にスタート。午前が赤旗の関係で短縮されたため、2時間10分で行われた。
ここではここまでのセッションの上位勢、大湯、福住、野尻らはロングランのテストを行っていたようで上位には顔を出さず、また昨日はストレートで追い風だったが、この日は無風でタイムも伸びなかった。トップには平川が立ち、2位には宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)、3位には中嶋一貴(同)とトムス勢が続いた。
総合トップにはセッション2のタイムで大湯がつけた。2位には福住が、3位には平川が入っている。
開幕第1戦はここ富士スピードウェイで4月4日に決勝が行われる。
Text: Yoshinori OHNISHIHiroyuki MINAMI
Photo: Hiroyuki MINAMI