スーパーFJ鈴鹿シリーズ第2戦は18日、鈴鹿サーキットフルコースで10周の決勝を行い、予選3位からスタートした岡本大地(BITCOIN悟17J)がスタート直後にトップに立つとそのまま逃げ切り22分46秒066で優勝した。
早朝から冷え込んだ鈴鹿だったが徐々に気温が上昇する中、午前9時、17台が参加してフォーメーションラップが始まった。
スタートでは初FJレースでポールポジションを獲得した三宅淳詩(KK-SⅡミスト制動屋)が好ダッシュで1コーナーに向かう。2位には予選2位の吉田宣弘(DAYTONA☆KKS-Ⅱ☆MYST☆ED)をかわした、予選3位の岡本大地(BITCOIN悟17J)が上がる。岡本は1コーナーでトップに立った三宅に背後からフェイントをかけると、三宅は2コーナーでアンダーを出し、そのすきにインからいっきに岡本が三宅を抜き去りトップが入れ替わった。
2位に落ちた三宅は焦ったのか、オープニングラップのスプーンでマシンがスライドしスピン、後方に沈むこととなった。これで2位に上がったのは吉田。3位には宮島雄太(アキランド・イーグルスポーツ・KK-SⅡ)が付けた。
トップに立った岡本は、2位吉田を突き放し、5周目には2秒9までその差を広げた。ここからペースの上がらない岡本に対してこの時点でのファステストラップを刻んだ吉田が徐々に接近。9周目にはその差が1秒を切ったが、岡本が逃げ切り今シーズンの初優勝を飾った。2位に入った吉田は前回第1戦の優勝と合わせて選手権でのポイントリーダーを守った。
3位争いは宮島を先頭に数台での接近戦だったが、中盤からは宮島とHIROSHI(ミスト・セキグチ・制動屋)をパスしてきた徳升広平(宮本電気工事社☆レプリKKS-Ⅱ)が抜けだし、この2人での争いとなった。
この2人の争いは最終ラップまで続いたが、130Rでついに徳升が130Rで宮島のインを刺し、3位に浮上。そのまま逃げ切りゴールした。4位には宮島が、5位には荒川鱗(Drago CORSE 10V)が、6位にはスピンから追い上げ9周目にはファステストラップをたたき出した三宅が入った。
岡本のドライブしたウエスト17Jは、ミストKK-S2、東京R&D RD10Vの2強に対抗すべくウエストが製作したスーパーFJのニューマシン。2016年のスーパーFJ日本一決定戦において岡本の手でプロトタイプがデビューし、1年あまりの成熟期間を経て待望の初優勝を飾ることとなった。
鈴鹿シリーズ第3戦は6月17日にフルコースで決勝が行われる。ドライバー同士のチャンピオン争いに加え、3メーカーのマシン対決にも注目だ。
Text: Yosninori OHNISHIPhoto: Motorsports Forum