SUPER GT

SGT:第5戦富士決勝レポート トムスが初の1-2フィニッシュ達成でドライバーズランキングでも1,2位に浮上。勝ったのは#36中嶋/関口組

2018オートバックス スーパーGT第5戦「富士GT500マイルレース」の決勝が8月5日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、予選3位からスタートした#36中嶋一貴/関口雄飛組(au TOM'S LC500)がレース終盤にトップに立って今季初優勝。2位にも#1平川亮/ニック・キャシディ組(KeePer TOM'S LC500)が入り、チームトムスが初の1−2フィニッシュを達成した。GT300クラスは#55高木真一/ショーン・ウォーキンショー組(ARTA BMW M6 GT3)がレース序盤にトップに立ち、後続に大量リードを広げて昨年の第5戦、今年の第2戦に続いて富士スピードウェイ3連勝を達成。高木は通算勝利数を20とし、歴代単独トップに躍り出た。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数;予選日22,100人/決勝日38,300人/大会総入場者数60,400人)

静岡県警先導でパレードラップが行われた

GT500クラスのスタートシーン

GT300クラスのスタートシーン

GT500クラス優勝は中嶋一貴/関口雄飛組(au TOM'S LC500)

GT500クラス決勝2位は平川亮/ニック・キャシディ組(KeePer TOM'S LC500)

GT500クラス決勝3位は塚越広大/小暮卓史組(KEIHIN NSX-GT)

GT500クラスで終盤までトップを快走していた佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー組(カルソニックIMPUL GT-R)はトラブルで後退

GT300クラス優勝は高木真一/ショーン・ウォーキンショー組(ARTA BMW M6 GT3)

GT300クラス決勝2位は谷口信輝/片岡龍也組(グッドスマイル初音ミクAMG)

GT300クラス決勝3位は嵯峨宏紀/平手晃平組(TOYOTA PRIUS apr GT)

第5戦決勝は午前1時30分より177周(800km)で行われた。富士スピードウェイは予選、決勝を通じて好天に恵まれ、昨年以上の観客がコースサイドを埋め尽くした。

スタートでトップに立ったのはポールポジションの#23松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)。しかし5番手スタートから追い上げてきた#12佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー組(カルソニックIMPUL GT-R)が54周目のコカコーラコーナーで23号車を捉えてトップに浮上すると、一気に後続を突き放しにかかった。

しかし12号車は149周目にインタークーラーの配管が外れるというまさかのトラブルで突如スローダウン。代わってトップにたったのが#36au LC500だった。

36号車は3番手スタートからスタートドライバーの関口が22周目に#24高星明誠(フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R)を抜いてトップに浮上すると、周回遅れに行く手を阻まれた#23ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R)との差を一気に詰め、トップを伺うが、最初と2回目のピットストップでタイヤ交換に手間取り、23号車を抜くどころか12号車の先行をも許してしまう。

それでも関口、中嶋両名は終始ハイペースで追い上げを図り、116周目に中嶋が松田を捉えて2位に浮上、149周目には12号車のトラブルに乗じてトップに浮上する。高速コースの富士で初の800km耐久ということもあり、終盤を担当した関口はブレーキを労わりながらの走行を強いられたとレース後に語ったが、それでも最後までトップで177周を走り切った。2位には7番手スタートからこちらもトップ集団を上回るペースで追い上げてきた#1平川/キャシディ組が入り、トムスが1-2フィニッシュを達成した。

また今大会は700km以上のレース距離ということで規定によりボーナスポイントが与えられるため、優勝した関口は25ptを獲得してトータル40pt(中嶋はWEC出場のため第2戦を欠席)、#1平川/キャシディ組はともに18ptを獲得してトータル47ptとし、一気にドライバーズランキングのトップに躍り出た。関口は今回5位に終わった#100山本尚貴/ジェンソン・バトン組(RAYBRIG NSX-GT)と同ポイントとなったが、上位入賞回数で現時点では単独2位。ドライバーズランキングでもトムスが1-2位を占めることになった。

逆転に次ぐ逆転で大荒れの展開となったGT500クラスとは打って変わり、GT300クラスは8周目にトップに立った#55ARTA M6が一気に後続を突き放し、このクラスで唯一164周を走り切った。2位には#0谷口信輝/片岡龍也組(グッドスマイル初音ミクAMG)が入り、#31嵯峨宏紀/平手晃平組(TOYOTA PRIUS apr GT)が3位。ポールポジションの#25松井孝允/坪井翔/近藤翼組(HOPPY 86 MC)は2度のコースアウトなどもあり5位でレースを終えている。

次戦の舞台は宮城県のスポーツランドSUGO。9月16日決勝だ。

GT500クラスで優勝した関口雄飛と中嶋一貴(LEXUS TEAM au TOM'S) GT500クラスで優勝した中嶋一貴、伊藤大輔監督と関口雄飛(LEXUS TEAM au TOM'S) GT300クラスで優勝した高木真一とショーン・ウォーキンショー( AUTOBACS RACING TEAM AGURI) GT500クラスの表彰式 GT300クラスで優勝した高木真一とショーン・ウォーキンショー( AUTOBACS RACING TEAM AGURI) GT300クラスの表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum


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