トムス勢強し!開幕を制したのは坪井翔
全日本F3選手権第1戦の決勝が4月22日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、予選2位の坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)がスタートでトップに立ち、そのまま逃げ切った。2位には#37宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が続き、#2阪口晴南(TODA FIGHTEX)が3位表彰台を獲得した。
通常は土曜日に第1レースを行うことの多いF3だが、今大会は併催の全日本ロードレースJSB1000クラスが2レース制となったことも影響してか、第1戦決勝は日曜の朝9時45分より12周で行われた。
ポールポジションの#37宮田の横をすり抜けてトップに立った#36坪井は序盤からハイペースで逃げにかかり、3周目にこのレースのファステストラップを記録、後半は#37宮田との間合いをコントロールする余裕すら見せて12周をトップのまま走りきり、自身通算10勝目を挙げた。
昨年からスタートに課題を抱え、今回も#37坪井の先行を許してしまった#37宮田はレース後の会見でも悔しさを隠せない様子。それでも夕方の第2戦に向けて何が足りなかったかは分かったと語り、雪辱を口にした。
通算2度目の3位表彰台を得た#2坂口も、トムス勢には11秒以上も引き離されており、次戦以降に向けて多くの課題を残した格好だ。
またルーキー勢では#12笹原右京(THREEBOND)が4周目のシケインで#35河野駿佑(HubAuto F318)を抜いて4位に上がり、初入賞を果たしている。予選4位と好調だった#35河野だったが、決勝ではペースが上がらず、11周目には昨年までヨーロッパでフォーミュラV8を戦っていた#1金丸悠( B-MAX RACING F3)にも抜かれて6位に終わった。
なお今回Nクラスは1台のみのエントリーとなり、予選総合13番手からスタートした#10ジェイク・パーソンズ(NRA312)はそのまま13位で完走を果たした。
全日本F3選手権はこのあと午後4時30分より第2戦決勝を17周で行う。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Motorsports Forum
Hiroyuki MINAMI