JAF地方選手権F4東日本シリーズは12日、ツインリンクもてぎ(1周4.801379km)で第2戦の決勝を行い、牧野任祐(DODIE・制動屋・ルーニー)が22分46秒181で今シーズン2勝目を飾った。
ツインリンクもてぎは朝からの青空が急に雲に覆われ、波乱を予感させる中午後2時30分よりフォーメーションラップを開始。
ここでなんとポールの牧野任祐(DODIE・制動屋・ルーニー)がスタートで出遅れポジションを一つ落とし、さらに2番グリッドの根本悠生(GUNZE・ZAP F108)がストール気味になり最後尾近くまでドロップしてしまう。ホールショットを決めたのは3番グリッドの加藤智(FEEL・RK01・TODA)でトップで1コーナーに飛び込んだ。
しかし先週のFIA-F4開幕戦でも勝利し「怪物」とまで言われた牧野任祐(DODIE・制動屋・ルーニー)が2周目の1コーナーまでに既にトップを奪還。その後後続をグングン引き離しにかかる。
一旦最後尾近くまで飲み込まれた根本悠生(GUNZE・ZAP F108)だったがこちらも急速にポジションを回復。レース中盤までに3位に上がり、2位走行中の加藤智(FEEL・RK01・TODA)の背後に迫り2位争いを展開する。
その後終盤にかけ根本悠生(GUNZE・ZAP F108)が仕掛け加藤智(FEEL・RK01・TODA)と1コーナーでサイドバイサイドに持ち込む。そのまま2台は2コーナー立ち上がりまでサイドバイサイドで一歩も譲らぬ好バトルを展開するが、このバトルは根本悠生(GUNZE・ZAP F108)に軍配、2位に上がった。
一旦はトップを譲ったものの、落ち着いたレース運びで牧野任祐(DODIE・制動屋・ルーニー)が2連勝を飾った。これでF4東日本開幕戦、FIA-F4開幕戦。そして今回と今シーズン負けなしの3連勝となった。しかもインフルエンザで体調が万全ではない状況での勝利はまさに「怪物」なのかもしれない。
2位には根本悠生(GUNZE・ZAP F108)、3位には加藤智(FEEL・RK01・TODA)が入り、ここまで予選結果と同じオーダーでレースを終えた。4位にはアルミシャーシHパターンシフトながら予選6番手からポジションアップした加藤正将(ブライルバッテリーマーズ006)が入り、5位には佐々木祐一(仙台 DayDream☆F108)が入った。
Text & Photo: Hiroshi ICHIMURA