
2024年Forumula Beat(F-Be)地方選手権第8戦公式予選が7月20日(土)にスポーツランドSUGOで開催され、ハンマー伊澤(アルカディア☆ハンマーRハヤテ)が開始直後からトップに立つと、チェッカーフラッグ周にもダメ押しのベストタイム更新でポールポジションを獲得、2番手にはランキング2位の酒井翔太(ファーストガレージ F108)が続いた。
梅雨明け前の東北地方は雲が多いものの、10時40分の予選開始時点で雨は落ちてこず路面はドライコンディション。13台がスリックタイヤでコースインし、20分間の予選が開始された。気温31度でやや蒸し暑く、路面温度は48度だ。
各車タイヤをウオームアップしてまずは残り15分、ハンマー伊澤が1分23秒738徳のトップタイムをマーク。2番手には金井亮忠(チームNATS 正義 001)が24秒514で続き、3番手には25秒581で前回の富士の第7戦でF-Be初表彰台を獲得した宇高希(TAKEFIRST F108)がつけている。
ハンマー伊澤は続く周回で1分22秒950、さらに22秒662とトップタイムを短縮し続ける一方、2番手争いは三つ巴で、酒井が23秒919で金井を3番手に追いやるとさらに宇高が23秒611でこれを上回るが、酒井は直後に23秒403で再び2番手、宇高、金井という順に。
6台が出場のジェントルマンクラスのトップは総合5番手の植田正幸(Rnsports制動屋KKZSK)で24秒493、6番手のISHIKEN(HMRハンマーR☆ハヤテ)を挟んで舩井俊仁(ファーストガレージ FG108)がクラス2位につける。
残り時間9分、酒井は自己ベストを1分23秒167まで短縮するもハンマー伊澤からは0.505秒の差。宇高、金井の3番手、4番手も変わらず5番手に舩井が24秒338でジェントルマンクラスのトップに立つ。植田6番手にドロップ。
残り8分を切って予選も半分終了。ここで金井が1分23秒013で2番手に浮上するが、直後に酒井が1分22秒848と22秒台に入れて再び2番手へ。
このあたりで各車タイヤのおいしいところが終わったかベストタイムの更新が停滞する。そんな中で自己ベストを更新したのがオレンジのメタリック塗装に「快獣ブースカ」のカラーリングで有名な長嶋重登(ミスト☆T.U.C.GROUP)で1分24秒949のタイムでKAMIKAZE(FIRSTGARAGE&04W)をかわしてジェントルマンクラス3位に浮上してくる。
残り5分、金井、宇高がそれそれ1分22秒861、23秒493と自己ベストを更新するが3番手、4番手でポジションは変わらず。その直後に植田が24秒209をマークして舩井を逆転、総合5番手、ジェントルマンクラストップを奪い返す。
20分が経過しチェッカードフラッグが降られる中で最後のタイムアタックに打って出たのがハンマー伊澤とチームメイトのISHIKENで、ハンマー伊澤は1分22秒657とポールタイムを更新。まだ余力を残していたのかとライバルのため息が聞こえそうだ。それでも2番手につけた酒井との差は0.191秒、3番手金井も0.204秒差とトップ3は僅差で予選を終えた。
以下4番手宇高、5番手植田はジェントルマンクラスのトップ、6番手舩井が同クラス2番手となって3列目のグリッドに並ぶことになる。
Forumula Beat第8決勝は午後2時50分フォーメーションラップ開始予定。フロントロウからJAF選手権のトップと2位が並んでスタートする。気になるのはこの2台が共に「スタートが苦手」だと言っていることである。





Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA
SUGOチャンピオンカップレースシリーズ第4戦 -RIJ- (2024/07/20) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2024 Formula Beat Round 8 スポーツランドSUGO 3.5865km
| Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 19 | | | ハンマー 伊澤 | アルカディア☆ハンマーRハヤテ 疾風 | 1'22.657 | - | - | 156.205 |
| 2 | 6 | | | 酒井 翔太 | ファーストガレージFG108 FG108 | 1'22.848 | 0.191 | 0.191 | 155.844 |
| 3 | 72 | | | 金井 亮忠 | チームNATS正義001 NATS 001 | 1'22.861 | 0.204 | 0.013 | 155.820 |
| 4 | 40 | | | 宇高 希 | TAKE FIRST F108 ZAP F108 | 1'23.378 | 0.721 | 0.517 | 154.854 |
| 5 | 11 | G | 1 | 植田 正幸 | Rn-sports制動屋KK-ZS MYST KK-ZS | 1'24.209 | 1.552 | 0.831 | 153.326 |
| 6 | 3 | G | 2 | 船井 俊仁 | ファーストガレージFG108 FG108 | 1'24.263 | 1.606 | 0.054 | 153.227 |
| 7 | 16 | | | ISHIKEN | HMRハンマーR☆ハヤテ 疾風 | 1'24.507 | 1.850 | 0.244 | 152.785 |
| 8 | 63 | G | 3 | 長嶋 重登 | ミスト☆T.U.C.GROUP Dallara F301 | 1'24.949 | 2.292 | 0.442 | 151.990 |
| 9 | 9 | G | 4 | KAMIKAZE | FIRST GARAGE & 04W TOKYO R&D SYNERGY RD04W | 1'25.246 | 2.589 | 0.297 | 151.460 |
| 10 | 34 | G | 5 | 三浦 勝 | NUTECルノー Renault FC106 | 1'25.349 | 2.692 | 0.103 | 151.278 |
| 11 | 92 | | | KENBOW | ファーストガレージRK01 B-MAX RK01 | 1'25.630 | 2.973 | 0.281 | 150.781 |
| 12 | 0 | G | 6 | 渡辺 義人 | チームNATSエクシズWXR WXR MK-II | 1'27.330 | 4.673 | 1.700 | 147.846 |
| 13 | 33 | D | 1 | 杉山 寛 | ミスト☆菱洋商事株式会社 DOME F110 | 1'28.760 | 6.103 | 1.430 | 145.464 |
| ---- 以上基準タイム(130% - 1'47.625)予選通過 ---- |
B-Max Racing Team(チーム総代表・SFLチーム代表 組田龍司)は、6月22〜23日、スポーツランドSUGOで行われた全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第7~9戦に参戦し、小出選手が第7戦でポール・トゥ・ウィン、荒川選手は3戦ともコンスタントに上位入賞を果たしました。フレデリック選手は第8戦でポールポジションを奪う速さを見せましたが、不運なトラブルに見舞われるなど入賞1回にとどまりました。
マスタークラスは、ドライコンディションの第7戦は今田選手が制しましたが、第8、9戦はDRAGON選手が、雨のなか速さを見せて連勝。この結果、二人の勝敗は今田選手の4勝2敗となりました。
■第7、8戦予選(6月22日(土)午前11時~11時30分)
蒸し暑い天候のなか行われた予選。第7戦では、「うまくハマった」と小出選手が1分13秒260をマークしてポールポジションを獲得。フレデリック、荒川選手も僅差で続き、グリッド上位を独占しました。
第8戦は、路面状況が変化するなかで全体的にタイムアップ。フレデリック選手が最後に1分13秒025をマークしてポールポジションを獲得しました。小出選手は路面の変化を読みきれずに4位、荒川選手は攻めた結果、ミスもあってタイヤの一番良い状態を使い切れず6位でした。

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ドライバー |
Rd7予選タイム(順位) |
Rd8予選タイム(順位) |
Point(累計) |
| 1号車 |
K.フレデリック |
1分13秒332( 2) |
1分13秒025( 1) |
1(14) |
| 50号車 |
小出 峻 |
1分13秒260( 1) |
1分13秒236( 4) |
1(14) |
| 51号車 |
荒川 麟 |
1分13秒336( 3) |
1分13秒328( 6) |
0( 8) |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:33度、路面温度:45度
■第7戦決勝(6月22日(土)午後3時35分~26周)
スタートを決めた小出選手は、1周目から2位以下を引き離しにかかりました。他の選手がタイヤの摩耗からタイムが大きく落ち込むなかで、小出選手は毎周コンスタントに約0.5秒のマージンを築き、10周目には2位フレデリック選手との差を4.4秒にまで広げました。
フレデリック選手は、この頃から左リヤタイヤにトラブルが出てペースダウン。大きく順位を落とし、21周目にピットでレースを終えました。タイヤは完全に剥離した状態でした。
フレデリック選手の情報を無線で聞いた小出選手は、ペースをコントロールしながら残り周回を走りきって今季2勝目のチェッカーを受けました。荒川選手も堅実に走って3位フィニッシュ。2人揃って表彰台に上がりました。

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ドライバー |
決勝順位 |
ベストタイム(順位) |
Point(累計) |
| 1号車 |
K.フレデリック |
DNF |
1分14秒782( 2/12) |
0(14) |
| 50号車 |
小出 峻 |
1位 |
1分14秒466( 1/12) |
10(24) |
| 51号車 |
荒川 麟 |
3位 |
1分15秒002( 8/12) |
5(13) |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:35度、路面温度:44度
■第8戦決勝(6月23日(日)午前9時~18周)
レースは完全なウェットコンディションとなり、セーフティカー(SC)先導でのスタートとなりました。3周終了時にSCラン解除になりますが、マスタークラスの藤原選手がスピン、ストップしてしまい、さらに2周のSCランが続いた後にリスタートとなりました。
PPスタートのフレデリック選手は、3コーナーでやや膨らんで2位に落ち、その後は、中村、フレデリック、荒尾、小出選手のオーダーでレースは進みました。終盤になると、独走状態となった中村選手の後方で繰り広げられていた2位争いがヒートアップ。
16周目に馬の背コーナーでミスをした荒尾選手を抜き3位に上がった小出選手は、最終ラップにも馬の背でフレデリック選手にアウトから仕掛けました。しかし、抑えようとしたフレデリック選手が小出選手に接触。小出選手は順位を落としてしまいました。3位でコースに復帰したフレデリック選手は、この接触でプラス5秒のペナルティとなり、正式結果は5位になりました。
なお、レースは規定の30分を経過したため、予定されていた19周より1周少ない18周でチェッカーとなりました。

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ドライバー |
決勝順位 |
ベストタイム(順位) |
Point(累計) |
| 1号車 |
K.フレデリック |
5位 |
1分33秒082( 8/12) |
2(16) |
| 50号車 |
小出 峻 |
8位 |
1分32秒767( 4/12) |
0(24) |
| 51号車 |
荒川 麟 |
4位 |
1分32秒456( 2/12) |
3(16) |
- 天候:雨、コース:ウェット、気温:18度、路面温度:22度
■第9戦決勝(6月23日(日)午後0時35分~16周)
雨は降り続いていましたが、若干コンディションが回復したため、スタンディングスタートとなりました。「フォーミュラで雨のレースはほとんど経験がない」というPPスタートの小出選手は、タイヤのグリップ感を十分に掴みきれず、スタートダッシュを見せた4番グリッドの野中選手の先行を許すことになってしまいました。
荒川選手は1つポジションを落として4位、最後尾スタートのフレデリック選手は1周目にマスタークラスの4台を抜いて8位となってレースは進みますが、徐々に霧が出始め、7周終了時に視界不良のためSCが導入されました。
SCランが続くなかで、各車はタイヤを冷やさないようにウィービングをしながら再開を待ちましたが、視界は回復せずに規定の30分を超え、SC先導のまま16周でチェッカーとなりました。
今大会を終えて、ポイントリーダー野中選手と2位小出選手の差は、12ポイントから7ポイントに縮まりました。

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ドライバー |
決勝順位 |
ベストタイム(順位) |
Point(累計) |
| 1号車 |
K.フレデリック |
8位 |
1分33秒063( 8/12) |
0(16) |
| 50号車 |
小出 峻 |
2位 |
1分32秒651( 4/12) |
7(31) |
| 51号車 |
荒川 麟 |
4位 |
1分32秒853( 6/12) |
3(19) |
- 天候:雨、コース:ウェット、気温:20度、路面温度:23度
- 1号車ドライバー ケイレン・フレデリック選手コメント
-
複雑な気持ちのレースウィークでした。オートポリスからさまざまな修正を加えた結果、本来のペースを発揮することができ、希望通りの位置で予選を通過することができました。PPと2位を取れたことには満足しています。
しかし、レース1では私たちのコントロールが及ばない事態が起こって、レースを終わらせることになってしまいました。その結果レース3も最後尾スタートになってしまいました。レース2はPPスタートでしたが、ウェットでのSUGOは未経験でしたので、非常に難しいレースとなり、期待していた結果は得られませんでした。
次の富士に臨むにあたって、チームの実力には自信を持っていますので、良い結果を残せるよう全力を尽くしたいと思います。我々にはもう少し運が必要ですね。
- 50号車ドライバー 小出 峻選手コメント
-
今週末は調子は悪くなかったですね。一発に関してもロングに関しても良かったと思います。ただ、1レース目は満足のいく内容でしたが、2、3レース目に関しては、細部の詰めがまだ足りなかったように感じています。ベースの部分は他に比べて優位に立っていると思いますので、細部の足りない部分を埋めていけば、思い描く形になるはずです。
シリーズポイントはまだ少しビハインドがありますが、ポイント差は縮まっていますし、何よりも手応えは十分感じていますので、やるべきことをやって、きちんと実力を出せば自ずと結果はついてくると思っています。
- ■51号車ドライバー 荒川 麟選手コメント
-
オートポリスに続いて2大会目ですので、クルマにも慣れていますし、専有走行からスムーズに進めることができました。予選では少しミスもありましたが、ポールを狙える速さはありました。レースに関しては、オートポリスで失敗続きだったスタートに重点的に取り組んだ結果、徐々に改善され、3レース目では決めることができました。
全体的に成長していることは実感できましたが、望んだ結果が出せていないので、悔しさの残る週末でした。
マスタークラス
今大会は、今田選手、DRAGON選手、清水選手に加え、SFライツデビューとなる2023年FIA-F4インディペンデントカップチャンピオンの藤原誠選手がエントリーし、マスタークラスのフルメンバーが揃いました。
■第7、8戦予選
木曜日の専有走行で好調だったDRAGON選手は、金曜日の走行でクラッシュしてしまい、十分な走り込みができないまま予選を迎えました。
ドライコンディションとなった予選では、今田選手がディフェンディングチャンピオンの貫禄を見せ、第7戦では0.2秒、第8戦では0.5秒の差をDRAGON選手につけ、ダブルクラスPPを獲得しました。
清水選手と藤原選手の二人も僅差の争いを見せ、第7戦では藤原選手が0.1秒上回り、第8戦では二人とも大きくタイムアップするなかで、清水選手が0.1秒上回るという五分の速さを見せました。

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ドライバー |
Rd4予選タイム(順位) |
Rd5予選タイム(順位) |
Point(累計) |
| 4号車 |
今田信宏 |
1分15秒336(M1) |
1分15秒023(M1) |
1+1(34) |
| 8号車 |
清水康弘 |
1分17秒201(M4) |
1分15秒952(M3) |
0(10) |
| 13号車 |
藤原 誠 |
1分17秒067(M3) |
1分16秒060(M4) |
0( 0) |
| 30号車 |
DRAGON |
1分15秒585(M2) |
1分15秒554(M2) |
0(21) |
■第7戦決勝(26周)
スタートで前に出るチャンスを狙っていたDRAGON選手が今田選手に並びかけますが、抜くまでには至らず、トップを守った今田選手が2周目以降も少しずつDRAGON選手との差を開いていきました。その差は、10周目には2.7秒まで広がり、その後もタイヤの摩耗によるタイムの落ち込みを最小限に抑えた今田選手が、今季無傷の4連勝を飾りました。
このレースがデビューとなった藤原選手は、スタートから清水選手を従えて周回を重ねると、折り返しの13周目以降は3秒の差を保ったまま3位でチェッカーを受けました。

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ドライバー |
決勝順位 |
ベストタイム(順位) |
Point(累計) |
| 4号車 |
今田信宏 |
M1位(総合 8位) |
1分16秒549(M2) |
10(44) |
| 8号車 |
清水康弘 |
M4位(総合11位) |
1分17秒977(M3) |
3(13) |
| 13号車 |
藤原 誠 |
M3位(総合10位) |
1分18秒131(M4) |
5( 5) |
| 30号車 |
DRAGON |
M2位(総合 9位) |
1分16秒505(M1) |
7(28) |
■第8戦決勝(18周)
悪天候のためSCスタートとなりましたが、雨のペースに自信を持つDRAGON選手は、SCランが解除されると、今田選手の背後からチャンスを窺い、8周目の1コーナーで前に出ると、1分35秒台を連発して徐々に今田選手を引き離しました。今田選手も終盤にはペースを上げますが、時すでに遅し。DRAGON選手が今田選手の連勝をストップするとともに、今季初優勝を飾りました。
清水選手と藤原選手の争いは、藤原選手がSCラン中にスピンをしてしまい、早々に決着。清水選手は単独走行になりましたが、1分38秒から37秒へと徐々にペースを上げ、安定した走りを見せて3位でフィニッシュしました。

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ドライバー |
決勝順位 |
ベストタイム(順位) |
Point(累計) |
| 4号車 |
今田信宏 |
M2位(総合10位) |
1分35秒429(M2) |
7(51) |
| 8号車 |
清水康弘 |
M3位(総合11位) |
1分37秒091(M3) |
5(18) |
| 13号車 |
藤原 誠 |
M4位(総合12位) |
1分39秒657(M4) |
3( 8) |
| 30号車 |
DRAGON |
M1位(総合 9位) |
1分34秒919(M1) |
10(38) |
■第9戦決勝(16周)
雨が降り続き視界が悪い状況でしたが、DRAGON選手は1周目のバックストレッチで今田選手の背後につけると、アウトから一気に前に出てトップに立ちました。今田選手も食い下がりますが、DRAGON選手のペースが良く、差は徐々に広がっていきました。後方では、藤原選手が清水選手を従える形でレースは進みました。
しかし、徐々に霧が出てきたことで視界不良となり、7周終了時にSCが入りました。その後も状況は変わらず、SC先導のまま規定の30分を超え、16周でレースは終了となりました。
DRAGON選手が雨のレースで連勝しましたが、今田選手はPPポイントを獲得しているため、二人の差は1ポイント縮まったのみで、依然10ポイントの開きがあります。

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ドライバー |
決勝順位 |
ベストタイム(順位) |
Point(累計) |
| 4号車 |
今田信宏 |
M2位(総合10位) |
1分35秒893(M2) |
7(58) |
| 8号車 |
清水康弘 |
M4位(総合12位) |
1分38秒700(M3) |
3(21) |
| 13号車 |
藤原 誠 |
M3位(総合11位) |
1分39秒448(M4) |
5(13) |
| 30号車 |
DRAGON |
M1位(総合 9位) |
1分35秒270(M1) |
10(48) |
- 4号車ドライバー 今田信宏選手コメント
-
1日目のドライの予選、第7戦決勝は良かったのですが、2日目はウェットにドライビングを合わせきれなかったという感じです。とにかく視界が真っ白でしたから、DRAGON選手を抑えるためにはかなりリスクを冒す必要がありました。少しマージンを取りすぎたかもしれませんが、今回はクルマを壊さないよう手堅く走りました。次の富士はコースが広く、ドライでもウェットでも攻めることができますので、逆襲したいと思います。
- 8号車ドライバー 清水康弘選手コメント
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2大会目の今回はコースコンディションが週末を通して移り変わるなか、SFLの経験値をしっかり積み重ねられたのでよかったです。今大会から影山正美さんをコーチとしてお招きし、学びのペースも格段にアップしました。自分に足りていない部分を丁寧に、確実に克服していきたいと思います。次の富士戦は気温も更に上がりますから、体調含めしっかり調整して迎えたいです。
- 13号車ドライバー 藤原 誠選手コメント
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ダウンフォースが何なのかということが、まだ掴みきれないというのが現状です。少しずつ詰めはしましたが、全体的に詰めきれていないという感じです。特に雨を想定していなかったので、単独走行になるとラインも分からずに戸惑いました。予習不足を反省しています。
それでも難しいコンディションのレースで、クラッシュもなく無事デビュー大会を終えたことにはほっとしています。次の富士はランオフエリアも広いので、今回は試すことのできなかった限界を探る走りにトライしたいと思います。
- 30号車ドライバー DRAGON選手コメント
-
金曜日の専有走行でクルマを壊してしまったので、ぶっつけの予選でクルマのチェックをしながら攻めることになりました。しかし、それでは今田選手に勝てるはずもなく、予選は完敗でした。ドライの第7戦も、最終コーナーの走りやタイヤの持たせ方を工夫して、ワンチャンスあるかと思っていましたが、ペースは今田選手の方が上回っていました。
ただ、2日目は雨予報でしたので、雨になれば自信もありましたし、勝てる可能性はかなり高まると思っていました。結果2連勝できましたが、両レースとも今田選手の後ろからスタートしてコース上で抜いて勝てたことは大きかったですね。特に2レース目は1周目のチャンスを逃していたら、SCが入って2位で終わっていたと思います。
次の富士は今田選手の得意コースですが、ここまで一度も勝てていない予選で何とか一矢報いたいと思います。

B-Max Racing Team Release
- レース8優勝 ミハエル・サウター(BIRTH RACING PROJECT【BRP】)
-

「ジェシーがジャンプスタートだというのはわかっていなかったんですが、僕自身のスタートも悪くなかったので、なぜかすごく速いなあと思っていました。そのあとのペースは良かったんですが、オーバーテイクするのは難しかったです」
「それでもバックストレートで抜くことができて、その後雨がすごく降ってきて、セーフティーカーが入って終わりました」
「ジャンプスタートの話はレースが始まって3周目ぐらいで無線で聴きました。でもコース上で抜きたかったので、プッシュしました」
「次のもてぎは去年も走ったことがあり、4位に入っているので自信があります。また勝てるように頑張ります」
- レース8決勝2位 セバスチャン・マンソン(BIRTH RACING PROJECT【BRP】)
-

「いいレースでした。スタートもペースも良かった。チームのみんなで協力し合ってここまできました。雨が降ってきて、リタイヤの可能性がありましたが、僕はここまでの2レースで多くのことを学び、進歩することができました。いいクルマを用意してくれたG FORCEチームには大変感謝しています」
「とても難しいコンディションでセーフティカーが入りましたが、いいレースになりました」
- レース8決勝3位 辻子 依旦(PONOS RACING)
-

「最初はドライだったんですけど、途中から降ってきて、いろいろありました。ただペースは良かったんです。まあ満足できるレースです」
「次のもてぎも頑張ります。間に他のレースも入っていますけども(笑)」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

2024年フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)第3戦のレース8決勝が6月30日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、ポールポジションからスタートしたミハエル・サウター(G FORCE F111/3)が29日のレース6に続き、今季通算4勝目を挙げた。
レース8決勝は当初予定より10分遅れの午後1時45分より18周で行われた。スタート進行の直前に雨がぱらついたこともあり、ウェット宣言が出ていたものの、路面はほぼドライ。全車スリックタイヤを装着してレースに臨んだ。
なお、中村賢明(TOM'S FORMULA F111)はクルマの修復が間に合わず、残念ながら不出走となった。

スタートでは予選2番手のジェシー・レイシー(G FORCE F111/3)が見事なダッシュを見せ、ポールポジションのサウターと1−2コーナーを並走したのち、モスエスの手前でトップに立つ。3位にはセバスチャン・マンソン(G FORCE F111/3)が続き、予選3番手の堀尾風允(Sutekina Racing)は4位でコントロールラインに戻ってきた。
ところが今度はレイシーに対しジャンプスタートの裁定が下り、レース7のサウター同様10秒ペナルティが課せられることに。
自己ベストを更新しながら周回を重ねるレイシーだったが、サウターは離されずに追い上げる。規定周回の3分の1となる6周を終えてもそのリードはわずか0秒469だ。
9周目のヘアピンでサウターはアウトからレイシーに並びかけ、立ち上がりでラインをクロスさせてインをつく。しかしレイシーも簡単には前に出してはくれない。規定周回の半分となる9周を終えて、レイシーのリードは0秒404、3位のマンソンとは6秒560、4位の堀尾までは8秒527だ。
そしてレースが10周を過ぎたあたりで大粒の雨がコースに落ちてきた。

2位のサウターは12周目のバックストレートでレイシーを捉えて見かけ上もトップに浮上。その直後、4位を走っていた堀尾が12周目のアトウッドカーブ立ち上がりでコースオフ。このため13周目からセーフティーカーが導入された。
結局、レースはSC先導のまま17周目に入ったところで最大時間の30分に達したため、この周をもって終了、ミハエル・サウターが前日のレース6に続いて今季4勝目を挙げた。
2位はセバスチャン・マンソン。そして猪爪杏奈がセーフティーカー追い越しにより30秒のペナルティを受けたため、マスタークラス優勝の辻子依旦(PONOS RACING)がオーバーオールでも3位表彰台をものにした。
次戦の舞台は栃木県のモビリティリゾートもてぎ。8月24-25日にレース9、10が行われる。





Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO
OKAYAMAチャレンジカップレース第5戦 -RIJ- (2024/06/30) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2024 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 8 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 5 | | | ミハエル・サウター | G FORCE F111/3 BIRTH RACING PROJECT【BRP】 | 17 | 32'19.654 | - | - |
| 2 | 55 | | | セバスチャン・マンソン | G FORCE F111/3 BIRTH RACING PROJECT【BRP】 | 17 | 32'20.812 | 1.158 | 1.158 |
| 3 | 45 | M | 1 | 辻子 依旦 | PONOS RACING PONOS RACING | 17 | 32'22.898 | 3.244 | 2.086 |
| 4 | *53 | | | ジェシー・レイシー | G FORCE F111/3 Bionic Jack Racing | 17 | 32'30.074 | 10.420 | 7.176 |
| 5 | *62 | | | 猪爪 杏奈 | ユピテル羽衣6 F111/3 HELM MOTORSPORTS | 17 | 32'51.744 | 32.090 | 21.670 |
| 6 | 23 | M | 2 | YUGO | S2R Racing N-SPEED | 15 | 32'25.197 | 2Laps | 2Laps |
| ---- 以上規定周回数(75% - 12 Laps)完走 ---- |
| - | 3 | | | 堀尾 風允 | Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM | 11 | 16'48.911 | 6Laps | 4Laps |
| - | 28 | | | 中村 賢明 | TOM'S FORMULA F111 TOM'S FORMULA | - | d.n.s | - | - |
- Fastest Lap: CarNo. 5 ミハエル・サウター(G FORCE F111/3) 1'29/356 (4/17) 149.188km/h
- CarNo. 53は、FRJ競技規則第31条7(反則スタート)により、競技結果に対して10秒加算のペナルティーを科した。
- CarNo. 62は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2.10.10(SC中の追い越し)により、競技結果に対して30秒加算のペナルティーを科した。
- レース6、7、8ポールポジション ミハエル・サウター(BIRTH RACING PROJECT【BRP】)
-

「岡山は初めて走りますが、いいサーキットですね。楽しんで走っています」
「ポールポジションを3回取りましたが、使えるタイヤは2セットなので、全てで勝つのは難しいと思います。でもどのレースでもいいので、一つか二つは勝ちたいですね」
「明日は雨になるかもしれないので判断は難しいですが、新しい方のタイヤはレース1で使う予定です」
- レース6、7、8予選2位 ジェシー・レイシー(Bionic Jack Racing)
-

「予選は1回目、2回目とも良かったです。予選1回目はずっとプッシュしていましたし、2回目もトップからコンマ2秒差でした。ただ2回目ではプッシュしているときにセクター2で飛び出してしまって、クラッシュしてしまいました」
「ターン9(パイパーコーナー)の立ち上がりからオーバーステアが出て、グラベルに飛び出してしまいました」
「レースには自信があります。岡山は鈴鹿やSUGOよりもオーバーテイクしやすいと感じていますから、優勝を目指して頑張ります」
- レース6予選3位 セバスチャン・マンソン(BIRTH RACING PROJECT【BRP】)
-

「まだまだ速くならないといけませんね。ここのコースレイアウトはオーバーテイクしやすそうに感じるので、決勝では順位を上げていきたいです」
「自分のドライビングに原因がありました。もっと攻めていかないといけませんでしたね。決勝では3レースとも優勝を目指します」
- レース7、8予選3位 堀尾風允(SUTEKINA RACING TEAM)
-

「昨日の専有走行が雨だったので、今日初めてドライで走ることになりましたが、みんな同じ条件ではあると思います。明日が雨という予報なので、この予選でドライタイヤを1セット潰してもいいくらいの気持ちで、とにかく周回を重ねようと。攻めきれなかったポイントがありながらも、なんとか絞り出した3番手で、あまり余裕はありませんが、まだやりようはあると思います」
「岡山は2019年にFIA-F4で走ったきりだったので、今日走り始めて『速いなこりゃ?』と思いました(笑)F4よりパワーがあるので戸惑いましたね」
「(連勝した)SUGOとはセッティングが違うので、まだ合わせきれてないよね、って感じです。決勝に向けて大きく変えてみようかなと思います。まずはスタートを決めて、追いついたら抜くだけです」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

2024年フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)第3戦の公式予選1回目が6月29日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、ミハエル・サウター(G FORCE F111/3)がレース6、レース8ともにポールポジションを獲得した。
公式予選1回目は午前9時10分より15分間で行われた。ここでのベストタイム順がレース6、セカンドタイム順がレース8のスターティンググリッドとなる。天候は晴れ。路面はドライだ。
走り出しから好調なのはジェシー・レイシー(G FORCE F111/3)。2周目に1分30秒667、3周目に1分29秒452をマークする。これを3周目にサウターが1分29秒217で上回るが、レイシーは4周目に1分29秒188で再びトップに立つ。3番手には中村賢明(TOM'S FORMULA F111)が1分29秒764で続く。
5周目に入るとサウターが1分28秒635までタイムを上げて再びトップに。レイシーは1分28秒783で2番手。3番手にはセバスチャン・マンソン(G FORCE F111/3)が1分29秒270で続く。
サウターとマンソンは6周を終えてピットイン。レイシーも8周でピットに入り、チェッカーを待たずして走行を切り上げた。
その後もトップ3台を上回るドライバーは現れないままチェッカーが提示され、予選1回目は終了。
この結果、ベストタイム、セカンドタイムともにトップのミハエル・サウターがレース6、レース8のポールポジションを獲得。ジェシー・レイシーもベスト、セカンドともに2番手でレース6、レース8の2番グリッドを獲得した。
ベストタイム3番手はセバスチャン・マンソン。セカンドタイムの3番手は前回のSUGO大会で2連勝を飾っている堀尾風允(Sutekina Racing)だった。
レース6決勝はこのあと午後1時から、レース8決勝は明日の午後1時35分から、いずれも18周で行われる。




Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO
OKAYAMAチャレンジカップレース第5戦 -RIJ- (2024/06/29) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 3 Race 8 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 5 | | | ミハエル・サウター | G FORCE F111/3 BIRTH RACING PROJECT【BRP】 | 1'28.635 | - | - | 150.401 |
| 2 | 53 | | | ジェシー・レイシー | G FORCE F111/3 Bionic Jack Racing | 1'28.979 | 0.344 | 0.344 | 149.820 |
| 3 | 3 | | | 堀尾 風允 | Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM | 1'29.700 | 1.065 | 0.721 | 148.615 |
| 4 | 28 | | | 中村 賢明 | TOM'S FORMULA F111 TOM'S FORMULA | 1'29.712 | 1.077 | 0.012 | 148.596 |
| 5 | 55 | | | セバスチャン・マンソン | G FORCE F111/3 BIRTH RACING PROJECT【BRP】 | 1'30.126 | 1.491 | 0.414 | 147.913 |
| 6 | 62 | | | 猪爪 杏奈 | ユピテル羽衣6 F111/3 HELM MOTORSPORTS | 1'30.666 | 2.031 | 0.540 | 147.032 |
| 7 | 45 | M | 1 | 辻子 依旦 | PONOS RACING PONOS RACING | 1'31.014 | 2.379 | 0.348 | 146.470 |
| ---- 以上基準タイム(110% - 1'37.499)予選通過 ---- |
| - | 23 | M | - | YUGO | S2R Racing N-SPEED | 1'43.567 | 14.932 | 12.553 | 128.717 |
- 優勝 中村仁(TOM'S)
-

「SCスタートで、抜きづらいレースになると思いましたが、ケイレン選手が3コーナーでミスしたところをうまく前に出ることができました。その後もハイペースで走れたので内容もすごくよかったです。大きなミスをしないようにしつつ速さも求め、新しい走りも試していました。次のレースも相手がミスすることを望んでいるわけではなく、ペースには自信があるのでオーバーテクは可能だと思っています」
- 2位 荒尾創大(TODA RACING)
-

「SCスタートで中村選手の後ろにつけていましたが、抜くことはできず、ケイレン選手がミスをしたときにも抜けませんでしたが、ペースはぼくの方がよかったです。後ろから小出選手が迫ってきたので焦ってミスをして抜かれてしまいました。最終ラップにチャンスをつかむことができてよかったです。次のレースですが、SCでもグリッドスタートでもどちらのコンディションでも合わせられるようにしていきます」
- 3位 ケイレン・フレデリック(B-MAX RACING TEAM)
-

「雨のなかの初レースでトリッキーで、得ることが多かったです。1~3コーナーの走りをつかんでなくて、ミスをしてしまいました。クルマのバランスにも問題があり、こういう結果になってしまいました。昨日もトラブルでいい週末ではないです。この経験を生かして次のレースに臨みますが、最後尾グリッドなのでポイント獲得は厳しいと思います」
※3位のケイレン・フレデリックは、この後ペナルティーを科され5位に降格となっている。

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

スーパーフォーミュラ・ライツ第8戦は、6月23日、スポーツランドSUGOで決勝を行い、フロントロー2番手からスタートした中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が、セーフティカースタートとなった雨中のレースを独走で制し、初優勝を飾った。
全国的に広く雨となった日曜日。ウェットでのレースは今シーズン初。まして、今季から導入された新エンジンの特性、クムホタイヤなど、雨における未知な要素が多いだけに、各チーム、ドライナーは手探り状態のなかでスタートを迎えた。
降り続く雨のなか、午前9時にセーフティカー(SC)先導でスタートが切られるが、3周目にマスタークラスの藤原誠(TEAM DRAGON 324)がスピンしてストップ。これによりさらにSC先導が2周続くことになり、その後、実質のスタートが切られた。
トップで1〜2コーナーを抜けたポールポジションスタートのケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)だったが、3コーナーで膨らんでしまい、中村に先行を許してしまう。
トップに立った中村は、ただ一人1分32秒台のタイムを刻み、2位を争うフレデリック、荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)、小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)を引き離していく。その差は、8周目に2秒、14周目に6秒と徐々に大きくなっていく。
僅差の争いを繰り広げる2位グループは、終盤15周目に順位変動が起きる。馬の背コーナー進入で荒尾が若干はらんだ隙を見逃さず小出が前へ出る。これでトップ中村、8秒遅れてフレデリック、小出、荒尾が続く形になった。
4位以下は、小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)、荒川麟(B-MAX RACING 324)、古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)、野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)となり、こちらは序盤から順位が動くことはなかった。
序盤のSCランが長引いたことで、予定していた19周を終える前に最大時間30分を超えたため、18周でチェッカーを迎えることとなった。
誰もがこのままの順位で終わると思ったラストラップ。またしても馬の背で2位グループに動きが出ることになった。3位小出がアウトから2位フレデリックに並びかけるが、フレデリックも小出を抑えようとブレーキングを遅らせたため、2台ともに膨らんでしまい、この間に荒尾が2位に浮上。
レースは独走の中村が初優勝。漁夫の利を得た荒尾が2位、若干のタイムロスでコースに復帰したフレデリックが3位でチェッカーを受けた。
しかし、レース後、フレデリックには「危険なドライビング行為」があったとして5秒加算のペナルティが課された。この結果、小林が3位となった。
マスタークラスは、クラスPPスタートの今田信宏(JMS RACING TEAM)を8周目の1コーナーでかわしたDRAGON(TEAM DRAGON 324)が独走。周回を重ねるたびに今田との差を開いて、今シーズン初優勝。今田の今季5連勝を阻止した。
第9戦決勝は本日、午後0時35分より19周で行われる。






Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
東北大会 in スポーツランドSUGO -RIJ- (2024/06/23) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 8 スポーツランドSUGO 3.5865km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team Engine | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 35 | | | 中村 仁 | モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 18 | 31'16.226 | - | - |
| 2 | 2 | | | 荒尾 創大 | HFDP WITH TODA RACING TODA RACING | 18 | 31'28.333 | 12.107 | 12.107 |
| 3 | 38 | | | 小林 利徠斗 | モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 18 | 31'29.554 | 13.328 | 1.221 |
| 4 | 51 | | | 荒川 麟 | B-MAX RACING 324 B-MAX RACING TEAM | 18 | 31'30.961 | 14.735 | 1.407 |
| 5 | *1 | | | ケイレン・フレデリック | Pilot ONE Racing with B-MAX B-MAX RACING TEAM | 18 | 31'34.119 | 17.893 | 3.158 |
| 6 | 37 | | | 古谷 悠河 | Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S | 18 | 31'34.603 | 18.377 | 0.484 |
| 7 | *36 | | | 野中 誠太 | PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 18 | 31'36.480 | 20.254 | 1.877 |
| 8 | 50 | | | 小出 峻 | HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM | 18 | 31'49.421 | 33.195 | 12.941 |
| 9 | 30 | M | 1 | DRAGON | TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON | 18 | 32'07.587 | 51.361 | 18.166 |
| 10 | 4 | M | 2 | 今田 信宏 | JMS RACING TEAM JMS RACING TEAM | 18 | 32'16.585 | 1'00.359 | 8.998 |
| 11 | 8 | M | 3 | 清水 康弘 | GNSY 324 GNSY RACING | 18 | 32'46.050 | 1'29.824 | 29.465 |
| 12 | *13 | M | 4 | 藤原 誠 | TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON | 16 | 32'34.339 | 2Laps | 2Laps |
| ---- 以上規定周回数(90% - 16 Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo. 中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC) 1'32.093 (17/18) 140.200 km/h
- CarNo. 13は、H項2.10.11(SC中の危険走行/スピン)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
- CarNo. 1は、2024 SFL統一規則15.1.2(危険なドライブ行為/コース外への押し出し)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
- 第7戦ポールポジション、第8戦予選4位 小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)
-

「木曜日の練習から調子自体は悪くなくて、安定して上にいました。ポールを確実にするためにエンジニアと話をして、ドライビングを見直しました。第7戦はうまくはまりましたね。第8戦は、第7戦からの路面の変化を読み切れなくて、ちょっとポールを取れませんでした。決勝ですが、やるべきことは普通にスタートして、そのまま危なげない走りで勝ちたいと思います。第7戦勝てば第9戦のポールなので第7戦の方が重要度は高いので、予選的にはトータルでよかったと思います」
- 第7戦予選2位、第8戦ポールポジション ケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)
-

「第7戦が2位、第8戦がポールポジションで、2レースともにフロントローからスタートできることはとても嬉しいです。今回のリザルトはオートポリス大会と比べて天と地の差があります。チームがオートポリスからクルマを見直してくれて、今回のパフォーマンスを示すことができました。チームの持てる力、スピードをアピールすることができて良かったです」
- 第7戦予選3位、第8戦予選6位 荒川麟(B-MAX RACING 324)
-

「第7戦は僅差で、トップが見えたので第8戦は思い切っていったら、セクター2で飛び出してしまいました。タイヤのいいところを使えずに沈んでしまいました。攻めた結果なのでしょうがないです。決勝ですが、オートポリスもここもぜんぜん抜けないので、スタート勝負になると思います。でも、スタートは得意ではないです」
- 第7戦予選4位、第8戦予選2位 中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)
-

「第7戦はおおきなミスが響きました。第8戦も行けたかも知れないというタラレバがありました。そこが課題です。コースのコンディションとか読んで、一発で合わせきるという力がまだまだなくて未熟だと感じます。第7戦の大きなミスを修正して走れたのはよかったんですが、第8戦はその反面消極的になってしまいました。練習もロングで走りましたが、今日は暑いのでそこはシビアになってくると思います。スタートさえミスしなければ表彰台は乗れると思います」
- 第7戦予選7位、第8戦予選3位 荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)
-

「第7戦の予選はミスもあっていい形で終れませんでしたが、第8戦の予選ではうまくまとめることができ、まずまずの順位で終れてよかったです。第7戦はトップからコンマ3でしたが、自分のミスでそれ以上落としているのがあるので、それがなければちぎれたのかなと思います。決勝ですが、順位を上げられればいいですが、前回のレースもいいスタートを切れてないので、まずは普通にスタートしたいと思います」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
Shigeru KITAMICHI


全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第7戦、第8戦は22日、スポーツランドSUGOで公式予選を行い、第7戦は小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)が、第8戦はケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)がポールポジションを獲得した。
第7戦の公式予選は午前11時から10分間で行われた。天候は晴れで、徐々に暑くなってきた。
真っ先にコースインしたのは小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)。3周ウォームアップを行い、4周目に1分13秒574を記録しトップに立つ。このタイムを上回ったのは、3周目にアタックした古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)で13秒575で小林をかわしトップに立つ。
さらに、小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)が、1分13秒260でトップに立つと、2位にはケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)が13秒260で続く。3位にも荒川麟(B-MAX RACING 324)が13秒336で上がってきた。
4位には中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が上がり、古谷は5位、小林は6位まで順位を落とし予選を終えた。7位には荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)が、ここまで2勝を飾っている野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)が8位で続いた。
ポールポジション(PP)小出と2位フレデリックとの差は0秒072、その後ろの3位の荒川は0秒004差、トップから8位荒尾まではなんと0秒490差で、僅差の予選となった。
マスタークラスは総合9位で今田信宏(JMS RACING TEAM)がPPを獲得した。
第8戦の公式予選は第7戦終了から10分間のインターバルで午前11時20分より10分間で行われた。
ここでも小林が真っ先にアタックを敢行。1分13秒290でトップに立つ。古谷が13秒437で2位につけるが、直後、中村が13秒037をたたき出しトップに浮上。
その中村を上回ったのはフレデリック。1分13秒025でトップに立った。その後、荒川がセクター1で全体ベストを更新しながらアタックを続けるが、コースアウトして万事休す。フレデリックが来日初PPを獲得した。2位には中村が、3位にはタイムを更新してきた荒尾が入った。
第7戦PPの小出は振わず、4位。5位には小林が、6位には荒川が入った。
マスタークラスは前戦に続き、総合9位で今田信宏(JMS RACING TEAM)がPPを獲得した。
第7戦決勝は本日22日午後3時35分より26周で、第8戦決勝は明日23日午前9時より19周で行われる。



Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
東北大会 in スポーツランドSUGO -RIJ- (2024/06/22) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 8 スポーツランドSUGO 3.5865km
| Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 1 | | | ケイレン・フレデリック | Pilot ONE Racing with B-MAX B-MAX RACING TEAM | 1'13.025 | - | - | 176.808 |
| 2 | 35 | | | 中村 仁 | モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 1'13.037 | 0.012 | 0.012 | 176.779 |
| 3 | 2 | | | 荒尾 創大 | HFDP WITH TODA RACING TODA RACING | 1'13.151 | 0.126 | 0.114 | 176.503 |
| 4 | 50 | | | 小出 峻 | HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM | 1'13.236 | 0.211 | 0.085 | 176.299 |
| 5 | 38 | | | 小林 利徠斗 | モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 1'13.290 | 0.265 | 0.054 | 176.169 |
| 6 | 51 | | | 荒川 麟 | B-MAX RACING 324 B-MAX RACING TEAM | 1'13.328 | 0.303 | 0.038 | 176.077 |
| 7 | 37 | | | 古谷 悠河 | Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S | 1'13.437 | 0.412 | 0.109 | 175.816 |
| 8 | 36 | | | 野中 誠太 | PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 1'13.599 | 0.574 | 0.162 | 175.429 |
| 9 | 4 | M | 1 | 今田 信宏 | JMS RACING TEAM JMS RACING TEAM | 1'15.023 | 1.998 | 1.424 | 172.099 |
| 10 | 30 | M | 2 | DRAGON | TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON | 1'15.554 | 2.529 | 0.531 | 170.890 |
| 11 | 8 | M | 3 | 清水 康弘 | GNSY 324 GNSY RACING | 1'15.952 | 2.927 | 0.398 | 169.994 |
| 12 | 13 | M | 4 | 藤原 誠 | TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON | 1'16.060 | 3.035 | 0.108 | 169.753 |
| ---- 以上基準タイム予選通過 ---- |
- 優勝 堂園鷲(Kデンタルオフィス☆ミスト)
-

「昨日優勝するってチームの人にも言ってたので有言実行できてよかったです。タイヤの温めとかも意識して入念にできたので、序盤で他のドライバーより速かったです。S-FJも今年から乗り始めて、鈴鹿で初めて練習して、ここが一番練習量があり、いろいろ発見とかもあって、勝てたのでいい経験になりました。来週の日本一は優勝はもちろん、ポールポジションも取れるように頑張ります」
- 2位/チャンピオン 白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)
-

「昨日のスピンを反省して、チームと話し合ってセッティングを変えたのがバッチリでした。ウオーミングアップでタイヤが暖まらない感じがあって、みんな同じなら無理して行こうと思いました。スタートもよくてレースの展開もあったのですり抜けることができました。ぼくより八巻さんの方が速かったのでちょっと焦りました。最後、バックマーカーに引っかからなければ優勝にも届いたかも知れません。来週の日本一は昨日のレースのようなことはなく、しっかり頑張ります」
- 3位 田中風輝(M2 engineering KK-SII)
-

「今週2レースともマシンのバランスに悩まされました。チャンピオンは取れる可能性はあったんですが、最低条件の1位が取れなくて、速さが足りなかったです。昨日よりもマシンのバランス的に厳しかったです。来週の日本一は切り替えて優勝を目指して頑張ります」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

スーパーFJ地方選手権鈴鹿・岡山シリーズ最終第8戦は3日、鈴鹿サーキットで12周の決勝を行い、4番グリッドからスタートした堂園鷲(Kデンタルオフィス☆ミスト)が初優勝を飾った。20番グリッドから怒濤の追い上げで2位に入った白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)がチャンピオンを獲得した。
最後の戦いのフォーメーションラップは午後1時5分に始まった。上空の雲は徐々に増え、太陽は隠れた。気温は14度だが、1コーナーに向かって吹く強い風のため体感温度はさらに低い。久保直也(AQUAだーはまRacing)がペナルティーでピットスタートとなったため21台がグリッドに着きスタートが切られた。
ポールポジションの岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ)は好スタートを切りトップで1コーナーへ向かう。2位には村田悠磨(Rn-sports制動屋Vierueka)が、3位には田中風輝(M2 engineering KK-SII)がつけここまではグリッド順。4位には5番グリッドから渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)が上がり、5位に堂園鷲(Kデンタルオフィス☆ミスト)、6位に小田優(AUTOBACS Drago CORSE KK-SⅡ)、7位に迫隆眞(EAGLE ERS S-FJ)が続く。逆バンクでは渡会が田中を捉え3位に、ヘアピンでは迫が小田を捉え6位に浮上した。
スプーンでは3位渡会に4位田中が並びかけ、田中の直後につけていた堂園の3台が130R手前で3ワイドの攻防となる。ここからシケインにかけての争いは堂園に軍配、田中が続き渡会は5位までドロップダウン。
1周目、トップ岡本は2位村田を1秒5離して戻ってきた。3位に堂園が、4位に田中が、5位に渡会が、6位に迫が、7位に小田が、8位に永原蒼翔(ピットワークながはら/MYST)が続く。20番グリッドからスタートした白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)は11台抜きで早くも9位まで上がってきた。
2周目の1コーナーでは、ストレートで堂園のスリップについた3位田中がアウトから2位に浮上。スプーンでは白崎が永原を捉えて8位に浮上した。
3周目、2位村田のペースが上がらないため、シケインからストレートにかけ田中と堂園の渡会が追いつきこの4台が接近戦となる。4周目の1コーナーでは堂園が2位に浮上し、3位に田中、村田は2台にパスされ4位に落ちた。また、白崎が小田をパスし7位まで上がってきた。
2位に上がった堂島はトップ岡本に急接近。4周目に1秒9あった差を5周目に1秒3とすると6周目にはここまでのファステストラップを記録し0秒2差と背後についた。この間、白崎の勢いもとどまることをしらず、迫、渡会をパスして5位まで浮上した。
7周目の1コーナーでは、ペースの上がらない岡本を堂園が捉えついにトップに立つ。
8周目、5位を走る白崎が1コーナーでインから迫を捉え4位に浮上すると、さらに130Rでは3位の田中にアウトから並びかけ、シケインでインから3位に浮上、この周2台をパスした。
9周目、さらに白崎はスプーンでインから2位を走る岡本を捉え2位まで浮上した。
10周目、トップを走る堂園と2位に上がった白崎との差は1秒9。3位に落ちた岡本は力尽きたか、田中、迫にもかわされ5位に落ちる。
11周目、トップ堂園と2位白崎との差は1秒3まで縮まった。しかしファイナルラップで逆転できる差では無く、堂園がトップでゴール。3大会、4戦目にして初優勝を飾った。2位に入った白崎はチャンピオンを獲得した。
3位には田中。チャンピオン獲得には優勝が絶対条件だったが、ペースが上がらず悔しいレースとなった。
11周目まで4位につけていた迫はファイナルラップで7位までドロップ。4位にはチームメートの岡本をパスしてきた渡会が、5位には岡本が、6位には小田が入った。
昨日のスピン、リタイアでほぼ最後尾スタート、チャンピオン獲得に黄信号のともった白崎だったが、18台抜きの快走で2位に入り観客を魅了、見事戴冠となった。
今シーズンのスーパーFJはこれですべて終了。限定Aライセンスを取得し、シーズン途中から参戦してきた田中、堂園、迫などが速さを見せ、若い息吹の胎動を感じされるシーズンとなった。
来シーズンのスーパーFJも菅生・もてぎ、筑波・富士、鈴鹿・岡山、オートポリスの4シリーズが開催される。2月24日には先陣を切って鈴鹿・岡山シリーズがここ鈴鹿で開幕する予定だ。今年に勝る熱い戦いを期待したい。










Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsprts Forum
Yoshinori OHNISHI
鈴鹿クラブマンレースFinal Round -RIJ- (2023/12/03) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2023 S-FJ鈴鹿・岡山シリーズ Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Driver | Car Maker Model | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 56 | 堂園 鷲 | Kデンタルオフィス☆ミスト MYST KK-S2 | 12 | 27'02.252 | - | - |
| 2 | 91 | 白崎 稜 | TAKE FIRSTスタッフリソース MYST KK-S2 | 12 | 27'03.566 | 1.314 | 1.314 |
| 3 | 2 | 田中 風輝 | M2 engineering KK-SII MYST KK-S2 | 12 | 27'04.904 | 2.652 | 1.338 |
| 4 | 7 | 渡会 太一 | FTKレヴレーシングガレージ MYST KK-S2 | 12 | 27'09.637 | 7.385 | 4.733 |
| 5 | 9 | 岡本 大地 | FTKレヴレーシングガレージ MYST KK-S2 | 12 | 27'10.288 | 8.036 | 0.651 |
| 6 | 34 | 小田 優 | AUTOBACS Drago CORSE KK-SⅡ MYST KK-S2 | 12 | 27'10.374 | 8.122 | 0.086 |
| 7 | 71 | 迫 隆眞 | EAGLE ERS S-FJ MYST KK-S2 | 12 | 27'10.579 | 8.327 | 0.205 |
| 8 | 11 | 村田 悠磨 | Rn-sports制動屋Vierueka MYST KK-S2 | 12 | 27'15.127 | 12.875 | 4.548 |
| 9 | 88 | 八巻 渉 | 中日本自動車短期大学MSE学科KK-SII MYST KK-S2 | 12 | 27'15.193 | 12.941 | 0.066 |
| 10 | 36 | 畔柳 拓武 | イーグルスポーツ MYST KK-S2 | 12 | 27'17.864 | 15.612 | 2.671 |
| 11 | 1 | 元山 泰成 | ECOTEH WORKS MYST KK-S2 | 12 | 27'19.892 | 17.640 | 2.028 |
| 12 | 51 | 永原 蒼翔 | ピットワークながはら/MYST MYST KK-S2 | 12 | 27'28.488 | 26.236 | 8.596 |
| 13 | 55 | 板倉 慎哉 | AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII MYST KK-S2 | 12 | 27'36.988 | 34.736 | 8.500 |
| 14 | 15 | 梅本 幸汰 | Rn-sports制動屋KK-S2 MYST KK-S2 | 12 | 27'38.251 | 35.999 | 1.263 |
| 15 | 47 | 山根 一人 | 光精工TK-Sport MYST MYST KK-S2 | 12 | 27'40.066 | 37.814 | 1.815 |
| 16 | 79 | 三瓶 旭 | 中日本自動車短期大学MSE学科KK-SII MYST KK-S2 | 12 | 27'43.355 | 41.103 | 3.289 |
| 17 | 17 | 中嶋 匠 | Aviator A-ONE MYST KK-S2 | 12 | 27'54.354 | 52.102 | 10.999 |
| 18 | 32 | 天谷 伶奈 | TODOROKI☆KKSII MYST KK-S2 | 12 | 27'59.466 | 57.214 | 5.112 |
| 19 | 21 | 太田 浩 | ミスト・セキグチ・制動屋 MYST KK-S2 | 12 | 28'17.453 | 1'15.201 | 17.987 |
| 20 | 98 | JUN | BlueStyle・APR鹿児島ER2C WEST 17J | 12 | 29'08.881 | 2'06.629 | 51.428 |
| 21 | 72 | 久保 直也 | AQUAだーはまRacing WEST 07J | 11 | 27'09.150 | 1Lap | 1Lap |
| 22 | 45 | 山岡 正輝 | PONOS M2 KK-SII MYST KK-S2 | 11 | 27'31.532 | 1Lap | 22.382 |
- Fastest Lap: CarNo. 91 白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース) 2'14.228 (7/12) 155.744 km/h

2023インタープロトシリーズPOWERED BY KeePer第4大会が11月25日(土)・26日(日)に富士スピードウェイで開催され、第7戦は#44 山下健太(NAVUL)が勝利。第8戦は#3 阪口晴南(INGING MOTORSPORT)が優勝したが、阪口を2ポイント差で逆転した山下が、自身初のシリーズチャンピオンに輝いた。
今回も12台のIP車両が参戦したが、新たに#8 ルーニーアキランドダイワIPSが加わり、今季のSUPER GTのGT300クラスでシリーズチャンピオンに輝いた川合孝汰がインタープロトデビューを果たした。
第3大会を終え、85ポイントを得ている阪口がランキングをリードしていたが、25日(土)に行われた公式予選で、山下が1分44秒752を記録しポールポジションを獲得。最終大会は通常の1.5倍のポイントが付与されるため、阪口との差を4ポイントに縮めた。
2位には#37 福住仁嶺(キーパー号)、3位には#16 ロニー・クインタレッリ(ララパルーザ)が入り、ポイントリーダーの阪口は4番手から決勝レースを迎えた。
晴天に恵まれた26日(日)の決勝レース。まず行われた第7戦(9周もしくは17分)は、ポールポジションの山下が好スタートを決めた一方で福住が少し出遅れ、TGRコーナーでクインタレッリが2番手に浮上した。ポジションを落とした福住は、2周目のTGRコーナーからコカ・コーラコーナーにかけてクインタレッリに仕掛けていき、2番手を奪還。その隙をついて阪口もクインタレッリをとらえ、3番手に浮上した。また、後方でも複数台による接近戦が展開され、いつも以上に激しいバトルが繰り広げられた。
トップの山下は、一時1.8秒のリードを築くも、レース後半になると後続のライバルに迫られる展開となった。7周目には福住が0.5秒後方まで接近すると、最終ラップのパナソニックコーナーで山下の攻略を狙ったが、順位の入れ替えはならず。わずか0.1秒差で山下が逃げ切り、今季4勝目を飾った。2位は福住、3位は阪口となり、この時点で山下がランキングで阪口を逆転。第8戦では2位以内に入れば無条件でチャンピオンが決められる状況となった。
第7戦の順位をもとにグリッド再整列が行われ、今季の最終戦である第8戦(9周もしくは17分)のスタートが切られた。ここでは山下、福住、阪口による三つ巴のバトルが序盤から白熱。まずは2周目のコカ・コーラコーナーで阪口が2番手に浮上すると、徐々に山下との差を詰めていき、6周目のコカ・コーラコーナーで逆転を果たしてトップに浮上した。
3位以下にポジションを下げてしまうとランキングで阪口に再逆転を許してしまう山下は、後方からの福住の追い上げを必死にしのぐ。最終ラップでの山下と福住の2番手争いは、パナソニックコーナーを立ち上がりゴールラインまで続いたが、最後まで順位が入れ替わることはなくチェッカーフラッグ。阪口が今季2勝目を飾った。2位には山下、3位に福住が続いた。
これにより、山下が135ポイントとなり、自身初となるインタープロトのシリーズチャンピオンを獲得。阪口はわずか2ポイント届かずランキング2位。同3位は福住(108ポイント)となった。
5台が出走したGR Supra GT4 EVOクラスは、#39 坪井翔(P.MU GR Supra GT4 EVO)が、予選でコースレコードを記録する速さでライバルを圧倒。決勝でも後続を寄せ付けない走りで2連勝を飾った。
- IPS第7戦 優勝/シリーズチャンピオン:#44 山下健太(NAVUL)
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「1レース目のスタートで後ろを引き離せたので、このまま逃げ切れると思ったのですが、周回を重ねるにつれて後続に詰められる展開になりました。2レース目は厳しくなるだろうなと思ったのですが、その通りになりました。なんとか阪口選手を抑えたかったですけど、抑えきれなかったです。インタープロトは相手の後ろにつくと速さが戻ることがあるので、残り周回でチャンスはあるのかなと思いましたけど、仕掛けることはできませんでした。最終戦の結果は2位ですが、チャンピオンを獲ることができて嬉しいです。僕自身、インタープロトは長い間出ているのですが、チャンピオンを獲れていないことが気がかりでした。本当は勝って終わりたかったですけど、第1大会でレースができなかったことを考えると良かったです。すごいドライバーたちが参戦しているレースなので、このチャンピオンは誇りに感じます」
- IPS第8戦 優勝:#3 阪口晴南(INGING MOTORSPORT)
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「第7戦が終わった後に、チームにポイントを計算してもらい、僕が優勝して山下選手が3位にならないとチャンピオンを獲れないと聞きました。そうなると、自分としては勝つことだけを考えて、最後を締めくくれるようにということを考えました。ペースは良くないかなと思っていましたが、2レース目が始まると前についていくことができました。今回も力強いクルマを作ってくれましたし、ここまで安定して速さを引き出せたシーズンはなかったので、本当にチームの皆さんに感謝したいです」
株式会社インタープロトモータースポーツ

■Introduction
11/4(土)〜11/5(日)に根本が今年スポット参戦するオートバックス・スーパーGT 2023の最終戦となる第8戦が、栃木県に位置するモビリティリゾートもてぎにて開催された。
本来根本は第3(C)ドライバー登録のため本レースへは参加の予定が無かったが、金曽監督からの要請を受け、Bドライバーとして本レースへ参戦することとなり、今シーズン2度目の表彰台獲得に向け注力することとなった。

■Qualify:Q1-4th Q2-6th
現地時間4日14時20分、決勝のスターティンググリッドを決する公式予選が行われた。スーパーGTでは参戦台数が多いことからグループA・グループBに分けられた上で予選1回目、Q1を実施。それぞれのグループの各上位8台が、決勝のスターティンググリッドを決めるQ2へ進出しポールポジションを争うレギュレーションとなっている。
根本は2020年のスーパー耐久シリーズでGTカーでの茂木の走行経験はあるが、スーパーGT車両での走行は今大会が初めてとなる。練習走行では特に大きなトラブルもなく順調に周回をこなすことができたため、十分な練習量を確保した上で予選に挑むことができた。
Q1は根本が担当。実は練習走行から、今回持ち込んでいたタイヤとセットアップとのマッチングに若干苦戦していた31号車。この予選でも若干その傾向が見られた。Q1では根本が安定したパフォーマンスを見せ、1分46秒823を記録し4番手となると、Q2を担当した小高選手は1分46秒098で6番手を獲得。これまで予選ではフロントローやセカンドローをコンスタントに獲得してきていただけに、悔しい内容となったが、しっかりと上位フィニッシュが可能なスターティンググリッドを獲得してみせた。

またこの予選での両者のフィードバックをもとに、決勝日朝に行われたウォームアップ走行で更なるセットアップ変更を実施。前戦オートポリスではこのウォームアップ走行でのセットアップ変更によりクルマのバランスを崩してしまったこともあり、今回はそのバックデータも活用しながら、無理のない範囲でドライバビリティを向上させる変更を施した。

■Race:4th
現地時間13時00分、春から約半年間に8戦を戦ってきたスーパーGTシリーズの最終戦となるもてぎ300kmレースがスタートした。今大会ではスタートドライバーを根本とし、後半スティントを小高選手が担当するという戦略を採択。通常根本が今シーズン参戦してきた450kmレースとは異なり、300kmレースではピットインを1度のみ行うレギュレーションとなっている。セーフティーカーやフルコースイエローの影響を最小限に抑えつつ、エースドライバーの小高選手にロングスティントを託すことで上位フィニッシュを目指すこととなった。
自身初のスタートスティントを任されることとなった根本だが、通常参戦しているGTワールドチャレンジとのレギュレーションの違い(スーパーGTではグリーンライト点灯後、スタートラインまで追い越し禁止)を踏まえつつ、スムーズなスタートをみせる。ウォームアップが上手くいったのか、前を行く18号車UPGARAGE NSX GT3へプレッシャーをかけ続けるもオーバーテイクには至らず。膠着状態が続く中、チャンピオンをかけて戦う52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GTと順位を入れ替え、2台で協力しつつ前を追う展開とした。しかし52号車も順位を上げるには至らず。実はこの時、31号車と52号車は同じくタイヤ無交換戦略を採択していたため、無理にタイヤを使ってしまうのではなく、なるべくトップグループから離れることなく、タイヤをセカンドスティントまでもたせるよう注力し周回を重ねた。

予定通り21周目にピットインを敢行し、小高選手へと交代。序盤の数周こそタイヤのピックアップや一時的なグリップ低下に悩まされた小高選手だったが、交代後6周目を過ぎた頃にはペースを取り戻し、1分51秒台での周回を重ねていく。ピットウィンドウにて多少の順位の前後はあったものの、順調な走りを見せていった。
44周目、1コーナーで64号車Modulo NSX-GTと360号車RUNUP RIVAUX GT-Rが接触したことによるフルコースイエローが導入される。RUNUPは再スタートを切ることができたが、64号車はここでレースを終えることとなった。またこの再開後に勢いを増してきた6号車DOBOT Audi R8 LMSに先行を許し、順位を7番手へドロップしてしまう。
レース残り8周、サーキットを走るレーシングカーのワイパーが動き始める。シリーズ争いを混沌とさせる雨がサーキットに降り注いできたのだ。前方を行くライバルがペースを落とす中、ロングホイールベースの安定感を武器にペースを維持する小高選手はここから猛追を開始。GT500との駆け引きや56号車リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rのアグレッシブな防御に苦戦しつつも、53周目にはオーバーテイクに成功。また今大会で同じブリヂストンタイヤを使いつつもハード側のタイヤを選択した2号車は、雨により低下した路面温度に苦戦。チャンピオン獲得へ最後の希望を託しウェットタイヤへと交換するためピットインしたが、そのまま雨量が増えることはなく、表彰台から脱落。結果、31号車apr LC500h GTは表彰台には0.4秒届かなかったものの、4位を獲得しシーズンを終えた。


- 根本コメント
-
「まずは本来第3ドライバーの必要がない300kmレースにも関わらず、自分を招集してくださったチームに感謝致します。前大会オートポリスでの表彰台獲得への貢献を踏まえ、シーズンを締めくくる最終戦でも自分を信頼して乗せて頂けることをとても嬉しく思います」
「オートポリス戦も含め、今シーズンは練習走行で常に何らかの影響で走行時間が限られてしまうことが多かったため、今大会ではスムーズな走り出し、セットアップ変更、またスーパーGT車両での走行は初となる自分の走行マイレージ稼ぎを主なメニューとしてプランを立てていました。走行序盤は順調にプログラムを遂行できていたものの、途中でフロントまわりの変更を施した際に少し時間がかかってしまったことから20分程走行時間を失うこととなってしまいました。とはいえ予選に向けてはFCYテストやウォームアップ走行もあったことで、必要最低限戦えるペースまでは持っていくことができました」
「予選や決勝に関しては、ひとまず必要最低限の仕事はできたかなと思います。自分的にはドライバーもクルマもまだまだ良くなるという感覚もありますし、何より今シーズン乗せて頂く中で表彰台の中央に立てなかったことを悔しく思います。今大会は僕にとって6戦目となりましたが、乗るたびに新しい発見ばかりで、特に決勝後の振り返りでABSの活用方法について小高選手やチームからのアドバイスを受け、自分にとってまた新しい発見となりました。予選や決勝前に見つけられていればという思いももちろんありますが、そこは次回参戦のチャンスがあれば是非活かしていきたいと思います」
「来年以降どうなるかはまだ未知数ですが、ひとまず一年間aprの一員として、スーパーGTの世界で戦えたことを嬉しく思います。このチャンスを掴めたのは、日頃より献身的なサポートをくださっているスポンサー様、個人スポンサーTeamNEMOTOの皆さま、そしてファンの皆さまのご支援があったからこそだと実感しております。次のチャンスを頂けたときには、更に速く強いドライバーとして迎えて頂けるよう、オフシーズンも精力的に活動してまいりたいと思います。今後とも引き続き根本悠生の応援をどうぞよろしくお願いいたします」
- ▼来場者数公式発表(決勝日16:10時点)
- 11月4日(土)15,600人(曇)
- 11月5日(日)30,000人(曇/雨)
- 大会総入場者数 35,600人
BORDERLESS LLC. / Yuki Nemoto

GT500クラス 坪井翔/宮田莉朋組(36号車・au TOM'S GR Supra)
- 坪井翔(TGR TEAM au TOM'S)
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「本当に最高の結果を得られたなあと思います。この前チャンピオンを取った時は、どちらかというと他力本願で、優勝して、他のチームの順位次第、という形でした。追う立場であって、とにかく勝つだけというシンプルな考えでレースをしていました。今回も考えはシンプルだったんですけど、やっぱり追われる立場でプレッシャーもある中で、勝ってチャンピオンを取ることができたということがすごく良かったです」
- 宮田莉朋(TGR TEAM au TOM'S)
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「自力でチャンピオンを取るには2位以内、ということで今回もてぎに臨みましたが、もてぎに関しては苦手意識があり、去年もQ1を突破できなかったので、今回はまずはQ1を突破できればと、その上でQ2でトップ3に入れれば理想的だなぐらいに考えていました。先週スーパーフォーミュラでチャンピオンを取りましたが、その時と同じメンバーでGTを戦っているので、このメンバーでGTもチャンピオンを取ろう、という気持ちがすごく高かったです。全体的に良い流れがあったのかなあと思います」
「SNS上ではダブルタイトルの最年少記録だと書かれているので、その通りだと嬉しいです。僕はFIA-F4に始まり、F3とスーパーフォーミュラ、そしてスーパーGT500と日本の主要なカテゴリー全部でチャンピオンを取ってきたので、心置きなく世界に出ていけます」
「もちろん坪井くんやチームの皆さん、伊藤監督のおかげでチャンピオンを取れたので、感謝していますし、二冠というのはトヨタでは初めてのことで、同じチームでというのも初めてなので、素晴らしい結果を残せて嬉しいですし、僕を育ててくれた皆さんには感謝しかありません」
「スーパーフォーミュラの時もいいましたが、F1に乗ってるドライバーよりも成績を残していますし(笑)この結果をきっかけに、自動車メーカー関係なしにたくさんのオファーをお待ちしています。もちろんTGRの皆さんにも。これは結構営業で使えるアピールポイントだと思いますので。WECのメンバーからも祝福のメッセージをいただいていますが、日本のカテゴリーは本当にレベルが高いので、胸を張って日本人のレベルの高さを世界で証明することが次に自分のやるべきことだと思います」
- チーム監督 伊藤大輔(TGR TEAM au TOM'S)
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「ホッとしています。というのも今シーズンは周りからも必ずチャンピオンを取れるだろうと思われるぐらいにレベルの高いドライバーが二人いたので、プレッシャーもありましたし、二人が走りだけではなく、エンジニアとのやりとりやブリヂストンとのコミニュケーションも非常にスマートにやってるなあという印象を受けています」
「今回は色んなことがありましたが、難しいコンディションの中非常にうまくやってくれたなあと思います。3号車は非常に強かったですし、年間を通じてライバルだったと思います。その中でタイトルをきちんと取れたことを非常に嬉しく思っています」
GT300クラス 吉田広樹/川合孝汰組(52号車・埼玉トヨペットGB GR Supra GT)
- 吉田広樹(埼玉トヨペット Green Brave)
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「素直に嬉しいです。このチームに移ってきて5年目ですが、コロナ禍で不規則なスケジュールだった中でランキング2位になったり、去年も最終戦までチャンピオン争いができたりしましたが、詰めきれない部分がありました」
「今シーズンはミスせず自分達のレースをしようと心がけてやってきましたが、本当に紙一重のところがあって、今年はその紙一重の良い方を取ることができたなあと。その結果がシリーズチャンピオンなんですが、今日も含めて苦しいレースが多くて、僕たちドライバーもプレッシャーを感じていました。メカニックもすごくそれを感じていて、JAF-GTはいじれる部分が多い分迷いもあり、マシンも4年目でしたが、今回は本当にノートラブルでしたし、チームみんなが同じプレッシャーの中、フォローしあって戦えました」
- 川合孝汰(埼玉トヨペット Green Brave)
-
「嬉しいの一言です。FIA-F4で所属していたチームが撤退した時にお声をかけていただき、そこから大変お世話になってきました。コロナ禍で変則的なスケジュールの中、初めてのクルマで右も左も分からないまんまチームに入らせていただきましたが、監督をはじめ、吉田さんやメカニックの皆さん、埼玉トヨペットの皆さんにすごく教えていただいたり、助けていただくことが多かったので、しっかり結果として返していきたいと思いつつもここ3年は思うようにいきませんでした。ですからこのようにチャンピオンという結果を残せたことが本当に嬉しいです」
「今回は僕がスタートして、吉田さんにチェッカーを受けていただきましたが、その時にチームの皆さんの笑顔とか、ホッとした表情を見ることができたのが非常に嬉しかったなあと思います」
- チーム監督 青柳浩(埼玉トヨペット Green Brave)
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「夢にまで見た舞台ということで、販売店の人間としてモータースポーツにチャレンジをして、まだまだ獲得するのは難しいタイトルだと思っていた中で、スーパーGTに参戦して7年で頂点に立つことができたことを本当に嬉しく思います。こういうディーラーが活躍することで、モータースポーツを盛り上げていくための一助になれたらな、と嬉しく思っています」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
GT500クラス優勝 36号車au TOM'S GR Supra(TGR TEAM au TOM'S)

- 坪井翔(TGR TEAM au TOM'S)
-
「鬼門となるもてぎで予選3位になれたのが大きかったです。あとは決勝で前の1台を抜ければという状況で、今年の36号車は決勝で強いレースをしてきているので、3位からスタートできれば前2台くらいは抜けるんじゃないかなあと思っていたんですが、17号車を抜かないとチャンスはないし、17号車を抜ければ3号車に追いつけるかも、というぐらいにペースには自信があったんですが、ライバルは強力でなかなか抜く機会を見出せず、23周目にようやく自力で抜くことができました」
「このままいけばチャンピオンを取れる状況でしたが、まだピット作業を終えていなかったので、そこでポジションを落とさないようプッシュしましたし、作業時間が短くなるよう燃費のことも考えて走っていたので、その辺もうまくいったのかなあと思います」
- 宮田莉朋(TGR TEAM au TOM'S)
-
「今回のレースはドライで走っている時は3号車が速かったですし、後ろの23号車も速かったです。この順位のままで終われればチャンピオン、という中で走っていました。雨が降ってきたところで3号車との差が縮まってきて、なんとなくチャンスが来るかもなあと思っていた中でああいう展開になりました。ミスなく、チームと共に1年間やれたことの集大成としてこういう結果を残せたので、チームの皆さんとTGRの皆さんには感謝しかないです」
「3号車と23号車のラップタイムを気にかけながら走っていましたが、トラフィックや雨でラップタイムが上下する中で僕はうまく走れていたと思います。最後の雨に関しても、何度か危ない目に遭いましたが、コース上にとどまることに専念していました。その中で3号車がああいうことになって。今日は36号車らしい力強いレースができたかなと思います」
GT300クラス優勝 88号車JLOCランボルギーニGT3(JLOC)

- 元嶋佑弥(JLOC)
-
「スーパーGTに参戦して8年目になります。JLOCに迎えられて7年目、小暮選手と組んで6年目で、これが私のスーパーGT初優勝です。今まで何回も優勝のチャンスがあったのに、いつも手からこぼれていきました。もてぎでも何度も同じ思いをしてきたので、自分が走っている時よりも小暮さんが走っているのを見る方が辛かったです」
「エキサイティングなレースで僕も本当に疲れました。今週末は走り始めからスピードがあることがわかっていました。ウラカンEVO2を導入してから苦しんでいたんですが、前回のオートポリスからイタリア本国からエンジニアが来てくれていて、実際のレースを見て魅力を感じてくれたのか、今回はすごく多くのエンジニアがイタリアから来てくれてサポートしてくれました。その甲斐もあってようやくEVO2の本来のポテンシャルを引き出すことができました」
「予選は小暮選手のアタックのおかげで2番グリッドが確保でき、決勝のペースには自信があったので、最初のスティントはミスしないよう心がけながらも、今日はやらなきゃいけない、攻めるべきレースだと思って集中して、平良選手をオーバー提起してからは、タイヤやクルマを労わりながらも思いっきりプッシュしました。ヨコハマタイヤも僕の走りに応えてくれて、無交換でもいけるんじゃないかという手応えがありましたが、ペースも良かったですし、後ろとのギャップもあったので、安全マージンをとって後ろ2本交換という選択をしました。皆さんのいろんな力が合わさっていいレースができたと思います」
- 小暮卓史(JLOC)
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「300に移ってきてから、勝つことがこんなに難しいのかと思っていました。500ももちろん難しいんですけど、300は300なりの難しさがすごくある中で、元嶋選手と大変な時期を過ごしてきました。とにかく優勝したかったです。ただ300で勝つには300なりの色んな要素があってタイミングもコースもレギュレーションも全部が合致しないと勝てないんです。JLOCに来て6年もかかってしまって心の支えがあったんですが、今回優勝することによって嬉しさ以上に解放された、って気持ちがすごくあります。一つこれでハードルを越えられたかなと」
「今回は元嶋選手の走りがすごく冴えていたと思います。あの前半があったからこそ後半に繋がったのかなと思います。そこは一つ助けられたなと。こんな雨降ったり止んだりで参っちゃうな、と思いました。後ろから攻められ、前のクルマは抜かせてくれなくて大変だったんですけど、なんとか防ぎ切りましたが、最後の10周は特に大変でした。チームのメカ、スタッフに感謝したいですし、元嶋選手にも感謝しています」
Text: Kazuhisa SUEHIRO


2023オートバックス スーパーGT第8戦「もてぎGT300kmレース グランドファイナル」の決勝が11月5日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで行われ、予選3番手からスタートした36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)が前戦オートポリスに続いて2連勝を達成。これにより坪井/宮田組は2023年のドライバーズチャンピオンを獲得した。
(天候:曇り>雨 コース:ドライ>ウェット 観客動員数:30,000人)
第8戦決勝は午後1時より栃木県警の先導に続いて63周で行われた。スタート時の気温は23℃、路面温度は26℃だ。

ポールポジションの千代勝正(Niterra MOTUL Z)がトップで1コーナーに飛び込むその後方では、坪井翔(au TOM'S GR Supra)が松下信治(Astemo NSX-GT)にインから並びかけるが、松下はこれを退けて2コーナーを立ち上がる。
予選5番手のロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH Z)も1周目で順位を一つ上げ、4位で戻ってきた。
トップの千代は序盤から後続を引き離しにかかり、3周目に2秒009、
4周目には3秒147、6周目には3秒915と着実にリードを広げていった。
しかしこの頃から雨が降り始め、3号車のリードは10周目には1秒598にまで縮まるが、それが収まると再び千代は後続を引き離しにかかり、17周目に2秒889、22周目には6秒107の差を2位の17号車につける。
その17号車と36号車は20周以上にわたってデッドヒートを繰り広げるが、23周目の3コーナーでついに坪井がアウトから17松下に並びかけた。しかし松下は一歩も引かず、両者は並走のまま4コーナーを立ち上がり、5コーナーを曲がって立体交差を駆け抜け、V字コーナーでようやく36号車が2位に浮上した。
そしてこの周からGT500勢のピット作業が相次いで行われるようになる。最初に動いたのは石浦宏明(ZENT CERUMO GR Supra)。23周終わりでピットに飛び込み、これがラストレースとなる立川祐路にステアリングを託す。
続いてトップの3号車が25周目にピットイン。作業時間37秒7で高星明誠がピットを離れた。伊沢拓也(Modulo NSX-GT)もここでピットに入った。
2位の36号車と3位の17号車は26周目に揃ってピットへ。36号車は34秒4の素早さで作業を終えて宮田莉朋をコースへ送り出した。
続いて27周目に23号車がピットイン。こちらも定評のある素早いピット作業で松田次生を送り出し、見事17号車の前に出ることに成功した。
28周目の順位は39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraがトップで37号車Deloitte TOM'S GR Supraが2位、16号車ARTA MUGEN NSX-GTが3位で3号車は4位だが、上位3台はこの時点でピット作業を済ませておらず、3号車が実質的なトップだ。その3号車を操る高星は宮田との差を35周終了時点で12秒223まで広げていた。
その後34周目に39号車、40周目に37号車、41周目に16号車がピットに入り、3号車は再びトップに立つ。
しかしこの辺りから再び雨が降り始め、次第に勢いを増していった。
45周目には入ったところで64号車Modulo NSX-GTと360車RUNUP RIVAUX GT-Rが接触するアクシデントが1コーナーで発生、これによりフルコースイエローが宣言される。360号車の青木孝行は走行を再開したが、64号車の太田格之進はここでクルマを降りた。
フルコースイエローはすぐに解除となったが、この辺りから3号車のリードが徐々に削られていく。
高星を1秒以上上回るペースで追い上げる宮田。46周終わって3高星のリードは10秒796、55周が終わる頃には7秒680まで縮まり、56周目には6秒746とついに7秒を割り込んだ。
すると57周目に17号車と24号車リアライズコーポレーションADVAN Zがピットに飛び込み、レインタイヤに交換する。17号車の塚越広大は53周目に23号車を捉えて3位に浮上していたが、それを不意にしてでも着実にゴールすることを選んだようだ。
そして59周目にレースが動いた。
雨の中苦しい走りを強いられていた3号車がS字で痛恨のコースオフを喫したのだ。これによりこの日2度目のフルコースイエローが宣言される。
オフィシャルの手を借りてコースに復帰した高星だったが、これにより12位まで後退、最終的には16号車の先行をも許して13位でフィニッシュすることになる。

これでトップに繰り上がった36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)はその後も危なげない走りで最後まで走り切り、第7戦オートポリスに続いて2連勝、今季通算3勝目を挙げ、坪井翔/宮田莉朋組が2023年のドライバーズチャンピオンを獲得した。

坪井にとっては2021年に続いて通算2度目の栄冠、宮田にとっては先週のスーパーフォーミュラに続く国内二冠の達成だ。

2位には23号車MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が入り、今季をもってGT500への供給を休止するミシュランタイヤに最後の表彰台をプレゼントした。

3位の17号車Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)も来季からシビックTypeRへの車種変更が決まっており、ホンダNSX-GTのラストレースを表彰台で締め括った格好だ。

GT300クラスは、ポール・トゥ・ウィンがタイトル獲得への必須条件である2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)の平良がスタートを決めてトップで周回を重ねるが、予選2番手の元嶋佑弥(JLOCランボルギーニGT3)をどうしても引き離すことができず、15周目の3コーナーでついにインをつかれてトップを明け渡してしまった。
この戦いを前にJLOCにはランボルギーニの本国イタリアから多数のエンジニアが来日し、ウラカンEVO2をベストの状態にセットアップしていた。その期待に応えて元嶋は一気に後続を突き放しにかかり、22周目までに10秒310の大量リードを築き上げると、25周目にピットイン、リヤタイヤ2本交換で小暮卓史に後半を託す
2位の2号車もこの周でピットイン、タイヤ無交換で堤優威がピットを離れた。
コース上では31周目に名取鉄平(リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R)が山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)を捉えてトップに浮上するが、この2台はピット作業を済ませておらず、32周目に61号車が、37周目に56号車がピットインしたところで再び88号車がトップに返り咲く。

その背後には予選3番手スタートの篠原拓朗(LEON PYRAMID AMG)が迫ってきたが、小暮はこれを退けて最後まで先行を許さず、88号車JLOCランボルギーニGT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が今季初優勝。小暮にとってはGT300クラスに移って初めての勝利。元嶋にとってはこれがスーパーGT参戦8年目にして初の優勝となった。


2位は65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)、3位には6号車DOBOT Audi R8 LMS(片山義章/ロベルト・メルヒ・ムンタン)が入り、2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)はこのレースを9位で終えた。
この結果、GT300クラスのドライバーズチャンピオンは吉田広樹/川合孝汰組(52号車・埼玉トヨペットGB GR Supra GT)が獲得。これは吉田にとっても、川合にとっても嬉しい初タイトルとなった。


2023年のスーパーGTはこれで全日程を終了。2024シーズンは来年4月13-14日に岡山国際サーキットで開幕する。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
■GT500クラス
MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2023/11/05) Final Race Weather:Fine/Rain Course:Dry/Wet
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT500 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
| Pos | No | Driver | Car Maker Model Team | Tire | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 36 | 坪井 翔 宮田 莉朋 | au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S | BS | 63 | 1:52'47.402 | - | - |
| 2 | 23 | 松田 次生 ロニー・クインタレッリ | MOTUL AUTECH Z NISSAN Z GT500 NISMO | MI | 63 | 1:52'52.561 | 5.159 | 5.159 |
| 3 | 17 | 塚越 広大 松下 信治 | Astemo NSX-GT Honda NSX-GT Astemo REAL RACING | BS | 63 | 1:53'03.672 | 16.270 | 11.111 |
| 4 | *1 | 平峰 一貴 ベルトラン・バゲット | MARELLI IMPUL Z NISSAN Z GT500 TEAM IMPUL | BS | 63 | 1:53'17.751 | 30.349 | 14.079 |
| 5 | 8 | 野尻 智紀 大湯 都史樹 | ARTA MUGEN NSX-GT Honda NSX-GT ARTA | BS | 63 | 1:53'19.447 | 32.045 | 1.696 |
| 6 | 14 | 大嶋 和也 山下 健太 | ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE | BS | 63 | 1:53'33.858 | 46.456 | 14.411 |
| 7 | 39 | 関口 雄飛 中山 雄一 | DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD | BS | 63 | 1:53'39.266 | 51.864 | 5.408 |
| 8 | 19 | 国本 雄資 阪口 晴南 | WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH | YH | 63 | 1:53'46.221 | 58.819 | 6.955 |
| 9 | 37 | 笹原 右京 ジュリアーノ・アレジ | Deloitte TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM Deloitte TOM'S | BS | 63 | 1:53'49.491 | 1'02.089 | 3.270 |
| 10 | *100 | 牧野 任祐 木村 偉織 | STANLEY NSX-GT Honda NSX-GT TEAM KUNIMITSU | BS | 63 | 1:53'52.936 | 1'05.534 | 3.445 |
| 11 | 38 | 立川 祐路 石浦 宏明 | ZENT CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ZENT CERUMO | BS | 63 | 1:53'55.136 | 1'07.734 | 2.200 |
| 12 | 16 | 福住 仁嶺 大津 弘樹 | ARTA MUGEN NSX-GT Honda NSX-GT ARTA | BS | 63 | 1:53'58.697 | 1'11.295 | 3.561 |
| 13 | 3 | 千代 勝正 高星 明誠 | Niterra MOTUL Z NISSAN Z GT500 NDDP RACING | MI | 63 | 1:54'19.403 | 1'32.001 | 20.706 |
| 14 | 24 | 佐々木 大樹 平手 晃平 | リアライズコーポレーションADVAN Z NISSAN Z GT500 KONDO RACING | YH | 62 | 1:53'23.616 | 1Lap | 1Lap |
| ---- 以上規定周回数(70% - 44 Laps)完走 ---- |
| - | *64 | 伊沢 拓也 太田 格之進 | Modulo NSX-GT Honda NSX-GT Modulo Nakajima Racing | DL | 42 | 1:15'41.007 | 21Laps | 20Laps |
- Fastest Lap: CarNo. 3 千代勝正(Niterra MOTUL Z) 1'39.392 (2/24) 173.89 km/h
- CarNo. 100(木村偉織)は、SGT SpR.13.1.a(CarNo. 14への衝突)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
- CarNo. 64(太田格之進)は、SGT SpR.13.1.a(CarNo. 360への衝突)により、ドライビングスルーペナルティーを科したが、リタイアのため未消化。
- CarNo. 1は、SGT SpR.17(トランスポンダー切替)違反により、罰金30,000円を科す。
■GT300クラス
MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2023/11/05) Final Race Weather:Fine/Rain Course:Dry/Wet
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT300 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
| Pos | No | Driver | Car Maker Model Team | Tire | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 88 | 小暮 卓史 元嶋 佑弥 | JLOCランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2 JLOC | YH | 59 | 1:53'36.562 | - | - |
| 2 | 65 | 蒲生 尚弥 篠原 拓朗 | LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING | BS | 59 | 1:53'43.686 | 7.124 | 7.124 |
| 3 | 6 | 片山 義章 ロベルト・メルヒ・ムンタン | DOBOT Audi R8 LMS Audi R8 LMS Team LeMans | YH | 59 | 1:53'59.357 | 22.795 | 15.671 |
| 4 | 31 | 小高 一斗 根本 悠生 | apr LC500h GT TOYOTA LEXUS LC500h apr | BS | 59 | 1:53'59.827 | 23.265 | 0.470 |
| 5 | 96 | 新田 守男 高木 真一 | K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing | DL | 59 | 1:54'15.082 | 38.520 | 15.255 |
| 6 | 56 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 名取 鉄平 | リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING | YH | 59 | 1:54'16.880 | 40.318 | 1.798 |
| 7 | *52 | 吉田 広樹 川合 孝汰 | 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉トヨペット Green Brave | BS | 59 | 1:54'19.183 | 42.621 | 2.303 |
| 8 | 18 | 小林 崇志 小出 峻 | UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE | YH | 59 | 1:54'20.785 | 44.223 | 1.602 |
| 9 | 2 | 堤 優威 平良 響 | muta Racing GR86 GT TOYOTA GR86 muta Racing INGING | BS | 59 | 1:54'27.611 | 51.049 | 6.826 |
| 10 | 61 | 井口 卓人 山内 英輝 | SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT | DL | 59 | 1:54'37.846 | 1'01.284 | 10.235 |
| 11 | 4 | 谷口 信輝 片岡 龍也 | グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO | YH | 58 | 1:52'58.761 | 1Lap | 1Lap |
| 12 | 7 | 荒 聖治 ブルーノ・スペングラー | Studie BMW M4 BMW M4 GT3 BMW M Team Studie × CRS | MI | 58 | 1:52'59.388 | 1Lap | 0.627 |
| 13 | 11 | 富田 竜一郎 石川 京侍 | GAINER TANAX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER | DL | 58 | 1:53'08.130 | 1Lap | 8.742 |
| 14 | 20 | 平中 克幸 清水 英志郎 | シェイドレーシングGR86 GT TOYOTA GR86 SHADE RACING | DL | 58 | 1:53'15.629 | 1Lap | 7.499 |
| 15 | 60 | 吉本 大樹 河野 駿佑 | Syntium LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa | DL | 58 | 1:53'19.727 | 1Lap | 4.098 |
| 16 | 10 | 安田 裕信 大草 りき | PONOS GAINER GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER | DL | 58 | 1:53'20.621 | 1Lap | 0.894 |
| 17 | 50 | イゴール・オオムラ・フラガ 古谷 悠河 | ANEST IWATA Racing RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 ANEST IWATA Racing with Arnage | YH | 58 | 1:54'28.257 | 1Lap | 1'07.636 |
| 18 | 5 | 冨林 勇佑 松井 孝允 | マッハ車検エアバスターMC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH | YH | 58 | 1:54'41.802 | 1Lap | 13.545 |
| 19 | *9 | 阪口 良平 リアン・ジャトン | PACIFICぶいすぽっNAC AMG Mercedes AMG GT3 PACIFIC RACING TEAM | YH | 57 | 1:54'02.934 | 2Laps | 1Lap |
| 20 | 48 | 井田 太陽 田中 優暉 | 植毛ケーズフロンティアGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 NILZZ Racing | YH | 56 | 1:53'02.357 | 3Laps | 1Lap |
| 21 | 87 | 松浦 孝亮 坂口 夏月 | Bamboo AirwaysランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC | YH | 56 | 1:53'34.349 | 3Laps | 31.992 |
| 22 | *22 | 和田 久 城内 政樹 | アールキューズAMG GT3 Mercedes AMG GT3 R'Qs MOTOR SPORTS | YH | 56 | 1:53'34.738 | 3Laps | 0.389 |
| 23 | 30 | 永井 宏明 織戸 学 | apr GR86 GT TOYOTA GR86 apr | YH | 51 | 1:54'36.955 | 8Laps | 5Laps |
| 24 | 360 | 青木 孝行 柴田 優作 | RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS | YH | 47 | 1:33'30.006 | 12Laps | 4Laps |
| ---- 以上規定周回数(70% - 41 Laps)完走 ---- |
| - | 27 | 岩澤 優吾 伊東 黎明 | Yogibo NSX GT3 Honda NSX GT3 Yogibo Racing | YH | 40 | 1:52'50.760 | 19Laps | 7Laps |
- Fastest Lap: CarNo. 2 平良響(muta Racing GR86 GT) 1'48.505 (3/24) 159.29 km/h
- CarNo. 52は、SGT SpR.28.8(ウオームアップ中の消火要員装備)違反により、罰金30,000円を科す。
- CarNo. 9(阪口良平)は、SGT SpR.附則4.2.2(FCY中の速度)違反により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
- CarNo. 22(和田久)は、SGT SpR.附則4.2.2(FCY中の速度)違反により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
GT500クラス 3号車Niterra MOTUL Z(NDDP RACING)
- 高星明誠(NDDP RACING)
-
「僕はポールポジションの会見にきたことがないので、すごく緊張しています。今までと違う雰囲気でいい経験をさせてもらいました。ありがとうございます」
「僕たちは練習走行からすごく調子が良くて、タイヤもコンディションにあっていて、速さを見せられました。そのままの勢いで予選を走れればポールを取れるという思いでいました。ですからクルマのセットも大きく変えることはなく、アジャスト程度で走れました。練習走行と同じ雰囲気で走れたのが良かったんじゃないかと思います」
- 千代勝正(NDDP RACING)
-
「僕も初めてこれました。嬉しいです。今週を通してチームが意識高く仕事ができている結果だと思います」
「高星選手も、Q1からQ2に向けてタイヤのウォームアップの状況だったりクルマのバランスだったりを的確に伝えてくれて、それを元にしました。Q2って浅野コンディションと比べると2秒以上速いんですよね。なのでもう全然景色が違って、一発勝負なところもあり、結構プレッシャーがありました。そのプレッシャーも楽しませてもらえたというか」
「今回特別な気持ちがあったとすれば、これがミシュランタイヤでの最後のアタックになりましたが、思い返せば僕が初めてミシュランタイヤでアタックした2016年の予選もトップタイムだったんです。最初と最後が一番時計で終われて満足しています。ミシュランタイヤの皆さんの作ってくれたタイヤのパフォーマンスを最大限発揮できたことがドライバーとしての一番の喜びです」
GT300クラス 2号車muta Racing GR86 GT(muta Racing INGING)
- 平良響(muta Racing INGING)
-
「絶体絶命的ポイント差で、今日の予選でポールを取らないと明日に繋がらない状況でした。そうした中で、堤選手に行ってもらうよりも、まずは Q1通らなきゃ、ということでQ1大事に通っていこうというアタックでしたが、クルマのバランスが良くてトップで通過することができました」
「堤選手のアタックを見ている時も、これはポール取れるだろうと確信してホッとしました。明日がすごく楽しみです」
- 堤優威(muta Racing INGING)
-
「ポールが取れて非常に嬉しいです。レースウィークに入る時も、ポールを取ることが絶対条件ということで、今日一日僕たちはポールを取るために走り、セッティングを煮詰めてきました」
「Q1でも平良選手がしっかり速いタイムを残してくれたおかげでデータをしっかり取ることができ、僕がQ2を走るための調整ができました。チーム全体で取れたポールだと思います」
Text: Kazuhisa SUEHIRO


2023オートバックス スーパーGT第8戦「もてぎGT300kmレース グランドファイナル」の公式予選が11月4日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで行われ、GT500クラスは3号車Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)、GT300クラスは2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)がポールポジションを獲得した。
(天候:晴れ 路面:ドライ 観客動員数:15,600人)
予選Q1 公式練習に続いて高星明誠がトップタイム!
GT500クラスの予選Q1は午後2時53分から10分間で行われた。ポイントリーダーの36号車au TOM'S GR Supraは残り時間7分30秒でピットアウト。宮田莉朋がアタックを担当する。37号車Deloitte TOM'S GR Supraの担当は笹原右京。先週のスーパーフォーミュラ第8戦でのアクシデントにより脳震盪との診断を受けて第9戦を欠場した笹原だが、医師のお墨付きをもらって今大会には参加することとなった。
残り時間2分を切ったところで各車アタックを開始。まずは石浦宏明(ZENT CERUMO GR Supra)が1分36秒637、続いて塚越広大(Astemo NSX-GT)が1分36秒547を記録。平手晃平(リアライズコーポレーションADVAN Z)がこれらを上回って1分36秒382でトップに浮上するが、終了間際になってアタックを行った高星明誠(Niterra MOTUL Z)が1分35秒929でトップに躍り出た。
山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra)も1分36秒156で2番手に続き、牧野任祐(STANLEY NSX-GT)が1分36秒225で3番手だ。
宮田莉朋(au TOM'S GR Supra)も1分36秒572で5番手に入り、Q2進出を果たす。
一方、ランキング3位の大津弘樹(ARTA MUGEN NSX-GT)は1分36秒614で終了直前まで8番手につけていたが、最後の最後に太田格之進(Modulo NSX-GT)が1分36秒609を出して8番手に滑る混んだため、9番手に後退、まさかのQ1落ちとなってしまった。8番手の64号車とは僅か0秒005差だった。また38号車も結局12番手に終わってしまい、このレースを持って引退する立川祐路の予選はタイムアタックをしないまま終わってしまった。
GT300クラスのグループAは、まず吉田広樹(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)が1分46秒732でトップに立つが、チェッカー提示直前にに篠原拓朗(LEON PYRAMID AMG)が1分46秒610でこれを上回る。さらに元嶋佑弥(JLOCランボルギーニGT3)が1分46秒435を叩き出し、トップでQ2進出を果たした。
この結果65号車は2番手、52号車は3番手となり、以下根本悠生(apr LC500h GT)、河野駿佑(Syntium LMcorsa GR Supra GT)、井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)、イゴール・オオムラ・フラガ(ANEST IWATA Racing RC F GT3)、平中克幸(シェイドレーシングGR86 GT)までがQ2に駒を進めた。
一方、先週の鈴鹿でスーパーフォーミュラデビューを果たした大草りき(PONOS GAINER GT-R)は8位に0秒198及ばず、惜しくも9番手で予選を終えることに。
グループBはまず平良響(muta Racing GR86 GT)がアタックに入り、いきなり1分46秒420を叩き出す。これはグループAのトップタイムをも上回るタイムだ。
続いて高木真一(K-tunes RC F GT3)が1分46秒444で2番手につけ、荒聖治(Studie BMW M4)が1分46秒446で3番手だ。
平良はさらにもう1周のアタックを行い、1分46秒130までタイムを縮め、終了間際には小林崇志(UPGARAGE NSX GT3)が1分46秒303で2番手に食い込んできた。
この結果、2号車がトップ、18号車が2番手、そして96号車が3番手となり、以下7号車、片山義章(DOBOT Audi R8 LMS)、坂口夏月(Bamboo AirwaysランボルギーニGT3)、谷口信輝(グッドスマイル初音ミクAMG)、そして石川京侍(GAINER TANAX GT-R)までがQ2進出を果たした。
予選Q2 千代勝正が今季初ポール!!
GT500クラスの予選Q2は午後3時31分にコースオープン。接戦のチャンピオン争いで優位に立つためにも取っておきたい1ポイントを巡る戦いが始まった。
まずは木村偉織(STANLEY NSX-GT)、伊沢拓也(Modulo NSX-GT)、佐々木大樹(リアライズコーポレーションADVAN Z)がコースイン。松下信治(Astemo NSX-GT)も続く。
入念なウォームアップ走行に続いてまずは伊沢、続いて松下がアタックに入る。千代勝正(Niterra MOTUL Z)、坪井翔(au TOM'S GR Supra)もアタックを開始した。残り時間は1分を切った!
まずは松下が1分35秒931、続いて伊沢が1分36秒879を記録するが、その直後に千代が1分35秒539と圧倒的なタイムを叩き出してトップに躍り出た。坪井は1分36秒214だ。
その結果、3号車Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)が今季初のポールポジションを獲得。このレースを持ってGT500クラスへのタイヤ供給を終了するミシュランに最後のポールをプレゼントした。


2番手には17号車Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)がつけ、車検落ちで勝利が幻となった第6戦SUGOの雪辱にかける。
3番手はポイントリーダーの36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)が獲得。明日の決勝で2位以上に入れば自力でのチャンピオンが実現する。
GT300クラスの予選Q2は午後3時13分にコースオープン。20ポイント差でランキングトップの吉田/川合組を追う堤/平良組としてはここでなんとかポールポジションを取っておきたいところだ。
まずは富田竜一郎(GAINER TANAX GT-R)が1分46秒893、続いて堤優威(muta Racing GR86 GT)が1分45秒633を叩き出してトップに。堤はなおもアタックを続行するもタイムアップならず。1分45秒921にとどまるが、他のドライバーは誰一人2号車を上回ることができなかった。
この結果2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)が第7戦オートポリスに続いて今季2度目のポールポジションを獲得。貴重な1ポイントを手にして、予選15番手に終わった52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)とのポイント差を一つ縮めて19とし、かろうじて逆転タイトルに望みを繋いだ。


2番手は88号車JLOCランボルギーニGT3(小暮卓史/元嶋佑弥)、蒲生尚弥が終盤タイムアップを果たした65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)が3番手に食い込んだ。
第8戦決勝は明日の午後1時より63周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


2023オートバックス スーパーGT第8戦「もてぎGT300kmレース グランドファイナル」の公式練習が11月4日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで行われ、GT500クラスは3号車Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)がトップタイム。GT300クラスは2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)がトップタイムを記録した。
公式練習は午前9時25分より混走85分間、専有走行各10分間で行われた。天候は曇り。路面にはまだ濡れた箇所が残っているが、ドライタイヤで支障なく走れる状況だ。開始時の気温は15℃、路面温度は18℃だ。
序盤トップに立ったのは松下信治(Astemo NSX-GT)で1分37秒224。牧野任祐(STANLEY NSX-GT)が1分38秒417で2番手、3番手に野尻智紀(ARTA MUGEN NSX-GT)が1分38秒582で続き、ホンダ勢が1-2-3の状況。ホンダは来季からシビックTypeRをベース車両にすることを既に明らかにしており、HONDA NSX-GTはこのレースを最後にGT500を去ることになる。
走行開始から35分が経過した時点でフルコースイエローが宣言されたが、これは最終コーナーのポールがコース上に落ちているためで、これを回収したのち、すぐにコースはオールグリーンとなった。
この時点での順位は17号車、23号車、8号車、16号車の順。23クインタレッリが自身の6周目に1分37秒475を記録。8野尻も10周目に1分37秒997までタイムを縮めている。
開始から40分が経過したところで3千代が1分37秒444で2番手に浮上。トップは依然として17号車で、順位は17-3-23-8-16だ。
開始から1時間が経過。気温は21℃、路面温度は25℃に上昇。順位は17号車、3号車、23号車、24号車、8号車、16号車の順となり、24号車が4番手に上がってきている。スープラ勢では14号車の8番手が最上位。タイムは1分38秒143だ。
混走のこり15分になったところで16号車ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)が1分37秒726で4番手に浮上。トップは依然として17号車で、以下3号車、23号車、16号車、24号車、8号車、1号車、14号車の順で混走は終了した。
専有走行が始まると、残り2分を切ったところでタイムアタックに入った高星明誠(Niterra MOTUL Z)がいきなり1分36秒577を叩き出してトップに浮上してきた。続いて坪井翔(au TOM'S GR Supra)が1分37秒194で2番手。松田次生(MOTUL AUTECH Z)が1分37秒207で3番手に入ったところでチェッカー。
しかし最後の最後に塚越広大(Astemo NSX-GT)が1分37秒186で2番手に食い込んだため、3号車がトップ、17号車が2番手、そして36号車が3番手で公式練習は終了した。


GT300クラスは混走の序盤で1分46秒635を記録した2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)がトップに立ち、88号車JLOCランボルギーニGT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が2番手、ポイントリーダーの52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)は走行開始から1時間が経過したところで1分47秒118を記録して3番手に。その後は専有走行に入っても上位陣のタイムが変わらなかったため、トップが2号車、2番手が88号車、3番手に52号車のまま公式練習は終了。午後の予選に臨むこととなった。


Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
■GT500クラス
MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2023/11/04) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT500 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
| Pos | No | Driver | Car Maker Model Team | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 3 | 千代 勝正 | Niterra MOTUL Z NISSAN Z GT500 NDDP RACING | MI | 1'35.539 | - | - | 180.906 |
| 2 | 17 | 松下 信治 | Astemo NSX-GT Honda NSX-GT Astemo REAL RACING | BS | 1'35.931 | 0.392 | 0.392 | 180.167 |
| 3 | 36 | 坪井 翔 | au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S | BS | 1'36.214 | 0.675 | 0.283 | 179.637 |
| 4 | 24 | 佐々木 大樹 | リアライズコーポレーションADVAN Z NISSAN Z GT500 KONDO RACING | YH | 1'36.335 | 0.796 | 0.121 | 179.411 |
| 5 | 23 | ロニー・クインタレッリ | MOTUL AUTECH Z NISSAN Z GT500 NISMO | MI | 1'36.362 | 0.823 | 0.027 | 179.361 |
| 6 | 100 | 木村 偉織 | STANLEY NSX-GT Honda NSX-GT TEAM KUNIMITSU | BS | 1'36.721 | 1.182 | 0.359 | 178.695 |
| 7 | 64 | 伊沢 拓也 | Modulo NSX-GT Honda NSX-GT Modulo Nakajima Racing | DL | 1'36.879 | 1.340 | 0.158 | 178.404 |
| 8 | 14 | 大嶋 和也 | ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE | BS | 1'36.895 | 1.356 | 0.016 | 178.375 |
■GT300クラス
MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2023/11/04) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT300 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
| Pos | No | Driver | Car Maker Model Team | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 2 | 堤 優威 | muta Racing GR86 GT TOYOTA GR86 muta Racing INGING | BS | 1'45.633 | - | - | 163.619 |
| 2 | 88 | 小暮 卓史 | JLOCランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2 JLOC | YH | 1'45.785 | 0.152 | 0.152 | 163.384 |
| 3 | 65 | 蒲生 尚弥 | LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING | BS | 1'45.787 | 0.154 | 0.002 | 163.381 |
| 4 | 61 | 山内 英輝 | SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT | DL | 1'45.940 | 0.307 | 0.153 | 163.145 |
| 5 | 18 | 小出 峻 | UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE | YH | 1'46.052 | 0.419 | 0.112 | 162.973 |
| 6 | 31 | 小高 一斗 | apr LC500h GT TOYOTA LEXUS LC500h apr | BS | 1'46.098 | 0.465 | 0.046 | 162.902 |
| 7 | 52 | 川合 孝汰 | 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉トヨペット Green Brave | BS | 1'46.125 | 0.492 | 0.027 | 162.861 |
| 8 | 7 | ブルーノ・スペングラー | Studie BMW M4 BMW M4 GT3 BMW M Team Studie × CRS | MI | 1'46.162 | 0.529 | 0.037 | 162.804 |
| 9 | 96 | 新田 守男 | K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing | DL | 1'46.221 | 0.588 | 0.059 | 162.714 |
| 10 | 4 | 片岡 龍也 | グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO | YH | 1'46.270 | 0.637 | 0.049 | 162.639 |
| 11 | 87 | 松浦 孝亮 | Bamboo AirwaysランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC | YH | 1'46.334 | 0.701 | 0.064 | 162.541 |
| 12 | 60 | 吉本 大樹 | Syntium LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa | DL | 1'46.530 | 0.897 | 0.196 | 162.242 |
| 13 | 6 | ロベルト・メルヒ・ムンタン | DOBOT Audi R8 LMS Audi R8 LMS Team LeMans | YH | 1'46.845 | 1.212 | 0.315 | 161.763 |
| 14 | 11 | 富田 竜一郎 | GAINER TANAX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER | DL | 1'46.893 | 1.260 | 0.048 | 161.691 |
| 15 | 50 | 古谷 悠河 | ANEST IWATA Racing RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 ANEST IWATA Racing with Arnage | YH | 1'46.973 | 1.340 | 0.080 | 161.570 |
| 16 | 20 | 清水 英志郎 | シェイドレーシングGR86 GT TOYOTA GR86 SHADE RACING | DL | 1'47.978 | 2.345 | 1.005 | 160.066 |
■GT500クラス
MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2023/11/04) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT500 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
| Pos | No | Driver | Car Maker Model Team | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 3 | 高星 明誠 | Niterra MOTUL Z NISSAN Z GT500 NDDP RACING | MI | 1'35.929 | - | - | 180.171 |
| 2 | 14 | 山下 健太 | ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE | BS | 1'36.156 | 0.227 | 0.227 | 179.745 |
| 3 | 100 | 牧野 任祐 | STANLEY NSX-GT Honda NSX-GT TEAM KUNIMITSU | BS | 1'36.225 | 0.296 | 0.069 | 179.617 |
| 4 | 24 | 平手 晃平 | リアライズコーポレーションADVAN Z NISSAN Z GT500 KONDO RACING | YH | 1'36.382 | 0.453 | 0.157 | 179.324 |
| 5 | 36 | 宮田 莉朋 | au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S | BS | 1'36.440 | 0.511 | 0.058 | 179.216 |
| 6 | 23 | 松田 次生 | MOTUL AUTECH Z NISSAN Z GT500 NISMO | MI | 1'36.482 | 0.553 | 0.042 | 179.138 |
| 7 | 17 | 塚越 広大 | Astemo NSX-GT Honda NSX-GT Astemo REAL RACING | BS | 1'36.547 | 0.618 | 0.065 | 179.017 |
| 8 | 64 | 太田 格之進 | Modulo NSX-GT Honda NSX-GT Modulo Nakajima Racing | DL | 1'36.609 | 0.680 | 0.062 | 178.903 |
| ---- 以上Q2進出 ---- |
| 9 | 16 | 大津 弘樹 | ARTA MUGEN NSX-GT Honda NSX-GT ARTA | BS | 1'36.614 | 0.685 | 0.005 | 178.893 |
| 10 | 1 | 平峰 一貴 | MARELLI IMPUL Z NISSAN Z GT500 TEAM IMPUL | BS | 1'36.637 | 0.708 | 0.023 | 178.851 |
| 11 | 8 | 大湯 都史樹 | ARTA MUGEN NSX-GT Honda NSX-GT ARTA | BS | 1'36.696 | 0.767 | 0.059 | 178.742 |
| 12 | 38 | 石浦 宏明 | ZENT CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ZENT CERUMO | BS | 1'36.756 | 0.827 | 0.060 | 178.631 |
| 13 | 37 | 笹原 右京 | Deloitte TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM Deloitte TOM'S | BS | 1'36.829 | 0.900 | 0.073 | 178.496 |
| 14 | 19 | 国本 雄資 | WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH | YH | 1'37.344 | 1.415 | 0.515 | 177.552 |
| 15 | 39 | 関口 雄飛 | DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD | BS | 1'37.904 | 1.975 | 0.560 | 176.536 |
■GT300クラス(グループA)
MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2023/11/04) Knock Out Q1 Gr.A Weather:Fine Course:Dry
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT300 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
| Pos | No | Driver | Car Maker Model Team | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 88 | 元嶋 佑弥 | JLOCランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2 JLOC | YH | 1'46.435 | - | - | 162.386 |
| 2 | 65 | 篠原 拓朗 | LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING | BS | 1'46.610 | 0.175 | 0.175 | 162.120 |
| 3 | 52 | 吉田 広樹 | 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉トヨペット Green Brave | BS | 1'46.676 | 0.241 | 0.066 | 162.020 |
| 4 | 31 | 根本 悠生 | apr LC500h GT TOYOTA LEXUS LC500h apr | BS | 1'46.823 | 0.388 | 0.147 | 161.797 |
| 5 | 60 | 河野 駿佑 | Syntium LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa | DL | 1'47.009 | 0.574 | 0.186 | 161.515 |
| 6 | 61 | 井口 卓人 | SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT | DL | 1'47.303 | 0.868 | 0.294 | 161.073 |
| 7 | 50 | イゴール・オオムラ・フラガ | ANEST IWATA Racing RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 ANEST IWATA Racing with Arnage | YH | 1'47.479 | 1.044 | 0.176 | 160.809 |
| 8 | 20 | 平中 克幸 | シェイドレーシングGR86 GT TOYOTA GR86 SHADE RACING | DL | 1'47.500 | 1.065 | 0.021 | 160.778 |
| ---- 以上Q2進出 ---- |
| 9 | 10 | 大草 りき | PONOS GAINER GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER | DL | 1'47.698 | 1.263 | 0.198 | 160.482 |
| 10 | 9 | 阪口 良平 | PACIFICぶいすぽっNAC AMG Mercedes AMG GT3 PACIFIC RACING TEAM | YH | 1'47.903 | 1.468 | 0.205 | 160.177 |
| 11 | 360 | 青木 孝行 | RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS | YH | 1'48.758 | 2.323 | 0.855 | 158.918 |
| 12 | 56 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING | YH | 1'48.885 | 2.450 | 0.127 | 158.733 |
| 13 | 22 | 和田 久 | アールキューズAMG GT3 Mercedes AMG GT3 R'Qs MOTOR SPORTS | YH | 1'49.297 | 2.862 | 0.412 | 158.134 |
■GT300クラス(グループB)
MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2023/11/04) Knock Out Q1 Gr.B Weather:Fine Course:Dry
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT300 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
| Pos | No | Driver | Car Maker Model Team | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 2 | 平良 響 | muta Racing GR86 GT TOYOTA GR86 muta Racing INGING | BS | 1'46.130 | - | - | 162.853 |
| 2 | 18 | 小林 崇志 | UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE | YH | 1'46.303 | 0.173 | 0.173 | 162.588 |
| 3 | 96 | 高木 真一 | K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing | DL | 1'46.444 | 0.314 | 0.141 | 162.373 |
| 4 | 7 | 荒 聖治 | Studie BMW M4 BMW M4 GT3 BMW M Team Studie × CRS | MI | 1'46.446 | 0.316 | 0.002 | 162.370 |
| 5 | 6 | 片山 義章 | DOBOT Audi R8 LMS Audi R8 LMS Team LeMans | YH | 1'46.866 | 0.736 | 0.420 | 161.732 |
| 6 | 87 | 坂口 夏月 | Bamboo AirwaysランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC | YH | 1'46.992 | 0.862 | 0.126 | 161.541 |
| 7 | 4 | 谷口 信輝 | グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO | YH | 1'47.257 | 1.127 | 0.265 | 161.142 |
| 8 | 11 | 石川 京侍 | GAINER TANAX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER | DL | 1'47.365 | 1.235 | 0.108 | 160.980 |
| ---- 以上Q2進出 ---- |
| 9 | 27 | 伊東 黎明 | Yogibo NSX GT3 Honda NSX GT3 Yogibo Racing | YH | 1'47.610 | 1.480 | 0.245 | 160.613 |
| 10 | 5 | 松井 孝允 | マッハ車検エアバスターMC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH | YH | 1'47.715 | 1.585 | 0.105 | 160.457 |
| 11 | 30 | 織戸 学 | apr GR86 GT TOYOTA GR86 apr | YH | 1'47.883 | 1.753 | 0.168 | 160.207 |
| 12 | 48 | 田中 優暉 | 植毛ケーズフロンティアGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 NILZZ Racing | YH | 1'50.609 | 4.479 | 2.726 | 156.259 |
■GT500クラス
MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2023/11/04) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT500 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
| Pos | No | Driver | Car Maker Model Team | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 3 | 千代 勝正 高星 明誠 | Niterra MOTUL Z NISSAN Z GT500 NDDP RACING | MI | 1'36.577 | - | - | 178.962 |
| 2 | 17 | 塚越 広大 松下 信治 | Astemo NSX-GT Honda NSX-GT Astemo REAL RACING | BS | 1'37.186 | 0.609 | 0.609 | 177.840 |
| 3 | 36 | 坪井 翔 宮田 莉朋 | au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S | BS | 1'37.194 | 0.617 | 0.008 | 177.826 |
| 4 | 23 | 松田 次生 ロニー・クインタレッリ | MOTUL AUTECH Z NISSAN Z GT500 NISMO | MI | 1'37.207 | 0.630 | 0.013 | 177.802 |
| 5 | 16 | 福住 仁嶺 大津 弘樹 | ARTA MUGEN NSX-GT Honda NSX-GT ARTA | BS | 1'37.253 | 0.676 | 0.046 | 177.718 |
| 6 | 1 | 平峰 一貴 ベルトラン・バゲット | MARELLI IMPUL Z NISSAN Z GT500 TEAM IMPUL | BS | 1'37.287 | 0.710 | 0.034 | 177.656 |
| 7 | 8 | 野尻 智紀 大湯 都史樹 | ARTA MUGEN NSX-GT Honda NSX-GT ARTA | BS | 1'37.388 | 0.811 | 0.101 | 177.472 |
| 8 | 100 | 牧野 任祐 木村 偉織 | STANLEY NSX-GT Honda NSX-GT TEAM KUNIMITSU | BS | 1'37.399 | 0.822 | 0.011 | 177.452 |
| 9 | 24 | 佐々木 大樹 平手 晃平 | リアライズコーポレーションADVAN Z NISSAN Z GT500 KONDO RACING | YH | 1'37.417 | 0.840 | 0.018 | 177.419 |
| 10 | 64 | 伊沢 拓也 太田 格之進 | Modulo NSX-GT Honda NSX-GT Modulo Nakajima Racing | DL | 1'37.795 | 1.218 | 0.378 | 176.733 |
| 11 | 39 | 関口 雄飛 中山 雄一 | DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD | BS | 1'38.023 | 1.446 | 0.228 | 176.322 |
| 12 | 37 | 笹原 右京 ジュリアーノ・アレジ | Deloitte TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM Deloitte TOM'S | BS | 1'38.059 | 1.482 | 0.036 | 176.257 |
| 13 | 14 | 大嶋 和也 山下 健太 | ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE | BS | 1'38.138 | 1.561 | 0.079 | 176.115 |
| 14 | 38 | 立川 祐路 石浦 宏明 | ZENT CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ZENT CERUMO | BS | 1'38.207 | 1.630 | 0.069 | 175.992 |
| 15 | 19 | 国本 雄資 阪口 晴南 | WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH | YH | 1'38.796 | 2.219 | 0.589 | 174.942 |
■GT300クラス
MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2023/11/04) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT300 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
| Pos | No | Driver | Car Maker Model Team | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 2 | 堤 優威 平良 響 | muta Racing GR86 GT TOYOTA GR86 muta Racing INGING | BS | 1'46.635 | - | - | 162.082 |
| 2 | 88 | 小暮 卓史 元嶋 佑弥 | JLOCランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2 JLOC | YH | 1'46.888 | 0.253 | 0.253 | 161.698 |
| 3 | 52 | 吉田 広樹 川合 孝汰 | 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉トヨペット Green Brave | BS | 1'47.118 | 0.483 | 0.230 | 161.351 |
| 4 | 65 | 蒲生 尚弥 篠原 拓朗 | LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING | BS | 1'47.184 | 0.549 | 0.066 | 161.252 |
| 5 | 87 | 松浦 孝亮 坂口 夏月 | Bamboo AirwaysランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC | YH | 1'47.238 | 0.603 | 0.054 | 161.170 |
| 6 | 6 | 片山 義章 ロベルト・メルヒ・ムンタン | DOBOT Audi R8 LMS Audi R8 LMS Team LeMans | YH | 1'47.344 | 0.709 | 0.106 | 161.011 |
| 7 | 61 | 井口 卓人 山内 英輝 | SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT | DL | 1'47.456 | 0.821 | 0.112 | 160.844 |
| 8 | 60 | 吉本 大樹 河野 駿佑 | Syntium LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa | DL | 1'47.590 | 0.955 | 0.134 | 160.643 |
| 9 | 31 | 小高 一斗 根本 悠生 | apr LC500h GT TOYOTA LEXUS LC500h apr | BS | 1'47.591 | 0.956 | 0.001 | 160.642 |
| 10 | 27 | 岩澤 優吾 伊東 黎明 | Yogibo NSX GT3 Honda NSX GT3 Yogibo Racing | YH | 1'47.672 | 1.037 | 0.081 | 160.521 |
| 11 | 96 | 新田 守男 高木 真一 | K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing | DL | 1'47.697 | 1.062 | 0.025 | 160.484 |
| 12 | 4 | 谷口 信輝 片岡 龍也 | グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO | YH | 1'47.724 | 1.089 | 0.027 | 160.443 |
| 13 | 20 | 平中 克幸 清水 英志郎 | シェイドレーシングGR86 GT TOYOTA GR86 SHADE RACING | DL | 1'47.775 | 1.140 | 0.051 | 160.367 |
| 14 | 7 | 荒 聖治 ブルーノ・スペングラー | Studie BMW M4 BMW M4 GT3 BMW M Team Studie × CRS | MI | 1'47.830 | 1.195 | 0.055 | 160.286 |
| 15 | 11 | 富田 竜一郎 石川 京侍 | GAINER TANAX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER | DL | 1'47.873 | 1.238 | 0.043 | 160.222 |
| 16 | 10 | 安田 裕信 大草 りき | PONOS GAINER GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER | DL | 1'47.969 | 1.334 | 0.096 | 160.079 |
| 17 | 18 | 小林 崇志 小出 峻 | UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE | YH | 1'47.993 | 1.358 | 0.024 | 160.044 |
| 18 | 50 | イゴール・オオムラ・フラガ 古谷 悠河 | ANEST IWATA Racing RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 ANEST IWATA Racing with Arnage | YH | 1'48.086 | 1.451 | 0.093 | 159.906 |
| 19 | 56 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 名取 鉄平 | リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING | YH | 1'48.092 | 1.457 | 0.006 | 159.897 |
| 20 | 9 | 阪口 良平 リアン・ジャトン | PACIFICぶいすぽっNAC AMG Mercedes AMG GT3 PACIFIC RACING TEAM | YH | 1'48.528 | 1.893 | 0.436 | 159.255 |
| 21 | 30 | 永井 宏明 織戸 学 | apr GR86 GT TOYOTA GR86 apr | YH | 1'48.832 | 2.197 | 0.304 | 158.810 |
| 22 | 360 | 青木 孝行 柴田 優作 | RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS | YH | 1'49.522 | 2.887 | 0.690 | 157.809 |
| 23 | 5 | 冨林 勇佑 松井 孝允 | マッハ車検エアバスターMC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH | YH | 1'49.662 | 3.027 | 0.140 | 157.608 |
| 24 | 22 | 和田 久 城内 政樹 | アールキューズAMG GT3 Mercedes AMG GT3 R'Qs MOTOR SPORTS | YH | 1'49.880 | 3.245 | 0.218 | 157.295 |
| 25 | 48 | 井田 太陽 田中 優暉 | 植毛ケーズフロンティアGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 NILZZ Racing | YH | 1'51.295 | 4.660 | 1.415 | 155.295 |

B-Max Racing Team(SFチーム代表 宮田雅史)は、10月28~29日、鈴鹿サーキットで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権第8、9戦「JAF鈴鹿グランプリ」に参戦し、松下選手が最終戦で最低限の目標としていたポイントを獲得。苦しかった2023シーズンを締めくくりました。
■第8戦予選(10月28日(土)午前9時30分〜)
前戦で多重クラッシュに巻き込まれた松下選手の車両は新しいモノコックとなり、これが走りにどう影響するのか、期待と不安のなか予選に臨みました。松下選手は予選Q1を6位で通過。Q2はアタックラップにコースアウトした車両があり中断となったため、満足なアタックができずに10位でした。ハイマン選手は19位で予選を終えました。
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ドライバー |
セッション |
タイム/順位 |
| 50号車 |
松下信治 |
予選 |
Q1(順位) |
1分38秒351( 6/11) |
| Q2(順位) |
1分38秒840(10/12) |
| 総合順位 |
10位 |
| 50号車 |
ラウル・ハイマン |
予選 |
Q1(順位) |
1分39秒802(10/11) |
| Q2(順位) |
—————- |
| 総合順位 |
19位 |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:21度、路面温度:23度

■第8戦決勝(10月28日(土)午後2時30分~3周)
松下選手がスタートの混乱のなかで他車と軽く接触して遅れ、ハイマン選手も順位を落としてコントロールラインに戻ってきました。しかし、序盤の混戦のなかでまだ順位は落ち着いておらず、巻き返しのチャンスは十分残されていました。
ところが、4周目の130Rで競り合っていた笹原選手と大津選手が接触、クラッシュするという大きなアクシデントが発生。レースは一旦中断となりますが、コース設備の修復が難しいとの判断で、3周終了時点で成立となりました。

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ドライバー |
セッション |
タイム/順位 |
| 50号車 |
松下信治 |
決勝 |
順位 |
13位 |
| ベストタイム |
1分43秒148(12/22) |
| 51号車 |
ラウル・ハイマン |
決勝 |
順位 |
21位 |
| ベストタイム |
1分43秒843(20/22) |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:23度、路面温度:27度
■第9戦予選(10月29日(日)午前8時50分〜)
松下選手は、予選で第8戦を上回るパフォーマンスを発揮。Q1を3位で通過すると、Q2でも6位と健闘し、今季最高位のグリッドを獲得しました。ハイマン選手は第8戦と同じく19位でした。

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ドライバー |
セッション |
タイム/順位 |
| 50号車 |
松下信治 |
予選 |
Q1(順位) |
1分37秒700( 3/10) |
| Q2(順位) |
1分36秒988( 6/12) |
| 総合順位 |
6位 |
| 50号車 |
ラウル・ハイマン |
予選 |
Q1(順位) |
1分38秒683(10/10) |
| Q2(順位) |
—————- |
| 総合順位 |
19位 |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:19度、路面温度:21度
■第9戦決勝(10月29日(日)午後2時30分~31周)
松下選手は、スタートを決めて5位にポジションアップ。さらに上位を狙って規定で許される10周終了時にタイヤ交換を行いました。ハイマン選手も次の周にピットインしますが、運悪く手前のピットの車両が発進時に停止し、これに進路を阻まれタイムロスしてしまいました。
タイヤ交換後、プッシュし続けた松下選手は、上位陣がすべてタイヤ交換を終えた24周目には4位を走行。しかし、この頃からタイヤがグリップを失いはじめ徐々にペースが落ちてしまいます。そして、終盤にタイヤ交換をして明らかにペースが速い野尻選手、坪井選手を抑えきれず、最終ラップには平川選手にもかわされ7位でフィニッシュ。終盤は苦しいレースでしたが、今季初のポイントを獲得しました。ハイマン選手は、コンスタントに走行を続け18位でチェッカーを受けました。

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ドライバー |
セッション |
タイム/順位 |
| 50号車 |
松下信治 |
決勝 |
順位 |
7位 |
| ベストタイム |
1分40秒698( 4/20) |
| 51号車 |
ラウル・ハイマン |
決勝 |
順位 |
18位 |
| ベストタイム |
1分43秒024(20/20) |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:23度、路面温度:29度
■チーム監督 本山 哲コメント
最終戦でようやく良いレースができました。予選からきちんと戦えていましたし、決勝では正直トップ3は見えませんでしたが、野尻選手と渡り合うなど手応えを感じました。チームにとっても大きな収穫のあったレースでした。今シーズンに関しては、物足りない内容が多かったですが、最後にポイントが取れて頑張ってくれたスタッフも報われたと思います。来シーズンは今回のようなレースを積み重ね、さらに上を目指していきたいと思います。今シーズンの応援ありがとうございました。
- 50号車チーフエンジニア 宮田雅史コメント
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最後にやっとまともなレースができたという感じです。好位置からのスタートでしたので、リスクを承知で表彰台を狙ってアンダーカットを試みました。終盤タイムが落ちるのは織り込み済みでしたが、途中ペースの遅いクルマに引っかかって2〜3秒ロスしてしまったのは勿体なかったですね。あれがなければもう1つ上に行けたかもしれません。
今シーズンは不運なアクシデントもありましたが、全体的に流れが悪かったですね。でも、最後は手応えを感じて終わることができて良かったです。12月の合同テストから来シーズンに向けて動き出しますので、また新たな気持で臨みたいと思います。
- 51号車チーフエンジニア ティム・ネフ コメント
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最後までラウル選手が満足できるクルマに仕上げられなかったことは心残りです。彼が自信を持って走れるようにするため、やるべきことはまだ残されていたように思います。私個人としては、苦労もありましたが、日本で新たな経験を積むことができ、またチームと仕事ができて楽しいシーズンでした。
- 50号車ドライバー 松下信治選手コメント
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今大会から車両が新しくなり、その効果が目に見えて発揮されたように思います。昨日の第8戦は赤旗中断で戦わずに終わってしまいましたが、最終戦は予選から良い戦いができました。タラレバですが、決勝も作戦がはまっていればもっと良い結果が得られたかもしれません。でも、きちんとレースをしたうえでの7位という結果には満足しています。辛いことが多かったシーズンでしたが、最後にポイントが取れて本当に良かったと思います。応援ありがとうございました。
- 51号車ドライバー ラウル・ハイマン選手コメント
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最終レースはタフなレースになりました。フリー走行でメカニカルな問題が発生し、マシンを良い方向に持っていくことが困難でした。ポジティブな結果で終わることができれば良かったのですが、そうはなりませんでした。マシンが抱える問題はシーズンを通して続き、パフォーマンスを発揮する機会はありませんでした。日本でのシーズンはとても難しいものでしたが、思い出に残るものになりました。応援してくれた皆さんに感謝します。

B-Max Racing Team
- 優勝 91号車・角間光起(ELEVレーシング10VED)
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「1回目のスタートは大失敗でしたね。赤旗に救われたと言ってしまっては不謹慎かもしれませんけど。2回目はSCスタートで自分に有利な状態でスタートできたので、そこから順位守れたのはよかったかなと思います。(11周目のタイムダウンは?)コース上に川とかいろいろあって、でも乾きつつもあったので、いろいろラインを試していたのですけれど、そこで思い切り(タイヤを)ロックさせてしまって、それでギャップが詰まってしまいました。その後は調子よくいい感じのライン取りが見つかったので、そこで自分の思うようなペースで走れたので、そこはよかったかなと思います。(連勝で気分よく終われる?)今年デビューイヤーの集大成という事で気合入れてきたのでほんとによかったと思っています」
- 2位 27号車・豊島里空斗(C.S.I.Racing ED)
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「最初のセッティングがよくてスタートで1位取れて、逃げ切れるかなと思ったのですけれど、SCと赤旗になってしまった。最後は(路面が)乾いてきて、後ろがグリップするセッティングだったのできつくて、村田選手に近づかれたのですけれど守れました」
- 3位 86号車・村田将揮(湘工冷熱ZAPSPEED ED)
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「27号車を3周ぐらい追い詰めていたのですが、ブロックが厳しくてオーバーテイクできなかったです。ファイナルラップの最終コーナーでアウトから行ったのですが、割とピーキーなセットでそれまではなんとかコーナリングできていたのが、あの時だけリヤが滑って巻き込んでしまいました。とりあえず3位でフィニッシュできたのでよかったです。次のもてぎ戦に向けて速さはあると思うので、優勝目指します」
- 4位 79号車・中澤凌(ZAP FOCS 10VED)
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「序盤のほうでタイムが限界近いなと思って、走り方を試したのですけれど落ちる一方だったので。試すだけ試したものの、あのへんが限界でした。ちょっと予選からセットアップも変えたのですけれど、逆効果だったな、というところがあって。次11月のもてぎなので、頑張ります」
- 5位 15号車・黒川史哉(ZAP SPEED 黒川)
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「初レースでいきなり赤旗、セーフティカーも出て。なかなか慣れない部分もあって、リスタートで抜かれちゃって。そこからペースがなかなか中盤までまったく上がらなくて、最後の最後に中澤さんに追いついてチェッカーでした。序盤の蹴り出しが今回の課題だったので、次回はスタートからトップ狙えるくらいの勢いをつけられるようにしたいな、と思いました。(SCランのリスタートは大変だった?)トップにみんなが合わせながらスタートしなければならないのが大変でした」
- 6位 14号車・松原将也(ZAPアルミック10VED)
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「スタートはアクセルをちょっと踏み過ぎちゃって、全然トラクション効かなくなっちゃって、タイヤが空回りしちゃって出遅れたって感じですね。(その後の追い上げは?)前がどうしても見えないので、ちょっと引き気味だったのですけど、結果6位で終われたので。もうちょっと上の方に行ければよかったのですけれど、とりあえずこの難しいコンディションの中、入賞できたのは一歩前進かな、と思います」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE

2023年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第8戦決勝が10月29日(日)に筑波サーキット18周で開催され、赤旗で再スタートとなったレースで角間光起(ELEVレーシング10VED)がポールポジションからSCランのリスタートを決めるとトップを守り切って優勝。9月の筑波戦での初優勝から連勝となった。
朝の予選から雨模様の筑波サーキット、予報では11時過ぎの決勝の前には雨が止むと言われていたが雨雲は上空に居座りコースを濡らし続けている。気温は予選時とほぼ同じ13.2度、路面温度は僅かに上がったものの17.7度。レインタイヤとはいえ発動には時間が必要そうなコンディションだ。既にシリーズチャンピオンは小村明生に決定、ランキング2位の武者利仁と揃って最終戦をスキップしたが、ランキング3位以下はまだ混戦だ。

11時23分にフォーメーションラップ開始、ポールポジションの角間を先頭に13台が少しでもタイヤを暖めるため左右にクルマを振ってグリッドに整列すると、レッドシグナルが消灯してレーススタート。
ポールシッターの角間の蹴り出しがやや弱く、2番グリッドから発進の豊島里空斗(C.S.I.Racing ED)と3番手スタートの内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)が角間に並びかける。さらに予選で2番手タイムを出しながらペナルティで4番グリッドに降格していた村田将輝(湘工冷熱ZAPSPEED ED)の加速もよく、4ワイドに並んで第1コーナーへターンイン。抜け出しかけたのは内藤だが豊島と村田も譲らず第2コーナーへ並走。ここで最もイン側のラインを取っていた内藤が姿勢を乱してスピン。イン側に巻き込んでスポンジバリアにクラッシュしてしまう。豊島がトップを奪ってS字を通過、村田が続き角間は3番手にポジションダウンするが第1ヘアピンでアウトから村田を仕留めにかかる。村田はポジションを守って第1ヘアピンを通過するものの出口でアウトにはらみグリーンに半車身はみ出して失速して3位にダウン、角間2位へ。
ここでセーフティカー(SC)の投入が宣言されて全コースイエローフラッグ。各車がスピードダウンする中バックストレートで第2のアクシデント、後方でマルチクラッシュが発生する。
これに巻き込まれたのが後方スタートだった池田悠亮(ティーフラップウィンズ)、飯田有希(FER・D-BONDS)、紀平啓佑(ELEVレーシング制動屋S2)、さらに8番手スタートから出遅れた小田部憲幸(いえらいふ 設楽 ZAP ED)の4台。池田、飯田、紀平の3台はダメージが大きくその場でストップ、小田部はピットインする。この状況にただちに赤旗が提示されレースは中断。
状況を整理するとSCラン掲示で全車がバックストレートで減速。前述の通り低い路面温度でタイヤが冷える事を嫌ってウエービングを始める中で減速が間に合わなかったのか、まず池田が紀平に追突。紀平が小田部のリヤに当り、池田の勢いは止まらず横向きにスライドしながら飯田のリヤに接触して飯田がコースアウトした。今回10年以上のブランクから復帰の池田と飯田、さらにレースデビューの紀平という3台が残念ながら戦列を去ることとなった。この3台のマシンの撤去を待って、レースはスタートからやり直しということになり、当初の予選グリッドから再開されることとなる。
11時45分、SC先導でレース再開。クラッシュした内藤、池田、飯田、紀平の4台は出走できず8台がスタート時のグリッドにつく。クラッシュに巻き込まれて即座にピットインした小田部は赤旗前のSCランをこなしていないため周回遅れ扱いでピットスタートする。リヤウイングのステーにダメージがあるものの走行は可能。雨はかなり小降りになったが、コースは依然としてヘビーウエットの状態だ。

SCランは3周行われ、通算5周目からレースが再開された。1回目のスタートを失敗した角間は再びポールポジションから出直し。ローリングスタートの恩恵があり今度はクリーンにスタート、後方では3番手スタートの村田が豊島の背後に迫るとプレッシャーをかけるが豊島は動ぜずポジションを守る。リスタートをうまく決めてポジションを上げたのが5番手スタートの中澤凌(ZAP FOCS 10VED)で、コントロールラインからの加速がよく前を行くチームメイトの黒川史哉(ZAP SPEED 黒川)に対し右サイドから並びかけると前に出て第1コーナーに進入。経験の差を見せつけて4位に上がる。
5周目を終えてトップ角間は2位豊島に0.599秒の差。3位村田は0.693秒差、中澤も0.464秒差とほぼ等間隔。黒川がそこからやや遅れて1.5秒以上離されている。
角間はここからじわじわと豊島を引き離し、6周目0.839秒、8周目1.215秒とギャップを拡げて行く。豊島のペースが悪いわけではなく、3位村田との間合いも7周目0.957秒と僅かずつ広がっていく。4位以降も順位変動はなく、中澤~黒川~松原将也(ZAPアルミック10VED)とZAP SPEEDのえんじ色のマシンが続いているが、上位3台のペースにはついていけず、それぞれ前に対して2秒、2秒、4秒の差がついている。
10周目、角間のペースは依然好調で豊島とのギャップを1.503秒まで拡大。レインコンディションの中でも初優勝を飾った前戦のようにトップに立ってからのペースの速さが際立っている。
ところが11周目、角間は1分6秒549と前の周より1秒以上遅いタイムでコントロールラインを通過、豊島との差が一気に1.086秒に縮まる。後で角間に聞いたところ、雨量が減ってきて路面を選んでいてミスをしたようである。ただ豊島もミスがあったのかこの周1分6秒132で、5秒台の村田に0.457秒までギャップを詰められている。
このミスで目が覚めたか角間は再びペースを上げ、12周目には1分5秒322とこのレースのファステストラップを叩き出し、豊島との差を1.520秒に戻す。角間を追いたい豊島だが背後に村田が0.49秒差でつけ、隙あらばオーバーテイクを仕掛けるそぶりを見せていて、ディフェンシブにならざるを得ない。
角間はその後も豊島との差を14周目1.915秒、15周目2.566秒、16周目3.182秒とコンマ5秒ずつ突き放し独走状態に。一方豊島と村田の間合いは0.5秒前後で張りつめた2位争いが展開。16周目には0.286秒差とテール・ツー・ノーズ状態でコントロールラインを通過。村田はノーズを差し込むチャンスを窺うが、豊島もしっかりブロックしている。
ファイナルラップ。村田は勝負を仕掛けてメインストレートで豊島に並びかけると第1コーナー勝負を挑むが、ここも豊島がポジションを守る。その後も村田はゆさぶりをかけ続けたが豊島動ぜず後半セクションへ。
トップ角間は安定したペースで2位に4.264秒の大差をつけてフィニッシュ。連勝の意味か2本指を高々と掲げてチェッカードフラッグの下を通過した。豊島対村田のバトルは最終コーナーまで続いたが豊島が2位を守り切ってフィニッシュ。村田は最終コーナーで勝負に出たがアウト側の縁石で姿勢を乱してスピン、そのままの状態でフィニッシュラインを通過した直後にピット側のコンクリートウォールにサイドからクラッシュ。それでも0.428秒差の3位でフィニッシュした。以下4位中澤、5位黒川、6位松原の順でフィニッシュした。
表彰台の前にマシンを止めた角間は初優勝の前回と違って落ちついた態度で優勝カップを受け取り、目の前でカメラを構える前田代表に掲げて見せ、暫定表彰式後はシャンパンを前田代表の頭に振りかけるはしゃぎぶりだった。







2023年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権はこれで終了。小村、武者に続くランキング3位は中澤、筑波で連勝の角間が4位に上がり5位に小田部、6位村田という結果に終わった。
しかしまだS-FJのシーズンは終わらない。12月9-10日にモビリティリゾートもてぎで開催される日本一決定戦に参戦する選手はこれから大一番に向けた準備を始める。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE
Asako SHIMA
筑波チャレンジクラブマンレース第4戦 -RIJ- (2023/10/29) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2023 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 8 筑波サーキット 2.045km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 91 | | | 角間 光起 | ELEVレーシング10V ED TOKYO R&D RD10V | 18 | 39'17.056 | - | - |
| 2 | 27 | | | 豊島 里空斗 | C.S.I Racing ED MYST KK-S2 | 18 | 39'21.320 | 4.264 | 4.264 |
| 3 | 86 | | | 村田 将輝 | 湘工冷熱ZAP SPEED ED MYST KK-S2 | 18 | 39'21.748 | 4.692 | 0.428 |
| 4 | 79 | | | 中澤 凌 | ZAP FOCS 10V ED TOKYO R&D RD10V | 18 | 39'27.712 | 10.656 | 5.964 |
| 5 | 15 | | | 黒川 史哉 | ZAP SPEED黒川 TOKYO R&D RD10V | 18 | 39'29.292 | 12.236 | 1.580 |
| 6 | 14 | | | 松原 将也 | ZAPアルミック10V ED TOKYO R&D RD10V | 18 | 39'38.016 | 20.960 | 8.724 |
| 7 | 3 | M | 1 | 秋山 健也 | スーパーウィンズKKS・ED MYST KK-S | 18 | 39'38.753 | 21.697 | 0.737 |
| 8 | 83 | | | 上野 晴紀 | ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V | 18 | 40'20.723 | 1'03.667 | 41.970 |
| 9 | 78 | | | 小田部 憲幸 | いえらいふ設楽ZAP ED TOKYO R&D RD10V | 17 | 39'40.299 | 1Lap | 1Lap |
| ---- 以上規定周回数(90% - 16 Laps)完走 ---- |
| - | 22 | | | 内藤 大輝 | RCIT RaiseUP ED MYST KK-S2 | 0 | - | 18Laps | 17Laps |
| - | 72 | | | 紀平 啓祐 | ELEVレーシング制動屋S2 MYST KK-S2 | 0 | - | 18Laps | - |
| - | *5 | | | 池田 悠亮 | ティーフラップウインズ MYST KK-S | 0 | - | 18Laps | - |
| - | 17 | | | 飯田 有希 | FER・D-BONDS MYST KK-S2 | 0 | - | 18Laps | - |
- Fastest Lap: CarNo. 91 角間光起(ELEVレーシング10V ED) 1'5.322 (12/18) 112.703 km/k
- CarNo. 5は、H項違反(SC中の衝突行為)により、ペナルティーストップ10秒を科したが、リタイアのため未消化。
■予選後のコメント(※予選終了直後のもの)
- ポールポジション 91号車・角間光起(ELEVレーシング10VED)1分4秒867
-

「ちょっと不完全燃焼というか、一回回ってしまってスポンジバリアにクルマぶつけてしまったので、あまりよくないかなという感じです。とりあえずポールポジション取れたのはよかったですけど、この後クルマが完全な状態になるかっていうのがあります。(雨のレースは初めて?)それこそ雨の予選も初めてで、雨の走行経験がないので、ちょっと不安なところはあります。ポールだと一番楽なところでスタートできるので、そこはよかったかな」
- 予選3→2番手 27号車・豊島里空斗(C.S.I.Racing ED)1分5秒144(+0.277秒)
-

「すぐに赤旗が出てしまって、残り時間が少なくて、十分タイムを詰められなかったです。時間があれば1分4秒台は出ていたと思います。そういう事で決勝については自信があります」
- 予選4→3番手 22号車・内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)1分5秒299(+0.432秒)
-

「前半の方で(タイムを)出しに行くような感じにしていたのですけれど。最初に赤旗出ちゃって、自分の美味しい部分無くなっちゃったというのもあって、正直微妙な感じはあるのですけど。4番手なので、これから決勝で上は狙っていけるかな、と思っています」
- 予選2→4番手 86号車・村田将輝(湘工冷熱ZAPSPEED ED)1分4秒925(+0.058秒)
-

「セッティングがけっこうぶっつけ(本番)のセットだったのですけれど。雨のセットがまだ探せていないくて、手探りでだいたいこんな感じかな?って行ったのが、最初はよくてトップタイムだったのですけれど、徐々に「ここが足りない」ってなってきてからタイムが伸び悩んできたのがあって、いろんなマシンに突っかかっちゃったりしてペース乱されちゃって、ベストラップをつなぐってことができなかった、そこで2番手というちょっと悔しい結果になっちゃったのですけど。マシンのセットも足りないところをやって決勝は優勝できれば」
- 予選5番手 15号車・黒川史哉(ZAP SPEED 黒川)1分5秒405(+0.538秒)
-

「もうちょっと(タイム)出ましたね。チェッカーが出た周でメーター上も一番いいタイム出たので。赤旗が出て、あれでタイヤ冷えちゃって、あれがなければもうちょっと(1分)4秒台は入ってたのかな、って感じではいました。マシンの感触は悪くなかったです。(決勝に向けては?)抜くのみですね」
- 予選6番手 79号車・中澤凌(ZAP FOCS 10VED)1分5秒593(+0.726秒)
-

「それまでの(タイムの9上がり方はよかったのですけれど、赤旗でタイミングずれちゃったかな。決勝はもうちょっと雨量も減ると思うので、後はタイムより違ったところが大事になっちゃうので、何個かは(順位を)上げて終わらせたいです。微妙ですけどもうちょっと、どうにかなると思います」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
Asako SHIMA

2023年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第8戦公式予選が10月29日(日)に筑波サーキットで開催され、雨の難コンディションに加えて赤旗中断でアタックの機会が限られた中、9月の筑波大会で初優勝を飾った角間光起(ELEVレーシング10VED)がポールポジションを獲得した。
ようやく秋らしい気候が来たかと思えば今日は冷たい雨が降るレインコンディションの筑波サーキット。朝から気温はまったく上がらず予選が始まる午前8時40分時点で12.4度、路面温度も14.8度。コースは至る所で水が浮いているのがモニターでも見てとれる状態だ。
前回筑波でのリザルトに従って角間を先頭に13台がコースイン。20分間のタイムアタックが開始された。
各車レインタイヤのウオームアップを終えて残り17分、まずは角間が1分6秒677とトップに立つ。2番手に内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)が7秒187、3番手に8秒797で小田部憲幸(いえらいふ 設楽 ZAP ED)と続くがまだ各車様子を見ながらの走りか。
残り16分、角間が6秒521とタイムを更新、2番手に6秒973の中澤凌(ZAP FOCS 10VED)が上がるが、直後に村田将揮(湘工冷熱ZAPSPEED ED)が5秒952を出してトップへ。角間と中澤はひとつずつドロップ。4番手には前回9月の筑波でレースデビューした松原将也(ZAPアルミック10VED)、5番手内藤、6番手に今回唯一のマスターズクラス秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)がつけている。
この直後に今回10年ぶりのスーパーFJ復帰の飯田有希(FER・D-BONDS)が第2ヘアピンで単独スピン。アウト側のグラベルに車体の後部がはまってしまい脱出できない状態となり、すかざず赤旗が提示、予選が中断される。10年ぶりの筑波で雨に足元をすくわれたか。
飯田のマシンを引き出す間も時計は進み約5分後、予選は残り10分20秒時点で延長なしに再開が宣言されコースオープン。各車が再びコースへ。救出された飯田もダメージが無いようでコースイン。
残り7分、村田のトップは変わらず内藤が1分6秒110で2番手に浮上、さらに3番手には6秒358で豊島里空斗(C.S.I.Racing ED)がつける。豊島は今年5月SUGOでの大会に15歳でスーパーFJレース初参戦。2レースともにポール・ツー・ウインを飾るという鮮烈なデビューを飾り、以来もてぎや富士のレースにも参戦して来ている逸材だ。豊島は続く周回で5秒295までタイムを刻みトップに立つ。内藤も自己ベストを更新し5秒812で村田を上回り2番手を守る。村田3番手にドロップ。
残り5分、いったん5番手までポジションを落としていた角間が1分5秒655をマークして2番手に上がる。またレーシングカート出身で今回デビュー戦の黒川史哉(ZAP SPEED 黒川)が6秒273で5番手に上がってくる。黒川はさらに5秒744とタイムを詰めて3番手へあがるが、直後に内藤が5秒472を出して角間と黒川を3番手、4番手へ追いやる。5番手村田で6番手には6秒266で松原がつける。
残り3分、角間が1分4秒867を叩き出してトップに立つ。豊島も5秒144までタイムを詰めるが0.277秒及ばない。3番手には5秒460で村田が上がってきたが、すぐに黒川が5秒429で逆転。しかし村田は次の周回で5秒141とさらにタイムを詰めて、黒川はおろか豊島まで上回り2番手へ順位を上げる。豊島3番手、黒川4番手、以下内藤、中澤と続く。
チェッカードフラッグが振られ予選終了、ポールポジションは角間の手に。以下0.058秒の差で村田、0.277秒の差で豊島という順に。そしてチェッカードフラッグが振られる中順位を上げたのは内藤で、1分5秒299を出して4番手へ、黒川、中澤のZAP SPEED勢も最後に自己ベストを更新したがそれぞれ5番手、6番手となった。
しかしその後の審議で、村田が赤旗が出た直後のダンロップコーナーで前車を追い越したとして、2グリッドの降格の裁定が下されて、ポールポジション角間の隣、フロントロウには豊島が、3番手には内藤が繰り上がることになり村田4番手、黒川、中澤という順になった。





決勝は午前11時10分コースイン予定。天気予報では10時頃には雨が止むと報じられているが雲行きは怪しい。チャンピオン決定後とはいえ各選手この1戦にかける想いはそれぞれに大きい。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
筑波チャレンジクラブマンレース第4戦 -RIJ- (2023/10/29) Qualifying Weather:Rain Course:Wet
2023 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 8 筑波サーキット 2.045km
| Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 91 | | | 角間 光起 | ELEVレーシング10V ED TOKYO R&D RD10V | 1'04.867 | - | - | 113.494 |
| 2 | *86 | | | 村田 将輝 | 湘工冷熱ZAP SPEED ED MYST KK-S2 | 1'04.925 | 0.058 | 0.058 | 113.392 |
| 3 | 27 | | | 豊島 里空斗 | C.S.I Racing ED MYST KK-S2 | 1'05.144 | 0.277 | 0.219 | 113.011 |
| 4 | 22 | | | 内藤 大輝 | RCIT RaiseUP ED MYST KK-S2 | 1'05.299 | 0.432 | 0.155 | 112.743 |
| 5 | 15 | | | 黒川 史哉 | ZAP SPEED黒川 TOKYO R&D RD10V | 1'05.405 | 0.538 | 0.106 | 112.560 |
| 6 | 79 | | | 中澤 凌 | ZAP FOCS 10V ED TOKYO R&D RD10V | 1'05.593 | 0.726 | 0.188 | 112.238 |
| 7 | 14 | | | 松原 将也 | ZAPアルミック10V ED TOKYO R&D RD10V | 1'05.908 | 1.041 | 0.315 | 111.701 |
| 8 | 78 | | | 小田部 憲幸 | いえらいふ設楽ZAP ED TOKYO R&D RD10V | 1'05.912 | 1.045 | 0.004 | 111.694 |
| 9 | 83 | | | 上野 晴紀 | ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V | 1'06.456 | 1.589 | 0.544 | 110.780 |
| 10 | 3 | M | 1 | 秋山 健也 | スーパーウィンズKKS・ED MYST KK-S | 1'06.793 | 1.926 | 0.337 | 110.221 |
| 11 | 72 | | | 紀平 啓祐 | ELEVレーシング制動屋S2 MYST KK-S2 | 1'07.997 | 3.130 | 1.204 | 108.269 |
| 12 | 5 | | | 池田 悠亮 | ティーフラップウインズ MYST KK-S | 1'08.909 | 4.042 | 0.912 | 106.837 |
| 13 | 17 | | | 飯田 有希 | FER・D-BONDS MYST KK-S2 | 1'09.274 | 4.407 | 0.365 | 106.274 |
| ---- 以上基準タイム(130% - 1'24.472)予選通過 ---- |
- CarNo. 86は、H項違反(赤旗追い越し)により、2グリッド降格とする。
2023年JAF地方選手権スーパーFJ筑波/富士シリーズ第8戦では新人とカムバック組5人がエントリーしてきた。レース前日のスポーツ走行の合間にインタビューを行った。
まずは今回スーパーFJのデビューレースを迎えた3名のドライバー。

15号車「ZAP SPEED 黒川」をドライブするのがカートレース出身の黒川史哉。昨年はFS-125クラスに参戦していた19歳だ。
黒川選手一問一答
――カートレースのキャリアはどのくらい?
「10年ぐらいですね、4輪は今回が初めてになります」
――スーパーFJで練習しての感触は? カートとの違いにとまどいはなかった?
「悪くはないかな、と思います。僕らが乗っていたカートはギア操作がなくて、コーナリング中のギア操作とかが大きく違うので、2速のところを3速に、とか5速に入っちゃった、みたいなミスが最初は多くて、ちょっと苦労したところはありました」
――今はもう(操作に)慣れた?
「さすがに、シフトミスなしで走れるようにはなりました」
――デビュー前の練習はかなり積んだ?
「S-FJに乗り出したのが6月なので4か月ぐらいですね。月に1回程度でした。
――今回のレースの目標は?
「できれば勝ちたいです」
――ウエットの路面は今日が初めて?(スポーツ走行1回目はウエットコンディション)
「まったく初めてです。めちゃくちゃ難しくて、最初スピンが1回で済んでよかったですけれど、最初はもっとクルクル回ると思っていて、今日(のコンデション)がめちゃいい練習になりました」

続いて同じくカートレース出身の83号車「ZAP SPEED 10VED」上野 晴紀は17歳。昨年は全日本カート選手権OKクラスに参戦。
上野選手一問一答
――練習はけっこう積んだ?
「月に3回くらい走って、だんだんタイムも出てくるようになりました、練習は筑波とたまにもてぎでも走っていました」
――カートとフォーミュラの違いには慣れた?
「慣れましたね。クルマの動かし方とかけっこう違うので、そこに最初は苦戦しました」
――この後来シーズンとかの参戦については?
「まだ何も決まっていないです。できれば参戦したいと思っています」
――明日のレースの目標は?
「まず予選でなるべく前に出て、スタートもミスらずに行けたらな、と思っています」
――筑波のコースの印象は?
「みんな(タイムに)差がないので、予選が結構大事かなと思っています」

3人目のルーキーは72号車「ELEVレーシング制動屋S2」の紀平 啓佑選手。ELEVレーシングといえば9月の筑波でSIMレース出身の角間が優勝を飾ったが紀平も同じくSIMレースの経験者。
紀平選手一問一答
――SIMレース出身だと聞いているが?
「去年まではeスポーツの事業をやっていまして、大会やったりとかいろんな人たちを巻き込んでレースもやっていたのですけれど。僕自身もモータースポーツやりたくて事業を始めたし、モータースポーツによって人生変えられたので、そういったところの恩返しみあって、自分が選手として出てみないとまずいかな(笑)と思ったので、それがきっかけで今回参戦しました」
――練習はけっこう積んだ?
「けっこうしましたね(笑)。去年の12月に話が決まって、それ(出場)に向けて準備とかしていたのですけれど。クラッシュもしましたし、いろんなクルマでやってきたのですけれど。今日乗ってチームで一丸となって。1年間僕も(チームの)サポートという形で、学校の同級生とかで集まってやっているところがあるので、チーム育成を含めて、強いチームになったかな、と思うので、その集大成として頑張れればな、と思います」
――シミュレータとの違いはどう?
「ひとつ言えるとすれば情報量の多さは圧倒的に実車の方が多いかななと思います。後はコンディションの違いといったところが、SIMでもあるのですけれど(実車は)全然違ったというか、いろいろあったりするところがまた面白いと思います」
――チームとしては前回角間選手が優勝して勢いに乗っている?
「おかげさまで、僕が(角間選手に)「チームがやばいから助けて」と言って来てもらって。あと学生フォーミュラの出身者がメーカーとかの各分野に居ながら来て手伝ってくれているのですけれど、そういう青春を思い出すというのもあるし、チームとして優勝するっていうところがものすごくプラスに働いているので、そういう部分をうまく使いながら僕もレースキャリアをやって行きたいな、と思いますし、角間君の新しい門出として僕らのチームが最後まで支えられればな、と思います」
――明日の目標は?
「ワン・ツーと行けたらいいなと思いますけど、現実は厳しいってのはさっきのウエット(コンディション)でよく分かりましたので。まず僕自身が楽しむ事、ウチの会社の面々もベンチャー企業でクルマの事業をやっていて、(明日は)社長以下来てくれるというので、伝説的なレースにしたいなと思います」
ルーキーに続くのは奇しくも長いブランクの末に復帰という似た経緯を持つ2人。

まず5号車「ティーフラップウィンズ」の池田悠亮。池田は2009年に筑波のS-FJに出場、また2011年にはJAF-F4(今年からFormulaーBeat)にも参戦の実績がある。
池田選手一問一答
――スーパーFJに復帰の経緯は?
「資金的な問題もあってレースを続けるのが難しくて。そこからいろいろ仕事とか変わって、またちょっとやれる環境ができたので、チャレンジしたいなと思って(エントリーを)しました」
――スーパーFJのドライブが14年ぶり?
「1年ぐらいちょこちょこ練習を重ねて今日(レースウィーク)を迎えました」
――久しぶりのレーシングドライブの感触は?
「まだ昔の感覚は戻っていないのですけれども、運転できること自体がすごくうれしくて、その喜びを噛みしめながら走っています」
――今日1本目のレインコンディションは?
「この1年間の中で雨の練習なかったので、それこそ10年何年ぶりの雨の練習だったので、なかなか対応し切れていないのですけれど(クルマを)壊さないように(笑)」

そしてもう一人の復活組、17号車「FER・D-BONDS」の飯田有希は2013年に鈴鹿のS-FJとJAF-F4に出場の実績がある。
飯田選手一問一答
――スーパーFJに復帰の経緯は?
「来年国際ライセンスが必要なレースの話があって、そのクルマに乗りたいなというのがあってライセンス取得の為に今回出場です。体力もきついし自分の走りも遅すぎるし(笑)つらいですけど、できるだけ走りたいな、と」
――レースドライブが10年ぶり?
「10年ぶり、まったく走っていなかったので、もう身体中筋肉痛で痛いです(笑)」
――今日1本目のレインコンディションは?
「すごいいい練習になりますね。やっぱり10年ぶりなんで、アクセルとかブレーキとか(操作が)全部雑で、自分でもなんでこんなに操作できないのだろう?って思っていたのですけれど、今雨で走って、やっぱり微調整をこうやってやらなきゃなっていうのを 久しぶりに感覚をちょっとでも思い出せるかなという感じです」
かたやデビューレース、こなた長いブランクの末の復帰と経緯は対照的だが、それぞれの目的や目標を持って明日のレースに挑む彼らに期待したい。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA

全日本スーパーフォーミュラ選手権をプロモートする日本レースプロモーション(JRP)は10月28日、JAF鈴鹿グランプリの開催されている三重県の鈴鹿サーキットで恒例のサタデーミーティングを行った。今回は近藤真彦会長と上野禎久社長が出席、今大会で急遽ドライバー変更を行うことになったTGM Grand Prixについての見解や、今後の振興策について述べた。
レースウィーク直前になって大湯都史樹の不参加と、大草りきの起用を立て続けに発表したTGMだが、この大草りきのエントリーについて近藤会長は「たまたま彼は速かったから、それで済んだけど、今後GT300のドライバーが乗って間違いが起きる可能性もゼロじゃない。JRPとしてもチームと相談して慎重に進めなければいけない。万が一箸にも棒にもかからないドライバーが出て来た時には考えないといけないが、大草選手は金曜の専有走行を見る限りは問題がなかった」との見解を述べた。
続いて上野社長は今回の大草選手の参戦がライセンスの要件、予選基準タイムなど、JAFの定める全日本選手権の諸条件を全て満たした上でのものであることを明言、「彼はGT300で活躍しているだけでなくF3やフォーミュラリージョナルでも実績を残しているし、ポテンシャルが高いことはわかっていた。公式予選は惜しくもQ1で脱落となったが、セクター2で全体ベストを叩き出した時は溜飲が下がる思いだった」と述べたが、出走を取りやめた大湯については「いろんな事情があっただろうが、彼の走りを見たいと思っていたファンは沢山いるので、そういう意味では残念だ」とのこと。
近藤会長も「チームとドライバーがギクシャクしているということはSUGO大会の時点で耳にしており、チーム代表の池田氏にも『シーズン途中でお手上げになりました』とならないよう話はしていた。今回のことはおそらく経済的な事情が大きかったのだろうと思うが、チームは最後まで参戦することができた。来年以降のビジョンもあり、実現するかどうかは今後次第であるものの、継続参戦の意向を確認している」という。
また大湯選手については「日頃からドライバーの個性を大切にしたいと考えているので、彼のようなキャラクターは大切だと思う。大湯選手や小高のような存在がいて、真面目な選手がいて、いろんな選手がいていいと思う。チームには速さを求めるのはもちろんだが、個性を殺さないでほしいとお願いしている。トヨタやホンダの方々もそこは理解してくれている」と、ドライバーの個性、という側面もシリーズをアピールしていく大切な要素と捉えていることを明らかにした。
また今年から本格的に導入されたSFgoを通じてレース中の無線が公開されていることに触れ、「レースについての情報のやり取りだけでなく、ファンへのメッセージをレース後に伝えても良いんじゃないか」とのアイディアを披露。ドライバーに対しても今以上にファンサービスに力を入れるよう要望を出しており、チームや選手からは好意的な反応を得ているという。
このほか、ITOCHU ENEX TEAM IMPULの星野一義総監督からも「来年からグリッドボードにカーナンバーだけでなくドライバーの顔写真を入れたらどうか」という提案が出ていることを紹介した。
こうした取り組みの成果からか、今季の観客動員数は軒並み前年を上回っており、この鈴鹿大会における前売り券の売上も前年比146%を記録しているという。
また、予算などの制約ですぐには実現できないものの、長期的な方向として今後はレース数や参加台数を増やしていきたいとしており、真夏のレース開催についても決勝スタート時間を午前中に繰り上げ、ゴール後はプロモーションに時間を割くなどのアイディアが出ていることも紹介した。
競技としての側面だけでなくプロモーションやファンサービスの面でも一層の変化を求めて動き出したスーパーフォーミュラとJRPの動向に、今後も注目していきたい。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
大草りき(TGM Grand Prix)
-
「まずはクラッシュした二人が無事で良かったと思いますが、本音を言えばもうちょっと走りたかったなという感じ。安全面を考えれば仕方ありませんけど」
「明日に向けてはチームと話し合って方向性は決まったので、あとは僕自身がちゃんとクルマを走らせられれば自ずと結果はついてくると思うんで。まだ慣れきってはいないんですけど頑張りたいと思います」
「今回の話は月曜日の18時ごろに『乗らないか?』という電話がかかってきて、そこから急ピッチに決まった感じです。本当に現実味がなかったというか、チャンスってこんな感じで来るんだ? という感じでしたね。次の日には工場に行ってシート合わせをして、という感じで実質火曜日と水曜日しか準備期間がなかったのでバタバタでした。時間ってこんなに短いんだ? って思ってるうちに金曜日を迎えてフリー走行が始まった感じです」
「予選ではあのレベルのタイムで走った経験がなかったので、正直出しきれなかった、という感想です。そのなかでもセクター2などで速いところは見せられたので、あの感触で他のセクターも走れればQ2にも進めるんじゃないかと思います。そこが明日に向けての反省です」
「まだ100%まで行けてなくて60%ぐらいの感じです。僕の予定では決勝の間にクルマに慣れて100%まで持っていくつもりでしたので、それがずれちゃったのは残念ですが、レースなのでしょうがないです。明日に向けて切り替えます」
「久しぶりのフォーミュラなので、不安はめっちゃありましたし、周囲の人からも大丈夫か? って聞かれましたが、乗ってみたらそこそこで走れたので、それについてはポジティブな印象です。ただスーパーフォーミュラはスピードレンジも何もかもが段違いですね」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
全日本スーパーフォーミュラ選手権をプロモートする日本レースプロモーション(JRP)はクラッシュにより赤旗終了となった第8戦決勝の終了後に臨時会見を開き、赤旗終了に至った経緯と今後の予定についてJRP代表取締役社長の上野禎久氏が説明した。
レースは4周目の130Rで笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)と大津弘樹(TCS NAKAJIMA RACING SF23)が接触するアクシデントが発生したことにより赤旗中断となったが、この時に笹原選手の乗る36号車が衝突した衝撃により130Rアウト側に設置されたデブリフェンスが支柱から倒れてしまった。
このままの状態でレースを続行すると、同様のアクシデントが発生した際に安全が保たれないという理由で、この赤旗を持ってレースを終了したいという競技団の判断を審査委員会が承認し、レース終了との決定が下された。
このことは直ちにJRPや各チームへも伝達されたが、彼らもドライバーやオフィシャルの安全を考慮し、この決定を支持するとの回答を行ったという。
損傷したフェンスは28日の夜8時には修復を完了するとのことで、第9戦のタイムスケジュールへの影響はなく、当初の予定通り予選、決勝は行われる。
しかし笹原については収容された病院で脳震盪との診断が下されているため、この会見の時点では正式な決定には至っていなかったものの、第9戦へは出場できない見通し。大津選手については左半身の打撲との診断で、アクシデントの直後も自力でクルマを降りられた状況ではあったが、64号車の損傷が激しいために出走を取りやめると、チームがSNSなどを通じて公表している。
Text: Kazuhisa SUEHIRO

- 第8戦優勝 野尻智紀(TEAM MUGEN)
-
「あのレースの終わり方はファンの方々の望んだものではなかったわけですが、彼らの無事をまずは祈って、また一緒にレースをできるようになればいいなと思ってます」
「自分のレースの話をしますと、スタートが非常に良くて、ポジションをキープしたまま1コーナーに入れたのが大きな要素だったかなと思います。ペースに関しては宮田選手の方が速いかな? という感覚はあったので、僕が仮に10周目にピットインしたら彼はそこから飛ばすだろうなと勝手な予測をしていました」
「前で走ってはいたものの、このあとの展開はそんなに易しいものではないだろうと予想していましたので、残念ではあるものの、点差を詰められたという意味では、自分達の流れがまだあるなと感じており、僕たちにとっても、ファンの皆さんにとっても明日が非常にエキサイティングな1日になるんじゃないかと思っています。僕たち選手は精一杯戦うだけだと思っていますし、力を出し切りたいなと思っています」
- 第8戦決勝2位 宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)
-
「スタートで出遅れて、そのあと次の周の1コーナーで抜き返して、そこからは自分達のペースでレースをしようという風に切り替えていたので、ポジションを戻せたというのは良かった点でした。スタートに関しては最近悩んでいますが、なかなかいいところを見つけ切れていないので、明日に向けての大きな課題かなと思っています」
「短いレースになって、今日の結果が明日につながるかはわかりませんが、僕としては笹原選手が無事であること、大津選手が無事であることが大切だと思います。クルマが進歩して速くなって来ているなかで、サーキットの安全面も含めて今一度見直すべき、残念な結果ではあります」
- 第8戦決勝3位 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
-
「今年はスタートで悩むことが多かったんですが、今回はスタートでポジションを上げることができました。そのあと宮田選手に抜き返されてしまいましたが、予選のポジションもよかったですし、スタートも良かったので、表彰台を獲得することができました。前半戦を考えれば満足できる結果かなあと思います」
Text: Kazuhisa SUEHIRO

- 優勝チーム監督 田中洋克(TEAM MUGEN)
-
「大きなクラッシュで、二人のドライバーが大事に至らなかったのは良かったと思います。レースを続行したかったという思いは当然ありますが、ドライバーやオフィシャル、皆さんの安全を考えたら今日はレースできないということは理解していますので、明日改めて皆さんに良いレースがお見せできたらいいなあと思っております。」
「こういう形でレースは終わってしまいましたが、野尻には最後までいい走りをして結果を出して欲しかったと思いますし、リアムの方はタイヤの関係上満足なアタックができず、7位からのスタートになり、追い上げを期待していましたが、残念なレースになってしまいました。明日に向けてはリセットして、諦めずに戦いたいなと思います」
「(予選について)もてぎがああいう結果になりましたが、同士討ちにはならなかったので最悪の結果は避けられました。あれを踏まえて、二人はチャンピオン争いをしていますが、同士討ちやぶつけるような真似は絶対するなと。ただしフェアに闘うのであればオーダーは一切出さないという条件で鈴鹿に入って来ました。フェアに闘うなら、という条件でしたけれども、あれはリアムとしては自分にとってやれる限りのことをしたという認識でした。いろいろ駆け引きもしますし、野尻もイライラしてああいう無線をしました。リアムに『やりすぎじゃないか』という話もしましたし。ただやっぱり彼もやれることを精一杯したということは理解していますし、頭を切り替えて決勝に臨むように話はしました」
「うちのチームとしては野尻の方がチャンピオンに近い位置にいますので、予選の順位にもよりますけれども、状況によってはオーダーを出す可能性もあると思っています。片方が取れる、片方が取れないという状況になればオーダーを出すということで、チームの中では共有しています」
Text: Kazuhisa SUEHIRO

2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権第8戦の決勝が10月28日、三重県の鈴鹿サーキットで行われたが、レースは4周目に発生したアクシデントにより赤旗中断となり、そのまま3周目の結果をもって終了との判断が競技団によって下された。これによりポールポジションからスタートした野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)が今季3勝目を挙げることとなった。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:17,500人)

第8戦決勝は午後2時30分にフォーメーションラップが開始された。天候は晴れ。路面はドライだ。
スタートでポールポジションの野尻がトップに立つと。2位には4番手スタートの太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)が浮上。以下、宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)の順で東コースを駆け抜けていく。
宮田はすかさずオーバーテイクシステムを使い、2周目の1コーナーで大外から太田を抜き去り、2位に浮上する。その後方では平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)とリアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)が接触。ローソンが6位、平川は7位でコントロールラインに戻ってきた。
3周終わって野尻のリードは0.913。ローソンは5位の坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING SF23)に接近していき、シケインでインを窺うが、ここは坪井が押さえた。
ところが4周目の130Rで笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)と大津弘樹(TCS NAKAJIMA RACING SF23)が絡む大クラッシュが発生。大津の64号ははバリアに激しく突っ込み、笹原の36号車はバリアを飛び越えてデブリフェンスに激突した。
このアクシデントにより、レースはセーフティーカー導入に続いて直ちに赤旗が提示され、中断となった。
大津はクルマを降りたものの、笹原の36号車のダメージが大きく、救出には時間を要したが、笹原の意識はあるとのことで、そのまま医療施設で精密検査を受けることに。
しかしデブリフェンスの損傷が激しく、このフェンスをはじめとするコースの復旧に時間を要するとの判断から、競技団は3周完了時点の順位に基づき、ハーフポイントでレースを終了すると決定した。
これにより優勝は野尻智紀、2位は宮田莉朋、3位には太田格之進が入り、ドライバーズポイントは宮田が103.5ポイントで依然としてトップ。優勝した野尻が97ポイント、そして6位のローソンは88.5ポイントとなり、今シーズンのチャンピオン争いはこの3人に絞られた。
今シーズン最終戦となる第9戦は明日の午前8時50分より公式予選が、午後2時30分より決勝が31周で行われる。




Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
第22回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2023/10/28) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Driver | Car Team Engine | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 1 | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 3 | 5'05.621 | - | - |
| 2 | 37 | 宮田 莉朋 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 3 | 5'06.534 | 0.913 | 0.913 |
| 3 | 6 | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 3 | 5'07.420 | 1.799 | 0.886 |
| 4 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 3 | 5'09.282 | 3.661 | 1.862 |
| 5 | 38 | 坪井 翔 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 3 | 5'09.610 | 3.989 | 0.328 |
| 6 | 15 | リアム・ローソン | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 3 | 5'10.450 | 4.829 | 0.840 |
| 7 | 20 | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 3 | 5'11.317 | 5.696 | 0.867 |
| 8 | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 3 | 5'12.388 | 6.767 | 1.071 |
| 9 | 12 | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 3 | 5'13.481 | 7.860 | 1.093 |
| 10 | 65 | 佐藤 蓮 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 3 | 5'14.153 | 8.532 | 0.672 |
| 11 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 3 | 5'15.150 | 9.529 | 0.997 |
| 12 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 3 | 5'15.643 | 10.022 | 0.493 |
| 13 | 50 | 松下 信治 | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-MAX Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 3 | 5'16.106 | 10.485 | 0.463 |
| 14 | 39 | 阪口 晴南 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 3 | 5'17.355 | 11.734 | 1.249 |
| 15 | 4 | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 3 | 5'18.142 | 12.521 | 0.787 |
| 16 | 18 | 国本 雄資 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 3 | 5'18.747 | 13.126 | 0.605 |
| 17 | 64 | 大津 弘樹 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 3 | 5'19.302 | 13.681 | 0.555 |
| 18 | 53 | 大草 りき | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 3 | 5'19.822 | 14.201 | 0.520 |
| 19 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 3 | 5'20.195 | 14.574 | 0.373 |
| 20 | 55 | ジェム・ブリュックバシェ | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 3 | 5'21.336 | 15.715 | 1.141 |
| 21 | 51 | ラウル・ハイマン | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-Max Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 3 | 5'22.273 | 16.652 | 0.937 |
| 22 | *36 | 笹原 右京 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 3 | 5'48.974 | 43.353 | 26.701 |
| ---- 以上規定周回数(90% - 2 Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo. 宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23) 1'41.107 (3/2)
- CarNo. 36は、SF選手権統一規則第15条1.1(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して30秒を加算し、ペナルティーポイントを2点とした。
- 第8戦ポールポジション 野尻智紀(TEAM MUGEN)
-
「赤旗が出る前に僕はシケインまできていたので、このままいけば...と思っていたのですが、仕切り直しになってしまいました。幸いなことに僕らは使える良いタイヤがあったので、再開後はそのタイヤをチョイスしました」
「計測1周目でアタックにいかないといけないので、どうにかタイヤを温めないと、という僕の思惑と、温まったタイヤを履いていて、後続を押さえて他のドライバーを温めさせたくないというリアム(ローソン)の思惑が交差したアタックになったかなと思います。多少アンフェアだな、と思うところはありますけど、最終戦ならではのバチバチした部分も、楽しめる要素になったでしょうし」
「僕としてはポールを取るということが、最終戦をスタートする上で非常に重要なことだったので、その結果を得られてホッとしています。ただ宮田選手が隣にいるので、あまり状況は変わりませんでしたね。決勝も彼に負けないように戦わないとと思います」
- 第8戦予選2位 宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)
-
「2番手で終われたということで、素直に嬉しい部分もありますが、ポールポジションを目指してやっていたので。とりあえずフロントローからスタートできるので、決勝は頑張ります」
「(Q2は)アウトラップの後ですぐアタックしないといけない状況で、タイヤを温めることを意識して走りましたが、セクター1は足りない感じでしたし、福住選手が目の前でクラッシュしたのを見て、『また赤旗かな?』と思いながらデグナーを通過したので、完全なクリアラップでいけてないし、タイヤの温めも不十分でした。イレギュラーな状況でこのポジションというのは予想外でしたね」
- 第8戦予選3位 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
-
「結果としては良かったと思います。僕らダンデライアンの二人は、赤旗が出た時点でセクター1を通るか通らないかというタイミングでしたので、再開後のタイヤをどうするか悩んだんですけど、ギリギリのタイミングで僕は新品に履き替えることにし、太田選手はユーズドのままでいくことになりました」
「結果だけ見るとどっちも似たような感じでしたし、僕もセクター1のフィーリングが足りなかったなあという印象でしたが、3番にこれたのは良かったです。前戦のもてぎで空を飛んでしまい、クルマが全損してた中で、新しく組んでもらったクルマで走りました。チームの方々がちゃんと組み立ててくれたことに対して僕が結果で恩返しすることができました」
Text: Kazuhisa SUEHIRO

2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権第8戦の予選が、10月28日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、ディフェンディングチャンピオンの野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)がポールポジションを獲得した。
Q1 Aグループ
やや風はあるものの好天に恵まれた予選。Aグループの注目はリアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)。逆転でのチャンピオン奪取に向け、Q1上位通過を狙う。
各車ともに最後の1周にアタックを行ったが、大嶋和也(docomo business ROOKIE SF23)がタイミングを逸してアタックに入る前にチェッカーを受けてしまうという痛恨のミス。
最初にアタックを行った坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING SF23)が1分37秒821の好タイムをマーク。ローソンも迫るが1000分の1秒差で2位。結局、最後まで坪井を上回る者は出ずに、坪井、ローソン、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)、佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING SF23)、松下信治(BYOBUGAURA B-MAX SF23)と続き、ここまでがQ1通過した。
順位:坪井-ローソン-太田-山下-佐藤-松下/-ブリュクバシェ-国本-笹原-関口-大嶋



Q1 Bグループ
チャンピオンを争う宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)、野尻、そして急遽デビューとなった大草りき(TGM GP SF23)がどこまでタイムを上げてくるのかが注目された。
最初にアタックを行った野尻が1分37秒575と、Aグループの坪井を上回るタイムをマーク。平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)、宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)が続き、チャンピオンを争う二人は順当にQ1を通過。
SFの予選を初体験の大草は、野尻から遅れること1.2秒で11位。大津弘樹(TCS NAKAJIMA RACING SF23)は走路外走行でベストタイムが抹消された。
順位:野尻-平川-宮田-牧野-小林-福住/-関口-小高-大草-ハイマン-大津
Q2
全車がアタックに入った周に、佐藤がデグナーでコースアウト。スポンジバリアに軽くヒットしてストップしたため、赤旗が提示され中断。誰もアタックを完遂できないまま残り3分で再開することとなった。
残り時間が少なく、満足なウォームアップができないままのアタックとなったが、そんな状態の中で強さを見せたのは、やはり王者・野尻だった。
平川に続いてアタックした野尻は1分37秒292と、Q1を上回るタイムでライバルたちを退け、ポールポジションを獲得。チャンピオンを争う宮田は最後に迫ったが届かず。それでもしっかりフロントローと予選ポイントを獲得した。
もう一人のチャンピオン候補ローソンは、予選7位と二人に対して遅れをとることになった。この結果、野尻が予選の3ポイントを加えて、シリーズポイントでローソンを逆転。宮田96p、野尻87p、ローソン86pで午後の決勝を迎えることとなった。
順位:野尻-宮田-牧野-太田-坪井-平川-ローソン-山下-小林-松下-佐藤-福住
なお、このアタックでもデグナーで福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE SF23)がコースオフ。タイムでは11位佐藤-12位福住の順となるが、佐藤は赤旗の原因を作ったとして規定により12番グリッドとなる。
第8戦の決勝は、本日、午後2時30分から31周で行われる。






Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Foum
第22回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2023/10/28) Weather: Fine Course: Dry
2023 SUPER FORMULA Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Gr. | Driver | Car Team Engine | Q1 | Q2
|
| 1 | 1 | B | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'37.575 | 1'37.292 |
| 2 | 37 | B | 宮田 莉朋 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'37.873 | 1'37.599 |
| 3 | 5 | B | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'37.880 | 1'37.637 |
| 4 | 6 | A | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'37.916 | 1'37.706 |
| 5 | 38 | A | 坪井 翔 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'37.821 | 1'37.717 |
| 6 | 20 | B | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'37.782 | 1'37.856 |
| 7 | 15 | A | リアム・ローソン | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'37.822 | 1'37.878 |
| 8 | 3 | A | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'38.102 | 1'37.935 |
| 9 | 7 | B | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'38.015 | 1'38.222 |
| 10 | 50 | A | 松下 信治 | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-MAX Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 1'38.351 | 1'38.840 |
| 11 | *65 | A | 佐藤 蓮 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'38.166 | 2'08.056 |
| 12 | 12 | B | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 1'38.270 | 2'08.836 |
| ---- 以上Q2で決定 ---- |
| 13 | 39 | B | 阪口 晴南 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'38.376 | |
| 14 | 55 | A | ジェム・ブリュックバシェ | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'38.576 | |
| 15 | 4 | B | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'38.524 | |
| 16 | 18 | A | 国本 雄資 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'38.843 | |
| 17 | 53 | B | 大草 りき | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'38.797 | |
| 18 | 36 | A | 笹原 右京 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'38.980 | |
| 19 | 51 | B | ラウル・ハイマン | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-Max Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 1'39.802 | |
| 20 | 19 | A | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 1'39.046 | |
| ---- 以上予選通過 ---- |
| - | *64 | B | 大津 弘樹 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'47.715 | |
| - | 14 | A | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 1'49.073 | |
- CarNo. 65は、SF選手権統一規則第27条7(赤旗原因車両)により、Q2進出車両の最後尾グリッドとする。
- CarNo. 64は、SF選手権統一規則第19条2(走路外走行)により、当該ラップタイムを不採用とした。
第22回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2023/10/28) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | № | Gr | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 1 | B | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'37.292 | - | - | 214.871 |
| 2 | 37 | B | 宮田 莉朋 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'37.599 | 0.307 | 0.307 | 214.195 |
| 3 | 5 | B | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'37.637 | 0.345 | 0.038 | 214.111 |
| 4 | 6 | A | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'37.706 | 0.414 | 0.069 | 213.960 |
| 5 | 38 | A | 坪井 翔 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'37.717 | 0.425 | 0.011 | 213.936 |
| 6 | 20 | B | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'37.856 | 0.564 | 0.139 | 213.632 |
| 7 | 15 | A | リアム・ローソン | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'37.878 | 0.586 | 0.022 | 213.584 |
| 8 | 3 | A | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'37.935 | 0.643 | 0.057 | 213.460 |
| 9 | 7 | B | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'38.222 | 0.930 | 0.287 | 212.836 |
| 10 | 50 | A | 松下 信治 | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-MAX Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 1'38.840 | 1.548 | 0.618 | 211.505 |
| 11 | 65 | A | 佐藤 蓮 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 2'08.056 | 30.764 | 29.216 | 163.250 |
| 12 | 12 | B | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 2'08.836 | 31.544 | 0.780 | 162.262 |
■Aグループ
第22回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2023/10/28) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Round 8 class 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 38 | 坪井 翔 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTATRD 01F | 1'37.821 | - | - | 213.709 |
| 2 | 15 | リアム・ローソン | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN HondaM-TEC HR-417E | 1'37.822 | 0.001 | 0.001 | 213.707 |
| 3 | 6 | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'37.916 | 0.095 | 0.094 | 213.501 |
| 4 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTATRD 01F | 1'38.102 | 0.281 | 0.186 | 213.097 |
| 5 | 65 | 佐藤 蓮 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'38.166 | 0.345 | 0.064 | 212.958 |
| 6 | 50 | 松下 信治 | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-MAX Racing Team HondaM-TEC HR-417E | 1'38.351 | 0.530 | 0.185 | 212.557 |
| ---- 以上Q2進出 ---- |
| 7 | 55 | ジェム・ブリュックバシェ | TGM GP SF23 TGM Grand Prix HondaM-TEC HR-417E | 1'38.576 | 0.755 | 0.225 | 212.072 |
| 8 | 18 | 国本 雄資 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTATRD 01F | 1'38.843 | 1.022 | 0.267 | 211.499 |
| 9 | 36 | 笹原 右京 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTATRD 01F | 1'38.980 | 1.159 | 0.137 | 211.206 |
| 10 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTATRD 01F | 1'39.046 | 1.225 | 0.066 | 211.066 |
| ---- 以上基準タイム(107% - !'44.668)予選通過 ---- |
| - | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTATRD 01F | 1'49.073 | 11.252 | 10.027 | 191.662 |
■Bグループ
第22回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2023/10/28) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Round 8 class 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 1 | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN HondaM-TEC HR-417E | 1'37.575 | - | - | 214.248 |
| 2 | 20 | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTATRD01F | 1'37.782 | 0.207 | 0.207 | 213.794 |
| 3 | 37 | 宮田 莉朋 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTATRD 01F | 1'37.873 | 0.298 | 0.091 | 213.595 |
| 4 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'37.880 | 0.305 | 0.007 | 213.580 |
| 5 | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTATRD 01F | 1'38.015 | 0.440 | 0.135 | 213.286 |
| 6 | 12 | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing HondaM-TEC HR-417E | 1'38.270 | 0.695 | 0.255 | 212.732 |
| ---- 以上Q2進出 ---- |
| 7 | 39 | 阪口 晴南 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTATRD 01F | 1'38.376 | 0.801 | 0.106 | 212.503 |
| 8 | 4 | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTATRD 01F | 1'38.524 | 0.949 | 0.148 | 212.184 |
| 9 | 53 | 大草 りき | TGM GP SF23 TGM Grand Prix HondaM-TEC HR-417E | 1'38.797 | 1.222 | 0.273 | 211.598 |
| 10 | 51 | ラウル・ハイマン | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-Max Racing Team HondaM-TEC HR-417E | 1'39.802 | 2.227 | 1.005 | 209.467 |
| ---- 以上基準タイム(107% - 1'44.405)予選通過 ---- |
| - | *64 | 大津 弘樹 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'47.715 | 10.140 | 7.913 | 194.079 |
- CarNo. 64は、SF選手権統一規則第19条2(走路外走行)により、当該ラップタイムを不採用とした。