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2024年6月

SUPER FORMULA LIGHTS

第8戦SUGO公式予選結果

東北大会 in スポーツランドSUGO -RIJ- (2024/06/22) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 8 スポーツランドSUGO 3.5865km

Pos№ClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
11ケイレン・フレデリックPilot ONE Racing with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1'13.025--176.808
235中村 仁モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1'13.037 0.012 0.012176.779
32荒尾 創大HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
1'13.151 0.126 0.114176.503
450小出 峻HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
1'13.236 0.211 0.085176.299
538小林 利徠斗モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1'13.290 0.265 0.054176.169
651荒川 麟B-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
1'13.328 0.303 0.038176.077
737古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
1'13.437 0.412 0.109175.816
836野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1'13.599 0.574 0.162175.429
94M1今田 信宏JMS RACING TEAM
JMS RACING TEAM
1'15.023 1.998 1.424172.099
1030M2DRAGONTEAM DRAGON 324
TEAM DRAGON
1'15.554 2.529 0.531170.890
118M3清水 康弘GNSY 324
GNSY RACING
1'15.952 2.927 0.398169.994
1213M4藤原 誠TEAM DRAGON 324
TEAM DRAGON
1'16.060 3.035 0.108169.753
---- 以上基準タイム予選通過 ----

S-FJ鈴鹿・岡山

第8戦鈴鹿決勝ドライバーコメント チャンピオン・白崎稜「セッティングを変更したのがバッチリ」

優勝 堂園鷲(Kデンタルオフィス☆ミスト)

優勝した堂園鷲(Kデンタルオフィス☆ミスト)

 「昨日優勝するってチームの人にも言ってたので有言実行できてよかったです。タイヤの温めとかも意識して入念にできたので、序盤で他のドライバーより速かったです。S-FJも今年から乗り始めて、鈴鹿で初めて練習して、ここが一番練習量があり、いろいろ発見とかもあって、勝てたのでいい経験になりました。来週の日本一は優勝はもちろん、ポールポジションも取れるように頑張ります」
2位/チャンピオン 白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)

決勝で2位に入りチャンピオンを獲得した白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)

 「昨日のスピンを反省して、チームと話し合ってセッティングを変えたのがバッチリでした。ウオーミングアップでタイヤが暖まらない感じがあって、みんな同じなら無理して行こうと思いました。スタートもよくてレースの展開もあったのですり抜けることができました。ぼくより八巻さんの方が速かったのでちょっと焦りました。最後、バックマーカーに引っかからなければ優勝にも届いたかも知れません。来週の日本一は昨日のレースのようなことはなく、しっかり頑張ります」
3位 田中風輝(M2 engineering KK-SII)

決勝3位の田中風輝(M2 engineering KK-SII)

 「今週2レースともマシンのバランスに悩まされました。チャンピオンは取れる可能性はあったんですが、最低条件の1位が取れなくて、速さが足りなかったです。昨日よりもマシンのバランス的に厳しかったです。来週の日本一は切り替えて優勝を目指して頑張ります」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

S-FJ鈴鹿・岡山

第8戦鈴鹿決勝 堂園鷲が初優勝 怒濤の追い上げで2位に入った白崎稜が戴冠

チャンピオンを獲得した白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)

 スーパーFJ地方選手権鈴鹿・岡山シリーズ最終第8戦は3日、鈴鹿サーキットで12周の決勝を行い、4番グリッドからスタートした堂園鷲(Kデンタルオフィス☆ミスト)が初優勝を飾った。20番グリッドから怒濤の追い上げで2位に入った白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)がチャンピオンを獲得した。

 最後の戦いのフォーメーションラップは午後1時5分に始まった。上空の雲は徐々に増え、太陽は隠れた。気温は14度だが、1コーナーに向かって吹く強い風のため体感温度はさらに低い。久保直也(AQUAだーはまRacing)がペナルティーでピットスタートとなったため21台がグリッドに着きスタートが切られた。

 ポールポジションの岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ)は好スタートを切りトップで1コーナーへ向かう。2位には村田悠磨(Rn-sports制動屋Vierueka)が、3位には田中風輝(M2 engineering KK-SII)がつけここまではグリッド順。4位には5番グリッドから渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)が上がり、5位に堂園鷲(Kデンタルオフィス☆ミスト)、6位に小田優(AUTOBACS Drago CORSE KK-SⅡ)、7位に迫隆眞(EAGLE ERS S-FJ)が続く。逆バンクでは渡会が田中を捉え3位に、ヘアピンでは迫が小田を捉え6位に浮上した。

 スプーンでは3位渡会に4位田中が並びかけ、田中の直後につけていた堂園の3台が130R手前で3ワイドの攻防となる。ここからシケインにかけての争いは堂園に軍配、田中が続き渡会は5位までドロップダウン。

 1周目、トップ岡本は2位村田を1秒5離して戻ってきた。3位に堂園が、4位に田中が、5位に渡会が、6位に迫が、7位に小田が、8位に永原蒼翔(ピットワークながはら/MYST)が続く。20番グリッドからスタートした白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)は11台抜きで早くも9位まで上がってきた。

 2周目の1コーナーでは、ストレートで堂園のスリップについた3位田中がアウトから2位に浮上。スプーンでは白崎が永原を捉えて8位に浮上した。

 3周目、2位村田のペースが上がらないため、シケインからストレートにかけ田中と堂園の渡会が追いつきこの4台が接近戦となる。4周目の1コーナーでは堂園が2位に浮上し、3位に田中、村田は2台にパスされ4位に落ちた。また、白崎が小田をパスし7位まで上がってきた。

 2位に上がった堂島はトップ岡本に急接近。4周目に1秒9あった差を5周目に1秒3とすると6周目にはここまでのファステストラップを記録し0秒2差と背後についた。この間、白崎の勢いもとどまることをしらず、迫、渡会をパスして5位まで浮上した。

 7周目の1コーナーでは、ペースの上がらない岡本を堂園が捉えついにトップに立つ。

 8周目、5位を走る白崎が1コーナーでインから迫を捉え4位に浮上すると、さらに130Rでは3位の田中にアウトから並びかけ、シケインでインから3位に浮上、この周2台をパスした。

 9周目、さらに白崎はスプーンでインから2位を走る岡本を捉え2位まで浮上した。

 10周目、トップを走る堂園と2位に上がった白崎との差は1秒9。3位に落ちた岡本は力尽きたか、田中、迫にもかわされ5位に落ちる。

 11周目、トップ堂園と2位白崎との差は1秒3まで縮まった。しかしファイナルラップで逆転できる差では無く、堂園がトップでゴール。3大会、4戦目にして初優勝を飾った。2位に入った白崎はチャンピオンを獲得した。

 3位には田中。チャンピオン獲得には優勝が絶対条件だったが、ペースが上がらず悔しいレースとなった。

 11周目まで4位につけていた迫はファイナルラップで7位までドロップ。4位にはチームメートの岡本をパスしてきた渡会が、5位には岡本が、6位には小田が入った。

 昨日のスピン、リタイアでほぼ最後尾スタート、チャンピオン獲得に黄信号のともった白崎だったが、18台抜きの快走で2位に入り観客を魅了、見事戴冠となった。

 今シーズンのスーパーFJはこれですべて終了。限定Aライセンスを取得し、シーズン途中から参戦してきた田中、堂園、迫などが速さを見せ、若い息吹の胎動を感じされるシーズンとなった。

 来シーズンのスーパーFJも菅生・もてぎ、筑波・富士、鈴鹿・岡山、オートポリスの4シリーズが開催される。2月24日には先陣を切って鈴鹿・岡山シリーズがここ鈴鹿で開幕する予定だ。今年に勝る熱い戦いを期待したい。

12周の決勝がスタートした

田中風輝を先頭とする争い

堂園鷲を先頭とする争い

優勝は堂園鷲(Kデンタルオフィス☆ミスト)

決勝2位は白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)

決勝3位は田中風輝(M2 engineering KK-SII)

決勝4位は田中風輝(M2 engineering KK-SII)

決勝5位は岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ)

決勝6位は小田優(AUTOBACS Drago CORSE KK-SⅡ)

表彰式

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsprts Forum
Yoshinori OHNISHI

S-FJ鈴鹿・岡山

第8戦鈴鹿決勝結果

鈴鹿クラブマンレースFinal Round -RIJ- (2023/12/03) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2023 S-FJ鈴鹿・岡山シリーズ Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
156堂園 鷲Kデンタルオフィス☆ミスト
MYST KK-S2
1227'02.252--
291白崎 稜TAKE FIRSTスタッフリソース
MYST KK-S2
1227'03.566 1.314 1.314
32田中 風輝M2 engineering KK-SII
MYST KK-S2
1227'04.904 2.652 1.338
47渡会 太一FTKレヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
1227'09.637 7.385 4.733
59岡本 大地FTKレヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
1227'10.288 8.036 0.651
634小田 優AUTOBACS Drago CORSE KK-SⅡ
MYST KK-S2
1227'10.374 8.122 0.086
771迫 隆眞EAGLE ERS S-FJ
MYST KK-S2
1227'10.579 8.327 0.205
811村田 悠磨Rn-sports制動屋Vierueka
MYST KK-S2
1227'15.12712.875 4.548
988八巻 渉中日本自動車短期大学MSE学科KK-SII
MYST KK-S2
1227'15.19312.941 0.066
1036畔柳 拓武イーグルスポーツ
MYST KK-S2
1227'17.86415.612 2.671
111元山 泰成ECOTEH WORKS
MYST KK-S2
1227'19.89217.640 2.028
1251永原 蒼翔ピットワークながはら/MYST
MYST KK-S2
1227'28.48826.236 8.596
1355板倉 慎哉AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII
MYST KK-S2
1227'36.98834.736 8.500
1415梅本 幸汰Rn-sports制動屋KK-S2
MYST KK-S2
1227'38.25135.999 1.263
1547山根 一人光精工TK-Sport MYST
MYST KK-S2
1227'40.06637.814 1.815
1679三瓶 旭中日本自動車短期大学MSE学科KK-SII
MYST KK-S2
1227'43.35541.103 3.289
1717中嶋 匠Aviator A-ONE
MYST KK-S2
1227'54.35452.10210.999
1832天谷 伶奈TODOROKI☆KKSII
MYST KK-S2
1227'59.46657.214 5.112
1921太田 浩ミスト・セキグチ・制動屋
MYST KK-S2
1228'17.4531'15.20117.987
2098JUNBlueStyle・APR鹿児島ER2C
WEST 17J
1229'08.8812'06.62951.428
2172久保 直也AQUAだーはまRacing
WEST 07J
1127'09.1501Lap 1Lap
2245山岡 正輝PONOS M2 KK-SII
MYST KK-S2
1127'31.5321Lap 22.382
  • Fastest Lap: CarNo. 91 白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース) 2'14.228 (7/12) 155.744 km/h

Inter Proto Series

第7戦、第8戦富士 第7戦を制した山下健太が逆転で初のインタープロト王者に輝く 第8戦優勝の阪口晴南は2ポイント差のランキング2位(IPMS)

 2023インタープロトシリーズPOWERED BY KeePer第4大会が11月25日(土)・26日(日)に富士スピードウェイで開催され、第7戦は#44 山下健太(NAVUL)が勝利。第8戦は#3 阪口晴南(INGING MOTORSPORT)が優勝したが、阪口を2ポイント差で逆転した山下が、自身初のシリーズチャンピオンに輝いた。

 今回も12台のIP車両が参戦したが、新たに#8 ルーニーアキランドダイワIPSが加わり、今季のSUPER GTのGT300クラスでシリーズチャンピオンに輝いた川合孝汰がインタープロトデビューを果たした。

 第3大会を終え、85ポイントを得ている阪口がランキングをリードしていたが、25日(土)に行われた公式予選で、山下が1分44秒752を記録しポールポジションを獲得。最終大会は通常の1.5倍のポイントが付与されるため、阪口との差を4ポイントに縮めた。

 2位には#37 福住仁嶺(キーパー号)、3位には#16 ロニー・クインタレッリ(ララパルーザ)が入り、ポイントリーダーの阪口は4番手から決勝レースを迎えた。

 晴天に恵まれた26日(日)の決勝レース。まず行われた第7戦(9周もしくは17分)は、ポールポジションの山下が好スタートを決めた一方で福住が少し出遅れ、TGRコーナーでクインタレッリが2番手に浮上した。ポジションを落とした福住は、2周目のTGRコーナーからコカ・コーラコーナーにかけてクインタレッリに仕掛けていき、2番手を奪還。その隙をついて阪口もクインタレッリをとらえ、3番手に浮上した。また、後方でも複数台による接近戦が展開され、いつも以上に激しいバトルが繰り広げられた。

 トップの山下は、一時1.8秒のリードを築くも、レース後半になると後続のライバルに迫られる展開となった。7周目には福住が0.5秒後方まで接近すると、最終ラップのパナソニックコーナーで山下の攻略を狙ったが、順位の入れ替えはならず。わずか0.1秒差で山下が逃げ切り、今季4勝目を飾った。2位は福住、3位は阪口となり、この時点で山下がランキングで阪口を逆転。第8戦では2位以内に入れば無条件でチャンピオンが決められる状況となった。

 第7戦の順位をもとにグリッド再整列が行われ、今季の最終戦である第8戦(9周もしくは17分)のスタートが切られた。ここでは山下、福住、阪口による三つ巴のバトルが序盤から白熱。まずは2周目のコカ・コーラコーナーで阪口が2番手に浮上すると、徐々に山下との差を詰めていき、6周目のコカ・コーラコーナーで逆転を果たしてトップに浮上した。

 3位以下にポジションを下げてしまうとランキングで阪口に再逆転を許してしまう山下は、後方からの福住の追い上げを必死にしのぐ。最終ラップでの山下と福住の2番手争いは、パナソニックコーナーを立ち上がりゴールラインまで続いたが、最後まで順位が入れ替わることはなくチェッカーフラッグ。阪口が今季2勝目を飾った。2位には山下、3位に福住が続いた。

 これにより、山下が135ポイントとなり、自身初となるインタープロトのシリーズチャンピオンを獲得。阪口はわずか2ポイント届かずランキング2位。同3位は福住(108ポイント)となった。

 5台が出走したGR Supra GT4 EVOクラスは、#39 坪井翔(P.MU GR Supra GT4 EVO)が、予選でコースレコードを記録する速さでライバルを圧倒。決勝でも後続を寄せ付けない走りで2連勝を飾った。

IPS第7戦 優勝/シリーズチャンピオン:#44 山下健太(NAVUL)
 「1レース目のスタートで後ろを引き離せたので、このまま逃げ切れると思ったのですが、周回を重ねるにつれて後続に詰められる展開になりました。2レース目は厳しくなるだろうなと思ったのですが、その通りになりました。なんとか阪口選手を抑えたかったですけど、抑えきれなかったです。インタープロトは相手の後ろにつくと速さが戻ることがあるので、残り周回でチャンスはあるのかなと思いましたけど、仕掛けることはできませんでした。最終戦の結果は2位ですが、チャンピオンを獲ることができて嬉しいです。僕自身、インタープロトは長い間出ているのですが、チャンピオンを獲れていないことが気がかりでした。本当は勝って終わりたかったですけど、第1大会でレースができなかったことを考えると良かったです。すごいドライバーたちが参戦しているレースなので、このチャンピオンは誇りに感じます」
IPS第8戦 優勝:#3 阪口晴南(INGING MOTORSPORT)
 「第7戦が終わった後に、チームにポイントを計算してもらい、僕が優勝して山下選手が3位にならないとチャンピオンを獲れないと聞きました。そうなると、自分としては勝つことだけを考えて、最後を締めくくれるようにということを考えました。ペースは良くないかなと思っていましたが、2レース目が始まると前についていくことができました。今回も力強いクルマを作ってくれましたし、ここまで安定して速さを引き出せたシーズンはなかったので、本当にチームの皆さんに感謝したいです」
株式会社インタープロトモータースポーツ

SUPER GT

第8戦もてぎ apr LC500h GTは表彰台に一歩届かず、4位でレースを終える(BORDERLESS)

■Introduction

 11/4(土)〜11/5(日)に根本が今年スポット参戦するオートバックス・スーパーGT 2023の最終戦となる第8戦が、栃木県に位置するモビリティリゾートもてぎにて開催された。

 本来根本は第3(C)ドライバー登録のため本レースへは参加の予定が無かったが、金曽監督からの要請を受け、Bドライバーとして本レースへ参戦することとなり、今シーズン2度目の表彰台獲得に向け注力することとなった。

■Qualify:Q1-4th Q2-6th

 現地時間4日14時20分、決勝のスターティンググリッドを決する公式予選が行われた。スーパーGTでは参戦台数が多いことからグループA・グループBに分けられた上で予選1回目、Q1を実施。それぞれのグループの各上位8台が、決勝のスターティンググリッドを決めるQ2へ進出しポールポジションを争うレギュレーションとなっている。

 根本は2020年のスーパー耐久シリーズでGTカーでの茂木の走行経験はあるが、スーパーGT車両での走行は今大会が初めてとなる。練習走行では特に大きなトラブルもなく順調に周回をこなすことができたため、十分な練習量を確保した上で予選に挑むことができた。

 Q1は根本が担当。実は練習走行から、今回持ち込んでいたタイヤとセットアップとのマッチングに若干苦戦していた31号車。この予選でも若干その傾向が見られた。Q1では根本が安定したパフォーマンスを見せ、1分46秒823を記録し4番手となると、Q2を担当した小高選手は1分46秒098で6番手を獲得。これまで予選ではフロントローやセカンドローをコンスタントに獲得してきていただけに、悔しい内容となったが、しっかりと上位フィニッシュが可能なスターティンググリッドを獲得してみせた。

 またこの予選での両者のフィードバックをもとに、決勝日朝に行われたウォームアップ走行で更なるセットアップ変更を実施。前戦オートポリスではこのウォームアップ走行でのセットアップ変更によりクルマのバランスを崩してしまったこともあり、今回はそのバックデータも活用しながら、無理のない範囲でドライバビリティを向上させる変更を施した。

■Race:4th

 現地時間13時00分、春から約半年間に8戦を戦ってきたスーパーGTシリーズの最終戦となるもてぎ300kmレースがスタートした。今大会ではスタートドライバーを根本とし、後半スティントを小高選手が担当するという戦略を採択。通常根本が今シーズン参戦してきた450kmレースとは異なり、300kmレースではピットインを1度のみ行うレギュレーションとなっている。セーフティーカーやフルコースイエローの影響を最小限に抑えつつ、エースドライバーの小高選手にロングスティントを託すことで上位フィニッシュを目指すこととなった。

 自身初のスタートスティントを任されることとなった根本だが、通常参戦しているGTワールドチャレンジとのレギュレーションの違い(スーパーGTではグリーンライト点灯後、スタートラインまで追い越し禁止)を踏まえつつ、スムーズなスタートをみせる。ウォームアップが上手くいったのか、前を行く18号車UPGARAGE NSX GT3へプレッシャーをかけ続けるもオーバーテイクには至らず。膠着状態が続く中、チャンピオンをかけて戦う52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GTと順位を入れ替え、2台で協力しつつ前を追う展開とした。しかし52号車も順位を上げるには至らず。実はこの時、31号車と52号車は同じくタイヤ無交換戦略を採択していたため、無理にタイヤを使ってしまうのではなく、なるべくトップグループから離れることなく、タイヤをセカンドスティントまでもたせるよう注力し周回を重ねた。

 予定通り21周目にピットインを敢行し、小高選手へと交代。序盤の数周こそタイヤのピックアップや一時的なグリップ低下に悩まされた小高選手だったが、交代後6周目を過ぎた頃にはペースを取り戻し、1分51秒台での周回を重ねていく。ピットウィンドウにて多少の順位の前後はあったものの、順調な走りを見せていった。

 44周目、1コーナーで64号車Modulo NSX-GTと360号車RUNUP RIVAUX GT-Rが接触したことによるフルコースイエローが導入される。RUNUPは再スタートを切ることができたが、64号車はここでレースを終えることとなった。またこの再開後に勢いを増してきた6号車DOBOT Audi R8 LMSに先行を許し、順位を7番手へドロップしてしまう。

 レース残り8周、サーキットを走るレーシングカーのワイパーが動き始める。シリーズ争いを混沌とさせる雨がサーキットに降り注いできたのだ。前方を行くライバルがペースを落とす中、ロングホイールベースの安定感を武器にペースを維持する小高選手はここから猛追を開始。GT500との駆け引きや56号車リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rのアグレッシブな防御に苦戦しつつも、53周目にはオーバーテイクに成功。また今大会で同じブリヂストンタイヤを使いつつもハード側のタイヤを選択した2号車は、雨により低下した路面温度に苦戦。チャンピオン獲得へ最後の希望を託しウェットタイヤへと交換するためピットインしたが、そのまま雨量が増えることはなく、表彰台から脱落。結果、31号車apr LC500h GTは表彰台には0.4秒届かなかったものの、4位を獲得しシーズンを終えた。

根本コメント

 「まずは本来第3ドライバーの必要がない300kmレースにも関わらず、自分を招集してくださったチームに感謝致します。前大会オートポリスでの表彰台獲得への貢献を踏まえ、シーズンを締めくくる最終戦でも自分を信頼して乗せて頂けることをとても嬉しく思います」

 「オートポリス戦も含め、今シーズンは練習走行で常に何らかの影響で走行時間が限られてしまうことが多かったため、今大会ではスムーズな走り出し、セットアップ変更、またスーパーGT車両での走行は初となる自分の走行マイレージ稼ぎを主なメニューとしてプランを立てていました。走行序盤は順調にプログラムを遂行できていたものの、途中でフロントまわりの変更を施した際に少し時間がかかってしまったことから20分程走行時間を失うこととなってしまいました。とはいえ予選に向けてはFCYテストやウォームアップ走行もあったことで、必要最低限戦えるペースまでは持っていくことができました」

 「予選や決勝に関しては、ひとまず必要最低限の仕事はできたかなと思います。自分的にはドライバーもクルマもまだまだ良くなるという感覚もありますし、何より今シーズン乗せて頂く中で表彰台の中央に立てなかったことを悔しく思います。今大会は僕にとって6戦目となりましたが、乗るたびに新しい発見ばかりで、特に決勝後の振り返りでABSの活用方法について小高選手やチームからのアドバイスを受け、自分にとってまた新しい発見となりました。予選や決勝前に見つけられていればという思いももちろんありますが、そこは次回参戦のチャンスがあれば是非活かしていきたいと思います」

 「来年以降どうなるかはまだ未知数ですが、ひとまず一年間aprの一員として、スーパーGTの世界で戦えたことを嬉しく思います。このチャンスを掴めたのは、日頃より献身的なサポートをくださっているスポンサー様、個人スポンサーTeamNEMOTOの皆さま、そしてファンの皆さまのご支援があったからこそだと実感しております。次のチャンスを頂けたときには、更に速く強いドライバーとして迎えて頂けるよう、オフシーズンも精力的に活動してまいりたいと思います。今後とも引き続き根本悠生の応援をどうぞよろしくお願いいたします」

  • ▼来場者数公式発表(決勝日16:10時点)
  • 11月4日(土)15,600人(曇)
  • 11月5日(日)30,000人(曇/雨)
  • 大会総入場者数 35,600人
BORDERLESS LLC. / Yuki Nemoto

SUPER GT

2023年シリーズチャンピオン記者会見 宮田莉朋「これで心置きなく世界に出ていける」

GT500クラス 坪井翔/宮田莉朋組(36号車・au TOM'S GR Supra)

坪井翔(TGR TEAM au TOM'S)

 「本当に最高の結果を得られたなあと思います。この前チャンピオンを取った時は、どちらかというと他力本願で、優勝して、他のチームの順位次第、という形でした。追う立場であって、とにかく勝つだけというシンプルな考えでレースをしていました。今回も考えはシンプルだったんですけど、やっぱり追われる立場でプレッシャーもある中で、勝ってチャンピオンを取ることができたということがすごく良かったです」

宮田莉朋(TGR TEAM au TOM'S)

 「自力でチャンピオンを取るには2位以内、ということで今回もてぎに臨みましたが、もてぎに関しては苦手意識があり、去年もQ1を突破できなかったので、今回はまずはQ1を突破できればと、その上でQ2でトップ3に入れれば理想的だなぐらいに考えていました。先週スーパーフォーミュラでチャンピオンを取りましたが、その時と同じメンバーでGTを戦っているので、このメンバーでGTもチャンピオンを取ろう、という気持ちがすごく高かったです。全体的に良い流れがあったのかなあと思います」

 「SNS上ではダブルタイトルの最年少記録だと書かれているので、その通りだと嬉しいです。僕はFIA-F4に始まり、F3とスーパーフォーミュラ、そしてスーパーGT500と日本の主要なカテゴリー全部でチャンピオンを取ってきたので、心置きなく世界に出ていけます」

 「もちろん坪井くんやチームの皆さん、伊藤監督のおかげでチャンピオンを取れたので、感謝していますし、二冠というのはトヨタでは初めてのことで、同じチームでというのも初めてなので、素晴らしい結果を残せて嬉しいですし、僕を育ててくれた皆さんには感謝しかありません」

 「スーパーフォーミュラの時もいいましたが、F1に乗ってるドライバーよりも成績を残していますし(笑)この結果をきっかけに、自動車メーカー関係なしにたくさんのオファーをお待ちしています。もちろんTGRの皆さんにも。これは結構営業で使えるアピールポイントだと思いますので。WECのメンバーからも祝福のメッセージをいただいていますが、日本のカテゴリーは本当にレベルが高いので、胸を張って日本人のレベルの高さを世界で証明することが次に自分のやるべきことだと思います」

チーム監督 伊藤大輔(TGR TEAM au TOM'S)

 「ホッとしています。というのも今シーズンは周りからも必ずチャンピオンを取れるだろうと思われるぐらいにレベルの高いドライバーが二人いたので、プレッシャーもありましたし、二人が走りだけではなく、エンジニアとのやりとりやブリヂストンとのコミニュケーションも非常にスマートにやってるなあという印象を受けています」

 「今回は色んなことがありましたが、難しいコンディションの中非常にうまくやってくれたなあと思います。3号車は非常に強かったですし、年間を通じてライバルだったと思います。その中でタイトルをきちんと取れたことを非常に嬉しく思っています」

GT300クラス 吉田広樹/川合孝汰組(52号車・埼玉トヨペットGB GR Supra GT)

吉田広樹(埼玉トヨペット Green Brave)

 「素直に嬉しいです。このチームに移ってきて5年目ですが、コロナ禍で不規則なスケジュールだった中でランキング2位になったり、去年も最終戦までチャンピオン争いができたりしましたが、詰めきれない部分がありました」

 「今シーズンはミスせず自分達のレースをしようと心がけてやってきましたが、本当に紙一重のところがあって、今年はその紙一重の良い方を取ることができたなあと。その結果がシリーズチャンピオンなんですが、今日も含めて苦しいレースが多くて、僕たちドライバーもプレッシャーを感じていました。メカニックもすごくそれを感じていて、JAF-GTはいじれる部分が多い分迷いもあり、マシンも4年目でしたが、今回は本当にノートラブルでしたし、チームみんなが同じプレッシャーの中、フォローしあって戦えました」

川合孝汰(埼玉トヨペット Green Brave)

 「嬉しいの一言です。FIA-F4で所属していたチームが撤退した時にお声をかけていただき、そこから大変お世話になってきました。コロナ禍で変則的なスケジュールの中、初めてのクルマで右も左も分からないまんまチームに入らせていただきましたが、監督をはじめ、吉田さんやメカニックの皆さん、埼玉トヨペットの皆さんにすごく教えていただいたり、助けていただくことが多かったので、しっかり結果として返していきたいと思いつつもここ3年は思うようにいきませんでした。ですからこのようにチャンピオンという結果を残せたことが本当に嬉しいです」

 「今回は僕がスタートして、吉田さんにチェッカーを受けていただきましたが、その時にチームの皆さんの笑顔とか、ホッとした表情を見ることができたのが非常に嬉しかったなあと思います」

チーム監督 青柳浩(埼玉トヨペット Green Brave)

 「夢にまで見た舞台ということで、販売店の人間としてモータースポーツにチャレンジをして、まだまだ獲得するのは難しいタイトルだと思っていた中で、スーパーGTに参戦して7年で頂点に立つことができたことを本当に嬉しく思います。こういうディーラーが活躍することで、モータースポーツを盛り上げていくための一助になれたらな、と嬉しく思っています」

Text: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

第8戦もてぎ優勝会見 坪井翔「鬼門のもてぎで予選3位になれたのが大きかった」

GT500クラス優勝 36号車au TOM'S GR Supra(TGR TEAM au TOM'S)

坪井翔(TGR TEAM au TOM'S)

 「鬼門となるもてぎで予選3位になれたのが大きかったです。あとは決勝で前の1台を抜ければという状況で、今年の36号車は決勝で強いレースをしてきているので、3位からスタートできれば前2台くらいは抜けるんじゃないかなあと思っていたんですが、17号車を抜かないとチャンスはないし、17号車を抜ければ3号車に追いつけるかも、というぐらいにペースには自信があったんですが、ライバルは強力でなかなか抜く機会を見出せず、23周目にようやく自力で抜くことができました」

 「このままいけばチャンピオンを取れる状況でしたが、まだピット作業を終えていなかったので、そこでポジションを落とさないようプッシュしましたし、作業時間が短くなるよう燃費のことも考えて走っていたので、その辺もうまくいったのかなあと思います」

宮田莉朋(TGR TEAM au TOM'S)

 「今回のレースはドライで走っている時は3号車が速かったですし、後ろの23号車も速かったです。この順位のままで終われればチャンピオン、という中で走っていました。雨が降ってきたところで3号車との差が縮まってきて、なんとなくチャンスが来るかもなあと思っていた中でああいう展開になりました。ミスなく、チームと共に1年間やれたことの集大成としてこういう結果を残せたので、チームの皆さんとTGRの皆さんには感謝しかないです」

 「3号車と23号車のラップタイムを気にかけながら走っていましたが、トラフィックや雨でラップタイムが上下する中で僕はうまく走れていたと思います。最後の雨に関しても、何度か危ない目に遭いましたが、コース上にとどまることに専念していました。その中で3号車がああいうことになって。今日は36号車らしい力強いレースができたかなと思います」

GT300クラス優勝 88号車JLOCランボルギーニGT3(JLOC)

元嶋佑弥(JLOC)

 「スーパーGTに参戦して8年目になります。JLOCに迎えられて7年目、小暮選手と組んで6年目で、これが私のスーパーGT初優勝です。今まで何回も優勝のチャンスがあったのに、いつも手からこぼれていきました。もてぎでも何度も同じ思いをしてきたので、自分が走っている時よりも小暮さんが走っているのを見る方が辛かったです」

 「エキサイティングなレースで僕も本当に疲れました。今週末は走り始めからスピードがあることがわかっていました。ウラカンEVO2を導入してから苦しんでいたんですが、前回のオートポリスからイタリア本国からエンジニアが来てくれていて、実際のレースを見て魅力を感じてくれたのか、今回はすごく多くのエンジニアがイタリアから来てくれてサポートしてくれました。その甲斐もあってようやくEVO2の本来のポテンシャルを引き出すことができました」

 「予選は小暮選手のアタックのおかげで2番グリッドが確保でき、決勝のペースには自信があったので、最初のスティントはミスしないよう心がけながらも、今日はやらなきゃいけない、攻めるべきレースだと思って集中して、平良選手をオーバー提起してからは、タイヤやクルマを労わりながらも思いっきりプッシュしました。ヨコハマタイヤも僕の走りに応えてくれて、無交換でもいけるんじゃないかという手応えがありましたが、ペースも良かったですし、後ろとのギャップもあったので、安全マージンをとって後ろ2本交換という選択をしました。皆さんのいろんな力が合わさっていいレースができたと思います」

小暮卓史(JLOC)

 「300に移ってきてから、勝つことがこんなに難しいのかと思っていました。500ももちろん難しいんですけど、300は300なりの難しさがすごくある中で、元嶋選手と大変な時期を過ごしてきました。とにかく優勝したかったです。ただ300で勝つには300なりの色んな要素があってタイミングもコースもレギュレーションも全部が合致しないと勝てないんです。JLOCに来て6年もかかってしまって心の支えがあったんですが、今回優勝することによって嬉しさ以上に解放された、って気持ちがすごくあります。一つこれでハードルを越えられたかなと」

 「今回は元嶋選手の走りがすごく冴えていたと思います。あの前半があったからこそ後半に繋がったのかなと思います。そこは一つ助けられたなと。こんな雨降ったり止んだりで参っちゃうな、と思いました。後ろから攻められ、前のクルマは抜かせてくれなくて大変だったんですけど、なんとか防ぎ切りましたが、最後の10周は特に大変でした。チームのメカ、スタッフに感謝したいですし、元嶋選手にも感謝しています」

Text: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

第8戦もてぎ決勝 au TOM'S GR Supraが2連勝で坪井翔/宮田莉朋組がドライバーズチャンピオンに輝く

GT500クラスチャンピオンを獲得した坪井翔/宮田莉朋組(au TOM\'S GR Supra)

GT300クラスチャンピオンを獲得した吉田広樹/川合孝汰組(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)

 2023オートバックス スーパーGT第8戦「もてぎGT300kmレース グランドファイナル」の決勝が11月5日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで行われ、予選3番手からスタートした36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)が前戦オートポリスに続いて2連勝を達成。これにより坪井/宮田組は2023年のドライバーズチャンピオンを獲得した。

(天候:曇り>雨 コース:ドライ>ウェット 観客動員数:30,000人)

 第8戦決勝は午後1時より栃木県警の先導に続いて63周で行われた。スタート時の気温は23℃、路面温度は26℃だ。

GT500クラスのスタートシーン

 ポールポジションの千代勝正(Niterra MOTUL Z)がトップで1コーナーに飛び込むその後方では、坪井翔(au TOM'S GR Supra)が松下信治(Astemo NSX-GT)にインから並びかけるが、松下はこれを退けて2コーナーを立ち上がる。

 予選5番手のロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH Z)も1周目で順位を一つ上げ、4位で戻ってきた。

 トップの千代は序盤から後続を引き離しにかかり、3周目に2秒009、
4周目には3秒147、6周目には3秒915と着実にリードを広げていった。

 しかしこの頃から雨が降り始め、3号車のリードは10周目には1秒598にまで縮まるが、それが収まると再び千代は後続を引き離しにかかり、17周目に2秒889、22周目には6秒107の差を2位の17号車につける。

 その17号車と36号車は20周以上にわたってデッドヒートを繰り広げるが、23周目の3コーナーでついに坪井がアウトから17松下に並びかけた。しかし松下は一歩も引かず、両者は並走のまま4コーナーを立ち上がり、5コーナーを曲がって立体交差を駆け抜け、V字コーナーでようやく36号車が2位に浮上した。

 そしてこの周からGT500勢のピット作業が相次いで行われるようになる。最初に動いたのは石浦宏明(ZENT CERUMO GR Supra)。23周終わりでピットに飛び込み、これがラストレースとなる立川祐路にステアリングを託す。

 続いてトップの3号車が25周目にピットイン。作業時間37秒7で高星明誠がピットを離れた。伊沢拓也(Modulo NSX-GT)もここでピットに入った。

 2位の36号車と3位の17号車は26周目に揃ってピットへ。36号車は34秒4の素早さで作業を終えて宮田莉朋をコースへ送り出した。

 続いて27周目に23号車がピットイン。こちらも定評のある素早いピット作業で松田次生を送り出し、見事17号車の前に出ることに成功した。

 28周目の順位は39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraがトップで37号車Deloitte TOM'S GR Supraが2位、16号車ARTA MUGEN NSX-GTが3位で3号車は4位だが、上位3台はこの時点でピット作業を済ませておらず、3号車が実質的なトップだ。その3号車を操る高星は宮田との差を35周終了時点で12秒223まで広げていた。

 その後34周目に39号車、40周目に37号車、41周目に16号車がピットに入り、3号車は再びトップに立つ。

 しかしこの辺りから再び雨が降り始め、次第に勢いを増していった。

 45周目には入ったところで64号車Modulo NSX-GTと360車RUNUP RIVAUX GT-Rが接触するアクシデントが1コーナーで発生、これによりフルコースイエローが宣言される。360号車の青木孝行は走行を再開したが、64号車の太田格之進はここでクルマを降りた。

 フルコースイエローはすぐに解除となったが、この辺りから3号車のリードが徐々に削られていく。

 高星を1秒以上上回るペースで追い上げる宮田。46周終わって3高星のリードは10秒796、55周が終わる頃には7秒680まで縮まり、56周目には6秒746とついに7秒を割り込んだ。

 すると57周目に17号車と24号車リアライズコーポレーションADVAN Zがピットに飛び込み、レインタイヤに交換する。17号車の塚越広大は53周目に23号車を捉えて3位に浮上していたが、それを不意にしてでも着実にゴールすることを選んだようだ。

 そして59周目にレースが動いた。

 雨の中苦しい走りを強いられていた3号車がS字で痛恨のコースオフを喫したのだ。これによりこの日2度目のフルコースイエローが宣言される。

 オフィシャルの手を借りてコースに復帰した高星だったが、これにより12位まで後退、最終的には16号車の先行をも許して13位でフィニッシュすることになる。

GT500クラス優勝はau TOM\'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)

 これでトップに繰り上がった36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)はその後も危なげない走りで最後まで走り切り、第7戦オートポリスに続いて2連勝、今季通算3勝目を挙げ、坪井翔/宮田莉朋組が2023年のドライバーズチャンピオンを獲得した。

トップでゴールするau TOM\'S GR Supra(TGR TEAM au TOM\'S)

 坪井にとっては2021年に続いて通算2度目の栄冠、宮田にとっては先週のスーパーフォーミュラに続く国内二冠の達成だ。

GT500クラス決勝2位はMOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)

 2位には23号車MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が入り、今季をもってGT500への供給を休止するミシュランタイヤに最後の表彰台をプレゼントした。

GT500クラス決勝3位はAstemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)

 3位の17号車Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)も来季からシビックTypeRへの車種変更が決まっており、ホンダNSX-GTのラストレースを表彰台で締め括った格好だ。

GT300クラスのスタートシーン

 GT300クラスは、ポール・トゥ・ウィンがタイトル獲得への必須条件である2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)の平良がスタートを決めてトップで周回を重ねるが、予選2番手の元嶋佑弥(JLOCランボルギーニGT3)をどうしても引き離すことができず、15周目の3コーナーでついにインをつかれてトップを明け渡してしまった。

 この戦いを前にJLOCにはランボルギーニの本国イタリアから多数のエンジニアが来日し、ウラカンEVO2をベストの状態にセットアップしていた。その期待に応えて元嶋は一気に後続を突き放しにかかり、22周目までに10秒310の大量リードを築き上げると、25周目にピットイン、リヤタイヤ2本交換で小暮卓史に後半を託す

 2位の2号車もこの周でピットイン、タイヤ無交換で堤優威がピットを離れた。

 コース上では31周目に名取鉄平(リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R)が山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)を捉えてトップに浮上するが、この2台はピット作業を済ませておらず、32周目に61号車が、37周目に56号車がピットインしたところで再び88号車がトップに返り咲く。

GT300クラス優勝はJLOCランボルギーニGT3(小暮卓史/元嶋佑弥)

 その背後には予選3番手スタートの篠原拓朗(LEON PYRAMID AMG)が迫ってきたが、小暮はこれを退けて最後まで先行を許さず、88号車JLOCランボルギーニGT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が今季初優勝。小暮にとってはGT300クラスに移って初めての勝利。元嶋にとってはこれがスーパーGT参戦8年目にして初の優勝となった。

GT300クラス決勝2位はLEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)

GT300クラス決勝3位はDOBOT Audi R8 LMS(片山義章/ロベルト・メルヒ・ムンタン)

 2位は65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)、3位には6号車DOBOT Audi R8 LMS(片山義章/ロベルト・メルヒ・ムンタン)が入り、2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)はこのレースを9位で終えた。

 この結果、GT300クラスのドライバーズチャンピオンは吉田広樹/川合孝汰組(52号車・埼玉トヨペットGB GR Supra GT)が獲得。これは吉田にとっても、川合にとっても嬉しい初タイトルとなった。

GT500クラスの表彰式

GT300クラスの表彰式

 2023年のスーパーGTはこれで全日程を終了。2024シーズンは来年4月13-14日に岡山国際サーキットで開幕する。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

第8戦もてぎ決勝結果

■GT500クラス

MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2023/11/05) Final Race Weather:Fine/Rain Course:Dry/Wet
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT500 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireLapTimeBehindGap
136坪井 翔
宮田 莉朋
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS631:52'47.402--
223松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z GT500
NISMO
MI631:52'52.561 5.159 5.159
317塚越 広大
松下 信治
Astemo NSX-GT
Honda NSX-GT
Astemo REAL RACING
BS631:53'03.67216.27011.111
4*1平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
MARELLI IMPUL Z
NISSAN Z GT500
TEAM IMPUL
BS631:53'17.75130.34914.079
58野尻 智紀
大湯 都史樹
ARTA MUGEN NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS631:53'19.44732.045 1.696
614大嶋 和也
山下 健太
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS631:53'33.85846.45614.411
739関口 雄飛
中山 雄一
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS631:53'39.26651.864 5.408
819国本 雄資
阪口 晴南
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH631:53'46.22158.819 6.955
937笹原 右京
ジュリアーノ・アレジ
Deloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS631:53'49.4911'02.089 3.270
10*100牧野 任祐
木村 偉織
STANLEY NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM KUNIMITSU
BS631:53'52.9361'05.534 3.445
1138立川 祐路
石浦 宏明
ZENT CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ZENT CERUMO
BS631:53'55.1361'07.734 2.200
1216福住 仁嶺
大津 弘樹
ARTA MUGEN NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS631:53'58.6971'11.295 3.561
133千代 勝正
高星 明誠
Niterra MOTUL Z
NISSAN Z GT500
NDDP RACING
MI631:54'19.4031'32.00120.706
1424佐々木 大樹
平手 晃平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z GT500
KONDO RACING
YH621:53'23.6161Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(70% - 44 Laps)完走 ----
-*64伊沢 拓也
太田 格之進
Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
Modulo Nakajima Racing
DL421:15'41.00721Laps20Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 3 千代勝正(Niterra MOTUL Z) 1'39.392 (2/24) 173.89 km/h
  • CarNo. 100(木村偉織)は、SGT SpR.13.1.a(CarNo. 14への衝突)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 64(太田格之進)は、SGT SpR.13.1.a(CarNo. 360への衝突)により、ドライビングスルーペナルティーを科したが、リタイアのため未消化。
  • CarNo. 1は、SGT SpR.17(トランスポンダー切替)違反により、罰金30,000円を科す。

■GT300クラス

MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2023/11/05) Final Race Weather:Fine/Rain Course:Dry/Wet
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT300 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireLapTimeBehindGap
188小暮 卓史
元嶋 佑弥
JLOCランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2
JLOC
YH591:53'36.562--
265蒲生 尚弥
篠原 拓朗
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS591:53'43.686 7.124 7.124
36片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
DOBOT Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
Team LeMans
YH591:53'59.35722.79515.671
431小高 一斗
根本 悠生
apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS591:53'59.82723.265 0.470
596新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL591:54'15.08238.52015.255
656ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
名取 鉄平
リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH591:54'16.88040.318 1.798
7*52吉田 広樹
川合 孝汰
埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS591:54'19.18342.621 2.303
818小林 崇志
小出 峻
UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH591:54'20.78544.223 1.602
92堤 優威
平良 響
muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS591:54'27.61151.049 6.826
1061井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL591:54'37.8461'01.28410.235
114谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH581:52'58.7611Lap 1Lap
127荒 聖治
ブルーノ・スペングラー
Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW M Team Studie × CRS
MI581:52'59.3881Lap 0.627
1311富田 竜一郎
石川 京侍
GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL581:53'08.1301Lap 8.742
1420平中 克幸
清水 英志郎
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
DL581:53'15.6291Lap 7.499
1560吉本 大樹
河野 駿佑
Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL581:53'19.7271Lap 4.098
1610安田 裕信
大草 りき
PONOS GAINER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL581:53'20.6211Lap 0.894
1750イゴール・オオムラ・フラガ
古谷 悠河
ANEST IWATA Racing RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing with Arnage
YH581:54'28.2571Lap 1'07.636
185冨林 勇佑
松井 孝允
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH581:54'41.8021Lap 13.545
19*9阪口 良平
リアン・ジャトン
PACIFICぶいすぽっNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH571:54'02.9342Laps1Lap
2048井田 太陽
田中 優暉
植毛ケーズフロンティアGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH561:53'02.3573Laps1Lap
2187松浦 孝亮
坂口 夏月
Bamboo AirwaysランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH561:53'34.3493Laps31.992
22*22和田 久
城内 政樹
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH561:53'34.7383Laps 0.389
2330永井 宏明
織戸 学
apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
YH511:54'36.9558Laps5Laps
24360青木 孝行
柴田 優作
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH471:33'30.00612Laps4Laps
---- 以上規定周回数(70% - 41 Laps)完走 ----
-27岩澤 優吾
伊東 黎明
Yogibo NSX GT3
Honda NSX GT3
Yogibo Racing
YH401:52'50.76019Laps7Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 2 平良響(muta Racing GR86 GT) 1'48.505 (3/24) 159.29 km/h
  • CarNo. 52は、SGT SpR.28.8(ウオームアップ中の消火要員装備)違反により、罰金30,000円を科す。
  • CarNo. 9(阪口良平)は、SGT SpR.附則4.2.2(FCY中の速度)違反により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 22(和田久)は、SGT SpR.附則4.2.2(FCY中の速度)違反により、ドライビングスルーペナルティーを科した。

SUPER GT

第8戦もてぎポールポジション会見 千代勝正「ミシュランタイヤのパフォーマンスを最大限発揮できたことが一番の喜び」

GT500クラス 3号車Niterra MOTUL Z(NDDP RACING)

高星明誠(NDDP RACING)

 「僕はポールポジションの会見にきたことがないので、すごく緊張しています。今までと違う雰囲気でいい経験をさせてもらいました。ありがとうございます」

 「僕たちは練習走行からすごく調子が良くて、タイヤもコンディションにあっていて、速さを見せられました。そのままの勢いで予選を走れればポールを取れるという思いでいました。ですからクルマのセットも大きく変えることはなく、アジャスト程度で走れました。練習走行と同じ雰囲気で走れたのが良かったんじゃないかと思います」

千代勝正(NDDP RACING)

 「僕も初めてこれました。嬉しいです。今週を通してチームが意識高く仕事ができている結果だと思います」

 「高星選手も、Q1からQ2に向けてタイヤのウォームアップの状況だったりクルマのバランスだったりを的確に伝えてくれて、それを元にしました。Q2って浅野コンディションと比べると2秒以上速いんですよね。なのでもう全然景色が違って、一発勝負なところもあり、結構プレッシャーがありました。そのプレッシャーも楽しませてもらえたというか」

 「今回特別な気持ちがあったとすれば、これがミシュランタイヤでの最後のアタックになりましたが、思い返せば僕が初めてミシュランタイヤでアタックした2016年の予選もトップタイムだったんです。最初と最後が一番時計で終われて満足しています。ミシュランタイヤの皆さんの作ってくれたタイヤのパフォーマンスを最大限発揮できたことがドライバーとしての一番の喜びです」

GT300クラス 2号車muta Racing GR86 GT(muta Racing INGING)

平良響(muta Racing INGING)

 「絶体絶命的ポイント差で、今日の予選でポールを取らないと明日に繋がらない状況でした。そうした中で、堤選手に行ってもらうよりも、まずは Q1通らなきゃ、ということでQ1大事に通っていこうというアタックでしたが、クルマのバランスが良くてトップで通過することができました」

 「堤選手のアタックを見ている時も、これはポール取れるだろうと確信してホッとしました。明日がすごく楽しみです」

堤優威(muta Racing INGING)

 「ポールが取れて非常に嬉しいです。レースウィークに入る時も、ポールを取ることが絶対条件ということで、今日一日僕たちはポールを取るために走り、セッティングを煮詰めてきました」

 「Q1でも平良選手がしっかり速いタイムを残してくれたおかげでデータをしっかり取ることができ、僕がQ2を走るための調整ができました。チーム全体で取れたポールだと思います」

Text: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

第8戦もてぎ公式予選 3号車Niterra MOTUL Zがポールポジション獲得で逆転王座に望みを繋ぐ

GT500クラスポールポジションはNiterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)

GT300クラスポールポジションはmuta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)

 2023オートバックス スーパーGT第8戦「もてぎGT300kmレース グランドファイナル」の公式予選が11月4日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで行われ、GT500クラスは3号車Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)、GT300クラスは2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)がポールポジションを獲得した。

(天候:晴れ 路面:ドライ 観客動員数:15,600人)

予選Q1 公式練習に続いて高星明誠がトップタイム!

 GT500クラスの予選Q1は午後2時53分から10分間で行われた。ポイントリーダーの36号車au TOM'S GR Supraは残り時間7分30秒でピットアウト。宮田莉朋がアタックを担当する。37号車Deloitte TOM'S GR Supraの担当は笹原右京。先週のスーパーフォーミュラ第8戦でのアクシデントにより脳震盪との診断を受けて第9戦を欠場した笹原だが、医師のお墨付きをもらって今大会には参加することとなった。

 残り時間2分を切ったところで各車アタックを開始。まずは石浦宏明(ZENT CERUMO GR Supra)が1分36秒637、続いて塚越広大(Astemo NSX-GT)が1分36秒547を記録。平手晃平(リアライズコーポレーションADVAN Z)がこれらを上回って1分36秒382でトップに浮上するが、終了間際になってアタックを行った高星明誠(Niterra MOTUL Z)が1分35秒929でトップに躍り出た。

 山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra)も1分36秒156で2番手に続き、牧野任祐(STANLEY NSX-GT)が1分36秒225で3番手だ。

 宮田莉朋(au TOM'S GR Supra)も1分36秒572で5番手に入り、Q2進出を果たす。

 一方、ランキング3位の大津弘樹(ARTA MUGEN NSX-GT)は1分36秒614で終了直前まで8番手につけていたが、最後の最後に太田格之進(Modulo NSX-GT)が1分36秒609を出して8番手に滑る混んだため、9番手に後退、まさかのQ1落ちとなってしまった。8番手の64号車とは僅か0秒005差だった。また38号車も結局12番手に終わってしまい、このレースを持って引退する立川祐路の予選はタイムアタックをしないまま終わってしまった。

 GT300クラスのグループAは、まず吉田広樹(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)が1分46秒732でトップに立つが、チェッカー提示直前にに篠原拓朗(LEON PYRAMID AMG)が1分46秒610でこれを上回る。さらに元嶋佑弥(JLOCランボルギーニGT3)が1分46秒435を叩き出し、トップでQ2進出を果たした。

 この結果65号車は2番手、52号車は3番手となり、以下根本悠生(apr LC500h GT)、河野駿佑(Syntium LMcorsa GR Supra GT)、井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)、イゴール・オオムラ・フラガ(ANEST IWATA Racing RC F GT3)、平中克幸(シェイドレーシングGR86 GT)までがQ2に駒を進めた。

 一方、先週の鈴鹿でスーパーフォーミュラデビューを果たした大草りき(PONOS GAINER GT-R)は8位に0秒198及ばず、惜しくも9番手で予選を終えることに。

 グループBはまず平良響(muta Racing GR86 GT)がアタックに入り、いきなり1分46秒420を叩き出す。これはグループAのトップタイムをも上回るタイムだ。

 続いて高木真一(K-tunes RC F GT3)が1分46秒444で2番手につけ、荒聖治(Studie BMW M4)が1分46秒446で3番手だ。

 平良はさらにもう1周のアタックを行い、1分46秒130までタイムを縮め、終了間際には小林崇志(UPGARAGE NSX GT3)が1分46秒303で2番手に食い込んできた。

 この結果、2号車がトップ、18号車が2番手、そして96号車が3番手となり、以下7号車、片山義章(DOBOT Audi R8 LMS)、坂口夏月(Bamboo AirwaysランボルギーニGT3)、谷口信輝(グッドスマイル初音ミクAMG)、そして石川京侍(GAINER TANAX GT-R)までがQ2進出を果たした。

予選Q2 千代勝正が今季初ポール!!

 GT500クラスの予選Q2は午後3時31分にコースオープン。接戦のチャンピオン争いで優位に立つためにも取っておきたい1ポイントを巡る戦いが始まった。

 まずは木村偉織(STANLEY NSX-GT)、伊沢拓也(Modulo NSX-GT)、佐々木大樹(リアライズコーポレーションADVAN Z)がコースイン。松下信治(Astemo NSX-GT)も続く。

 入念なウォームアップ走行に続いてまずは伊沢、続いて松下がアタックに入る。千代勝正(Niterra MOTUL Z)、坪井翔(au TOM'S GR Supra)もアタックを開始した。残り時間は1分を切った!

 まずは松下が1分35秒931、続いて伊沢が1分36秒879を記録するが、その直後に千代が1分35秒539と圧倒的なタイムを叩き出してトップに躍り出た。坪井は1分36秒214だ。

 その結果、3号車Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)が今季初のポールポジションを獲得。このレースを持ってGT500クラスへのタイヤ供給を終了するミシュランに最後のポールをプレゼントした。

GT500クラス予選2位はAstemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)

GT500クラス予選3位はau TOM\'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)

 2番手には17号車Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)がつけ、車検落ちで勝利が幻となった第6戦SUGOの雪辱にかける。

 3番手はポイントリーダーの36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)が獲得。明日の決勝で2位以上に入れば自力でのチャンピオンが実現する。

 GT300クラスの予選Q2は午後3時13分にコースオープン。20ポイント差でランキングトップの吉田/川合組を追う堤/平良組としてはここでなんとかポールポジションを取っておきたいところだ。

 まずは富田竜一郎(GAINER TANAX GT-R)が1分46秒893、続いて堤優威(muta Racing GR86 GT)が1分45秒633を叩き出してトップに。堤はなおもアタックを続行するもタイムアップならず。1分45秒921にとどまるが、他のドライバーは誰一人2号車を上回ることができなかった。

 この結果2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)が第7戦オートポリスに続いて今季2度目のポールポジションを獲得。貴重な1ポイントを手にして、予選15番手に終わった52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)とのポイント差を一つ縮めて19とし、かろうじて逆転タイトルに望みを繋いだ。

GT300クラス予選2位はJLOCランボルギーニGT3(小暮卓史/元嶋佑弥)

GT300クラス予選3位はLEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)

 2番手は88号車JLOCランボルギーニGT3(小暮卓史/元嶋佑弥)、蒲生尚弥が終盤タイムアップを果たした65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)が3番手に食い込んだ。

 第8戦決勝は明日の午後1時より63周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

第8戦もてぎ公式練習 3号車Niterra MOTUL Zがトップタイム 逆転タイトルに向けて好発進

公式練習:GT500クラストップタイムはNiterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)

公式練習:GT300クラストップタイムはmuta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)

 2023オートバックス スーパーGT第8戦「もてぎGT300kmレース グランドファイナル」の公式練習が11月4日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで行われ、GT500クラスは3号車Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)がトップタイム。GT300クラスは2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)がトップタイムを記録した。

 公式練習は午前9時25分より混走85分間、専有走行各10分間で行われた。天候は曇り。路面にはまだ濡れた箇所が残っているが、ドライタイヤで支障なく走れる状況だ。開始時の気温は15℃、路面温度は18℃だ。

 序盤トップに立ったのは松下信治(Astemo NSX-GT)で1分37秒224。牧野任祐(STANLEY NSX-GT)が1分38秒417で2番手、3番手に野尻智紀(ARTA MUGEN NSX-GT)が1分38秒582で続き、ホンダ勢が1-2-3の状況。ホンダは来季からシビックTypeRをベース車両にすることを既に明らかにしており、HONDA NSX-GTはこのレースを最後にGT500を去ることになる。

 走行開始から35分が経過した時点でフルコースイエローが宣言されたが、これは最終コーナーのポールがコース上に落ちているためで、これを回収したのち、すぐにコースはオールグリーンとなった。

 この時点での順位は17号車、23号車、8号車、16号車の順。23クインタレッリが自身の6周目に1分37秒475を記録。8野尻も10周目に1分37秒997までタイムを縮めている。

 開始から40分が経過したところで3千代が1分37秒444で2番手に浮上。トップは依然として17号車で、順位は17-3-23-8-16だ。

 開始から1時間が経過。気温は21℃、路面温度は25℃に上昇。順位は17号車、3号車、23号車、24号車、8号車、16号車の順となり、24号車が4番手に上がってきている。スープラ勢では14号車の8番手が最上位。タイムは1分38秒143だ。

 混走のこり15分になったところで16号車ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)が1分37秒726で4番手に浮上。トップは依然として17号車で、以下3号車、23号車、16号車、24号車、8号車、1号車、14号車の順で混走は終了した。

 専有走行が始まると、残り2分を切ったところでタイムアタックに入った高星明誠(Niterra MOTUL Z)がいきなり1分36秒577を叩き出してトップに浮上してきた。続いて坪井翔(au TOM'S GR Supra)が1分37秒194で2番手。松田次生(MOTUL AUTECH Z)が1分37秒207で3番手に入ったところでチェッカー。

 しかし最後の最後に塚越広大(Astemo NSX-GT)が1分37秒186で2番手に食い込んだため、3号車がトップ、17号車が2番手、そして36号車が3番手で公式練習は終了した。

公式練習:GT500クラス2位はAstemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)

公式練習:GT500クラス3位はau TOM\'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)

 GT300クラスは混走の序盤で1分46秒635を記録した2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)がトップに立ち、88号車JLOCランボルギーニGT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が2番手、ポイントリーダーの52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)は走行開始から1時間が経過したところで1分47秒118を記録して3番手に。その後は専有走行に入っても上位陣のタイムが変わらなかったため、トップが2号車、2番手が88号車、3番手に52号車のまま公式練習は終了。午後の予選に臨むこととなった。

公式練習:GT300クラス2位はJLOCランボルギーニGT3(小暮卓史/元嶋佑弥)

公式練習:GT300クラス3位は埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

第8戦もてぎノックアウトQ2結果

■GT500クラス

MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2023/11/04) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT500 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGapkm/h
13千代 勝正Niterra MOTUL Z
NISSAN Z GT500
NDDP RACING
MI1'35.539--180.906
217松下 信治Astemo NSX-GT
Honda NSX-GT
Astemo REAL RACING
BS1'35.931 0.392 0.392180.167
336坪井 翔au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS1'36.214 0.675 0.283179.637
424佐々木 大樹リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z GT500
KONDO RACING
YH1'36.335 0.796 0.121179.411
523ロニー・クインタレッリMOTUL AUTECH Z
NISSAN Z GT500
NISMO
MI1'36.362 0.823 0.027179.361
6100木村 偉織STANLEY NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM KUNIMITSU
BS1'36.721 1.182 0.359178.695
764伊沢 拓也Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
Modulo Nakajima Racing
DL1'36.879 1.340 0.158178.404
814大嶋 和也ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS1'36.895 1.356 0.016178.375

■GT300クラス

MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2023/11/04) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT300 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGapkm/h
12堤 優威muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS1'45.633--163.619
288小暮 卓史JLOCランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2
JLOC
YH1'45.785 0.152 0.152163.384
365蒲生 尚弥LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS1'45.787 0.154 0.002163.381
461山内 英輝SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL1'45.940 0.307 0.153163.145
518小出 峻UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH1'46.052 0.419 0.112162.973
631小高 一斗apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS1'46.098 0.465 0.046162.902
752川合 孝汰埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS1'46.125 0.492 0.027162.861
87ブルーノ・スペングラーStudie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW M Team Studie × CRS
MI1'46.162 0.529 0.037162.804
996新田 守男K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL1'46.221 0.588 0.059162.714
104片岡 龍也グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH1'46.270 0.637 0.049162.639
1187松浦 孝亮Bamboo AirwaysランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH1'46.334 0.701 0.064162.541
1260吉本 大樹Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL1'46.530 0.897 0.196162.242
136ロベルト・メルヒ・ムンタンDOBOT Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
Team LeMans
YH1'46.845 1.212 0.315161.763
1411富田 竜一郎GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL1'46.893 1.260 0.048161.691
1550古谷 悠河ANEST IWATA Racing RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing with Arnage
YH1'46.973 1.340 0.080161.570
1620清水 英志郎シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
DL1'47.978 2.345 1.005160.066

SUPER GT

第8戦もてぎノックアウトQ1結果

■GT500クラス

MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2023/11/04) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT500 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGapkm/h
13高星 明誠Niterra MOTUL Z
NISSAN Z GT500
NDDP RACING
MI1'35.929--180.171
214山下 健太ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS1'36.156 0.227 0.227179.745
3100牧野 任祐STANLEY NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM KUNIMITSU
BS1'36.225 0.296 0.069179.617
424平手 晃平リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z GT500
KONDO RACING
YH1'36.382 0.453 0.157179.324
536宮田 莉朋au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS1'36.440 0.511 0.058179.216
623松田 次生MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z GT500
NISMO
MI1'36.482 0.553 0.042179.138
717塚越 広大Astemo NSX-GT
Honda NSX-GT
Astemo REAL RACING
BS1'36.547 0.618 0.065179.017
864太田 格之進Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
Modulo Nakajima Racing
DL1'36.609 0.680 0.062178.903
---- 以上Q2進出 ----
916大津 弘樹ARTA MUGEN NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS1'36.614 0.685 0.005178.893
101平峰 一貴MARELLI IMPUL Z
NISSAN Z GT500
TEAM IMPUL
BS1'36.637 0.708 0.023178.851
118大湯 都史樹ARTA MUGEN NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS1'36.696 0.767 0.059178.742
1238石浦 宏明ZENT CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ZENT CERUMO
BS1'36.756 0.827 0.060178.631
1337笹原 右京Deloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS1'36.829 0.900 0.073178.496
1419国本 雄資WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH1'37.344 1.415 0.515177.552
1539関口 雄飛DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS1'37.904 1.975 0.560176.536

■GT300クラス(グループA)

MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2023/11/04) Knock Out Q1 Gr.A Weather:Fine Course:Dry
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT300 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGapkm/h
188元嶋 佑弥JLOCランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2
JLOC
YH1'46.435--162.386
265篠原 拓朗LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS1'46.610 0.175 0.175162.120
352吉田 広樹埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS1'46.676 0.241 0.066162.020
431根本 悠生apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS1'46.823 0.388 0.147161.797
560河野 駿佑Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL1'47.009 0.574 0.186161.515
661井口 卓人SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL1'47.303 0.868 0.294161.073
750イゴール・オオムラ・フラガANEST IWATA Racing RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing with Arnage
YH1'47.479 1.044 0.176160.809
820平中 克幸シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
DL1'47.500 1.065 0.021160.778
---- 以上Q2進出 ----
910大草 りきPONOS GAINER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL1'47.698 1.263 0.198160.482
109阪口 良平PACIFICぶいすぽっNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH1'47.903 1.468 0.205160.177
11360青木 孝行RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH1'48.758 2.323 0.855158.918
1256ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラリアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH1'48.885 2.450 0.127158.733
1322和田 久アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH1'49.297 2.862 0.412158.134

■GT300クラス(グループB)

MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2023/11/04) Knock Out Q1 Gr.B Weather:Fine Course:Dry
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT300 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGapkm/h
12平良 響muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS1'46.130--162.853
218小林 崇志UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH1'46.303 0.173 0.173162.588
396高木 真一K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL1'46.444 0.314 0.141162.373
47荒 聖治Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW M Team Studie × CRS
MI1'46.446 0.316 0.002162.370
56片山 義章DOBOT Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
Team LeMans
YH1'46.866 0.736 0.420161.732
687坂口 夏月Bamboo AirwaysランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH1'46.992 0.862 0.126161.541
74谷口 信輝グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH1'47.257 1.127 0.265161.142
811石川 京侍GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL1'47.365 1.235 0.108160.980
---- 以上Q2進出 ----
927伊東 黎明Yogibo NSX GT3
Honda NSX GT3
Yogibo Racing
YH1'47.610 1.480 0.245160.613
105松井 孝允マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH1'47.715 1.585 0.105160.457
1130織戸 学apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
YH1'47.883 1.753 0.168160.207
1248田中 優暉植毛ケーズフロンティアGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH1'50.609 4.479 2.726156.259

SUPER GT

第8戦もてぎ公式練習結果

■GT500クラス

MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2023/11/04) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT500 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGapkm/h
13千代 勝正
高星 明誠
Niterra MOTUL Z
NISSAN Z GT500
NDDP RACING
MI1'36.577--178.962
217塚越 広大
松下 信治
Astemo NSX-GT
Honda NSX-GT
Astemo REAL RACING
BS1'37.186 0.609 0.609177.840
336坪井 翔
宮田 莉朋
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS1'37.194 0.617 0.008177.826
423松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z GT500
NISMO
MI1'37.207 0.630 0.013177.802
516福住 仁嶺
大津 弘樹
ARTA MUGEN NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS1'37.253 0.676 0.046177.718
61平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
MARELLI IMPUL Z
NISSAN Z GT500
TEAM IMPUL
BS1'37.287 0.710 0.034177.656
78野尻 智紀
大湯 都史樹
ARTA MUGEN NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS1'37.388 0.811 0.101177.472
8100牧野 任祐
木村 偉織
STANLEY NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM KUNIMITSU
BS1'37.399 0.822 0.011177.452
924佐々木 大樹
平手 晃平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z GT500
KONDO RACING
YH1'37.417 0.840 0.018177.419
1064伊沢 拓也
太田 格之進
Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
Modulo Nakajima Racing
DL1'37.795 1.218 0.378176.733
1139関口 雄飛
中山 雄一
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS1'38.023 1.446 0.228176.322
1237笹原 右京
ジュリアーノ・アレジ
Deloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS1'38.059 1.482 0.036176.257
1314大嶋 和也
山下 健太
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS1'38.138 1.561 0.079176.115
1438立川 祐路
石浦 宏明
ZENT CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ZENT CERUMO
BS1'38.207 1.630 0.069175.992
1519国本 雄資
阪口 晴南
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH1'38.796 2.219 0.589174.942

■GT300クラス

MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2023/11/04) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT300 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGapkm/h
12堤 優威
平良 響
muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS1'46.635--162.082
288小暮 卓史
元嶋 佑弥
JLOCランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2
JLOC
YH1'46.888 0.253 0.253161.698
352吉田 広樹
川合 孝汰
埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS1'47.118 0.483 0.230161.351
465蒲生 尚弥
篠原 拓朗
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS1'47.184 0.549 0.066161.252
587松浦 孝亮
坂口 夏月
Bamboo AirwaysランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH1'47.238 0.603 0.054161.170
66片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
DOBOT Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
Team LeMans
YH1'47.344 0.709 0.106161.011
761井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL1'47.456 0.821 0.112160.844
860吉本 大樹
河野 駿佑
Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL1'47.590 0.955 0.134160.643
931小高 一斗
根本 悠生
apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS1'47.591 0.956 0.001160.642
1027岩澤 優吾
伊東 黎明
Yogibo NSX GT3
Honda NSX GT3
Yogibo Racing
YH1'47.672 1.037 0.081160.521
1196新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL1'47.697 1.062 0.025160.484
124谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH1'47.724 1.089 0.027160.443
1320平中 克幸
清水 英志郎
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
DL1'47.775 1.140 0.051160.367
147荒 聖治
ブルーノ・スペングラー
Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW M Team Studie × CRS
MI1'47.830 1.195 0.055160.286
1511富田 竜一郎
石川 京侍
GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL1'47.873 1.238 0.043160.222
1610安田 裕信
大草 りき
PONOS GAINER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL1'47.969 1.334 0.096160.079
1718小林 崇志
小出 峻
UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH1'47.993 1.358 0.024160.044
1850イゴール・オオムラ・フラガ
古谷 悠河
ANEST IWATA Racing RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing with Arnage
YH1'48.086 1.451 0.093159.906
1956ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
名取 鉄平
リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH1'48.092 1.457 0.006159.897
209阪口 良平
リアン・ジャトン
PACIFICぶいすぽっNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH1'48.528 1.893 0.436159.255
2130永井 宏明
織戸 学
apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
YH1'48.832 2.197 0.304158.810
22360青木 孝行
柴田 優作
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH1'49.522 2.887 0.690157.809
235冨林 勇佑
松井 孝允
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH1'49.662 3.027 0.140157.608
2422和田 久
城内 政樹
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH1'49.880 3.245 0.218157.295
2548井田 太陽
田中 優暉
植毛ケーズフロンティアGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH1'51.295 4.660 1.415155.295

SUPER FORMULA

第8戦、第9戦鈴鹿 苦しんだシーズンをポイント獲得で締めくくる(B-MAX)

 B-Max Racing Team(SFチーム代表 宮田雅史)は、10月28~29日、鈴鹿サーキットで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権第8、9戦「JAF鈴鹿グランプリ」に参戦し、松下選手が最終戦で最低限の目標としていたポイントを獲得。苦しかった2023シーズンを締めくくりました。

■第8戦予選(10月28日(土)午前9時30分〜)

 前戦で多重クラッシュに巻き込まれた松下選手の車両は新しいモノコックとなり、これが走りにどう影響するのか、期待と不安のなか予選に臨みました。松下選手は予選Q1を6位で通過。Q2はアタックラップにコースアウトした車両があり中断となったため、満足なアタックができずに10位でした。ハイマン選手は19位で予選を終えました。

ドライバー セッション タイム/順位
50号車 松下信治 予選 Q1(順位) 1分38秒351( 6/11)
Q2(順位) 1分38秒840(10/12)
総合順位 10位
50号車 ラウル・ハイマン 予選 Q1(順位) 1分39秒802(10/11)
Q2(順位) —————-
総合順位 19位
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:21度、路面温度:23度

■第8戦決勝(10月28日(土)午後2時30分~3周)

 松下選手がスタートの混乱のなかで他車と軽く接触して遅れ、ハイマン選手も順位を落としてコントロールラインに戻ってきました。しかし、序盤の混戦のなかでまだ順位は落ち着いておらず、巻き返しのチャンスは十分残されていました。

 ところが、4周目の130Rで競り合っていた笹原選手と大津選手が接触、クラッシュするという大きなアクシデントが発生。レースは一旦中断となりますが、コース設備の修復が難しいとの判断で、3周終了時点で成立となりました。

ドライバー セッション タイム/順位
50号車 松下信治 決勝 順位 13位
ベストタイム 1分43秒148(12/22)
51号車 ラウル・ハイマン 決勝 順位 21位
ベストタイム 1分43秒843(20/22)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:23度、路面温度:27度

■第9戦予選(10月29日(日)午前8時50分〜)

 松下選手は、予選で第8戦を上回るパフォーマンスを発揮。Q1を3位で通過すると、Q2でも6位と健闘し、今季最高位のグリッドを獲得しました。ハイマン選手は第8戦と同じく19位でした。

ドライバー セッション タイム/順位
50号車 松下信治 予選 Q1(順位) 1分37秒700( 3/10)
Q2(順位) 1分36秒988( 6/12)
総合順位 6位
50号車 ラウル・ハイマン 予選 Q1(順位) 1分38秒683(10/10)
Q2(順位) —————-
総合順位 19位
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:19度、路面温度:21度

■第9戦決勝(10月29日(日)午後2時30分~31周)

 松下選手は、スタートを決めて5位にポジションアップ。さらに上位を狙って規定で許される10周終了時にタイヤ交換を行いました。ハイマン選手も次の周にピットインしますが、運悪く手前のピットの車両が発進時に停止し、これに進路を阻まれタイムロスしてしまいました。

 タイヤ交換後、プッシュし続けた松下選手は、上位陣がすべてタイヤ交換を終えた24周目には4位を走行。しかし、この頃からタイヤがグリップを失いはじめ徐々にペースが落ちてしまいます。そして、終盤にタイヤ交換をして明らかにペースが速い野尻選手、坪井選手を抑えきれず、最終ラップには平川選手にもかわされ7位でフィニッシュ。終盤は苦しいレースでしたが、今季初のポイントを獲得しました。ハイマン選手は、コンスタントに走行を続け18位でチェッカーを受けました。

ドライバー セッション タイム/順位
50号車 松下信治 決勝 順位 7位
ベストタイム 1分40秒698( 4/20)
51号車 ラウル・ハイマン 決勝 順位 18位
ベストタイム 1分43秒024(20/20)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:23度、路面温度:29度

■チーム監督 本山 哲コメント

 最終戦でようやく良いレースができました。予選からきちんと戦えていましたし、決勝では正直トップ3は見えませんでしたが、野尻選手と渡り合うなど手応えを感じました。チームにとっても大きな収穫のあったレースでした。今シーズンに関しては、物足りない内容が多かったですが、最後にポイントが取れて頑張ってくれたスタッフも報われたと思います。来シーズンは今回のようなレースを積み重ね、さらに上を目指していきたいと思います。今シーズンの応援ありがとうございました。

50号車チーフエンジニア 宮田雅史コメント

 最後にやっとまともなレースができたという感じです。好位置からのスタートでしたので、リスクを承知で表彰台を狙ってアンダーカットを試みました。終盤タイムが落ちるのは織り込み済みでしたが、途中ペースの遅いクルマに引っかかって2〜3秒ロスしてしまったのは勿体なかったですね。あれがなければもう1つ上に行けたかもしれません。

 今シーズンは不運なアクシデントもありましたが、全体的に流れが悪かったですね。でも、最後は手応えを感じて終わることができて良かったです。12月の合同テストから来シーズンに向けて動き出しますので、また新たな気持で臨みたいと思います。

51号車チーフエンジニア ティム・ネフ コメント

 最後までラウル選手が満足できるクルマに仕上げられなかったことは心残りです。彼が自信を持って走れるようにするため、やるべきことはまだ残されていたように思います。私個人としては、苦労もありましたが、日本で新たな経験を積むことができ、またチームと仕事ができて楽しいシーズンでした。

50号車ドライバー 松下信治選手コメント

 今大会から車両が新しくなり、その効果が目に見えて発揮されたように思います。昨日の第8戦は赤旗中断で戦わずに終わってしまいましたが、最終戦は予選から良い戦いができました。タラレバですが、決勝も作戦がはまっていればもっと良い結果が得られたかもしれません。でも、きちんとレースをしたうえでの7位という結果には満足しています。辛いことが多かったシーズンでしたが、最後にポイントが取れて本当に良かったと思います。応援ありがとうございました。

51号車ドライバー ラウル・ハイマン選手コメント

 最終レースはタフなレースになりました。フリー走行でメカニカルな問題が発生し、マシンを良い方向に持っていくことが困難でした。ポジティブな結果で終わることができれば良かったのですが、そうはなりませんでした。マシンが抱える問題はシーズンを通して続き、パフォーマンスを発揮する機会はありませんでした。日本でのシーズンはとても難しいものでしたが、思い出に残るものになりました。応援してくれた皆さんに感謝します。

B-Max Racing Team

S-FJ筑波・富士

第8戦筑波決勝ドライバーコメント 3位・村田将揮「あの時だけリヤが滑って巻き込んでしまった」

優勝 91号車・角間光起(ELEVレーシング10VED)

優勝した角間光起(ELEVレーシング10V ED)

 「1回目のスタートは大失敗でしたね。赤旗に救われたと言ってしまっては不謹慎かもしれませんけど。2回目はSCスタートで自分に有利な状態でスタートできたので、そこから順位守れたのはよかったかなと思います。(11周目のタイムダウンは?)コース上に川とかいろいろあって、でも乾きつつもあったので、いろいろラインを試していたのですけれど、そこで思い切り(タイヤを)ロックさせてしまって、それでギャップが詰まってしまいました。その後は調子よくいい感じのライン取りが見つかったので、そこで自分の思うようなペースで走れたので、そこはよかったかなと思います。(連勝で気分よく終われる?)今年デビューイヤーの集大成という事で気合入れてきたのでほんとによかったと思っています」

2位 27号車・豊島里空斗(C.S.I.Racing ED)

決勝2位の豊島里空斗(C.S.I Racing ED)

 「最初のセッティングがよくてスタートで1位取れて、逃げ切れるかなと思ったのですけれど、SCと赤旗になってしまった。最後は(路面が)乾いてきて、後ろがグリップするセッティングだったのできつくて、村田選手に近づかれたのですけれど守れました」

3位 86号車・村田将揮(湘工冷熱ZAPSPEED ED)

決勝3位の村田将輝(湘工冷熱ZAP SPEED ED)

 「27号車を3周ぐらい追い詰めていたのですが、ブロックが厳しくてオーバーテイクできなかったです。ファイナルラップの最終コーナーでアウトから行ったのですが、割とピーキーなセットでそれまではなんとかコーナリングできていたのが、あの時だけリヤが滑って巻き込んでしまいました。とりあえず3位でフィニッシュできたのでよかったです。次のもてぎ戦に向けて速さはあると思うので、優勝目指します」

4位 79号車・中澤凌(ZAP FOCS 10VED)

決勝4位の中澤凌(ZAP FOCS 10V ED)

 「序盤のほうでタイムが限界近いなと思って、走り方を試したのですけれど落ちる一方だったので。試すだけ試したものの、あのへんが限界でした。ちょっと予選からセットアップも変えたのですけれど、逆効果だったな、というところがあって。次11月のもてぎなので、頑張ります」

5位 15号車・黒川史哉(ZAP SPEED 黒川)

決勝5位の黒川史哉(ZAP SPEED黒川)

 「初レースでいきなり赤旗、セーフティカーも出て。なかなか慣れない部分もあって、リスタートで抜かれちゃって。そこからペースがなかなか中盤までまったく上がらなくて、最後の最後に中澤さんに追いついてチェッカーでした。序盤の蹴り出しが今回の課題だったので、次回はスタートからトップ狙えるくらいの勢いをつけられるようにしたいな、と思いました。(SCランのリスタートは大変だった?)トップにみんなが合わせながらスタートしなければならないのが大変でした」

6位 14号車・松原将也(ZAPアルミック10VED)

決勝6位の松原将也(ZAPアルミック10V ED)

 「スタートはアクセルをちょっと踏み過ぎちゃって、全然トラクション効かなくなっちゃって、タイヤが空回りしちゃって出遅れたって感じですね。(その後の追い上げは?)前がどうしても見えないので、ちょっと引き気味だったのですけど、結果6位で終われたので。もうちょっと上の方に行ければよかったのですけれど、とりあえずこの難しいコンディションの中、入賞できたのは一歩前進かな、と思います」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE

S-FJ筑波・富士

第8戦筑波決勝 ダンシング・イン・ザ・レイン 赤旗再スタートに助けられた角間光起がポール・ツー・ウイン

優勝は角間光起(ELEVレーシング10V ED)

 2023年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第8戦決勝が10月29日(日)に筑波サーキット18周で開催され、赤旗で再スタートとなったレースで角間光起(ELEVレーシング10VED)がポールポジションからSCランのリスタートを決めるとトップを守り切って優勝。9月の筑波戦での初優勝から連勝となった。

 朝の予選から雨模様の筑波サーキット、予報では11時過ぎの決勝の前には雨が止むと言われていたが雨雲は上空に居座りコースを濡らし続けている。気温は予選時とほぼ同じ13.2度、路面温度は僅かに上がったものの17.7度。レインタイヤとはいえ発動には時間が必要そうなコンディションだ。既にシリーズチャンピオンは小村明生に決定、ランキング2位の武者利仁と揃って最終戦をスキップしたが、ランキング3位以下はまだ混戦だ。

決勝のスタートシーン

 11時23分にフォーメーションラップ開始、ポールポジションの角間を先頭に13台が少しでもタイヤを暖めるため左右にクルマを振ってグリッドに整列すると、レッドシグナルが消灯してレーススタート。

 ポールシッターの角間の蹴り出しがやや弱く、2番グリッドから発進の豊島里空斗(C.S.I.Racing ED)と3番手スタートの内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)が角間に並びかける。さらに予選で2番手タイムを出しながらペナルティで4番グリッドに降格していた村田将輝(湘工冷熱ZAPSPEED ED)の加速もよく、4ワイドに並んで第1コーナーへターンイン。抜け出しかけたのは内藤だが豊島と村田も譲らず第2コーナーへ並走。ここで最もイン側のラインを取っていた内藤が姿勢を乱してスピン。イン側に巻き込んでスポンジバリアにクラッシュしてしまう。豊島がトップを奪ってS字を通過、村田が続き角間は3番手にポジションダウンするが第1ヘアピンでアウトから村田を仕留めにかかる。村田はポジションを守って第1ヘアピンを通過するものの出口でアウトにはらみグリーンに半車身はみ出して失速して3位にダウン、角間2位へ。

 ここでセーフティカー(SC)の投入が宣言されて全コースイエローフラッグ。各車がスピードダウンする中バックストレートで第2のアクシデント、後方でマルチクラッシュが発生する。

 これに巻き込まれたのが後方スタートだった池田悠亮(ティーフラップウィンズ)、飯田有希(FER・D-BONDS)、紀平啓佑(ELEVレーシング制動屋S2)、さらに8番手スタートから出遅れた小田部憲幸(いえらいふ 設楽 ZAP ED)の4台。池田、飯田、紀平の3台はダメージが大きくその場でストップ、小田部はピットインする。この状況にただちに赤旗が提示されレースは中断。

 状況を整理するとSCラン掲示で全車がバックストレートで減速。前述の通り低い路面温度でタイヤが冷える事を嫌ってウエービングを始める中で減速が間に合わなかったのか、まず池田が紀平に追突。紀平が小田部のリヤに当り、池田の勢いは止まらず横向きにスライドしながら飯田のリヤに接触して飯田がコースアウトした。今回10年以上のブランクから復帰の池田と飯田、さらにレースデビューの紀平という3台が残念ながら戦列を去ることとなった。この3台のマシンの撤去を待って、レースはスタートからやり直しということになり、当初の予選グリッドから再開されることとなる。

 11時45分、SC先導でレース再開。クラッシュした内藤、池田、飯田、紀平の4台は出走できず8台がスタート時のグリッドにつく。クラッシュに巻き込まれて即座にピットインした小田部は赤旗前のSCランをこなしていないため周回遅れ扱いでピットスタートする。リヤウイングのステーにダメージがあるものの走行は可能。雨はかなり小降りになったが、コースは依然としてヘビーウエットの状態だ。

リスタートシーン

 SCランは3周行われ、通算5周目からレースが再開された。1回目のスタートを失敗した角間は再びポールポジションから出直し。ローリングスタートの恩恵があり今度はクリーンにスタート、後方では3番手スタートの村田が豊島の背後に迫るとプレッシャーをかけるが豊島は動ぜずポジションを守る。リスタートをうまく決めてポジションを上げたのが5番手スタートの中澤凌(ZAP FOCS 10VED)で、コントロールラインからの加速がよく前を行くチームメイトの黒川史哉(ZAP SPEED 黒川)に対し右サイドから並びかけると前に出て第1コーナーに進入。経験の差を見せつけて4位に上がる。

 5周目を終えてトップ角間は2位豊島に0.599秒の差。3位村田は0.693秒差、中澤も0.464秒差とほぼ等間隔。黒川がそこからやや遅れて1.5秒以上離されている。

 角間はここからじわじわと豊島を引き離し、6周目0.839秒、8周目1.215秒とギャップを拡げて行く。豊島のペースが悪いわけではなく、3位村田との間合いも7周目0.957秒と僅かずつ広がっていく。4位以降も順位変動はなく、中澤~黒川~松原将也(ZAPアルミック10VED)とZAP SPEEDのえんじ色のマシンが続いているが、上位3台のペースにはついていけず、それぞれ前に対して2秒、2秒、4秒の差がついている。

 10周目、角間のペースは依然好調で豊島とのギャップを1.503秒まで拡大。レインコンディションの中でも初優勝を飾った前戦のようにトップに立ってからのペースの速さが際立っている。

 ところが11周目、角間は1分6秒549と前の周より1秒以上遅いタイムでコントロールラインを通過、豊島との差が一気に1.086秒に縮まる。後で角間に聞いたところ、雨量が減ってきて路面を選んでいてミスをしたようである。ただ豊島もミスがあったのかこの周1分6秒132で、5秒台の村田に0.457秒までギャップを詰められている。

 このミスで目が覚めたか角間は再びペースを上げ、12周目には1分5秒322とこのレースのファステストラップを叩き出し、豊島との差を1.520秒に戻す。角間を追いたい豊島だが背後に村田が0.49秒差でつけ、隙あらばオーバーテイクを仕掛けるそぶりを見せていて、ディフェンシブにならざるを得ない。

 角間はその後も豊島との差を14周目1.915秒、15周目2.566秒、16周目3.182秒とコンマ5秒ずつ突き放し独走状態に。一方豊島と村田の間合いは0.5秒前後で張りつめた2位争いが展開。16周目には0.286秒差とテール・ツー・ノーズ状態でコントロールラインを通過。村田はノーズを差し込むチャンスを窺うが、豊島もしっかりブロックしている。

 ファイナルラップ。村田は勝負を仕掛けてメインストレートで豊島に並びかけると第1コーナー勝負を挑むが、ここも豊島がポジションを守る。その後も村田はゆさぶりをかけ続けたが豊島動ぜず後半セクションへ。

 トップ角間は安定したペースで2位に4.264秒の大差をつけてフィニッシュ。連勝の意味か2本指を高々と掲げてチェッカードフラッグの下を通過した。豊島対村田のバトルは最終コーナーまで続いたが豊島が2位を守り切ってフィニッシュ。村田は最終コーナーで勝負に出たがアウト側の縁石で姿勢を乱してスピン、そのままの状態でフィニッシュラインを通過した直後にピット側のコンクリートウォールにサイドからクラッシュ。それでも0.428秒差の3位でフィニッシュした。以下4位中澤、5位黒川、6位松原の順でフィニッシュした。

 表彰台の前にマシンを止めた角間は初優勝の前回と違って落ちついた態度で優勝カップを受け取り、目の前でカメラを構える前田代表に掲げて見せ、暫定表彰式後はシャンパンを前田代表の頭に振りかけるはしゃぎぶりだった。

決勝2位は豊島里空斗(C.S.I Racing ED)

決勝3位は村田将輝(湘工冷熱ZAP SPEED ED)

決勝4位は中澤凌(ZAP FOCS 10V ED)

決勝5位は黒川史哉(ZAP SPEED黒川)

決勝6位は松原将也(ZAPアルミック10V ED)

マスタークラス優勝は秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)

表彰式

 2023年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権はこれで終了。小村、武者に続くランキング3位は中澤、筑波で連勝の角間が4位に上がり5位に小田部、6位村田という結果に終わった。

 しかしまだS-FJのシーズンは終わらない。12月9-10日にモビリティリゾートもてぎで開催される日本一決定戦に参戦する選手はこれから大一番に向けた準備を始める。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE
Asako SHIMA

S-FJ筑波・富士

第8戦筑波決勝結果

筑波チャレンジクラブマンレース第4戦 -RIJ- (2023/10/29) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2023 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 8 筑波サーキット 2.045km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
191角間 光起ELEVレーシング10V ED
TOKYO R&D RD10V
1839'17.056--
227豊島 里空斗C.S.I Racing ED
MYST KK-S2
1839'21.320 4.264 4.264
386村田 将輝湘工冷熱ZAP SPEED ED
MYST KK-S2
1839'21.748 4.692 0.428
479中澤 凌ZAP FOCS 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1839'27.71210.656 5.964
515黒川 史哉ZAP SPEED黒川
TOKYO R&D RD10V
1839'29.29212.236 1.580
614松原 将也ZAPアルミック10V ED
TOKYO R&D RD10V
1839'38.01620.960 8.724
73M1秋山 健也スーパーウィンズKKS・ED
MYST KK-S
1839'38.75321.697 0.737
883上野 晴紀ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1840'20.7231'03.66741.970
978小田部 憲幸いえらいふ設楽ZAP ED
TOKYO R&D RD10V
1739'40.2991Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 16 Laps)完走 ----
-22内藤 大輝RCIT RaiseUP ED
MYST KK-S2
0-18Laps17Laps
-72紀平 啓祐ELEVレーシング制動屋S2
MYST KK-S2
0-18Laps-
-*5池田 悠亮ティーフラップウインズ
MYST KK-S
0-18Laps-
-17飯田 有希FER・D-BONDS
MYST KK-S2
0-18Laps-
  • Fastest Lap: CarNo. 91 角間光起(ELEVレーシング10V ED) 1'5.322 (12/18) 112.703 km/k
  • CarNo. 5は、H項違反(SC中の衝突行為)により、ペナルティーストップ10秒を科したが、リタイアのため未消化。

S-FJ筑波・富士

第8戦筑波公式予選ドライバーコメント PP・角間光起「雨の走行経験がないので、不安なところはある」

■予選後のコメント(※予選終了直後のもの)

ポールポジション 91号車・角間光起(ELEVレーシング10VED)1分4秒867

ポールポジションの角間光起(ELEVレーシング10V ED)

 「ちょっと不完全燃焼というか、一回回ってしまってスポンジバリアにクルマぶつけてしまったので、あまりよくないかなという感じです。とりあえずポールポジション取れたのはよかったですけど、この後クルマが完全な状態になるかっていうのがあります。(雨のレースは初めて?)それこそ雨の予選も初めてで、雨の走行経験がないので、ちょっと不安なところはあります。ポールだと一番楽なところでスタートできるので、そこはよかったかな」

予選3→2番手 27号車・豊島里空斗(C.S.I.Racing ED)1分5秒144(+0.277秒)

予選3位の豊島里空斗(C.S.I Racing ED)

 「すぐに赤旗が出てしまって、残り時間が少なくて、十分タイムを詰められなかったです。時間があれば1分4秒台は出ていたと思います。そういう事で決勝については自信があります」

予選4→3番手 22号車・内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)1分5秒299(+0.432秒)

予選4位の内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)

 「前半の方で(タイムを)出しに行くような感じにしていたのですけれど。最初に赤旗出ちゃって、自分の美味しい部分無くなっちゃったというのもあって、正直微妙な感じはあるのですけど。4番手なので、これから決勝で上は狙っていけるかな、と思っています」

予選2→4番手 86号車・村田将輝(湘工冷熱ZAPSPEED ED)1分4秒925(+0.058秒)

予選2位の村田将輝(湘工冷熱ZAP SPEED ED)

 「セッティングがけっこうぶっつけ(本番)のセットだったのですけれど。雨のセットがまだ探せていないくて、手探りでだいたいこんな感じかな?って行ったのが、最初はよくてトップタイムだったのですけれど、徐々に「ここが足りない」ってなってきてからタイムが伸び悩んできたのがあって、いろんなマシンに突っかかっちゃったりしてペース乱されちゃって、ベストラップをつなぐってことができなかった、そこで2番手というちょっと悔しい結果になっちゃったのですけど。マシンのセットも足りないところをやって決勝は優勝できれば」

予選5番手 15号車・黒川史哉(ZAP SPEED 黒川)1分5秒405(+0.538秒)

予選5位の黒川史哉(ZAP SPEED黒川)

 「もうちょっと(タイム)出ましたね。チェッカーが出た周でメーター上も一番いいタイム出たので。赤旗が出て、あれでタイヤ冷えちゃって、あれがなければもうちょっと(1分)4秒台は入ってたのかな、って感じではいました。マシンの感触は悪くなかったです。(決勝に向けては?)抜くのみですね」

予選6番手 79号車・中澤凌(ZAP FOCS 10VED)1分5秒593(+0.726秒)

予選6位の中澤凌(ZAP FOCS 10V ED)

 「それまでの(タイムの9上がり方はよかったのですけれど、赤旗でタイミングずれちゃったかな。決勝はもうちょっと雨量も減ると思うので、後はタイムより違ったところが大事になっちゃうので、何個かは(順位を)上げて終わらせたいです。微妙ですけどもうちょっと、どうにかなると思います」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
             Asako SHIMA

S-FJ筑波・富士

第8戦筑波公式予選 前回初優勝で覚醒した角間光起がポールポジションを獲得

ポールポジションは角間光起(ELEVレーシング10V ED)

 2023年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第8戦公式予選が10月29日(日)に筑波サーキットで開催され、雨の難コンディションに加えて赤旗中断でアタックの機会が限られた中、9月の筑波大会で初優勝を飾った角間光起(ELEVレーシング10VED)がポールポジションを獲得した。

 ようやく秋らしい気候が来たかと思えば今日は冷たい雨が降るレインコンディションの筑波サーキット。朝から気温はまったく上がらず予選が始まる午前8時40分時点で12.4度、路面温度も14.8度。コースは至る所で水が浮いているのがモニターでも見てとれる状態だ。

 前回筑波でのリザルトに従って角間を先頭に13台がコースイン。20分間のタイムアタックが開始された。

 各車レインタイヤのウオームアップを終えて残り17分、まずは角間が1分6秒677とトップに立つ。2番手に内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)が7秒187、3番手に8秒797で小田部憲幸(いえらいふ 設楽 ZAP ED)と続くがまだ各車様子を見ながらの走りか。

 残り16分、角間が6秒521とタイムを更新、2番手に6秒973の中澤凌(ZAP FOCS 10VED)が上がるが、直後に村田将揮(湘工冷熱ZAPSPEED ED)が5秒952を出してトップへ。角間と中澤はひとつずつドロップ。4番手には前回9月の筑波でレースデビューした松原将也(ZAPアルミック10VED)、5番手内藤、6番手に今回唯一のマスターズクラス秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)がつけている。

 この直後に今回10年ぶりのスーパーFJ復帰の飯田有希(FER・D-BONDS)が第2ヘアピンで単独スピン。アウト側のグラベルに車体の後部がはまってしまい脱出できない状態となり、すかざず赤旗が提示、予選が中断される。10年ぶりの筑波で雨に足元をすくわれたか。

 飯田のマシンを引き出す間も時計は進み約5分後、予選は残り10分20秒時点で延長なしに再開が宣言されコースオープン。各車が再びコースへ。救出された飯田もダメージが無いようでコースイン。

 残り7分、村田のトップは変わらず内藤が1分6秒110で2番手に浮上、さらに3番手には6秒358で豊島里空斗(C.S.I.Racing ED)がつける。豊島は今年5月SUGOでの大会に15歳でスーパーFJレース初参戦。2レースともにポール・ツー・ウインを飾るという鮮烈なデビューを飾り、以来もてぎや富士のレースにも参戦して来ている逸材だ。豊島は続く周回で5秒295までタイムを刻みトップに立つ。内藤も自己ベストを更新し5秒812で村田を上回り2番手を守る。村田3番手にドロップ。

 残り5分、いったん5番手までポジションを落としていた角間が1分5秒655をマークして2番手に上がる。またレーシングカート出身で今回デビュー戦の黒川史哉(ZAP SPEED 黒川)が6秒273で5番手に上がってくる。黒川はさらに5秒744とタイムを詰めて3番手へあがるが、直後に内藤が5秒472を出して角間と黒川を3番手、4番手へ追いやる。5番手村田で6番手には6秒266で松原がつける。

 残り3分、角間が1分4秒867を叩き出してトップに立つ。豊島も5秒144までタイムを詰めるが0.277秒及ばない。3番手には5秒460で村田が上がってきたが、すぐに黒川が5秒429で逆転。しかし村田は次の周回で5秒141とさらにタイムを詰めて、黒川はおろか豊島まで上回り2番手へ順位を上げる。豊島3番手、黒川4番手、以下内藤、中澤と続く。

 チェッカードフラッグが振られ予選終了、ポールポジションは角間の手に。以下0.058秒の差で村田、0.277秒の差で豊島という順に。そしてチェッカードフラッグが振られる中順位を上げたのは内藤で、1分5秒299を出して4番手へ、黒川、中澤のZAP SPEED勢も最後に自己ベストを更新したがそれぞれ5番手、6番手となった。

 しかしその後の審議で、村田が赤旗が出た直後のダンロップコーナーで前車を追い越したとして、2グリッドの降格の裁定が下されて、ポールポジション角間の隣、フロントロウには豊島が、3番手には内藤が繰り上がることになり村田4番手、黒川、中澤という順になった。

予選3位は豊島里空斗(C.S.I Racing ED)

予選4位は内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)

予選2位は村田将輝(湘工冷熱ZAP SPEED ED)

予選5位は黒川史哉(ZAP SPEED黒川)

予選6位は中澤凌(ZAP FOCS 10V ED)

 決勝は午前11時10分コースイン予定。天気予報では10時頃には雨が止むと報じられているが雲行きは怪しい。チャンピオン決定後とはいえ各選手この1戦にかける想いはそれぞれに大きい。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE

S-FJ筑波・富士

第8戦筑波公式予選結果

筑波チャレンジクラブマンレース第4戦 -RIJ- (2023/10/29) Qualifying Weather:Rain Course:Wet
2023 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 8 筑波サーキット 2.045km

Pos№ClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
191角間 光起ELEVレーシング10V ED
TOKYO R&D RD10V
1'04.867--113.494
2*86村田 将輝湘工冷熱ZAP SPEED ED
MYST KK-S2
1'04.925 0.058 0.058113.392
327豊島 里空斗C.S.I Racing ED
MYST KK-S2
1'05.144 0.277 0.219113.011
422内藤 大輝RCIT RaiseUP ED
MYST KK-S2
1'05.299 0.432 0.155112.743
515黒川 史哉ZAP SPEED黒川
TOKYO R&D RD10V
1'05.405 0.538 0.106112.560
679中澤 凌ZAP FOCS 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1'05.593 0.726 0.188112.238
714松原 将也ZAPアルミック10V ED
TOKYO R&D RD10V
1'05.908 1.041 0.315111.701
878小田部 憲幸いえらいふ設楽ZAP ED
TOKYO R&D RD10V
1'05.912 1.045 0.004111.694
983上野 晴紀ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1'06.456 1.589 0.544110.780
103M1秋山 健也スーパーウィンズKKS・ED
MYST KK-S
1'06.793 1.926 0.337110.221
1172紀平 啓祐ELEVレーシング制動屋S2
MYST KK-S2
1'07.997 3.130 1.204108.269
125池田 悠亮ティーフラップウインズ
MYST KK-S
1'08.909 4.042 0.912106.837
1317飯田 有希FER・D-BONDS
MYST KK-S2
1'09.274 4.407 0.365106.274
---- 以上基準タイム(130% - 1'24.472)予選通過 ----
  • CarNo. 86は、H項違反(赤旗追い越し)により、2グリッド降格とする。

S-FJ筑波・富士

第8戦筑波注目選手インタビュー 黒川史哉「できれば勝ちたい」

 2023年JAF地方選手権スーパーFJ筑波/富士シリーズ第8戦では新人とカムバック組5人がエントリーしてきた。レース前日のスポーツ走行の合間にインタビューを行った。

 まずは今回スーパーFJのデビューレースを迎えた3名のドライバー。

黒川史哉(ZAP SPEED黒川)

 15号車「ZAP SPEED 黒川」をドライブするのがカートレース出身の黒川史哉。昨年はFS-125クラスに参戦していた19歳だ。

黒川選手一問一答

 ――カートレースのキャリアはどのくらい?

 「10年ぐらいですね、4輪は今回が初めてになります」

 ――スーパーFJで練習しての感触は? カートとの違いにとまどいはなかった?

 「悪くはないかな、と思います。僕らが乗っていたカートはギア操作がなくて、コーナリング中のギア操作とかが大きく違うので、2速のところを3速に、とか5速に入っちゃった、みたいなミスが最初は多くて、ちょっと苦労したところはありました」

 ――今はもう(操作に)慣れた?

 「さすがに、シフトミスなしで走れるようにはなりました」

 ――デビュー前の練習はかなり積んだ?

 「S-FJに乗り出したのが6月なので4か月ぐらいですね。月に1回程度でした。

 ――今回のレースの目標は?

 「できれば勝ちたいです」

 ――ウエットの路面は今日が初めて?(スポーツ走行1回目はウエットコンディション)

 「まったく初めてです。めちゃくちゃ難しくて、最初スピンが1回で済んでよかったですけれど、最初はもっとクルクル回ると思っていて、今日(のコンデション)がめちゃいい練習になりました」

上野晴紀(ZAP SPEED 10V ED)

 続いて同じくカートレース出身の83号車「ZAP SPEED 10VED」上野 晴紀は17歳。昨年は全日本カート選手権OKクラスに参戦。

上野選手一問一答

 ――練習はけっこう積んだ?

 「月に3回くらい走って、だんだんタイムも出てくるようになりました、練習は筑波とたまにもてぎでも走っていました」

 ――カートとフォーミュラの違いには慣れた?

 「慣れましたね。クルマの動かし方とかけっこう違うので、そこに最初は苦戦しました」

 ――この後来シーズンとかの参戦については?

 「まだ何も決まっていないです。できれば参戦したいと思っています」

 ――明日のレースの目標は?

 「まず予選でなるべく前に出て、スタートもミスらずに行けたらな、と思っています」

 ――筑波のコースの印象は?

 「みんな(タイムに)差がないので、予選が結構大事かなと思っています」

紀平啓祐(ELEVレーシング制動屋S2)

 3人目のルーキーは72号車「ELEVレーシング制動屋S2」の紀平 啓佑選手。ELEVレーシングといえば9月の筑波でSIMレース出身の角間が優勝を飾ったが紀平も同じくSIMレースの経験者。

紀平選手一問一答

 ――SIMレース出身だと聞いているが?

 「去年まではeスポーツの事業をやっていまして、大会やったりとかいろんな人たちを巻き込んでレースもやっていたのですけれど。僕自身もモータースポーツやりたくて事業を始めたし、モータースポーツによって人生変えられたので、そういったところの恩返しみあって、自分が選手として出てみないとまずいかな(笑)と思ったので、それがきっかけで今回参戦しました」

 ――練習はけっこう積んだ?

 「けっこうしましたね(笑)。去年の12月に話が決まって、それ(出場)に向けて準備とかしていたのですけれど。クラッシュもしましたし、いろんなクルマでやってきたのですけれど。今日乗ってチームで一丸となって。1年間僕も(チームの)サポートという形で、学校の同級生とかで集まってやっているところがあるので、チーム育成を含めて、強いチームになったかな、と思うので、その集大成として頑張れればな、と思います」

 ――シミュレータとの違いはどう?

 「ひとつ言えるとすれば情報量の多さは圧倒的に実車の方が多いかななと思います。後はコンディションの違いといったところが、SIMでもあるのですけれど(実車は)全然違ったというか、いろいろあったりするところがまた面白いと思います」

 ――チームとしては前回角間選手が優勝して勢いに乗っている?

 「おかげさまで、僕が(角間選手に)「チームがやばいから助けて」と言って来てもらって。あと学生フォーミュラの出身者がメーカーとかの各分野に居ながら来て手伝ってくれているのですけれど、そういう青春を思い出すというのもあるし、チームとして優勝するっていうところがものすごくプラスに働いているので、そういう部分をうまく使いながら僕もレースキャリアをやって行きたいな、と思いますし、角間君の新しい門出として僕らのチームが最後まで支えられればな、と思います」

 ――明日の目標は?

 「ワン・ツーと行けたらいいなと思いますけど、現実は厳しいってのはさっきのウエット(コンディション)でよく分かりましたので。まず僕自身が楽しむ事、ウチの会社の面々もベンチャー企業でクルマの事業をやっていて、(明日は)社長以下来てくれるというので、伝説的なレースにしたいなと思います」

 ルーキーに続くのは奇しくも長いブランクの末に復帰という似た経緯を持つ2人。

池田悠亮(ティーフラップウインズ)

 まず5号車「ティーフラップウィンズ」の池田悠亮。池田は2009年に筑波のS-FJに出場、また2011年にはJAF-F4(今年からFormulaーBeat)にも参戦の実績がある。

池田選手一問一答

 ――スーパーFJに復帰の経緯は?

 「資金的な問題もあってレースを続けるのが難しくて。そこからいろいろ仕事とか変わって、またちょっとやれる環境ができたので、チャレンジしたいなと思って(エントリーを)しました」

 ――スーパーFJのドライブが14年ぶり?

 「1年ぐらいちょこちょこ練習を重ねて今日(レースウィーク)を迎えました」

 ――久しぶりのレーシングドライブの感触は?

 「まだ昔の感覚は戻っていないのですけれども、運転できること自体がすごくうれしくて、その喜びを噛みしめながら走っています」

 ――今日1本目のレインコンディションは?

 「この1年間の中で雨の練習なかったので、それこそ10年何年ぶりの雨の練習だったので、なかなか対応し切れていないのですけれど(クルマを)壊さないように(笑)」

飯田有希(FER・D-BONDS)

 そしてもう一人の復活組、17号車「FER・D-BONDS」の飯田有希は2013年に鈴鹿のS-FJとJAF-F4に出場の実績がある。

飯田選手一問一答

 ――スーパーFJに復帰の経緯は?

 「来年国際ライセンスが必要なレースの話があって、そのクルマに乗りたいなというのがあってライセンス取得の為に今回出場です。体力もきついし自分の走りも遅すぎるし(笑)つらいですけど、できるだけ走りたいな、と」

 ――レースドライブが10年ぶり?

 「10年ぶり、まったく走っていなかったので、もう身体中筋肉痛で痛いです(笑)」

 ――今日1本目のレインコンディションは?

 「すごいいい練習になりますね。やっぱり10年ぶりなんで、アクセルとかブレーキとか(操作が)全部雑で、自分でもなんでこんなに操作できないのだろう?って思っていたのですけれど、今雨で走って、やっぱり微調整をこうやってやらなきゃなっていうのを 久しぶりに感覚をちょっとでも思い出せるかなという感じです」

 かたやデビューレース、こなた長いブランクの末の復帰と経緯は対照的だが、それぞれの目的や目標を持って明日のレースに挑む彼らに期待したい。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿JRPサタデーミーティング 近藤真彦会長「大湯のようなキャラクターは大切」

 全日本スーパーフォーミュラ選手権をプロモートする日本レースプロモーション(JRP)は10月28日、JAF鈴鹿グランプリの開催されている三重県の鈴鹿サーキットで恒例のサタデーミーティングを行った。今回は近藤真彦会長と上野禎久社長が出席、今大会で急遽ドライバー変更を行うことになったTGM Grand Prixについての見解や、今後の振興策について述べた。

 レースウィーク直前になって大湯都史樹の不参加と、大草りきの起用を立て続けに発表したTGMだが、この大草りきのエントリーについて近藤会長は「たまたま彼は速かったから、それで済んだけど、今後GT300のドライバーが乗って間違いが起きる可能性もゼロじゃない。JRPとしてもチームと相談して慎重に進めなければいけない。万が一箸にも棒にもかからないドライバーが出て来た時には考えないといけないが、大草選手は金曜の専有走行を見る限りは問題がなかった」との見解を述べた。

 続いて上野社長は今回の大草選手の参戦がライセンスの要件、予選基準タイムなど、JAFの定める全日本選手権の諸条件を全て満たした上でのものであることを明言、「彼はGT300で活躍しているだけでなくF3やフォーミュラリージョナルでも実績を残しているし、ポテンシャルが高いことはわかっていた。公式予選は惜しくもQ1で脱落となったが、セクター2で全体ベストを叩き出した時は溜飲が下がる思いだった」と述べたが、出走を取りやめた大湯については「いろんな事情があっただろうが、彼の走りを見たいと思っていたファンは沢山いるので、そういう意味では残念だ」とのこと。

 近藤会長も「チームとドライバーがギクシャクしているということはSUGO大会の時点で耳にしており、チーム代表の池田氏にも『シーズン途中でお手上げになりました』とならないよう話はしていた。今回のことはおそらく経済的な事情が大きかったのだろうと思うが、チームは最後まで参戦することができた。来年以降のビジョンもあり、実現するかどうかは今後次第であるものの、継続参戦の意向を確認している」という。

 また大湯選手については「日頃からドライバーの個性を大切にしたいと考えているので、彼のようなキャラクターは大切だと思う。大湯選手や小高のような存在がいて、真面目な選手がいて、いろんな選手がいていいと思う。チームには速さを求めるのはもちろんだが、個性を殺さないでほしいとお願いしている。トヨタやホンダの方々もそこは理解してくれている」と、ドライバーの個性、という側面もシリーズをアピールしていく大切な要素と捉えていることを明らかにした。

 また今年から本格的に導入されたSFgoを通じてレース中の無線が公開されていることに触れ、「レースについての情報のやり取りだけでなく、ファンへのメッセージをレース後に伝えても良いんじゃないか」とのアイディアを披露。ドライバーに対しても今以上にファンサービスに力を入れるよう要望を出しており、チームや選手からは好意的な反応を得ているという。

 このほか、ITOCHU ENEX TEAM IMPULの星野一義総監督からも「来年からグリッドボードにカーナンバーだけでなくドライバーの顔写真を入れたらどうか」という提案が出ていることを紹介した。

 こうした取り組みの成果からか、今季の観客動員数は軒並み前年を上回っており、この鈴鹿大会における前売り券の売上も前年比146%を記録しているという。

 また、予算などの制約ですぐには実現できないものの、長期的な方向として今後はレース数や参加台数を増やしていきたいとしており、真夏のレース開催についても決勝スタート時間を午前中に繰り上げ、ゴール後はプロモーションに時間を割くなどのアイディアが出ていることも紹介した。

 競技としての側面だけでなくプロモーションやファンサービスの面でも一層の変化を求めて動き出したスーパーフォーミュラとJRPの動向に、今後も注目していきたい。

Text: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿ドライバーコメント 大草りき「チャンスってこんな感じで来るんだ? って感じだった」

大草りき(TGM Grand Prix)

 「まずはクラッシュした二人が無事で良かったと思いますが、本音を言えばもうちょっと走りたかったなという感じ。安全面を考えれば仕方ありませんけど」

 「明日に向けてはチームと話し合って方向性は決まったので、あとは僕自身がちゃんとクルマを走らせられれば自ずと結果はついてくると思うんで。まだ慣れきってはいないんですけど頑張りたいと思います」

 「今回の話は月曜日の18時ごろに『乗らないか?』という電話がかかってきて、そこから急ピッチに決まった感じです。本当に現実味がなかったというか、チャンスってこんな感じで来るんだ? という感じでしたね。次の日には工場に行ってシート合わせをして、という感じで実質火曜日と水曜日しか準備期間がなかったのでバタバタでした。時間ってこんなに短いんだ? って思ってるうちに金曜日を迎えてフリー走行が始まった感じです」

 「予選ではあのレベルのタイムで走った経験がなかったので、正直出しきれなかった、という感想です。そのなかでもセクター2などで速いところは見せられたので、あの感触で他のセクターも走れればQ2にも進めるんじゃないかと思います。そこが明日に向けての反省です」

 「まだ100%まで行けてなくて60%ぐらいの感じです。僕の予定では決勝の間にクルマに慣れて100%まで持っていくつもりでしたので、それがずれちゃったのは残念ですが、レースなのでしょうがないです。明日に向けて切り替えます」

 「久しぶりのフォーミュラなので、不安はめっちゃありましたし、周囲の人からも大丈夫か? って聞かれましたが、乗ってみたらそこそこで走れたので、それについてはポジティブな印象です。ただスーパーフォーミュラはスピードレンジも何もかもが段違いですね」

Text: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿JRP臨時会見 復旧作業は28日中に完了の見通し 第9戦は当初予定通り開催へ

 全日本スーパーフォーミュラ選手権をプロモートする日本レースプロモーション(JRP)はクラッシュにより赤旗終了となった第8戦決勝の終了後に臨時会見を開き、赤旗終了に至った経緯と今後の予定についてJRP代表取締役社長の上野禎久氏が説明した。

 レースは4周目の130Rで笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)と大津弘樹(TCS NAKAJIMA RACING SF23)が接触するアクシデントが発生したことにより赤旗中断となったが、この時に笹原選手の乗る36号車が衝突した衝撃により130Rアウト側に設置されたデブリフェンスが支柱から倒れてしまった。

 このままの状態でレースを続行すると、同様のアクシデントが発生した際に安全が保たれないという理由で、この赤旗を持ってレースを終了したいという競技団の判断を審査委員会が承認し、レース終了との決定が下された。

 このことは直ちにJRPや各チームへも伝達されたが、彼らもドライバーやオフィシャルの安全を考慮し、この決定を支持するとの回答を行ったという。

 損傷したフェンスは28日の夜8時には修復を完了するとのことで、第9戦のタイムスケジュールへの影響はなく、当初の予定通り予選、決勝は行われる。

 しかし笹原については収容された病院で脳震盪との診断が下されているため、この会見の時点では正式な決定には至っていなかったものの、第9戦へは出場できない見通し。大津選手については左半身の打撲との診断で、アクシデントの直後も自力でクルマを降りられた状況ではあったが、64号車の損傷が激しいために出走を取りやめると、チームがSNSなどを通じて公表している。

Text: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿決勝会見 野尻智紀「ファンの望む終わり方ではなかったが、まずは彼らの無事を祈る」

第8戦優勝 野尻智紀(TEAM MUGEN)

 「あのレースの終わり方はファンの方々の望んだものではなかったわけですが、彼らの無事をまずは祈って、また一緒にレースをできるようになればいいなと思ってます」

 「自分のレースの話をしますと、スタートが非常に良くて、ポジションをキープしたまま1コーナーに入れたのが大きな要素だったかなと思います。ペースに関しては宮田選手の方が速いかな? という感覚はあったので、僕が仮に10周目にピットインしたら彼はそこから飛ばすだろうなと勝手な予測をしていました」

 「前で走ってはいたものの、このあとの展開はそんなに易しいものではないだろうと予想していましたので、残念ではあるものの、点差を詰められたという意味では、自分達の流れがまだあるなと感じており、僕たちにとっても、ファンの皆さんにとっても明日が非常にエキサイティングな1日になるんじゃないかと思っています。僕たち選手は精一杯戦うだけだと思っていますし、力を出し切りたいなと思っています」

第8戦決勝2位 宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)

 「スタートで出遅れて、そのあと次の周の1コーナーで抜き返して、そこからは自分達のペースでレースをしようという風に切り替えていたので、ポジションを戻せたというのは良かった点でした。スタートに関しては最近悩んでいますが、なかなかいいところを見つけ切れていないので、明日に向けての大きな課題かなと思っています」

 「短いレースになって、今日の結果が明日につながるかはわかりませんが、僕としては笹原選手が無事であること、大津選手が無事であることが大切だと思います。クルマが進歩して速くなって来ているなかで、サーキットの安全面も含めて今一度見直すべき、残念な結果ではあります」

第8戦決勝3位 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 「今年はスタートで悩むことが多かったんですが、今回はスタートでポジションを上げることができました。そのあと宮田選手に抜き返されてしまいましたが、予選のポジションもよかったですし、スタートも良かったので、表彰台を獲得することができました。前半戦を考えれば満足できる結果かなあと思います」

Text: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿優勝チーム監督のコメント 田中洋克「状況によってはオーダーを出す可能性もある」

優勝チーム監督 田中洋克(TEAM MUGEN)

 「大きなクラッシュで、二人のドライバーが大事に至らなかったのは良かったと思います。レースを続行したかったという思いは当然ありますが、ドライバーやオフィシャル、皆さんの安全を考えたら今日はレースできないということは理解していますので、明日改めて皆さんに良いレースがお見せできたらいいなあと思っております。」

 「こういう形でレースは終わってしまいましたが、野尻には最後までいい走りをして結果を出して欲しかったと思いますし、リアムの方はタイヤの関係上満足なアタックができず、7位からのスタートになり、追い上げを期待していましたが、残念なレースになってしまいました。明日に向けてはリセットして、諦めずに戦いたいなと思います」

 「(予選について)もてぎがああいう結果になりましたが、同士討ちにはならなかったので最悪の結果は避けられました。あれを踏まえて、二人はチャンピオン争いをしていますが、同士討ちやぶつけるような真似は絶対するなと。ただしフェアに闘うのであればオーダーは一切出さないという条件で鈴鹿に入って来ました。フェアに闘うなら、という条件でしたけれども、あれはリアムとしては自分にとってやれる限りのことをしたという認識でした。いろいろ駆け引きもしますし、野尻もイライラしてああいう無線をしました。リアムに『やりすぎじゃないか』という話もしましたし。ただやっぱり彼もやれることを精一杯したということは理解していますし、頭を切り替えて決勝に臨むように話はしました」

 「うちのチームとしては野尻の方がチャンピオンに近い位置にいますので、予選の順位にもよりますけれども、状況によってはオーダーを出す可能性もあると思っています。片方が取れる、片方が取れないという状況になればオーダーを出すということで、チームの中では共有しています」

Text: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿決勝 大クラッシュによりレースは赤旗終了に 優勝は野尻智紀

優勝は野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

 2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権第8戦の決勝が10月28日、三重県の鈴鹿サーキットで行われたが、レースは4周目に発生したアクシデントにより赤旗中断となり、そのまま3周目の結果をもって終了との判断が競技団によって下された。これによりポールポジションからスタートした野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)が今季3勝目を挙げることとなった。

(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:17,500人)

決勝がスタートした

 第8戦決勝は午後2時30分にフォーメーションラップが開始された。天候は晴れ。路面はドライだ。

 スタートでポールポジションの野尻がトップに立つと。2位には4番手スタートの太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)が浮上。以下、宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)の順で東コースを駆け抜けていく。

 宮田はすかさずオーバーテイクシステムを使い、2周目の1コーナーで大外から太田を抜き去り、2位に浮上する。その後方では平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)とリアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)が接触。ローソンが6位、平川は7位でコントロールラインに戻ってきた。

 3周終わって野尻のリードは0.913。ローソンは5位の坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING SF23)に接近していき、シケインでインを窺うが、ここは坪井が押さえた。

 ところが4周目の130Rで笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)と大津弘樹(TCS NAKAJIMA RACING SF23)が絡む大クラッシュが発生。大津の64号ははバリアに激しく突っ込み、笹原の36号車はバリアを飛び越えてデブリフェンスに激突した。

 このアクシデントにより、レースはセーフティーカー導入に続いて直ちに赤旗が提示され、中断となった。

 大津はクルマを降りたものの、笹原の36号車のダメージが大きく、救出には時間を要したが、笹原の意識はあるとのことで、そのまま医療施設で精密検査を受けることに。

 しかしデブリフェンスの損傷が激しく、このフェンスをはじめとするコースの復旧に時間を要するとの判断から、競技団は3周完了時点の順位に基づき、ハーフポイントでレースを終了すると決定した。

 これにより優勝は野尻智紀、2位は宮田莉朋、3位には太田格之進が入り、ドライバーズポイントは宮田が103.5ポイントで依然としてトップ。優勝した野尻が97ポイント、そして6位のローソンは88.5ポイントとなり、今シーズンのチャンピオン争いはこの3人に絞られた。

 今シーズン最終戦となる第9戦は明日の午前8時50分より公式予選が、午後2時30分より決勝が31周で行われる。

決勝2位は宮田莉朋(VANTELIN TOM\'S SF23)

決勝3位は太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)

レースの中止を説明する近藤真彦氏(JRP)

表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿決勝結果

第22回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2023/10/28) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine
LapTimeBehindGap
11野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
35'05.621--
237宮田 莉朋VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
35'06.534 0.913 0.913
36太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
35'07.420 1.799 0.886
45牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
35'09.282 3.661 1.862
538坪井 翔P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
35'09.610 3.989 0.328
615リアム・ローソンRed Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
35'10.450 4.829 0.840
720平川 亮ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
35'11.317 5.696 0.867
87小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
35'12.388 6.767 1.071
912福住 仁嶺ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
35'13.481 7.860 1.093
1065佐藤 蓮TCS NAKAJIMA RACING SF23
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
35'14.153 8.532 0.672
113山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
35'15.150 9.529 0.997
1219関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
35'15.64310.022 0.493
1350松下 信治BYOUBUGAURA B-MAX SF23
B-MAX Racing Team
Honda M-TEC HR-417E
35'16.10610.485 0.463
1439阪口 晴南P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
35'17.35511.734 1.249
154小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
35'18.14212.521 0.787
1618国本 雄資Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
35'18.74713.126 0.605
1764大津 弘樹TCS NAKAJIMA RACING SF23
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
35'19.30213.681 0.555
1853大草 りきTGM GP SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
35'19.82214.201 0.520
1914大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
35'20.19514.574 0.373
2055ジェム・ブリュックバシェTGM GP SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
35'21.33615.715 1.141
2151ラウル・ハイマンBYOUBUGAURA B-MAX SF23
B-Max Racing Team
Honda M-TEC HR-417E
35'22.27316.652 0.937
22*36笹原 右京VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
35'48.97443.35326.701
---- 以上規定周回数(90% - 2 Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23) 1'41.107 (3/2)
  • CarNo. 36は、SF選手権統一規則第15条1.1(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して30秒を加算し、ペナルティーポイントを2点とした。

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿予選会見 野尻智紀「僕とリアムの思惑が交差した、最終戦らしいバチバチしたアタックになった」

第8戦ポールポジション 野尻智紀(TEAM MUGEN)

 「赤旗が出る前に僕はシケインまできていたので、このままいけば...と思っていたのですが、仕切り直しになってしまいました。幸いなことに僕らは使える良いタイヤがあったので、再開後はそのタイヤをチョイスしました」

 「計測1周目でアタックにいかないといけないので、どうにかタイヤを温めないと、という僕の思惑と、温まったタイヤを履いていて、後続を押さえて他のドライバーを温めさせたくないというリアム(ローソン)の思惑が交差したアタックになったかなと思います。多少アンフェアだな、と思うところはありますけど、最終戦ならではのバチバチした部分も、楽しめる要素になったでしょうし」

 「僕としてはポールを取るということが、最終戦をスタートする上で非常に重要なことだったので、その結果を得られてホッとしています。ただ宮田選手が隣にいるので、あまり状況は変わりませんでしたね。決勝も彼に負けないように戦わないとと思います」

第8戦予選2位 宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)

 「2番手で終われたということで、素直に嬉しい部分もありますが、ポールポジションを目指してやっていたので。とりあえずフロントローからスタートできるので、決勝は頑張ります」

 「(Q2は)アウトラップの後ですぐアタックしないといけない状況で、タイヤを温めることを意識して走りましたが、セクター1は足りない感じでしたし、福住選手が目の前でクラッシュしたのを見て、『また赤旗かな?』と思いながらデグナーを通過したので、完全なクリアラップでいけてないし、タイヤの温めも不十分でした。イレギュラーな状況でこのポジションというのは予想外でしたね」

第8戦予選3位 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 「結果としては良かったと思います。僕らダンデライアンの二人は、赤旗が出た時点でセクター1を通るか通らないかというタイミングでしたので、再開後のタイヤをどうするか悩んだんですけど、ギリギリのタイミングで僕は新品に履き替えることにし、太田選手はユーズドのままでいくことになりました」

 「結果だけ見るとどっちも似たような感じでしたし、僕もセクター1のフィーリングが足りなかったなあという印象でしたが、3番にこれたのは良かったです。前戦のもてぎで空を飛んでしまい、クルマが全損してた中で、新しく組んでもらったクルマで走りました。チームの方々がちゃんと組み立ててくれたことに対して僕が結果で恩返しすることができました」

Text: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿公式予選 逆転王者を狙う野尻智紀がポールポジションを獲得

ポールポジションを獲得した野尻智紀(TEAM MUGEN)

 2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権第8戦の予選が、10月28日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、ディフェンディングチャンピオンの野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)がポールポジションを獲得した。

Q1 Aグループ

 やや風はあるものの好天に恵まれた予選。Aグループの注目はリアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)。逆転でのチャンピオン奪取に向け、Q1上位通過を狙う。

 各車ともに最後の1周にアタックを行ったが、大嶋和也(docomo business ROOKIE SF23)がタイミングを逸してアタックに入る前にチェッカーを受けてしまうという痛恨のミス。

 最初にアタックを行った坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING SF23)が1分37秒821の好タイムをマーク。ローソンも迫るが1000分の1秒差で2位。結局、最後まで坪井を上回る者は出ずに、坪井、ローソン、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)、佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING SF23)、松下信治(BYOBUGAURA B-MAX SF23)と続き、ここまでがQ1通過した。

 順位:坪井-ローソン-太田-山下-佐藤-松下/-ブリュクバシェ-国本-笹原-関口-大嶋

公式予選:野尻智紀(TEAM MUGEN)

公式予選:宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)

公式予選:大草りき(TGM Grand Prix)

Q1 Bグループ

 チャンピオンを争う宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)、野尻、そして急遽デビューとなった大草りき(TGM GP SF23)がどこまでタイムを上げてくるのかが注目された。

 最初にアタックを行った野尻が1分37秒575と、Aグループの坪井を上回るタイムをマーク。平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)、宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)が続き、チャンピオンを争う二人は順当にQ1を通過。

 SFの予選を初体験の大草は、野尻から遅れること1.2秒で11位。大津弘樹(TCS NAKAJIMA RACING SF23)は走路外走行でベストタイムが抹消された。

 順位:野尻-平川-宮田-牧野-小林-福住/-関口-小高-大草-ハイマン-大津

Q2

 全車がアタックに入った周に、佐藤がデグナーでコースアウト。スポンジバリアに軽くヒットしてストップしたため、赤旗が提示され中断。誰もアタックを完遂できないまま残り3分で再開することとなった。

 残り時間が少なく、満足なウォームアップができないままのアタックとなったが、そんな状態の中で強さを見せたのは、やはり王者・野尻だった。

 平川に続いてアタックした野尻は1分37秒292と、Q1を上回るタイムでライバルたちを退け、ポールポジションを獲得。チャンピオンを争う宮田は最後に迫ったが届かず。それでもしっかりフロントローと予選ポイントを獲得した。

 もう一人のチャンピオン候補ローソンは、予選7位と二人に対して遅れをとることになった。この結果、野尻が予選の3ポイントを加えて、シリーズポイントでローソンを逆転。宮田96p、野尻87p、ローソン86pで午後の決勝を迎えることとなった。

 順位:野尻-宮田-牧野-太田-坪井-平川-ローソン-山下-小林-松下-佐藤-福住

 なお、このアタックでもデグナーで福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE SF23)がコースオフ。タイムでは11位佐藤-12位福住の順となるが、佐藤は赤旗の原因を作ったとして規定により12番グリッドとなる。

 第8戦の決勝は、本日、午後2時30分から31周で行われる。

ポールポジションは野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

予選2位は宮田莉朋(VANTELIN TOM\'S SF23)

予選3位は牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)

予選4位は太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)

予選5位は坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING SF23)

予選6位は平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Foum

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿公式予選結果

第22回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2023/10/28) Weather: Fine Course: Dry
2023 SUPER FORMULA Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoGr.DriverCar
Team
Engine
Q1Q2
11B野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'37.5751'37.292
237B宮田 莉朋VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'37.8731'37.599
35B牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.8801'37.637
46A太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.9161'37.706
538A坪井 翔P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'37.8211'37.717
620B平川 亮ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'37.7821'37.856
715Aリアム・ローソンRed Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'37.8221'37.878
83A山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'38.1021'37.935
97B小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'38.0151'38.222
1050A松下 信治BYOUBUGAURA B-MAX SF23
B-MAX Racing Team
Honda M-TEC HR-417E
1'38.3511'38.840
11*65A佐藤 蓮TCS NAKAJIMA RACING SF23
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'38.1662'08.056
1212B福住 仁嶺ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'38.2702'08.836
---- 以上Q2で決定 ----
1339B阪口 晴南P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'38.376
1455Aジェム・ブリュックバシェTGM GP SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'38.576
154B小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'38.524
1618A国本 雄資Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'38.843
1753B大草 りきTGM GP SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'38.797
1836A笹原 右京VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'38.980
1951Bラウル・ハイマンBYOUBUGAURA B-MAX SF23
B-Max Racing Team
Honda M-TEC HR-417E
1'39.802
2019A関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
1'39.046
---- 以上予選通過 ----
-*64B大津 弘樹TCS NAKAJIMA RACING SF23
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'47.715
-14A大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'49.073
  • CarNo. 65は、SF選手権統一規則第27条7(赤旗原因車両)により、Q2進出車両の最後尾グリッドとする。
  • CarNo. 64は、SF選手権統一規則第19条2(走路外走行)により、当該ラップタイムを不採用とした。

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿ノックアウトQ2結果

第22回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2023/10/28) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km

Pos№GrDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
11B野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'37.292--214.871
237B宮田 莉朋VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'37.599 0.307 0.307214.195
35B牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.637 0.345 0.038214.111
46A太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.706 0.414 0.069213.960
538A坪井 翔P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'37.717 0.425 0.011213.936
620B平川 亮ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'37.856 0.564 0.139213.632
715Aリアム・ローソンRed Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'37.878 0.586 0.022213.584
83A山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'37.935 0.643 0.057213.460
97B小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'38.222 0.930 0.287212.836
1050A松下 信治BYOUBUGAURA B-MAX SF23
B-MAX Racing Team
Honda M-TEC HR-417E
1'38.840 1.548 0.618211.505
1165A佐藤 蓮TCS NAKAJIMA RACING SF23
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
2'08.05630.76429.216163.250
1212B福住 仁嶺ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
2'08.83631.544 0.780162.262

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿ノックアウトQ1結果

■Aグループ

第22回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2023/10/28) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Round 8 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
138坪井 翔P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTATRD 01F
1'37.821--213.709
215リアム・ローソンRed Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
HondaM-TEC HR-417E
1'37.822 0.001 0.001213.707
36太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HondaM-TEC HR-417E
1'37.916 0.095 0.094213.501
43山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTATRD 01F
1'38.102 0.281 0.186213.097
565佐藤 蓮TCS NAKAJIMA RACING SF23
TCS NAKAJIMA RACING
HondaM-TEC HR-417E
1'38.166 0.345 0.064212.958
650松下 信治BYOUBUGAURA B-MAX SF23
B-MAX Racing Team
HondaM-TEC HR-417E
1'38.351 0.530 0.185212.557
---- 以上Q2進出 ----
755ジェム・ブリュックバシェTGM GP SF23
TGM Grand Prix
HondaM-TEC HR-417E
1'38.576 0.755 0.225212.072
818国本 雄資Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTATRD 01F
1'38.843 1.022 0.267211.499
936笹原 右京VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTATRD 01F
1'38.980 1.159 0.137211.206
1019関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTATRD 01F
1'39.046 1.225 0.066211.066
---- 以上基準タイム(107% - !'44.668)予選通過 ----
-14大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTATRD 01F
1'49.07311.25210.027191.662

■Bグループ

第22回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2023/10/28) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Round 8 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
11野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
HondaM-TEC HR-417E
1'37.575--214.248
220平川 亮ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTATRD01F
1'37.782 0.207 0.207213.794
337宮田 莉朋VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTATRD 01F
1'37.873 0.298 0.091213.595
45牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HondaM-TEC HR-417E
1'37.880 0.305 0.007213.580
57小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTATRD 01F
1'38.015 0.440 0.135213.286
612福住 仁嶺ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
HondaM-TEC HR-417E
1'38.270 0.695 0.255212.732
---- 以上Q2進出 ----
739阪口 晴南P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTATRD 01F
1'38.376 0.801 0.106212.503
84小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTATRD 01F
1'38.524 0.949 0.148212.184
953大草 りきTGM GP SF23
TGM Grand Prix
HondaM-TEC HR-417E
1'38.797 1.222 0.273211.598
1051ラウル・ハイマンBYOUBUGAURA B-MAX SF23
B-Max Racing Team
HondaM-TEC HR-417E
1'39.802 2.227 1.005209.467
---- 以上基準タイム(107% - 1'44.405)予選通過 ----
-*64大津 弘樹TCS NAKAJIMA RACING SF23
TCS NAKAJIMA RACING
HondaM-TEC HR-417E
1'47.71510.140 7.913194.079
  • CarNo. 64は、SF選手権統一規則第19条2(走路外走行)により、当該ラップタイムを不採用とした。

SUPER FORMULA

第8,9戦鈴鹿専有走行 野尻智紀がトップタイム

 占有走行:急きょ参戦の大草りき(TGM GP SF23)は17位

 2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権第8,9戦「JAF鈴鹿グランプリ」の専有走行が10月27日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、ディフェンディングチャンピオンの野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)がトップタイムをマークした。

 いよいよ2023年シーズンの最終大会を迎えた。チャンピオン候補は、今季2勝しコンスタントに入賞を重ねている宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)94ポイント、F1デビューも飾った3勝のリアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)86ポイント、1戦欠場しているものの2勝を飾っている野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)84ポイントの3人に絞られた。

 また、スーパーGTのクラッシュで負傷欠場の山本尚貴に代わって出場する大津弘樹(TCS NAKAJIMA RACING SF23)に加え、最終大会直前になって、TGMグランプリから大湯都史樹に代えて大草りき(TGM GP SF23)がドライブするというサプライズ発表もあり、チャンピオ争い以外にも見どころの多い最終大会となった。

 午後2時から始まった90分間の専有走行は、開始早々に赤旗提示が続いて、各ドライバーはなかなかリスムに乗ることができない。

 折返しの45分を経過した時点のトップ10は、大島(1:40.386)-国本-山下-宮田-坪井-松下-阪口-牧野-太田-関口。注目のSF初走行の大草はトップタイムから約5秒遅れ。

 残り20分を切ったところで、各車ピットに滑り込み、そろそろ予選を想定したアタックに向けて準備をしている感じだ。

 ここまでの順位は、国本(1:39.988)-宮田-大嶋-牧野-佐藤-山下-松下-太田-野尻。大草は42秒台まで詰めている。

 そして、最後のアタックはラスト1周で繰り広げられ、野尻(1:38.895)-宮田(39.125)-坪井(39.182)-ローソン(39.189)-太田(39.223)-山下(39.299)-阪口(39.313)-大津(39.418)-佐藤(39.429)-牧野(39.434)とここまでがトップ10。以下、福住(39.436)-松下(39.508)-関口(39.591)-国本(39.676)-大嶋(39.785)-平川(39.926)-大草(40.016)-笹原(40.194)-可夢偉(40.378)-ブリュックバシェ(40.505)-ハイマン(43.182)-小高(48.656)と続いた。

 野尻の速さはさすがだが、2位宮田、4位ローソンも僅差で好位置につけ、チャンピオン争いは熾烈を極めそうだ。

 初走行で野尻から1.1秒差まで詰めてきた大草は想定以上の大健闘だ。なお、最初の赤旗の原因をつくった小高は最初の4周しか周回していない。

 明日の第8戦の公式予選は午前9時30分からノックアウト方式で行われる。

 占有走行:トップタイムは野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

 占有走行:2位は宮田莉朋(VANTELIN TOM\'S SF23)

 占有走行:3位は坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING SF23)

 占有走行:4位はリアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

 占有走行:5位は太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)

 占有走行:6位は山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

第8、9戦鈴鹿占有走行結果

第22回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2023/10/27) Occupancy Session Weather:Fine Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km

Pos№DriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
11野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'38.895--211.388
237宮田 莉朋VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'39.125 0.230 0.230210.897
338坪井 翔P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'39.182 0.287 0.057210.776
415リアム・ローソンRed Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'39.189 0.294 0.007210.761
56太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'39.223 0.328 0.034210.689
63山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'39.299 0.404 0.076210.528
739阪口 晴南P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'39.313 0.418 0.014210.498
864大津 弘樹TCS NAKAJIMA RACING SF23
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'39.418 0.523 0.105210.276
965佐藤 蓮TCS NAKAJIMA RACING SF23
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'39.429 0.534 0.011210.253
105牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'39.434 0.539 0.005210.242
1112福住 仁嶺ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'39.436 0.541 0.002210.238
1250松下 信治BYOUBUGAURA B-MAX SF23
B-MAX Racing Team
Honda M-TEC HR-417E
1'39.508 0.613 0.072210.086
1319関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
1'39.591 0.696 0.083209.911
1418国本 雄資Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'39.676 0.781 0.085209.732
1514大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'39.785 0.890 0.109209.502
1620平川 亮ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'39.926 1.031 0.141209.207
1753大草 りきTGM GP SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'40.016 1.121 0.090209.019
1836笹原 右京VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'40.194 1.299 0.178208.647
197小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'40.378 1.483 0.184208.265
2055ジェム・ブリュックバシェTGM GP SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'40.505 1.610 0.127208.002
2151ラウル・ハイマンBYOUBUGAURA B-MAX SF23
B-Max Racing Team
Honda M-TEC HR-417E
1'43.182 4.287 2.677202.605
224小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'48.656 9.761 5.474192.398

JAF Grand Prix | SUPER FORMULA

第8戦、第9戦鈴鹿プレビュー 大湯都史樹が突然の欠場表明 チャンピオン争いは上位5人による混戦に

 2023年のスーパーフォーミュラもいよいよ10月28-29日に行われるJAF鈴鹿グランプリで閉幕する。

 現在のポイントリーダーは宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)。第3戦鈴鹿、第5戦SUGOと今季2勝を挙げたほか、第4戦オートポリスで2位、第6戦富士で3位と全戦で入賞を果たし、94ポイントを獲得している。

 ランキング2位はリアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)。今季初参戦のローソンは、第1戦富士でデビューウィンを果たしたほか、第4戦オートポリス、第6戦富士と今季3勝を挙げて86ポイント。トップの宮田まで8ポイント差につける。レッドブルおよびアルファタウリのリザーブドライバーとして各グランプリに帯同しているローソンだが、今週末はメキシコグランプリではなく鈴鹿での最終戦に参戦、王座獲得に挑戦する。

 前年王者の野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)は肺気胸により第4戦オートポリスを欠場したものの、第2戦富士および前戦もてぎで勝利したほか、第1戦富士、第5戦SUGOでいずれもローソンに次ぐ2位に入り、84ポイントを獲得してランキング3位につける。

 今シーズン優勝しているのはこの3名のみだが、今季2度目の鈴鹿大会は第8戦、第9戦の2レース制となるため、予選、決勝合わせて最大46ポイントが獲得可能であり、51ポイントで第4位の平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)、50ポイントで第5位の坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING SF23)にもチャンピオンの可能性が残っている。

 残り2戦となってもまだまだ混戦は続く。

 このほか、第6戦富士でポールポジションを獲得した牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)、第3戦鈴鹿と第5戦鈴鹿で2度のポールポジションを獲得した大湯都史樹(TGM GP SF23)にも今季初勝利の期待がかかるところだったが、24日になって突如TGM Grand Prixよりリリースが出され、大湯の欠場がアナウンスされた。

 リリースによれば欠場は大湯本人からの申し入れによるものとのこと。「鈴鹿へ向けて戦うため、勝つための準備を整えることが非常に難しい状況になったため」というのが本人のコメントだが、詳細は不明。

 不運なトラブルやアクシデントにより、決勝ではなかなか結果を残せていない今季の大湯だったが、前戦もてぎでは3位表彰台を獲得して復活への足がかりを掴んでいただけに、この決定は残念というほかない。

 その大湯に代わって53号車をドライブするのが誰になるか、現時点では明らかになっていないが、TGMは後日詳細を告知するとしており、空席にするつもりはないようだ。

 JAF鈴鹿グランプリは10月28日にシリーズ第8戦の予選と決勝が、29日には最終第9戦の予選と決勝が行われる。果たして最後に笑うのは誰なのだろうか。

Text: Kazuhisa SUEIHRO
Photo: Motorsports Forum

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第8戦鈴鹿決勝結果

SUZUKA GT 450km RACE -RIJ- (2023/08/27) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2023 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
15三井 優介HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1126'26.054--
26野村 勇斗HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1126'26.670 0.616 0.616
335中村 仁TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
1126'29.425 3.371 2.755
412洞地 遼⼤HIROTEX AKILAND F110
AKILAND RACING
1126'29.542 3.488 0.117
536小林 利徠斗TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
1126'29.798 3.744 0.256
681卜部 和久BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1126'30.764 4.710 0.966
731平安山 良馬ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1126'31.604 5.550 0.840
845大宮 賢人PONOS F110
PONOS RACING
1126'32.023 5.969 0.419
97森山 冬星HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1126'33.522 7.468 1.499
1038奥本 隼士TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
1126'34.974 8.920 1.452
1162佐藤 樹HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1126'35.627 9.573 0.653
1222藤原 優汰藤原オートAKILAND F110
AKILAND RACING
1126'35.864 9.810 0.237
1377小松 響WARMTECH Skill Speed
スキルスピード
1126'36.21610.162 0.352
1446徳升 広平フジタ薬局アポロ電工M.T
フジタ薬局レーシング
1126'36.66510.611 0.449
1598三島 優輝BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1126'37.41911.365 0.754
1616西村 和真Media Do YBS影山F110
Media Do Kageyama Racing
1126'38.59812.544 1.179
1715渡部 智仁Media Do YBS影山F110
Media Do Kageyama Racing
1126'39.66013.606 1.062
1834清水 啓伸Drago CORSE F110
Drago CORSE
1126'39.83913.785 0.179
1987下野 璃央Dr. Dry F110
ZAP SPEED
1126'40.11914.065 0.280
2088荒川 麟Dr. Dry F110
ZAP SPEED
1126'40.49914.445 0.380
2180野澤 勇翔OTG DL F4 CHALLENG
OTG MOTORSPORTS
1126'41.84915.795 1.350
2241井本 大雅ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1126'42.65016.596 0.801
2328中村 賢明トムスフォーミュラカレッジ F110
TOM'S YOUTH
1126'42.95516.901 0.305
2414田上 蒼竜ガレージENZO ZAP F110
ZAP SPEED
1126'44.80218.748 1.847
2544IC1今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1126'46.37120.317 1.569
268半田 昌宗SD-STYLE GMB F110
TEAM GMB
1126'48.32422.270 1.953
2730IC2DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
1126'51.28425.230 2.960
282IC3仲尾 恵史TCS AKILAND F110
AKILAND RACING
1126'51.58725.533 0.303
2948堀尾 風允MOST-HM Racing F4
フジタ薬局レーシング
1126'52.13226.078 0.545
3026IC4山崎 令二郎Media Do影山F110
Media Do Kageyama Racing
1126'52.92526.871 0.793
3178小野 陽平Reversal Spirit
スキルスピード
1126'53.50327.449 0.578
3213IC5藤原 誠B-MAX ENGINEERING
B-MAX RACING TEAM
1126'55.28929.235 1.786
3397IC6坂 裕之のりものクラブBJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1126'55.85529.801 0.566
3471IC7大山 正芳ダイワN通商AKILAND F110
AKILAND RACING
1126'56.63730.583 0.782
3518IC8塚本 法生フィールドAKILAND F110
AKILAND RACING
1127'02.84236.788 6.205
3686IC9大阪 八郎Dr. Dry F110
ZAP SPEED
1127'20.62754.57317.785
3723IC10YUGOS2R Racing
N-SPEED
1127'21.23655.182 0.609
38*49上野 大哲恒志堂レーシング・EAGLE
イーグルスポーツ
1127'29.1231'03.069 7.887
39*96IC11齋藤 真紀雄CSマーケティングAKILAND F110
AKILAND RACING
1127'30.7401'04.686 1.617
4055IC12KENTAROBaum Field F4
フィールドモータースポーツ
1024'43.8531Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
-37佐野 雄城TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
49'29.0437Laps6Laps
-21IC-小嶋 禎一Classic Car.jp Eagle
イーグルスポーツ
49'34.2147Laps 5.171
-10IC-植田 正幸アキランドwith Rn-sports
AKILAND RACING
37'50.4778Laps1Lap
-11IC-中島 功Rn. SHINSEI. F110
Rn-sports
-d.n.s--
  • Fastest Lap: CarNo. 6 野村勇斗(HFDP RACING TEAM) 2'09.696 (3/11) 161.186 km/h
  • CarNo. 49, 96, 37は、FIA-F4選手権統一規則第15条1.(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第8戦鈴鹿決勝上位3人のコメント 三井優介「このままいい波に乗って後半戦を戦いたい」

第8戦優勝 三井優介(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)

優勝した三井優介(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)

 「昨日の雨の影響か、スタートでは気をつけてはいたんですけどホイールスピンをさせてしまって、後ろの野村選手に差を詰められてしまいました。それでも昨日同様1-2コーナーを押さえ切れれば問題ないと思ったので、しっかり押さえました。そのうち後ろでバトルが始まったので、その間にリードを築き上げられればと思っていたんですが」

 「セーフティーカーも、むしろ今回はリスタートをやりたいと思っていました。いろいろなご意見をいただいていたシケインの立ち上がりから加速するやり方を変えて、違うやり方もできるんだよということを証明したかったんです。実際違うところで加速して成功したということは、自分の中ではポジティブです。誰が見てもあいつは悪い奴じゃない。速いし強い、そういうドライバーになれるように頑張りたいです」

 「(チャンピオン争いについて)鈴鹿大会までは絶望的な差がついていたので、最終戦までに逆転できればなくらいに考えていたんですが、うまく流れが変わって差が縮まったので、このままいい波に乗って後半戦を戦いたいです。SUGOの目標はもちろん連勝です」

第7戦決勝2位 野村勇斗(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)

決勝2位の野村勇斗(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)

 「ペース自体は三井選手と変わらなくて、自分はファステストも出しているのでクルマは良かったんですけど、レース中盤あたりでタイヤがキツくなってきて、追いつくことはできたんですが、抜くまでには至りませんでした」

 「1周目はタイヤのグリップ感がなくて厳しかったんですが、中村選手を抑えることができたのは良かったです。そこで三井選手と差が開いてしまったのは悔しかったですね。リスタートのところで置いて行かれてしまって、シケインで差を詰めたんですけど、突っ込み過ぎてしまい、スリップにうまく入れませんでした」

 「SUGOは走ったことがありませんが、ここまで連続して表彰台に乗れているので、そろそろ勝ちたいです。頑張ります」

第5戦決勝3位 中村仁(TGR-DC Racing School)

決勝3位の中村仁(TGR-DC Racing School)

「序盤に関しては自分のペースが良くて、ここが勝負だと思っていたんですけど、2周目の1コーナー立ち上がりでは自分のミスもあって行き切れませんでした。後半に関しては、タイヤのグリップダウンにうまく対応できなかったのと、自分のミスもあったのが大きいかなと」

 「SUGOは去年勝っているのでそれなりに自信があります。予選が非常に大事なので、そこに賭けて勝ちたいです」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第8戦鈴鹿決勝 三井優介がポール・トゥ・フィニッシュで鈴鹿6連勝を達成!

優勝は三井優介(HFDP RACING TEAM)

 2023年FIA-F4選手権シリーズ第8戦の決勝が8月27日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、三井優介(HFDP RACING TEAM)が第7戦に続いてポール・トゥ・フィニッシュを決めて鈴鹿6連勝を達成した。

決勝がスタートした

 第8戦決勝は午前9時30分にフォーメーション開始。天候は晴れ、路面はドライだ。

 スタートでトップに立ったのはポールの三井。抜群の動き出しを見せた野村勇斗(HFDP RACING TEAM)が1コーナーでアウトから並びかけてきたが、三井は難なくこれを退けた。するとその野村にスプーンカーブで今度は中村仁(TGR-DC RSトムススピリットF4)が襲いかかる。ここでは押さえた野村だったが、中村は続くシケインで、2周目の1コーナーでと何度も野村に挑みかかってきた。懸命に押さえ込む野村。後ろからは小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)も迫ってきた。

 こうした後続の争いを尻目に、トップの三井は3周で1秒248のリードを築き上げた。

 しかし5周目の1コーナーで清水啓伸(Drago CORSE F110)と並走状態で飛び込んできた佐野雄城(TGR-DC RSフィールドF4)が2コーナー手前でスピンアウトするアクシデントが発生。この車両を回収するために6周目からセーフティーカーが導入されたことで、三井の築き上げたリードは失われてしまう。

 セーフティーカーは7周目にピットイン。8周目からレースは再開された。するとトップの三井は第7戦とは違うタイミングで130Rから加速して後続を引き離していく。これに対して野村はシケインの飛び込みで間隔を詰めようとするが、三井は最終コーナーの立ち上がりで野村を突き放して戻ってきた。その後方では小林が中村仁のインを窺うが、ここでは仕掛けていかない。

 小林は10周目のシケインで中村を牽制し、最終コーナーでアウトから並びかけて立ち上がっていくが、その更に後ろから迫っていた洞地遼⼤(HIROTEX AKILAND F110)がここに割って入り、4位に浮上。さらに1コーナーで中村にも襲いかかるが、ここでは中村が押さえ切った。

 結局レースは三井優介が最後までトップを守り切り、今季4勝目を上げて鈴鹿6連勝を達成、2位は野村勇斗。そして中村仁が最後まで3位を守り切った。

 また、この鈴鹿大会を連勝で終えたことにより、三井優介のドライバーズポイントは124となり、5位に終わった小林利徠斗(130ポイント)との差は僅か6ポイントとなった。

 次戦の舞台は宮城県のスポーツランドSUGO。9月16-17日に第9戦、第10戦が行われる。

決勝2位は野村勇斗(HFDP RACING TEAM)

決勝3位は中村仁(TGR-DC RSトムススピリットF4)

表彰式

インディペンデントカップの表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第7戦、第8戦鈴鹿予選上位3人のコメント 三井優介「去年から4連勝しているので、鈴鹿の勝ち方は知っている」

第7戦、第8戦ポールポジション 三井優介(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)

 「ファーストタイムもセカンドタイムも同じくらいの位置にいるので、予選としてはまずまずの結果でした」

 「(赤旗の影響は?)僕はウォームアップ中だったのでそんなに影響はなかったんですけど、アタック3周を含めて組み立ていた流れが崩れたのは残念でした。それでも再開に向けてうまくリセットできました。」

「鈴鹿は単独で走る方が得意なので、なるべく単独で走ろうと思っていました。1周でタイヤを温めて、そのままアタックに行きました。タイヤのピークは3周だろうなと考えていて、実際3周過ぎるとタイヤがたれてきたので、これ以上走っても良くないなと思って、やめました」

 「去年から鈴鹿は四連勝しているので、鈴鹿の勝ち方は知っていますし、自信を持って走ります。チャンピオン獲得に向けて、この大会で2勝したいと思います」

第7戦、第8戦予選2位 野村勇斗(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)

 「A組のトップを取れたことは素直に嬉しいんですけど、総合で100分の5ぐらい遅れちゃったのはすごく悔しいです。路面コンディションはB組と大差なかったと思うので、余計悔しいです」

 「(赤旗の影響は?)僕はその前にピットに入っていましたし、あれ以上走るつもりはありませんでした。最初から3周目、4周目を狙ってタイヤを温めていましたし、それ以上走ってもタイムは上がらないと思っていましたので」

 「前回の鈴鹿でも三井選手に2回ともポール・トゥ・ウィンを取られているので、今回はやれることをやって初優勝を狙っていきたいです。富士から好調は維持できてると思うので」

第7戦、第8戦予選3位 中村仁(TGR-DC Racing School)

 「赤旗は予想していたんですが、あんなに早く出るとは思いませんでした。でも再開後もうまく位置どりをできたので、そこは良かったと思います」

 「遅いクルマに引っかかって行ききれない周があり悔しかったですが、まあ仕方ないです。気温が高いので走り続けてもタイムは出ないなと思い、早めに走るのをやめました。三井くんは速かったですが、悪くはない結果だったと思います」

 「決勝はスタートをミスらないようにして、最後までいいレースができればと思います」

Text: Kazuhisa SUEHIRO

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第8戦鈴鹿B組公式予選結果

SUZUKA GT 450km RACE -RIJ- (2023/08/26) Group B Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2023 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km

Pos№ClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
15三井 優介HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
2'08.874--162.214
235中村 仁TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
2'09.196 0.322 0.322161.810
312洞地 遼⼤HIROTEX AKILAND F110
AKILAND RACING
2'09.540 0.666 0.344161.382
47森山 冬星HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
2'09.591 0.717 0.051161.317
581卜部 和久BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
2'09.938 1.064 0.347160.887
638奥本 隼士TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
2'10.067 1.193 0.129160.726
734清水 啓伸Drago CORSE F110
Drago CORSE
2'10.278 1.404 0.211160.467
898三島 優輝BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
2'10.310 1.436 0.032160.427
922藤原 優汰藤原オートAKILAND F110
AKILAND RACING
2'10.392 1.518 0.082160.326
1016西村 和真Media Do YBS影山F110
Media Do Kageyama Racing
2'10.471 1.597 0.079160.229
1149上野 大哲恒志堂レーシング・EAGLE
イーグルスポーツ
2'10.848 1.974 0.377159.767
1280野澤 勇翔OTG DL F4 CHALLENG
OTG MOTORSPORTS
2'11.104 2.230 0.256159.455
1348堀尾 風允MOST-HM Racing F4
フジタ薬局レーシング
2'11.122 2.248 0.018159.433
1428中村 賢明トムスフォーミュラカレッジ F110
TOM'S YOUTH
2'11.538 2.664 0.416158.929
1530IC1DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
2'11.829 2.955 0.291158.578
1610IC2植田 正幸アキランドwith Rn-sports
AKILAND RACING
2'11.935 3.061 0.106158.451
172IC3仲尾 恵史TCS AKILAND F110
AKILAND RACING
2'12.227 3.353 0.292158.101
1826IC4山崎 令二郎Media Do影山F110
Media Do Kageyama Racing
2'13.012 4.138 0.785157.168
1971IC5大山 正芳ダイワN通商AKILAND F110
AKILAND RACING
2'14.143 5.269 1.131155.843
2086IC6大阪 八郎Dr. Dry F110
ZAP SPEED
2'14.758 5.884 0.615155.131
21*88荒川 麟Dr. Dry F110
ZAP SPEED
2'15.079 6.205 0.321154.763
---- 以上基準タイム(110% - 2'22.123)予選通過 ----
-55IC-KENTAROBaum Field F4
フィールドモータースポーツ
no time---
  • CarNo. 88は、FIA-F4選手権統一規則第19条2.(走路外走行)により、当該ラップタイムを不採用とした。

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第8戦鈴鹿A組公式予選結果

SUZUKA GT 450km RACE -RIJ- (2023/08/26) Group A Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2023 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km

Pos№ClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
16野村 勇斗HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
2'09.008--162.046
236小林 利徠斗TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
2'09.313 0.305 0.305161.665
337佐野 雄城TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
2'09.739 0.731 0.426161.133
445大宮 賢人PONOS F110
PONOS RACING
2'09.789 0.781 0.050161.072
5*31平安山 良馬ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
2'09.877 0.869 0.088160.962
662佐藤 樹HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
2'09.977 0.969 0.100160.838
777小松 響WARMTECH Skill Speed
スキルスピード
2'10.174 1.166 0.197160.594
846徳升 広平フジタ薬局アポロ電工M.T
フジタ薬局レーシング
2'10.277 1.269 0.103160.469
915渡部 智仁Media Do YBS影山F110
Media Do Kageyama Racing
2'10.716 1.708 0.439159.928
1014田上 蒼竜ガレージENZO ZAP F110
ZAP SPEED
2'10.759 1.751 0.043159.877
1141井本 大雅ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
2'10.826 1.818 0.067159.794
1287下野 璃央Dr. Dry F110
ZAP SPEED
2'10.873 1.865 0.047159.738
1344IC1今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
2'11.305 2.297 0.432159.211
14*96IC2齋藤 真紀雄CSマーケティングAKILAND F110
AKILAND RACING
2'11.903 2.895 0.598158.489
1521IC3小嶋 禎一Classic Car.jp Eagle
イーグルスポーツ
2'12.245 3.237 0.342158.079
1613IC4藤原 誠B-MAX ENGINEERING
B-MAX RACING TEAM
2'12.278 3.270 0.033158.040
1778小野 陽平Reversal Spirit
スキルスピード
2'12.382 3.374 0.104157.916
18*97IC5坂 裕之のりものクラブBJ Racing F110
Bionic Jack Racing
2'12.754 3.746 0.372157.473
198半田 昌宗SD-STYLE GMB F110
TEAM GMB
2'12.771 3.763 0.017157.453
2011IC6中島 功Rn. SHINSEI. F110
Rn-sports
2'13.817 4.809 1.046156.222
2118IC7塚本 法生フィールドAKILAND F110
AKILAND RACING
2'14.783 5.775 0.966155.103
2223IC8YUGOS2R Racing
N-SPEED
2'19.64110.633 4.858149.707
---- 以上基準タイム(110% - 2'22.288)予選通過 ----
  • CarNo. 31, 96, 97は、FIA-F4選手権統一規則第19条2.(走路外走行)により、当該ラップタイムを不採用とした。

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第7戦、第8戦鈴鹿公式予選 三井優介が復活のダブルポール!!

第7戦、第8戦ともポールポジションは三井優介(HFDP RACING TEAM)

 2023年FIA-F4選手権シリーズ第7戦、第8戦の公式予選が8月26日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、三井優介(HFDP RACING TEAM)がベストタイム、セカンドタイムともに他を寄せ付けない速さを見せ、第7戦、第8戦の両方でポールポジションを獲得した。

 この鈴鹿大会もエントリー台数44と大盛況のFIA-F4選手権。公式予選は午前8時5分にA組の走行が開始された。天候は晴れ。コースはドライだ。

 まずはポイントリーダーの小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)が計測1周目に2分11秒383でトップに立つ。これを6野村勇斗(HFDP RACING TEAM)が計測2周目に2分9秒131で上回る。小林は2分10秒012までタイムを縮めるが、野村との差は0秒881だ。野村は計測3周目に2分08秒923とさらにタイムアップ。小林も2分09秒630とタイムを削ってきた。4周目にも2分09秒107とペースを上げる小林。野村はベスト更新には至らないものの2分09秒008とセカンドタイムでも小林を寄せ付けない。

 トップの野村は残り時間7分で一旦ピットへ。この直後、S字コーナーで藤原誠(B-MAX ENGINEERING)がコースアウトしたため、ポストからは赤旗が提示され、予選は中断となった。予選は午前8時23分に残り時間3分で再開されたものの、トップの野村はガレージに留まる。小林も一旦はピットを離れたが、コントロールラインを通らずにピットに戻ってきた。

 結局、A組の予選は野村勇斗がトップ、小林利徠斗が2番手で終了。3番手には大宮賢人(PONOS F110)がつけた。

 続いてB組の予選が当初予定より5分遅れの午前8時40分より行われたが、集団が最初のコントロールラインを通過し、タイム計測が始まるや否や、1コーナーでコースアウトする車両があり、B組の予選もここで赤旗中断となる。飛び出したのは28KENTARO(Baum Field F4)だ。また中村賢明(トムスフォーミュラカレッジ F110)もアウトラップでスロー走行に陥り、そのままピットに戻っている。

 車両回収ののち、予選は午前8時47分に再開。残り時間は17分だ。集団の先頭を走るのは三井優介。最初の計測でいきなり2分08秒874とA組の野村を上回るタイムを叩き出してトップに立つ。2番手は中村仁(TGR-DC RSトムススピリットF4)で2分09秒074だ。

 計測2周目は遅いクルマに引っかかった影響もあり、三井2分09秒598、中村2分09秒208に留まる。それでも計測3周目には三井2分08秒854までタイムを更新、中村は2分09秒196とベスト更新はならず。

 三井は残り4分を切ったところでピットへ。中村もここで走行を切り上げた。ベストタイム2分09秒340で3番手につける森山冬星(HFDP RACING TEAM)は走行を継続したものの、タイム更新はならず、予選はそのまま午前9時04分にチェッカーが提示された。

 この結果、第7戦、第8戦共にポールポジションは三井優介、2番手に野村勇斗、3番手は中村仁となった。

 第7戦決勝はこのあと午後2時10分より、第8戦決勝は明日の朝9時30分より、共に11周で行われる。

第7戦、第8戦とも予選2位は野村勇斗(HFDP RACING TEAM)

第7戦、第8戦とも予選3位は中村仁(TGR-DC RSトムススピリットF4)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第7~9戦鈴鹿 スポット参戦の菅波選手が初優勝、木村選手も勝ち星を重ねる(B-Max)

 B-Max Racing Team(チーム総代表・SFLチーム代表 組田龍司)は、7月1~2日、鈴鹿サーキットで行われた全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第7~9戦に参戦し、ハーフウェットの難しいコンディションとなった第7戦で、スポット参戦の菅波冬悟選手が初優勝。第8戦では木村偉織選手がポール・トゥ・ウィンで4勝目を飾りました。

 マスタークラスは、今田信宏選手が欠場したことで、チャンピオンを争うDRAGON選手は、同一条件で勝負をするため今回マスタークラスにはエントリーせず。畑享志選手が3戦とも制することになりました。

■第7,8戦予選(7月1日(土)午後0時45分~1時15分)

 上空は雲が多くどんよりとした天候でしたが、前日までの雨予報は外れ、気温30度を超える蒸し暑いなかでの予選となりました。木、金曜日の専有走行ではライバルチームにやや遅れをとっている状況でしたので、各車がそれぞれ対策を施して臨みました。

 第7戦の予選は、ライバル勢が先行しこれを追う形となりました。木村選手は終盤まで3位につけていましたが、最後にイゴール・オオムラ・フラガ選手がこれを僅かに上回り、フラガ選手3位、木村選手5位、デビッド・ヴィダーレス選手6位、菅波選手8位、DRAGON選手11位となりました。

 第8戦の予選は、ウォームアップを短めにしてアタックをかけた木村選手が、第7戦より大幅にタイムアップすることに成功し見事ポールポジションを獲得。ヴィダーレス選手と菅波選手はタイムを伸ばすことができずに7、8位。フラガ選手とDRAGON選手はマシントラブルで出走できませんでした。

ドライバー Rd7予選タイム(順位) Rd8予選タイム(順位) Point(累計)
50号車 木村偉織 1分54秒207(5) 1分53秒773(1) 1(49)
51号車 D.ヴィダーレス 1分54秒261(6) 1分54秒605(7) 0(9)
52号車 I.O.フラガ 1分54秒184(3) 出走せず 0(21)
4号車 菅波冬悟 1分54秒563(8) 1分54秒636(8) 0(0)
30号車 DRAGON 1分57秒834(11) 出走せず 0(0)
  • 天候:曇り、コース:ドライ、気温:31度、路面温度:36度

■第7戦決勝(7月1日(土)午後4時40分~17周)

 決勝スタート前になって、それまで堪えていた空から雨が落ちてきて僅かにコースを濡らしました。この微妙なコンディションのなか、上位陣はすべてスリックタイヤを選択してスタートを迎えました。ところが、1周目に木村選手とフラガ選手の接触でセーフティカーが入ると、B-Maxチームは雨が降り続くと読んで、ヴィダーレス、菅波選手をピットに入れ、レインタイヤに交換。コースに送り出します。

 この作戦がはまり、リスタート後の5周目にヴィダーレス選手がトップに浮上。菅波選手もこれに続きました。ところが雨脚は強くならずに、ヴィダーレス選手はタイヤがオーバーヒートして9周目に後退。スリックタイヤを履くライバル勢が菅波選手に迫ることになり、逆転は時間の問題かと思われました。

 しかし、ここから菅波選手は見事なタイヤマネジメントを見せ、コースの水が残る箇所でタイヤを冷やしてペースを維持。終盤には天も味方し、再び雨が強くなり、結局6秒近い差を築いて、初優勝のチェッカーを受けました。ヴィダーレス選手は終盤持ち直して6位、コースに戻ったフラガ選手はファステストラップをマークしました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
50号車 木村偉織 11位 2分10秒466(2/12) 0(49)
51号車 D.ヴィダーレス 6位 2分12秒168(5/12) 1(10)
52号車 I.O.フラガ DNF 2分09秒724(1/12) 1(22)
4号車 菅波冬悟 1位 2分11秒386(3/12) 10(10)
30号車 DRAGON 10位 2分13秒636(12/12) 0(0)
  • 天候:雨、コース:ウェット、気温:28度、路面温度:31度

■第8戦決勝(7月2日(日)午前9時15分~12周)

 快晴となった日曜日、PPスタートの木村選手は、スタートを決めると、後続を牽制するようにして1コーナーに飛び込み、2周目に早くも2秒のマージンを築きました。以降は周回を重ねるたびに2位との差を確実に開き、ファステストラップも記録すると、開幕大会を彷彿させる貫禄のレース運びで独走優勝を飾りました。

 1周目にポジションを上げたヴィダーレス選手は6位でポイントを獲得。菅波選手は8位、予選で出走できずに11番グリッドからのスタートとなったフラガ選手は9位でした。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
50号車 木村偉織 1位 1分54秒919(1/12) 10+1(60)
51号車 D.ヴィダーレス 6位 1分56秒422(9/12) 1(11)
52号車 I.O.フラガ 9位 1分55秒947(5/12) 0(22)
4号車 菅波冬悟 8位 1分55秒776(4/12) 0(10)
30号車 DRAGON 12位 1分58秒757(12/12) 0(0)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:30度、路面温度:37度

■第9戦決勝(7月2日(日)午後1時55分~12周)

 ポールシッターの菅波選手は、悪くはないスタートでしたが、2番グリッドの平良選手に先行を許し、序盤にやや差を開かれてしまいます。しかし、4周目以降は2秒の差を少しずつ削り取っていきました。結局、チャンスは訪れずに2位チェッカー。今大会2度目の表彰台に上がりました。

 6番グリッドからスタートしたヴィダーレス選手は、1周目から非常にアグレッシブな走りを見せ、1周目に5位に上がると、2周目の1コーナーでアウト側から前車をオーバーテイク。抜きどころの少ない鈴鹿で4位まで順位を上げました。しかし、序盤のハイペースが影響し終盤はペースダウン。最後は競り合いの中で接触し、スローパンクチャーを起こしてしまい、最終ラップにピットに入りレースを終えました。

 最後列からスタートした木村選手とフラガ選手は、積極的な走りで揃って順位を上げ、木村選手はポイント圏内の5位、フラガ選手は7位でフィニッシュしました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
50号車 木村偉織 5位 1分56秒623(3/12) 2(62)
51号車 D.ヴィダーレス 10位 1分56秒875(6/12) 0(11)
52号車 I.O.フラガ 7位 1分56秒632(4/12) 0(22)
4号車 菅波冬悟 2位 1分56秒942(7/12) 7(17)
30号車 DRAGON 12位 1分59秒265(11/12) 0(0)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:35度、路面温度:49度
50,51号車チーム監督 高木真一コメント

 偉織選手は、第7戦の予選ではクルマのバランスやウォームアップの入れ方などで少し上手く行かずに課題が残りました。第8戦はその反省から修正を加えて、ポールポジションを取ることができました。これは100点満点でした。

 第7戦の決勝はチームメイト同士での接触になってしまいましたが、避けようがなかったように思いますので、運が悪かったものと考えています。対して、第8戦はポールからきっちり勝って、ファステストも取りましたし、言うことはありません。第9戦は後方スタートでしたが、暑くなったことでタイヤの使い方でパフォーマンスの差が出て、そのなかで無理せず5位まで順位を上げることができました。悪いときも諦めずに走りきったことは評価できると思います。

 デビッド選手は、随所で速さを見せてくれましたが、なかなか結果に結びつかないレースが続いています。今回、大津選手がアドバイザーとして帯同してくれましたが、SFライツに対する理解を深めていけば、必ず結果はついてくると思います。

52号車チーム監督 松浦孝亮コメント

 専有走行ではあまり良くありませんでしたが、走り込むたびに速さを取り戻していきました。予選できっちり速さを見せるところはさすがだと思います。第8戦の予選がトラブルで走れなかったこともありますが、今大会は第7戦の接触で流れがすべて決まってしまったという感じです。後方スタートとなった最後のレースはよく追い上げましたし、結果としては残念でしたが得るものもありました。次戦に期待したいと思います。

50号車ドライバー 木村偉織選手コメント

 第7戦の接触は、仕方ないものとして自分のなかで消化しています。もっと前から、さらにポールからスタートすれば、ああいうリスクも減らせるわけですし、そこは自分にもやれることはあったと思っています。今日の2つのレースは、その悔しさをぶつけて、結果も出せた良いレースだったと思います。

 特に、最後のレースは後方スタートながら、バトルのしづらいSFライツというカテゴリーで、しっかりポジションアップすることができました。チャンスを逃さず冷静に仕留めるというところは、他のドライバーにはない強みだと思っています。納得できたレースでした。

51号車ドライバー デビッド・ヴィダーレス選手コメント

 あまり良い週末ではありませんでした。なかなかクルマを納得できるレベルに仕上げることができていません。特に強くブレーキを踏むことができないという問題をずっと抱えています。チームメイトの車両のセットアップに近づけたりもしていますが、問題の解消には至っていません。

 今大会も3レースでさまざまなことを試しましたが、とても敏感なSFライツの車両は、極わずかな変更で、バランスがまったく逆の方向へいくこともあります。とにかく今は次の富士戦に向けて問題を解消することが必要です。

52号車ドライバー イゴール・オオムラ・フラガ選手コメント

 アップダウンの激しい週末でした。専有走行はドライよりウェットの方が良くて、予選日は雨予報だったのでチャンスはあると思っていました。結局ドライの予選になりましたが、クルマの変更がうまくはまって、第7戦は3位を取ることができました。第8戦はトラブルで出走できませんでしたが、この時点では第7戦と第9戦でポイントを稼げば良いとポジティブに考えていました。

 後で考えると、逆に2レースは落とせないという気持ちがあって、それが焦りに繋がったように思います。第7戦は結果的に生き残りレースのようになりましたので、あそこでリスクを冒す必要はなかったわけですから。

 予選はここまで割りと良い感じですので、次の富士戦でもきっちり前のポジションを確保して、堅実に走りたいと思います。

4号車ドライバー 菅波冬悟選手コメント

 今回は今田選手の代役という形での出場でしたが、4号車は基本的に佐々木大樹選手がコーチとしてクルマを仕上げていますので、佐々木選手に遠隔でアドバイスを貰いながらセッティングを進めました。ハンコックタイヤは走ったことはありましたが、十分に理解していませんでしたので、木、金曜日の専有走行、土曜日の予選まではすごく苦労しました。徐々には良くなってはいきましたが、順位を上げることはできませんでしたので、この時点では厳しい週末になるだろうと思っていました。

 そんな状況のなか迎えた第7戦は、運が味方してくれて優勝することができました。これは素直に嬉しかったです。この優勝で第9戦もポールからスタートすることができました。改めて、SFライツでは良い位置からスタートすることの重要性、そして予選にフォーカスして戦わないと結果は得られないということを認識しました。今回チャンスを与えていただいたB-Max Racing Team、そして今田選手に心より感謝いたします。

30号車ドライバー DRAGON選手コメント

 今大会は総合クラスでの出場ということで、レースをするというよりはクルマのセットアップの進め方に重きを置いて、なるべく気負わずにやろうと心掛けました。今まで気付けなかったクルマの特性が分かりましたし、収穫はありました。ただ、やはりライバルである今田選手がいなかったのが寂しかったですね。現状では若手の何秒落ちを目標に掲げるというレベルにまで至っていませんので、今田選手との勝負がモチベーションとなっています。次の富士では勝負ができるので楽しみにしています。

マスタークラス

■第7,8戦予選

 マスタークラスは参戦1台となりましたが、畑選手は今大会の3レースを確実に完走することによって、ポイントリーダーの今田信宏選手、1ポイント差で追うDRAGON選手に肉薄することができるため、それを意識しての予選となりました。

 1台とはいえ、やはり相手となるのはDRAGON選手です。第7戦予選では、DRAGON選手の1分57秒834に対して、畑選手は0.8秒離されてしまいました。第8戦予選では挽回しようとタイムアップしましたが、DRAGON選手がスタータートラブルで出走できなかったため、1勝(不戦勝)1敗という五分の予選でした。

ドライバー Rd7予選タイム(順位) Rd8予選タイム(順位) Point(累計)
53号車 畑 享志 1分58秒721(M1) 1分58秒024(M1) 1+1(20)

■第7戦決勝

 スタート前の雨で非常に難しいコンディションとなりましたが、リスクを冒す必要はないため、畑選手はレインタイヤを選択しました。レース前半はDRAGON選手に遅れをとっていましたが、徐々にペースアップ。8周目にDRAGON選手をかわすと、若手とほぼ変わらないラップタイムで周回し、ミスで順位を落としてきた古谷選手とバトルを繰り広げるなど、マスタークラスとは思えない速さを見せ、総合8位でフィニッシュしました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
53号車 畑 享志 M1位(総合8位) 2分13秒224(M1) 10+1(31)

■第8戦決勝

 1周目に遅れ最後尾まで順位を落としてしまった畑選手ですが、2周目にDRAGON選手の背後に迫ると、そこから5周に渡ってプレッシャーをかけ続けます。そして、6周目にDRAGON選手の攻略に成功すると、終盤は1分58秒台をコンスタントにマークして、ややペースの落ちたDRAGON選手との差を開いてチェッカーを受けました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
53号車 畑 享志 M1位(総合11位) 1分58秒156(M1) 10+1(42)

■第9戦決勝

 グリッド後方に、第7戦で下位に沈んだ木村選手とフラガ選手がいましたが、1周目に2人を前に出すと、以降は第8戦同様にDRAGON選手との一騎討ちになりました。今回は第8戦とは逆に畑選手が先行し、DRAGON選手が追うという形です。両者のペースはほぼ同じで1分59秒台前半から半ばで周回し、その差は終盤になっても開くことはなく、1周目から12周目のチェッカーまで1秒以内の差で攻防が続きました。結局、畑選手が0.6秒差で抑えきりました。

 畑選手はクラス3連勝でフルポイントを重ね、今回のレースを終えて、今田選手55ポイント、DRAGON選手54ポイント、畑選手53ポイントとチャンピオ争いも混沌としてきました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
53号車 畑 享志 M1位(総合11位) 1分59秒349(M1) 10+1(53)
53号車ドライバー 畑 享志選手コメント

 専有走行で、グリップしない路面にセッティングを合わせてしまい、予選でもタイムが伸びませんでした。これを打開するために、決勝では、チームの他の車両のセッティングを参考にして修正をしました。これが正解ですごくアクセルを踏めるようになりました。おかげで予選タイムと決勝のラップがあまり変わらないということになりましたが(笑)。

 決勝は、第7戦は古谷選手が、第8,9戦はDRAGON選手が相手をしてくれましたので、十分楽しめました。次の富士大会は欠場ですが、9月の岡山大会では、今田選手、DRAGON選手と三つ巴の戦いができることを楽しみしています。

B-Max Racing Team Press Release

SUPER FORMULA LIGHTS

第8戦鈴鹿決勝記者会見 2位・平良響「ぼくの強さを証明できた」

優勝 木村偉織(B-MAX RACING TEAM)

決勝記者会見:優勝した木村偉織(B-MAX RACING TEAM)

 「ポールからのスタートで序盤ファステストも狙うつもりでした。ロングのテストをしてなかったのでタイヤが持つかなと不安でした。ある程度ギャップを築けたタイミングで、プッシュするリスクを取るリスクがないのでコントロールしました。次のレースで平良選手にポイントを取り返される展開になると思いますが、自分が原因のところもあるので仕方が無いと受け止めています」

2位 平良響(TOM'S)

決勝記者会見:2位の平良響(TOM\'S)

 「うれしい2位です。最終ラップのシケインで逆転できたので、ぼくの強さを証明できたと思います。途中追いつくけど乱気流で近づけなくて、心が折れそうな場面もあったんですが、近ければ近いほどミスを誘えるので、最後インを差す形で逆転できてよかったです。スプーン2個目の出が野中選手よりぼくのほうがよかったのと、野中選手がアウトに膨らんで立ち上がりが鈍ったところが重なったので最後インを刺せました」

3位 野中誠太(TOM'S)

決勝記者会見:3位の野中誠太(TOM\'S)

 「くやしい最終ラップになりました。スタートからペースが苦しかったです。優勝を狙った攻めたセッティングで、そこが当てはまらなかったので、集中力を保つのがすごく難しかったです。スプーンを押さえれば仕掛けられるリスクが少なくなるのは分かっていたのですが、最後ちょっとしたミスがああいう形になってしまったので、集中力が足りなかったのだと思います。ミラーでは見えていましたが、そこまでの警戒はしてなかったので、ずばっと来られて動けない状況でした」

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

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第8戦鈴鹿決勝 木村偉織がポールトゥウイン 2位争いは最終ラップのシケインで平良響に軍配

優勝は木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第8戦は7月2日、鈴鹿サーキットで決勝を行い、ポールポジションの木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)が、スタートでトップに立つのそのまま逃げ切り独走で優勝した。

 昨日の雨が降ったりやんだりの不安定な天候から一転、鈴鹿サーキットは梅雨の晴れ間に恵まれた。気温も上昇し真夏の装いとなった。午後9時15分、12台(うちマスタークラス1台)が参加してフォーメーヨンラップが始まった。

12周の決勝がスタートした

 上位3台は無難なスタートで予選順位どおりで1コーナーに向かう。トップは木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)、2位に野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)、3位に平良響(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC)が続く。4位には、予選4位のエンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京TOM'S 320)と同5位の小出峻(HFDP WITH TODA RACING)をかわした予選6位の古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)が上がってきた。5位は小出、6位にデビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)が続く。トゥルーリは7位まで落ちた。

 トップに立った木村は1周目に2以下を1秒4離すと、3周目にはこのレースのファステストラップを刻み、徐々に独走状態に持ち込む。2位の野中と3位の平良は接近戦。この2台に遅れて4位の古谷、5位の小出、6位のビダーレスも4位争いを演じる。

 トップの木村が独走となったためこのレースの注目は野中と平良の2位争いに絞られた。9周目~11周目のシケインでは平良が野中の背後まで接近するが、立ち上がりで離され決め手がない。

 そして12周目の最終ラップ。スプーンの立ち上がりが決まった平良に対して、野中は出口で膨らむ。バックストレートから130Rにかけて平良が野中に急接近。シケインでは野中がインを開けたためそこに飛び込む平良。両者軽く接触しつつ、ついに平良が野中のオーバーテークに成功した。

決勝2位は平良響(モビリティ中京TOM\'S 320 TGR-DC)

決勝3位は野中誠太(PONOS Racing TOM\'S 320 TGR-DC)

 優勝はポールトゥウインで木村。今季4勝目を飾り、ポイントリーダーの座を守った。2位には平良が入り、3位に野中が続いた。

 4位争いも古谷が小出を押さえきり、4位古谷、5位小出となった。6位は前の2人から徐々に離されていったビダーレスが入った。

 第9戦はこの後、午後1時55分から12周で行われる。8戦を終わって木村と平良のポイント差は7。2番グリッドからスタートする平良、11番グリッドからスタートする木村のポイントリーダーをかけた争いに注目だ。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI

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第8戦鈴鹿決勝結果

鈴鹿クラブマンレース第3戦 -RIJ- (2023/07/02) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2023 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
Engine
LapTimeBehindGapkm/h
150木村 偉織HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1223'09.365--15.047
21平良 響モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1223'16.675 7.310 7.31014.968
335野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1223'16.860 7.495 0.18514.966
436古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1223'23.17513.810 6.31514.898
52小出 峻HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
SPIESS A41
1223'24.03714.672 0.86214.889
651デビッド・ビダーレスB-MAX RACING 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1223'26.07416.709 2.03714.868
737エンツォ・トゥルーリモビリティ中京TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1223'26.44017.075 0.36614.864
84菅波 冬悟JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1223'27.89618.531 1.45614.849
952イゴール・オオムラ・フラガFANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1223'28.85019.485 0.95414.838
1010堤 優威Rn-sports F320
Rn-sports
SPIESS A41
1223'30.29120.926 1.44114.823
1153M1畑 亨志A-NeKT with B-MAX 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1223'57.03647.67126.74514.547
1230DRAGONTEAM DRAGON B-MAX 320
B-MAX RACING TEAM
ThreeBond TOMEI TB14F3
1224'02.86553.500 5.82914.489
---- 以上規定周回(90% - 10 Laps)数完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 50 木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING) 1'54.919 (3/12) 181.912 km/h

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