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2023年10月

SUPER FORMULA

第8,9戦鈴鹿専有走行 野尻智紀がトップタイム

 占有走行:急きょ参戦の大草りき(TGM GP SF23)は17位

 2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権第8,9戦「JAF鈴鹿グランプリ」の専有走行が10月27日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、ディフェンディングチャンピオンの野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)がトップタイムをマークした。

 いよいよ2023年シーズンの最終大会を迎えた。チャンピオン候補は、今季2勝しコンスタントに入賞を重ねている宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)94ポイント、F1デビューも飾った3勝のリアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)86ポイント、1戦欠場しているものの2勝を飾っている野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)84ポイントの3人に絞られた。

 また、スーパーGTのクラッシュで負傷欠場の山本尚貴に代わって出場する大津弘樹(TCS NAKAJIMA RACING SF23)に加え、最終大会直前になって、TGMグランプリから大湯都史樹に代えて大草りき(TGM GP SF23)がドライブするというサプライズ発表もあり、チャンピオ争い以外にも見どころの多い最終大会となった。

 午後2時から始まった90分間の専有走行は、開始早々に赤旗提示が続いて、各ドライバーはなかなかリスムに乗ることができない。

 折返しの45分を経過した時点のトップ10は、大島(1:40.386)-国本-山下-宮田-坪井-松下-阪口-牧野-太田-関口。注目のSF初走行の大草はトップタイムから約5秒遅れ。

 残り20分を切ったところで、各車ピットに滑り込み、そろそろ予選を想定したアタックに向けて準備をしている感じだ。

 ここまでの順位は、国本(1:39.988)-宮田-大嶋-牧野-佐藤-山下-松下-太田-野尻。大草は42秒台まで詰めている。

 そして、最後のアタックはラスト1周で繰り広げられ、野尻(1:38.895)-宮田(39.125)-坪井(39.182)-ローソン(39.189)-太田(39.223)-山下(39.299)-阪口(39.313)-大津(39.418)-佐藤(39.429)-牧野(39.434)とここまでがトップ10。以下、福住(39.436)-松下(39.508)-関口(39.591)-国本(39.676)-大嶋(39.785)-平川(39.926)-大草(40.016)-笹原(40.194)-可夢偉(40.378)-ブリュックバシェ(40.505)-ハイマン(43.182)-小高(48.656)と続いた。

 野尻の速さはさすがだが、2位宮田、4位ローソンも僅差で好位置につけ、チャンピオン争いは熾烈を極めそうだ。

 初走行で野尻から1.1秒差まで詰めてきた大草は想定以上の大健闘だ。なお、最初の赤旗の原因をつくった小高は最初の4周しか周回していない。

 明日の第8戦の公式予選は午前9時30分からノックアウト方式で行われる。

 占有走行:トップタイムは野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

 占有走行:2位は宮田莉朋(VANTELIN TOM\'S SF23)

 占有走行:3位は坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING SF23)

 占有走行:4位はリアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

 占有走行:5位は太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)

 占有走行:6位は山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

第8、9戦鈴鹿占有走行結果

第22回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2023/10/27) Occupancy Session Weather:Fine Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km

PosDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
11野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'38.895--211.388
237宮田 莉朋VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'39.125 0.230 0.230210.897
338坪井 翔P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'39.182 0.287 0.057210.776
415リアム・ローソンRed Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'39.189 0.294 0.007210.761
56太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'39.223 0.328 0.034210.689
63山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'39.299 0.404 0.076210.528
739阪口 晴南P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'39.313 0.418 0.014210.498
864大津 弘樹TCS NAKAJIMA RACING SF23
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'39.418 0.523 0.105210.276
965佐藤 蓮TCS NAKAJIMA RACING SF23
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'39.429 0.534 0.011210.253
105牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'39.434 0.539 0.005210.242
1112福住 仁嶺ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'39.436 0.541 0.002210.238
1250松下 信治BYOUBUGAURA B-MAX SF23
B-MAX Racing Team
Honda M-TEC HR-417E
1'39.508 0.613 0.072210.086
1319関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
1'39.591 0.696 0.083209.911
1418国本 雄資Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'39.676 0.781 0.085209.732
1514大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'39.785 0.890 0.109209.502
1620平川 亮ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'39.926 1.031 0.141209.207
1753大草 りきTGM GP SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'40.016 1.121 0.090209.019
1836笹原 右京VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'40.194 1.299 0.178208.647
197小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'40.378 1.483 0.184208.265
2055ジェム・ブリュックバシェTGM GP SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'40.505 1.610 0.127208.002
2151ラウル・ハイマンBYOUBUGAURA B-MAX SF23
B-Max Racing Team
Honda M-TEC HR-417E
1'43.182 4.287 2.677202.605
224小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'48.656 9.761 5.474192.398

JAF Grand Prix | SUPER FORMULA

第8戦、第9戦鈴鹿プレビュー 大湯都史樹が突然の欠場表明 チャンピオン争いは上位5人による混戦に

 2023年のスーパーフォーミュラもいよいよ10月28-29日に行われるJAF鈴鹿グランプリで閉幕する。

 現在のポイントリーダーは宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)。第3戦鈴鹿、第5戦SUGOと今季2勝を挙げたほか、第4戦オートポリスで2位、第6戦富士で3位と全戦で入賞を果たし、94ポイントを獲得している。

 ランキング2位はリアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)。今季初参戦のローソンは、第1戦富士でデビューウィンを果たしたほか、第4戦オートポリス、第6戦富士と今季3勝を挙げて86ポイント。トップの宮田まで8ポイント差につける。レッドブルおよびアルファタウリのリザーブドライバーとして各グランプリに帯同しているローソンだが、今週末はメキシコグランプリではなく鈴鹿での最終戦に参戦、王座獲得に挑戦する。

 前年王者の野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)は肺気胸により第4戦オートポリスを欠場したものの、第2戦富士および前戦もてぎで勝利したほか、第1戦富士、第5戦SUGOでいずれもローソンに次ぐ2位に入り、84ポイントを獲得してランキング3位につける。

 今シーズン優勝しているのはこの3名のみだが、今季2度目の鈴鹿大会は第8戦、第9戦の2レース制となるため、予選、決勝合わせて最大46ポイントが獲得可能であり、51ポイントで第4位の平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)、50ポイントで第5位の坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING SF23)にもチャンピオンの可能性が残っている。

 残り2戦となってもまだまだ混戦は続く。

 このほか、第6戦富士でポールポジションを獲得した牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)、第3戦鈴鹿と第5戦鈴鹿で2度のポールポジションを獲得した大湯都史樹(TGM GP SF23)にも今季初勝利の期待がかかるところだったが、24日になって突如TGM Grand Prixよりリリースが出され、大湯の欠場がアナウンスされた。

 リリースによれば欠場は大湯本人からの申し入れによるものとのこと。「鈴鹿へ向けて戦うため、勝つための準備を整えることが非常に難しい状況になったため」というのが本人のコメントだが、詳細は不明。

 不運なトラブルやアクシデントにより、決勝ではなかなか結果を残せていない今季の大湯だったが、前戦もてぎでは3位表彰台を獲得して復活への足がかりを掴んでいただけに、この決定は残念というほかない。

 その大湯に代わって53号車をドライブするのが誰になるか、現時点では明らかになっていないが、TGMは後日詳細を告知するとしており、空席にするつもりはないようだ。

 JAF鈴鹿グランプリは10月28日にシリーズ第8戦の予選と決勝が、29日には最終第9戦の予選と決勝が行われる。果たして最後に笑うのは誰なのだろうか。

Text: Kazuhisa SUEIHRO
Photo: Motorsports Forum

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第8戦鈴鹿決勝結果

SUZUKA GT 450km RACE -RIJ- (2023/08/27) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2023 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
15三井 優介HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1126'26.054--
26野村 勇斗HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1126'26.670 0.616 0.616
335中村 仁TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
1126'29.425 3.371 2.755
412洞地 遼⼤HIROTEX AKILAND F110
AKILAND RACING
1126'29.542 3.488 0.117
536小林 利徠斗TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
1126'29.798 3.744 0.256
681卜部 和久BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1126'30.764 4.710 0.966
731平安山 良馬ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1126'31.604 5.550 0.840
845大宮 賢人PONOS F110
PONOS RACING
1126'32.023 5.969 0.419
97森山 冬星HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1126'33.522 7.468 1.499
1038奥本 隼士TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
1126'34.974 8.920 1.452
1162佐藤 樹HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1126'35.627 9.573 0.653
1222藤原 優汰藤原オートAKILAND F110
AKILAND RACING
1126'35.864 9.810 0.237
1377小松 響WARMTECH Skill Speed
スキルスピード
1126'36.21610.162 0.352
1446徳升 広平フジタ薬局アポロ電工M.T
フジタ薬局レーシング
1126'36.66510.611 0.449
1598三島 優輝BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1126'37.41911.365 0.754
1616西村 和真Media Do YBS影山F110
Media Do Kageyama Racing
1126'38.59812.544 1.179
1715渡部 智仁Media Do YBS影山F110
Media Do Kageyama Racing
1126'39.66013.606 1.062
1834清水 啓伸Drago CORSE F110
Drago CORSE
1126'39.83913.785 0.179
1987下野 璃央Dr. Dry F110
ZAP SPEED
1126'40.11914.065 0.280
2088荒川 麟Dr. Dry F110
ZAP SPEED
1126'40.49914.445 0.380
2180野澤 勇翔OTG DL F4 CHALLENG
OTG MOTORSPORTS
1126'41.84915.795 1.350
2241井本 大雅ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1126'42.65016.596 0.801
2328中村 賢明トムスフォーミュラカレッジ F110
TOM'S YOUTH
1126'42.95516.901 0.305
2414田上 蒼竜ガレージENZO ZAP F110
ZAP SPEED
1126'44.80218.748 1.847
2544IC1今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1126'46.37120.317 1.569
268半田 昌宗SD-STYLE GMB F110
TEAM GMB
1126'48.32422.270 1.953
2730IC2DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
1126'51.28425.230 2.960
282IC3仲尾 恵史TCS AKILAND F110
AKILAND RACING
1126'51.58725.533 0.303
2948堀尾 風允MOST-HM Racing F4
フジタ薬局レーシング
1126'52.13226.078 0.545
3026IC4山崎 令二郎Media Do影山F110
Media Do Kageyama Racing
1126'52.92526.871 0.793
3178小野 陽平Reversal Spirit
スキルスピード
1126'53.50327.449 0.578
3213IC5藤原 誠B-MAX ENGINEERING
B-MAX RACING TEAM
1126'55.28929.235 1.786
3397IC6坂 裕之のりものクラブBJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1126'55.85529.801 0.566
3471IC7大山 正芳ダイワN通商AKILAND F110
AKILAND RACING
1126'56.63730.583 0.782
3518IC8塚本 法生フィールドAKILAND F110
AKILAND RACING
1127'02.84236.788 6.205
3686IC9大阪 八郎Dr. Dry F110
ZAP SPEED
1127'20.62754.57317.785
3723IC10YUGOS2R Racing
N-SPEED
1127'21.23655.182 0.609
38*49上野 大哲恒志堂レーシング・EAGLE
イーグルスポーツ
1127'29.1231'03.069 7.887
39*96IC11齋藤 真紀雄CSマーケティングAKILAND F110
AKILAND RACING
1127'30.7401'04.686 1.617
4055IC12KENTAROBaum Field F4
フィールドモータースポーツ
1024'43.8531Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
-37佐野 雄城TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
49'29.0437Laps6Laps
-21IC-小嶋 禎一Classic Car.jp Eagle
イーグルスポーツ
49'34.2147Laps 5.171
-10IC-植田 正幸アキランドwith Rn-sports
AKILAND RACING
37'50.4778Laps1Lap
-11IC-中島 功Rn. SHINSEI. F110
Rn-sports
-d.n.s--
  • Fastest Lap: CarNo. 6 野村勇斗(HFDP RACING TEAM) 2'09.696 (3/11) 161.186 km/h
  • CarNo. 49, 96, 37は、FIA-F4選手権統一規則第15条1.(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第8戦鈴鹿決勝上位3人のコメント 三井優介「このままいい波に乗って後半戦を戦いたい」

第8戦優勝 三井優介(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)

優勝した三井優介(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)

 「昨日の雨の影響か、スタートでは気をつけてはいたんですけどホイールスピンをさせてしまって、後ろの野村選手に差を詰められてしまいました。それでも昨日同様1-2コーナーを押さえ切れれば問題ないと思ったので、しっかり押さえました。そのうち後ろでバトルが始まったので、その間にリードを築き上げられればと思っていたんですが」

 「セーフティーカーも、むしろ今回はリスタートをやりたいと思っていました。いろいろなご意見をいただいていたシケインの立ち上がりから加速するやり方を変えて、違うやり方もできるんだよということを証明したかったんです。実際違うところで加速して成功したということは、自分の中ではポジティブです。誰が見てもあいつは悪い奴じゃない。速いし強い、そういうドライバーになれるように頑張りたいです」

 「(チャンピオン争いについて)鈴鹿大会までは絶望的な差がついていたので、最終戦までに逆転できればなくらいに考えていたんですが、うまく流れが変わって差が縮まったので、このままいい波に乗って後半戦を戦いたいです。SUGOの目標はもちろん連勝です」

第7戦決勝2位 野村勇斗(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)

決勝2位の野村勇斗(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)

 「ペース自体は三井選手と変わらなくて、自分はファステストも出しているのでクルマは良かったんですけど、レース中盤あたりでタイヤがキツくなってきて、追いつくことはできたんですが、抜くまでには至りませんでした」

 「1周目はタイヤのグリップ感がなくて厳しかったんですが、中村選手を抑えることができたのは良かったです。そこで三井選手と差が開いてしまったのは悔しかったですね。リスタートのところで置いて行かれてしまって、シケインで差を詰めたんですけど、突っ込み過ぎてしまい、スリップにうまく入れませんでした」

 「SUGOは走ったことがありませんが、ここまで連続して表彰台に乗れているので、そろそろ勝ちたいです。頑張ります」

第5戦決勝3位 中村仁(TGR-DC Racing School)

決勝3位の中村仁(TGR-DC Racing School)

「序盤に関しては自分のペースが良くて、ここが勝負だと思っていたんですけど、2周目の1コーナー立ち上がりでは自分のミスもあって行き切れませんでした。後半に関しては、タイヤのグリップダウンにうまく対応できなかったのと、自分のミスもあったのが大きいかなと」

 「SUGOは去年勝っているのでそれなりに自信があります。予選が非常に大事なので、そこに賭けて勝ちたいです」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第8戦鈴鹿決勝 三井優介がポール・トゥ・フィニッシュで鈴鹿6連勝を達成!

優勝は三井優介(HFDP RACING TEAM)

 2023年FIA-F4選手権シリーズ第8戦の決勝が8月27日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、三井優介(HFDP RACING TEAM)が第7戦に続いてポール・トゥ・フィニッシュを決めて鈴鹿6連勝を達成した。

決勝がスタートした

 第8戦決勝は午前9時30分にフォーメーション開始。天候は晴れ、路面はドライだ。

 スタートでトップに立ったのはポールの三井。抜群の動き出しを見せた野村勇斗(HFDP RACING TEAM)が1コーナーでアウトから並びかけてきたが、三井は難なくこれを退けた。するとその野村にスプーンカーブで今度は中村仁(TGR-DC RSトムススピリットF4)が襲いかかる。ここでは押さえた野村だったが、中村は続くシケインで、2周目の1コーナーでと何度も野村に挑みかかってきた。懸命に押さえ込む野村。後ろからは小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)も迫ってきた。

 こうした後続の争いを尻目に、トップの三井は3周で1秒248のリードを築き上げた。

 しかし5周目の1コーナーで清水啓伸(Drago CORSE F110)と並走状態で飛び込んできた佐野雄城(TGR-DC RSフィールドF4)が2コーナー手前でスピンアウトするアクシデントが発生。この車両を回収するために6周目からセーフティーカーが導入されたことで、三井の築き上げたリードは失われてしまう。

 セーフティーカーは7周目にピットイン。8周目からレースは再開された。するとトップの三井は第7戦とは違うタイミングで130Rから加速して後続を引き離していく。これに対して野村はシケインの飛び込みで間隔を詰めようとするが、三井は最終コーナーの立ち上がりで野村を突き放して戻ってきた。その後方では小林が中村仁のインを窺うが、ここでは仕掛けていかない。

 小林は10周目のシケインで中村を牽制し、最終コーナーでアウトから並びかけて立ち上がっていくが、その更に後ろから迫っていた洞地遼⼤(HIROTEX AKILAND F110)がここに割って入り、4位に浮上。さらに1コーナーで中村にも襲いかかるが、ここでは中村が押さえ切った。

 結局レースは三井優介が最後までトップを守り切り、今季4勝目を上げて鈴鹿6連勝を達成、2位は野村勇斗。そして中村仁が最後まで3位を守り切った。

 また、この鈴鹿大会を連勝で終えたことにより、三井優介のドライバーズポイントは124となり、5位に終わった小林利徠斗(130ポイント)との差は僅か6ポイントとなった。

 次戦の舞台は宮城県のスポーツランドSUGO。9月16-17日に第9戦、第10戦が行われる。

決勝2位は野村勇斗(HFDP RACING TEAM)

決勝3位は中村仁(TGR-DC RSトムススピリットF4)

表彰式

インディペンデントカップの表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第7戦、第8戦鈴鹿予選上位3人のコメント 三井優介「去年から4連勝しているので、鈴鹿の勝ち方は知っている」

第7戦、第8戦ポールポジション 三井優介(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)

 「ファーストタイムもセカンドタイムも同じくらいの位置にいるので、予選としてはまずまずの結果でした」

 「(赤旗の影響は?)僕はウォームアップ中だったのでそんなに影響はなかったんですけど、アタック3周を含めて組み立ていた流れが崩れたのは残念でした。それでも再開に向けてうまくリセットできました。」

「鈴鹿は単独で走る方が得意なので、なるべく単独で走ろうと思っていました。1周でタイヤを温めて、そのままアタックに行きました。タイヤのピークは3周だろうなと考えていて、実際3周過ぎるとタイヤがたれてきたので、これ以上走っても良くないなと思って、やめました」

 「去年から鈴鹿は四連勝しているので、鈴鹿の勝ち方は知っていますし、自信を持って走ります。チャンピオン獲得に向けて、この大会で2勝したいと思います」

第7戦、第8戦予選2位 野村勇斗(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)

 「A組のトップを取れたことは素直に嬉しいんですけど、総合で100分の5ぐらい遅れちゃったのはすごく悔しいです。路面コンディションはB組と大差なかったと思うので、余計悔しいです」

 「(赤旗の影響は?)僕はその前にピットに入っていましたし、あれ以上走るつもりはありませんでした。最初から3周目、4周目を狙ってタイヤを温めていましたし、それ以上走ってもタイムは上がらないと思っていましたので」

 「前回の鈴鹿でも三井選手に2回ともポール・トゥ・ウィンを取られているので、今回はやれることをやって初優勝を狙っていきたいです。富士から好調は維持できてると思うので」

第7戦、第8戦予選3位 中村仁(TGR-DC Racing School)

 「赤旗は予想していたんですが、あんなに早く出るとは思いませんでした。でも再開後もうまく位置どりをできたので、そこは良かったと思います」

 「遅いクルマに引っかかって行ききれない周があり悔しかったですが、まあ仕方ないです。気温が高いので走り続けてもタイムは出ないなと思い、早めに走るのをやめました。三井くんは速かったですが、悪くはない結果だったと思います」

 「決勝はスタートをミスらないようにして、最後までいいレースができればと思います」

Text: Kazuhisa SUEHIRO

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第8戦鈴鹿B組公式予選結果

SUZUKA GT 450km RACE -RIJ- (2023/08/26) Group B Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2023 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
15三井 優介HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
2'08.874--162.214
235中村 仁TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
2'09.196 0.322 0.322161.810
312洞地 遼⼤HIROTEX AKILAND F110
AKILAND RACING
2'09.540 0.666 0.344161.382
47森山 冬星HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
2'09.591 0.717 0.051161.317
581卜部 和久BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
2'09.938 1.064 0.347160.887
638奥本 隼士TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
2'10.067 1.193 0.129160.726
734清水 啓伸Drago CORSE F110
Drago CORSE
2'10.278 1.404 0.211160.467
898三島 優輝BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
2'10.310 1.436 0.032160.427
922藤原 優汰藤原オートAKILAND F110
AKILAND RACING
2'10.392 1.518 0.082160.326
1016西村 和真Media Do YBS影山F110
Media Do Kageyama Racing
2'10.471 1.597 0.079160.229
1149上野 大哲恒志堂レーシング・EAGLE
イーグルスポーツ
2'10.848 1.974 0.377159.767
1280野澤 勇翔OTG DL F4 CHALLENG
OTG MOTORSPORTS
2'11.104 2.230 0.256159.455
1348堀尾 風允MOST-HM Racing F4
フジタ薬局レーシング
2'11.122 2.248 0.018159.433
1428中村 賢明トムスフォーミュラカレッジ F110
TOM'S YOUTH
2'11.538 2.664 0.416158.929
1530IC1DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
2'11.829 2.955 0.291158.578
1610IC2植田 正幸アキランドwith Rn-sports
AKILAND RACING
2'11.935 3.061 0.106158.451
172IC3仲尾 恵史TCS AKILAND F110
AKILAND RACING
2'12.227 3.353 0.292158.101
1826IC4山崎 令二郎Media Do影山F110
Media Do Kageyama Racing
2'13.012 4.138 0.785157.168
1971IC5大山 正芳ダイワN通商AKILAND F110
AKILAND RACING
2'14.143 5.269 1.131155.843
2086IC6大阪 八郎Dr. Dry F110
ZAP SPEED
2'14.758 5.884 0.615155.131
21*88荒川 麟Dr. Dry F110
ZAP SPEED
2'15.079 6.205 0.321154.763
---- 以上基準タイム(110% - 2'22.123)予選通過 ----
-55IC-KENTAROBaum Field F4
フィールドモータースポーツ
no time---
  • CarNo. 88は、FIA-F4選手権統一規則第19条2.(走路外走行)により、当該ラップタイムを不採用とした。

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第8戦鈴鹿A組公式予選結果

SUZUKA GT 450km RACE -RIJ- (2023/08/26) Group A Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2023 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
16野村 勇斗HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
2'09.008--162.046
236小林 利徠斗TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
2'09.313 0.305 0.305161.665
337佐野 雄城TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
2'09.739 0.731 0.426161.133
445大宮 賢人PONOS F110
PONOS RACING
2'09.789 0.781 0.050161.072
5*31平安山 良馬ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
2'09.877 0.869 0.088160.962
662佐藤 樹HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
2'09.977 0.969 0.100160.838
777小松 響WARMTECH Skill Speed
スキルスピード
2'10.174 1.166 0.197160.594
846徳升 広平フジタ薬局アポロ電工M.T
フジタ薬局レーシング
2'10.277 1.269 0.103160.469
915渡部 智仁Media Do YBS影山F110
Media Do Kageyama Racing
2'10.716 1.708 0.439159.928
1014田上 蒼竜ガレージENZO ZAP F110
ZAP SPEED
2'10.759 1.751 0.043159.877
1141井本 大雅ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
2'10.826 1.818 0.067159.794
1287下野 璃央Dr. Dry F110
ZAP SPEED
2'10.873 1.865 0.047159.738
1344IC1今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
2'11.305 2.297 0.432159.211
14*96IC2齋藤 真紀雄CSマーケティングAKILAND F110
AKILAND RACING
2'11.903 2.895 0.598158.489
1521IC3小嶋 禎一Classic Car.jp Eagle
イーグルスポーツ
2'12.245 3.237 0.342158.079
1613IC4藤原 誠B-MAX ENGINEERING
B-MAX RACING TEAM
2'12.278 3.270 0.033158.040
1778小野 陽平Reversal Spirit
スキルスピード
2'12.382 3.374 0.104157.916
18*97IC5坂 裕之のりものクラブBJ Racing F110
Bionic Jack Racing
2'12.754 3.746 0.372157.473
198半田 昌宗SD-STYLE GMB F110
TEAM GMB
2'12.771 3.763 0.017157.453
2011IC6中島 功Rn. SHINSEI. F110
Rn-sports
2'13.817 4.809 1.046156.222
2118IC7塚本 法生フィールドAKILAND F110
AKILAND RACING
2'14.783 5.775 0.966155.103
2223IC8YUGOS2R Racing
N-SPEED
2'19.64110.633 4.858149.707
---- 以上基準タイム(110% - 2'22.288)予選通過 ----
  • CarNo. 31, 96, 97は、FIA-F4選手権統一規則第19条2.(走路外走行)により、当該ラップタイムを不採用とした。

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第7戦、第8戦鈴鹿公式予選 三井優介が復活のダブルポール!!

第7戦、第8戦ともポールポジションは三井優介(HFDP RACING TEAM)

 2023年FIA-F4選手権シリーズ第7戦、第8戦の公式予選が8月26日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、三井優介(HFDP RACING TEAM)がベストタイム、セカンドタイムともに他を寄せ付けない速さを見せ、第7戦、第8戦の両方でポールポジションを獲得した。

 この鈴鹿大会もエントリー台数44と大盛況のFIA-F4選手権。公式予選は午前8時5分にA組の走行が開始された。天候は晴れ。コースはドライだ。

 まずはポイントリーダーの小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)が計測1周目に2分11秒383でトップに立つ。これを6野村勇斗(HFDP RACING TEAM)が計測2周目に2分9秒131で上回る。小林は2分10秒012までタイムを縮めるが、野村との差は0秒881だ。野村は計測3周目に2分08秒923とさらにタイムアップ。小林も2分09秒630とタイムを削ってきた。4周目にも2分09秒107とペースを上げる小林。野村はベスト更新には至らないものの2分09秒008とセカンドタイムでも小林を寄せ付けない。

 トップの野村は残り時間7分で一旦ピットへ。この直後、S字コーナーで藤原誠(B-MAX ENGINEERING)がコースアウトしたため、ポストからは赤旗が提示され、予選は中断となった。予選は午前8時23分に残り時間3分で再開されたものの、トップの野村はガレージに留まる。小林も一旦はピットを離れたが、コントロールラインを通らずにピットに戻ってきた。

 結局、A組の予選は野村勇斗がトップ、小林利徠斗が2番手で終了。3番手には大宮賢人(PONOS F110)がつけた。

 続いてB組の予選が当初予定より5分遅れの午前8時40分より行われたが、集団が最初のコントロールラインを通過し、タイム計測が始まるや否や、1コーナーでコースアウトする車両があり、B組の予選もここで赤旗中断となる。飛び出したのは28KENTARO(Baum Field F4)だ。また中村賢明(トムスフォーミュラカレッジ F110)もアウトラップでスロー走行に陥り、そのままピットに戻っている。

 車両回収ののち、予選は午前8時47分に再開。残り時間は17分だ。集団の先頭を走るのは三井優介。最初の計測でいきなり2分08秒874とA組の野村を上回るタイムを叩き出してトップに立つ。2番手は中村仁(TGR-DC RSトムススピリットF4)で2分09秒074だ。

 計測2周目は遅いクルマに引っかかった影響もあり、三井2分09秒598、中村2分09秒208に留まる。それでも計測3周目には三井2分08秒854までタイムを更新、中村は2分09秒196とベスト更新はならず。

 三井は残り4分を切ったところでピットへ。中村もここで走行を切り上げた。ベストタイム2分09秒340で3番手につける森山冬星(HFDP RACING TEAM)は走行を継続したものの、タイム更新はならず、予選はそのまま午前9時04分にチェッカーが提示された。

 この結果、第7戦、第8戦共にポールポジションは三井優介、2番手に野村勇斗、3番手は中村仁となった。

 第7戦決勝はこのあと午後2時10分より、第8戦決勝は明日の朝9時30分より、共に11周で行われる。

第7戦、第8戦とも予選2位は野村勇斗(HFDP RACING TEAM)

第7戦、第8戦とも予選3位は中村仁(TGR-DC RSトムススピリットF4)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第7~9戦鈴鹿 スポット参戦の菅波選手が初優勝、木村選手も勝ち星を重ねる(B-Max)

 B-Max Racing Team(チーム総代表・SFLチーム代表 組田龍司)は、7月1~2日、鈴鹿サーキットで行われた全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第7~9戦に参戦し、ハーフウェットの難しいコンディションとなった第7戦で、スポット参戦の菅波冬悟選手が初優勝。第8戦では木村偉織選手がポール・トゥ・ウィンで4勝目を飾りました。

 マスタークラスは、今田信宏選手が欠場したことで、チャンピオンを争うDRAGON選手は、同一条件で勝負をするため今回マスタークラスにはエントリーせず。畑享志選手が3戦とも制することになりました。

■第7,8戦予選(7月1日(土)午後0時45分~1時15分)

 上空は雲が多くどんよりとした天候でしたが、前日までの雨予報は外れ、気温30度を超える蒸し暑いなかでの予選となりました。木、金曜日の専有走行ではライバルチームにやや遅れをとっている状況でしたので、各車がそれぞれ対策を施して臨みました。

 第7戦の予選は、ライバル勢が先行しこれを追う形となりました。木村選手は終盤まで3位につけていましたが、最後にイゴール・オオムラ・フラガ選手がこれを僅かに上回り、フラガ選手3位、木村選手5位、デビッド・ヴィダーレス選手6位、菅波選手8位、DRAGON選手11位となりました。

 第8戦の予選は、ウォームアップを短めにしてアタックをかけた木村選手が、第7戦より大幅にタイムアップすることに成功し見事ポールポジションを獲得。ヴィダーレス選手と菅波選手はタイムを伸ばすことができずに7、8位。フラガ選手とDRAGON選手はマシントラブルで出走できませんでした。

ドライバー Rd7予選タイム(順位) Rd8予選タイム(順位) Point(累計)
50号車 木村偉織 1分54秒207(5) 1分53秒773(1) 1(49)
51号車 D.ヴィダーレス 1分54秒261(6) 1分54秒605(7) 0(9)
52号車 I.O.フラガ 1分54秒184(3) 出走せず 0(21)
4号車 菅波冬悟 1分54秒563(8) 1分54秒636(8) 0(0)
30号車 DRAGON 1分57秒834(11) 出走せず 0(0)
  • 天候:曇り、コース:ドライ、気温:31度、路面温度:36度

■第7戦決勝(7月1日(土)午後4時40分~17周)

 決勝スタート前になって、それまで堪えていた空から雨が落ちてきて僅かにコースを濡らしました。この微妙なコンディションのなか、上位陣はすべてスリックタイヤを選択してスタートを迎えました。ところが、1周目に木村選手とフラガ選手の接触でセーフティカーが入ると、B-Maxチームは雨が降り続くと読んで、ヴィダーレス、菅波選手をピットに入れ、レインタイヤに交換。コースに送り出します。

 この作戦がはまり、リスタート後の5周目にヴィダーレス選手がトップに浮上。菅波選手もこれに続きました。ところが雨脚は強くならずに、ヴィダーレス選手はタイヤがオーバーヒートして9周目に後退。スリックタイヤを履くライバル勢が菅波選手に迫ることになり、逆転は時間の問題かと思われました。

 しかし、ここから菅波選手は見事なタイヤマネジメントを見せ、コースの水が残る箇所でタイヤを冷やしてペースを維持。終盤には天も味方し、再び雨が強くなり、結局6秒近い差を築いて、初優勝のチェッカーを受けました。ヴィダーレス選手は終盤持ち直して6位、コースに戻ったフラガ選手はファステストラップをマークしました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
50号車 木村偉織 11位 2分10秒466(2/12) 0(49)
51号車 D.ヴィダーレス 6位 2分12秒168(5/12) 1(10)
52号車 I.O.フラガ DNF 2分09秒724(1/12) 1(22)
4号車 菅波冬悟 1位 2分11秒386(3/12) 10(10)
30号車 DRAGON 10位 2分13秒636(12/12) 0(0)
  • 天候:雨、コース:ウェット、気温:28度、路面温度:31度

■第8戦決勝(7月2日(日)午前9時15分~12周)

 快晴となった日曜日、PPスタートの木村選手は、スタートを決めると、後続を牽制するようにして1コーナーに飛び込み、2周目に早くも2秒のマージンを築きました。以降は周回を重ねるたびに2位との差を確実に開き、ファステストラップも記録すると、開幕大会を彷彿させる貫禄のレース運びで独走優勝を飾りました。

 1周目にポジションを上げたヴィダーレス選手は6位でポイントを獲得。菅波選手は8位、予選で出走できずに11番グリッドからのスタートとなったフラガ選手は9位でした。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
50号車 木村偉織 1位 1分54秒919(1/12) 10+1(60)
51号車 D.ヴィダーレス 6位 1分56秒422(9/12) 1(11)
52号車 I.O.フラガ 9位 1分55秒947(5/12) 0(22)
4号車 菅波冬悟 8位 1分55秒776(4/12) 0(10)
30号車 DRAGON 12位 1分58秒757(12/12) 0(0)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:30度、路面温度:37度

■第9戦決勝(7月2日(日)午後1時55分~12周)

 ポールシッターの菅波選手は、悪くはないスタートでしたが、2番グリッドの平良選手に先行を許し、序盤にやや差を開かれてしまいます。しかし、4周目以降は2秒の差を少しずつ削り取っていきました。結局、チャンスは訪れずに2位チェッカー。今大会2度目の表彰台に上がりました。

 6番グリッドからスタートしたヴィダーレス選手は、1周目から非常にアグレッシブな走りを見せ、1周目に5位に上がると、2周目の1コーナーでアウト側から前車をオーバーテイク。抜きどころの少ない鈴鹿で4位まで順位を上げました。しかし、序盤のハイペースが影響し終盤はペースダウン。最後は競り合いの中で接触し、スローパンクチャーを起こしてしまい、最終ラップにピットに入りレースを終えました。

 最後列からスタートした木村選手とフラガ選手は、積極的な走りで揃って順位を上げ、木村選手はポイント圏内の5位、フラガ選手は7位でフィニッシュしました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
50号車 木村偉織 5位 1分56秒623(3/12) 2(62)
51号車 D.ヴィダーレス 10位 1分56秒875(6/12) 0(11)
52号車 I.O.フラガ 7位 1分56秒632(4/12) 0(22)
4号車 菅波冬悟 2位 1分56秒942(7/12) 7(17)
30号車 DRAGON 12位 1分59秒265(11/12) 0(0)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:35度、路面温度:49度
50,51号車チーム監督 高木真一コメント

 偉織選手は、第7戦の予選ではクルマのバランスやウォームアップの入れ方などで少し上手く行かずに課題が残りました。第8戦はその反省から修正を加えて、ポールポジションを取ることができました。これは100点満点でした。

 第7戦の決勝はチームメイト同士での接触になってしまいましたが、避けようがなかったように思いますので、運が悪かったものと考えています。対して、第8戦はポールからきっちり勝って、ファステストも取りましたし、言うことはありません。第9戦は後方スタートでしたが、暑くなったことでタイヤの使い方でパフォーマンスの差が出て、そのなかで無理せず5位まで順位を上げることができました。悪いときも諦めずに走りきったことは評価できると思います。

 デビッド選手は、随所で速さを見せてくれましたが、なかなか結果に結びつかないレースが続いています。今回、大津選手がアドバイザーとして帯同してくれましたが、SFライツに対する理解を深めていけば、必ず結果はついてくると思います。

52号車チーム監督 松浦孝亮コメント

 専有走行ではあまり良くありませんでしたが、走り込むたびに速さを取り戻していきました。予選できっちり速さを見せるところはさすがだと思います。第8戦の予選がトラブルで走れなかったこともありますが、今大会は第7戦の接触で流れがすべて決まってしまったという感じです。後方スタートとなった最後のレースはよく追い上げましたし、結果としては残念でしたが得るものもありました。次戦に期待したいと思います。

50号車ドライバー 木村偉織選手コメント

 第7戦の接触は、仕方ないものとして自分のなかで消化しています。もっと前から、さらにポールからスタートすれば、ああいうリスクも減らせるわけですし、そこは自分にもやれることはあったと思っています。今日の2つのレースは、その悔しさをぶつけて、結果も出せた良いレースだったと思います。

 特に、最後のレースは後方スタートながら、バトルのしづらいSFライツというカテゴリーで、しっかりポジションアップすることができました。チャンスを逃さず冷静に仕留めるというところは、他のドライバーにはない強みだと思っています。納得できたレースでした。

51号車ドライバー デビッド・ヴィダーレス選手コメント

 あまり良い週末ではありませんでした。なかなかクルマを納得できるレベルに仕上げることができていません。特に強くブレーキを踏むことができないという問題をずっと抱えています。チームメイトの車両のセットアップに近づけたりもしていますが、問題の解消には至っていません。

 今大会も3レースでさまざまなことを試しましたが、とても敏感なSFライツの車両は、極わずかな変更で、バランスがまったく逆の方向へいくこともあります。とにかく今は次の富士戦に向けて問題を解消することが必要です。

52号車ドライバー イゴール・オオムラ・フラガ選手コメント

 アップダウンの激しい週末でした。専有走行はドライよりウェットの方が良くて、予選日は雨予報だったのでチャンスはあると思っていました。結局ドライの予選になりましたが、クルマの変更がうまくはまって、第7戦は3位を取ることができました。第8戦はトラブルで出走できませんでしたが、この時点では第7戦と第9戦でポイントを稼げば良いとポジティブに考えていました。

 後で考えると、逆に2レースは落とせないという気持ちがあって、それが焦りに繋がったように思います。第7戦は結果的に生き残りレースのようになりましたので、あそこでリスクを冒す必要はなかったわけですから。

 予選はここまで割りと良い感じですので、次の富士戦でもきっちり前のポジションを確保して、堅実に走りたいと思います。

4号車ドライバー 菅波冬悟選手コメント

 今回は今田選手の代役という形での出場でしたが、4号車は基本的に佐々木大樹選手がコーチとしてクルマを仕上げていますので、佐々木選手に遠隔でアドバイスを貰いながらセッティングを進めました。ハンコックタイヤは走ったことはありましたが、十分に理解していませんでしたので、木、金曜日の専有走行、土曜日の予選まではすごく苦労しました。徐々には良くなってはいきましたが、順位を上げることはできませんでしたので、この時点では厳しい週末になるだろうと思っていました。

 そんな状況のなか迎えた第7戦は、運が味方してくれて優勝することができました。これは素直に嬉しかったです。この優勝で第9戦もポールからスタートすることができました。改めて、SFライツでは良い位置からスタートすることの重要性、そして予選にフォーカスして戦わないと結果は得られないということを認識しました。今回チャンスを与えていただいたB-Max Racing Team、そして今田選手に心より感謝いたします。

30号車ドライバー DRAGON選手コメント

 今大会は総合クラスでの出場ということで、レースをするというよりはクルマのセットアップの進め方に重きを置いて、なるべく気負わずにやろうと心掛けました。今まで気付けなかったクルマの特性が分かりましたし、収穫はありました。ただ、やはりライバルである今田選手がいなかったのが寂しかったですね。現状では若手の何秒落ちを目標に掲げるというレベルにまで至っていませんので、今田選手との勝負がモチベーションとなっています。次の富士では勝負ができるので楽しみにしています。

マスタークラス

■第7,8戦予選

 マスタークラスは参戦1台となりましたが、畑選手は今大会の3レースを確実に完走することによって、ポイントリーダーの今田信宏選手、1ポイント差で追うDRAGON選手に肉薄することができるため、それを意識しての予選となりました。

 1台とはいえ、やはり相手となるのはDRAGON選手です。第7戦予選では、DRAGON選手の1分57秒834に対して、畑選手は0.8秒離されてしまいました。第8戦予選では挽回しようとタイムアップしましたが、DRAGON選手がスタータートラブルで出走できなかったため、1勝(不戦勝)1敗という五分の予選でした。

ドライバー Rd7予選タイム(順位) Rd8予選タイム(順位) Point(累計)
53号車 畑 享志 1分58秒721(M1) 1分58秒024(M1) 1+1(20)

■第7戦決勝

 スタート前の雨で非常に難しいコンディションとなりましたが、リスクを冒す必要はないため、畑選手はレインタイヤを選択しました。レース前半はDRAGON選手に遅れをとっていましたが、徐々にペースアップ。8周目にDRAGON選手をかわすと、若手とほぼ変わらないラップタイムで周回し、ミスで順位を落としてきた古谷選手とバトルを繰り広げるなど、マスタークラスとは思えない速さを見せ、総合8位でフィニッシュしました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
53号車 畑 享志 M1位(総合8位) 2分13秒224(M1) 10+1(31)

■第8戦決勝

 1周目に遅れ最後尾まで順位を落としてしまった畑選手ですが、2周目にDRAGON選手の背後に迫ると、そこから5周に渡ってプレッシャーをかけ続けます。そして、6周目にDRAGON選手の攻略に成功すると、終盤は1分58秒台をコンスタントにマークして、ややペースの落ちたDRAGON選手との差を開いてチェッカーを受けました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
53号車 畑 享志 M1位(総合11位) 1分58秒156(M1) 10+1(42)

■第9戦決勝

 グリッド後方に、第7戦で下位に沈んだ木村選手とフラガ選手がいましたが、1周目に2人を前に出すと、以降は第8戦同様にDRAGON選手との一騎討ちになりました。今回は第8戦とは逆に畑選手が先行し、DRAGON選手が追うという形です。両者のペースはほぼ同じで1分59秒台前半から半ばで周回し、その差は終盤になっても開くことはなく、1周目から12周目のチェッカーまで1秒以内の差で攻防が続きました。結局、畑選手が0.6秒差で抑えきりました。

 畑選手はクラス3連勝でフルポイントを重ね、今回のレースを終えて、今田選手55ポイント、DRAGON選手54ポイント、畑選手53ポイントとチャンピオ争いも混沌としてきました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
53号車 畑 享志 M1位(総合11位) 1分59秒349(M1) 10+1(53)
53号車ドライバー 畑 享志選手コメント

 専有走行で、グリップしない路面にセッティングを合わせてしまい、予選でもタイムが伸びませんでした。これを打開するために、決勝では、チームの他の車両のセッティングを参考にして修正をしました。これが正解ですごくアクセルを踏めるようになりました。おかげで予選タイムと決勝のラップがあまり変わらないということになりましたが(笑)。

 決勝は、第7戦は古谷選手が、第8,9戦はDRAGON選手が相手をしてくれましたので、十分楽しめました。次の富士大会は欠場ですが、9月の岡山大会では、今田選手、DRAGON選手と三つ巴の戦いができることを楽しみしています。

B-Max Racing Team Press Release

SUPER FORMULA LIGHTS

第8戦鈴鹿決勝記者会見 2位・平良響「ぼくの強さを証明できた」

優勝 木村偉織(B-MAX RACING TEAM)

決勝記者会見:優勝した木村偉織(B-MAX RACING TEAM)

 「ポールからのスタートで序盤ファステストも狙うつもりでした。ロングのテストをしてなかったのでタイヤが持つかなと不安でした。ある程度ギャップを築けたタイミングで、プッシュするリスクを取るリスクがないのでコントロールしました。次のレースで平良選手にポイントを取り返される展開になると思いますが、自分が原因のところもあるので仕方が無いと受け止めています」

2位 平良響(TOM'S)

決勝記者会見:2位の平良響(TOM\'S)

 「うれしい2位です。最終ラップのシケインで逆転できたので、ぼくの強さを証明できたと思います。途中追いつくけど乱気流で近づけなくて、心が折れそうな場面もあったんですが、近ければ近いほどミスを誘えるので、最後インを差す形で逆転できてよかったです。スプーン2個目の出が野中選手よりぼくのほうがよかったのと、野中選手がアウトに膨らんで立ち上がりが鈍ったところが重なったので最後インを刺せました」

3位 野中誠太(TOM'S)

決勝記者会見:3位の野中誠太(TOM\'S)

 「くやしい最終ラップになりました。スタートからペースが苦しかったです。優勝を狙った攻めたセッティングで、そこが当てはまらなかったので、集中力を保つのがすごく難しかったです。スプーンを押さえれば仕掛けられるリスクが少なくなるのは分かっていたのですが、最後ちょっとしたミスがああいう形になってしまったので、集中力が足りなかったのだと思います。ミラーでは見えていましたが、そこまでの警戒はしてなかったので、ずばっと来られて動けない状況でした」

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

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第8戦鈴鹿決勝 木村偉織がポールトゥウイン 2位争いは最終ラップのシケインで平良響に軍配

優勝は木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第8戦は7月2日、鈴鹿サーキットで決勝を行い、ポールポジションの木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)が、スタートでトップに立つのそのまま逃げ切り独走で優勝した。

 昨日の雨が降ったりやんだりの不安定な天候から一転、鈴鹿サーキットは梅雨の晴れ間に恵まれた。気温も上昇し真夏の装いとなった。午後9時15分、12台(うちマスタークラス1台)が参加してフォーメーヨンラップが始まった。

12周の決勝がスタートした

 上位3台は無難なスタートで予選順位どおりで1コーナーに向かう。トップは木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)、2位に野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)、3位に平良響(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC)が続く。4位には、予選4位のエンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京TOM'S 320)と同5位の小出峻(HFDP WITH TODA RACING)をかわした予選6位の古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)が上がってきた。5位は小出、6位にデビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)が続く。トゥルーリは7位まで落ちた。

 トップに立った木村は1周目に2以下を1秒4離すと、3周目にはこのレースのファステストラップを刻み、徐々に独走状態に持ち込む。2位の野中と3位の平良は接近戦。この2台に遅れて4位の古谷、5位の小出、6位のビダーレスも4位争いを演じる。

 トップの木村が独走となったためこのレースの注目は野中と平良の2位争いに絞られた。9周目~11周目のシケインでは平良が野中の背後まで接近するが、立ち上がりで離され決め手がない。

 そして12周目の最終ラップ。スプーンの立ち上がりが決まった平良に対して、野中は出口で膨らむ。バックストレートから130Rにかけて平良が野中に急接近。シケインでは野中がインを開けたためそこに飛び込む平良。両者軽く接触しつつ、ついに平良が野中のオーバーテークに成功した。

決勝2位は平良響(モビリティ中京TOM\'S 320 TGR-DC)

決勝3位は野中誠太(PONOS Racing TOM\'S 320 TGR-DC)

 優勝はポールトゥウインで木村。今季4勝目を飾り、ポイントリーダーの座を守った。2位には平良が入り、3位に野中が続いた。

 4位争いも古谷が小出を押さえきり、4位古谷、5位小出となった。6位は前の2人から徐々に離されていったビダーレスが入った。

 第9戦はこの後、午後1時55分から12周で行われる。8戦を終わって木村と平良のポイント差は7。2番グリッドからスタートする平良、11番グリッドからスタートする木村のポイントリーダーをかけた争いに注目だ。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI

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第8戦鈴鹿決勝結果

鈴鹿クラブマンレース第3戦 -RIJ- (2023/07/02) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2023 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
Engine
LapTimeBehindGapkm/h
150木村 偉織HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1223'09.365--15.047
21平良 響モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1223'16.675 7.310 7.31014.968
335野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1223'16.860 7.495 0.18514.966
436古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1223'23.17513.810 6.31514.898
52小出 峻HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
SPIESS A41
1223'24.03714.672 0.86214.889
651デビッド・ビダーレスB-MAX RACING 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1223'26.07416.709 2.03714.868
737エンツォ・トゥルーリモビリティ中京TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1223'26.44017.075 0.36614.864
84菅波 冬悟JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1223'27.89618.531 1.45614.849
952イゴール・オオムラ・フラガFANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1223'28.85019.485 0.95414.838
1010堤 優威Rn-sports F320
Rn-sports
SPIESS A41
1223'30.29120.926 1.44114.823
1153M1畑 亨志A-NeKT with B-MAX 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1223'57.03647.67126.74514.547
1230DRAGONTEAM DRAGON B-MAX 320
B-MAX RACING TEAM
ThreeBond TOMEI TB14F3
1224'02.86553.500 5.82914.489
---- 以上規定周回(90% - 10 Laps)数完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 50 木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING) 1'54.919 (3/12) 181.912 km/h

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第8戦鈴鹿公式予選 木村偉織がポールポジション 平良響は3位につける

ポールポジションは木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第8戦は7月1日、鈴鹿サーキットで公式予選を行い、木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)がポールポジションを獲得した。

 第8戦の公式予選は、第7戦予選終了後より10分間のインターバルを置いて、午後1時5分より10分間で行われた。第2レースのグリッドは通常は30分間予選のセカンドタイムで決定するが、今回単独での予選となった。

 ここでもまずは平良響(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC)が1分53秒951でトップに立つ。このタイムを上回ってきたのが野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)で53秒895でトップを逆転。

 さらにその直後、木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)が1分53秒773でトップに浮上。このままポールポジションを決めた。野中は2位に落ち、3位には平良が続いた。なお、野中はトラックリミットオーバーでベストタイムを抹消されたが、順位は変わらなかった。

 4位にはエンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京TOM'S 320)が、5位には小出峻(HFDP WITH TODA RACING)が、6位には古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)がつけている。

 なお、イゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)とDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)はトラブルで出走を取りやめている。

 決勝は明日2日、午前9時15分より12周で行われる。

予選2位は野中誠太(PONOS Racing TOM\'S 320 TGR-DC)

予選3位は平良響(モビリティ中京TOM\'S 320 TGR-DC)

予選4位はエンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京TOM\'S 320)

予選5位は小出峻(HFDP WITH TODA RACING)

予選6位は古谷悠河(Deloitte. HTP TOM\'S 320)

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

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第8戦鈴鹿公式予選結果

鈴鹿クラブマンレース第3戦 -RIJ- (2023/07/01) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2023 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
150木村 偉織HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1'53.773--183.745
2*35野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1'53.895 0.122 0.122183.548
31平良 響モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1'53.951 0.178 0.056183.458
437エンツォ・トゥルーリモビリティ中京TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1'54.016 0.243 0.065183.353
52小出 峻HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
SPIESS A41
1'54.378 0.605 0.362182.773
636古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1'54.496 0.723 0.118182.585
751デビッド・ビダーレスB-MAX RACING 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1'54.605 0.832 0.109182.411
84菅波 冬悟JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1'54.636 0.863 0.031182.362
910堤 優威Rn-sports F320
Rn-sports
SPIESS A41
1'55.776 2.003 1.140180.566
1053M1畑 亨志A-NeKT with B-MAX 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1'58.024 4.251 2.248177.127
---- 以上基準タイム(110% - 2'05.260)予選通過 ----
-30MDRAGONTEAM DRAGON B-MAX 320
B-MAX RACING TEAM
ThreeBond TOMEI TB14F3
d.n.s---
-52イゴール・オオムラ・フラガFANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
d.n.s---
  • CarNo. 35は、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第19条1.(トラックリミットオーバー)により、当該ラップタイムを削除した。

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第3戦岡山レース8上位3人のコメント リアム・シーツ「大きなリードは築けなかったが、ドライビングには自信があった」

レース8優勝 リアム・シーツ(SUTEKINA RACING TEAM)

優勝したリアム・シーツ(SUTEKINA RACING TEAM)

 「すごく嬉しいです。日本に来て初めて勝つことができました。チームには感謝しています」

 「いいスタートを切れましたが、大きなギャップを築くことができず、2位の選手に追われる展開になりました。でも木曜日からクルマはすごく良かったし、ドライビングにも自信があったので、それほど大きなプレッシャーは感じませんでした。クリーンエアの中で走っていたことも大きいですね」

 「もてぎは初めて走るサーキットだけど楽しみにしています。コースを覚えることから始めないといけませんが、しっかり準備をして臨みますよ」

レース8決勝2位 小川颯太(Bionic Jack Racing)

決勝2位の小川颯太(Bionic Jack Racing)

 「スタートは大失敗というわけではありませんでしたが、リアム選手がいいスタートをしてきたので、前に出られてしまいました。前半はペースについていくことができなくて、後半は追いつくことができましたが、なかなか仕掛けられる間合いに詰めていくことができない、というレースでした」

 「近づくとダウンフォースが抜けてしまうので、ブレーキングも気をつけないといけないし、アンダーも出てしまいます。ダブルヘアピンからの立ち上がりは2速からターボで立ち上がることになるので、突っ込みで近づいてるように見えても出口で離されてしまいます。ですのでダウンフォースが抜けないように、意識してラインをずらして走らないといけませんでした」

 「あと数周あれば、とも思うんですけど、相手もなかなかミスをしなかったんで、難しかったですね」

 「次のもてぎにはいい思い出がないんですが、今年はクルマのセットアップもうまく決まっていて、チームもいい雰囲気できているので、やれるだけのことを全てやってもてぎに臨みたいです」

レース8決勝3位 金丸ユウ(SUTEKINA RACING TEAM)

決勝3位の金丸ユウ(SUTEKINA RACING TEAM)

 「岡山のサーキットの特性上、スタートしかチャンスがないことはわかっていたので、昨日の失敗を踏まえて、いいスタートを切れるように頭の中でイメージしていました。いいスタートを切れて、5番手から3番手まで上がり、アトウッドもいい感じで立ち上がれたので2位に上がれるかな?と思ったんですが、イン側の車両に優先権があるコーナーなので、なかなか外側から回り込むことはできませんでした。特にフォーミュラカーだと抜くのは難しいですね」

 「週末を通して一番ペースも良かったし、この状態をベースに週末を迎えれば良かったんですけど。まあ色々試してここまで来れたので、いい週末にはなりましたね。もうちょっとできることがあったかな、とは思いますが」

 「今回は呼んでいただいた身だったので、次出られるかどうかは自分ではわかりませんが、機会があればまた出たいですね」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第3戦岡山レース8決勝 接戦を制し、リアム・シーツが日本初優勝を達成

優勝したリアム・シーツ(SUTEKINA RACING TEAM)

 フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)第3戦のレース8決勝が6月11日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、予選2番手から見事なスタートを決めたリアム・シーツ(Sutekina Racing)が最後までポジションを守り切り、日本初勝利を挙げた。

 レース8決勝は午後2時55分より18周で行われた。天候は曇り。路面はドライ。全車スリックタイヤを装着してスタートに臨んだ。

決勝のオープニングラップ

 スタートでトップに立ったのは予選2番手のシーツ。ポールシッターの小川颯太(Bionic Jack Racing F111/3)が2位で続き、5番手スタートの金丸ユウ(Sutekina Racing)が3位にジャンプアップ。金丸は一気に小川をも捉えようかという勢いだったが、小川はこれを退けて2位でコントロールラインに戻ってきた。予選3番手の奥住慈英(Buzz Racing)は4位、予選4番手の岩澤優吾(Bionic Jack Racing F111/3)は5位とそれぞれポジションを一つずつ落としている。

 2周終わってシーツのリードは1秒092。小川と金丸の差は0秒606だだったが、小川は4周目に1分28秒812、8周目に1分28秒529とファステストラップを次々に更新してシーツを追いかける。しかしシーツも自己ベストを連発する走りで小川に付け入る隙を与えない。

優勝はリアム・シーツ(Sutekina Racing)

決勝2位は小川颯太(Bionic Jack Racing F111/3)

決勝3位は金丸ユウ(Sutekina Racing)

 結局レースはトップ3が膠着状態に陥ったまま周回を重ねる展開となり、最後はリアム・シーツが小川颯太を僅か0秒485差で退けて来日以来初めての勝利を物にした。

 2位は小川颯太、スポット参戦の金丸ユウはこのレースでも3位を獲得し、岡山大会の全てのレースで表彰台を獲得している。

 FRJ第4戦の舞台は栃木県のモビリティリゾートもてぎ。7月22-23日にレース9、10、11を行う。

表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第3戦岡山レース8決勝結果

OKAYAMAチャレンジカップレース第3戦 -RIJ- (2023/06/11) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2023 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 8 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
127リアム・シーツSutekina Racing
SUTEKINA RACING TEAM
1826'47.373--
298小川 颯太Bionic Jack Racing F111/3
Bionic Jack Racing
1826'47.858 0.485 0.485
33金丸 ユウSutekina Racing
SUTEKINA RACING TEAM
1826'48.602 1.229 0.744
414奥住 慈英Buzz Racing
Buzz Racing
1826'50.271 2.898 1.669
597岩澤 優吾Bionic Jack Racing F111/3
Bionic Jack Racing
1827'07.10519.73216.834
662Wang ZhongweiHELM MOTORSPORTS F111/3
HELM MOTORSPORTS
1827'40.87153.49833.766
799M1近藤 善嗣KUJIRA Rn-sports
Rn-sports
1827'42.97055.597 2.099
---- 以上規定周回数(75% - 13 Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 98 1'28.529 (8/18) 150.581 km/h

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第3戦岡山ポールシッターのコメント 小川颯太「ここには三連勝を決めるつもりできている」

第3戦岡山レース6~8で3戦連続ポールポジションの小川颯太(Bionic Jack Racing)

第3戦レース6、7、8ポールポジション 小川颯太(Bionic Jack Racing)

 「昨日は僅差だったので、今回は集中して走りました。今日の予選は路温が上がった以外は昨日の走行とコンディションがほぼ変わらなかったので、クルマの動きなどに影響は感じず、思っていた通りのバランスで走りました。2回目の予選は路面温度が更に上がってタイヤのピークが早くきてしまい、そこからのタレの影響で思い切ったアタックができませんでした」

 「最初の予選は走るたびにタイムが上がっていたのに、2回目はピークを過ぎてから少しずつタイムが落ちていったので、これは厳しいかなと思って早めにピットに入りました」

 「今週末は三連勝を決めるつもりで来ています。落ち着いてスタートを決められればいけると思うので、頑張ります」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第3戦岡山レース6、レース8公式予選 好調小川颯太が共にポールポジションを獲得

レース6、レース8ともポールポジションの小川颯太(Bionic Jack Racing F111/3)

 フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)第3戦レース6、レース8の公式予選が6月10日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、小川颯太(Bionic Jack Racing F111/3)がレース6、レース8共にポールポジションを獲得した。 

 FRJの2023シーズンもいよいよ中盤戦。第3戦のエントリー台数は7台。そのうちマスタークラスは1台。この中には国内外の様々なレースで活躍してきた金丸ユウ(Sutekina Racing)や、昨年までFIA-F4で戦っていた奥住慈英(Buzz Racing)が新たに加わった。またHELM MOTORSPORTSからは中国人ドライバーのワン・ジョンウェイが参戦している。

 そうした中、1回目の公式予選は午前9時35分より15分間で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。二日間で3レースが予定されている今大会は、この走行におけるベストタイムがレース6のスタート順、セカンドタイムがレース8のスタート順となる。

 まずは1周のウォームアップを挟んで岩澤優吾(Bionic Jack Racing F111/3)が1分28秒556を記録すると、これを小川が上回り、1分28秒155でトップに立つ。続いてリアム・シーツ(Sutekina Racing)が1'28.196で2番手に上がってきた。

 小川はその後も1分27秒759、1分27秒705、1分27秒685、1分27秒645と着実にタイムを縮めていく。それに対してシーツも1分28秒104、1分27秒963、1分27秒910とタイムを更新するが、小川にはあと一歩及ばない。

 他のドライバーよりやや遅れてコースに入った金丸は計測3周目に1'28.791を記録して5番手につけると、次の周で1'28.222を記録して3番手に浮上、その後も1'28.070、とタイムを更に縮めてきた。

 更に奥住も計測6周目に1分28秒132を記録して4番手。序盤3番手につけていた岩澤は計測8周目に1分28秒181を記録するにとどまり、5番手まで後退するが、セカンドベストタイムでは1分28秒195と金丸や奥住を上回るタイムを記録した。

レース6、レース8とも予選2位のリアム・シーツ(Sutekina Racing)

レース6予選3位、レース8予選5位の金丸ユウ(Sutekina Racing)

レース6予選4位、レース8予選3位の奥住慈英(Buzz Racing)

 この結果、レース6、レース8のポールポジションは小川颯太が獲得。リアム・シーツもレース6、レース8共に2番手となり、金丸ユウがレース6の3番手、レース8は岩澤優吾が3番手からスタートすることとなった。

 FRJ決勝レース6はこのあと午後2時より、レース8は明日の午後2時55分より、いずれも18周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第3戦岡山レース8公式予選結果

OKAYAMAチャレンジカップレース第3戦 -RIJ- (2023/06/10) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2023 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 8 岡山国際サーキット 3.703km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
198小川 颯太Bionic Jack Racing F111/3
Bionic Jack Racing
1'27.685--152.031
227リアム・シーツSutekina Racing
SUTEKINA RACING TEAM
1'27.942 0.257 0.257151.586
314奥住 慈英Buzz Racing
Buzz Racing
1'28.183 0.498 0.241151.172
497岩澤 優吾Bionic Jack Racing F111/3
Bionic Jack Racing
1'28.195 0.510 0.012151.151
53金丸 ユウSutekina Racing
SUTEKINA RACING TEAM
1'28.220 0.535 0.025151.109
699M1近藤 善嗣KUJIRA Rn-sports
Rn-sports
1'30.304 2.619 2.084147.621
762Wang ZhongweiHELM MOTORSPORTS F111/3
HELM MOTORSPORTS
1'30.479 2.794 0.175147.336
---- 以上基準タイム(110% - 1'36.454)予選通過 ----

Inter Proto Series

第7戦、第8戦富士 最終大会は阪口晴南と山下健太が勝利 坪井翔が自身2度目のチャンピオンに

 2022インタープロトシリーズPOWERED BY KeePe 第4大会が12月11日(土)・12日(日)に富士スピードウェイで開催され、第7戦は#3 阪口晴南(INGING MOTORSPORT)が、第8戦は#44 山下健太(NAVUL)が優勝。第8戦で2位に入った#32 坪井翔(NETZ NOVEL MIE)が、自身2度目となるシリーズチャンピオンに輝いた。

 シーズンを締めくくる最終の第4大会には、#72 アキランドIPSが新たにエントリーし、プロフェッショナルレースには国本雄資が参戦。今シーズン最多となる12台のインタープロトクラスで、熾烈なバトルが繰り広げられた。

 11日(土)に行われた公式予選では、今回もタイムアタックのポジション取りで各車がライバルを牽制し合う展開となり、チェッカー直前の1周アタックで順位が決まる形に。1分45秒166を記録した山下が、今シーズン2度目のポールポジションを獲得した。

 第7戦決勝は、山下がトップでTGRコーナーを通過するも、背後にぴったりとついた阪口が、トップ浮上のチャンスを伺う展開に。メインストレートからTGRコーナーにかけて、様々なアプローチで何度も並びかけるものの、山下もしっかりと牽制しポジションを死守する周回が続いた。

 阪口は諦めずにチャンスを探り続け、8周目のダンロップコーナーでインを突いてオーバーテイク。トップに浮上した。その後も2台による激しい攻防戦が展開されたが、山下の猛プッシュをしのぎ切った阪口がトップチェッカーを受け、今シーズン初優勝を飾った。

 2位には山下、3位に#55 宮田莉朋(人馬一体ドライビングアカデミー)が入った。

 第7戦の到着順でグリッドに再整列し、9周で争われる第8戦がスタート。トップ2台は順当にTGRコーナーを通過するが、その後方では第7戦で4位だった坪井が宮田をコカ・コーラコーナーでパスし3番手に浮上。阪口、山下、坪井のトップ3となった。ここに、最後尾から4番手まで追い上げてきた#7 野尻智紀(J-POINT)も追いつき、4台による白熱したトップ争いが展開された。

 第7戦ではポールスタートからポジションを落とした山下だが、第8戦ではペースを取り戻して阪口の背後に迫ると、6周目の最終パナソニックコーナーでインを突き、トップを奪い返した。その後も4台によるバトルは終盤まで展開。中でも山下と阪口の2台が随所でサイドバイサイドのバトルを繰り広げたが、その背後で逆転を狙っていた坪井が最終ラップの13コーナーで隙を見つけ、阪口をかわして2位に浮上した。

 結局、4台はパックになった状態でゴールし、山下が今シーズン2勝目をマーク。2位に坪井が入り、第7戦優勝の阪口は3位でチェッカーを受けた。トップの山下から4位の野尻まではわずか0.337秒差という、インタープロト史上でも稀に見る大接戦となった。

 注目のシリーズチャンピオン争いは、坪井が126ポイントを獲得して2019年以来2度目の戴冠。山下と阪口が113ポイントで並んだが、勝利数の多い山下がランキング2位を手にした。

 今回は4台で争われたSUPRA GT4クラスではクラスポールポジションからスタートした#38 石浦宏明(P.MU RACING SUPRA)が2連勝をマーク。3台がエントリーしたCCS-Rクラスでは今季負けなしの強さを誇る#39 堤優威(P.MU RACING CCS-R)が最終大会でも2連勝を飾った。

IPS第7戦 優勝:阪口晴南(INGING MOTORSPORT)
 「1レース目は序盤からバトルがありましたが、大きなチャンスを一発で仕留めることができました。その後の山下選手からの攻めにも負けずにトップを守ることができたので、非常に良い結果だったと思います。2レース目はフィーリングも良く、トップに値するクルマの感触はあったので、そこでトップで戻ってこられなかったのは自分のせいだなと思っています。決して油断したわけではありませんが、最終コーナーであの距離から仕掛けられるとは正直考えていなくて、そこは山下選手がうまかったです。終盤は厳しいブロックでなかなか前に行かせてもらえず、軽い接触もありましたが、お互いコース上に留まってゴールができました。とても見応えのあるレースを見せられたかなと思います。個人的には残念なところもありますが、クルマの調子が良いので、来年またリベンジしたいです」
IPS第8戦 優勝:山下健太(NAVUL)
 「1レース目は序盤から、ペースのいい後ろのクルマを抑えていくという展開でしたが、途中のダンロップコーナーで阪口選手がインのさらにイン側を攻めてきたので、自分も少し引き気味になってしまい、抜かれてしまいました。2レース目で阪口選手を抜き返したところは、少し距離がある状態で無理やりでしたが、飛び込んでいきました。残り3周はちょっと強引なところもありましたが、最後は何としても勝ちたかったので、トップでチェッカーを受けられて良かったです。第1大会に出られなかったのでランキングのことは考えていませんでしたが、最善の結果は残せたのかなと思います」
シリーズチャンピオン:坪井翔(NETZ NOVEL MIE)
 「久しぶりのチャンピオンは嬉しいです。最終戦の前はポイントもそれなりにリードしていたので『この感じで行けば……』という思いはありましたが、ここまで追い込まれるとは思いませんでした。今週末はエンジニアといろんなことを考えて試して、その結果が報われたので、非常に良かったです。練習走行から本当に不調で、予選も6番手で終えられたのが奇跡なくらいでした。ポイントを争っている山下選手と阪口選手が速いことは分かっていて、1レース目で2台か3台抜きたいと思っていたので、やれることはやれたと思います。2レース目ですぐ3番手に上がったところまでは順調にいき、ものすごい勢いで追いかけてきた野尻選手からもポジションを守りきって、最後はトップ2台が争ってくれたことでチャンスが生まれて2位に上がれました。本当に、チャンピオンを獲れなくてもおかしくないくらいの調子の悪さだったなか、粘り強く戦えました」
株式会社インタープロトモータースポーツ

SUPER GT

第8戦もてぎ アルナージュレーシング、完走ポイント3を獲得(Arnage)

 SUPER GT Rd.8は、11月5日〜6日にツインリンクもてぎで開催された「MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL」。

 前戦オートポリスからは一ヶ月以上のインターバルとなる最終戦に向けて、ガレージでは、入念なメンテナンスが行われた。ドライブシャフトのO/Hはもちろん、もてぎ用にギアレシオを交換。更に、給油口を元の位置に戻す作業も行われた。

 また、オートポリスで、パワーステアリングシステムに熱によるアラームが点灯したため、パワステポンプを冷却するためのダクトを更に追加する改造も行われた。

 週間天気は晴天が続き、朝夕の冷え込みは厳しいものの、日中20度前後の過ごしやすい気候が予想されていた。

 Arnage Racingは、2年ぶりとなるもてぎ開催の最終戦で、完走ポイント3を獲得して有終の美を飾りたいところである。

<11/5 公式練習〜予選>

 公式練習、公式予選の行われる土曜日は、早朝より真っ青に晴れ渡った空に太陽が眩しい、気持ちの良いドライコンディション。

 9時35分からの公式練習では、タイヤテストに重点を置いて走行が行われた。Arnage Racingは、もてぎラウンドのためにソフト目とハード目のタイヤを持ち込んでいた。まず阪口選手がハード目のタイヤを装着してコースインし、フィーリングを確かめたが、大きな問題はなく、バランスも良かった。しかし、ブレーキング時フロントのダイブが大きく、ターンインの姿勢が良くないとのマイナス評価もあったため、チームは続いてソフト目のタイヤテストに移った。それと同時に、ターンインの姿勢を改善すべくダンパーのセット変更も行なって、阪口選手にフィーリングを確認させた。ソフト目タイヤはグリップ感には優っていたが、セット変更のせいか、今度はアンダーオーバーの症状が出てリアが不安定になり、コーナーでのバランスが崩れるようになってしまった。

 この変調の原因をタイヤによるものか、セット変更によるものなのか特定するため、チームはマシンを何度かピットインさせて調整を試みた。その結果、現状セットにおいてはハード目タイヤを選択する方がベターのようにも思われた。

 しかし、ハード目のタイヤは、非常に温まりが悪く、タイヤ攻撃性の低いMC86には温めきれないことが懸念され、また、四輪タイヤ交換が義務となっている最終戦の決勝を戦うには、少しでもグリップの高いソフト目のタイヤをチョイスした方が得策なのではないかと考えたチームは、ドライバーも含めた全体で協議、決勝用のタイヤをソフト目タイヤと定めセットを煮詰めて行く方向性を取ることにした。

 そこでチームは、FCY訓練の時間になる前に、もう少しフロントが入るように車高とダンパーにセット変更を投入した。初期の入りは改善されたものの中間で再びアンダー傾向が出ることがわかったが、セットを決め切る前にタイムリミットとなってしまい、セットの完成は予選後までお預けとなってしまった。

 一方、チームは第3戦鈴鹿大会以来のレースとなる山下選手の慣熟走行にも力を入れた。初めはペースを掴むのに苦心していた山下選手だったが、ラップを重ねるうち、フィーリングを取り戻し、セット変更によるマシンの変化にも順応して、タイムを上げていった。

 14時20分、ドライコンディションが続く中、予選が行われた。Arnage Racingは、Rd.8もてぎのQ1をB組から出走することになっており、今大会も、阪口選手がQ2進出を賭けてコースイン。気温17度、路面温度27度と、午前中の公式練習時に比べると少しコンディションは良くなっている。阪口選手は根気よくタイヤに熱を入れ、タイミングを計っていたが、なかなかタイヤを温め切ることができない。5Lap目に1'47.246をマークしたものの、時間いっぱいとなってしまい、惜しくも山下選手にQ2へのバトンを繋ぐことはできなかった。

 Arnage Racingは、翌日の決勝を23番手から追い上げることとなった。

 予選後のメンテナンスの時間、チームはQ1前に完成させられなかった追加のセット変更をおこなった。更にフロントが入るように、車高とパッカーの調整を行った。そして、最終戦に有終の美を飾れるよう、メンテナンスに勤しんだ。

<11/6 決勝>

 翌日曜日も、雲ひとつない快晴に恵まれ、絶好のレース観戦日和となった。決勝前の20分間のウォームアップ走行で、阪口選手が5Lap、山下選手が4Lap、それぞれ走行し、セット変更後のフィーリングを確認した。しかし、まだフロントの入りが足りないことがわかったため、チームは決勝までのわずかな時間にウイングの調整を行い、更に車高も調整して、決勝に備えた。

 定刻13時、2周のフォーメーションラップの後、いよいよ最終戦もてぎラウンドの火蓋が切って落とされた。

 スタートドライバーを任された山下選手が、23番手から追い上げを開始。気温18度、路面温度31度と、コンディションは良好で、山下選手は少しポジションを落としながらも、慎重にラップを刻んでいた。

 ところが8Lap目に起こった多重クラッシュのために、FCYからセーフティーカーが導入された。そして並び替えをして走行しているうち、更にメインストレートで300クラスのライバルマシン同士が激しく接触する大きなアクシデントが発生。すぐ後ろを走行していた山下選手も、危うく巻き添えになるところだったが、辛くも潜り抜けることができた。しかし、レースはセフティカーに先導され、更に6周にわたって走行する事態となった。

 チームは山下選手のスティントをミニマムの18周に想定していたため、セーフティカー後、即座にピットインできるようメカニックが準備を進めていた。そして、21Lap目、レース再開、ピットレーンOPENと同時に、チームは15番手を走行していた山下選手をピットに呼び戻した。

 最終戦茂木ではドライバー交替時にタイヤ4輪交換が義務とされている。山下選手から阪口選手にドライバー交替を済ませた後、チームは正確な作業でタイヤを全輪交換し、23番手で阪口選手をコースに送り出した。

 阪口選手は26Lap目に決勝ベストとなる1'48.912をマークするなど、快調な走りを見せる。早々のピットインが功を奏し、全車がピット作業を終了した時点で17番手にまで浮上、その後も阪口選手は、着実にレースペースを築いていく。決勝前に投入したセットアップは効果を発揮し、阪口選手は1分50秒から51秒台前半の粒の揃ったタイムで、淡々とレースを続けた。レースの終盤になって、タイヤの熱ダレでペースを落とすライバルマシンを尻目に、阪口選手は冷静な走行でポジションをキープし続け、16番手でチェッカーを受けた。

 Arnage Racingは、最終戦にしてようやく目標としていた完走ポイント3を獲得することができ、2022のシリーズを終えることができた。

<一年を振り返って>

 コロナ禍となって3シーズン目となる2022年のシーズンは、感染拡大の中でも予定通りスケジュールをこなすことができ、制限がありつつもピットにお客様をお迎えして、少しずつ平常開催に近づいていく兆しを感じることのできるシーズンでもありました。そんな中で、いつも温かくチームを見守り応援してくださるスポンサーの皆さま、ファンの皆様のエールを常に背中に感じながら、Arnage Racingは今年もシーズンを戦い抜くことができました。チーム一同心より感謝致します。

 チーム結成から10年目、2022年のArnage Racingは、Mercedes AMG GT3からMC86にマシンをスイッチ。また、アネスト岩田様というチーム史上最強のスポンサー様の後ろ盾を得て、シーズンを戦うことができました。これまで以上にハイレベルな戦いが繰り広げられるSUPER GTにあって、Arnage Racingは、初めて取り組むマザーシャシーのMC86の特性を捉えることが難しく、シーズン前半はセットアップに苦心するレースが続きました。しかし、後半戦になり、ようやくセットアップの方向性が見えて、Rd.4富士では7位入賞と、願ってもない好成績を残すことができました。浮き沈みの激しいシーズンではありましたが、無事にシーズンを終えることができたのは、スポンサー様、MC86に関わってくださる多くのメーカー様、そして今シーズン共に戦ってくれた4人のドライバーの頑張りの賜物です。

☆Arnage Racing SUPER GT2022年シリーズの戦績

Round 14/16~4/17岡山国際サーキット16位完走
Round 25/3~5/4富士スピードウェイ25位完走
Round 35/28~5/29鈴鹿サーキット20位完走
Round 48/6~8/7富士スピードウェイ7位入賞
Round 58/27~8/28鈴鹿サーキット23位完走
Round 6 9/17~9/18スポーツランド菅生22位完走
Round 710/1〜10/2オートポリス21位完走
Round 811/5〜11/6ツインリンクもてぎ16位完走
Arnage Racing

SUPER GT

第8戦もてぎGTA定例会見 「エキゾーストノートをこれからも」 GTAが環境対応ロードマップを発表

GT500クラスのスタートシーン

 スーパーGTを運営するGTアソシエイション(GTA)は11月6日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで定例会見を行い、スーパーGTシリーズにおける環境対応ロードマップを発表した。

 "SUPER GT Green Project 2030"と名付けられたこのロードマップは、2030年までにシリーズ全体でのCO2排出量を半減させることを目標に様々な取り組みをこなうというものだ。

 これを実現するために参戦自動車メーカー、タイヤメーカー、エントラントと日本自動車連盟(JAF)、各レースのオーガナイザーが歩調を合わせてシリーズ全体のカーボンニュートラル化を推進する。ここでの排出量の算出と効果の測定にあたっては、JAFカーボンニュートラル分科会と連携し、モータースポーツ界におけるCO2排出量の算定方法を確立する。

 そのため、来シーズンからはカーボンニュートラルフューエル(CNF)を導入し、持ち込みタイヤのセット数を段階的に削減、タイヤをはじめとする部品のロングライフ化やさらなる燃費向上技術の開発促進に取り組む。

 また来場するモータースポーツファンの協力も仰ぎ、サーキット内のゴミ削減やプラスチックごみの再利用促進などを目指すほか、サーキットの周辺自治体との環境対応連携などを通じて地域社会と共生可能なモータースポーツイベントを実現する。

 こうした取り組みの進捗と結果を広く社会に周知し、モータースポーツファンのみならず幅広い層の理解を得ることにより、可能な限り長期間にわたり内燃機関車両やハイブリッド車による「音があるレース」を世界各国で開催するための環境づくりを推進していく。

 2023年からは化石燃料の不使用を目的とし、非食品バイオマス由来のCNFをハルターマン・カーレス・ジャパンから購入し、参加全チームに供給する。

 このため7日には最終戦を終えたばかりのもてぎで公式テストを実施し、そこで各チームがこの燃料を使用して現行車両を走らせ、従来のハイオクガソリンとの比較を行った。

 GTAは最終的にはこれを水素から製造するe-fuelに切り替えていく方針で、このe-fuelの国産化を早期に実現するため、各種技術協力に取り組んでいき、2027年からはこの国産e-fuelでレースを行っていくという。

 タイヤの持ち込みセット数については2023年シーズンは300kmレースにおいてドライ5セット、ウェット6セットまでとする。これは従来よりも1セットずつ少ない本数だ。さらに2024年からはドライ4セット、ウェット5セットとする。これにより、タイヤの製造段階と輸送時に排出されるCO2を削減していく。

 GT500車両についても、2024年から導入される新型車両において各種燃費向上技術の開発を促進するほか、2027年から導入される新型車両においてはHEVなどの電動化技術の採用を検討する。採用する場合、ハイブリッドシステムは各メーカーの開発領域とせず、IMSAやWECに導入されるLMDh車両のように共通部品として供給される予定だ。

 これらの取り組みを通じ、スーパーGTは2030年中にシリーズ全体のCO2排出量の半減を目指していく。「音があるレース」をこれからも続けていくために。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

2022年シリーズチャンピオン会見 平峰一貴「僕を使ってくれたニッサン、ニスモ、星野監督に本当に感謝している」

GT500クラスドライバーズチャンピオン 平峰一貴(カルソニックIMPUL Z)

 「チャンピオンを取ることができて本当に嬉しく思います。これから数週間をかけて実感が湧いてくると思うんですけど。インパルに入って3年目を迎えますが、チャンピオンを取りたいけどなかなか取れないシーズンが続いていました。毎年チームメイトも違ったりで、今年バゲットさんが入ってくれて、凄く僕を奮い立たせてくれるというか、たくさん学ぶことができて嬉しく思います。今日のスタートを見ていても本当に強いなと思いました。19号車や17号車とバトルする場面がありましたが、本当にギリギリの戦いを見せてくれて、それでも生き残ってポジションを死守してくれて、僕に渡してくれました。本当にすごいドライバーだなと思っているし、今日も思いました」

 「僕のセカンドスティントは40ラップくらい行くからと前日から聞いていましたが、まあ長かったです。人生でこんなに長い40ラップはないなと思うぐらいでした。ただ僕の中では今回戦っているのは17号車と3号車だなと思っていましたし、後ろから17号車と3号車が来ているのは聞いていましたが、最後に1ミリでも前にいれば僕らがチャンピオンだと思っていたんで、とにかく強い気持ちを持って、最後まで戦い抜くぞ、ということを意識して戦っていました」

 「チェッカーを受けて、また勝手に涙が出てきました。ここまでに自分が挫折した一年が何年か前にありましたが、そこから這い上がってくるまでに僕を支えてくれた、いろんな人たちの顔が浮かび上がってきて、本当に感謝感謝です。そして僕を使ってくれたニッサン、ニスモさんと星野監督に本当に感謝しています」

GT500クラスドライバーズチャンピオン ベルトラン・バゲット(カルソニックIMPUL Z)

 「みんなに感謝したいし、最高の気分です。僕はスーパーGTに参戦して9年になります。最初は苦戦したし、ホンダに乗っている頃はたくさん勉強もさせてもらいました。今年はニッサンとインパルさんが快く迎えてくれましたが、才能ある方々が揃っている素晴らしいチームです。クルマも凄くいいし、星野監督のことは以前から尊敬していました。今年は本当に最高の一年になりました。ブリヂストンやチームのおかげで夢のようなシーズンになりました」

 「今日のレースを振り返ると、本当にタフな1日でした。2番手からのスタートで、いつもは前ばかりを気にして走っていますが、今日はチャンピオンシップを意識して、後ろの3号車や17号車の動きを気にしながら走っていました。19号車との戦いもあり、接触もありましたがなんとか戦い続けることができました。僕らの方が速かったんですけど、なかなか追い越すことができませんでした。セーフティーカーが入った時も、タイヤカスを拾ってしまって、それがなかなか落ちてくれなくて焦りました。17号車にもヘアピンで抜かれましたが、すぐに抜き返してピットに戻ることができました。ピット作業は素晴らしかったし、その後はチームメイトが40ラップも2位を保って走ってくれました。プレッシャーの中で素晴らしい走りを見せてくれました」

GT500クラスチームチャンピオン 星野一義監督(TEAM IMPUL)

 「どうもありがとうございます。周りの人たちから『27年ぶりだよ』と言われて、そんなに前だったのかな、と。ブリヂストンのタイヤ開発の方々にも大勢来ていただいていて、何年もチャンピオンを取れなくて申し訳ない思いでした」

 「今日はドライバーにはプレッシャーを与えないように、頑張れとも言わずに普通に送り出しました。ドライバーを信頼しているし、マシンもいいし、タイヤの摩耗もきちんとチェックしていたので、全然心配ありませんでした。スタートをバゲットにして、セカンドを平峰くんにしました。両方とも特徴があり、ほとんど絡んでなくて、すごくいいドライバーです。今日はパーフェクトなドライビングで感謝しています。スタッフも毎回トップレベルのピット作業をしているし、高橋(紳一郎工場長)をはじめとするスタッフの力、大駅(俊臣チーフエンジニア)も、(星野)一樹もすごく成長しているんで。成長していないのは僕ぐらいです。もう来年から僕は自宅にいて報告だけ聞いていようかな、と思うぐらいスタッフは育っています」

GT300クラスドライバーズチャンピオン 藤波清斗(リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R)

 「今シーズンは開幕戦から優勝できて、そこからいきなり60kg積んで、その後も1ポイント3kgということでウェイトが増えていく一方でした。フラストレーションが溜まることもありましたが、その中でもヨコハマタイヤさんをはじめ、チームの皆さんや近藤監督も条件の厳しい中すごく必死に取り組んでくださって、ドライバーとしてこれは絶対結果を出さなきゃな、という気持ちにさせていただきました」

 「ずっとシリーズトップできてたんで、このまま最後までトップでいられたらな、と思っていたんですが、予選でスバルさんのクラッシュを見た時に、自分達もいつこういうことが起きてもおかしくないんだな、と感じて、気を引き締めて決勝に臨みました。スタートは順調に行って、JPさんにバトンを渡しましたが、まさかね、今までタイヤが取れたことなんかなかったんですけど、ここで? っていうところでアクシデントがあって、戦線離脱かなあなんて思って部屋に戻ったんですけど、あと20周ちょいあったんで、最後までしっかり見届けたいなと思ってピットに戻って、神頼みじゃないんですけど、祈っていました」

 「一緒に頑張っていたヨコハマ勢が素晴らしいポテンシャルで追い上げてくれて、助けていただいた形で、なんとか奇跡のチャンピオンを取り戻すことができました。タイヤが取れた時にJPさんが必死で戻ってきてくれて、スタッフさんもスムーズに新しいタイヤをつけてくれてコースインできたので、ちょっとしたことかもしれないけど、そういう力が最後にもう一回チャンピオンを取り戻せたのかなと思います。チャンピオンを取り戻せて嬉しいですし、近藤監督をはじめJP選手やエンジニアの米林(慎一)さんやチームの皆さんに本当に感謝しています」

GT300クラスドライバーズチャンピオン ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R)

 「今日を振り返ると、ジェットコースターみたいに上がったり下がったりの盛りだくさんなレースだったと思います。自分達の手に負えないこともありましたが、あそこでSCでも出ないかな、何かチャンスがあるのかな、などと願いながら、それを信じて頑張りましたが、最後の20周くらいは無線でのコミニュケーションもなくなり、僕は自分のレースに集中して最後まで頑張ろうという気持ちで走っていました。最後に無線で『20位だったよ』と言われて、ああそうか、と思って3秒くらい経ったところで『僕らがチャンピオンだよ』と言われて非常に驚きましたし、どういうリアクションを取れば分からなくなって、泣きました」

 「非常に強いシーズンだったと思います。僕らはチャンピオンシップを獲得するためにベストを尽くしていました。今日はこんなことが起きましたが、それでも僕らを守る空の星があって、そのおかげで僕らは2年ぶりにチャンピオンを獲得できたのだと、嬉しく思います」

GT300クラスチームチャンピオン 近藤真彦監督(KONDO RACING)

 「昨日の予選でスバルがクラッシュしましたが、それを見ても全然喜べませんでした。2.5ポイント差しかなかったんですけど、スバルの前でゴールすれば僕らがチャンピオンだと思っていたし、2020年にチャンピオンをとって、2021年に2位になったこの二人のドライバーがいれば、絶対チャンピオンになれると思っていたんで、ライバル勢のクラッシュは本当に残念だなと思っていました」

 「その時にも『明日は我が身だな』みたいなことを実は思っていたんですが、決勝で本当にとんでもないことが起きてしまいました。そこで一度は部屋に戻って『これもレースかな』なんていろんなことを考えていたんですが、またピットに戻ってきたら、今度は一緒に開発を頑張ってきたヨコハマ勢の300が、よそのメーカーの300をグイグイ抜いてきて、自分達のポイントを少しずつ上げてってくれて、それでチャンピオンまで導いてくれたので、やっぱりレースは自分達だけでやっていないな、ということを強く感じました。レースの魅力というものを改めて肌で感じました」

 「今のGT300でチャンピオンを取ることは、GT500と同等か或いはそれ以上に難しいことだと思います。ライバルもたくさんいますしね。でもこの二人のドライバーが頑張って、チームも頑張って、ヨコハマタイヤも頑張ってくれているので、来年もチャンピオンを目指して、GT500でも星野監督のようにチャンピオンを目指していきたいと思います。今年一年本当にありがとうございました」

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

第8戦もてぎ優勝会見 山本尚貴「チーム国光とHRCの力を出し切れたレースになった」

GT500クラス優勝 No. 100 STANLEY NSX-GT

牧野任祐(TEAM KUNIMITSU)

 「自分のスティントはすごく順調にいってましたが、SCが入ってギャップがなくなってしまいました。それでもペース良く走ることができて、スーパーGTに出るようになってから一番気持ち良く走ることができたスティントでした。僕はすごく気持ち良く走らせてもらったんで、尚貴さんにはちょっと迷惑をかけてしまいました」

 「あっという間のシーズンだったなと思います。チーム国光に移籍して3年目のシーズンで、今年に関しては中盤戦でかなり苦労してしまいましたが、そこからチームの強さで巻き返すことができました。チャンピオンは取れませんでしたが、最終戦を勝って締めくくることができたので、来年にもつながると思いますし、来年タイトルを取り返せるように明日から頑張ります」

山本尚貴(TEAM KUNIMITSU)

 「まずはタイトルを獲得されたチームインパルと二人のドライバーに祝福を贈りたいと思います。僕たちは勝つことを一番に考えてレースを行いましたが、前半の牧野選手が素晴らしい走りでぶっちぎってくれて、このままピットに入ればチームも余裕を持って作業できるし、僕も少しでも楽に戦えるなと思ったんですが、大きいアクシデントがあって、ドライバーがみんな無事だったのは良かったんですけど、水を差された感じはありました」

 「課題だったウォームアップも非常に良かったですし、そこからは後続を見ながらの走りになりましたが、燃料が予定していた量まで入り切っていなかったようで、足りないかもしれないと無線で言われ、そこからほぼほぼリフト・アンド・コーストしながら燃費走行に徹していました。そうすることによって後続に差を詰められたり、ペースを落とすことでタイヤのコンディションが悪くなるので、そこは緩急をつけて、自分の経験を活かしながらなんとしてでも勝って締めくくれるようにと、そういう思いで走りました。タイトルは取れませんでしたが、チーム国光とHRCの力を出し切れたレースになったかなと思います。牧野選手にも感謝していますし、チームとしても最高の締めくくりができたと思います」

 「ここ数年ずっとチーム国光はタイトル争いを繰り広げていて、今年もチャンピオンは逃したものの、ランキングでトップ3で終わることができたので、また今年も強さを証明することができたと思います。そんなチームで走ることができて幸せに思います。来年もこのチームで牧野選手と戦うことができれば、来シーズンこそはタイトルを取り返して国光さんにいい報告をできればと思いますね」

GT300クラス優勝 No. 55 ARTA NSX GT3

木村偉織(ARTA)

 「初めてのポールスタートで緊張しっぱなしでした。本当は1位で逃げ切りたかったんですが、難しくて。でもやれるだけやりきって武藤さんに渡したので、後は祈るだけでした」

 「ARTAというチームで乗せてもらえると聞いた時は、すごく嬉しかったと同時に責任を感じていました。前半戦は全然うまくいかなくて、後半戦もトラブルもあったり、自分自身の弱さもあったりしましたが、最後の最後にいい仕事ができ、チームともいい関係やコミニュケーションができ、勉強の一年でした。GTもすごくたくさんのファンが来てくれるレースで、そこに参加できてみんなにパワーをあgwられる存在にちょっとでも慣れたら嬉しいと思っています。来年もシートがあれば引き続き頑張っていきたいです」

武藤英紀(ARTA)

 「木村選手が後ろとのギャップを築いてくれたので、僕はアウトラップから落ち着いてレースを築いていけたかな、と思います。ただ想像以上に路面温度に対して選んだタイヤが柔らかかったので、後半はペースを維持するのが厳しかったです。それでもチームとコミニュケーションを取りながら、マージンを生かして優勝することができました」

 「またGT300にARTAで走れる、木村選手と一緒にということで、楽しみにしていたシーズンでした。途中トラブルもあったりして、完走できないみたいなレースがずっと続いていましたが、最後に優勝で終われて本当に良かったなと思います。GT300はいろんな自動車メーカーが鎬を削って争うということで、GT500とは違う難しさがあるなと思いました」

Text: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

第8戦もてぎ決勝 大波乱のレースを制したのはSTANLEY NSX-GT TEAM IMPULが27年ぶりの栄冠に輝く

GT500クラスでチャンピオンを獲得したカルソニックIMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)

GT300クラスでチャンピオンを獲得した

 2022オートバックス スーパーGT第8戦「もてぎGT300kmレース グランドファイナル」の決勝が11月6日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで行われ、GT500クラスはNo. 100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)がポール・トゥ・ウィンで今季初優勝を達成。No. 12 カルソニックIMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が2位に入ったことにより、平峰/バゲット組がドライバーズチャンピオンを獲得した。GT300クラスもまたポールポジションからスタートしたNo. 55 ARTA NSX GT3(武藤英紀/木村偉織)が今季初優勝。ドライバーズチャンピオンは藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(No. 56 リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R)が2年ぶりに獲得している。

(天候:晴れ 路面:ドライ 観客動員数:予選日13,500人/決勝日26,000人/大会総入場者数39,500人) 

 第8戦決勝は午後1時より栃木県警の5台の白バイ、5台のパトカー(NSX、Z、GT-R、LC500、インプレッサ)の先導によるパレードラップに続いて63周で行われた。この日の気温は17℃、路面温度は30℃だ。

GT500クラスのスタートシーン

 ポールシッターの牧野任祐(STANLEY NSX-GT)がトップで1コーナーへ飛び込む。予選2番手の国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)は3コーナーでベルトラン・バゲット(カルソニックIMPUL Z)にインを突かれたものの、すぐに抜き返して2位でコントロールラインに戻ってきた。その後方では千代勝正(CRAFTSPORTS MOTUL Z)が5コーナーで野尻智紀(ARTA NSX-GT)と接触、8号車がスピンアウトし、最後尾に後退してしまった上、千代に対してはドライビングスルーペナルティが課せられ、こちらも後方に沈んでしまった。

 トップに立った牧野は後続との差を着実に広げていく。5周を終えた時点で2位国本との差は7秒199だ。この時点で2位国本、3位バゲットの差は0秒814だ。

 ところが9周目に入ったところで坪井翔(au TOM'S GR Supra)が3コーナー立ち上がりで永井宏明(apr GR86 GT )と接触。たまらずスピンした30号車に後続が次々に衝突する多重クラッシュが発生した。このアクシデントで佐々木大樹(リアライズコーポレーションADVAN Z)が4コーナーのイン側でストップ。ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH Z)も予定外のピットインを強いられ、中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)もピットへ。これによりフルコースイエローが宣言される。

 さらにこのアクシデントでダメージを負ったNo. 25 HOPPY Schatz GR Supraからコース上にオイルが撒かれたため、トップが10周を終えたところでセーフティーカーが入った。これで牧野の築き上げた大量リードはリセットされてしまった。

 セーフティーカーランの最中にクインタレッリは修理を終えて3周遅れでコースに復帰。ところが隊列が14周目を終えようとしたところで2台のGT300車両が衝突により大破するアクシデントが発生してしまう。

 この影響でセーフティーカーランは20周目までつづき、21周目にようやくリスタート。すかさず松下信治(Astemo NSX-GT)がヘアピンでバゲットのインをつき、ダウンヒルストレートで並びかけるが、バゲットはこれを退けて3位を守り切った。

 規定周回数の3分の1を超えた22周目には2位のNo. 19 WedsSport ADVAN GR Supraがピットイン。No. 16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT、No. 8 ARTA NSX-GT、No. 38 ZENT CERUMO GR Supra、そしてNo. 3 CRAFTSPORTS MOTUL Zがこれに続き、19、3、16、8の順でピットアウトしていく。ここで高星明誠(CRAFTSPORTS MOTUL Z)はアウトラップのうちに阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)抜いて順位を一つ上げてきた。

 続いてトップのNo. 100 STANLEY NSX-GTが23周終わりでピットイン。No. 12 カルソニックIMPUL Z、No. 14 ENEOS X PRIME GR Supraもこれに続いた。

 No. 17 Astemo NSX-GTは24周終わりでピットイン。No. 37 KeePer TOM'S GR Supraもこれに続いた。

 ここで塚越広大(Astemo NSX-GT)は平峰一貴(カルソニックIMPUL Z)の後ろでコースインするが、後ろからきた山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra)に先行を許してしまう。

 さらに塚越は高星の猛追を受ける。コースの各所で並びかけてくる高星を塚越は何度も退けながら周回を重ねていく。

 25周を終えた時点の順位は、まだピット作業を済ませていないNo. 36 au TOM'S GR Supraをトップに、No. 100 STANLEY NSX-GTが2位、No. 12 カルソニックIMPUL Zが3位につけ、No. 14 ENEOS X PRIME GR Supraが4位に続く。ポイントリーダーのNo. 3 CRAFTSPORTS MOTUL Zは6位まで挽回してきた。一方、最初のスティントで2位を走っていたNo. 19 WedsSport ADVAN GR Supraは7位まで順位を落としてしまっていた。

30周を終わったところで山本と平峰の差が0秒970に接近。31周終わって山本と平峰の差は0秒482に迫ってきた。100号車はピット作業の際に予定していた量の燃料が入っておらず、山本は燃費を意識しながらの難しいドライビングを強いられていたのだ。

 37周目にようやくNo. 36 au TOM'S GR Supraがピットイン。坪井からジュリアーノ・アレジに交代する。これでNo. 100 STANLEY NSX-GTが再びトップに立ち、No. 12 カルソニックIMPUL Zも2位に浮上した。

 その後も山本と平峰はコンマ5秒程度の間隔で周回を重ねていき、山下もそこに迫ってくる。その後方では51周目の1コーナーで高星が遂に塚越を抜いて4位に浮上してきた。

GT500クラス優勝はSTANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)

GT500クラス決勝で2位に入りチャンピオンを獲得したカルソニックIMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)

GT500クラス決勝3位はENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)

 山本は周回遅れを巧みに利用して平峰との差を広げにかかるが、平峰も諦めずに食らいつく。それでも山本は最後まで平峰に追撃のチャンスを与えずに63周を走り切り、No. 100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)が今季初優勝を飾った。

 2位はNo. 12 カルソニックIMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)、No. 14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)が3位に入った。

 ここまでドライバーズランキングでトップだったNo. 3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)は4位と表彰台にあと一歩届かず。これによりドライバーズポイントは平峰/バゲット組が70.5、千代/高星組が66、山本/牧野組が62となり、2022年のドライバーズチャンピオンは平峰/バゲット組が、チームタイトルもTEAM IMPULが獲得することになった。

 TEAM IMPULのチャンピオン獲得は1995年の全日本GT選手権で影山正彦が獲得して以来。実に27年ぶりの快挙だ。 

GT300クラスのスタートシーン

 GT300クラスの優勝争いとチャンピオン争いはGT500クラス以上に目まぐるしい展開となった。

 まずはスタートでポールポジションの木村偉織(ARTA NSX GT3)がホールショットを決めるが、3コーナーで小林崇志(UPGARAGE NSX GT3)がアウトから木村を捉え、序盤トップを快走する。3位には片岡龍也(グッドスマイル初音ミクAMG)がつける。

 それでも木村は諦めずに小林のテールに食らいつく。6周を終えてもなお小林のリードはわずか0秒739だ。  

 その後方では4周目のダウンヒルストレートで安田裕信(GAINER TANAX GT-R)が井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)をインから抜いて16位に。続いて青木孝行(RUNUP RIVAUX GT-R)も5周目の2コーナー立ち上がりで井口を捉えた。これでBRZは18位に後退。その後もどんどん順位を落としていった。

 8周目には永井宏明(apr GR86 GT )がGT500車両との接触からスピンするアクシデントが発生。これに複数台のGT500車両のほか松井孝允(HOPPY Schatz GR Supra)も巻き込まれ、コース上にオイルを撒いてしまう。これによりセーフティーカーが導入された。

 そして隊列が14周目を終えようとしたところでさらに大きなアクシデントが発生した。17位を走っていた冨林勇佑(マッハ車検エアバスターMC86マッハ号)に中山友貴(apr GR SPORT PRIUS GT)が乗り上げたのだ。このアクシデントによりフロントを大破した31号車の中山は自力でクルマを降りたが、リヤに大きなダメージを負った5号車の富林はドクターの手を借りてクルマを降りることになった。相当な衝撃を受けているのだろう。

 車両回収ののち、レースは21周目からリスタート。

26周目を終えたところでトップのNo. 18 UPGARAGE NSX GT3はピットイン。小林崇志から太田格之進へ交代するが、ここでピットアウトに手間取って大きく順位を落としてしまった。

 これで再びトップに立ったNo. 55 ARTA NSX GT3は35周目まで引っ張ってようやくピットイン。木村偉織から武藤英紀に交代してそのままトップでコースに復帰した。2位には吉田広樹(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)が浮上し、富田竜一郎(TANAX GAINER GT-R)が3位につける。ポイントリーダーのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R)は着実に順位を上げて4位に浮上してきた。

 この順位でレースが終われば藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組が60pt、大草りきが57pt、川合孝汰が57ptとなり、藤波/オリベイラ組がチャンピオンを獲得する。

 ところが56号車は43周目の3コーナーで右フロントタイヤがバーストし、4コーナー立ち上がりでホイールが脱落するという不運に見舞われる。なんとかピットにたどり着き、新しいタイヤを装着するオリベイラだったが、その後もペースが上がらず19位でこのレースを終えてしまうことになった。

 これで大草にチャンピオンの座が転がり込むかに思われたが、10号車を駆る富田の背後には56号車と同じヨコハマタイヤを履く松浦孝亮(Bamboo AirwaysランボルギーニGT3)が迫ってきた。必死に抵抗を試みる富田だったが、松浦は52周目の3コーナーで富田を捉えて3位に浮上すると、57周目の90度コーナーでは52号車の吉田をも捉えて2位に浮上してきた。

 富田はその後もペースが上がらず、徐々に順位を落としていき、最後は8位でチェッカー。最終的に49ポイントでシーズンを終えることになった。

 さらに52号車も3位に後退したことにより川合の獲得ポイントは48に留まったため、このレースをノーポイントで終えた藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが2020年以来2年ぶりにドライバーズチャンピオンを獲得。チームタイトルもKONDO RACINGのものとなった。

GT300クラス優勝はARTA NSX GT3(武藤英紀/木村偉織)

GT300クラス決勝2位はBamboo AirwaysランボルギーニGT3(松浦孝亮/坂口夏月)

GT300クラス決勝3位は埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)

 一方、レースはピットストップ後にトップに返り咲いたNo. 55 ARTA NSX GT3(武藤英紀/木村偉織)がそのまま後続に4秒048の差をつけて60周を走り切り、今季初優勝を達成。

 2位にNo. 87 Bamboo AirwaysランボルギーニGT3(松浦孝亮/坂口夏月)が入り、No. 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)が3位という結果となった。

 2022オートバックス スーパーGTはこのレースを以て全日程を終了。明日の公式テストで2023年に向けた準備に入る。なおこのテストでは既報のとおり、来シーズンから参加全チームが使用するカーボンニュートラル燃料の走行テストが予定されている。

 2023シーズンの開幕は4月15〜16日。岡山国際サーキットで第1戦が行われる。

GT500クラスの表彰式

GT300クラスの表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

第8戦もてぎ決勝結果

■GT500クラス

MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2022/11/06) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT500 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireWHLapTimeBehindGap
1100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM KUNIMITSU
BS632:04'58.929--
212平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
カルソニックIMPUL Z
NISSAN Z GT500
TEAM IMPUL
BS632:05'00.141 1.212 1.212
314大嶋 和也
山下 健太
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS632:05'00.817 1.888 0.676
4*3千代 勝正
高星 明誠
CRAFTSPORTS MOTUL Z
NISSAN Z GT500
NDDP RACING
MI632:05'01.724 2.795 0.907
517塚越 広大
松下 信治
Astemo NSX-GT
Honda NSX-GT
Astemo REAL RACING
BS632:05'14.93416.00513.210
637サッシャ・フェネストラズ
宮田 莉朋
KeePer TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer TOM'S
BS632:05'25.40526.47610.471
719国本 雄資
阪口 晴南
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH632:05'32.86833.939 7.463
88野尻 智紀
福住 仁嶺
ARTA NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS632:05'39.22440.295 6.356
936坪井 翔
ジュリアーノ・アレジ
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS632:05'44.19445.265 4.970
1038立川 祐路
石浦 宏明
ZENT CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ZENT CERUMO
BS632:05'48.96550.036 4.771
1116笹原 右京
大湯 都史樹
Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM Red Bull MUGEN
DL632:06'10.1301'11.20121.165
1264伊沢 拓也
大津 弘樹
Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
Modulo Nakajima Racing
DL632:06'11.7121'12.783 1.582
13*23松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z GT500
NISMO
MI602:05'02.2683Laps3Laps
---- 以上規定周回数(70% - 44Laps)完走 ----
-24佐々木 大樹
平手 晃平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z GT500
KONDO RACING
YH813'36.67755Laps52Laps
-39関口 雄飛
中山 雄一
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS813'37.20155Laps 0.524
  • Fastest Lap: CarNo. 100 牧野任祐(STANLEY NSX-GT) 1'38.350 (3/22) 175.74 km/h
  • CarNo. 3は、SpR13.1.a(CarNo. 8への衝突)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 23は、SpR27.3.(ピットストップ時のエンジン不停止)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。

■GT300クラス

MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2022/11/06) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT300 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireWHLapTimeBehindGap
155武藤 英紀
木村 偉織
ARTA NSX GT3
Honda NSX GT3
ARTA
BS602:05'07.068--
287松浦 孝亮
坂口 夏月
Bamboo AirwaysランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH602:05'11.116 4.048 4.048
352吉田 広樹
川合 孝汰
埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS602:05'15.272 8.204 4.156
418小林 崇志
太田 格之進
UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH602:05'18.29111.223 3.019
588小暮 卓史
元嶋 佑弥
Weibo Primezランボルギーニ GT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH602:05'28.57921.51110.288
696新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL602:05'31.51924.451 2.940
74谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH602:05'32.18125.113 0.662
810富田 竜一郎
大草 りき
TANAX GAINER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL602:05'32.18525.117 0.004
97荒 聖治
アウグスト・ファルフス
Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW Team Studie × CSL
MI602:05'57.95050.88225.765
10360青木 孝行
名取 鉄平
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH602:05'58.38351.315 0.433
1160吉本 大樹
河野 駿佑
Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL602:06'04.04456.976 5.661
122加藤 寛規
堤 優威
muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS602:06'13.6551'06.587 9.611
13*6片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
Team LeMans Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
Team LeMans
YH602:06'21.9741'14.906 8.319
1411安田 裕信
石川 京侍
GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL602:06'26.9001'19.832 4.926
159木村 武史
ケイ・コッツォリーノ
PACIFIC hololive NAC Ferrari
Ferrari 488 GT3
PACIFIC CARGUY Racing
YH602:06'33.7321'26.664 6.832
1650山下 亮生
阪口 良平
Arnage MC86
TOYOTA 86 MC
Arnage Racing
YH602:06'33.8831'26.815 0.151
17244佐藤 公哉
三宅 淳詞
HACHI-ICHI GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
Max Racing
YH2602:06'34.0741'27.006 0.191
1865蒲生 尚弥
篠原 拓朗
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS602:06'34.4021'27.334 0.328
19*56藤波 清斗
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH602:06'42.8431'35.775 8.441
2061井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL592:04'22.7311Lap 1Lap
2120平中 克幸
清水 英志郎
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
DL592:05'07.2941Lap 44.563
2222和田 久
城内 政樹
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH592:06'34.8661Lap 1'27.572
2348井田 太陽
田中 優暉
植毛ケーズフロンティアGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH592:06'47.1141Lap 12.248
---- 以上規定周回数(70% - 42Laps)完走 ----
-5冨林 勇佑
平木 玲次
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH1328'57.31947Laps46Laps
-*31嵯峨 宏紀
中山 友貴
apr GR SPORT PRIUS GT
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV
apr
BS1328'58.40647Laps 1.087
-30永井 宏明
織戸 学
apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
YH713'34.63753Laps6Laps
-25松井 孝允
野中 誠太
HOPPY Schatz GR Supra
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH2713'35.35853Laps 0.721
  • Fastest Lap: CarNo. 55 木村偉織(ARTA NSX GT3) 1'47.734 (23/34) 160.43km/h
  • CarNo. 6は、SpR25.6.(ウォームアップ走行中のタイヤ脱落)により、罰金100,000円を科す。
  • CarNo. 31(中山友貴)は、SpR付則-3.13.(SC中のCarNo. 5への追突)により、ペナルティーストップ90秒(リタイアにつき未消化)および、罰金100,000円を科す。
  • CarNo. 11(安田裕信)は、H項2.10.14(SC中のピットレーン信号無視)により、ペナルティーストップ10秒を科した。
  • CarNo. 56は、SpR25.6.(走行中のタイヤ脱落)により、罰金100,000円を科す。

SUPER GT

第8戦もてぎポールポジション会見 牧野任祐「めちゃめちゃ叫んでいたので、今も喉が痛い」

GT500クラスポールポジション No. 100 STANLEY NSX-GT

山本尚貴(TEAM KUNIMITSU)

 「あまり予選でこんなに喜んだことはないぐらいに興奮しました。ここまでなかなかうまくいかなかった中で、この最終戦のこのタイミングでポールポジションを取ることが出来て、ドライバーの二人もそうですがチームとしても強さを見せることができて会心のポールポジションだったなと。今までのGT500のポールポジションの中でも一番嬉しかったなというぐらい、最高のポールポジションでした」

 「今週末はロングランの方が調子がいいんですが、それも明日のコンディションに合うかどうかがわからないので、明日のコンディションにしっかり合わせることが大事ですし、直接チャンピオンを争っている12と3が後ろにいます。Q2のアタックを見ても、特に3号車のウォームアップは速いと思うので、明日のスタートで仕掛けてくる可能性が十分あります。12号車も勢いのあるチームとドライバーなので。そこはしっかり警戒しつつ、逃げ切るだけですね。僕らは自力でチャンピオンを勝ち取る可能性はゼロなので、二人で今年ちゃんと勝って、みんなで祝いたいです。それを考えてレースしたいです」

牧野任祐(TEAM KUNIMITSU)

 「純粋にポールポジションが取れて本当に嬉しいです。前戦のオートポリスで、ギリギリで取れなかった悔しい思いがありました。あったんですが、Q1の尚貴さんのタイムを見た時は『勘弁してくれよ』と思いました。でも今はポールポジションが取れてホッとしています」

 「今週は僕が専有を走ったんですが、計測を2周行って、2周目でベストが出たので、だったら最初から1周目は感触を確かめに行って、2周目でどん、と行こうと思っていました。そこはプラン通りでした」

 「(ポールを取った後は)めちゃめちゃ叫んでいたので、今も喉が痛いです」

 「チャンピオンシップのこともありますけど、まずは尚貴さんが言ったようにちゃんと勝って、いいシーズンの終わり方をしたいかなと思います。後はどうなるかわかりませんけど、まずは勝ちに行きます」

GT300クラスポールポジション No. 55 ARTA NSX GT3

武藤英紀(ARTA)

 「ポールを取れたことが非常に嬉しいです。ここまでの流れを考えると、最終戦で取ることができて良かったなというのが率直な感想です」

 「Q1に関しては、タイヤのウォーミングアップに午前中は課題を感じていたんですけど、幸い太陽が出て路面温度が上がってくれたので、タイヤさえ暖まれば良いアタックができるんじゃないかなと思いっていました。ミスもなく、そんなに良い走りでもなかったんですけど、Q2に進むには充分なタイムだったので良かったです」

木村偉織(ARTA)

 「ポールを取れて素直に嬉しいです。赤旗もあり、イレギュラーな予選でしたし、初めてQ2を担当させていただくということですごくプレッシャーを感じていましたが、結果としてポールが取れて良かったです。走りにはミスもありましたが、この結果を素直に喜びたいと思います」

 「予選再開後はアウトラップのあとは2周しか計測できないって聞いていたので、タイヤの状況がどうだかわからなかったんですが、アウトラップからガンガン攻めて暖めに行って、アタックもフルプッシュで最後まで走り続けようと考えました。タイヤ自体は冷え切っていなくて、待っている間に芯まで熱が入ったので、我々にとっては有利な展開になったと思います」

Text: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

第8戦もてぎ公式予選 牧野任祐渾身の1周! No. 100 STANLEY NSX-GTが今季初のPP獲得

GT500クラスポールポジションはSTANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)

GT300クラスポールポジションはARTA NSX GT3(武藤英紀/木村偉織)

 2022オートバックス スーパーGT第8戦「もてぎGT300kmレース グランドファイナル」の公式予選が11月5日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで行われ、GT500クラスはNo. 100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)が、GT300クラスはNo. 55 ARTA NSX GT3(武藤英紀/木村偉織)が、いずれも従来のコースレコードを上回るタイムを叩き出してポールポジションを獲得した。

 公式予選は午後2時20分よりノックアウト方式で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。

予選Q1 No. 100 STANLEY NSX-GTがトップ通過

 GT500クラスの予選Q1は午後2時53分に走行開始。まずは千代勝正(CRAFTSPORTS MOTUL Z)がアウトラップに続いてウォームアップラップ1周で1分36秒129を記録。ミシュランタイヤのウォームアップ性能の良さを窺わせる。

 これをウォームアップ2周でアタックに入ったのヨコヤマタイヤの佐々木大樹(リアライズコーポレーションADVAN Z)と山本尚貴(STANLEY NSX-GT)が相次いで上回り、佐々木が1分35秒762で2番手、山本が1分35秒615でトップに立つ。山本のタイムは従来のコースレコードである1分35秒550(野尻智紀/ARTA NSX-GT、2018年第8戦Q2)に迫るものだ。

 佐々木はさらに次の周でもアタックを行い、1分35秒736までタイムを縮めてきた。続いて同じヨコヤマタイヤを履く国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)がウォームアップ3周で1分35秒924を記録して3番手につける。チェッカー直前にはウォームアップ4周の大湯都史樹(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)が1分35秒951で4番手に飛び込んできた。

 以下、大津弘樹(Modulo NSX-GT)、野尻智紀(ARTA NSX-GT)、千代勝正(CRAFTSPORTS MOTUL Z)そして平峰一貴(カルソニックIMPUL Z)の8台がQ2に進出した。

 一方、タイトル争いの可能性を残す松下信治(Astemo NSX-GT)、山下
山下、宮田莉朋(KeePer TOM'S GR Supra)がここでノックアウトされてしまった。これによりポール・トゥ・ウィンが必須条件だった大嶋/山下組のチャンピオンの可能性は完全に消滅した。

 GT300クラスA組の公式予選は午後2時20分走行開始。まずは富田竜一郎(TANAX GAINER GT-R)がアウトラップ、ウォームアップラップに続いて3周目に1分45秒939をマーク。続いて元嶋佑弥(Weibo Primezランボルギーニ GT3)がウォームアップ2周に続いて4周目に1分46秒237。藤波清斗(リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R)も4周目に1分45秒985。武藤英紀(ARTA NSX GT3)は5周目に1分46秒039を記録した。

 この結果、トップは富田。2番手に藤波そして武藤が3番手という結果に。

 また谷口信輝(グッドスマイル初音ミクAMG)も1分46秒504を記録して8番手でQ2進出を果たした。

 一方、安田裕信(GAINER TANAX GT-R)は1分46秒805で10番手。GT300クラスのコースレコードホルダーであり、今回No. 360 RUNUP RIVAUX GT-Rからスポット参戦を果たした名取鉄平は1分46秒646で惜しくも9番手で予選を終えている。

今季初参戦の名取鉄平(RUNUP RIVAUX GT-R)はQ1で敗退

 B組の公式予選は午後2時38分に走行を開始。まずは井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)がウォームアップ2周で1分45秒863をマークしてトップに立ち、ケイ・コッツォリーノ(PACIFIC hololive NAC Ferrari)が1分45秒886で2番手につける。

 これに対し、セッション終盤にウォームアップ3周でアタックに入った小林崇志(UPGARAGE NSX GT3)が1分45秒351を叩き出し、見事トップでQ2進出を果たす。同じくウォームアップ3周でアタックし1分45秒674を出した篠原拓朗(LEON PYRAMID AMG)が2番手につけ、井口は3番手でQ2に進むことになった。

 高木真一(K-tunes RC F GT3)も終了間際に1分45秒995を叩き出して5番手。最後に冨林勇佑(マッハ車検エアバスターMC86マッハ号)が1分46秒115で6番手に滑り込んだ所で走行は終了したが、この冨林のアタックにおいて走路外走行があったとしてタイムが抹消されてしまう。

 それでも冨林は4周目に1分46秒719をマークしており、8番手に踏みとどまってQ2進出をものにした。

予選Q2  コースレコード更新でNo. 100 STANLEY NSX-GTがPPを獲得

 GT500クラスの予選Q2は午後3時44分に走行開始。日が傾き、路面温度は18℃という難しいコンディションでの走行となった。

 まずは今季4度のPP獲得を誇る阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)が1分35秒306を記録、続いて高星明誠(CRAFTSPORTS MOTUL Z)が1分35秒916を叩き出す。

 続々とコースに出ていくライバルたちを尻目に残り6分30秒でようやく動き出した高星。千代に続いてミシュランのウォームアップ性能に自信があるのか。

 公式練習の終了間際にトップタイムを叩き出したベルトラン・バゲット(カルソニックIMPUL Z)は、区間ベストを叩き出しつつもタイムは1分35秒752と阪口にあと一歩及ばない。

 しかし最後にアタックに入った牧野任祐(STANLEY NSX-GT)はセクター1で23秒925というダントツのタイムを記録すると、セクター2、セクター3でも自己ベストを更新、最後のセクター4も全体ベストで締めくくり、1分35秒194を叩き出し、野尻の持つコースレコードを更新してみせた。

 これによりNo. 100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)は今季初のポールポジションを獲得。逆転チャンピオン獲得に向けて貴重な1ポイントを手にした。

 予選2番手はNo. 19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)が入り、ドライバーズランキング2位のNo. 12 カルソニックIMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が3番手。

 ポイントリーダーのNo. 3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)は4番手から明日の決勝を戦うことになった。

GT500クラス予選2位はWedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)

GT500クラス予選3位はカルソニックIMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)

 GT300クラスの予選Q2はウォームアップ1周でアタックに入った山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)が最終コーナー立ち上がりで縁石に乗り上げ、まさかのスピン。ピットウォールにリヤから激しくぶつかってそのままストップしてしまった。これによりセッションは残り4分で赤旗中断となってしまう。クルマを降り、がっくりと項垂れる山内。

山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)はアタックラップでクラッシュ

 大破した61号車を回収した後、予選Q2は午後3時31分より残り時間5分で再開となった。一斉にコースに飛び出していく15名のドライバー。もうタイヤにじっくり熱を入れている時間はない。

 まずは木村偉織(ARTA NSX GT3)がウォームアップ1周で1分45秒904をマーク。これを太田格之進(UPGARAGE NSX GT3)が1分45秒121で上回ってトップに立つ。アウグスト・ファルフス(Studie BMW M4)は1分45秒938で3番手だ。

 しかし木村は2周連続でアタックに入っており、次の周で1分44秒798までタイムを上げて再びトップに躍り出た。一方、太田はそのままピットへ。最後に片岡龍也(グッドスマイル初音ミクAMG)が1分45秒170を記録したところでチェッカー。

 この結果、GT300クラスはNo. 55 ARTA NSX GT3(武藤英紀/木村偉織)がポールポジションを獲得。No. 18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進)が2番手につけ、No. 4 グッドスマイル初音ミクAMG(谷口信輝/片岡龍也)が3番手という結果になった。

GT300クラス予選2位はUPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進)

GT300クラス予選3位はグッドスマイル初音ミクAMG(谷口信輝/片岡龍也)

 一方、ポイントリーダーのオリベイラは公式練習でコースレコードを上回るこうタイムを記録していたが、このQ2でのタイムは1分45秒985にとどまり、No. 56 リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)はまさかの7番手で予選を終えている。

 最後に栄冠を手にするのは果たしてどのチームなのか。第8戦決勝は6日の午後1時より63周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

第8戦もてぎノックアウトQ2結果

■GT500クラス

MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2022/11/05) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT500 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGapkm/h
1100牧野 任祐STANLEY NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM KUNIMITSU
BSR1'35.194--181.562
219阪口 晴南WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YHR1'35.306 0.112 0.112181.348
312ベルトラン・バゲットカルソニックIMPUL Z
NISSAN Z GT500
TEAM IMPUL
BS1'35.752 0.558 0.446180.504
43高星 明誠CRAFTSPORTS MOTUL Z
NISSAN Z GT500
NDDP RACING
MI1'35.916 0.722 0.164180.195
524平手 晃平リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z GT500
KONDO RACING
YH1'36.000 0.806 0.084180.037
68福住 仁嶺ARTA NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS1'36.039 0.845 0.039179.964
764伊沢 拓也Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
Modulo Nakajima Racing
DL1'36.523 1.329 0.484179.062
8*16笹原 右京Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM Red Bull MUGEN
DL1'40.059 4.865 3.536172.734

■GT300クラス

MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2022/11/05) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT300 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGapkm/h
155木村 偉織ARTA NSX GT3
Honda NSX GT3
ARTA
BSR1'44.798--164.923
218太田 格之進UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YHR1'45.121 0.323 0.323164.416
34片岡 龍也グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YHR1'45.170 0.372 0.049164.340
465蒲生 尚弥LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BSR1'45.217 0.419 0.047164.266
588小暮 卓史Weibo Primezランボルギーニ GT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH1'45.757 0.959 0.540163.427
687松浦 孝亮Bamboo AirwaysランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH1'45.887 1.089 0.130163.227
756ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラリアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH1'45.985 1.187 0.098163.076
810大草 りきTANAX GAINER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL1'46.204 1.406 0.219162.740
952吉田 広樹埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS1'46.547 1.749 0.343162.216
106片山 義章Team LeMans Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
Team LeMans
YH1'46.759 1.961 0.212161.894
112加藤 寛規muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS1'47.081 2.283 0.322161.407
125平木 玲次マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH1'47.350 2.552 0.269161.002
139木村 武史PACIFIC hololive NAC Ferrari
Ferrari 488 GT3
PACIFIC CARGUY Racing
YH1'47.534 2.736 0.184160.727
147アウグスト・ファルフスStudie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW Team Studie × CSL
MI1'54.031 9.233 6.497151.569
1596新田 守男K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL1'59.12414.326 5.093145.089
1661山内 英輝SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DLdeleted---
  • GT500: 'R'マークは従来のコースレコード(1’35.550)を更新した。
  • GT300: 'R'マークは従来のコースレコード(1'45.654)を更新した。
  • CarNo. 16は、SpR-18.1(走路外走行)により、当該タイムを削除した。

SUPER GT

第8戦もてぎノックアウトQ1結果

■GT500クラス

MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2022/11/05) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 8 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosDriverCar
Maker Model
Team
TireWHTimeBehindGapkm/h
1100山本 尚貴STANLEY NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM KUNIMITSU
BS1'35.615--180.762
224佐々木 大樹リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z GT500
KONDO RACING
YH1'35.736 0.121 0.121180.534
319国本 雄資WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH1'35.924 0.309 0.188180.180
416大湯 都史樹Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM Red Bull MUGEN
DL1'35.951 0.336 0.027180.129
564大津 弘樹Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
Modulo Nakajima Racing
DL1'35.971 0.356 0.020180.092
68野尻 智紀ARTA NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS1'36.028 0.413 0.057179.985
73千代 勝正CRAFTSPORTS MOTUL Z
NISSAN Z GT500
NDDP RACING
MI1'36.129 0.514 0.101179.796
812平峰 一貴カルソニックIMPUL Z
NISSAN Z GT500
TEAM IMPUL
BS1'36.244 0.629 0.115179.581
---- 以上Q2進出 ----
923松田 次生MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z GT500
NISMO
MI1'36.390 0.775 0.146179.309
1017松下 信治Astemo NSX-GT
Honda NSX-GT
Astemo REAL RACING
BS1'36.440 0.825 0.050179.216
1114山下 健太ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS1'36.441 0.826 0.001179.214
1239関口 雄飛DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS1'36.590 0.975 0.149178.938
1338石浦 宏明ZENT CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ZENT CERUMO
BS1'36.754 1.139 0.164178.634
1437宮田 莉朋KeePer TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer TOM'S
BS1'36.886 1.271 0.132178.391
1536坪井 翔au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS1'37.006 1.391 0.120178.170
---- 以上基準タイム予選通過 ----

■GT300クラス(Aグループ)

MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2022/11/05) Knock Out Q1 Gr.A Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 8 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosDriverCar
Maker Model
Team
TireWHTimeBehindGapkm/h
110富田 竜一郎TANAX GAINER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL1'45.939--163.147
256藤波 清斗リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH1'45.985 0.046 0.046163.076
355武藤 英紀ARTA NSX GT3
Honda NSX GT3
ARTA
BS1'46.039 0.100 0.054162.993
488元嶋 佑弥Weibo Primezランボルギーニ GT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH1'46.136 0.197 0.097162.844
57荒 聖治Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW Team Studie × CSL
MI1'46.332 0.393 0.196162.544
66ロベルト・メルヒ・ムンタンTeam LeMans Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
Team LeMans
YH1'46.333 0.394 0.001162.542
787坂口 夏月Bamboo AirwaysランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH1'46.414 0.475 0.081162.418
84谷口 信輝グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH1'46.504 0.565 0.090162.281
---- 以上Q2進出 ----
9360名取 鉄平RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH1'46.646 0.707 0.142162.065
1011安田 裕信GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL1'46.805 0.866 0.159161.824
1130織戸 学apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
YH1'46.991 1.052 0.186161.543
12244三宅 淳詞HACHI-ICHI GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
Max Racing
YH21'47.137 1.198 0.146161.322
1325松井 孝允HOPPY Schatz GR Supra
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH21'47.558 1.619 0.421160.691
1422和田 久アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH1'48.777 2.838 1.219158.890
---- 以上基準タイム予選通過 ----

■GT300クラス(Bグループ)

MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2022/11/05) Knock Out Q1 Gr.B Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 8 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosDriverCar
Maker Model
Team
TireWHTimeBehindGapkm/h
118小林 崇志UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YHR1'45.351--164.057
265篠原 拓朗LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS1'45.674 0.323 0.323163.556
361井口 卓人SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL1'45.863 0.512 0.189163.264
49ケイ・コッツォリーノPACIFIC hololive NAC Ferrari
Ferrari 488 GT3
PACIFIC CARGUY Racing
YH1'45.886 0.535 0.023163.228
596高木 真一K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL1'45.995 0.644 0.109163.061
62堤 優威muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS1'46.248 0.897 0.253162.672
752川合 孝汰埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS1'46.539 1.188 0.291162.228
8*5冨林 勇佑マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH1'46.719 1.368 0.180161.954
---- 以上Q2進出 ----
920清水 英志郎シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
DL1'46.760 1.409 0.221161.892
1060吉本 大樹Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL1'46.902 1.551 0.142161.677
1131中山 友貴apr GR SPORT PRIUS GT
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV
apr
BS1'47.229 1.878 0.327161.184
1250阪口 良平Arnage MC86
TOYOTA 86 MC
Arnage Racing
YH1'47.246 1.895 0.017161.158
1348井田 太陽植毛ケーズフロンティアGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH1'48.886 3.535 1.640158.731
---- 以上基準タイム予選通過 ----
  • 'R'マークは従来のコースレコード(GT300: 1'45.654)を更新した。
  • CarNo. 5は、SpR-18.1(走路外走行)により、当該ラップタイムを削除した。

SUPER GT

第8戦もてぎ公式練習 GT500はカルソニック Z、GT300はリアライズGT-Rがトップタイム

公式練習:GT500クラストップタイムはカルソニックIMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)

公式練習:GT300クラストップタイムはリアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)

 2022オートバックス スーパーGT第8戦「もてぎGT300kmレース グランドファイナル」の公式練習が11月5日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで行われ、GT500クラスはNo. 12 カルソニックIMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)、GT300クラスはNo. 56 リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)がトップタイムを記録した。

公式練習:GT500クラス2位はRed Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)

公式練習:GT500クラス3位はCRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)

 公式練習は午前9時35分より混走85分、専有走行各クラス10分間で行われた。天候は晴れ。コースはドライだ。

 序盤トップに立ったのは阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)で1分36秒399。関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が1分36秒687で続き、平手晃平(リアライズコーポレーションADVAN Z)が3番手だ。

 開始から30分が経過した所で野尻智紀(ARTA NSX-GT)が1分36秒771を記録して3番手に。

 続いて38分が経過したところで高星明誠(CRAFTSPORTS MOTUL Z)が1分36秒391を記録してトップに浮上する。山本尚貴(STANLEY NSX-GT)も1分36秒607で3番手に上がってきた。

 その後は各車ロングランに入ったため、大きな順位の変動はないまま混走は終了するが、午前11時10分からの専有走行では、残り1分を切った所でベルトラン・バゲット(カルソニックIMPUL Z)が1分36秒213を叩き出してトップに躍り出た。

 続いて牧野任祐(STANLEY NSX-GT)も自己ベストを更新するが、タイムは1分36秒504にとどまる。

 そしてチェッカーフラッグが提示された直後に大湯都史樹(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)が1分36秒337で2位に食い込んできたところで公式練習は終了した。

公式練習:GT300クラス2位はWeibo Primezランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)

公式練習:GT300クラス3位はSUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)

 GT300クラスは、走行開始早々にジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R)がいきなりコースレコードを上回る1分45秒605を叩き出してトップに立つ。従来のレコードタイムは2021年に名取鉄平(UPGARAGE NSX GT3)が記録した1'45.654だ。その名取は今回No. 360 RUNUP RIVAUX GT-Rのセカンドドライバーとしてスポット参戦を果たしている。

 この時点での2番手は蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG)が1分46秒039。3番手は小暮卓史(Weibo Primezランボルギーニ GT3)で1分46秒090だ。

 残り1時間を切ったところで山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)が1分45秒888を記録して2番手に浮上してきたが、すぐに小暮が1分45秒861までタイムを縮めてBRZを上回った。

 その後、残り時間が31分を切ったところでNo. 87 Bamboo AirwaysランボルギーニGT3が東コースのピット出口辺りでストップしてしまったためにフルコースイエローが宣言されたが、直ちに車両は排除され、コースはオールグリーンとなった。ドライブしていたのは松浦孝亮だ。

 GT300クラスはこの順位のままラスト10分間の専有走行に入った。

 まずは太田格之進(UPGARAGE NSX GT3)が1分45秒958と自己ベストを更新して4番手に浮上。

 続いて川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)、清水英志郎(シェイドレーシングGR86 GT)も自己ベストを更新したものの、清水は15番手、川合は16番手と振るわず。

 結局トップ3は混走の順位のまま動かず、トップがNo. 56 リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R、2番手にNo. 88 Weibo Primezランボルギーニ GT3そしてNo. 61 SUBARU BRZ R&D SPORTが3番手で公式練習は終了している。

 スーパーGT第8戦はこのあと午後2時20分よりノックアウト方式で行われる。

Text: Kazihisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

第8戦もてぎ公式練習結果

■GT500クラス

MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2022/11/05) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT500 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
112平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
カルソニックIMPUL Z
NISSAN Z GT500
TEAM IMPUL
BS1'36.213--179.639
216笹原 右京
大湯 都史樹
Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM Red Bull MUGEN
DL1'36.337 0.124 0.124179.408
33千代 勝正
高星 明誠
CRAFTSPORTS MOTUL Z
NISSAN Z GT500
NDDP RACING
MI1'36.391 0.178 0.054179.307
419国本 雄資
阪口 晴南
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH1'36.399 0.186 0.008179.292
5100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM KUNIMITSU
BS1'36.504 0.291 0.105179.097
624佐々木 大樹
平手 晃平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z GT500
KONDO RACING
YH1'36.556 0.343 0.052179.001
739関口 雄飛
中山 雄一
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS1'36.687 0.474 0.131178.758
88野尻 智紀
福住 仁嶺
ARTA NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS1'36.711 0.498 0.024178.714
923松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z GT500
NISMO
MI1'36.716 0.503 0.005178.705
1014大嶋 和也
山下 健太
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS1'36.981 0.768 0.265178.216
1117塚越 広大
松下 信治
Astemo NSX-GT
Honda NSX-GT
Astemo REAL RACING
BS1'36.994 0.781 0.013178.192
1238立川 祐路
石浦 宏明
ZENT CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ZENT CERUMO
BS1'37.182 0.969 0.188177.848
1337サッシャ・フェネストラズ
宮田 莉朋
KeePer TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer TOM'S
BS1'37.255 1.042 0.073177.714
1464伊沢 拓也
大津 弘樹
Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
Modulo Nakajima Racing
DL1'37.485 1.272 0.230177.295
1536坪井 翔
ジュリアーノ・アレジ
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS1'37.589 1.376 0.104177.106

■GT300クラス

MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2022/11/05) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT300 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
156藤波 清斗
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH1'45.605--163.663
288小暮 卓史
元嶋 佑弥
Weibo Primezランボルギーニ GT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH1'45.861 0.256 0.256163.267
361井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL1'45.888 0.283 0.027163.225
418小林 崇志
太田 格之進
UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH1'45.958 0.353 0.070163.117
565蒲生 尚弥
篠原 拓朗
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS1'46.039 0.434 0.081162.993
687松浦 孝亮
坂口 夏月
Bamboo AirwaysランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH1'46.288 0.683 0.249162.611
74谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH1'46.388 0.783 0.100162.458
896新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL1'46.497 0.892 0.109162.292
955武藤 英紀
木村 偉織
ARTA NSX GT3
Honda NSX GT3
ARTA
BS1'46.751 1.146 0.254161.906
107荒 聖治
アウグスト・ファルフス
Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW Team Studie × CSL
MI1'46.849 1.244 0.098161.757
112加藤 寛規
堤 優威
muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS1'46.885 1.280 0.036161.703
1210富田 竜一郎
大草 りき
TANAX GAINER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL1'47.089 1.484 0.204161.395
136片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
Team LeMans Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
Team LeMans
YH1'47.103 1.498 0.014161.374
1411安田 裕信
石川 京侍
GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL1'47.203 1.598 0.100161.223
1520平中 克幸
清水 英志郎
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
DL1'47.214 1.609 0.011161.207
1652吉田 広樹
川合 孝汰
埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS1'47.346 1.741 0.132161.008
1760吉本 大樹
河野 駿佑
Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL1'47.348 1.743 0.002161.005
1850山下 亮生
阪口 良平
Arnage MC86
TOYOTA 86 MC
Arnage Racing
YH1'47.520 1.915 0.172160.748
199木村 武史
ケイ・コッツォリーノ
PACIFIC hololive NAC Ferrari
Ferrari 488 GT3
PACIFIC CARGUY Racing
YH1'47.600 1.995 0.080160.628
205冨林 勇佑
平木 玲次
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH1'47.648 2.043 0.048160.557
21360青木 孝行
名取 鉄平
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH1'47.652 2.047 0.004160.551
2225松井 孝允
野中 誠太
HOPPY Schatz GR Supra
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH21'47.728 2.123 0.076160.437
2331嵯峨 宏紀
中山 友貴
apr GR SPORT PRIUS GT
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV
apr
BS1'47.968 2.363 0.240160.081
2430永井 宏明
織戸 学
apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
YH1'47.979 2.374 0.011160.064
25244佐藤 公哉
三宅 淳詞
HACHI-ICHI GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
Max Racing
YH21'48.216 2.611 0.237159.714
2622和田 久
城内 政樹
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH1'50.191 4.586 1.975156.851
2748井田 太陽
田中 優暉
植毛ケーズフロンティアGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH1'50.484 4.879 0.293156.435

筑波・富士S-FJ選手権

第8戦筑波決勝ドライバーコメント 2位・アレックス「もうちょい頑張れば勝てたと思うが、デビュー戦としてはいい」

優勝 26号車・白崎稜(ZAPスタッフリソースED)

優勝した白崎稜(ZAPスタッフリソースED)

 「途中自分のシフトミスが再発してしまったので、それは反省です。ただラップタイム自体はまわりより速かったかなと思うので、そこは、まぁよしとするんですけれど。次のレースは日本一決定戦なので、このミスはなくして次に挑みたいと思います」

2位 73号車・センドラ フナト アレックス ショウタ(Deep-R・10V・ED)

決勝2位のルーキーセンドラ・フナト・アレックス・ショウタ(Deep-R・10V・ED)

 「白崎選手が最後の方でミスして、あ、これは追いつけるかな、と思ったんですけれど、やっぱりそのまま。向うはミスしないで走り切れたので、その速さがあるために勝てなかったのだなと思います。ただ最初の方けっこう離されちゃって、これはちょっと、守るのも、後ろの方来るかな? と思ったのですけど、意外とペースをコンスタントに58秒台に入れておけば大丈夫かな、と思って、あまり攻め込まないで、攻めるとタイヤがすぐ終わっちゃうので、コンスタントに、追いつこうとしないで、ペースが落ちないように走ろうと思って、レースが終わりました。もうちょい頑張れば勝てたのかなと思いましたけど、デビュー戦としてはいいのかな、と思います。来年はフル参戦を目指しています」

3位 53号車・安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)

決勝3位の安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)

 「予選で感じていたこと(問題)は改善されずに終わってしまったという感じですね、何も起きることもなく。(中盤は前と差が詰まった?)アレックス選手もミスしているところがあって、その部分で追いついたというだけで、やっぱり彼が普通に走ったら置いて行かれれるし、よくて同等ぐらいで(彼が)ミスして縮まるという感じだったので、やっぱり勝てる力は今回まったくなかったです。次は日本一決定戦です、今年2レース走っているので、その経験を活かして、頑張りたいと思います」

4位 14号車・稲葉摩人(ZAP SPEED 10VED)

決勝4位の稲葉摩人(ZAP SPEED 10V ED)

 「(安田選手は追えなかった?)ずっと同じタイムで、中盤ちょっと速くなった所もあったのですけれど。やっぱり後半は安田選手の方が速かったので離れちゃったな、という感じではあります。前半まではじわじわ詰まっていたのですけれど、中盤以降はペースがたぶんファーストガレージの方が速かったので、そこで離れちゃったかな、という感じです。日本一決定戦はまだ未定ですが、何かの形で出てリベンジしたいなと思います」

5位 22号車・内藤大輝(RCIT RaiseUP MT)

決勝5位の内藤大輝(RCIT RaiseUP MT)

 「集中力はできるだけ切らさないように、ずっと攻めて走っていました。(クルマの調子は?)前半は調子がよかったのですけど、離されたらスリップも無くなっちゃって、徐々に離されてしまう、ちょっと苦しい感じがしました。この後は富士で11月(のレース)と日本一決定戦に出ようと思っています」

6位 52号車・岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)

決勝6位の岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)

 「自分の中ではけっこう頑張ってたのですけど、内藤選手のペース良かったです。(思ったよりペース上がらなかった?)今はこれがたぶん実力なんだろうな、と思ってます。今年の冬にあった速さがどこかに行ってしまいました(苦笑)。来年はたぶん違う上のステップを踏んでいきます。その前に今年表彰台乗りたかったですけど」

16位 24号車・甲山晴翔(Calling TRS-10V)

ルーキー甲山晴翔(Calling TRS-10V)は16位

 「(初レースの感想は?)ホントに悔しい結果で終わってしまいました。スタートでもうクラッチのつなぎ方をミスしてしまって、そこからうまくいかず。一回ポジションを上げられるくらいまで接近戦になったのですけど、そこでシフトミスしてしまって、また離れて、で、また最終コーナーで追いついて、の繰り返しでした。(レースは楽しめた?)楽しめました。来年はもてぎ/SUGOか、筑波/富士かはわからないですけどどちらかに参戦したいです」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA

筑波・富士S-FJ選手権

第8戦筑波決勝 白崎稜、スーパーFJ初優勝をポール・ツー・ウインで飾る

優勝は白崎稜(ZAPスタッフリソースED)

 2022年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第8戦決勝が10月30日(日)に筑波サーキットで行われ、ポールポジションからスタートの白崎稜(ZAPスタッフリソースED)が18周の間終始トップを守りチェッカードフラッグを受け、キャリア初の優勝を飾った。

 10月最後の日曜日の筑波サーキットは 秋空がひろがり気温も上昇。決勝スタート時点では気温18度。まさにレース日和という感じだ。

 全8戦で行われる筑波/富士シリーズ戦の最終戦、チャンピオンは前戦で田上蒼竜に決定しているが、2位争いは混戦。開幕戦で優勝し76ポイントの稲葉摩人(ZAP SPEED 10VED)、優勝こそないものの表彰台3回、全戦入賞で74ポイントの白崎稜(ZAPスタッフリソースED)、第6戦で優勝し73ポイントの安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)、の3人がランキング2位のチャンスを有している。

 午前11時20分、予定より10分遅れでコースイン。予選終了後に冷却水漏れが見つかった予選2番手のセンドラ フナト アレックス ショウタ(Deep-R・10V・ED)はパドックでリヤカウルを外して修理が行われていたが、無事に作業完了。フロントロウを獲得した期待の新人のデビューレースを迎えることができた。

決勝のスタートシーン

 17台全車がグリッドに整列してクリーンスタート。ポールポジションから発進の白崎を先頭に、アレックス~安田~稲葉と上位はグリッド通りの順位で第1コーナーに進入する。

 そんな中で好スタートを決めたのが10番グリッドから発進の山下友基(ELEVレーシングHRF10V)と11番グリッドから発進の宇髙希(TAKE FIRST)で、9番手スタートの澤井良太朗(オートルック 青池学園 10V)をかわしてそれぞれポジションアップ、さらに13番手スタートだった戸谷友規(DEEP-R・10V・ED)も前を行く本田千啓(オートルック ☆モダン☆10V)と澤井を抜いて11番手へ。オートルック勢は揃って順位を落とし澤井12位、本田13位。

 後方での攻防をよそにトップ白崎はアレックスに0.675秒の差をつけてオープニングラップを終了。3位安田1.328秒差、4位稲葉まで1.760秒差と指呼の間で続く。アレックスと同じく今回デビュースを迎えた甲山晴翔(こやまはると)(Calling TRS-10V)は15番グリッドから発進したがスタートで後方マシンにかわされ最下位、17位にポジションダウン。

 2周目、白崎は0.717秒と僅かだがアレックスとの差をひろげ、さらに3周目、4周目とファステストラップを更新して0.998秒、1.311秒とじわじわ引き離しにかかる。アレックスと3位安田の差は0.8秒前後を維持、さらに4位稲葉は安田に対し0.552秒→0.861秒→0.951秒と次第に遅れをとっている。

 5周目、白崎は58秒567とまたもファステストラップを更新しアレックスに1.526秒差。アレックスも3位安田、4位稲葉も自己ベストを更新して追走するが、白崎は0コンマ2秒以上速いタイムで周回している。5位内藤大輝(RCIT RaiseUP MT)は上位4台からやや離され約2秒の差、6位岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)と0.8秒差でポジションを守っている。

 3台が出場のジェントルマンクラスのトップは全体14位の秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)がクラス2位の本間隆史(MATレーシングPJ10V)に2.2秒の差をつけている。

 6周目、7周目、8周目と白崎は安定したペースで走りアレックスとの差をキープ、アレックスと安田の差も0.49秒→0.675秒→0.831秒とじわじわ拡大、そんな中ペースを上げて安田のとの間合いを詰めているのが稲葉で5周目1秒以上にひらいたギャップを7周目に自己ベストの58秒802で安田との差を0.703秒差に詰め、安田は苦しいレースをしいられる。

 ここから2位グループ3台は膠着状態に陥り、僅かでもミスをすればポジションを奪われかねない神経戦に突入する。

 稲葉はさらに安田を追い詰め10周目0.517秒差、11周目0.443秒差とギャップを削る。しかり安田もこれに気付いたか13周目に58秒752の自己ベストを出して0.615秒差と稲葉を引き離す。

 レースのバランスが崩れたのは14周目、それまでまったく破綻の無かった白崎が59秒257とラップタイムを乱し、2秒以上に開いていたアレックスとの差が一気に1.526秒まで縮まる。続く15周目には1.336秒差、16周目には0.999秒差とアレックスは58秒台を連発して白崎に詰め寄る気配を見せる。しかしここで白崎はふんばり17周目58秒台に戻して再度アレックスを1.223秒差に突き放しファイナルラップ突入、一方アレックスの後方からは安田が0.464秒差に接近、緊張が高まる。これでアレックスは2位のポジションを守らざるをえなくなったか、ファイナルラップはポジションキープでフィニッシュ。

決勝2位はセンドラフナトアレックスショウタ(Deep-R・10V・ED)

決勝3位は安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)

決勝4位は稲葉摩人(ZAP SPEED 10V ED)

決勝5位は内藤大輝(RCIT RaiseUP MT)

決勝6位は岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)

 優勝は白崎、スタートでトップに立って一度もその座を譲らぬポール・ツー・ウインでスーパーFJ初優勝。1.279秒差の2位にはデビュー戦でトップグループに伍して譲らぬ戦いぶりを見せたアレックス。そのアレックスを0.37秒差まで追い詰めた安田が3位となった。安田から1秒離れて稲葉が4位。以下内藤、岩本と終わってみればスタート時点と同じ順位だったが、最初から最後まで気の抜けない、厳しいレースだった。

マスタークラス優勝は本間隆史(MATレーシングPJ 10V)

 ジェントルマンクラスはスタートから終始首位を走り大差をつけていた秋山が16周目にスローダウン、エンジンはパラついた音を発し、それでもゴールを目指して走行を続けていたがファイナルラップの第2ヘアピンでストップ、チェッカードフラッグをうける事はかなわず、クラス優勝は本間、2位に竹沢茂(スーパーウィンズ☆KKS☆ED)があがり、秋山はチェッカーを受けられなかったが完走扱いでクラス3位となった。

ルーキー甲山晴翔(Calling TRS-10V)は16位

 また今回デビューレースを迎えた甲山はスタートで順位を落とすとその後は落ち着いてレースを走行、秋山のトラブルで16位に順位を上げてフィニッシュした。

 この結果筑波/富士シリーズのポイントランキングは白崎74点→94点で2位、安田73点→88点で3位、稲葉76点→86点で4位という順になった。(手元集計)

表彰式

マスタークラスの表彰式

 今シーズンの筑波/富士シリーズはこれにて終了。エントラントの中には12月10日-11日に富士で行われる「スーパーFJ日本一決定戦」への出場を予定している者もいる。彼らのシーズンオフはまだ当分やってこない。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA

筑波・富士S-FJ選手権

第8戦筑波決勝結果

筑波チャレンジクラブマンレース第4戦 -RIJ- (2022/10/30) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 8 筑波サーキット 2.045km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
126白崎 稜ZAPスタッフリソースED
TOKYO R&D RD10V
1817'45.108--
273センドラ フナト アレックス ショウタDeep-R・10V・ED
TOKYO R&D RD10V
1817'46.387 1.279 1.279
353安田 航ファーストガレージ&Sウィンズ
MYST KK-S2
1817'46.757 1.649 0.370
414稲葉 摩人ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1817'47.779 2.671 1.022
522内藤 大輝RCIT RaiseUP MT
MYST KK-S2
1817'54.006 8.898 6.227
652岩本 瞬ファーストガレージ小倉学園S2
MYST KK-S2
1817'56.32011.212 2.314
779中澤 凌ZAP NAIZ 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1818'02.23017.122 5.910
891山下 友基ELEVレーシングHFR 10V
TOKYO R&D RD10V
1818'02.81317.705 0.583
972下村 剛司SウインズELEV'r KKS2
MYST KK-S2
1818'03.15318.045 0.340
1023宇高 希TAKE FIRST
TOKYO R&D RD10V
1818'04.41719.309 1.264
1166戸谷 友規Deep-R・10V・ED
TOKYO R&D RD10V
1818'04.93119.823 0.514
127本田 千啓オートルック☆モダン☆10V
TOKYO R&D RD10V
1818'05.19520.087 0.264
131澤井 良太朗オートルック青池学園10V
TOKYO R&D RD10V
1818'06.48421.376 1.289
1446M1本間 隆史MATレーシングPJ 10V
TOKYO R&D RD10V
1818'27.85042.74221.366
1516M2竹沢 茂スーパーウィンズ☆KKS☆ED
MYST KK-S
1818'31.46446.356 3.614
1624甲山 晴翔Calling TRS-10V
TOKYO R&D RD10V
1818'31.65646.548 0.192
173M3秋山 健也スーパーウインズKKS・ED
MYST KK-S
1717'19.5231Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 16 Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 26 白崎稜(ZAPスタッフリソースED) 58.567 (5/18) 125.702 km/h

筑波・富士S-FJ選手権

第8戦筑波予選ドライバーコメント 2位・アレックス「ミスが無ければポールを取れたので、悔しさは決勝で晴らす」

ポールポジション 26号車・白崎稜(ZAPスタッフリソースED)58秒243

ポールポジションの白崎稜(ZAPスタッフリソースED)

 「やっとポール取れたので、スポンサーして下さっている方々にやっといい報告ができます。僅差なのはわかっていたので、早くタイムを出せるように距離をちょっと稼いで、タイヤがタレてくる中ではグリップ限界を探すのに苦労したなという感じです」

2位 73号車・センドラ フナト アレックス ショウタ(Deep-R・10V・ED)58秒288 トップと0.045秒差

予選2位のセンドラフナトアレックスショウタ(Deep-R・10V・ED)

 「ちょっと悔しいですね。第1ヘアピンでちょっとミスして、そのミスが無ければポールポジションが取れたのじゃないれかと思ってます。決勝を走り切って勝ちたいと思います。(走行直後はかなり怒っていたけど、自分に対して?)ミスが無ければポール取れたので、それが悔しくて、その悔しさは決勝で晴らします」

3位 53号車・安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)58秒320 トップと0.077秒差

予選3位の安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)

 「昨日から同じ症状が出ていて、新品タイヤ履いてもその症状がより出ちゃって、ちょっと乗りにくいな、という部分があったのですけど。でもこのタイム差見るとあとちょっとだたので。何ともセッティングもですけど自分が詰めきれれば、というところもあります。(症状というのは?)バランスがちょっと、昨日から前後バランス的によくなくて、いろいろよくはなってきてたのですけど、新品タイヤはいたらまた違うバランスになって、序盤から厳しいなというのは感じていたのですけど、それでも必至にアタックして、この差かな。決勝はスタートさえ決まって、後ろについて行ければ、何かしら抜けるチャンスはあると思うので、あきらめずに、頑張りたいと思います」

4位 14号車・稲葉摩人(ZAP SPEED 10VED)58秒436 トップと0.193秒差

予選4位の稲葉摩人(ZAP SPEED 10V ED)

 「ちょっとセット決まりきらなくて。いつもユーズドタイヤでセット出して新品ではまらない、っていうパターンだったのですけど、今回は新品タイヤを見越して(セッティングを)作ってもらったにも関わらず、やっぱり自分のフィードバックと合っていなくて。というのは僕のフィードバックの精度が低かったというのが一番の要因なんですけれど、まだクルマを分かりきれいなくて、第1ヘアピンと第1コーナーでそれぞれコンマ1秒ずつ(ロスしている)ってのはなんとなく自分でもそこが遅いと分かっていたので、うまく改善して決勝はトップ争いに加われるようにしたいと思います。(コースイン時のスピンは?)タイヤが冷えてて慌てた結果スピンしました、あれは後ろのドライバーに迷惑かけちゃいました」

5位 22号車・内藤大輝(RCIT RaiseUP MT)58秒527 トップと0.284秒差

予選5位の内藤大輝(RCIT RaiseUP MT)

 「(終盤タイムが上がった?)路面温度も低くて、だんだんタイヤが暖まってきて、自分自身のコツもつかめてきて、どんどんいけるようになって、タイムよくなってきたな、という感じがします。(マシンの感触は?)前戦よりもいい感触ではありました。(決勝に向けては?)最終戦なので、悔いの残らないように、しっかり前を目指して、頑張っていきたいな、と思います」

6位 52号車・岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)58秒812 トップと0.569秒差

予選6位の岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)

 「(終盤タイムが上がってきた?)ちょっとダメでしたね、うまくできなかったですね。だいぶ、思い通りにはいきませんでした。なんとか入賞(狙える)圏内には入れた、という感じです。(タイヤのタレは?)大丈夫そうです、あまり感じないです。決勝はロケットスタートでいきたいです」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA

筑波・富士S-FJ選手権

第8戦予選筑波 白崎稜、初のポールポジション、新人アレックス、デビュー戦でフロントロウ獲得

ポールポジションは白崎稜(ZAPスタッフリソースED)

 2022年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第8戦公式予選が10月30日(日)に筑波サーキットで行われ、白崎 稜(ZAPスタッフリソースED)が終始トップを争うタイムをマークし、ポールポジションを獲得した。

 晩秋を迎えつつある筑波サーキットは 朝からすっきりと晴れ上がり、寒いながらもレースには絶好のドライコンディション。全8戦で行われる筑波/富士シリーズ戦の最終戦、チャンピオンは第7戦で田上蒼竜に決定しているが、2位争いは混戦、3人が争っている状況だ。

 午前8時40分、20分間の予選が開始。気温11度と冷え込んではいるが、タイヤやエンジンには良い条件だと各選手が話している。白崎稜(ZAPスタッフリソースED)を先頭に17台がコースイン、全車スリックタイヤ、今回デビューレースの甲山晴翔(こやまはると)(Calling TRS-10V)とセンドラ フナト アレックス ショウタ(Deep-R・10V・ED)も最後尾からコースインする。

 各車ウォームアップを終えて残り16分、まずは白崎がいちはやく1分を切り59秒360でトップに立つ。2番手稲葉摩人(ZAP SPEED 10VED)の59秒744、稲葉はコースイン直後の第2ヘアピン出口でスピンを喫し周囲を心配させたがダメージはないようだ。 白崎は続く周回で58秒969と58秒台に入れ、稲葉が59秒187、そして3番手に第6戦優勝の安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)が59秒197でつけている。

 残り14分、ここで何と今回デビュー戦のアレックスが58秒916を出してトップに立つ。すかさず白崎が58秒658でトップタイムを更新するが、次の周回でアレックスは58秒628と再びトップへ返り咲き、先輩ドライバーに伍して戦える速さを見せている。もう一人の新人好山は15番手だ。白崎2番手、安田も58秒台に入れて3番手を守っている。今回3台が出場のマスターズクラスでは総合10番手の秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)がトップに立っている。

 残り12分、白崎が58秒324でトップを奪い返し安田も58秒574で2番手へ浮上、アレックスは3番手にドロップ。4番手に58秒663の稲葉が上がってくる。以下岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)、内藤大輝(RCIT RaiseUP MT)と続く。

 残り10分を切って稲葉が58秒504で3番手へ上がりアレックス4番手、内藤も58秒858で岩本を押しのけ5番手。ここで白崎、安田が相次いでピットイン。終盤のタイムアタックに向けての調整か。

 残り6分、ここまで1分が切れずに下位に沈んでいた本田千啓(オートルック ☆モダン☆10V)が59秒104を出して7番手へ浮上、しかし即座に中澤凌(ZAP NAIZ 10VED)が59秒055で入れ替わり、さらに澤井良太朗(オートルック 青池学園 10Vが59秒035で取って代わり、さらに中澤が58秒986で7番手を取り戻す、と中団のグリッド争いもし烈だ。

 残り5分、白崎は58秒243とトップタイムを削り、安田も58秒402と自己ベストを更新するが届かない。アレックスは58秒448で稲葉を追いやり3番手へ。

 残り1分30秒、アレックスが58秒268とタイムを詰めて2番手に上がり、安田3番手へドロップ、激しい中団争いには下村剛司(SウィンズELEV'rKKS2)も参加し58秒952で7番手へ。稲葉、内藤も自己ベストを更新するが、4番手、5番手で変わらず。

予選2位はルーキーセンドラフナトアレックスショウタ(Deep-R・10V・ED)

予選3位は安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)

予選4位は稲葉摩人(ZAP SPEED 10V ED)

予選5位は内藤大輝(RCIT RaiseUP MT)

予選6位は岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)

マスタークラスポールポジションは秋山健也(スーパーウインズKKS・ED)

 チェッカードフラッグが振られ、最後の周回でタイムを更新する者は現れず、白崎が初のポールポジションを獲得、フロントロウにはデビュー戦のアレックスが並び周囲を驚かせた。セカンドロウには3番手安田、4番手稲葉と、白崎と共にシリーズランキング2位を争う二人が並んだ。以下内藤、岩本が3列目。激しかった7番手争いは下村が獲得、中澤と4列目を分け合った。ジェントルマンクラスのトップが全体14番手の秋山、以下全体16番手の竹沢茂(スーパーウィンズ☆KKS☆ED)同17番手の本間隆史(MATレーシングPJ10V)という順になった。

ルーキー甲山晴翔(Calling TRS-10V)は予選15位

 アレックスを同じく今回デビュー戦の甲山は1分を僅かに切れず1分0秒142で15番手からレースを迎えることになった。

 決勝は午前11時10分コースイン予定。シーズン最終戦ということである意味各選手の力関係が固まっている中、新人がフロントロウを獲得したことで決勝の展開は一気に予断を許さない状況になった。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE

筑波・富士S-FJ選手権

第8戦筑波公式予選結果

筑波チャレンジクラブマンレース第4戦 -RIJ- (2022/10/30) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 8 筑波サーキット 2.045km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
126白崎 稜ZAPスタッフリソースED
TOKYO R&D RD10V
58.243--126.401
273センドラ フナト アレックス ショウタDeep-R・10V・ED
TOKYO R&D RD10V
58.288 0.045 0.045126.304
353安田 航ファーストガレージ&Sウィンズ
MYST KK-S2
58.320 0.077 0.032126.235
414稲葉 摩人ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
58.436 0.193 0.116125.984
522内藤 大輝RCIT RaiseUP MT
MYST KK-S2
58.527 0.284 0.091125.788
652岩本 瞬ファーストガレージ小倉学園S2
MYST KK-S2
58.812 0.569 0.285125.179
772下村 剛司SウインズELEV'r KKS2
MYST KK-S2
58.952 0.709 0.140124.881
879中澤 凌ZAP NAIZ 10V ED
TOKYO R&D RD10V
58.986 0.743 0.034124.809
91澤井 良太朗オートルック青池学園10V
TOKYO R&D RD10V
59.035 0.792 0.049124.706
1091山下 友基ELEVレーシングHFR 10V
TOKYO R&D RD10V
59.075 0.832 0.040124.621
1123宇高 希TAKE FIRST
TOKYO R&D RD10V
59.098 0.855 0.023124.573
127本田 千啓オートルック☆モダン☆10V
TOKYO R&D RD10V
59.104 0.861 0.006124.560
1366戸谷 友規Deep-R・10V・ED
TOKYO R&D RD10V
59.140 0.897 0.036124.484
143M1秋山 健也スーパーウインズKKS・ED
MYST KK-S
59.187 0.944 0.047124.385
1524甲山 晴翔Calling TRS-10V
TOKYO R&D RD10V
1'00.142 1.899 0.955122.410
1616M2竹沢 茂スーパーウィンズ☆KKS☆ED
MYST KK-S
1'00.413 2.170 0.271121.861
1746M3本間 隆史MATレーシングPJ 10V
TOKYO R&D RD10V
1'00.455 2.212 0.042121.777
---- 以上基準タイム(130% - 1'15.768)予選通過 ----

筑波・富士S-FJ選手権

第8戦筑波 初のレースを迎える新人ドライバー甲山晴翔とセンドラ・フナト・アレックス・ショウタにインタビュー

 2022年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第8戦が10月30日(日)に筑波サーキットで行われる。シリーズ最終戦ということもあり、例年、翌シーズンの本格参戦をにらんでエントリーする新人ドライバーがいるが、今回も2名のドライバーがレースデビューを飾る。

 この2名、両者カートを含めてレースの経験がまったくない点が共通で、最近スーパーFJにデビューする若手としては珍しい部類かもしれない。レース前日のスポーツ走行1本目が終わった時点で、インタビューをこころみた。</p >

甲山晴翔選手のコメント

 まずはゼッケン24番、甲山晴翔(こやまはると)選手。2年前からZAP SPEEDの研修生となり、昨年契約ドライバーに昇格、8月からスーパーFJでの練習に取り組んできた。今回はチームとは離れて独自にデビュー機会を得た。エントリーは「Calling TRS-10V」東京R&DのRD10Vをドライブする。

ルーキーのセンドラ・フナト・アレックス・ショウタ

 「レース経験はまったくないです。モータースポーツ自体も始めてからちょうど2年近く経過した感じです。(練習はけっこうした?)おもにもてぎで練習していて、今年の春ごろから筑波でも頻繁に走るようになりました。なのでホームコースはどちらかといえばもてぎです。今月末までZAP SPEEDさんと契約続いているのですけど、今回はスポットで。このマシンはレース直前に用意してもらって、スポンサーさんを集めて購入したものです。(どの程度のタイムが出ている?)今日の1走行目は(赤旗も多くて)全体的にうまくできていなくてタイム出てないです(筆者の手元計測で1分1秒~2秒程度)。あと2回練習走行して明日の初レースを迎えます」

センドラ・フナト・アレックス・ショウタ選手のコメント

 続いてはゼッケン73番、センドラ フナト アレックス ショウタ選手。こちらはDeepRacing所属。今シーズン、筑波のレース前のスポーツ走行でたびたび走る姿を見かけ、タイムも他のレース参戦している選手とそん色ないものがあり、筆者にとっては謎の存在だったのだが、今回チームからデビュー機会を得た。エントリーは「Deep-R・10V・ED」こちらも東京R&DのRD10Vをドライブする。

ルーキーの甲山晴翔(こやまはると)

 「(満を持してのデビュー?)けっこう練習していて、初めてのレースなのでまずは完走することが一番の目的です。練習でのタイムは悪くないと思う。(タイムどのくらい?)今日は新品タイヤで58秒5ぐらいいけた(今年の筑波での予選最速は5月の58秒1)ので、普通に走ればいい順位まではいけると思うので、頑張りたいと思います。レースの経験はなくて、カートは乗ってましたけどレースは出たことがないです。(緊張します?)します(笑)」

 あいにく1本目のスポーツ走行は赤旗が2回出て十分な連続走行ができなかったうえ、レースと違いクラスの異なるフォーミュラマシンや初めてスポーツ走行するドライバーもいるなど練習には厳しい状況だったが、両者コンスタントな周回を見せていた。

 明日の初レース、どのような走りを見せてくれるか期待したい。

Text & Photo: Junichi SEKINE

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第8戦鈴鹿決勝 三井優介が二連勝でポイントリーダーに浮上!!

 2022年FIA-F4選手権第8戦の決勝が8月28日、三重県の鈴鹿サーキットで行われた。レースは今回もアクシデントが相次ぎ、途中でセーフティーカーが入る展開となったが、ポールポジションからスタートした三井優介(HFDP RACING TEAM)は終始トップを快走して鈴鹿大会二連勝を達成、ポイントランキングでも首位に立った。

 第8戦決勝は午前8時30分より11周で行われた。天候は晴れ。路面はドライだが、前夜に降った雨の影響からコースの至る所にウェットパッチの残る状況だった。

 ポールの三井は今回もスタートを決めてトップで1コーナーに飛び込む。その後ろでは予選3番手の荒川麟(TGR-DC RSトムススピリットF4)がまたしても予選2番手の小出峻(HFDP RACING TEAM)をかわして2位に浮上。さらに予選4番手の小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)も小出を捉えて3位で2コーナーを立ち上がるが、小出はすかさず次のS字で小林に並びかけ、3位を奪い返した。

 その後方では5位の宮下源都(WARMTECH Skill Speed)を西村和真(HFDP RACING TEAM)と中村仁(TGR-DC RSフィールドF4)が攻め立てる熾烈なバトルが展開され、1周目に中村が西村を抜いて6位に浮上する。

 するとその西村に今度は新原光太郎(ZAP SPEED F110)、岩澤優吾(BJ Racing F110)そして洞地遼⼤(アキランドレーシングF110)が一斉に襲い掛かり、2周目の1コーナー手前では4ワイドのバトルが展開された。この戦いを制したのは洞地だ。

 しかしその後方で、インディペンデントカップの齋藤真紀雄(CSマーケティングアキランドF110)が2周目の130Rでコースアウト。続いて最終コーナーでは伊藤慎之典(KRac Motorsports F110)とDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)が絡むアクシデントが発生。さらに3周目のS字で単独スピンを喫した吉村渉(Media Do影山Racing F110)を回避しようとした鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F110)がスピン。セカンドグループでバトルを展開していた岩澤も3周目にストップと、コースの至る所で停止する車両が相次いだため、トップが4周目に入ったところでセーフティーカー(SC)が導入された。

 吉村と鳥羽は大きく順位を落としながらもコースに復帰し、そのほかの車両の回収が終わった5周目にSCはピットイン。レースは6周目から再開となる。

 すかさず荒川との差を詰めにかかった小出は130Rやシケインで荒川の隙を窺うが、荒川も懸命に押さえ込む。それでも8周目のシケインで小出は荒川を捉えて2位を奪い返した。

 しかしトップの三井はこの時すでに2秒ものリードを築き上げており、追撃もそこまで。三井優介が第7戦に続いて連勝を飾り、25ポイントを獲得。トータル162ポイントとし、2位に終わった小出峻の161ポイントを上回り、ランキングトップに躍り出た。3位には荒川麟が入った。

 またインディペンデントカップは、3周目のアクシデントで大きく順位を落とした鳥羽豊が見事な追い上げを見せ、ファイナルラップで近藤善嗣(AdvaNceD IoTくじらRn)を抜いてトップに立ち、今季7勝目を挙げると共に、第4戦鈴鹿から負けなしの5連勝を達成した。

 FIA-F4選手権はこのあと第9戦、第10戦が9月17-18日に宮城県のスポーツランドSUGOで行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第8戦鈴鹿決勝結果

FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 450km RACE -RIJ- (2022/08/28) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
17三井 優介HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1126'59.013--
25小出 峻HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1127'01.230 2.217 2.217
335荒川 麟TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
1127'02.446 3.433 1.216
437中村 仁TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
1127'02.888 3.875 0.442
536小林 利徠斗TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
1127'03.507 4.494 0.619
677宮下 源都WARMTECH Skill Speed
SKILL SPEED
1127'04.769 5.756 1.262
76西村 和真HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1127'05.231 6.218 0.462
814新原 光太郎ZAP SPEED F110
ZAP SPEED
1127'05.853 6.840 0.622
980伊東 黎明OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTOR SPORTS
1127'07.725 8.712 1.872
1081卜部 和久BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1127'07.893 8.880 0.168
1161佐藤 巧望HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1127'08.878 9.865 0.985
1216大滝 拓也Media Do影山Racing F110
Media Do Kageyama Racing
1127'09.77210.759 0.894
1341奥本 隼士Racing TEAM HERO'S
TEAM HERO'S
1127'11.42912.416 1.657
1422藤原 優汰アキランドレーシングF110
AKILAND RACING
1127'11.56512.552 0.136
1562堀尾 風允HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1127'11.87812.865 0.313
1638平安山 良馬TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
1127'13.04114.028 1.163
1713藤原 大輝Hitotsuyama MDF
Hitotsuyama Racing
1127'17.83718.824 4.796
1887下野 璃央Dr.Dry F110
ZAP SPEED
1127'18.11919.106 0.282
1940上野 大哲SACCESS RACING TCE
SACCESS RACING
1127'18.38519.372 0.266
2031奥住 慈英ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1127'19.41620.403 1.031
2168柴田 隆之介TEAM RCOM with BISKA
TEAM RCOM
1127'19.75720.744 0.341
2215吉村 渉Media Do影山Racing F110
Media Do Kageyama Racing
1127'32.58733.57412.830
2339地頭所 光SACCESS RACING
SACCESS RACING
1127'33.54134.528 0.954
2463IC1鳥羽 豊HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1127'36.66737.654 3.126
2599IC2近藤 善嗣AdvaNceD IoTくじらRn
Rn-sports
1127'37.98638.973 1.319
2686IC3大阪 八郎Dr.Dry F110
ZAP SPEED
1127'38.30739.294 0.321
2771IC4大山 正芳ダイワN通商アキランドF110
AKILAND RACING
1127'39.32240.309 1.015
2855IC5KENTAROBaum Field F4
フィールドモータースポーツ
1127'39.77740.764 0.455
29*18洞地 遼⼤アキランドレーシングF110
AKILAND RACING
1127'46.58447.571 6.807
30*32辻本 始温ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1127'52.49553.482 5.911
31*33岩崎 有矢斗ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1127'53.62754.614 1.132
3223IC6YUGOS2R Racing
N-SPEED
1128'02.8221'03.809 9.195
3329IC7小嶋 禎一SACCESS RACING
SACCESS RACING
1128'07.0061'07.993 4.184
3427IC8SYUJIRSS F110
RSS
1029'06.5591Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 9Laps)完走 ----
-97岩澤 優吾BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
24'25.9729Laps8Laps
-19伊藤 慎之典KRac Motorsports F110
KRac Motorsports
12'18.89610Laps1Lap
-96IC-齋藤 真紀雄CSマーケティングアキランドF110
AKILAND RACING
12'22.16710Laps 3.271
-30IC-DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
12'23.13810Laps 0.971
  • Fastest Lap: CarNo. 7 三井優介(HFDP RACING TEAM) 2'09.645 (8/11) 161.250 km/h
  • CarNo. 32は、FIA-F4選手権統一規則第30条7.(反則スタート)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 33は、FIA-F4選手権統一規則第15条1.(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 18は、FIA-F4選手権統一規則第15条1.(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第7戦、第8戦鈴鹿公式予選 三井優介がダブルポールを獲得!! HFDPがフロントローを独占

 2022年FIA-F4選手権第7戦、第8戦の公式予選が8月27日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、三井優介(HFDP RACING TEAM)が第7戦、第8戦ともにポールポジションを獲得した。

 今大会は第5戦、第6戦が行われた富士大会から僅か3週間のインターバルで行われる。参加台数は当初39台だったが、直前になってインディペンデントカップの中島功(Rn.SHINSEI.F110)が参加を取りやめたため、38台となった。

 公式予選はAグループ、Bグループそれぞれ20分間で行われた。当日の天候は晴れ。コースはドライだ。

 グループAの走行は午前8時15より8時35分まで。走り初めから小出峻(HFDP RACING TEAM)が好タイムを連発、3周目に2分09秒177を記録すると、4周目には2分9秒059、5周目には2分9秒097をマークしてベストタイム、セカンドタイムともにこのグループのトップに立ち、そのまま7周で早々と走行を切り上げた。

 2番手は小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)、3番手には西村和真(HFDP RACING TEAM)が続き、岩澤優吾(BJ Racing F110)が4番手につけた。

 グループBはまず2周目に新原光太郎(ZAP SPEED F110)が2分10秒720でトップに立ち、3周目には荒川麟(TGR-DC RSトムススピリットF4)が2分9秒603でこれを上回るが、4周目に三井が2分08秒971とこの日唯一の2分8秒台を叩き出してトップに立つ。

 三井はその後も5周目に2分9秒496、6周目には2分9秒000とベストタイム、セカンドタイムともにこのグループのトップに立った上、グループAの小出のタイムをも上回り、第7戦、第8戦のポールポジションを獲得した。

 グループ2番手は荒川、3番手には宮下源都(WARMTECH Skill Speed)が続き、大滝拓也(Media Do影山Racing F110)が4番手。大滝は僅か6周で走行を切り上げており、タイヤの消耗を最小限にとどめて決勝に臨む作戦のようだ。

 第7戦決勝はこのあと午後2時より、第8戦決勝は明日の朝8時30分より、それぞれ11周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第8戦鈴鹿公式予選結果

■Aグループ

FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 450km RACE -RIJ- (2022/08/27) Group A Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2022 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
15小出 峻HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
2'09.097--161.934
236小林 利徠斗TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
2'09.293 0.196 0.196161.689
36西村 和真HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
2'09.465 0.368 0.172161.474
437中村 仁TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
2'09.538 0.441 0.073161.383
597岩澤 優吾BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
2'09.624 0.527 0.086161.276
681卜部 和久BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
2'10.046 0.949 0.422160.754
780伊東 黎明OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTOR SPORTS
2'10.118 1.021 0.072160.663
813藤原 大輝Hitotsuyama MDF
Hitotsuyama Racing
2'10.484 1.387 0.366160.213
919伊藤 慎之典KRac Motorsports F110
KRac Motorsports
2'10.588 1.491 0.104160.085
1039地頭所 光SACCESS RACING
SACCESS RACING
2'10.779 1.682 0.191159.851
1115吉村 渉Media Do影山Racing F110
Media Do Kageyama Racing
2'10.792 1.695 0.013159.835
1263IC1鳥羽 豊HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
2'11.087 1.990 0.295159.476
1332辻本 始温ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
2'11.262 2.165 0.175159.263
1496IC2齋藤 真紀雄CSマーケティングアキランドF110
AKILAND RACING
2'11.647 2.550 0.385158.797
1530IC3DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
2'11.978 2.881 0.331158.399
1668柴田 隆之介TEAM RCOM with BISKA
TEAM RCOM
2'12.050 2.953 0.072158.313
1729IC4小嶋 禎一SACCESS RACING
SACCESS RACING
2'12.457 3.360 0.407157.826
1855IC5KENTAROBaum Field F4
フィールドモータースポーツ
2'14.996 5.899 2.539154.858
1927IC6SYUJIRSS F110
RSS
2'15.524 6.427 0.528154.255
---- 以上基準タイム(110% - 2'22.213)予選通過 ----

■Bグループ

FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 450km RACE -RIJ- (2022/08/27) Group B Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2022 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
17三井 優介HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
2'09.000--162.056
235荒川 麟TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
2'09.314 0.314 0.314161.662
377宮下 源都WARMTECH Skill Speed
SKILL SPEED
2'09.694 0.694 0.380161.190
4*14新原 光太郎ZAP SPEED F110
ZAP SPEED
2'09.862 0.862 0.168160.980
518洞地 遼⼤アキランドレーシングF110
AKILAND RACING
2'09.898 0.898 0.036160.936
616大滝 拓也Media Do影山Racing F110
Media Do Kageyama Racing
2'09.966 0.966 0.068160.851
722藤原 優汰アキランドレーシングF110
AKILAND RACING
2'10.071 1.071 0.105160.721
841奥本 隼士Racing TEAM HERO'S
TEAM HERO'S
2'10.118 1.118 0.047160.663
961佐藤 巧望HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
2'10.154 1.154 0.036160.619
1062堀尾 風允HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
2'10.168 1.168 0.014160.602
1138平安山 良馬TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
2'10.235 1.235 0.067160.519
1240上野 大哲SACCESS RACING TCE
SACCESS RACING
2'10.241 1.241 0.006160.512
1331奥住 慈英ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
2'10.398 1.398 0.157160.318
1433岩崎 有矢斗ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
2'10.615 1.615 0.217160.052
1587下野 璃央Dr.Dry F110
ZAP SPEED
2'11.265 2.265 0.650159.260
1671IC1大山 正芳ダイワN通商アキランドF110
AKILAND RACING
2'12.729 3.729 1.464157.503
1799IC2近藤 善嗣AdvaNceD IoTくじらRn
Rn-sports
2'13.296 4.296 0.567156.833
1886IC3大阪 八郎Dr.Dry F110
ZAP SPEED
2'13.632 4.632 0.336156.439
1923IC4YUGOS2R Racing
N-SPEED
2'15.789 6.789 2.157153.954
---- 以上基準タイム(110% - 2’22.269)予選通過 ----
  • CarNo. 14は、FIA-F4選手権統一規則第19条2(走路外走行)により、ベストタイムを抹消した。

SUPER FORMULA

第8戦もてぎ決勝会見 関口雄飛「抜かれない自信はありました」

優勝 関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)

決勝記者会見: 優勝した関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)

 「3年ぶりと少し間が空きましたが7番グリッドから優勝できてすごく嬉しいです。ペースは平川選手の方が速かったですが、抜かれないという自信はありました。ミスなく抑えきることができてホッとしたという感じです」

 「(早いピットインは)トラフィックに引っかかってしまって、自分としてはもっと速く走れたので失敗したかなとも思いましたが、それは結果論で、もっとクルマがいれば勝てていなかったと思います」

2位 平川 亮(carenex TEAM IMPUL SF19)

決勝記者会見: 2位の平川亮(carenex TEAM IMPUL)

 「しっかりポイントを獲得できて良かったです。6番手から2位という結果は上出来だったと思います」

 「前が開けるまで我慢をして、でもそこからも20周あったので、まだプッシュはせずにタイヤを残しておくことを意識していました。タイヤを変えてから抜くという作戦だったので、ギャップは広げるよう走りました。ピット作業も早かったから関口選手へのアタックのチャンスも生まれたと思います」

3位 牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)

決勝記者会見: 3位の牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 「5番手から3位にポジションを上げることはできましたが、関口選手をオーバーテイクするまでにはならず、難しい展開でした」

「(早めのピットインは)戦略的に失敗したかもと思いましたが、レースペースも良かったので、結果的に良い方向にいったと思います。予選順位がもう少し良ければもっと楽になるとも思います」

優勝監督代行 星野一樹(carenex TEAM IMPUL)

決勝記者会見: 優勝チーム監督代行の星野一樹氏(carenex TEAM IMPUL)

 「関口選手、平川選手、お互いが勝てるようにという作戦を取りました。37周マックスで戦って接戦でゴールできたということはチームとして良かったと思います。平川選手はすごく前に出ない限りはステイアウトとして、最後の5、6周でピットインして抜き返すというプラン通りでした。結果として最後は19号車との戦いになったということです」

 「最後は監督が横にいたので『このままやらせますよ』と言ったら、『おぉやらせろ、やらせろ』と凄い興奮して叫んでいたので、これがチームインパルだなと(笑)最後90度コーナー立ち上がったところで危ない場面もありましたが、あれもチームインパルだと思って見ていました」

決勝記者会見: トップ3のドライバーたち

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

第8戦決勝 関口雄飛がチームメイトとの好バトルを制して優勝

1-2フィニッシュを決めるチームインパルの関口雄飛と平川亮

 2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権第8戦の決勝が、8月20日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われ、関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)が最終ラップにもつれこんだチームメイト平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)との勝負を制して優勝を飾った。チームインパルはワンツーフィニッシュ。

 昨日とは打って変わって日差しが強く、真夏の暑さのなかスタートを迎えた。

37周の決勝がスタートした

 ポールシッターの大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)が好スタートを決め、これに3番グリッドの野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)、2番グリッドのサッシャ・フェネストラズ(REALIZE Corporation KONDO SF19)が追う形でレースが幕を開けた。

 1周目、後方スタートの福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE SF19)が、小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF19)との接触で右リアタイヤをパンクさせピットイン。福住はその影響からか5周目にマシンを止めてリタイアとなる。

 タイヤ交換が許される10周までは小康状態が続くが、10周終了時に6位関口、11位松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF19)、12位ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)がピット・インし、タイヤ交換。

 次の周には、7位牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)、8位山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)、10位阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING SF19)もピットに滑り込む。

 レースは、早めのピットインを選択したグループと、ステイアウトしたグループに分かれる形になった。

 早めにピットインしたなかでは、関口のペースが抜群に良く、ペースの上がらないトップ大湯との差を確実に詰めていく。

 14周から16周にかけてトップ3の大湯、野尻、サッシャがピットインするが、コースに戻ったときには3人とも関口に先行を許してしまう。

 これでトップに立ったのは関口のチームメイト平川。ステイアウト組のなかでは平川のペースが良く、レース折り返しを過ぎた19週目には、早くも平川vs関口の構図が見えてきた。

 こうなると焦点は、平川がいつタイヤ交換をするのかという点。ニュータイヤの効果を最大限引き出すには何周目が良いのか。チームはレースの流れを見ながらその判断をしなければならない。

 そして、平川がピットインを敢行したのは、残り7周となった30周終了時。コース復帰したときは4位だったが、ニュータイヤの優位性を発揮し、32周目に野尻を、34周目に牧野をかわすと、トップ関口に急接近。勝負は最終ラップにまでもつれ込んだ。

 オーバーテイクシステムを駆使しながら迫る平川。見ている者を唸らせる防御テクニックで防戦する関口。チームオーダーもなく、真剣勝負をする両者は、最後の90度コーナーで並走したが、この攻防を制したトップ関口が僅かに平川を抑えてチェッカーをかいくぐった。

 優勝した関口は、前回の富士戦で優勝を目前にしながらタイヤが外れるという不運な出来事もあったが、インパルチームと関口はそれを帳消しにする見事な勝利とワンツーフィニッシュを飾った。

 この結果、野尻のチャンピオンは最終大会鈴鹿に持ち越しになった。

優勝は関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)

決勝2位は平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)

決勝3位は牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)

野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)以下の4位争い

表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA

第8戦もてぎ決勝結果

全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦・第8戦 -RIJ- (2022/08/21) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Round 8 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Team
Engine
LapTimeBehindGap
119関口 雄飛carenex TEAM IMPUL SF19
carenex TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
3759'31.699--
220平川 亮carenex TEAM IMPUL SF19
carenex TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
3759'32.642 0.943 0.943
35牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
3759'34.149 2.450 1.507
41野尻 智紀TEAM MUGEN MOTUL SF19
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
3759'36.412 4.713 2.263
565大湯 都史樹TCS NAKAJIMA RACING SF19
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
3759'37.684 5.985 1.272
64サッシャ・フェネストラズREALIZE Corporation KONDO SF19
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
3759'38.921 7.222 1.237
753佐藤 蓮Red Bull TEAM GOH G01 SF19
TEAM GOH
Honda M-TEC HR-417E
3759'39.795 8.096 0.874
815笹原 右京TEAM MUGEN BINGO SF19
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
3759'46.01514.316 6.220
939阪口 晴南P.MU/CERUMO・INGING SF19
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
3759'57.41425.71511.399
1038坪井 翔P.MU/CERUMO・INGING SF19
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
3759'57.91026.211 0.496
1150松下 信治BYOUBUGAURA B-MAX SF19
B-MAX Racing Team
Honda M-TEC HR-417E
371:00'12.16940.47014.259
1218国本 雄資Kids com KCMG Elyse SF19
KCMG
TOYOTA TRD 01F
371:00'14.02542.326 1.856
136大津 弘樹DOCOMO DANDELION M6Y SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
371:00'14.57642.877 0.551
1437宮田 莉朋Kuo VANTELIN TOM'S SF19
Kuo VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
371:00'14.86443.165 0.288
1555三宅 淳詞TEAM GOH G01 SF19
TEAM GOH
Honda M-TEC HR-417E
371:00'15.49843.799 0.634
16*64山本 尚貴TCS NAKAJIMA RACING SF19
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
371:00'16.05744.358 0.559
177小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF19
KCMG
TOYOTA TRD 01F
371:00'40.8441'09.14524.787
1814大嶋 和也docomo business ROOKIE SF19
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
371:00'54.9161'23.21714.072
---- 以上規定周回数(90% - 33Laps)完走 ----
-36ジュリアーノ・アレジKuo VANTELIN TOM'S SF19
Kuo VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
2642'26.45111Laps11Laps
-3山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF19
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
261:00'20.83411Laps17'54.383
-12福住 仁嶺ThreeBond Drago CORSE SF19
ThreeBond Drago CORSE
Honda M-TEC HR-417E
37'10.36634Laps23Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 14 大嶋和也(docomo business ROOKIE SF19) 1'33.930 (17/37) 184.005 km/h
  • CarNo. 64は、2022全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第15条1.1)(衝突をおこしたもの)により、タイムペナルティー5秒を科した。

JAF F4選手権

第8戦岡山決勝上位3人のコメント 佐藤樹「この流れに乗って次も連勝できればと思う」

第8戦優勝 5号車・佐藤樹(MARUSAN★ミスト)

優勝した佐藤樹(MARUSAN★ミスト)

 「思ったよりペースがなかったんですけど、ないなりに安定して走れたかなあと。個人的にはもっといいタイムで回れるはずでした。コンディションも結構変わってきて、リヤもずるずるな感じでした。一発のタイムは出なかったんですけど、その中でもミスなく安定して走れました。後半はタイヤが厳しかったですね」

 「この流れに乗って次のレースも連勝できればなと思います」

第8戦決勝2位 40号車・宮下源都(Kデンタルオフィス・MYST)

決勝2位の宮下源都(Kデンタルオフィス・MYST)

 「スタートが決まれば前に出て、序盤トップに立って押さえようという作戦でしたが、何事もなくそのままの順位でした。序盤はついていけてたんですけど、シフトが入らない時とかが出てきて、それでタイムロスが大きくなってしまいました。それと前半勝負と決めてタイヤの内圧を高めにしていたのも響きました。終盤は厳しかったですね」

 「昨日とはコンディションが違うので、セッティングも変えていたし、合わせ込むのに苦労しました。もっともっとセッティングの詰めれるところがあると今回わかったので、そこを改善して次は優勝できるように頑張ります」

第8戦決勝3位 12号車・吉田宣弘(佐藤製作所KKZS★TOMEI)

決勝3位の吉田宣弘(佐藤製作所KKZS★TOMEI)

 「3位は狙っていた3位なので。1-2は届かないのはわかっていたので、3位狙いで、無事スタートも決まりました。後ろからプレッシャーはすごかったんですけど、なんとか耐え切りました」

 「前の二人はちょっと格が違いますよね。若さも違うし、現役バリバリで。僕は基本スーパーFJなんですが、最近はF4ばっかりですね。色々楽しませてもらってます。次戦は都合が合えば出たいですね」

表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

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