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2025年6月

SUPER FORMULA LIGHTS

第8戦岡山決勝結果

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 -RIJ- (2025/06/22) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2025 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 8 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
150野村 勇斗HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
1825'33.356--
236エステバン・マッソンPONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1825'35.821 2.465 2.465
338小林 利徠斗モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1825'43.117 9.761 7.296
43三井 優介DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1825'44.09910.743 0.982
535佐野 雄城モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1825'45.10711.751 1.008
651ザック・デビッドB-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
1825'54.68021.324 9.573
758ケイレン・フレデリックPilot ONE Racing with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1825'54.97921.623 0.299
837古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S SFL
TOM'S
1825'56.72123.365 1.742
91卜部 和久B-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
1825'57.57524.219 0.854
1060伊東 黎明LMcorsa OTG 320
LM corsa
1825'58.31924.963 0.744
112岩澤 優吾DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1826'04.29630.940 5.977
12*30M1DRAGONTEAM DRAGON 324
B-MAX RACING TEAM
1826'43.9771'10.62139.681
---- 以上規定周回数(90% - 16 Laps)完走 ----
-8M-清水 康弘GNSY RACING 324
GNSY RACING
1522'09.2613Laps3Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 50 野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING) 1'24.238 (3/18) 158.252 km/h
  • CarNo. 30は、SFL選手権統一規則第15条1(危険なドライブ行為)により、訓戒とする。

SUPER FORMULA LIGHTS

第7戦、8戦岡山公式予選 予選3位、2位・三井優介「最低でも表彰台」

第7戦予選3位、第8戦予選2位の三井優介(DELiGHTWORKS RACING)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ(SFL)選手権は6月21日、第7戦、第8戦の公式予選が行われ、三井優介(DELiGHTWORKS)は、第7戦は3位、第2戦は2位と大躍進を果たした。

 三井は、第5戦まで予選最高位は7位、決勝では5位が最高位だった。ここに来て、いきなり予選3位、2位に入るなど急速に速さを身につけてきた。

 「今シーズンはレースウィークを通して不調続きだったんですが、昨日から調子がよくなって、3位と2位を取ることができてうれしいです。まだトップとのタイムギャップもありますし、喜んじゃいけなくて、悔しい部分もありますが、チームのみんなに感謝したいです」

 三井のSFL参戦は開幕直前に決定した。今回、このチームを紹介した、スーパーフォーミュラチャンピオンの野尻智紀がアドバイザーとして参加。彼の助言も大きかったようだ。

 「今回から野尻さんにアドバイザーに来ていただいて、マシンの成熟も上がりました。予選はオートポリスが霧でなかったので2回目ですが、予選のやり方で、鈴鹿で気づいたこともあったので、それを岡山で反映することができました」

 午後の決勝では、あしたへのデータを取りつつ、最低表彰台は狙いたいという。

 「午後のレースは25周と長いので、スタートをちゃんと決めて、岡山は抜きにくいし、抜かれにくいので、そのまま最後までバトルに持ち込みたいですね。タイヤを持たせてなるべく高い順で戻ってきて最低表彰台を狙いたいと思います。レースセットが定まらなかったのであまりロングランはしていなくて不安要素もありますが、あしたへのデータを取るという意味でも今日、頑張りたいと思います」

 この大会、台風の目になりそうな三井に注目だ。

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第7戦、8戦岡山公式予選 ダブルポールポジション・野村勇斗「スタートを決めて逃げ切る」

第7戦、第8戦ともポールポジションの野村勇斗(B-MAX RACING TEAM)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権は6月21日、第7戦、第8戦の公式予選が行われ、野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)が両戦ともポールポジションを獲得した。

 野村は第5戦まで公式予選では第4戦でポールスタートするなど、常に上位で予選を終えていたが、決勝では第1戦~第3戦で2位に入ったもののその後はペナルティーなどで満足した結果を残せていなかった。ランキングもトップから28ポイント差の3位とここまで出遅れていたが、ここ岡山でようやく歯車がかみ合い、ダブルポールを獲得した。

 「昨日の午後からだんだん調子がよくなって、今日に向けて運転も改善しました。ポールを取れてとりあえず安心しました」

 ここ岡山の3連戦では、期するものがあるようだ。

 「チームとのミーティングも繰り返して、この大会を取りに行くぞと言う気持ちを高めてきました」

 野村はポールポジションポイントの2を加え、トップとの差は26と縮まった。決勝でも展望は明るそうだ。

 「ちゃんとスタートを決めて逃げ切るのが一番の目標なので、しっかりできるようにしたいと思います。ロングランはやってないんですが、クルマはきまってるので大丈夫だと思います」

 決勝は午後から25周で行われる。まずは、ここで初優勝を飾り、明日午後の第8戦もポールスタートを狙う。

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第7、8戦岡山公式予選 驚速、野村勇斗がダブルポールを獲得

第7戦、第8戦ともポールポジションの野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第7戦、第8戦の公式予選が、6月21日、岡山国際サーキットで行われ、両レースともに野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)が、他を圧倒する速さでポールポジションを獲得した。

 マスタークラスは、清水康弘(GNSY RACING 324)が、ダブルクラスポールを奪った。

 連日猛暑に襲われている西日本地方。専有走行の行われた金曜日は強い日差しが照りつけ、ドライバーは汗だくだったが、土曜日は上空に雲が垂れ込め、時折日が差す天候となった。

 今季、ここまでのポールシッターは、第1戦佐野、第2戦佐野、第4戦野村、第5戦フレデリックとなっている。4人目のポールシッターが出るのか、3人がポール回数を重ねるのか注目された。

第7戦公式予選

 午前9時から行われた10分間の予選。各車、じっくりウォームアップした後、4周目からアタックに入った。

 この予選をリードしたのは野村。昨日の専有走行でも好調さを窺わせていた野村だが、1分22秒454、22秒196、22秒154と、大混戦のSFライツで、2位のザック・デビッド(B-MAX RACING 324)に0.3秒という大差をつけて、自身2度目のポールを獲得した。

 3位に入ったのは三井優介(DELiGHTWORKS)。今季から参戦の新チームでベストグリッドを手にした。以下、小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)、エステバン・マッソン(PONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL)、ケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)までがトップ6。

 マスタークラスは、清水がDRAGON(TEAM DRAGON 324)を0.16秒差で抑えてクラスポールを獲得した。

第8戦公式予選

 10分間のインターバルを経て行われた第8戦予選でも、野村の速さは際立っており、第7戦の自身のポールタイムを上回る1分21秒961を叩き出し、大健闘の2位に入った三井を0.45秒も引き離した。三井は自身のベストグリッドを更新。

 3位にはマッソン、4位には小林、5位デビッド、ポイントリーダーの佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)は6位と出遅れてしまった。

 野村が抜き出たが、2位以下は大接戦。2位三井から7位フレデリックまでは、何と0.18秒差という超僅差の予選だった。

 マスタークラスは、清水が更にタイムを縮め、連続クラスポールを奪った。

 第7戦決勝は、本日午後1時30分から25周で、第8、9戦の決勝は、明日6月22日の午前9時45分、午後2時からそれぞれ18周で行われる。

第7戦予選2位、第8戦予選5位のザック・デビッド(B-MAX RACING 324)

第7戦予選3位、第8戦予選2位の三井優介(DELiGHTWORKS)

第7戦予選5位、第8戦予選3位のエステバン・マッソン(PONOS Racing TOM\'S TGR-DC SFL)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO

SUPER FORMULA LIGHTS

第8戦岡山公式予選結果

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 -RIJ- (2025/06/21) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2025 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 8 岡山国際サーキット 3.703km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
1*50野村 勇斗HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
1'21.961--162.648
23三井 優介DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1'22.414 0.453 0.453161.754
336エステバン・マッソンPONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1'22.438 0.477 0.024161.707
438小林 利徠斗モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1'22.448 0.487 0.010161.687
551ザック・デビッドB-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
1'22.463 0.502 0.015161.658
635佐野 雄城モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1'22.541 0.580 0.078161.505
758ケイレン・フレデリックPilot ONE Racing with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1'22.595 0.634 0.054161.400
837古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S SFL
TOM'S
1'22.808 0.847 0.213160.984
91卜部 和久B-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
1'22.958 0.997 0.150160.693
1060伊東 黎明LMcorsa OTG 320
LM corsa
1'23.242 1.281 0.284160.145
112岩澤 優吾DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1'23.308 1.347 0.066160.018
128M1清水 康弘GNSY RACING 324
GNSY RACING
1'24.287 2.326 0.979158.160
1330M2DRAGONTEAM DRAGON 324
B-MAX RACING TEAM
1'24.821 2.860 0.534157.164
---- 以上基準タイム(110%- 1'30.499)予選通過 ----
  • CarNo. 50は、SFL統一規則第21条8(ピットレーン割り込み)により、罰金5万円を科す。

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第8戦鈴鹿決勝 チェッカー後のどんでん返しで新原光太郎が初優勝、Iクラスは鳥羽豊が連勝、DRAGONがチャンピオンに輝く

優勝は新原光太郎(YBS Verve影⼭MCS4)

インデペンデントクラス優勝は鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F4)

 12月8日、2024FIA-F4選手権シリーズの第8戦(延期レース)が、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、チャンピオンクラスは、トップチェッカーの洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing)が最低重量不足で失格。新原光太郎(YBS Verve 影⼭ MCS4)が初優勝を飾った。

 インディペンデントクラスは、ポールスタートの鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F4)が昨日に続く連勝を飾り、最終レースまでもつれたチャンピオン争いは、DRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)が制した。

 朝は雨が落ちていたが、スタートを迎える頃には雨の心配はなく、午前8時15分にドライコンディションのなかフォーメイションラップがスタート。昨日と同じく、路面温度の低さを考慮して2周した後にスタートが切られた。

■チャンピオンクラス

 PPの洞地は、前大会のもてぎ大会、そして昨日の第7戦とPPを奪いながらもスタートで遅れて優勝を逃すパターンが続いていたが、今回はきっちり決めて、トップで1コーナーへ飛び込む。2位は野村勇⽃(HFDP with B-Max Racing)、3位には新原光太郎(YBS Verve 影⼭ MCS4)がつけた。

 1周目、スタートで遅れた焦りもあったのか、8位を走行していた⼤宮賢⼈(PONOS RACING MCS4)が、S字でコースアウト。早くもセーフティカー(SC)が入る。

 3周終了時にリスタートを迎え、3位の新原が1コーナーで野村をかわして2位に浮上。ところが、中団の混戦のなかで、⽩崎稜(Bionic Jack Racing)、清⽔啓伸(Drago CORSE MCS4-24)、佐野雄城(TGR-DC RS F4)が、1コーナーでもつれるようにグラベルに飛び出し、またしてもSCが導入される。

 車両の回収にやや時間がかかり、8周終了時にリスタート。3周のスプリントレースとなったが、トップの洞地は冷静にポジションを守り、ファステストラップを塗り替えながら、9周目1秒、10周目1.5秒と2位新原を引き離していく。

 そして、洞地がトップでチェッカーを受け、今シーズン最後のレースを優勝で締めくくった……はずだった。しかし、レース後の再車検で、洞地車とドライバーの合計重量が、規定重量に僅かに届かず。失格の裁定が下された。

 これにより、2位以下が繰り上がることになり、シリーズ終盤、尻上がりに結果を残してきた新原が意外な形で初優勝を飾ることになった。2位は野村、3位は森山。

■インディペンデントクラス

 DRAGON対今田信宏のチャンピオンがかかった注目の最終レース。

 クラスポールのKEN ALEX(BUZZ RACING)がエンジンストールで大きく遅れ、鳥羽、今⽥信宏(JMS RACING with B-MAX)、DRAGONが続く展開となった。

 このまま、鳥羽-今田-DRAGONの順でフィニッシュすれば、僅かの差でチャンピオンの称号はDRAGONが手にすることになる。今田は鳥羽を抜いてトップフィニッシュすれば逆転チャンピオンだ。

 二度のSCランを挟んだため、勝負は最後の3周となった。ここで、トップ鳥羽に今田が急接近。その差は9周目1.0秒、10周目0.6秒と詰まっていく。

 しかし、「チャンスはなかった」と今田が言うように、鳥羽は隙を見せることなく、今田を従えて昨日に続く連勝のチェッカーを受けた。

 チャンピオンに輝いたDRAGONは、「今年からインディペンデントクラスも、正式にJAFの選手権となったので、その初年度でぜひチャンピオンを取りたかった」と、僅か2.5ポイント差の逃げ切りに、ほっとした表情を浮かべた。

11周の決勝がスタートした

決勝2位は野村勇斗(HFDP with B-Max Racing)

決勝3位は森山冬星(HELM MOTORSPORTS F4)

決勝4位は梅垣清(TGR-DC RS F4)

決勝5位は佐野雄城(TGR-DC RS F4)

インデペンデントクラス決勝2位は今田信宏(JMS RACING with B-MAX)

インデペンデントクラス決勝3位はDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)

チャンピオンクラスの表彰式

インディペンデントクラスの表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO
Yoshinori OHNISHI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第8戦鈴鹿決勝結果

■Championクラス

SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2024/12/08) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 8 Champion class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCarTeamLapTimeBehindGap
116新原 光太郎YBS Verve影⼭MCS4
HYDRANGEA kageyama Racing
1129'56.659--
250野村 勇斗HFDP with B-Max Racing
HFDP WITH B-max Racing Team
1129'58.047 1.388 1.388
362森山 冬星HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1129'58.585 1.926 0.538
438梅垣 清TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1129'59.759 3.100 1.174
535佐野 雄城TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1130'00.702 4.043 0.943
654佐藤 凛太郎PONOS RACING MCS4
PONOS RACING
1130'01.218 4.559 0.516
737鈴木 斗輝哉TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1130'01.538 4.879 0.320
860熊谷 憲太OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTORSPORTS
1130'01.967 5.308 0.429
933佐藤 樹Drago CORSE MCS4-24
Drago CORSE
1130'03.071 6.412 1.104
1053酒井 翔太TGM Grand Prix
TGM Grand Prix
1130'03.250 6.591 0.179
1187下野 璃央Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry
1130'03.739 7.080 0.489
1214村田 将輝湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24
ZAP SPEED
1130'04.157 7.498 0.418
1346有村 将真アポロ電⼯フジタ薬局
フジタ薬局レーシング
1130'06.139 9.480 1.982
14*90Lin ChenghuaATEAM Buzz Racing
AKIRAND RACING
1131'57.7142'01.0551'51.575
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
-97白崎 稜Bionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
38'00.3978Laps8Laps
-36卜部 和久TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
38'00.9118Laps 0.514
-*34清水 啓伸Drago CORSE MCS4-24
Drago CORSE
38'40.5208Laps39.609
-45大宮 賢人PONOS RACING MCS4
PONOS RACING
221'02.7299Laps1Lap
-26三枝 拓己FALCON MOTORSPORT
FALCON MOTORSPORT
12'44.25510Laps1Lap
-*51洞地 遼⼤HFDP with B-Max Racing
HFDP WITH B-max Racing Team
-失格--

■Independentクラス

SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2024/12/08) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 8 Independent class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCarTeamLapTimeBehindGap
163鳥羽 豊HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1130'08.224--
244今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1130'08.594 0.370 0.370
330DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
1130'10.162 1.938 1.568
410中島 功Rn.SHINSEI.MCS4
Rn-sports
1130'11.783 3.559 1.621
511植田 正幸Rn-sports MCS4
Rn-sports
1130'12.384 4.160 0.601
696齋藤 真紀雄CSマーケティングAKILAND
AKILAND RACING
1130'13.902 5.678 1.518
755KENTAROBaum Beauty Clinic
FIELD MOTORSPORTS
1130'14.304 6.080 0.402
840⾚松 昌⼀朗SHOEI-GIGS Ride with ES
イーグルスポーツ
1130'15.995 7.771 1.691
971大山 正芳ダイワN通商AKILAND
AKILAND RACING
1130'17.022 8.798 1.027
1021小嶋 禎一Classic Car.jp Eagle36
Eagle Sports
1130'17.180 8.956 0.158
1198IKARIBionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
1130'18.193 9.969 1.013
124佐々木 祐一仙台DayDream with RICHO
DAYDREAM RACING
1130'20.73712.513 2.544
1386大阪 八郎Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry
1130'25.34217.118 4.605
149ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
1130'28.91720.693 3.575
1523YUGOS2R Racing
N-SPEED
1130'38.06029.836 9.143
1661坂井 ウィリアムHELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1132'09.3532'01.1291'31.293
175小谷 素弘TEAM 5ZIGEN F4
Team 5ZIGEN
1028'11.0911Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
  • Fastest Lap(C): CarNo. 51 洞地遼大(HFDP with B-Max Racing) 2'07.661 (11/11) 163.756 km/h
  • Fastest Lap(I): CarNo. 44 今田信宏(JMS RACING with B-MAX) 2'09.851 (10/11) 160.994 km/h
  • CarNo.90は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2.10.10(SC活動中の追越し)により、競技結果に40秒を加算した。
  • CarNo.90は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2.10.10(SC活動中の追越し)により、競技結果に60秒を加算した。
  • CarNo.34は、FIA-F4選手権統一規則第15条1.1)(危険なドライブ行為)により、競技結果に40秒を加算した。
  • CarNo 51は、FIA-F4選手権統一規則付則3.4.4.1(最低重量)違反により、失格とした。

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第8戦鈴鹿決勝上位3人のコメント 新原光太郎「来年こそはぶっちぎりで」

第8戦優勝 新原光太郎(HYDRANGEA kageyama Racing)

優勝した新原光太郎(HYDRANGEA kageyama Racing)

 「なんかしっくりこない勝ち方ですが、勝ちは勝ちなんで嬉しいですね」

 「今シーズンの途中から勝てそうで勝てないレースが多く、ずっと勝ちを目指してやってきたので、一番嬉しいです。ランキング上位のドライバーの中で僕だけ勝ちがなかったので、それは実力不足が大きかったと思います。こういう勝ち方にはなりましたが、でも良かったです」

 「このチーム自体、創設から10年間一度も勝っていなかったので、最後に達成できて良かったです」

 「今回はしっくりこない勝ち方だったので、来年はぶっちぎりで勝ちたいと思います」

第8戦決勝2位 野村勇斗(HFDP WITH B-max Racing Team)

決勝2位の野村勇斗(HFDP WITH B-max Racing Team)

 「スタートで狙っていたので、そこで行けなかったのが大きいと思います。アウト側は全然グリップしなくて、あれ以上無理でした。でもチームメイトの洞地くんが優勝できたのは嬉しいです。最後にチームで1−2を取れなかったのは悔しいですけど」

 「金曜日にクルマを壊した時は、結構苦しいなと思いました。あの時点では表彰台に上がれるなんて思っていませんでした」

 「来シーズンもこの勢いのまま、ステップアップしても頑張ります」

第8戦決勝3位 森山冬星(HELM MOTORSPORTS)

決勝3位の森山冬星(HELM MOTORSPORTS)

 「後半戦では初めての3位なんで、すごく嬉しいです。最近全然良くなかったので、鈴鹿に来て状況が一気に変わったのは嬉しいですし、今日一番速かったのでポジティブな面も多いですし」

 「僕の方がペースあるとわかっていたので、後ろは全然気にせず、前だけを見て走っていました。オーバーテイクできなかったのは残念ですが、仕方ないですね」

 「来年のことは全然決まっていませんが、決まればそこでチャンピオンを取りたいです。できればFIA-F4でやり返したいです」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第7戦、第8戦鈴鹿公式予選上位3人のコメント 洞地遼⼤「みんな6秒台だと思っていた」

第7戦、第8戦ポールポジション 洞地遼⼤(HFDP WITH B-max Racing Team)

第7戦、第8戦ともポールポジションの洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing)

 「自分的にはみんな6秒台入ってると思っていて、結構僅差かなと思って帰ってきたら、みんな7秒台で。路面もすごく良くてタイムの出るコンディションだなと感じていたので、欲をいえばもうちょっと出たかなと思っています。1周をうまくまとめきれない中での2周続けて6秒だったので、まとめられていれば」

 「タイヤは昨日の専有走行よりグリップしていました。昨日は路面が悪くて。今日は気温も低くて路面も綺麗だったので、最初から6秒半ばはいくだろうなと思っていました」

 「野村くんも両方とも2位だったので、チャンピオンは厳しいと思いますが、最後は二つ勝って魅せるレースをできたらいいなと思います」

第7戦、第8戦予選2位 野村勇斗(HFDP WITH B-max Racing Team)

第7戦、第8戦とも予選2位の野村勇斗(HFDP with B-Max Racing)

 「昨日の専有走行でマシンを壊してしまって、ほとんど走れていなかったし、新品タイヤのデータもない状況だったので、徐々に徐々にという感じで走って、最後に2周ぐらいアタックできればいいなと思っていました。クルマのチェックをしつつ、ペースを上げてと」

 「通常なら二日間ある専有走行が金曜日だけになり、その貴重な時間で自分のミスでクルマを壊してしまったので、今日は慎重に行きました。走っていない中で予選に向けて考えてしていきましたが、ちょっとズレてるところもあるので、決勝に向けてアジャストしていきます」

 「もちろんチャンピオンを取ることが最優先ですけど、2番手グリッドなら優勝するチャンスがあると思うので、狙っていきたいと思います」

第7戦予選3位 新原光太郎(HYDRANGEA kageyama Racing)

第7戦予選3位、第8戦予選4位の新原光太郎(YBS Verve影⼭MCS4)

 「クルマの台数が凄くて、前にトヨタがいて、後ろにOTGとドラゴコルセがいて、と挟まれちゃったので、これはタイムが出ないと思って一回引きました。昨日調子が良かったので、今日の結果は悔しいです。ただあとコンマ5あげるっていうのは見えなかったので、腕もそうですけど、クルマのポテンシャルも上げていけるように、これからエンジニアと相談です」

 「(HRSスカラシップについて)去年ギリギリで落ちたので、もう一度受けたいと嘆願したところ、ホンダ様から許可が出たので、受講しました。来年についてはまだわかりませんが、もしホンダ様のチームに入って戦えるなら、その前にここで勝ってからいきたいですね」

 「レースになったら抜ける気がしないので、スタートで前に行けるかどうかが鍵かなと思います。路面はグリップしていないけど、エンジンが元気なのでストレートが伸びてる印象ですね」

第8戦予選3位 森山冬星(HELM MOTORSPORTS)

第7戦予選5位、第8戦予選3位の森山冬星(HELM MOTORSPORTS F4)

 「僕的にはベストを尽くしたので、これ以上ないなというタイムでした。明日は3位ですし、今日も表彰台を狙えるチャンスはあると感じているので、両方とも表彰台に乗れるように頑張ります」

 「手応えは悪くないです。ちょっとトップ2が速すぎたというのはありますが、自分では絞り出せたと思います」

 「路面に違和感はありませんでしたが、『タイヤあったまってんのかな?』という不安はありました。エンジンは回ってると思います。決勝でもチームとしっかり頑張ります」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第7戦、第8戦鈴鹿 公式予選 Cクラスは洞地遼⼤コースレコードでWポール、Iクラスは鳥羽豊とKEN ALEXがPPを獲得

第7戦、第8戦ともポールポジションは洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing)

インデペンデントクラス第7戦ポールポジション、第8戦予選2位は鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F4)

インデペンデントクラス第7戦予選2位、第8戦ポールポジションはケン・アレックス(BUZZ RACING)

 12月7日、FIA-F4選手権第7、8戦(延期レース)の予選が、鈴鹿サーキットで行われ、チャンピオンクラスは洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing)がコースレコードでポールポジションを獲得。セカンドベストもトップで両レースともにPPからのスタートとなった。

 インディペンデントクラスは、鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F4)とKEN ALEX(BUZZ RACING)がポールポジションを分け合った。

 本来8月31日、9月1日に行われるはずだった第7、8戦だが、台風の影響で延期され、最終大会として開催されることになった。

 12月の鈴鹿、まして早朝の冷え込む天候のなか、8時5分からからチャンピオンクラス、インディペンデントクラスの順で、20分ずつの予選が行われた。

■チャンピオンクラス

 冷えた路面のため、各車は通常より多くウォームアップを行い、5周目から本格的なアタックに入った。

 他車を圧倒する速さを見せたのは洞地。6周目に2分06秒737を叩き出し、2018年に現F1ドライバー角田裕毅が記録した2分06秒779のコースレコードを更新した。セカンドベストも06秒775と唯一人06秒台を連発して、2レースともにポールを獲得した。

 洞地には及ばなかったものの、7周目に2分07秒127、8周目に07秒009をマークして両レースともフロントローに並んだのは、チームメイトの野村勇⽃(HFDP with B-Max Racing)。シリーズポイントで大きくリードしている野村は、今日行われる第7戦で5位以内に入ればチャンピオンが確定する。

 3位以下は、新原光太郎(YBS Verve 影⼭ MCS4)、佐野雄城(TGR-DC RS F4)、森⼭冬星(HELM MOTORSPORTS F4)、⼤宮賢⼈(PONOS RACING MCS4)と続いた。

 セカンドベストで決まる第8戦のグリッドは、洞地-野村-森山-新原-佐野-梅垣清(TGR-DC RS F4)の順となった。

第7戦、第8戦とも予選2位は野村勇斗(HFDP with B-Max Racing)

第7戦予選3位、第8戦予選4位は新原光太郎(YBS Verve影⼭MCS4)

第7戦予選5位、第8戦予選3位の森山冬星(HELM MOTORSPORTS F4)

■インディペンデントクラス

 開始早々、小嶋禎一(Classic Car.jp Eagle)がヘアピンでスピンして止まってしまい、予選は中断。車両回収後、残り17分で再開された。

 チャンピオンクラス同様に、5周目からDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)からアタックに入った。最初に2分9秒台をマークしたDRAGONが主導権を握ると思われたが、今⽥信宏(JMS RACING with B-MAX)、KEN ALEX(BUZZ RACING)、鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F4)、KENTARO(Baum Field F4)が次々に09秒台をマーク。

 終了間際は、鳥羽、今田、AREXのポール争いとなったが、最後に、AREXの09秒498を大きく上回る09秒126をマークした鳥羽がポールポジションを獲得した。3位は今田、4位はKENTARO、5位にDRAGON、6位に⾚松昌⼀朗(SHOEI-GIGS Ride with ES)がつけた。

 セカンドタイムで決まる第8戦のグリッドもトップ6の顔ぶれは変わらず、AREXがポールを奪い、2位鳥羽と順位を入れ替えてフロントローに並び、以下、今田-DRAGON-KENTARO-赤松の順で続いた。

インデペンデントクラス第7戦第8戦とも予選3位は今田信宏(JMS RACING with B-MAX)

 第7戦の決勝は、本日が午後0時45分から、第8戦決勝は明日の午前8時15分から、ともに11周で行われる。

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第8戦鈴鹿公式予選結果

■Championクラス

SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2024/12/07) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 8 Champion class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCarTeamTimeBehindGapkm/h
151洞地 遼⼤HFDP with B-Max Racing
HFDP WITH B-max Racing Team
2'06.775--164.900
250野村 勇斗HFDP with B-Max Racing
HFDP WITH B-max Racing Team
2'07.127 0.352 0.352164.443
362森山 冬星HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
2'07.317 0.542 0.190164.198
416新原 光太郎YBS Verve影⼭MCS4
HYDRANGEA kageyama Racing
2'07.333 0.558 0.016164.177
535佐野 雄城TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
2'07.364 0.589 0.031164.137
638梅垣 清TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
2'07.418 0.643 0.054164.068
745大宮 賢人PONOS RACING MCS4
PONOS RACING
2'07.543 0.768 0.125163.907
897白崎 稜Bionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
2'07.615 0.840 0.072163.815
954佐藤 凛太郎PONOS RACING MCS4
PONOS RACING
2'07.683 0.908 0.068163.727
1060熊谷 憲太OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTORSPORTS
2'07.793 1.018 0.110163.586
1137鈴木 斗輝哉TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
2'07.945 1.170 0.152163.392
1234清水 啓伸Drago CORSE MCS4-24
Drago CORSE
2'07.978 1.203 0.033163.350
1333佐藤 樹Drago CORSE MCS4-24
Drago CORSE
2'08.140 1.365 0.162163.145
1436卜部 和久TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
2'08.202 1.427 0.062163.065
1587下野 璃央Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry
2'08.378 1.603 0.176162.842
1653酒井 翔太TGM Grand Prix
TGM Grand Prix
2'08.576 1.801 0.198162.590
1714村田 将輝湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24
ZAP SPEED
2'09.064 2.289 0.488161.975
1890Lin ChenghuaATEAM Buzz Racing
AKIRAND RACING
2'09.118 2.343 0.054161.908
1946有村 将真アポロ電⼯フジタ薬局
フジタ薬局レーシング
2'09.643 2.868 0.525161.252
2026三枝 拓己FALCON MOTORSPORT
FALCON MOTORSPORT
2'10.653 3.878 1.010160.007
---- 以上基準タイム(105% - 2'13.426)予選通過 ----

■Independentクラス

SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2024/12/07) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 8 Independent class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCarTeamTimeBehindGapkm/h
19ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
2'09.706--161.175
263鳥羽 豊HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
2'09.764 0.058 0.058161.102
344今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
2'09.802 0.096 0.038161.056
430DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
2'09.981 0.275 0.179160.833
555KENTAROBaum Beauty Clinic
FIELD MOTORSPORTS
2'10.061 0.355 0.080160.734
640⾚松 昌⼀朗SHOEI-GIGS Ride with ES
イーグルスポーツ
2'10.237 0.531 0.176160.517
711植田 正幸Rn-sports MCS4
Rn-sports
2'10.654 0.948 0.417160.004
896齋藤 真紀雄CSマーケティングAKILAND
AKILAND RACING
2'10.715 1.009 0.061159.930
998IKARIBionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
2'10.785 1.079 0.070159.844
1010中島 功Rn.SHINSEI.MCS4
Rn-sports
2'11.335 1.629 0.550159.175
115小谷 素弘TEAM 5ZIGEN F4
Team 5ZIGEN
2'12.565 2.859 1.230157.698
1286大阪 八郎Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry
2'12.677 2.971 0.112157.565
1371大山 正芳ダイワN通商AKILAND
AKILAND RACING
2'13.356 3.650 0.679156.762
144佐々木 祐一仙台DayDream with RICHO
DAYDREAM RACING
2'13.509 3.803 0.153156.583
1561坂井 ウィリアムHELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
2'14.502 4.796 0.993155.427
---- 以上基準タイム(105% - 2'16.245)予選通過 ----
-23YUGOS2R Racing
N-SPEED
2'16.935 7.229 2.433152.665
-21小嶋 禎一Classic Car.jp Eagle36
Eagle Sports
d.n.s---

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿決勝後のコメント 野尻智紀「こんな時に調子良くても(苦笑)」

メディアミックスゾーン:野尻智紀(TEAM MUGEN)

 第8戦では公式予選でまさかのQ1敗退を喫し、14番手と後方からのスタートとなった野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)だったが、決勝ではスタートから着実に順位を上げ、最後は5位でフィニッシュした。そのレースを本人はこう振り返る。

 「外的要因が悪い方向に行っちゃったのかなあと。予選再開後も自分のペースでタイヤを温められていたら、とは思いました。決勝は幸い調子が良かったんです。こんな時に調子良くてもなあって(笑) ここに来るまでに色々準備をしてきて、勝つためにやってきたからこそ、怒りの気持ちは大きいし、明日のレースにぶつけるしかないなと」

 「決勝のレースに関しては、タイトル争いをしている一人なんだぞという速さは示せたと思います。ただ予選で自分達が用意してきたものを出せなかったことへの憤りがあります」

 「14番手からと久しくなかった順位からのスタートで緊張しましたが、終わってみればあれだけ大きくポジションアップできましたし、自分達が勝つためにやってきたことが間違ってなかったと再認識できました」

 前戦富士大会ではクルマのパフォーマンス不足に悩んでいた野尻とチーム無限だったが、その点では大きく改善できたようだ。

 「昨日ガチャガチャやってる中で、これめちゃくちゃいいね、という発見がありました。今週のクルマは乗りやすいところが見つかったんで、自信があったんです。それだけに残念だったなあと」

 そして10日に行われた第9戦の公式予選、野尻は見事ポールポジションを獲得。残念ながらチャンピオン争いからは脱落したものの、強い野尻が帰ってきたようだ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿決勝会見 太田格之進「自分としては100点のレースができてよかった」

第8戦優勝 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

決勝記者会見:優勝した太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 「クルマの調子がすごく良くて。吉田(則光)エンジニアと濱野(裕二)エンジニアが作ってくれたクルマが完璧だった。それに尽きるかなと思います。SCが2度も出たのが残念です。僕は最初のSCが出るまでに10秒くらいリードしていたので、どれだけの差をつけられるかに挑戦したかったんですが、SCによってその差がなくなってしまいました。そこでファステストラップでどこまでのタイムを出せるかに挑戦しようと思って最後までプッシュしました。クルマのバランスには一貫性があったので、全く不安はなく、SCが入っても抜かれることはないだろうと思って走っていました」

 「チームの中ではケースごとに話し合ってはいますが、今日の順位だと僕にできることは、しっかりトップでゴールしてチームランキングを上げることだと思っていたし、オーダー的なことは出ませんでした。ただ明日に向けてはチームとして最善の結果を最後の締めくくりとして持ち帰れるように、僕も協力したいし、そうなるよう頑張ります」

 「去年の後半戦からフロントローに並ぶ機会は多かったので、皆さんの記憶には残っても、ポールを取っていないので記録には残っていない。そういう面で歯痒い気持ちがありました。自分としては予選に対して自信があるので、今年はチャンピオンシップからは脱落しましたが、最後に光るものを見せて終わることで、来季への期待値が上がってくると思うし、注目度を上げる上でも大事なレースだし、最後にファステストも取れて、自分としては100点のレースができてよかったなと思います」

第8戦決勝2位 坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)

決勝記者会見:2位の坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)

 「冬の鈴鹿というのがタフになるだろうとは予想がついていたし、予選が始まってみれば上の方はH社ばっかりだったので辛いなというところはありました。まあでも決勝はチャンスがあればポジションを上げるチャンスはあるだろうし、5番手からなら表彰台争いはできると思っていたので、なんとか食らいついていきたいなと。チャンピオンシップを考えると牧野選手が前にいたので、それを抜くというのが今日の1番の目標でした。佐藤選手に不運があって、自力での2位ではないんですが、チームのタイヤ交換がめちゃくちゃ早かったおかげでもあったし、やるべきことは全てやれたかなと思います。予選も決勝も太田選手はとんでもなく速いので、そこをどうにかしないと明日も厳しいかなと思うので、しっかり考えていきたいなと思います」

 「(牧野選手とのタイトル争いは2015年のFIA-F4以来だが)そういう背景もあるので、ヒューマンモータースポーツを謳っているスーパーフォーミュラの話題として取り上げてもらえるのは嬉しいです。9年前の話で、僕たちは下の方のカテゴリーで戦っていたんですが、昔からやってたライバルと日本の最高峰のレースでまたチャンピオンを争う機会なんてなかなかないと思うので、素直に楽しみたいなと思いますし、いいバトルができたらと思います」

第8戦決勝3位 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

決勝記者会見:3位の牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 「結果的には1番のライバルである坪井選手の後ろになってしまったので、悔しいですけど、戦略的にもミニマムで入るというのはなんとなく決めていて、前半は特に僕は厳しかったんですが、タイヤを替えてから中盤戦にかけては悪くなかったです。最近前半スティントで苦労することが多いんですが、それがまた出てしまったなと。予選もそうだし、もうちょっとレベルアップしていかないといけないなと思うので、明日も太田選手のいいところは真似させてもらって頑張ります」

 「(チャンピオンのことは)全然諦めていないし、最後までプッシュたいと思います。僕の先輩(山本尚貴)はそれをモットーにして、それを僕は身近で学ばせてもらっているので、それを最後までやるだけかなと思っています」

 「(坪井選手とのタイトル争いは2015年のFIA-F4以来だが)カート時代はあまり接点がなかったんですが、四輪に上がってからはびっくりするぐらい接点があって、縁を感じるものがありますし、今日も2位争いで坪井選手とバトルをしていました。ただやはりF4でバトルしていた時と違うのは、僕たちはメーカーのドライバーになって、メーカーを背負って戦っているということなので、自分個人だけでなく、色々背負うものができているので、その戦いも含めて明日は見てもらって、楽しんでもらえればなと思います」

決勝フォトセッション:トップ3のドライバーたち

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿優勝監督会見 村岡潔「上出来としか言いようがない」

優勝チーム監督の村岡潔氏(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

優勝チーム代表 村岡潔(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 「上出来としか言いようがないです。欲を出すとキリがないですが、できれば坪井くん以外の人がここにいれば明日お客さんが盛り上がるなあと(笑) まあこういう結果になったことで太田くんも牧野くんも明日の戦いにより集中できると思うんで、ここまでの位置で戦ってくれた二人に感謝しますし、嫌な思いをさせてくれる坪井くんにも感謝しています」

 「今日タイヤ交換もいっぱいミスがありましたが、ミスなくクルマを仕上げて、ドライバーに思う存分力を出してもらえれば、必ずチャンピオンを取れると思うので、よろしくお願いします」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿決勝 太田格之進が盤石の走りで今季初勝利! そしてタイトル争いは坪井翔と牧野任祐の一騎打ちに

優勝した太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 全日本スーパーフォーミュラ選手権第8戦「JAF鈴鹿グランプリ」の決勝が11月9日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、ポールポジションからスタートした太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)が今季初優勝を達成した。

 第8戦決勝は午後2時40分、定刻から10分遅れてフォーメーションを開始した。周回数は31。スタート時の気温は21℃、路面温度は31℃だ。

 スタートでは制御システムの誤作動で番手スタートの岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)のギヤが入らず、グリッドから一歩も動けない状況に。後方では三宅もスタート直後にギヤが1速から上にシフトアップできない状態となり、そのままレースを終えてしまうアクシデントが発生したが、幸いこれらに起因した大きなアクシデントには至らなかった。

 この間にトップグループは太田、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)、坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)、山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)の順で西コースへ向かった。

 2周目の1コーナーでは牧野がOTSを使って佐藤に襲いかかるが、佐藤もOTSを使って対抗。その後方では14番手スタートの野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)が1周で10番手まで挽回してコントロールラインに戻ってきた。

 さらに野尻は6周目のスプーンでも笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)をインから笹原をパス!9番手に浮上する。

 一方、トップの太田は6周終わって太田のリードは4秒135。本人も無線で「クルマは完璧」とコメントしており、その後も順調にリードを広げて10周目にはその差を5秒230とする。

 そしてこの周から特別規則で定められたタイヤ交換を行うドライバーが相次ぐ。まずは10周終わりで牧野、阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)、福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)、野尻がピットへ。

 11周終わりで佐藤、坪井、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)、国本雄資(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)、小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)がピットインするが、この際佐藤の左リヤタイヤが締まっておらずに脱落、これにより佐藤はピットレーンでストップしてしまい、そのままレースを終えることになった。

 また坪井は牧野の前でコースインすることに成功している。

 そしてトップの太田と山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)も12周目にタイヤ交換を行い、そのまま坪井の前でコースに戻った。

 その後もドライバーたちのタイヤ交換は続いたが、18周目にピット作業を行った平良響(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)の後輪がピット出口で外れてしまい、平良はコースサイドにストップ。外れた後輪はコース上を転がって2コーナー付近まで行ってしまったため、この周でセーフティーカーが導入されることになった。

 ここですかさずピットに飛び込んだのが、そこまでコースに留まり続けていた岩佐と大湯都史樹(VERTEX CERUMO・INGING SF23)だ。スタート時のトラブルで一旦は最後尾まで後退した岩佐も、これで入賞圏内に浮上してきた。またこれでコース上の全車がタイヤ交換を終えたこととなり、太田が再びトップに立った。2番手は坪井、3番手は牧野、阪口、福住と続いて野尻が6番手だ。

 セーフティーカーは22周目にピットイン。23周目からレースは再開となるが、24周目のスプーンカーブで笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)と大嶋和也(docomo business ROOKIE SF23)が絡むアクシデントが発生。アウト側の縁石に乗り上げた笹原はフロントノーズを壊してスロー走行でピットに戻ってきたが、大嶋は西ストレートでクルマを止めざるを得なかったため、25周目からは2度目のセーフティーカーランとなった。

 セーフティーカーは28周目のピットイン。レースは残り3周で追い越し可能となった。

 トップの太田は再びリードを広げにかかる。坪井と牧野はこれを追い上げることはできない。後方では野尻が130Rで福住を捉えて5番手に浮上した。

 結局レースは太田格之進が最後までトップを譲らずに31周を走り切り、今季初優勝。昨年の最終戦鈴鹿以来の通算2勝目を挙げた。

 2位には坪井翔が入り、ドライバーズポイントを101.5ポイントに伸ばした。牧野任祐はこのレースを3位で終え、トータル83ポイントとなったため、坪井とのポイント差は18.5ポイントに広がった。

 そして野尻智紀は5位フィニッシュで76ポイントとなり、この時点でチャンピオンの可能性が消滅。2024シーズンのチャンピオン争いは坪井と牧野の二人に絞られた。果たして最後に栄冠を手にするのはどちらなのか。坪井はこのまま逃げ切るのか。それとも牧野が2015年のFIA-F4の雪辱を果たすのか。

 シリーズ第9戦は11月10日午後2時30分より、同じく31周で戦われる。

31周の決勝がスタートした

優勝は太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)

決勝2位は坪井翔(VANTELIN TOM\'S SF23)

決勝3位は牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)

決勝4位は阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)

決勝5位は野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

決勝6位は福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)

トップでゴールする優勝は太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)

決勝2位の坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)

優勝と3位を獲得したDOCOMO TEAM DANDELION RACING

表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿決勝結果

第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/09) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine
LapTimeBehindGap
16太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
311:00'08.862--
236坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
311:00'13.422 4.560 4.560
35牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
311:00'14.370 5.508 0.948
438阪口 晴南VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
311:00'16.314 7.452 1.944
516野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
311:00'17.087 8.225 0.773
68福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
311:00'17.923 9.061 0.836
764山本 尚貴PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
311:00'18.188 9.326 0.265
83山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
311:00'19.56810.706 1.380
915岩佐 歩夢Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
311:00'20.03411.172 0.466
1039大湯 都史樹VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
311:00'22.03413.172 2.000
1150木村 偉織San-Ei Gen with B-Max SF23
San-Ei Gen with B-Max
Honda M-TEC HR-417E
311:00'22.45613.594 0.422
1253ジュジュTGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
311:00'23.56314.701 1.107
1320国本 雄資ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
311:00'27.83818.976 4.275
14*7小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
311:00'34.02625.164 6.188
1537笹原 右京VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
301:00'26.3731Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 27 Laps)完走 ----
-14大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
2342'39.0838Laps7Laps
-4小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
2358'51.5368Laps16'12.453
-*19平良 響ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
1831'24.64813Laps5Laps
-55大津 弘樹TGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1746'35.20114Laps1Lap
-*65佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1118'54.27220Laps6Laps
-12三宅 淳詞ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
0-31Laps11Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 6 太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23) 1'40.588 (31/31) 207.830 km/h
  • CarNo. 7は、全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第15条1.1(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 7は、全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第15条1.2(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 65は、全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第21条11(リリース時の安全確認不足)により、罰金50,000円を科した。
  • CarNo. 19は、全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第21条11(リリース時の安全確認不足)により、罰金50,000円を科した。

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第8戦鈴鹿予選会見 太田格之進「チャレンジしたいことを全部やった結果がポールにつながった」

第8戦ポールポジション 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

予選記者会見:ポールポジションを獲得した太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 「昨日はフリー走行でロングランばっかりで、ニュータイヤを履く前にアタックできたのは1回だけで、ほぼほぼ準備できないままニュータイヤで走ったので11番手でした。でもフィーリングとしては悪くなかったし、去年の最終戦のデータもあるので不安もなく自信を持って予選に臨めました」

 「自分のことだけ考えようと思って予選に臨みました。自分はタイヤの暖まりが良いと思っていたので、Q1は前に出て、そんなにペースを上げないように走って通過できました。Q2は今まで以上にドライビング面でチャレンジしたかったことを全部やりました。その結果ポールを取れたと思います」

 「明日もあるので、あまりランキングのことは考えたくないのが正直なところです。どうせ僕がトップを走っていても何か言われるんだろうなと。そこはしっかりチームと話し合わないとと(笑) チームとしてはチームタイトルとドライバーズタイトルを両方狙えるすごくいい機会ですので、今日しっかりレースをすれば、明日に向けてデータを持ち帰ることができますから、ポール・トゥ・ウィンをしたいと思います」

第8戦予選2位 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)

予選記者会見:2位の岩佐歩夢(TEAM MUGEN)

 「もちろんチャンピオンシップのことを考えると2ポイント取ったことは良かったと思いますが、ポールポジションを目指していろんなアプローチをしてきたので、それが取れなかったのは悔しいです」

 「トップとの差を考えても、いろんな面で少しずつ足りなかったなと捉えていて、いくつかのポイントでポテンシャルを上げていかないとトップには届かないなと。そこはチームと一緒に上げていかないとと思いますが、午後の決勝についてはフロントローなので、しっかり切り替えて、勝つためのいろんなことを準備して、優勝を目指したいと思います」

 「チャンピオン争いに絡んでいるといっても、数字どうこうは気にせずに、優勝だけを考えて、しっかり全力でプッシュしていきたいと思います」

第8戦予選3位 佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)

予選記者会見:3位の佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)

 「Q1は途中で赤旗が出ましたが、アタックする順序は後ろの方だったので、タイヤはまだゴムが残っている状態でした。それで再開後は普通に通ることができました」

 「Q2はQ1で足りなかった部分を補って、かなり改善方向にはいきましたが、トップとの差はまだかなり大きいので、3位ではありますが、まだ負けていると思って、予選については明日に向けて改善していかないとと思います」

 「午後の予選は今季ベストグリッドからのスタートなので、チームと頑張っていきたいです」

 「僕はチャンピオン争いは関係ないので、とにかく優勝を目指して、しっかりかき回したいと思います。チームとしてもランキングを上げるチャンスなので、二人で表彰台に登れればと思います」

公式予選フォトセッション:トップ3のドライバーたち

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

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第8戦鈴鹿公式予選 太田格之進が快晴の鈴鹿で初ポールポジションを獲得

ポールポジションを獲得した太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 全日本スーパーフォーミュラ選手権第8戦「JAF鈴鹿グランプリ」の予選が、11月9日、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)が、キャリア初のポールポジションを獲得した。

 2レース制となる今大会の初日。鈴鹿サーキットは朝から秋晴れとなった。日差しが照りつけるなか、午前9時5分から予選が行われた。

■Q1 Aグループ

 ユーズドタイヤで1周した後、ニュータイヤに履き替え、ウォームアップから各車アタックに入った。

 阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)1分37秒247、岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)1分37秒106とトップタイムが塗り替えられるなか、逆転チャンピオンを狙う牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)が1分36秒786と唯一36秒台に入れてトップに立った。

 今大会でスーパーフォーミュラ引退を発表している山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)が、最後に2位に食い込む1分37秒084をマークして締めくくった。

 順位:牧野-山本-岩佐-阪口-笹原-福住/国本-小高-三宅-大津

■Q1 Bグループ

 Aグループ同様に、ユーズドで1周した後にニュータイヤに履き替えアタックに入った。

 ところが、5番目にアタックラップに入った木村偉織(San-Ei Gen with B-Max SF23)が、NOPPOコーナーでコントロールを失い、コースアウト。グラベルに捕まってしまったため、赤旗が提示され予選は中断となった。

 残り3分として再開された予選だが、この中断が大きく響いたのが、ランキング3位の野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)。コース前半でタイムが伸びず、まさかのQ1敗退となってしまった。

 短い予選時間をうまくまとめたのは、シリーズリーダーの坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)。1分36秒台に入れ、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)を抑えて、グループトップでQ2に進んだ。

 順位:坪井-太田-佐藤-山下-大湯-大嶋/野尻-小林-平良-Juju-木村

■Q2

 山本、佐藤のPONOS NAKAJIMA RACINGコンビが、真っ先にコースイン。ゆっくりとタイヤを温める。

 最初にアタックに入ったのは岩佐。後から続く、牧野、坪井らのポール候補を上回るタイムで、各セクタータイムを刻んでいき、1分36秒335をマーク。牧野は1分36秒593、坪井は1分36秒707と届かず。流れは完全に岩佐の今季二度目のポール奪取に傾いた。

 しかし、その後にコントロールラインを通過した太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)が、1分36秒094で岩佐を逆転。自身初のポールポジションを手に入れた。

 前大会の富士でも惜しいところでポールを逃していた太田は「やっと取れたという感じですね」と笑顔を見せた。

 順位:太田-岩佐-佐藤-牧野-坪井-山本-阪口-福住-大湯-笹原-大嶋-山下

 今大会の1レース目、第8戦の決勝は、本日午後2時30分から31周で行われる。

ポールポジションは太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)

予選2位は岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

予選3位は佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

予選4位は牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)

予選5位は坪井翔(VANTELIN TOM\'S SF23)

予選6位は山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

予選4位の牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

予選6位の山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Astushi BESSHO

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿公式予選結果

第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/09) Weather: Fine Course: Dry
2024 SUPER FORMULA Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoGr.DriverCar
Team
Engine
Q1Q2
16B太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.0821'36.094
215A岩佐 歩夢Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'37.1061'36.335
365B佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.2891'36.472
45A牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'36.7861'36.593
536B坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'36.8961'36.707
664A山本 尚貴PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.0841'36.738
738A阪口 晴南VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'37.2471'37.043
88A福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'37.4411'37.051
939B大湯 都史樹VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'37.4481'37.131
1037A笹原 右京VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'37.4201'37.278
1114B大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'37.6361'37.300
123B山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'37.4221'37.547
---- 以上Q2で決定 ----
1320A国本 雄資ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'37.610
1416B野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'37.676
154A小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'37.886
167B小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'38.218
1712A三宅 淳詞ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'38.046
1819B平良 響ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
1'38.300
1955A大津 弘樹TGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'38.099
2053BジュジュTGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'39.209
---- 以上予選通過 ----
-50B木村 偉織San-Ei Gen with B-Max SF23
San-Ei Gen with B-Max
Honda M-TEC HR-417E
d.n.q

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第8戦鈴鹿ノックアウトQ2結果

第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/09) Knock Out Q2 Weather:Sunny Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km

PosGrDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
16B太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'36.094--217.549
215A岩佐 歩夢Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'36.335 0.241 0.241217.005
365B佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'36.472 0.378 0.137216.697
45A牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'36.593 0.499 0.121216.426
536B坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'36.707 0.613 0.114216.170
664A山本 尚貴PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'36.738 0.644 0.031216.101
738A阪口 晴南VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'37.043 0.949 0.305215.422
88A福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'37.051 0.957 0.008215.404
939B大湯 都史樹VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'37.131 1.037 0.080215.227
1037A笹原 右京VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'37.278 1.184 0.147214.902
1114B大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'37.300 1.206 0.022214.853
123B山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'37.547 1.453 0.247214.309

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿ノックアウトQ1結果

■Aグループ

第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/09) Knock Out Q1 Weather:Sunny Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 8 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
15牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HondaM-TEC HR-417E
1'36.786--215.994
264山本 尚貴PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
HondaM-TEC HR-417E
1'37.084 0.298 0.298215.331
315岩佐 歩夢Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
HondaM-TEC HR-417E
1'37.106 0.320 0.022215.282
438阪口 晴南VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTATRD 01F
1'37.247 0.461 0.141214.970
537笹原 右京VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTATRD 01F
1'37.420 0.634 0.173214.588
68福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTATRD 01F
1'37.441 0.655 0.021214.542
---- 以上Q2進出 ----
720国本 雄資ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTATRD01F
1'37.610 0.824 0.169214.171
84小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTATRD 01F
1'37.886 1.100 0.276213.567
912三宅 淳詞ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
HondaM-TEC HR-417E
1'38.046 1.260 0.160213.218
1055大津 弘樹TGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
HondaM-TEC HR-417E
1'38.099 1.313 0.053213.103
---- 以上基準タイム(107% - 1'43.561)予選通過 ----

■Bグループ

第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/09) Knock Out Q1 Weather:Sunny Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 8 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
136坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTATRD 01F
1'36.896--215.749
26太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HondaM-TEC HR-417E
1'37.082 0.186 0.186215.335
365佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
HondaM-TEC HR-417E
1'37.289 0.393 0.207214.877
43山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTATRD 01F
1'37.422 0.526 0.133214.584
539大湯 都史樹VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTATRD 01F
1'37.448 0.552 0.026214.527
614大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTATRD 01F
1'37.636 0.740 0.188214.114
---- 以上Q2進出 ----
716野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
HondaM-TEC HR-417E
1'37.676 0.780 0.040214.026
87小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTATRD 01F
1'38.218 1.322 0.542212.845
919平良 響ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTATRD 01F
1'38.300 1.404 0.082212.667
1053ジュジュTGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
HondaM-TEC HR-417E
1'39.209 2.313 0.909210.719
---- 以上基準タイム(107%- 1'43.678)予選通過 ----
-50木村 偉織San-Ei Gen with B-Max SF23
San-Ei Gen with B-Max
HondaM-TEC HR-417E
d.n.q---

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿公式予選 Q1グループ分け

明日9日(土)午前9時5分から行われるノックアウト方式の予選Q1のグループ分けは、以下のとおり。各グループの上位6台がQ2に進み、その12台はQ2の順位でグリッドが決定する。

Group A(10台)
No.4 小高一斗(REALIZE Corporation KONDO SF23)
No.5 牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)
No.8 福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)
No.12 三宅淳詞(ThreeBond Drago CORSE SF23)
No.15 岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)
No.20 国本雄資(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)
No.37 笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)
No.38 阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)
No.55 大津弘樹(TGM Grand Prix SF23)
No.64 山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

Group B(11台)
No.3 山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)
No.6 太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)
No.7 小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)
No.14 大嶋和也(docomo business ROOKIE SF23)
No.16 野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)
No.19 平良 響(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)
No.36 坪井 翔(VANTELIN TOM'S SF23)
No.39 大湯都史樹(VERTEX CERUMO・INGING SF23)
No.50 木村偉織(San-Ei Gen with B-Max SF23)
No.53 Juju(TGM Grand Prix SF23)
No.65 佐藤 蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

SUPER FORMULA

第8,9戦鈴鹿フリー走行 引退表明の山本尚貴がトップタイム

フリー走行:トップタイムは山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

 11月8日、全日本スーパーフォーミュラ選手権第8,9戦「JAF鈴鹿グランプリ」のフリー走行が、三重県・鈴鹿サーキット行われ、今大会で引退を表明している山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)がトップタイムをマークした。

 今シーズンの最終大会となる今大会。富士大会に続いて2レース制となっており、これがタイトル争いにどう影響し、どう動くのか、注目される。

 現在のランキング上位は、富士大会で連勝を遂げたシーズン3勝の坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)86.5p、2勝の牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)72p、同じく2勝の野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)70p、1勝の岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)55.5pと続いている。

 なお、ITOCHU ENEX TEAM IMPULの19号車は、前大会アグレッシブな走りを見せたニック・デ・フリースから、事前にアナウンスのあったとおり平良響がドライブする。

 気温はやや低いが、秋晴れとなった金曜日、予選前、唯一の走行となる90分間のフリー走行が、午後2時25分から始まった。予選を占う上で重要なセッションだ。

 開始30分時点で1番手、2番手に並んだのは、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)(1分39秒509)と、今大会限りでSF引退を表明している山本(1分39秒692)のPONOS NAKAJIMA RACINGの二人。

 3番手以下は、福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)、チャンピオン最右翼の坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)、逆転チャンピオンを狙う牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)、笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)と続いている。

 折り返しとなる45分経過時点では、ルーキーの木村偉織(San-Ei Gen with B-Max SF23)1分38秒831でトップに上がってきた。これに、タイムアップした山本1分39秒239、走行前「予選が重要」と語っていた野尻1分39秒455、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)、佐藤、阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)が続く。

 この後、岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)、山本が、僅かに木村を上回り、1時間経過時の順位は、岩佐-山本-木村-牧野-野尻-山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)となっているが、開幕大会では1分36秒台が出ているので、タイムとしてはまだまだだ。

 残り20分で、ここまで12番手の三宅淳詞(ThreeBond Drago CORSE SF23)が2コーナーでスピン、コースオフ。エンジンが止まってしまい赤旗が提示され走行は中断。

 残り10分で再開されると、ここからは各車予選モード。

 そして、最後のアタックでトップに出たのは山本。引退を表明しているとは思えない走りで1分37秒360のトップタイムをマークした。

 以下、僅差で岩佐、牧野、佐藤、山下、坪井、野尻、福住と続き、タイトルを争う選手は、しっかりと上位につけた。

 明日、第8戦の予選は、午前9時5分から行われる。

フリー走行:2位は岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

フリー走行:3位は牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)

フリー走行:4位は佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

フリー走行:5位は山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)

フリー走行:6位は坪井翔(VANTELIN TOM\'S SF23)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO

SUPER FORMULA

第8戦、第9戦鈴鹿フリー走行結果

第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/08) Free Practice Weather:Sunny Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km

PosGrDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
164A山本 尚貴PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.360--214.721
215A岩佐 歩夢Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'37.523 0.163 0.163214.362
35A牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.525 0.165 0.002214.357
465B佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.556 0.196 0.031214.289
53B山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'37.748 0.388 0.192213.868
636B坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'37.749 0.389 0.001213.866
716B野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'37.806 0.446 0.057213.741
88A福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'37.926 0.566 0.120213.480
938A阪口 晴南VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'37.990 0.630 0.064213.340
1039B大湯 都史樹VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'38.128 0.768 0.138213.040
116B太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'38.131 0.771 0.003213.034
1237A笹原 右京VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'38.265 0.905 0.134212.743
1314B大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'38.352 0.992 0.087212.555
144A小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'38.565 1.205 0.213212.096
1520A国本 雄資ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'38.566 1.206 0.001212.093
1650B木村 偉織San-Ei Gen with B-Max SF23
San-Ei Gen with B-Max
Honda M-TEC HR-417E
1'38.767 1.407 0.201211.662
177B小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'38.817 1.457 0.050211.555
1819B平良 響ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
1'38.856 1.496 0.039211.471
1912A三宅 淳詞ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'39.127 1.767 0.271210.893
2055A大津 弘樹TGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'39.326 1.966 0.199210.471
2153BジュジュTGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'40.237 2.877 0.911208.558

SUPER FORMULA

第8,9戦鈴鹿 チャンピオン候補の三人が意気込みを語る

 11月8日、2024シーズンのスーパーフォーミュラ(SF)をリードしてきた坪井翔、牧野任祐、野尻智紀のランキングトップ3が会見を行い、今大会にかける意気込みを語った。

 2021、2022年と過去2度王者となっているランキング3位の野尻に対して、坪井と牧野はSUPER GTでのチャンピオン経験はあるものの、SFでのタイトル争いに残るのは初の経験。最終大会は2レース制ということもあり、結果次第では大きく順位が変動する可能性もある。三者三様の思いを語った。

坪井 翔(VANTELIN TOM'S SF23)

 「チーム移籍で環境の変化があり、今まで以上に気合いを入れて臨んだシーズンでした。開幕はノーポイントで厳しいスタートでしたが、そこからは尻上がりに良くなっていきました。ポイントリーダーでここまで来ることができ、流れとしてはすごく良いと思います。ただ、2レースあるので、マージンはあるようでありませんので、チャンピオンを意識しながら勝ちきりたいと思います。天気が微妙なので、臨機応変に対応することが大事ですね」

牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)

 「今年、6シーズン目で初優勝して殻を破ることができました。その後も高いレベルでレースができ、チャンピオン争いをしていますので、キャリアハイのシーズンを送ることができています。GTも一応チャンピオン争いに残っていますし。過去ダンディライアンの村岡さんは、ダブルタイトルをもたらしていますので、ひょっとしてWタイトル請負人ではないかと(笑)。まずは予選ですね。予選のポイントは意外にでかいというのを改めて感じています。一発を出す準備をフリー走行でできたらと思います」

野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

 「坪井選手とは対照的に、優勝から始まり素晴らしいスタートダッシュを切れましたが、シーズンが進むにつれ調子を崩すかたちになって、ポイント差をつけられてしまいました。チームとしてパフォーマンスを上げることに注力して、いつも以上に優勝するという気持ちを強く持って週末を過ごしたいと思います。二人は非常に手強いですが、それだけに二人に勝ってチャンピオンを取ることができれば、より価値は高いものなると思っていますので楽しみです。まずは予選でポイントをしっかり取りにいかないといけにですね。フリー走行は自分たちの力をどれだけ出せるかの土台づくりだと思っています」

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO

SUPER FORMULA

NAKAJIMA RACINGが山本尚貴のスーパーフォーミュラ引退を発表

 全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦するPONOS NAKAJIMA RACINGは11月5日付のプレスリリースにおいて、同チームから参戦している山本尚貴が今季限りでスーパーフォーミュラから引退することを発表した。

 山本は2007年にフォーミュラチャレンジ・ジャパンでフォーミュラデビュー。ランキング2位を獲得して翌2008年からは全日本F3選手権にステップアップ。2009年は全日本F3選手権Nクラスで年間王座を獲得して2010年に全日本選手権フォーミュラニッポンにNAKAJIMA RACINGからデビューした。

 そして国内トップカテゴリーが全日本選手権スーパーフォーミュラと名称を新たにした2013年、山本はTEAM無限から参戦して初のシリーズチャンピオンを獲得。その後も2018年(TEAM MUGEN)、2020年(DOCOMO DANDELION RACING)と3度の年間王座を獲得したほか、2019年にはスーパーライセンスを取得し、同年開催のF1日本グランプリにおいてスクーデリア・トロロッソからFP1に出走している。

 今回のリリースの中でチーム監督の中嶋悟氏は「来シーズンも山本尚貴で、とチームとしては動いていましたが、将来のことを含めて本人と話し合いを行なった結果、今シーズン限りでという結論に至りました。自分とし ては、山本の華々しい SUPER FORMULAでの活動のはじまりとおわりをNAKAJIMA RACINGで一緒に戦えたことを誇りに思っています。まだまだ活躍できる実力を備えた選手なので、本人の意思を尊重し、今後のレース人生を応援していきたいと思います」とコメント。

 山本は「NAKAJIMA RACING のドライバーとして計5年間もの間チャンスをいただき一緒に戦うことが出来たことは僕の一生の財産です。レーサーとしても人としても偉大な中嶋悟さんのチームでたくさんのことを学ばせていただき深く感謝しています。またメカニック、チームスタッフ、そして日頃からご支援してくださっているスポンサーの皆様方、そしてファンの皆様にも心から感謝申し上げます。最終戦も自分らしく戦い抜きたいと思いますので応援の程宜しくお願いします」とコメントしている。

 彼にとっての引退レースとなる全日本スーパーフォーミュラ選手権第8戦、第9戦「JAF鈴鹿グランプリ」は11月9日に第8戦、10日に第9戦が行われる。山本尚貴の最後の走りを見逃すな!!

Text: Kazuhisa SUEHIRO

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4) | SUPER GT

第8戦もてぎGTA定例会見の席上にて、森山冬星とHELM MOTORSPORTSのFIA Motorsports Gamesへの参戦報告会が催される

 スーパーGTをプロモートするGTアソシエイション(GTA)は、11月3日に栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで開催した定例会見の冒頭で、10月23〜27日にスペインのバレンシアサーキットで開催されたFIA MOTORSPORTS GAMESのFIA-F4部門に参戦した森山冬星(HELM MOTORSPORTS)の参戦報告が行われた。

 会見には森山と、彼の所属するHELM MOTORSPORTSの平木湧也チーム代表が出席。森山は「6位という結果に終わり、すごく悔しい。まだまだ日本でレベルアップしていかないといけないことを実感したし、もっとヨーロッパでレースしたいと思った」とコメント。

 また日本との違いを問われた森山は「特に大きな違いは感じなかった。練習の時間がなかったのが1番の問題点で、4回ぐらい練習できれば充分トップと渡り合えた。常にトップ3に入れる速さは見せられた。また縁石の使い方に違いがあった。日本ではフォーミュラカーで縁石を使うことはあまりなかったので、そこは難しかった。海外のドライバーはすごくガツガツくるが、カート時代に世界戦を経験しているので、その頃と変わらないなあと感じた」と回答。充分戦えるとの自信と手応えを感じて帰ってきたようだ。

 平木チーム代表からは「予選と決勝の間に予選レースが行われるという、日本とは全く違うレースフォーマットで、練習時間が限られる中、ドライバーが頑張ったおかげで6位という、かなり自信の持てる結果だったし、日本のレベルの高さは示せたと思う。日本以外の国は皆タトゥースでレースしており、ヨーロッパの選手はバレンシアサーキットを走り込んでいる。その中で森山は初めてのタイヤ、初めてのクルマで、2セッションしか練習の機会がなく、しかも予選はレインだったが、そこでしっかり8位のポジションを得た。セッションを重ねるごとに順位も上がっていった」とレースを総括。

 さらに平木代表はトラックリミットの判定がリアルタイムで表示され、5回四脱をした時点で5秒が加算されるというシステマチックな運用がなされていたこと、さらに判定に際しても、ドライバーにコメントを求め、それを基に裁定を下すなど、日本との違いに刺激を受けたという。

 さらにドライバーの側も、16、17歳の少年が車載映像をプリントアウトして競技団と直接掛け合うなど、日本以上のハングリーさを目の当たりにして、非常に刺激的だったと平木代表は付け加えた。

 それを受けてGTAの坂東正明代表からは「JAFからの依頼で選手を派遣したが、みんなが手弁当で行っているのが実態で、全然統制が取れていない。TEAM JAPANとして行くのであれば、ドライバーが実力を発揮できるよう、最大限の努力をするべき。タトゥースと日本のシャシーの違い、レース運営の違いなどをきちんと反映しないといけない。日本のFIA-F4がガラパゴスであってはならない」と厳しい見解が示された。

 次回のFIA Motorsports Gamesは2年後の2026年に開催予定。ただし開催地は未だ決まっていないが、今回以上の成果が得られることを大いに期待したい。

Photo:Kazuhiro NOINE
Text: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

第8戦もてぎ優勝記者会見 坪井翔「こんなに上出来でいいのかと思うぐらいの結果を残せた」

GT500クラス 36号車au TOM'S GR Supra(TGR TEAM au TOM'S)

坪井翔(TGR TEAM au TOM'S)

 「こんなに上出来でいいのかと思うぐらいの結果を残せたなと思います。3番手スタートだったので、チャンスがあればトップを狙いたいなとは思っていましたが、1リスダウンのもてぎで普通に走ったら、なかなか厳しい戦いになるんじゃないかと思っていました。FCYのタイミングなどをうまく使い、タイヤの性能の良いところを使って2台抜くことが出来たので、トップに立てたこと、10秒ぐらいリードを広げて山下選手に渡すことが出来たことも含めて、自分の仕事をきっちり出来たかなと思います」

 「ポイントリーダーとして大量リードを持った状態で鈴鹿に臨むので、チャンピオンシップに関しては僕たちらしいレースをできれば充分チャンスがあると思っています。油断した瞬間にやられてしまうと思うので、ノーウェイトレースでしっかり勝ち切る、というのを意識して、目先のレースを勝てるようにしたいです」

山下健太(TGR TEAM au TOM'S)

 「自分もこんなにうまくいって大丈夫なのかなという思いが強いです。今日のレースは坪井選手がスタートでトップに立ってくれて、そこから10秒のマージンを持って渡してくれたので、自分としては余裕を持って後半スティントを走ることが出来ました。タイヤもかなり労わりながら走っていましたが、最終的に20秒差まで広げることが出来ました。クルマも良かったし、ピットも早かったし、坪井選手も10秒リードを広げてくれたしで、本当にみんなに感謝です」

「こんなに大量のリードを持って最終戦を迎えることはなかなかないと思うので、何か起きるんじゃないかって怖さもあります。シーズン3勝目を目指して、チャンピオンはあまり意識せずに戦いたいと思います」

GT300クラス 88号車JLOC Lamborghini GT3(JLOC)

元嶋佑弥(JLOC)

 「優勝できると思ってなかったですけど、チャンピオンシップに残るために65号車の前でゴールしないといけなかったので、優勝できたこともですけど、65号車の前でゴールできてよかったです」

 「僕はレースで波風を立てずに走りたい方なんですけど、予選順位が沈んでしまって、65号車がすごく遠くに見えたので、そこまでは死に物狂いで追いつかなきゃいけないと思いました。その結果沢山オーバーテイクできて、最終的に上位で小暮さんに渡すことができました。タイヤもすごく反応が良かったし、65号車がタイヤで苦しんでるのを前半で見えていたので、もし(向こうが)無交換で来ても、こっちは4本交換でも分があると思い、スティントの後半は自信を持って進めることができました」

 「鈴鹿はまず小暮さんが速いので大丈夫です、僕らはそのためのお膳立てをして、最後にバカン! と行ってもらえれば。僕はお膳立てするだけです」

小暮卓史(JLOC)

 「今季3勝目ということですごく嬉しいです。予選の順位からはまさか優勝できるとは思ってなかったので、前半は元嶋選手が頑張って、クルマをすごく速く走らせてくれていたので、すごく期待が持てました。レース後半には65号車をパスすることが出来て、仕事の大部分が終わったなという感じでホッとしました。その後は自分のペースを保って最終戦のシリーズ争いにつなげられたので、すごくいい週末だったんじゃないかなと思います」

 「則竹監督も含め、チームも頑張ってくれていますので、みんなに報われてほしいな、チャンピオンになっていい思いをしてほしいなという気持ちがすごくあります。レースはベストを尽くすだけですけど、いいレースをできる予感はしているので、頑張ります」

Text: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

第8戦もてぎ決勝 GT500クラスは36号車au TOM'S GR Supraが今季2勝目でシリーズ連覇に王手!!

GT500クラスで優勝した坪井翔/山下健太組(TGR TEAM au TOM\'S)

 2024オートバックス スーパーGT第8戦「もてぎGT300kmレース」の決勝が11月3日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで行われ、予選3位からスタートした36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)が今季2勝目を挙げ、シリーズ2連覇に向けて大きく前進した。

(天候:晴れ 路面:ドライ 観客動員数:予選日12,300人/決勝日30,000人/大会総入場者数42,300人)

 第8戦決勝は午後1時にパレードラップを開始。栃木県警の白バイ5台、パトロールカー5台の先導で63周、300kmの戦いが始まった。公式予選は生憎の雨に見舞われたが、決勝日のもてぎは朝から好天に恵まれ、全車ドライタイヤを装着してスタートに臨んだ。スタート時の気温は22℃、路面温度は31℃だ

GT00クラスのスタートシーン

 スタートでトップに立ったのはポールポジションの伊沢拓也(Modulo CIVIC TYPE R-GT)。2番手に松下信治(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)、3番手に坪井翔(au TOM'S GR Supra)と上位陣は予選通りの順位で1コーナーを通過した。

 伊沢は松下に対して2周で1秒099のリード。3周目には1.362秒とさらにリードを広げる。そこから1秒326遅れて坪井、石浦宏明(KeePer CERUMO GR Supra)、関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)とスープラ勢が続く。

 伊沢は5周目までに1秒512のマージンを築くが、6周目に入ったところでGT300クラスの富田竜一郎(GAINER TANAX Z)がホームストレートでスローダウン、そのまま1コーナー手前のグリーンゾーンで止まったため、この日最初のフルコースイエロー(FCY)が宣言される。

 11号車は再スタートに成功したためFCYは7周目に解除となるが、ここでペースを落としてタイヤを冷やしたことが影響したか、8周目に伊沢は松下に追いつかれ、5コーナーでアウトからパスされてしまった。

 すると9周目に入ったところで菅波冬悟(HOPPY Schatz GR Supra GT)の右後輪が脱落するアクシデントが発生。25号車はそのままコースサイドにストップしてしまったため、ここで2度目のFCYが宣言されることに。

 FCYは10周目に解除となるが、ここで松下がFCYボタンをリリースするタイミングが遅るという痛恨のミスにより、90度コーナーで一気に64号車と36号車の先行を許してしまった。

 ここで2番手に浮上した36号車の坪井は続く11周目の5コーナーで64号車をも捉えてトップに躍り出ると、13周目には3秒368、15周目には6秒274と一気にリードを広げ、20周目には10秒171もの大差をつけることに成功する。

 その後方では64号車、8号車そして38号車がテール・トゥ・ノーズの接近戦を展開し、16周目の90度で38号車の石浦が8号車のインを刺して3番手、17周目のビクトリーコーナーでは64号車をも抜き去って2番手に上がってきていた。

 これにより4番手まで後退した松下だったが、21周目にはV字コーナーで64号車のインに飛び込んで3番手まで挽回する。

 22周目にはいると、38号車、8号車、16号車、24号車そして3号車が相次いでピットイン。これを合図に64号車、14号車、100号車、12号車、19号車、23号車が23周目、トップの36号車は24周目にピットインして山下健太に後半を託す。

 ここまでに大量リードを築いていたのが功を奏し、山下はトップのままでコースに復帰したばかりか、25周を終えた時点で13秒025のマージンを得ていた。さらに山下はそこから1分41秒〜42秒台のハイペースで周回を重ね35周目までに17秒372までリードを広げ、その後は1分43秒〜44秒台の安定したペースでその差を保ったまま周回を重ねていった。

 その後方では3番手の野尻智紀(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)が53周目の3コーナーで大湯都史樹(KeePer CERUMO GR Supra)のインをつき、2番手に浮上する。 

 大湯はその後も佐藤蓮(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)の猛チャージを受けるが、巧みなライン取りとブロックで若い佐藤の攻撃を退ける。

 結局、レースは36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)が後続に20秒513の大差をつけて63周を走り切り、開幕戦岡山以来の今季2勝目を挙げた。

 2位には8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)が入り、最後まで16号車を抑え切った38号車KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)が3位で共に表彰台に登った。

 これによりポイントリーダーの坪井/山下組はドライバーズポイントを74に伸ばし、坪井とGR TEAM au TOM'Sはシリーズ2連覇をより確実なものとした。

 またこのレースを6位で終えた100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)は56ポイントでランキング2位、3位フィニッシュの石浦/大湯組は52ポイントでランキング3位に浮上。逆転タイトルの可能性を残して鈴鹿大会に臨むこととなった。

 次戦はいよいよシリーズ最後の戦い。第5戦鈴鹿大会は12月7〜8日に三重県の鈴鹿サーキットで行われる。初の12月決戦に勝利するのは果たしてどのチームなのだろうか。

GT500クラス優勝はau TOM\'S GR Supra(坪井翔/山下健太)

GT500クラス決勝2位はARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)

GT500クラス決勝3位はKeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)

GT500クラスの表彰式:優勝した坪井翔/山下健太組(TGR TEAM au TOM\'S)

GT500クラスの表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE

SUPER GT

第8戦もてぎ決勝 GT300クラスはJLOC Lamborghini GT3が17番グリッドから優勝を飾る

GT300クラスの表彰式:優勝した小暮卓史/元嶋佑弥組(JLOC)

 2024オートバックスSUPER GT第8戦「MOTEGI GT 300km RACE」の決勝が、9月22日、、栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われ、GT300クラスは、JLOC Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が、17番グリッドから怒涛の追い上げを見せ、34周目にトップに立つとそのまま逃げ切って、今季3勝目を飾った。

 2位はランキングトップのLEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)、3位には今季初表彰台のUPGARAGE NSX GT3(小林崇志/小出峻)が入った。

 予選日は終日雨に祟られたが、決勝日は秋晴れのレース日和となった。SUPER GTシリーズにとっては久しぶりの快晴の下でのレースとなった。

GT300クラスのスタートシーン

 午後1時に300km先のゴールに向け63周(GT500クラス対象)のレースがスタート。

 序盤は、ポールスタートの31号車apr LC500h GT(中村仁)が逃げ、7号車Studie BMW M4(荒聖治)、65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥)、61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人)、18号車UPGARAGE NSX GT3(小出峻)と、上位グリッドスタートの車両が順当にトップグループを形成する。

 ここに、後方スタートから一気に上がってきたのが、88号車JLOC Lamborghini GT3(元嶋佑弥)。17番グリッドから、5周目に早くも9位に上がると、その後もペースを緩めることなく、11周目には同じランボルギーニの87号車METALIVE S Lamborghini GT3(坂口夏月)を抜き、6位にまで上がってきた。

 規定の三分の一を過ぎた19周目から、続々とピットインが始まるが、88号車JLOC(小暮卓史)は、全車がピットインを終えた27周目には、何と3位にまで浮上。それもトップ31号車apr(中村仁)と65号車LEON(篠原拓朗)が手の届くところまで迫った。

 88号車JLOCの勢いは、その後も衰えることなく、ライバル勢をラップタイムで約2秒上回るという速さで、31周目には65号車LEONを、34周目にはついに31号車aprを捕らえトップに躍り出た。

 トップの座を譲ることになった31号車aprは、38周目に65号車LEON、47周目に18号車UPGARAGE(小林崇志)にも抜かれて4位に落ちると、49周目にはGT500クラスの競り合いに巻き込まれコースオフ。大きく順位を落としてしまった。

 レースは、終盤も快調なペースで飛ばした88号車JLOCが、今季3勝目となるチェッカーを受け、65号車LEON、18号車UPGARAGEが続いた。

 これで、ドライバーズタイトル争いは、今回2位の65号車LEON(84p)、優勝の88号車JLOC(73p)のいずれかがチャンピオンになる可能性が濃厚となり、12月8日に鈴鹿サーキットで行われる最終大会で決着することとなった。

 なお、ランキング2位につけていた、2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)は、16番グリッドからタイヤ無交換作戦で追い上げを図ったが、13位でまで順位を上げるのがやっとで、ポイントには届かなかった(64p)。最終大会で予選3位以内、かつ優勝が条件とはなるが、65号車、88号車の結果次第ではタイトル獲得の可能性が僅かに残されている。

GT300クラス:VENTENY Lamborghini GT3とUPGARAGE NSX GT3の争い

GT300クラス優勝はVENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)

GT300クラス決勝2位はLEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)

GT300クラス決勝3位はUPGARAGE NSX GT3(小林崇志/小出峻)

GT300クラスで優勝した小暮卓史/元嶋佑弥組(JLOC)

GT300クラスの表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE

SUPER GT

第8戦もてぎ決勝結果

■GT500クラス

MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/03) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT500 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireWHLapTimeBehindGap
136坪井 翔
山下 健太
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS53631:53'50.242--
28野尻 智紀
松下 信治
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS26631:54'10.75520.51320.513
338石浦 宏明
大湯 都史樹
KeePer CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer CERUMO
BS41631:54'17.79627.554 7.041
416大津 弘樹
佐藤 蓮
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
Honda CIVIC TYPE R-G
ARTA
BS21631:54'17.93227.690 0.136
539関口 雄飛
中山 雄一
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS39631:54'23.67133.429 5.739
6100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
STANLEY TEAM KUNIMITSU
BS51631:54'26.86036.618 3.189
73高星 明誠
三宅 淳詞
Niterra MOTUL Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO NDDP
BS46631:54'34.95244.710 8.092
824松田 次生
名取 鉄平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z NISMO GT500
KONDO RACING
YH5631:54'35.55245.310 0.600
923千代 勝正
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO
BS40631:54'36.44146.199 0.889
1064伊沢 拓也
大草 りき
Modulo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Modulo Nakajima Racing
DL7631:54'49.32159.07912.880
1112平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
MARELLI IMPUL Z
NISSAN Z NISMO GT500
TEAM IMPUL
BS36631:55'05.8351'15.59316.514
1219国本 雄資
阪口 晴南
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH6581:54'37.1415Laps5Laps
1314大嶋 和也
福住 仁嶺
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS32531:45'41.02310Laps5Laps
1417塚越 広大
太田 格之進
Astemo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Astemo REAL RACING
BS26521:35'22.43111Laps1Lap
---- 以上規定周回数(70% - 44 Laps)完走 ----
-37笹原 右京
ジュリアーノ・アレジ
Deloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS511650'23.64747Laps36Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 64 Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき) 1'39.702 (3/63) 173.353 km/h

■GT300クラス

MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/03) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT300 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireWHLapTimeBehindGap
188小暮 卓史
元嶋 佑弥
VENTENY Lamborghini GT3
Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2
JLOC
YH50591:55'28.374--
265蒲生 尚弥
篠原 拓朗
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS50581:53'56.2521Lap 1Lap
318小林 崇志
小出 峻
UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH4581:53'59.2041Lap 2.952
487松浦 孝亮
坂口 夏月
METALIVE S Lamborghini GT3
Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2
JLOC
YH18581:54'13.5351Lap 14.331
57荒 聖治
ニコラス・クルッテン
Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW M Team Studie × CRS
MI35581:54'17.4261Lap 3.891
6777藤井 誠暢
チャーリー・ファグ
D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3 EVO
D'station Racing
DL49581:54'18.1781Lap 0.752
752吉田 広樹
野中 誠太
Green Brave GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉Green Brave
BS25581:54'19.5271Lap 1.349
856佐々木 大樹
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH29581:54'19.5981Lap 0.071
96片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI
Ferrari 296 GT3
Team LeMans
YH20581:54'34.0511Lap 14.453
104谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH28581:54'34.4031Lap 0.352
1131小高 一斗
中村 仁
apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS25581:54'52.6411Lap 18.238
1260吉本 大樹
河野 駿佑
Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL4581:54'53.2011Lap 0.560
132堤 優威
平良 響
muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS50581:54'58.0551Lap 4.854
1496新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL18581:55'06.1151Lap 8.060
1545ケイ・コッツォリーノ
リル・ワドゥー
PONOS FERRARI 296
Ferrari 296 GT3
PONOS RACING
MI22581:55'16.3911Lap 10.276
1620平中 克幸
清水 英志郎
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
MI2581:55'31.5171Lap 15.126
1762平手 晃平
平木 湧也
HELM MOTORSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
HELM MOTORSPORTS
YH1581:55'32.6461Lap 1.129
18360青木 孝行
荒川 麟
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH571:53'54.2822Laps1Lap
1930織戸 学
小林 利徠斗
apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
YH571:54'35.4502Laps41.168
2022和田 久
城内 政樹
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH571:55'23.2032Laps47.753
21*48井田 太陽
柴田 優作
脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH561:54'33.3413Laps1Lap
225塩津 佑介
藤波 清斗
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH471:34'43.96112Laps9Laps
2311富田 竜一郎
石川 京侍
GAINER TANAX Z
NISSAN FAIRLADY Z
GAINER
DL10471:55'17.00412Laps20'33.043
---- 以上規定周回数(70% - 41 Laps)完走 ----
-61井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL9401:19'22.71319Laps7Laps
-50イゴール・オオムラ・フラガ
古谷 悠河
ANEST IWATA Racing RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing with Arnage
YH371:14'06.26222Laps3Laps
-*25菅波 冬悟
松井 孝允
HOPPY Schatz GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH715'09.01052Laps30Laps
279阪口 良平
冨林 勇佑
PACIFICぶいすぽっNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH613'14.70153Laps1Lap
  • Fastest Lap: CarNo. 87 METALIVE S Lamborghini GT3(松浦孝亮/坂口夏月) 1'49.735 (5/58)
  • CarNo. 25は、SpR25-6(タイヤ脱落)により、罰金100,000円を科す。
  • CarNo. 48は、SpR付則4.2.2(FCY中の速度違反)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。

SUPER GT

第8戦もてぎGTA定例会見 来年の鈴鹿1000kmはGT300車両の参戦が可能に!

 スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは11月3日、シリーズ第8戦が行われている栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで定例会見を行い、来年9月に三重県の鈴鹿サーキットで開催が予定されている鈴鹿1000kmに、現在スーパーGTに参戦しているGT300クラス車両の参戦が可能とになったことを坂東正明代表が明らかにした。

 2025年に復活する伝統の鈴鹿1000kmはかつてJSPCやスーパーGTのシリーズ戦として行われていたこともあるが、今回はステファン・ラテル・オーガニゼーション(SRO)が開催されるインターコンチネンタルGTチャレンジ(IGTC)の第4戦に組み込まれており、これまでのレギュレーションでは例えFIA-GT3規格の車両であってもスーパーGTに参戦しているクルマの併用が許されていなかった。

 しかし今回、GTAの坂東代表とSROのステファン・ラテル代表そしてFIAの役員がマレーシアで話し合いを行った結果、JAF-GTを含むすべてのGT300車両に門戸が開かれることとなった。ただしピレリのワンメイクタイヤを使用するなど、細かい規定についてはIGTCのレギュレーションに従うこととなる。

 GTAは今回の決定を布石として、2026年にはIGTCに参戦するGT300のチームにスーパーGTのシリーズポイントを付与することを目指している。こうした試みは過去にも2013年のアジアンルマンシリーズ(ALMS)第2戦富士大会において実施されたことがあり、16号車MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中山友貴組)がSGTクラス優勝を果たしている。

 来年のスーパーGT第5戦鈴鹿大会は8月24日決勝。そこで戦ったGT300車両がそのまま翌月の鈴鹿1000kmにおいて世界中のFIA-GT3と戦うという、夢の対決は9月11〜14日に開催予定だ。

GTA記者会見:坂東正明社長

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE

SUPER GT

第8戦もてぎポールポジション会見 大草りき「準備は精一杯してきたので優勝目指して頑張る」

予選フォトセッション:両クラスのポールシッター

GT500クラス 64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT(Modulo Nakajima Racing)

大草りき(Modulo Nakajima Racing)

 「僕は何もしていなくて、先輩がすごかっただけというか(笑) 僕自身GT500で初のポールポジションをとれましたが、前回のオーポリがフル予選ではなく、今回のフル予選でポールを取れたということは、僕と伊沢さん、チーム全体のレベルが高い証拠だと思います。明日ドライになりますけど、精一杯戦いたいなと思います」

 「この場にいられるというのは僕にとっては本当に特別なことなので、明日は違うコンディションのレースになると思いますが、できる準備は精一杯できてると思うので、優勝目指して頑張ります」

伊沢拓也(Modulo Nakajima Racing)

 「僕が担当したQ2は3番手でした。と言いながら、みんなで、大草選手もそうですし、シビックタイプRになって初めてですし、ダンロップが用意したタイヤが今回のコンディションにマッチしていましたし、チームの総合力で得たポールポジションかなと思います。前回のオートポリスでは僕のミスでクルマを壊してしまって、インターバルがないタイミングでメカさん達に本当に迷惑をかけてしまいましたが、こうやって次でしっかり取り返すことが僕らの仕事だと思っているので、それができてホッとしています」

 「前回のオートポリスで普通にレースできなかったので、普通にレースしたいなと」

予選フォトセッション:伊沢拓也/大草りき組(64号車・Modulo CIVIC TYPE R-GT)

GT300クラス 31号車apr LC500h GT(apr)

中村仁(apr)

 「初めてのポールポジションですが、僕自身はギリギリでQ1を通っただけで、全ては一斗くんのおかげです。本当に素晴らしいタイヤをBSさんが用意してくれたから、一斗くんが速いタイムを出せたと思うし、僕もQ1でタイヤに救われた部分もあったと思うので、率直にただ嬉しいです」

 「明日はとにかく変なミスをしないで普通に走るのが目標です。(小高選手に)優しく丁重に教えてもらって、『普通に走ってね』とレースのたびにLINEももらっているんで(笑)、普通に頑張ります」

小高一斗(apr)

 「去年からLC500を走らせていて、クルマ自体はずっと速さを見せられていたんじゃないかと思うんですが、予選も決勝も結果を残せていなかったんで、チームとしても僕らもずっと悔しい戦いを続けていました。今年中村選手に代わり、一緒にレースをしていく中で、やはりパフォーマンスは高いのに結果が残せないレースが続いていました。ここでポールポジションを取ることができ、すごく嬉しいというか、ホッとしています」

 「明日はポールからスタートできるし、僕らのクルマにはハイブリッドシステムがついていて、ブレーキングで一番回生ができるサーキットでもあるので、悪くないんじゃないかと思っています。ストレートも速い方のクルマなので抜かれ辛いと思うし、優勝を目指して頑張ります」

予選フォトセッション:小高一斗/中村仁組(31号車・apr LC500h GT)

 この会見において決勝レースのスタートタイヤの抽選が行われ、予選用にマーキングされたドライタイヤの中からAタイヤが選択された。

決勝スタートタイヤの抽選会

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE

SUPER GT

第8戦もてぎ公式予選 GT500は64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTがPP獲得 ホンダ勢がフロントロー独占!

GT500クラスポールポジションはModulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)

 2024オートバックス スーパーGT第8戦「もてぎGT300kmレース」の公式予選が11月2日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで行われ、GT500クラスは公式練習トップの64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)がQ1、Q2共に速さをみせ、2021年以来のポールポジションを獲得した。予選2位にも8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)が入り、ホンダ勢がフロントローを独占する結果となっている。

 前夜から降り続く雨は一向に止む気配を見せず、午後2時から予定されていた公式予選も終始ウェットコンディションでの走行となったが、予選自体がキャンセルとなった第6戦SUGO、決勝日の朝に順延となった第7戦オートポリスとは異なり、GT500クラスはレギュレーション通りのタイム合算方式で行われることになった。予選開始時の気温は17℃、路面温度は19℃だった。

予選Q1 公式練習トップの大草りき(Modulo CIVIC TYPE R-GT)がここでもトップタイム

 先に行われたGT300クラスの走行で赤旗中断があったこともあり、GT500の予選Q1は予定よりも25分遅れの午後2時53分にコースオープンとなった。

 まずは高星明誠(Niterra MOTUL Z)が3周目に1分54秒117を記録。これをベルトラン・バゲット(MARELLI IMPUL Z)が1分51秒471で上回ると、牧野任祐(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)が3周目に1分50秒898を記録してトップに立つ。牧野は4周目に1分50秒445までタイムを縮めるが、これを福住仁嶺(ENEOS X PRIME GR Supra)が1分49秒984で上回り、この時点でトップに浮上する。

 しかし終盤、64号車の大草がセクター1、2、3と立て続けに区間ベストを更新する走りで1分49秒255を叩き出し、一気にトップに躍り出たところでチェッカーが提示され、予選Q1は終了。大草は公式練習、予選Q1とこの日の走行全てでトップタイムを叩き出して見せた。

 福住も1分49秒590までタイムを縮めて2位。3位には野尻智紀(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)が1分50秒215で続いた。

予選Q2 松下信治(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)がトップもPPは64号車

 GT500クラスの予選Q2は午後3時49分に走行開始。まずは64伊沢が1分49秒994でトップに立つと、山本尚貴(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)が1分49秒932でこれを上回る。

 さらに大津弘樹(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)も1分49秒218で100号車を上回ってきた。

 これに対し、伊沢は4周目に1分48秒656を叩き出し再びトップに立つが、セッション終盤に入って松下信治(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)が1分48部秒077と圧倒的な速さを見せてQ2トップに躍り出ると、ポイントリーダーの山下健太(au TOM'S GR Supra)も53kgものサクセスウェイトをものともせず、1分48秒178を叩き出してQ2を2位で終えた。

 この結果、伊沢はQ2を3位で終えることとなったが、タイム合算では64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)が3分37秒911でトップ。8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)は3分38秒292で2位に続き、ホンダ勢がフロントローを独占して明日の決勝に臨むこととなった。

 また36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)が3分39秒088で3位と、8位に終わった37号車Deloitte TOM'S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)に対して大きなアドバンテージを得る結果となっている。

 第8戦決勝は3日の午後1時より63周で行われる。例年ならノーハンデの最終戦として行われるもてぎ大会だが、今回はハーフウェイトでの戦い。それがレース展開にどのような影響を及ぼすのか、興味は尽きない。

GT500クラスポールポジションはModulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)

GT500クラス予選2位はARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)

GT500クラス予選3位はau TOM\'S GR Supra(坪井翔/山下健太)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE

SUPER GT

第8戦もてぎ予選 降り続く雨のなか、GT300クラスはapr LC500h GTが小高一斗の手によりポール獲得

GT300クラスポールポジションはapr LC500h GT(小高一斗/中村仁)

 2024オートバックスSUPER GT第8戦「MOTEGI GT 300km RACE」の予選が、栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われ、GT300クラスは、apr LC500h GT(小高一斗/中村仁)が、ポールポジションを獲得した。

 朝から降り続く雨は、時折、雨足が強くなったりするものの、走行が不可能となるまでコンディションは悪化せず、予定どおり午後2時からGT300クラスの予選が始まった。

 ウェット宣言が出されたため、Q1、Q2の合算タイムではなく、ノックダウン方式により順位が決定されることとなり、各チームはまずQ1で上位14台に残ることを目標に予選に臨んだ。

Q1

 やや雨足が強くなるなか、各車コースイン。ウェットコンディションで優位に立つミシュランタイヤユーザーの7号車Studie BMW M4(荒聖治)と45号車PONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ)の2台が中心となって、アタックが行われた。

 開始10分で7号車Studieが2分00秒193をマークしてトップに立つも、45号車PONOSが1分58秒352と逆転するが、この後、雨が強くなり予選は一旦中断。

 コンディションが改善された20分後に再開すると、現在ランキングトップの65号車 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥)、52号車Green Brave GR Supra GT(吉田広樹)のブリヂストンユーザーがトップ2台に割って入り、この4台がトップ4。

 このQ1で14位までが、Q2上位組(U14)に進むが、現在ランキング2、3位の2号車muta Racing GR86 GT(平良響)、88号車JLOC Lamborghini GT3(元嶋佑弥)は、下位に沈んでしまい、Q2下位組(L15)に回ることになった。

Q2(L15)

 Q1で15位以下になった車両によるグリッド決めの予選では、20号車シェイドレーシング GR86 GT(平中克幸)が、1分59秒532のトップタイムを記録。終了間際にランキング2位の意地を見せた2号車muta GR86(堤優威)が続き、86勢が15番、16番グリッドを得た。

 88号車JLOC Lambo GT3(小暮卓史)も最後に2分00秒943をマークして、17番グリッドに滑り込んだ。

Q2(U14)

 上位14台によるポールポジション争いは、トップが目まぐるしく変わる1分57秒台の攻防になり、見応えのあるものとなった。

 まず、61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(山内英輝)が、1分58秒068でトップに立ち、口火を切ると、65号車LEON AMG(篠原拓朗)が1分58秒010でトップタイムを更新。さらにLEONは1分57秒954までタイムを縮め、他車のアタックを待つことになった。

 残り時間も僅かとなったところで、7号車Studie BMW(ニクラス・クルッテン)が1分57秒479と、トップタイムをコンマ5秒も更新し、これで決まりかと思われた。しかし、最後の最後に31号車apr LC500h GT(小高一斗)が、スーパーフォーミュラドライバーの実力を見せ、Q1の13位から大躍進となるポールポジションを決めた。

 Q1をトップで通過した45号車PONOS FERRARIは、女性ドライバー、リル・ワドゥーが大健闘。6番グリッドを得ることに成功した。

 決勝は、明日、3日(日)の午後13時から63周(300km)で行われる。

GT300クラスポールポジションはapr LC500h GT(小高一斗/中村仁)

GT300クラス予選2位はStudie BMW M4(荒聖治/ニコラス・クルッテン)

GT300クラス予選3位はUPGARAGE NSX GT3(小林崇志/小出峻)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE

SUPER GT

第8戦もてぎ公式予選結果

■GT500クラス

MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/02) Qualifying Weather:Rain Course:Wet
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT500 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireWHTimeBehindGap
164伊沢 拓也
大草 りき
Modulo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Modulo Nakajima Racing
DL73'37.911--
28野尻 智紀
松下 信治
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS263'38.292 0.381 0.381
336坪井 翔
山下 健太
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS533'39.088 1.177 0.796
438石浦 宏明
大湯 都史樹
KeePer CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer CERUMO
BS413'39.585 1.674 0.497
514大嶋 和也
福住 仁嶺
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS323'39.640 1.729 0.055
616大津 弘樹
佐藤 蓮
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
Honda CIVIC TYPE R-G
ARTA
BS213'39.945 2.034 0.305
739関口 雄飛
中山 雄一
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS393'40.301 2.390 0.356
837笹原 右京
ジュリアーノ・アレジ
Deloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS513'40.335 2.424 0.034
9100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
STANLEY TEAM KUNIMITSU
BS513'40.342 2.431 0.007
1012平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
MARELLI IMPUL Z
NISSAN Z NISMO GT500
TEAM IMPUL
BS363'40.726 2.815 0.384
113高星 明誠
三宅 淳詞
Niterra MOTUL Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO NDDP
BS463'41.588 3.677 0.862
1217塚越 広大
太田 格之進
Astemo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Astemo REAL RACING
BS263'41.971 4.060 0.383
1323千代 勝正
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO
BS403'42.952 5.041 0.981
1424松田 次生
名取 鉄平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z NISMO GT500
KONDO RACING
YH53'43.069 5.158 0.117
1519国本 雄資
阪口 晴南
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH63'46.837 8.926 3.768

■GT300クラス

MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/02) Qualifying Weather:Rain Course:Wet
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT300 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireWHTimeBehindGap
131小高 一斗
中村 仁
apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS251'57.322--
27荒 聖治
ニコラス・クルッテン
Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW M Team Studie × CRS
MI351'57.479 0.157 0.157
318小林 崇志
小出 峻
UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH41'57.661 0.339 0.182
465蒲生 尚弥
篠原 拓朗
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS501'57.954 0.632 0.293
561井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL91'58.068 0.746 0.114
645ケイ・コッツォリーノ
リル・ワドゥー
PONOS FERRARI 296
Ferrari 296 GT3
PONOS RACING
MI221'58.242 0.920 0.174
76片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI
Ferrari 296 GT3
Team LeMans
YH201'58.367 1.045 0.125
887松浦 孝亮
坂口 夏月
METALIVE S Lamborghini GT3
Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2
JLOC
YH181'58.547 1.225 0.180
9777藤井 誠暢
チャーリー・ファグ
D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3 EVO
D'station Racing
DL491'58.639 1.317 0.092
1050イゴール・オオムラ・フラガ
古谷 悠河
ANEST IWATA Racing RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing with Arnage
YH1'59.408 2.086 0.769
1152吉田 広樹
野中 誠太
Green Brave GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉Green Brave
BS251'59.428 2.106 0.020
124谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH281'59.432 2.110 0.004
1311富田 竜一郎
石川 京侍
GAINER TANAX Z
NISSAN FAIRLADY Z
GAINER
DL101'59.558 2.236 0.126
1425菅波 冬悟
松井 孝允
HOPPY Schatz GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH2'00.688 3.366 1.130
---- 以上アッパー14 ----
1520平中 克幸
清水 英志郎
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
MI21'59.532 2.210-1.156
162堤 優威
平良 響
muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS502'00.886 3.564 1.354
1788小暮 卓史
元嶋 佑弥
VENTENY Lamborghini GT3
Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2
JLOC
YH502'00.943 3.621 0.057
18360青木 孝行
荒川 麟
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH2'01.558 4.236 0.615
1996新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL182'01.585 4.263 0.027
2060吉本 大樹
河野 駿佑
Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL42'01.932 4.610 0.347
2156佐々木 大樹
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH292'02.021 4.699 0.089
229阪口 良平
冨林 勇佑
PACIFICぶいすぽっNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH2'02.552 5.230 0.531
2362平手 晃平
平木 湧也
HELM MOTORSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
HELM MOTORSPORTS
YH12'02.930 5.608 0.378
2430織戸 学
小林 利徠斗
apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
YH2'03.428 6.106 0.498
255塩津 佑介
藤波 清斗
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH2'05.604 8.282 2.176
2622和田 久
城内 政樹
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH2'06.248 8.926 0.644
2748井田 太陽
柴田 優作
脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH2'07.86610.544 1.618

SUPER GT

第8戦もてぎ公式練習 悪天候のなか、GT300クラスはD'station Vantage GT3がトップタイム

公式練習:GT300クラストップタイムはD\'station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)

 2024オートバックスSUPER GT第8戦「MOTEGI GT 300km RACE」の公式練習が、栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われ、雨のなか、GT300クラスは777号車D'station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)がトップタイムをマークした。

 第5戦鈴鹿大会の延期決定以来、悪天候続きのSUPER GTシリーズだが、今大会も金曜日の夜から降り出した雨で、予選日(土曜日)は冷たい雨が降り続くこととなった。

 午前9時から行われた公式練習は、ヘビーウェットのコンディションのなか、最初に25号車HOPPY Schatz GR Supra GTがトラブルでストップして赤旗中断となると、その後もスピンやコースオフする車両が続出し、走っては赤旗提示による中断を繰り返すという状況となった。

 そんな悪コンディションのなか、トップタイムをマークしたのは、777号車D'station。ピットインを繰り返しながら1分58秒457を記録。現在ランキング4位、トップと20p差のD'stationにとっては、今大会の結果次第では逆転チャンピオンとなる可能性を残している。

 2番手は、1分59秒107をマークした6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(ロベルト・メリ・ムンタン)。前大会でも雨の予選でポールを奪っているが、連続ポールを狙いたいところだ。

 3番手は、65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥)(1分59秒705)。現在ランキングトップのLEONは、コンディションにかかわらず安定した速さを見せており、3勝目を飾って最終大会(鈴鹿)を迎えたいところだ。

 以下、18号車UPGARAGE NSX GT3(小出峻)、60号車Syntium LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹)、96号車K-tunes RC F GT3(新田守男)と続いた。

 予選は、本日午後2時から、ノックアウト方式で行われる予定だが、午後には雨が強くなる予報も出ている。天候が悪化した場合は、公式練習のタイムによりグリッドを決定する可能性もあるが、果たしてどうなるのか。

公式練習:GT300クラス2位はUNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ロベルト・メルヒ・ムンタン)

公式練習:GT300クラス3位はLEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)

Text: Shigeru KITAMICHI
Kazuhiro NOINE

SUPER GT

第8戦もてぎ公式練習 GT500はホンダ勢が1−2! トップタイムは64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT

公式練習:GT500クラストップタイムはModulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)

 2024オートバックス スーパーGT第8戦「もてぎGT300kmレース」の公式練習が11月2日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで行われ、GT500クラスは64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)がトップタイム、100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)が2番手に続き、ホンダ勢が1-2という結果となった。

 栃木県地方は前夜から雨が降り続いており、第8戦もてぎ大会の公式予選日も第6戦SUGO、第7戦オートポリスに続いてウェットコンディションで朝を迎えることになった。

 そうしたなか、公式練習は午前9時に走行を開始したが、コースオープン直後に25号車HOPPY Schatz GR Supra GT(菅波冬悟/松井孝允/佐藤公哉)が電気系のトラブルに見舞われてコース上にストップしたため、最初の赤旗が提示されることに。

 25号車の回収ののち、9時8分に走行は再開となるが、次第に強まる雨の影響でコースの各所でスピンやコースアウトが相次いだことから、競技団は走行を見合わせるとの決定を下し、2度目の赤旗が提示されることになる。

 この時点のトップは38号車KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)で1分56秒111。100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)1分56秒488、23号車MOTUL AUTECH Z(千代勝正/ロニー・クインタレッリ)1分56秒510と続く。

 雨が小降りになったこともあり、走行は9時40分に再開したが、最終コーナーで2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)がスピン。グラベルに捕まってストップしたため、残り1時間を切ったところで3度目の赤旗が出された。

 2号車を回収したのち、9時52分に走行が再開されると、ここで山下健太(au TOM'S GR Supra)が1分51秒872でトップ浮上するが、その直後に大湯都史樹(KeePer CERUMO GR Supra)が3コーナーでコースオフ。グラベルに止まってしまい、4度目の赤旗原因を作ってしまった。

 その後、10時15分に走行が再開されると、大草りき(Modulo CIVIC TYPE R-GT)が1分49秒676を叩き出してトップに浮上、牧野任祐(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)も1分50秒292までタイムを縮めて2番手に続いた。ポイントリーダーの坪井翔(au TOM'S GR Supra)は1分50秒466で3番手。

 ところが混走残り2分となったところで清水英志郎(シェイドレーシングGR86 GT)がヘアピンでコースオフ、グラベルに捕まってしまったため、ここで5度目の赤旗が出され、そのまま混走は終了となった。

 その後に行われたGT300の専有走行も、再び強まってきた雨の影響で赤旗終了となったこともあり、競技団はこの赤旗をもって公式練習を終了とし、GT500クラスの専有走行はキャンセル、このあと行われる予定だったFCYテストもキャンセルとする決定を下す。

 その結果、GT500クラスは混走終了時点の順位のまま、64号車がトップ、100号車が2番手、36号車が3番手で午後の公式予選に臨むこととなった。

 第8戦の公式予選はこのあと午後2時より行われる予定だ。

公式練習:GT500クラス2位はSTANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)

公式練習:GT500クラス3位はau TOM\'S GR Supra(坪井翔/山下健太)

公式練習:セッションは雨のなか進行した

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE

SUPER GT

第8戦もてぎ公式練習結果

■GT500クラス

MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/02) Official Practice Weather:Rain Course:Wet
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT500 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireWHTimeBehindGapkm/h
164伊沢 拓也
大草 りき
Modulo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Modulo Nakajima Racing
DL71'49.676--157.588
2100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
STANLEY TEAM KUNIMITSU
BS511'50.292 0.616 0.616156.708
336坪井 翔
山下 健太
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS531'50.466 0.790 0.174156.461
416大津 弘樹
佐藤 蓮
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
Honda CIVIC TYPE R-G
ARTA
BS211'50.534 0.858 0.068156.365
512平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
MARELLI IMPUL Z
NISSAN Z NISMO GT500
TEAM IMPUL
BS361'50.608 0.932 0.074156.260
617塚越 広大
太田 格之進
Astemo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Astemo REAL RACING
BS261'52.391 2.715 1.783153.781
724松田 次生
名取 鉄平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z NISMO GT500
KONDO RACING
YH51'52.837 3.161 0.446153.173
838石浦 宏明
大湯 都史樹
KeePer CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer CERUMO
BS411'53.316 3.640 0.479152.526
914大嶋 和也
福住 仁嶺
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS321'53.496 3.820 0.180152.284
103高星 明誠
三宅 淳詞
Niterra MOTUL Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO NDDP
BS461'53.532 3.856 0.036152.235
1139関口 雄飛
中山 雄一
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS391'53.577 3.901 0.045152.175
1219国本 雄資
阪口 晴南
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH61'54.283 4.607 0.706151.235
1323千代 勝正
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO
BS401'54.330 4.654 0.047151.173
148野尻 智紀
松下 信治
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS261'55.062 5.386 0.732150.211
1537笹原 右京
ジュリアーノ・アレジ
Deloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS511'55.275 5.599 0.213149.934

■GT300クラス

MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/02) Official Practice Weather:Rain Course:Wet
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT300 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireWHTimeBehindGapkm/h
1777藤井 誠暢
チャーリー・ファグ
D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3 EVO
D'station Racing
DL491'58.547--145.795
26片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI
Ferrari 296 GT3
Team LeMans
YH201'59.107 0.560 0.560145.110
365蒲生 尚弥
篠原 拓朗
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS501'59.705 1.158 0.598144.385
418小林 崇志
小出 峻
UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH42'00.056 1.509 0.351143.963
560吉本 大樹
河野 駿佑
Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL42'00.109 1.562 0.053143.899
696新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL182'00.525 1.978 0.416143.403
756佐々木 大樹
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH292'01.050 2.503 0.525142.781
84谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH282'01.076 2.529 0.026142.750
952吉田 広樹
野中 誠太
Green Brave GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉Green Brave
BS252'01.096 2.549 0.020142.726
1088小暮 卓史
元嶋 佑弥
VENTENY Lamborghini GT3
Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2
JLOC
YH502'01.207 2.660 0.111142.596
1122和田 久
城内 政樹
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH2'01.831 3.284 0.624141.865
1262平手 晃平
平木 湧也
HELM MOTORSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
HELM MOTORSPORTS
YH12'01.942 3.395 0.111141.736
137荒 聖治
ニコラス・クルッテン
Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW M Team Studie × CRS
MI352'02.020 3.473 0.078141.646
1445ケイ・コッツォリーノ
リル・ワドゥー
PONOS FERRARI 296
Ferrari 296 GT3
PONOS RACING
MI222'02.034 3.487 0.014141.629
1561井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL92'02.315 3.768 0.281141.304
16360青木 孝行
荒川 麟
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH2'02.905 4.358 0.590140.626
179阪口 良平
冨林 勇佑
PACIFICぶいすぽっNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH2'03.938 5.391 1.033139.454
1811富田 竜一郎
石川 京侍
GAINER TANAX Z
NISSAN FAIRLADY Z
GAINER
DL102'04.205 5.658 0.267139.154
1987松浦 孝亮
坂口 夏月
METALIVE S Lamborghini GT3
Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2
JLOC
YH182'04.601 6.054 0.396138.712
2048井田 太陽
柴田 優作
脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH2'06.097 7.550 1.496137.066
2120平中 克幸
清水 英志郎
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
MI22'06.690 8.143 0.593136.424
2225菅波 冬悟
松井 孝允
HOPPY Schatz GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH2'11.21912.672 4.529131.716
2330織戸 学
小林 利徠斗
apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
YH2'14.12615.579 2.907128.861
242堤 優威
平良 響
muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS502'16.20117.654 2.075126.898
2550イゴール・オオムラ・フラガ
古谷 悠河
ANEST IWATA Racing RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing with Arnage
YH2'20.99622.449 4.795122.582
2631小高 一斗
中村 仁
apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS252'39.23040.68318.234108.545
275塩津 佑介
藤波 清斗
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH2'42.66944.122 3.439106.250

筑波・富士S-FJ選手権

第8戦筑波決勝ドライバーコメント 優勝・伊藤駿「いいところも悪いところも、チームにいろいろ助けてもらった」

優勝 伊藤駿(ZAPSPEED10VED)

優勝した伊藤駿(ZAP SPEED 10V ED)

 「なんだかんだミスしちゃって。スタートもシフトミスしたのですが、何とか抑えられました。酒井君が速くて、どっちもどっち、みたいなペースだったと思うのですが、あれ以上ミスしていたら、やられてたかもしれません。いいバトルだったんじゃないかなと個人的には思います。これでたぶんチャンピオンも取れたと思うので、いいところも悪いところも、チームにいろいろ助けてもらったので、うれしいです」

2位 酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)

決勝2位の酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

 「スタートでクラッチが無くなってしまいました。クラッチのつながるポイントがすごく滑っていて、スタート前もブレーキ踏んで止めていたのですが、ずるずる動いてしまって、それに戸惑っているうちにスタートしてしまった感じです。タイヤの差なのかわかりませんが、全然追いつけなかったですね」

3位 落合蓮音(ファーストガレージKKS-2)

決勝3位の落合蓮音(ファーストガレージKKS-2)

 「スタートで、前に出られたら2台抜いてしまおうかな、という作戦でいたのですが、結果的には1台しか抜けずに終わった感じです。僕がミスったというより、みんな無難なスタートでした。みんながブロックしにくるというのは予想していたので、1コーナーを外から行ってまくることができたのですが、それ以外はあまりいいところはなかったかな、っという感じで、ペースも厳しかったです。その点これからのレースに活かせることがあったかなと思います」

4位 津田充輝(ファーストガレージKK-SII)

決勝4位の津田充輝(ファーストガレージKK-S2)

 「自分の悪いところであるのですが、1周目の1コーナーで外に並ばれてそこから差されてしまうのですよね。それが今回もうまくいかなくて、そのバトルの練度が足りなかったというか、純粋に負けたな、と思っています。今シーズン後半、最近はタイム的にはよくなってきたので、最初のころはすごい沈んでしまったのですが、そこからちょっとずつ戻ってきたとは思います」

5位 石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)

決勝5位の石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)

 「スタートは狙い通り、秋山さんの上に行くつもりだったので、想定以上の結果であそこはよかったです。2台抜けてよかったのですが、そこからのペースがなくて、逆に追い上げられる形になって、そこはちょっと改善の余地ありですね。角間選手とのバトルは楽しかったです(笑)。角間君がミスして、第2ヘアピンで抜いたのですが、そこからバトルになったので、そこを守り切ったのは前回の伊藤さんとのバトルでの経験が活かせたのでよかったです」

6位 角間光起(ELEVレーシング10VED)

決勝6位の角間光起(ELEVレーシング10V ED)

 「蹴りだしはよくて、内圧とかも序盤にピークが来るようにチームのメカさんとも相談してやったスタートだったのですが。想像以上に石井君が速くて。まさか差されると思っていなかったので、そこからちょっと(ペースを)乱してしまったのが今回の敗因ですね」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA

筑波・富士S-FJ選手権

第8戦筑波決勝 ポイントリーダー伊藤駿が一度もトップを譲らぬ完勝でチャンピオンを獲得

優勝は伊藤駿(ZAP SPEED 10V ED)

 2024年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権最終第8戦決勝は10月27日(日)に筑波サーキットで開催され、18周のレースを伊藤駿(ZAPSPEED10VED)がポール・ツー・ウインでフィニッシュ。JAF筑波/富士選手権と筑波シリーズの2冠を獲得した。

 ワンディレースどころか午前中で終わってしまうという第8戦は午前11時15分フォーメーションラップ開始。やや雲が出てきているが好天気で気温22.3度、路面温度28.6度で絶好のドライコンディションだ。17台がグリッドについてレーススタート。

決勝がスタートした

 ポールシッターの伊藤、2番手スタートの酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)は揃って好スタート。伊藤がホールショットを奪ってトップで第1コーナーへ進入、酒井が続く。3番グリッドから発進の津田充輝(ファーストガレージKK-S2)に対して4番手スタートの落合蓮音(ファーストガレージKKS-2)の加速がよく、津田のアウトから第1コーナーを狙うが、津田がインを守って第2コーナーへ。後続では6番手スタートの角間光起(ELEVレーシング10VED)が中村ブンスーム(ファーストガレージ10V)を仕留めて5位に上がる。中村は加速が鈍く、7番手スタートのYUTA SUZUKI(ZAP SPEED KK-S2)にも競り負けて大きくポジションダウン。逆にスタートがよかったのがグリッド降格で11番手から出た石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)で、前を行く塚本凜世(F-BrainウィンズS2ED)、マスターズクラスの秋山健也(スーパーウインズKKS2)、畠山退三(Hobby Base & zap)、さらに中村までを次々とかわして7位までジャンプアップ。

 津田対落合のチームメイト対決はサイド・バイ・サイドでS字を抜けると第1ヘアピンでは津田がアウト、落合がインサイドでコーナリング。落合が立ち上がりで前に出て3位にポジションを上げる。勢いに乗る落合は酒井のテールにくらいついてダンロップコーナーを抜けて第2ヘアピンへと向かい、酒井はややディフェンシブになったか伊藤とのギャップが広がる。バックストレートでは角間光起(ELEVレーシング10VED)が前を行く津田の右サイドから前を狙うが、ここは津田が守る。

 トップ伊藤は酒井に0.559秒の差をつけてオープニングラップを終了、3位落合は酒井に0.315秒差。4位津田は角間をけん制したためか0.581秒差で角間が0.187秒とテール・ツー・ノーズ状態だ。6位SUZUKIの背後、0.278秒差で石井が7位、中村は8位まで順位を落としている。

 2周目に入りトップ伊藤と2位酒井の差は0.668秒、3位落合は酒井と0.456秒差で、角間を振り切った津田が落合に0.360秒差に迫る。マスターズクラスの争いは畠山が秋山を交わしてクラストップへ。 落合はこれで防戦に追われることになり、3周目には酒井から0.657秒差となる。後方では石井の攻勢が続き、第1セクターでSUZUKIをオーバーテイク、6位に順位を上げる。石井の勢いはとどまることを知らず、4周目には第1コーナーで角間を攻略、5位に浮上、角間は6位。

 トップ伊藤は2周目から毎ラップ最速タイムを刻み、5周目0.743秒、6周目0.786秒と僅かずつ酒井を引き離す。落合はこの2台のペースについていけずに6周目にトップから2.026秒差まで置いていかれる。7周目。伊藤はこのレースのファステストラップとなる58秒893をマーク。酒井との差を1.015秒まで広げる、酒井と落合も1.353秒とトップ3台は膠着状態に。ここからは一進一退で、9周目に酒井が0.2秒詰めると10周目は伊藤が0.3秒突き放すというジリジリとした展開。その後も1.4秒程度の差を守ってレースは13周目まで進んでいく。

 そんな中で緊張が高まったのが3位落合と4位津田のリターンマッチで、12周目0.359秒の差。そして5位石井と6位角間も0.479秒差とワンミスで順位が入れ替わりそうな距離感、15周目になってもそれぞれ0.541秒、0.352秒の僅差だが、決定的なチャンスは訪れない。 同じように間合いが詰まったのがマスターズクラスの2位争いで、2位畠山の背後に本間隆史(MATレーシングPJ10V)が接近。9周目に1秒以上あったギャップは13周目0.322差まで縮まるが、畠山はペースを上げて14周目0.412秒、15周目0.564秒と本間を突き放していく。

 16周目のコントロールライン上で石井と角間の差は0.190秒。テール・ツー・ノーズに持ち込んだ角間が17周目に石井に仕掛けるが、要所要所で石井が好ブロックを見せて角間にチャンスを与えないままレースは終盤へ。

 ファイナルラップも伊藤は安定した走りで酒井に1秒以上の差をつけて走り抜け、1.442秒の差でチェッカードフラッグの下を通過。スタートから一度もトップを譲ることのない完勝で第7戦に続く連勝を飾った。2位酒井、3位落合、4位津田と続き11番グリッドから順位を上げた石井が5位、角間は6位という結果に。

 マスターズクラスの優勝は全体10位の秋山、畠山は本間を振り切りクラス2位、本間がクラス3位となった。

 S-FJデビューレースを戦った3名も無事完走。相田13位、田代15位、五十嵐16位でチェッカーを受けた。

 この結果、2024年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権のチャンピオンは伊藤に決定、ランキング2位は石井、3位角間という結果に。筑波戦のみでカウントする筑波シリーズも伊藤がタイトルを獲得、2位角間、3位石井という順位になった。(手元集計)伊藤は前回シリーズ参戦した2020年に続いての戴冠になる。

 2024年筑波/富士スーパーFJ選手権はこれにて終了。ある者にとってはオフシーズンの始まり、またある者は11月30日~12月1日に鈴鹿で行われるスーパーFJ日本一決定戦に向けての準備が始まる。

優勝した伊藤駿(ZAP SPEED 10V ED)

決勝2位は酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

決勝3位は津田充輝(ファーストガレージKK-S2)

決勝4位は落合蓮音(ファーストガレージKKS-2)

決勝5位は石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)

決勝6位は角間光起(ELEVレーシング10V ED)

マスタークラス優勝は秋山健也(スーパーウィンズKKS2)

表彰式

マスタークラスの表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA

筑波・富士S-FJ選手権

第8戦筑波決勝結果

筑波チャレンジクラブマンレース第4戦 -RIJ- (2024/10/27) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 8 筑波サーキット 2.045km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
114伊藤 駿ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1817'50.558--
255酒井 翔太ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
1817'52.000 1.442 1.442
351落合 蓮音ファーストガレージKKS-2
MYST KK-S2
1817'53.682 3.124 1.682
452津田 充輝ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
1817'54.030 3.472 0.348
553石井 大雅ファーストガレージ制動屋S2
MYST KK-S2
1817'58.735 8.177 4.705
691角間 光起ELEVレーシング10V ED
TOKYO R&D RD10V
1817'59.047 8.489 0.312
758鈴木 悠太ZAP SPEED KK-S2
MYST KK-S2
1817'59.405 8.847 0.358
854中村 ブンスームファーストガレージ10V
TOKYO R&D RD10V
1817'59.944 9.386 0.539
939塚本 凜世F-BrainウィンズS2 ED
MYST KK-S2
1818'01.27110.713 1.327
103M1秋山 健也スーパーウィンズKKS2
MYST KK-S2
1818'05.47114.913 4.200
1138M2畠山 退三Hobby Base & zap speed
MYST KK-S2
1818'13.68923.131 8.218
1246M3本間 隆史MAT Racing PJ 10V
TOKYO R&D RD10V
1818'14.70124.143 1.012
138相田 有羽音ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1818'15.18324.625 0.482
1418水谷 誠HC桶川MRPytt ZAP ED
TOKYO R&D RD10V
1818'19.06428.506 3.881
1572田代 裕樹ELEVレーシング制動屋S2
MYST KK-S2
1818'25.64635.088 6.582
1673五十嵐 一貴RiNoA TRS ED
TOKYO R&D RD10V
1818'29.07638.518 3.430
1716M4竹沢 茂スーパーウィンズ10V
TOKYO R&D RD10V
1718'25.1901Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 16 Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 14 伊藤駿(ZAP SPEED 10V ED) 58.893 (7/18) 125.006 km/h

筑波・富士S-FJ選手権

第8戦筑波公式予選ドライバーコメン ポールポジション・伊藤駿「決勝は油断はできない」

ポールポジション 伊藤駿(ZAPSPEED10VED)58秒630

ポールポジションを獲得した伊藤駿(ZAP SPEED 10V ED)

 「このタイムはタイヤによる部分が大きかったですね。本来ならばレースタイヤのロットは揃えてくれた方がタイヤの差がなくていいと思います。その状況でのポールポジションなので、半分うれしいけど、半分喜べない、みたいな感じです。決勝は油断はできないです、酒井君も力をつけてきているので」

2位 酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)58秒702(+0.072秒)

予選2位の酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

 「ちょっと苦しいですね。調子は普通だったですが、伊藤選手と僕のタイヤのロットが違うみたいで、伊藤選手の旧ロットだと思いますが、その差もあるのかな、と思います。それ以外にも(ベストラップの時に)最終コーナーで自分はミスしちゃって、それがなかったら同じくらいのタイムかぎりぎり上回れたかな、というところですかね。決勝は前回の雪辱を果たしに行きます」

3位 津田充輝(ファーストガレージKK-SII)58秒769(+0.139秒)

予選3位の津田充輝(ファーストガレージKK-S2)

 「(ようやく調子が出てきた?)いや、昨日の練習の感じではもっと行けたと思います。今日もまだ走りがまとまらないところがあるので、そこをどのくらいやれるかですね。決勝に向けては 今タイムの安定性がまったくないので、そこをまとめるような走りはしていきたいです」

4位 落合蓮音(ファーストガレージKKS-2)58秒800(+0.170秒)

予選4位の落合蓮音(ファーストガレージKKS-2)

 「全然ダメですね。ミスというより路面がスーパーカートが走った後で(練習と)すごく変わっていて、そこに前回も適応できなくてしんどかったので、今回はそこを考えてセットやドライビングを合わせていったのですが、それでもちょっと合わせきれなかったですね。ポテンシャルはあったと思うのですが、(前車の)スリップにつけなかったりとか、まったく満足いく予選ではなかったです。決勝はもちろん優勝目標でいきたいです」

5位 中村ブンスーム(ファーストガレージ10V)58秒841(+0.211秒)

予選5位の中村ブンスーム(ファーストガレージ10V)

 「途中まではうまくまとめられていたのですが、それが自分のミスでコーナーとかの立ち上がりで滑ったりとか、安定せず、少ししかタイム更新できずに終わってしまいました。そこはものすごく悔しいです。それでもこれまで10番手とか15番手とか後ろの方にいたので、今回は練習からトップ争いできるくらいの速さがあったので、自信をもってうまく走って、自分でもびっくりするくらいの順位取れたので、これで頑張れると思います。決勝はまずスタートでうまく3番手くらいまで上げて、そこからペース上げていって優勝目指します」

6位 角間光起(ELEVレーシング10VED)58秒865(+0.235秒)

予選6位の角間光起(ELEVレーシング10V ED)

「予選前半はドライビングを合わせ込むのに苦労していました。カートが走った後なので、後半に向けて路面もよくなってグリップするようになると思っていて、どのみち後半しかタイム出ないだろうというふうに読んではいたのですが。肝心の最後の周でミスしてしまって、最終コーナーで思い切りカウンター当てるような場面があったので、それさえなければもうちょっと上の順位取れたのかな、という感じがしますね。2、3番手ぐらいは行けたのじゃないかな、という気がします。決勝に向けては予選と変えずに行きます。(予選)途中でピット入って内圧変えたらそれがよかったので、その感触を活かして、レースにつなげていきたいなと思います」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA

筑波・富士S-FJ選手権

第8戦筑波予選 チャンピオンに向けて視界良好、伊藤駿がポールポジションを獲得

ポールポジションは伊藤駿(ZAP SPEED 10V ED)

 2024年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権最終第8戦公式予選は10月27日(日)に筑波サーキットで開催され、シリーズランキング首位の伊藤駿(ZAPSPEED10VED)が2番手酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)を0.072秒差に下してポールポジションを獲得した。

 いよいよ迎えた最終戦。ようやく秋めいた気候になった筑波サーキットは朝からすっきりと晴れ、午前8時40分のコースオープンの時点で気温18.2度、路面温度21.5度と絶好のドライコンディション。伊藤を先頭に17台のマシンが20分間の予選に臨んだ。

 ここまで7戦を終えてランキングトップは伊藤で84ポイント、2位石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)83ポイントの2名が突出しており、ランキング3位の角間光起(ELEVレーシング10VED)は65ポイントと首の皮1枚でチャンピオンの可能性を残している。

 ウォームアップを終えて各車タイムアタックを開始。まずは残り16分、津田充輝(ファーストガレージKK-S2)が59秒408でトップに立つも直後に伊藤が59秒167でこれを逆転。さらに角間が59秒159をマークしトップが目まぐるしく入れ替わる、続いて中村ブンスーム(ファーストガレージ10V)が59秒166と伊藤を0.001秒上回り2番手へ。津田は4位にドロップし5番手に酒井がつける。

 4台が出走のマスターズクラスは総合10位の畠山退三(Hobby Base & zap)がクラストップ、総合11位の秋山健也(スーパーウインズKKS2)がクラス2番手だ。

 残り15分、伊藤が58秒937と59秒を切り再びトップへ。角間も59秒106と自己ベストを更新して2番手へ上がるが、酒井が59秒047で角間の上に。角間3番手、さらに4番手中村に続く5番手に15歳の落合蓮音(ファーストガレージKKS-2)が59秒177でつけると、続く周回で59秒を切り58秒928のトップタイム。伊藤は0.009秒差の2番手へドロップ。酒井も自己ベストを59秒014まで縮めるものの3番手。4番に中村変わらずで、5番手は59秒047でYUTA SUZUKI(ZAP SPEED KK-S2)が浮上、6番手に塚本凜世(F-BrainウィンズS2ED)が59秒049で浮上してくる。マスターズクラスでは秋山が59秒362を出して全体9番手のクラストップに立つ。

 酒井は残り13分に58秒887とタイムを削りトップに出るが、1分後に伊藤が58秒837と酒井を上回りみたびトップに立つ。伊藤は続いて58秒790、58秒630と立て続けにトップタイムを更新する。酒井も58秒859まで自己ベストを縮めるが、落合が58秒808とこれを上回り2番手、酒井3番手まで後退。SUZUKIが58秒898で4番手に上がり、中村と塚本が58秒947の同タイムで5番手、6番手。精彩を欠いているのがランキング2位の石井と3位の角間で、ここまで8番手、9番手に沈んでいる。

 予選は残り10分を切り折り返し。このあたりで各車タイヤのおいしいところが終わったかベストタイムを更新する者は少ない。その中で自己ベストを出してきたのが今回レースデビューの相田有羽音(あると)で、1分1秒台から始めた予選タイムを59秒663まで短縮。順位も12番手まで上げてくる。 残り6分、中村が58秒841で3番手へ。ここでトップ伊藤はピットイン、内圧を調整した模様でただちにピットアウト。津田が58秒947で5番手となりSUZUKが6番手。

 残り4分、4番手まで落ちていた酒井が58秒702をマークして2番手へ再浮上。そしてここまで9番手に低迷していた角間がようやく本領を発揮し始めたか、まず残り3分で8位、さらに残り2分で58秒865を出して5番手へポジションアップ。さらに津田が58秒769で3番手へ。これで落合4番手、中村5番手、角間6番手。

 その後順位の変動はなく20分が経過しチェッカードフラッグが降られて予選は終了。伊藤のポールポジションが確定、0.072秒差で酒井がフロントロウに並んだ。セカンドロウは津田と落合、3列目中村と角間というトップ6になり、ここまでが0.235秒以内という筑波らしい僅差の予選結果だった。シリーズランキング2位の石井は9番手たがトラックリミット違反(四脱)複数回で2グリッド降格、決勝は11番手からのスタートでタイトル挑戦に赤信号が点灯、9番グリッドはマスターズクラストップの秋山が並んだ。マスターズクラス2位は畠山で総合10番手、クラス3位は本間隆史(MATレーシングPJ10V)で総合13位。 今回S-FJデビュー戦の3名は全員が1分を切って、12位に相田、15位に田代裕樹(ELEVレーシング制動屋S2)、16位五十嵐一貴(RiNoA TRS ED)となった。

 筑波/富士最終第8戦決勝は午前11時15分スタート予定。ポールポジションを獲得した伊藤が2番手から5番手までに並んだファーストガレージ勢の包囲網から逃げ切って念願のシリーズチャンピオンを獲得するかが注目だ。

予選2位は酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

予選3位は津田充輝(ファーストガレージKK-S2)

予選4位は落合蓮音(ファーストガレージKKS-2)

予選5位は中村ブンスーム(ファーストガレージ10V)

予選6位は角間光起(ELEVレーシング10V ED)

マスタークラスポールポジションは秋山健也(スーパーウィンズKKS2)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA

筑波・富士S-FJ選手権

第8戦筑波公式予選結果

筑波チャレンジクラブマンレース第4戦 -RIJ- (2024/10/27) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 8 筑波サーキット 2.045km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
114伊藤 駿ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
58.630--125.567
255酒井 翔太ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
58.702 0.072 0.072125.413
352津田 充輝ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
58.769 0.139 0.067125.270
451落合 蓮音ファーストガレージKKS-2
MYST KK-S2
58.800 0.170 0.031125.204
554中村 ブンスームファーストガレージ10V
TOKYO R&D RD10V
58.841 0.211 0.041125.117
691角間 光起ELEVレーシング10V ED
TOKYO R&D RD10V
58.865 0.235 0.024125.066
758鈴木 悠太ZAP SPEED KK-S2
MYST KK-S2
58.881 0.251 0.016125.032
839塚本 凜世F-BrainウィンズS2 ED
MYST KK-S2
58.947 0.317 0.066124.892
9*53石井 大雅ファーストガレージ制動屋S2
MYST KK-S2
59.042 0.412 0.095124.691
103M1秋山 健也スーパーウィンズKKS2
MYST KK-S2
59.128 0.498 0.086124.510
1138M2畠山 退三Hobby Base & zap speed
MYST KK-S2
59.474 0.844 0.346123.785
128相田 有羽音ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
59.652 1.022 0.178123.416
1346M3本間 隆史MAT Racing PJ 10V
TOKYO R&D RD10V
59.732 1.102 0.080123.251
1418水谷 誠HC桶川MRPytt ZAP ED
TOKYO R&D RD10V
59.927 1.297 0.195122.849
1572田代 裕樹ELEVレーシング制動屋S2
MYST KK-S2
59.971 1.341 0.044122.759
1673五十嵐 一貴RiNoA TRS ED
TOKYO R&D RD10V
59.988 1.358 0.017122.725
1716M4竹沢 茂スーパーウィンズ10V
TOKYO R&D RD10V
1'00.578 1.948 0.590121.529
---- 以上基準タイム(130% - 1'16.310)予選通過 ----
-22内藤 大輝RCIT RaiseUP ED
MYST KK-S2
d.n.s---
  • CarNo. 53は、筑波サーキット一般競技規則第19条3(トラックリミット違反複数回)により、予選グリッド用に2グリッド降格とする。

筑波・富士S-FJ選手権

第8戦筑波注目選手インタビュー 田代裕樹「早く59秒台に入れるのがマスト」

 2024年JAF地方選手権、スーパーFJ筑波/富士シリーズが最終第8戦でスーパーFJレースデビューを迎える3名のドライバーについて、前日のスポーツ走行の合間にインタビューを行った。

相田有羽音(ZAP SPEED 10V ED)

 まずは8号車(ZAP SPEED 10VED)をドライブする相田有羽音(あると)はこれまでレース参戦経験がない21歳だ。

相田有羽音選手インタビュー

 ――モータースポーツの経験は?

 「カートとかまったくやっていなくて、今回が初めてのレースです。サーキットを走るのもZAP SPEEDのスクールでオーディション合格してから走り始めた感じです」

 ――練習はどれぐらい積んだ?

 「2年前の秋のオーディションに合格してからなので、2年間ですね」

 ――以前からレースはやってみたいと思っていた?

 「小さいころからサーキット行って(レースを)見てきたので、憧れていたのですが、機会がなかったので、2年前に『やってみようかな』と思い切って始めた感じです」

 ――練習でタイムはどれぐらい?

 「まだまだ全然、昨日の練習が59秒7ぐらいで、課題が山積みって感じです。とりあえず経験積んでみよう、という感じで。来年フル参戦したいなと思っているので、経験積むのが今回の目的です」

田代裕樹(ELEVレーシング制動屋S2)

 続いて72号車(ELEVレーシング制動屋S2)をドライブする田代裕樹。こちらはハコのレース経験はあるが初めてのフォーミュラ。

田代裕樹選手インタビュー

 ――モータースポーツの経験は?

 「筑波のTC-2とか筑波や富士のマツ耐(マツダ車による耐久)とかはやっていました。ハコ車の耐久レースメインでやっていました」

 ――ハコとフォーミュラの違いはどんな感じ?

 「動きの早さ、というのは全然ハコの感じとは違っていて、けっこう戸惑うところが多いです」

 ――今回の参戦の狙いは?

 「自分の技量向上のためですね。フォーミュラで経験したことをハコのドライブに活かすように出るって感じです。今後S耐とかプロドライバーを目指すわけではないので、あくまで趣味の延長線上で、腕試しで、出ようかなと思いました」

 ――今のところタイムはどう?

 「レースの上位勢より1秒落ちくらいのタイムになっているので、もうちょっと上げたいなと思っています。今1分0秒5ぐらいなのですが、早く59秒台に入れるのはマストかなと、思います」

五十嵐一貴(RiNoA TRS ED)

 最後に73号車(RiNoA TRS ED)の五十嵐一貴。10年ほど前にカートレースを走っていて、RiNoA Racing projectを率いる里見乃亜代表の先輩にあたるそうで、今回はその里見代表の支援でスーパーFJに参戦することとなった。

五十嵐一貴選手インタビュー

 ――モータースポーツの経験は?

 「10年ぐらい前までカートのレースをやっていました。中学2年から社会人1年目の20歳までやっていました。今30歳です。カートレース終わって10年くらいブランクがあって、フォーミュラ乗ってみようかなと思いました」

 ――練習はどれぐらい積んだ?

 「月いちぐらいでやってきました。筑波しか走ったことがないですが。最初はNRSさんのクルマで練習していたのですが、メインはこっち(73号車)でやっていました」

 ――今回の参戦の目的は?

 「一回フォーミュラのレース出てみたいというのがあって、お試しじゃないですが、とにかく出てみようかなと思って」

 ――走ってみての感想は?

 「カートとズピード感も違うし、操作も違うので。難しいですけど、タイム上がると面白いですね」  ――里見代表の先輩と聞きましたが?

 「榛名モータースポーツランドで走っていた時に、彼が上のクラスでチャンピオン取っていて、僕はいっこ下のクラスで走っていたので、面識はなかったですが、なんとなくは知っていました」

 ――今回のレースの目標?

 「まだタイムも全然出ていないんので、決勝を完走することが目標でやろうかなと思っています」

 バックボーンも経験も様々の3人だが、いずれも初めてのS-FJレースにワクワクしている様子は見て取れる。活躍を期待したい。

相田有羽音(ZAP SPEED 10V ED)

田代裕樹(ELEVレーシング制動屋S2)

五十嵐一貴(RiNoA TRS ED)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Junichi SEKINE
Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA

Forumula Beat

第8戦SUGO決勝ドライバーコメント 3位・金井亮忠「明日はまたいいレースができるのじゃないかな」

優勝 ハンマー伊澤(アルカディア☆ハンマーRハヤテ)

優勝したハンマー伊澤(アルカディア☆ハンマーRハヤテ)

 「スタートはそんなに失敗じゃなかったと思うのですが、酒井君うまいですね。SC入った時はどうなるかと思ったのですが、リスタート後にコンデションが急に悪化したような感じで焦ったのですけれど、それは後ろの方も苦労してたみたいで。クルマ自体はとてもよかったです」

2位 酒井翔太(ファーストガレージ F108)

決勝2位の酒井翔太(ファーストガレージFG108)

 「スタートが普通に決まって前に出られたのですが、ハンマーさんの方が速くて。ストレートで余裕で抜かれちゃったので。そこで自分がもうちょっと粘れればと感じましたが、粘っても向うの方が全然速かったので、負けたのかなって思います。(終盤のバトルは?)僕のクルマがアンダーステアが出てしまって、自分の位置を守ることしかできなくて、なんとかプレッシャーに耐えながら守れたのでよかったです。もうちょっとセットを変えるべきだったのかなって感じはします。明日はセットを変えるのもありますが、自分でそこをねじ伏せて曲げて、いい走りをできるようにします」

3位 金井亮忠(チームNATS 正義 001)

決勝3位の金井亮忠(チームNATS正義001)

 「僕もけっこうギリギリだったのですが、(酒井)翔太君も最後ペース上がらなかったみたいで、あと1台分近づければ抜けたかな、というところです。離されちゃってレースになっていないわけではないので、明日はまたいいレースができるのじゃないかな、と思います」

4位 宇高希(TAKEFIRST F108)

決勝4位の宇高希(TAKE FIRST F108)

 「必死で走ったのですが、ジリジリ離されてしまいました。スタートもあまりよくなかったですが、とりあえずエンストしなくてよかったです(笑)。(スタートで)ちょっとアウトから植田さんに行かれかけたのですが、なんとか2コーナーで前に出られて、抑えきれました。SC入る前はタイヤのグリップを引き出しきれなくて、前の人たちみたいにうまく走れなくて、一気に差がひらいてしまいました。SC入った時に思い切りウェービングしてタイヤ暖めたら、最初よりはマシに走れたので、収穫はありました。明日こそはスタート決めていいレースできるようにがんばります」

5位 ISHIKEN(HMRハンマーR☆ハヤテ)

決勝5位のISHIKEN(HMRハンマーR☆ハヤテ)

 「舩井さんは仕留めましたが、それ以上上位に行けるとは思えなかったので、十分かな、という 感じです。クルマはいまいち曲がらなくて、特に最終コーナーでもっと曲がれるようになればイケるのですけどね。明日に向けてそこは何か変更してやっていく予定です。最終コーナーがアンダーだとおっかなくって踏めないので、ストレートスピードが伸びないという感じなので。何かいい方向が見つかればいいのですけど」

6位 舩井俊仁(ファーストガレージ FG108)ジェントルマンクラス優勝

決勝6位でジェントルマンクラス優勝の舩井俊仁(ファーストガレージFG108)

 「SC明けくらいからアンダーパネル外れちゃって。コーナーで安定しなかったので、タイムもどんどん落ちて、ISHIKENさんは最後まで押さえたかったのですが、抜かれてしまいました。アンダーパネル外れるまでは調子よかったですので、明日はまた頑張ります」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA

Forumula Beat

第8戦SUGO決勝 ハンマー伊澤がスタートで酒井翔太の先行を許すもこれを一蹴、その後はつけいるスキを与えずに優勝

優勝はハンマー伊澤(アルカディア☆ハンマーRハヤテ)

 2024年Formula Beat(F-Be)地方選手権第8戦決勝は7月20日(土)にスポーツランドSUGOで開催され、フロントロウからホールショットを奪った酒井翔太(ファーストガレージ F108)をポールシッターのハンマー伊澤(アルカディア☆ハンマーRハヤテ)がメインストレートでオーバーテイク、以降酒井を1秒以内に寄せ付けずに優勝を飾った。

 夏のSUGOは朝から好天気で午前の予選の時点で気温30度を超えていたが、その後雲も出てきて日差しはやや和らぎ、決勝が始まる午後2時35分には29度となっている。ただし路面温度は48度と高止まりで厳しいコンデションに変わりはない。

 今回の大会はシリーズ第8戦と第9戦が行われ、予選のタイムアタックは第8戦のみで、第9戦は第8戦決勝の各車のベストラップで決まる。タイヤは2セットが使用可能なので、予選で使ったタイヤで第8戦を走り新品を第9戦に温存するか。それとも第8戦でのラップタイムを重視してニュータイヤを投入するか、判断が分かれることになる。フロントロウからスタートのハンマー伊澤、酒井は共にニュータイヤを投入したようだ。

 午後2時50分にフォーメーションラップが開始され13台がグリッドに着くとレッドライトが消灯され15周のレースが開始。

 蹴り出しがよかったのは2番グリッドから発進の酒井で、加速でポールシッターのハンマー伊澤の前に出てトップで第1コーナーに進入。スターティンググリッドで酒井を牽制するようにノーズをやや右に向けていたハンマー伊澤だが、酒井を意識しすぎたのか一瞬反応が遅れ、酒井にホールショットを奪われてしまう。3位金井亮忠(チームNATS 正義 001)、4位宇高希(TAKEFIRST F108)、5位植田正幸(Rnsports制動屋KKZS)、6位舩井俊仁(ファーストガレージ FG108)と後方はグリッド通りにスタート。さらに後方では第2コーナーで8番手スタートの長嶋重登(ミスト☆T.U.CGROUP)と9番手スタートのKAMIKAZE(FIRSTGARAGE&04W)が接触~スピン。両者直ちに走り始めるが大きく後れを取ることになる。

 酒井は2車長ほどハンマー伊澤をリードしで馬の背コーナーからSPコーナーを通過、伊澤の背後には金井が張り付いている。しかしメインストレートに戻ってくると上り坂の加速でハンマー伊澤の伸びがよく、酒井の左サイドに並び出て並走、コントロールライン上では0.051秒差と僅かに酒井が前だが、そこからハンマー伊澤が前に出て、第1コーナーへのブレーキング勝負でオーバーテイクを完了、トップの座を奪回する。3位金井もこの2台のバトルのスキに0.5秒のビハインドを削り取り、第3コーナーへの進入でインから酒井に襲いかかる。しかしここは酒井がアウトから抑え込んで2位の座を守ってS字へ。この3台のペースが速く、4位宇高以下は2秒以上のギャップをつけられてオープニングラップを終了した。

 トップに立ったハンマー伊澤は酒井と金井のバトルの間にリードを築き、2周目を終えて2位酒井に1.162秒の差をつける。しかし酒井も金井に0.4秒差でプレッシャーを受けながらも前を行くハンマー伊澤を追い、3周目1.213秒差、4周目には1分24秒138とここまでのファステストラップで1.088秒差と逃がす気配はない。酒井の気迫に金井はじりじりと引き離され、2周目に0.429秒だった間合いが4周目には0.654秒と拡大する。オープニングラップで接触した長嶋とKAMIKAZEはそれぞれにピットイン、KAMIKAZEはそのままリタイヤを決めたが長嶋は2周遅れでレースに復帰した。

 5周目、トップを行くハンマー伊澤と2位酒井の差は1.361秒、そこから0.668秒差で3位金井、5.301秒差で4位宇高、1.931秒差でジェントルマンクラストップの5位植田、3.256秒差でジェントルマンクラス2番手の6位舩井と続く。

 ここで今回も唯一のDクラス(旧FIA-F4車両ベース)の杉山寛(ミスト☆菱洋商事株式会社)がS字でスピン、コースサイドに停まってしまう。ただちにセーフティカー(SC)投入が宣言されレースはいったん中断され各車のギャップもリセットに。

 SCランは8周目まで続き、9周目のコントロールラインからレースはリスタート。SCが退きハンマー伊澤が先導を始めると、酒井はピッタリとマーク。最終コーナーからのハンマー伊澤の加速にもきっちり反応してグリーンフラッグ下を通過、後方では3位金井を4位宇高がロックオンした状態でレースが再開される。しかしストレート後半のスピードで勝るハンマー伊澤は酒井にチャンスを与えず第1コーナーへ進入。3位金井も宇高を引き離してターンイン。

 9周目、ハンマー伊澤はセクター毎に酒井をじわりと引き離して戻って来る。リスタート後の順位は

  • トップ ハンマー伊澤
  • 2位   酒井 +0.661秒
  • 3位   金井 +0.881秒(酒井と0.220秒差)
  • 4位   宇高 +1.953秒
  • 5位   植田 +2.595秒
  • 6位   舩井 +4.440秒

 10周目のメインストレートでは酒井と金井がテール・ツー・ノーズ状態になり、続く11周目の第1コーナーで金井がブレーキング勝負に持ち込むが、酒井が並走から抜け出して2位のポジションを守る、この間にハンマー伊澤が2位以下を突き放し、11周目を終えて1.684秒差とする。第2コーナーではここまで5位でジェントルマンクラスのトップを守っていた植田がスローダウン。そのままコースをゆっくり回ってピットロードへとマシンを導いた。植田によるとウォーターポンプを駆動するベルトが切れたとのこと。これで舩井が5位、ジェントルマンクラスのトップに立ち、0.231秒差の6位ISHIKEN(HMRハンマーR☆ハヤテ)を挟んで7位の三浦勝(NUTEC ルノー)がクラス2番手に浮上するが、クラス3位の渡邊義人(チームNATS エクシズWXR)が0.186秒差とすぐ背後につけている。

 12周目、ハンマー伊澤はさらに酒井を突き放して2.150秒差とリードをひろげる。酒井は依然として金井0.329秒差とのプレッシャーにさらされている状態で、13周目も膠着状態。後方ではISHIKENが舩井とテール・ツー・ノーズ状態になり、12周目のコントロールライン上では0.080秒差、13周目も0.068秒差と並走状態まで持ち込むが舩井が踏ん張りポジションを守っている。

 14周目もトップグループの間合いは変わらず、ハンマー伊澤は1分23秒674とファステストラップを更新して酒井に2.556秒差。酒井と金井は084秒差でファイナルラップに突入する。舩井対ISHIKENの争いは第4セクターでISHIKENがオーバーテイクに成功、これでISHIKENが5位、舩井が6位。

 ファイナルラップもハンマー伊澤の走りに乱れはなく、酒井に2.747秒の差をつけてトップチェッカー。金井は最終コーナーからの加速に賭けて酒井を追い詰めたが0.148秒届かず3位、以下4位宇高、5位ISHIKEN、6位舩井はジェントルマンクラス優勝というトップ6になった。7位はファイナルラップで三浦を逆転した渡邊がクラス2番手チェッカー、三浦は8位クラス3番手となった。

 各車のベストラップで決まる第9戦のグリッドは ポールポジションがハンマー伊澤、以下2番手金井、3番手酒井、4番手宇高、5番手植田、6番手ISHIKEN、7番手舩井、8番手長嶋、9番手渡邊、10番手KENBOW(ファーストガレージRK01)11番手三浦、12番手杉山。13番手KAMIKAZE、という順になった。

 Formula Beat第9戦は翌7月21日(日)、スポーツランドSUGOで午前10時50分スタート予定だ。第8戦をほぼ完勝した感のあるハンマー伊澤に死角はあるのか?

決勝がスタートした

長嶋重登と渡辺義人が接触

杉山寛(ミスト☆菱洋商事株式会社)がスピン

決勝2位は酒井翔太(ファーストガレージFG108)

決勝3位は金井亮忠(チームNATS正義001)

決勝4位は宇高希(TAKE FIRST F108)

決勝5位はISHIKEN(HMRハンマーR☆ハヤテ)

決勝6位でジェントルまくらす優勝は舩井俊仁(ファーストガレージFG108)

表彰式

ジェントルマンクラスの表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA

Forumula Beat

第8戦SUGO決勝結果

SUGOチャンピオンカップレースシリーズ第4戦 -RIJ- (2024/07/20) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 Formula Beat Round 8 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
119ハンマー 伊澤アルカディア☆ハンマーRハヤテ
疾風
1523'26.022--
26酒井 翔太ファーストガレージFG108
FG108
1523'28.769 2.747 2.747
372金井 亮忠チームNATS正義001
NATS 001
1523'28.917 2.895 0.148
440宇高 希TAKE FIRST F108
ZAP F108
1523'32.615 6.593 3.698
516ISHIKENHMRハンマーR☆ハヤテ
疾風
1523'47.82821.80615.213
63G1舩井 俊仁ファーストガレージFG108
FG108
1523'48.81222.790 0.984
70G2渡辺 義人チームNATSエクシズWXR
WXR MK-II
1523'54.01827.996 5.206
834G3三浦 勝NUTECルノー
Renault FC106
1523'54.12828.106 0.110
992KENBOWファーストガレージRK01
B-MAX RK01
1320'59.7962Laps2Laps
1063G4長嶋 重登ミスト☆T.U.C.GROUP
Dallara F301
1323'58.0892Laps2'58.293
---- 以上規定周回数(90% - 13 Laps)完走 ----
-11G-植田 正幸Rn-sports制動屋KK-ZS
MYST KK-ZS
1118'48.8654Laps2Laps
-33D-杉山 寛ミスト☆菱洋商事株式会社
DOME F110
46'16.68811Laps7Laps
-9G-KAMIKAZEFIRST GARAGE & 04W
TOKYO R&D SYNERGY RD04W
12'50.12214Laps3Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 19 ハンマー伊澤(アルカディア☆ハンマーRハヤテ) 1'23.674 (14/15) 154.306 km/h

Forumula Beat

第8戦SUGO公式予選ドライバーコメント 4位・宇高希「スタンディングスタートは初めてなので気を付けます」

ポールポジション ハンマー伊澤(アルカディア☆ハンマーRハヤテ)1分22秒657

ポールポジションのハンマー伊澤(アルカディア☆ハンマーRハヤテ)

 「昨日の感じだと(酒井君に)負けていたので、厳しいなと思っていたのですが、コンデションが変化したのか、たまたまうちのクルマにいい感じになってきたのかな? 分かりませんけれど。割と早めの段階で1分22秒に入って、けっこう安定してタイム出ていたので、そういう意味では明るい材料ですね。タイヤはタレてきた感触ありましたけど、それでも22秒に入ったので、いい感じでがんばります」

2位 酒井翔太(ファーストガレージ F108)1分22秒848(+0.191秒)

予選2位の酒井翔太(ファーストガレージFG108)

 「感触的にはこのレースウィークで初めて(SUGOで)F-Beに乗って、昨日2本乗った程度なので、何とも言えないのですが、その中でちゃんとコンマ2秒落ちぐらいで走れた。自分の中ではもうちょっとベストタイム出せたかなと思ったのですが、後半タイヤがタレてきちゃって苦しくなって、22秒8以上には行けなかったかなって感じです。決勝はスタートうまく決めて、トップに立ってそのまま逃げられる展開を作れたらな、と思っています」

3位 金井亮忠(チームNATS 正義 001)1分22秒861(+0.204秒)

予選3位の金井亮忠(チームNATS正義001)

 「クルマとしてはそんなに悪くないかなとは思います。昨日の練習で1分23秒台で、今日22秒台に入れたので、フィーリングは大きく変わらないですね。昨日の練習で1回目はトップタイムでしたが2回目3回目はハンマーさんと酒井君がトップ取っていて、みんな同じような感じですね。決勝もこの3台固まってのレースになるんじゃないかな」

4位 宇高希(TAKEFIRST F108)1分23秒378(+0.721秒)

予選4位の宇高希(TAKE FIRST F108)

 「上3台の壁がめちゃ厚いです(笑)。これでも(今までより)離れてはいないですが、予選までに(セットアップが)間に合わなかったです。決勝に向けてはセットも変える予定なので、それでもうちょっと上がるかもしれません。ただそれだけじゃ足りないので、まずはスタートで前に出て上3人と一緒に走るのを目指したいと思います。F-BeはスーパーFJよりクラッチミートが難しくて、前のレースはスタンディングスタートではなかった(SC先導)ので、攻めつつもストールしないように。(F-Beの決勝で)スタンディングスタート初めてなので、気を付けます」

5位 植田正幸(Rnsports制動屋KKZS)1分24秒209(+1.552秒)

予選5位でジェントルマンクラスポールポジションの植田正幸(Rn-sports制動屋KK-ZS)

 「僕はもう少しいく予定で、1分23秒に入るだろうという予想だったのですが。タイヤの内圧なんだかちょっと失敗しましたかね。決勝は昨日の雰囲気でユーズドタイヤのタイムがそんなに(周りと)変わらないので、なんとか宇高君について行けるように、頑張らないとアカンですね(笑)」

6位 舩井俊仁(ファーストガレージ FG108)1分24秒263(+1.606秒)

予選6位でジェントルマンクラス予選2位の舩井俊仁(ファーストガレージFG108)

 「ちょっとタイヤの空気圧が高すぎて、5周目くらいから早くも暖まり過ぎて、後半はほとんどタイム出なかったのでそこは失敗しました。決勝はそのあたりを調整します。いつも三浦さんを目指しているので、だいぶ追いついてきたので、頑張りたいと思います」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA

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