
2023年スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ第4戦決勝は5月14日(日)にスポーツランドSUGOで開催され、12周のレースのファイナルラップまでくり広げられたトップ争いはフィニッシュライン直前で決着。第3戦でデビューウインを飾った15歳の豊島里空斗(りくと)(「C.S.I.Racing ED)が内田涼風(群馬トヨペット RiNoA ED)を振り切って連勝を飾った。
前日の第3戦に続き連戦で行われたSUGOでの第4戦。明け方には雨が降ったとのことだが朝から天気は曇りで、スーパーFJ決勝が始まる12時45分の時点でコースはドライコンディションで気温18度。しかしどんよりと曇った空からはいつ雨が降ってきてもおかしくない雰囲気だ。エントリーは第3戦から1台減って12台。
第3戦決勝でのベストラップによって決定されたスターティンググリッドは
- ポールポジション:豊島里空斗 1分28秒821
- 2番手:内田涼風 1分28秒858
- 3番手:池内比悠(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)1分29秒118
- 4番手:熱田行雲(ZAP10VED)1分29秒249
- 5番手:中澤凌(ZAP FOCS 10VED)1分29秒264
- 6番手:椎橋祐介(FG&SWNMSPKKS2)1分29秒369
- 7番手:村田将揮(商工冷熱ZAPSPEED ED)1分29秒385
- 8番手:磐上隼人(アルビ富士吟景GIAED)1分29秒426
- 9番手:甲山晴翔(Vivalavida でさん子10VED)1分32秒412
- 10番手:青木諒太(かのせ温泉withアルビED)1分33秒023
- 11番手:柴田泰知(ZAP SPEED RD10V ED)1分35秒136
という順で、第3戦のフォーメーションラップ中にドライブシャフトが折れてスタートできなかったランキング首位の池田拓馬(TAKE with Wins AMEROID)はピットスタートとなった。池田によるとドライブシャフトは交換済み、前日抱えていたエンジンの不調については対策が功を奏したか未確認のままだとのこと。
各チーム本日の雨を見越して2セット使えるニュータイヤを前日の第3戦の予選と決勝で投入していたが、結局スタートまで雨は落ちて来ずユーズドタイヤでレースに挑むことになる。ただ一人1セットで第3戦をこなしたのが豊島でこのレースにニュータイヤを使うことができるが、これが吉と出るかはレースが始まらないとわからない。18度という気温は前日とほぼ同様で、ニュータイヤで決勝をスタートした選手からは序盤のタイヤの発動に苦労したという声もあった。
午後1時5分フォーメーションラップ開始。今回は何事もなく全車グリッドに戻ってきて、レッドライトが消灯してレーススタート。池田もピットレーン出口からスタートを切った。

ホールショットを奪ったのはまたしても内田で、蹴り出しよく豊島の右サイドに並びかけると第1コーナー進入までに前に出る。後方では4番手スタートの熱田が池内のインを突き3位にポジションアップ。さらに7番手スタートの村田の加速がよく、椎橋~中澤と仕留めて5位でターンインする。
トップに立った内田は豊島とのギャップを僅かに拡げて第3~第4コーナーを通過。第4コーナーでは池内が3位を奪い返すべく熱田のインに飛び込むが、ここは熱田がポジションを守る。ハイポイントコーナーを抜けてバックストレッチでは村田が池内のリヤに張り付くが、ここからの伸びは池内がよく、村田は逆に中澤に背後を脅かされて馬の背に進入。中澤は最終コーナーからの加速で村田の右サイドに出ると前に出てコントロールラインを通過、5位に浮上する。
1周目を終えてトップ内田と豊島のギャップは0.114秒、テール・ツー・ノーズ状態だ。3位熱田はトップから0.581秒差、4位池内1.052秒差と続いている。第4セクターの豊島は内田より明らかに速くここで一気にギャップが縮まる。そして2周目に入ったストレートエンドで豊島はインからアウトに進路を変えて内田を牽制するが、ここは内田がラインを守る。
2周目もトップ2台の間隔は拡がらず、最終コーナーからの登り坂の加速で豊島が内田の右サイドに出ると前に出てコントロールラインの手前でオーバーテイクを完了。トップの座を奪い取る。後方では磐上が村田を仕留めて6位に順位を上げ、村田は椎橋にもオーバーテイクを許して8位までドロップ。
3位を争う熱田と池内は再び第4コーナー入口で池内が勝負に出てインに飛び込み並走で進入するが、コーナーの頂点辺りで両車は接触、揃って横向きに止まってしまう。モニターで見た印象は軽い接触から熱田がハーフスピン状態になり、イン側にいた池内は逃げ場がなくこちらもインに巻き込んだように見える。両車再スタートを切るが最後尾までポジションダウン。
トップに立った豊島は内田を引き離し、3周目終了時点で0.706秒のギャップ。3位に上がった中澤はアクシデントを回避したこともあって、2.283秒後方につけ、4位磐上は0.386秒とギャップを削っている。5位椎橋はそこから約1秒離れている。
トップを行く豊島は内田とのギャップを4周目1.171秒、5周目1.987秒と拡げていく。ニュータイヤの優位が現れ始めたようだ。ポジション争いが激しくなってきたのが3位グループで、まず磐上が4周目のバックストレッチで3位中澤のスリップストリームから抜け出して馬の背にアウト側からアプローチするが、ここは中澤譲らずポジションキープ、その間に椎橋も追いつきバトルに参加。3台はストレートでスリップを使いあって3ワイドでコントロールラインを通過し5周目の第1コーナーへ。イン側中澤、中央磐上、アウト側椎橋と並んでブレーキングからターンイン、磐上が前に出たかに見えたがラインがワイドになり中澤、椎橋が先行する。このバトルで利したのが村田で3位争いグループに接近。ペースが落ちた磐上を仕留めて5位に浮上する。磐上は攻防の中でマシンにダメージを抱え込んだとのことだ。村田は勢いに乗って6周目の馬の背で椎橋を攻略、4位に上がる。ピットスタートだった池田も8位までポジションを上げている。
7周目、豊島は内田とのギャップを2.318秒まで拡大。前日以上の独走状態となっていたが続く8周目、ハイポイントコーナーの出口で大きく失速、内田にトップを奪い返されてしまう。豊島によるとここでシフトミスがあり、3速にシフトアップするところを1速に入れてしまったとのこと。それ以前から何度かシフトミスが出ていたとコースサイドから報告が上がっていたが、このミスで3秒以上ロスしてしまい、首位から陥落した。
チャンスを貰った内田はここぞとばかりにプッシュして1.211秒まで差を拡げて8周目を終了。しかし立ち直った豊島は9周目に0.749秒差と詰める。内田も負けじと自己ベストに近いタイムで10周目にギャップを1.206秒に戻す。しかし続く11周目、豊島が1分28秒842とこの日のファステストラップを叩き出して内田の0.44秒後方でファイナルラップに突入する。中澤対村田の3位争いも0.307秒の差だ。ストレートエンドで村田はチャンスを窺うが中澤はスキを見せない。
ファイナルラップ、内田のテールに張り付いた豊島はコーナー毎にプレッシャーをかけるがオーバーテイクの素振りは見せない。1車長の間隔で馬の背からSPコーナーと通過。豊島は最終コーナーをややワイドに抜けて助走して10%勾配のストレートに入ると、内田のスリップを使って加速。左サイドに抜け出すとじりじりと並びかけて2台はもつれるようにフィニッシュラインを通過。0.112秒の差で僅かに豊島のノーズが前に出ておりレースは豊島の優勝で決着した。勝利を確信していたか豊島は右手を高々と上げながらチェッカードフラッグの下を通過した。中澤対村田のチームメイトによる3位争いは村田の猛攻を中澤がしのぎ切って表彰台を獲得した。村田4位。5位椎橋、6位磐上と続き、ピットスタートの池田は7位でフィニッシュ、かろうじてポイントリーダーの座を守った。





これで豊島は連続でポール・ツー・ウイン、SUGOの週末を完全制圧した。レースを終えた直後に内田と互いの健闘をたたえ合うなど「アンファン・テリブル」とは程遠い15歳だが、今後どのように化けて行くのか楽しみだ。シリーズは残り3戦。次なる第5戦は7月22-23日にモビリティリゾートもてぎで開催される。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
SUGOチャンピオンカップレースシリーズ第1戦 -RIJ- (2023/05/14) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2023 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 4 スポーツランドSUGO 3.5865km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Lap | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 27 | | | 豊島 里空斗 | C.S.I Racing ED MYST KK-S2 | 12 | 18'06.080 | - | - | 11.888 |
| 2 | 82 | | | 内田 涼風 | 群馬トヨペットRiNoA ED MYST KK-S2 | 12 | 18'06.192 | 0.112 | 0.112 | 11.887 |
| 3 | 79 | | | 中澤 凌 | ZAP FOCS 10V ED TOKYO R&D RD10V | 12 | 18'13.365 | 7.285 | 7.173 | 11.809 |
| 4 | 86 | | | 村田 将輝 | 湘工冷熱ZAP SPEED KK-SII MYST KK-S2 | 12 | 18'13.573 | 7.493 | 0.208 | 11.807 |
| 5 | 53 | | | 椎橋 祐介 | FG&WNMSP KKS2 MYST KK-S2 | 12 | 18'17.080 | 11.000 | 3.507 | 11.769 |
| 6 | 36 | | | 磐上 隼斗 | アルビ富士吟景GIA ED TOKYO R&D RD10V | 12 | 18'18.238 | 12.158 | 1.158 | 11.756 |
| 7 | 97 | | | 池田 拓馬 | TAKE with Wins AMEROID MYST KK-S2 | 12 | 18'31.254 | 25.174 | 13.016 | 11.619 |
| 8 | 81 | | | 池内 比悠 | 群馬トヨペットTeam RiNoA ED MYST KK-S2 | 12 | 18'35.047 | 28.967 | 3.793 | 11.579 |
| 9 | 14 | | | 熱田 行雲 | ZAP 10V ED TOKYO R&D RD10V | 12 | 18'35.817 | 29.737 | 0.770 | 11.571 |
| 10 | 24 | | | 甲山 晴翔 | Vivalavidaでさん子10V ED TOKYO R&D RD10V | 12 | 18'42.211 | 36.131 | 6.394 | 11.505 |
| 11 | 35 | | | 青木 諒太 | かのせ温泉withアルビED MYST KK-S | 12 | 19'00.265 | 54.185 | 18.054 | 11.323 |
| 12 | 78 | G | 1 | 柴田 泰知 | ZAP SPEED RD10V ED TOKYO R&D RD10V | 12 | 19'19.326 | 1'13.246 | 19.061 | 11.137 |
| ---- 以上規定周回数(90% - 10 Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo. 27 豊島里空斗(C.S.I Racing ED) 1'28,842 (11/12) 145.330 km/h
SUGOチャンピオンカップレースシリーズ第1戦 -RIJ- (2023/05/13) Best Lap Order Weather:Cloudy Course:Dry
2023 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 4 スポーツランドSUGO 3.5865km
| Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 27 | | | 豊島 里空斗 | C.S.I Racing ED MYST KK-S2 | 1'28.821 | - | - | 145.364 |
| 2 | 82 | | | 内田 涼風 | 群馬トヨペットRiNoA ED MYST KK-S2 | 1'28.858 | 0.037 | 0.037 | 145.304 |
| 3 | 81 | | | 池内 比悠 | 群馬トヨペットTeam RiNoA ED MYST KK-S2 | 1'29.118 | 0.297 | 0.260 | 144.880 |
| 4 | 14 | | | 熱田 行雲 | ZAP 10V ED TOKYO R&D RD10V | 1'29.249 | 0.428 | 0.131 | 144.667 |
| 5 | 79 | | | 中澤 凌 | ZAP FOCS 10V ED TOKYO R&D RD10V | 1'29.264 | 0.443 | 0.015 | 144.643 |
| 6 | 53 | | | 椎橋 祐介 | FG&WNMSP KKS2 MYST KK-S2 | 1'29.369 | 0.548 | 0.105 | 144.473 |
| 7 | 86 | | | 村田 将輝 | 湘工冷熱ZAP SPEED KK-SII MYST KK-S2 | 1'29.385 | 0.564 | 0.016 | 144.447 |
| 8 | 36 | | | 磐上 隼斗 | アルビ富士吟景GIA ED TOKYO R&D RD10V | 1'29.426 | 0.605 | 0.041 | 144.381 |
| 9 | 24 | | | 甲山 晴翔 | Vivalavidaでさん子10V ED TOKYO R&D RD10V | 1'32.412 | 3.591 | 2.986 | 139.716 |
| 10 | 35 | | | 青木 諒太 | かのせ温泉withアルビED MYST KK-S | 1'33.023 | 4.202 | 0.611 | 138.798 |
| 11 | 78 | G | 1 | 柴田 泰知 | ZAP SPEED RD10V ED TOKYO R&D RD10V | 1'35.615 | 6.794 | 2.592 | 135.035 |
| - | *97 | | | 池田 拓馬 | TAKE with Wins AMEROID MYST KK-S2 | D.N.S | - | - | - |
- CarNo. 97は、嘆願書により、ピットスタートとする。
- 優勝 27号車・豊島里空斗(「C.S.I.Racing ED)
-

「スタートで出遅れてしまいましたが、最初にセーフティカーが入ったので安心できたので、あれがなかったら逃げられて焦ってしまったかもしれません。オーバーテイクはとりあえず普通で(笑)、2番手の人(村田)がブレーキングで我慢していたので、自分ももうちょっといけたので、そこはよかったな、と。後半ちょっと(ペースが)落ちちゃった感じで、自分はユーズドタイヤだったので、新品(タイヤの選手)は後半ちょっと上がってきていたので辛かったです。次は新品タイヤで行けるので」
- 2位 82号車・内田涼風(群馬トヨペット RiNoA ED)
-

「スタートはいつも通り決めて、序盤(出足は)よかったのですけれど。新品タイヤで行ったのが序盤苦しくて、最後の方でやっとペースが上がってきたので、明日に賭けられると思います。(新品タイヤに熱が入らなかった?)そうですね、でも他のドライバーも新品タイヤが多かったので、豊島選手だけユーズドで行っていたので、その差があったのかな、と」
- 3位 81号車・池内比悠(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)
-

「(スタートで出遅れた?)目の前の信号が黄色に点滅しいてたので、それを見過ぎちゃって引いちゃった分シフトミスしてしまいました。そこからペース的には悪くなかったのだけれど、ZAPの白いマシン(村田)抜くのに手こずっちゃって。その後はそんなにペース離れずについて行けていたのですけれど、同じペースなだけに(前に)迫ることができなくて、ちょっと苦しい展開でした」
- 4位 86号車・村田将揮(商工冷熱ZAPSPEED ED)
-

「(スタートダッシュはうまくいった?)一応スタートは得意なので(笑)。みんな右のインに行く動きをしていたので、絶対混むっていうのはわかっていたので、そこはスタートする前からアウトからまくってやろうというのは決めていたので、そこはうまく決まりました。そこからはセットがいまいち決まってないというのがでかくて、僕のウエイトが20キロオーバーくらいなので、どうしても、セットが最終(コーナーで)で決まっていなくて遅くて、そこで追いついて、ストレートでスリップ使われて並ばれちゃう、という感じで手も足も出なかったです。他のチームがセット決まっているな、って感じがしたので、どうしようもなかったです。明日のグリッドは今のベストタイムで決まるのですけれど、見た感じ僕のベストラップ遅かったので、明日はどうかな、って感じです。(雨なら雨で見せ場がつくれる?)どうですかね? ぼくドライでもここ(SUGO)2回目なのですけれど、雨は1回も走ったことないので、願わくはドライですけれど雨なら雨でやるしかないですね」
- 5位 14号車・熱田行雲(ZAP10VED)
-

「スタートの混乱は自分より前で起きてたので大丈夫でした。椎橋選手が後ろからちょっかい出してきたのでやめてほしいなーって(笑)。(でも抑えきった)そうですね、前回はチームメイトとバトルして怒られたので(笑)、今回は他の人とバトル楽しめでよかったです」
- 6位 53号車・椎橋祐介(FG&SWNMSPKKS2)
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「(スタート直後のコースアウトは?)前がちょっと遅くなったので、外側からまくろうと思ったら、アウト側が想像以上にグリップしなくて、そのままずーっと行ってしまった感じです。(その後のバトルは?)本当は村田君をすんなり抜きたかったのですけれど、粘られてしまって、そしたら中澤君(筆者注、熱田選手の方だと思われる)に抜かれてしまって、そこから後ろで調子出ず、っていう感じでした。SC明けの瞬間の第1コーナーで抜いたのですけれどまた抜かれてしまって、という感じでした。クルマの調子は問題ないですね。明日は6番手スタートになっちゃったので、またそこからどう(前を)処理して行くかをよく考えて、今日できなかったことを明日できるようにしたいです」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
Asako SHIMA

2023年スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ第3戦決勝は5月13日(土)にスポーツランドSUGO開催され、1周減算の11周で行われたレースでポールスタートの豊島里空斗(「C.S.I.Racing ED)がスタートで順位を落とすもリカバリに成功、トップを奪い返すと2位を走る内田涼風(群馬トヨペット RiNoA ED)のプレッシャーを最後まで跳ねのけて優勝。僅か15歳でデビューのレースで優勝を飾った。
朝からすっきりとは晴れないスポーツランドSUGO。気温は午前の予選よりやや上昇した18度で、時折吹く風はつめたく、5月10日の全日本ロードレース選手権第3戦の公開テストでのアクシデントで亡くなった岩﨑選手を悼む半旗を揺らしている。
定刻の午後3時25分に13台がコースイン。予選でエンジンの不調があり、ピットインを繰り返していた開幕2連勝の池田拓馬(TAKE with Wins AMEROID)は、インターバルの間に不調の原因を突き止めるべく懸命に作業を行っていたが原因究明には至らず。怪しいと思われる箇所は対処を行ったが後は走ってみないと判らない、とやや渋い顔、このレースではポイントランキング2位につけている磐上隼人(アルビ富士吟景GIAED)が目の前の8番グリッドにいるので、とにかく磐上より前でフィニッシュする事を目標に走ると語った。
午後3時45分フォーメーションラップ開始。本大会では第3戦、第4戦で2セットのドライタイヤが使用可能というルールで、明日の第4戦には降雨が予想されている事から予選に続いて2セット目のニュータイヤをここで投入するマシンも見うけられた。各車タイヤをウオームアップしながらスターティンググリッドに戻ってくるが、最終コーナーからメインストレートへと駆け上がる登り区間で、なんと池田がストップ。駆動力を失ったマシンがずるずると坂を後退しつつ、アウト側のグリーンに車体半分乗り入れたところで停止してしまう。池田によるとドライブシャフトが折れたとの事で、散々な第3戦となってしまった。
これでスタートはいったん中止。池田を除きグリッドについた12台はエクストラフォーメーションラップを行うと宣言されて、再びフォーメーションラップに出る。これで12周が予定されていたレースは1周減算、11周で戦われることになる。エクストラフォーメーションラップの間に池田のマシンは移動され、9番グリッドを空けたままで12台が戻るとレッドライト消灯。レースがスタートした。
ポールシッターの豊島は無難なスタートだったが、そこからの加速がややにぶく、逆に抜群のスタートを見せたのが2番手スタートの内田と、5番手スタートの村田将揮(商工冷熱ZAPSPEED ED)で、内田はホールショットを奪い第1コーナー進入でトップに立ち、豊島は2位にポジションを落としてターンインするが3位につけた村田が第2コーナーでインを突いて前に立つ。後方ではこちらも内田と村田に出し抜かれたた2番手スタートの椎橋祐介(FG&SWNMSPKKS2)が第2コーナー出口でアウト側にオーバーラン、グリーンを走行してからコースに戻り、6位まで順位を落としてしまう。

ここでセーフティカー(SC)の投入が通告されて第4コーナー手前でSCが先導に立ち、SCランとなる。この時点での順位はトップ内田、以下村田~豊島~池内比悠(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)~熱田行雲(ZAP10VED)~椎橋という序列。
2周目終了時点でSCはコースを外れ、3周目からレースは再開。内田は馬の背あたりからリスタートに向けて隊列をコントロールし始めて、最終コーナー手前から加速に入るが、村田~豊島~池内もこれに追随、密集した陣形でコントロールラインを通過して行く。その後方では椎橋が熱田を第1コーナーで仕留めて5位浮上。
3位にポジションを落とした豊島は逆襲を開始。最終コーナーで村田との車間を詰めると登り勾配のストレートでスリップから抜け出して右サイドに出て、そのまま加速して村田の0.028秒前でコントロールラインを通過、2位に順位を上げてトップを行く内田の追撃態勢に入る。
4周目、2位豊島から村田~池内までがグループを形成して走行するが、3位に落ちた村田は4位池内からのプレッシャーにさらされ、防戦に追われている間に次第に豊島が離れていく。4周目終了時点でトップ内田と2位豊島は0.823秒の差。村田はそこから約1秒遅れで池内とは0.052秒とテール・ツー・ノーズ状態になると5周目の第1コーナー、アウト側からブレーキング勝負を挑んだ池内がオーバーテイクに成功。これで3位池内、4位村田。村田は馬の背からSPインにかけて池内を攻め立てるが池内はラインを乱さず3位を守る。このバトルに椎橋も参戦、5周目終了では池内~村田~椎橋が0.479秒以内のワンパックになると椎橋はさっそく村田に第1コーナー進入で勝負を挑み、イン側にノーズをねじ込むが村田が抑えこんで第2コーナーを通過。逆にインになる第3コーナーで村田が再度前に出て、これで行き場がなくなった椎橋が失速、村田の直後につけていた熱田に5位のポジションを奪われてしまう。
2位豊島は4周目に0.823秒あった内田とのギャップを5周目0.548秒、6周目には0.235秒と着実に削り取り続けると迎えた7周目のバックストレッチで内田をロックオン、最終コーナーからの立ち上がりで右サイドに出ると加速競争でコントロールラインまでに前に出てついに首位を奪還、トップに立つ。内田は逆転のチャンスを探すが豊島はスキを見せない。しかし突き放すまでのスピード差はなく、8周目を終えても0.425秒しか離れない。この2台が逃げを打っている状態で3位池内は追いつけず、8周目1.724秒、9周目1.998秒と引き離されていく。村田~熱田~椎橋の4位グループは依然接戦。
10周目に豊島はこのレースのファステストラップとなる1分28秒821をマーク、ここで勝負あったと見たか内田も最後はプッシュせず11周目を終了しチェッカードフラッグ。豊島が0.905秒の差でデビューウインを飾った。
ポディウムに戻って来た豊島は、彼のレースをサポートする父貴大と握手。ヘルメットを脱ぐと落ち着いたレースぶりとは打って変わって、まだあどけないとも言える15歳の素顔を見せた。





2名が参戦したジェントルマンクラスでは、総合9位に食い込んだ安藤弘人(ZAPSPEED10VED)がクラス優勝、総合12位の柴田泰知(ZAP SPEED RD10V ED)が同2位となった。
2023年スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ第4戦は翌日の5月14日(日)にここSUGOで行われる。鮮烈なレースデビューを飾った豊島が若さと勢いで連勝するか。そうはさせじと誰かが巻き返すか? 判っているのはスターティンググリッドで豊島がポールポジションである上に、なんと新品のドライタイヤを温存してあるということだ。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
SUGOチャンピオンカップレースシリーズ第1戦 -RIJ- (2023/05/13) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2023 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 3 スポーツランドSUGO 3.5865km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 27 | | | 豊島 里空斗 | C.S.I Racing ED MYST KK-S2 | 11 | 17'50.082 | - | - |
| 2 | 82 | | | 内田 涼風 | 群馬トヨペットRiNoA ED MYST KK-S2 | 11 | 17'50.987 | 0.905 | 0.905 |
| 3 | 81 | | | 池内 比悠 | 群馬トヨペットTeam RiNoA ED MYST KK-S2 | 11 | 17'53.562 | 3.480 | 2.575 |
| 4 | 86 | | | 村田 将輝 | 湘工冷熱ZAP SPEED KK-SII MYST KK-S2 | 11 | 17'56.303 | 6.221 | 2.741 |
| 5 | 14 | | | 熱田 行雲 | ZAP 10V ED TOKYO R&D RD10V | 11 | 17'57.860 | 7.778 | 1.557 |
| 6 | 53 | | | 椎橋 祐介 | FG&WNMSP KKS2 MYST KK-S2 | 11 | 17'58.215 | 8.133 | 0.355 |
| 7 | 79 | | | 中澤 凌 | ZAP FOCS 10V ED TOKYO R&D RD10V | 11 | 17'58.849 | 8.767 | 0.634 |
| 8 | 36 | | | 磐上 隼斗 | アルビ富士吟景GIA ED TOKYO R&D RD10V | 11 | 18'00.264 | 10.182 | 1.415 |
| 9 | 15 | G | 1 | 安藤 弘人 | ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V | 11 | 18'15.774 | 25.692 | 15.510 |
| 10 | 24 | | | 甲山 晴翔 | Vivalavidaでさん子10V ED TOKYO R&D RD10V | 11 | 18'30.198 | 40.116 | 14.424 |
| 11 | 35 | | | 青木 諒太 | かのせ温泉withアルビED MYST KK-S | 11 | 18'41.274 | 51.192 | 11.076 |
| 12 | 78 | G | 2 | 柴田 泰知 | ZAP SPEED RD10V ED TOKYO R&D RD10V | 11 | 19'13.399 | 1'23.317 | 32.125 |
| ---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ---- |
| - | *97 | | | 池田 拓馬 | TAKE with Wins AMEROID MYST KK-S2 | | D.N.S | 11Laps | 11Laps |
- Fastest Lap: CarNo. 27 豊島里空斗(C.S.I Racing ED) 1'28.821 (10/11) 145.364 km/h
- CarNo. 97は、L項4.6.c)(ピットレーン出口のホワイトラインカット)により、決勝結果に10秒を加算するが、リタイアのため未消化。

2023年のKYOJO CUP第1戦が5月14日(日)に富士スピードウェイで開催され、#17 三浦愛(Team M VITA)が10番手スタートから大逆転を果たし、今シーズンの開幕戦を制した。
年々、注目度が上がっているKYOJO CUPは、今年も盛況。開幕戦には22台がエントリーし、そのうちの7台が初参戦というフレッシュな顔ぶれとなったほか、今回はアメリカから#213 バートン・ハナ(keeper アポロMTmost VITA)が参戦するなど、昨年に引き続き、海外から参戦するドライバーも見られた。
午前8時00分から始まった公式予選は曇り空ながら、前日に降った雨の影響でハーフウエットの路面でセッションがスタート。各車ともに時間いっぱいまで使ってタイム更新を目指したが、最後にトップタイムを塗り替えたのは、#225 富下李央菜(KTMS VITA)。昨年のチャンピオンである#114 翁長実希(RSS VITA)を0.091秒上回り、デビュー戦でポールポジションを獲得した。16歳で高校2年生の富下はカートでの実績が考慮され、限定でのA級ライセンスを取得。4輪レースは今回が初めてというなかで、いきなりの快挙を果たした。
12時15分から12周で争われた決勝は、予選とは打って変わり雨模様となった。スタートでは2番グリッドの翁長が好ダッシュをみせ、トップに浮上。そのまま後続を引き離したいところだったが、10番手からスタートした三浦が1周目で6台を抜き、2周目のTGRコーナーでもさらに2台をパスして2番手に浮上。翁長の背後につけた。その後、アクシデント発生と雨が強くなったことを受けてセーフティカーが導入されるが、8周目にレースが再開されると、チャンピオン経験者2人による激しいトップ争いが展開された。
8周目のヘアピンコーナーで一度は三浦にトップを譲った翁長だが、9周目に入るホームストレートで抜き返すと、この周で2分20秒958とファステストラップを更新し、三浦との差を広げにかかった。このまま翁長が開幕戦を制するかと思われたが、10周目のGRスープラコーナーを立ち上がったところで単独スピンを喫し4番手に後退。この間にトップを奪った三浦が一気にリードを広げ、最終ラップでは2分20秒244でファステストラップを更新し、トップチェッカーを受けた。
2位には#86 永井歩夢(Dr.DRY VITA)が入り、表彰台をかけた3位争いはゴールラインまで白熱。スピンから挽回した翁長が0.009秒差で#337 斎藤愛未(D.D.R VITA-01)に競り勝ち、3位表彰台を手にした。
次回のKYOJO CUPは7月23日(日)に富士スピードウェイで行われる。
- 第1戦優勝:三浦愛(Team M VITA)
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「予選はセッティングを合わせ切れず、自分の判断ミスもあり、悔しい結果になりました。雨でのスタートはあまり経験がありませんでしたが、自分なりに研究して、上手く決められたのが大きかったです。2番手までは順調に行けましたけど、翁長選手とのバトルでは、水しぶきの影響で仕掛けに行くことがなかなかできませんでした。無理をしないように、自分が失敗をしないように、12周のレースで必ずどこかでチャンスがあると思って走っていました。第1戦で優勝できましたが、(予選PPの)富下選手も、タイミングなどが良かったのはありますが、あのポジションにいられるのは凄いと思います。今年は若い選手が多く、今はまだスピードが足りない子も多いと思いますが、最終戦に向けて、どんどん速くなって来ると思います。私と翁長選手だけがトップ争いをするのではなく、みんなと一段階上のレベルでバトルができるのを楽しみにしています!」
株式会社インタープロトモータースポーツ

2023インタープロトシリーズPOWERED BY KeePer第1大会が5月13日(土)・14日(日)に富士スピードウェイで開催され、ウエットコンディションの中で終始安定した走りをみせた#7 野尻智紀(J-POINT)が第1戦、第2戦ともにポール・トゥ・ウィンを飾った。
今季で11年目を迎えるインタープロトシリーズだが、参戦車両である「kuruma」の外装パーツがアップデートされ、より接近戦が生まれやすいマシンへと進化。この開幕大会では過去最多タイとなる12台がエントリーした。
13日(土)の公式予選は、雨が降りしきるなかでのセッションとなり、滑りやすい路面の中で電子制御のついたSUPRA GT4車両が好タイムを記録。#38 石浦宏明(SNK SUPRA)が総合トップタイムを奪い、インタープロトクラスは野尻がトップタイムを記録してポールポジションを獲得した。2位には#37 福住仁嶺(キーパー号)、3位には今季インタープロトフル参戦デビューとなる#32 小高一斗(NETZ NOVEL MIE)が入った。
14日(日)の決勝も、雨足が強い中でのレースの時間を迎えることになった。安全を考慮し、9周もしくは17分で争われる第1戦はセーフティカー先導で開始。4周目に入るところでグリーンフラッグが振られると、野尻は2番手の福住に対して、着々と差を広げていった。本来なら9周で争われるインタープロトシリーズだが、それより前にレース上限時間の17分を迎え、7周終了のところでチェッカーフラッグが出され、野尻がポール・トゥ・ウィン。2位には福住、3位には小高が続き、予選トップ3と同じ顔ぶれが並んだ。
第1戦の順位をもとにすぐにグリッドに再整列し、第2戦がスタート。ここでは通常通りのスタートが切られ、野尻が先頭の優位性を生かし、序盤から差を広げていった。2番手以降では随所で接近戦のバトルが白熱していたが、その中で目覚ましい追い上げを見せたのが、第1戦を5位で終えた#16 ロニー・クインタレッリ(ララパルーザ)。序盤から次々とオーバーテイクシーンを披露すると、8周目には福住を抜いて2番手に浮上した。さらに#3 阪口晴南(INGING MOTORSPORT)も3番手に浮上し、終盤はこの2台によるバトルがヒートアップし、注目を集めた。
その間にトップの野尻は大量リードを築き、最終的に5.3秒差で2連勝を飾るトップチェッカーを受けた。2番手争いはゴールラインまで白熱し、2台はサイドバイサイドの状態でゴールラインを切ったが、クインタレッリが0.031秒差で阪口をおさえ2位。阪口はクインタレッリには届かなかったものの、ジェントルマンレースでのアクシデントにより予選に出られず、第1戦を10番グリッドからスタートすると、2レースで大きく順位を上げて表彰台の最後の一角を手に入れる形となった。
SUPRA GT4クラスは、3台が出走。昨シーズンのインタープロト・プロクラスのチャンピオンである#38 坪井翔(TR SUPRA)がこのクラスへとスイッチし、石浦、#45 片岡龍也(NTP SUPRA GT4)が繰り広げる熱戦に加わった。決勝は、予選で最速タイムを記録した石浦が第1レース、第2レースともに優勝を飾った。
第2大会は、7月22日(土)・23日(日)に、富士スピードウェイで開催される。
- IPS 第1戦・第2戦優勝:野尻智紀(J-POINT)
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「セーフティカースタートだったことも、展開を作りやすかったひとつの要因です。そこからは自分のペースでしっかり走れました。レース中は多分(雨量が少なくなって)路面が乾いていく方向なんだろうなと予想して、タイヤの内圧を設定して臨んだのも良かったです。2レース目は、ある程度余裕を持って走れましたが、最後はちょっと落ちてきた感じはありました。これ以上ないような良い出だしが出来たと思っています」
株式会社インタープロトモータースポーツ
- ポールポジション 27号車・豊島里空斗(「C.S.I.Racing ED)1分28秒347
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「この前の練習よりはコンマ3秒落ちてしまいましたが、路面が全然違います。86とかヤリスが走っていて(路面が)サラササラでラバーが乗っていなかったので、今回グリップがそんなになかったです。それでも8秒5までは出ると思っていたのが8秒3だったので、とりあえずはよかったです。マシンはいい感じですが後半ちょっとタイヤのタレがあったので、決勝は少しエア(圧)を下げていきたいです。(タイヤの特性がつかみ切れていない?)いや、(予選が)15分間だったのでとりあえず(圧を)上げようって話になったのですけれど、逆に上げすぎちゃった気がします。決勝に向けては、いつもどおり練習どおり落ち着いて走ればいいかな、と思っています」
- 予選2番手 53号車・椎橋祐介(FG&SWNMSPKKS2)1分28秒668 トップと0.321秒差
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「最終ラップに(前に)引っかからなければ、トップと同じくらいのタイムは行けたかな、と予想しています(笑)。今回はもてぎの時にあった序盤の速さが昨日から実はないので、そこをちょっと改善できる方法を考えたいな、という感じです」
- 予選3番手 82号車・内田涼風(群馬トヨペット RiNoA ED)1分28秒883 トップと0.536秒差
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「昨日よりもクルマのフィーリングが全部変わっちゃったので、決勝までにそれを改善して。雨かもしれないので、雨をイメージして、ガツガツといつも通りのレース展開をしていけたらな、と思います。去年も雨のレースは一回もなくて、菅生も全然走りこめていないので、気合ですね(笑)」
- 予選4番手 81号車・池内比悠(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)1分28秒935 トップと0.588秒差
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「昨日よりは改善しているのですけれど、ちょっとまだまとめきれていないところがあります。決勝はとりあえずガムシャラに、前のクルマを抜くしかないです。(セッティングの問題?)ちょっと惜しいところもありますので、チームのみんなとも話しあって、決勝に臨んでいきたいと思います」
- 予選5番手 86号車・村田将揮(商工冷熱ZAPSPEED ED)1分28秒941 トップと0.594秒差
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「いままでずっとセットが決まってなくて、昨日ちょっとチャレンジなセットをしてみたら意外に今日はまって。方向性が今までわかっていなかったのが、今のアタックでだんだんわかってきたな、というところですね。菅生は前に1日だけ練習して、今日が2回目です。(コースの攻略法はつかめた?)苦手なコーナーが何個かあるので、全部攻略でき切っているわけではないので、それなりには。(まだ伸びしろがある?)乗っていて「ここ遅いな」って自分でわかるくらい決まっていないコーナーもあるので、そこをもっと詰めたら、あとコンマ何秒かは上がるんじゃないかなという感じです」
- 予選6番手 14号車・熱田行雲(ZAP10VED) 1分29秒270 トップと0.923秒差
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「タイム的には絶好調です(笑)。昨日は(1分)30秒9とかだったので、1秒半くらい上がって、最高です。決勝はぶつからないように、明日もあるので、明日も走れる状態でいられるように頑張ります」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
Asako SHIMA

2023年スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ第3戦公式予選は5月13日(土)にスポーツランドSUGOで開催され、本大会が4輪レースデビューとなる15歳、豊島里空斗(「C.S.I.Racing ED)が2番手以下に0.3秒以上の差をつけてポールポジションを獲得した。
3月のもてぎでの第1戦、第2戦から2か月のインターバルを開けて開催されたSUGO大会。今回も土曜日曜で第3戦、第4戦と連戦で行われる。新緑の季節のスポーツランドSUGOは残念ながらくもり空で、15分間の第3戦予選が始まる午前10時20分でも気温は14.5度とやや低目。それでもコースはドライコンディションで、エントリーした13台すべてがスリックタイヤでコースインした。
各車ウオームアップ終えてタイムアタックが始まったのは残り10分となってから。まずは開幕戦でポールポジションを獲得している池内比悠(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)が1分30秒295でトップに立つが、続く周回で豊島がいきなり28秒984をマーク、予選のトレンドセッターになる。2番手には第2戦のポールシッターだった椎橋祐介(FG&SWNMSPKKS2)が29秒674でつけるが豊島とは0.69秒の差がある。3番手には内田涼風(群馬トヨペット RiNoA ED)が29秒830で続く。
残り6分30秒、椎橋は29秒211までタイムを詰めるがトップとは0.227秒の差。そして村田将揮(商工冷熱ZAPSPEED ED)が29秒482で3番手に上がり、4番手には池内が29秒525で再浮上。5番手は第2戦で初表彰台の磐上隼人(アルビ富士吟景GIAED)が29秒722で進出。内田は6番手までドロップ。
このタイミングで開幕戦、第2戦と連勝を飾り文句なしのランキング首位でSUGOにやってきた池田拓馬(TAKE with Wins AMEROID)がピットイン。その後もピットイン~アウトを繰り返し不調の模様だ。予選後池田に聞いたところ、燃料は十分あるのにガス欠のようにエンジンバラつきを起こしているとのこと。
残り5分30秒、豊島はセクター1、3、4で全体ベストを上回りコントロールラインを通過すると1分28秒661とトップタイムを更新、椎橋の2番手は変わらず、池内/内田の群馬トヨペット RiNoA勢がそれぞれ29秒267、29秒334と0.067秒のギャップで3番手/4番手に上がる。
残り4分、豊島のペースはさらに上がり1分28秒347までタイムアップ。2番手には池内が28秒935と28秒台に入れるが0.588秒の大差がある。椎橋も続いて28秒979とするが3番手にダウン。村田が29秒088で4番手、内田29秒156で5番手。5番手に熱田行雲(ZAP10VED)が29秒346で上がってくる。
残り2分20秒、内田がさらにタイムを詰めて1分28秒883で池内を追い落とし2番手へ上がるものの、残り1分、椎橋がセクター1、2、3と自己ベストを更新して28秒668を出して2番手に浮上。勢いに乗る椎橋はチェッカーフラッグ後の周回のセクター2で全体ベストを出して期待されたが第4セクターでロスがありタイム更新ならずに終わった。
驚速ルーキー豊島は結局いったんトップに立つと一度もその座を脅かされることはなく、1分28秒47でポールポジションを獲得。2番手椎橋は0.321秒差で2番手。チームメイトの内田と池内がセカンドロウに並び、こちらもZAPのチームメイト、村田と熱田が3列目となった。





もてぎ・菅生シリーズ第3戦決勝は午後3時25分コースイン予定。いきなり速さを見せた15歳の豊島が果たしてレースでも戦えるのか? フロントロウに並ぶ椎橋、セカンドロウの内田、池内が先輩の力を見せるか、はたまた3列目以下の面々が決勝で巻き返すか。降雨の可能性も予報されているだけに、何が起こるかわからない。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
SUGOチャンピオンカップレースシリーズ第1戦 -RIJ- (2023/05/13) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2023 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 3 スポーツランドSUGO 3.5865km
| Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 27 | | | 豊島 里空斗 | C.S.I Racing ED MYST KK-S2 | 1'28.347 | - | - | 146.144 |
| 2 | 53 | | | 椎橋 祐介 | FG&WNMSP KKS2 MYST KK-S2 | 1'28.668 | 0.321 | 0.321 | 145.615 |
| 3 | 82 | | | 内田 涼風 | 群馬トヨペットRiNoA ED MYST KK-S2 | 1'28.883 | 0.536 | 0.215 | 145.263 |
| 4 | 81 | | | 池内 比悠 | 群馬トヨペットTeam RiNoA ED MYST KK-S2 | 1'28.935 | 0.588 | 0.052 | 145.178 |
| 5 | 86 | | | 村田 将輝 | 湘工冷熱ZAP SPEED KK-SII MYST KK-S2 | 1'28.941 | 0.594 | 0.006 | 145.168 |
| 6 | 14 | | | 熱田 行雲 | ZAP 10V ED TOKYO R&D RD10V | 1'29.270 | 0.923 | 0.329 | 144.633 |
| 7 | 79 | | | 中澤 凌 | ZAP FOCS 10V ED TOKYO R&D RD10V | 1'29.491 | 1.144 | 0.221 | 144.276 |
| 8 | 36 | | | 磐上 隼斗 | アルビ富士吟景GIA ED TOKYO R&D RD10V | 1'29.578 | 1.231 | 0.087 | 144.136 |
| 9 | 97 | | | 池田 拓馬 | TAKE with Wins AMEROID MYST KK-S2 | 1'30.053 | 1.706 | 0.475 | 143.376 |
| 10 | 15 | G | 1 | 安藤 弘人 | ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V | 1'31.236 | 2.889 | 1.183 | 141.517 |
| 11 | 24 | | | 甲山 晴翔 | Vivalavidaでさん子10V ED TOKYO R&D RD10V | 1'31.412 | 3.065 | 0.176 | 141.244 |
| 12 | 35 | | | 青木 諒太 | かのせ温泉withアルビED MYST KK-S | 1'33.254 | 4.907 | 1.842 | 138.454 |
| 13 | 78 | G | 2 | 柴田 泰知 | ZAP SPEED RD10V ED TOKYO R&D RD10V | 1'36.579 | 8.232 | 3.325 | 133.687 |
2023年JAF地方選手権スーパーFJもてぎ/SUGOシリーズ第3戦/第4戦が5月13日(土)にスポーツランドSUGOで開幕を迎えた。13台のエントリーの中で、今回4輪レースデビューを迎えた高校生ルーキーに予選を前にインタビューを行った。

ゼッケン27番「C.S.I.Racing ED」をドライブする豊島里空斗(りくと)は限定Aライが取得できたタイミングでデビューを飾った。それまで全日本カート選手権を戦っており、昨年は東日本のFS-125クラスで5位にランクインしている。
――16歳?
「まだ16歳になってないですけど、今年16歳になるということで、デビューできました。今は15歳です」
――数年前からS-FJで練習していたようだが?
「S-FJはそんなに乗っていないです。中学2年から年に2回とか程度で、そんなに乗っていなかったです。限定Aライ取って今年から本格的に毎月乗るぐらいです」
――カートとの違いは?
「クルマの動きが全然違っていて、カートはコーナー手前ですぐに向きが変わりますけれど、4輪はクルマがワンテンポ遅れて向きが変わっていったり、クルマの動きが違って難しいかな」
――カート出身者はカートの癖が抜けなくて苦労する、みたいな話もあるが?
「自分はカートから4輪はすぐ切り替えられるのですけれど、4輪からカートへ切り替えられないですね。カートが遅くなって、4輪は逆に大丈夫です」
――昨日の練習での感触は?
「1本目は一人だけ新品タイヤで速い人がいましたけど、自分は中古タイヤで3番手タイムで、1分30秒台。2本目はほとんどの人が新品タイヤで、自分だけが中古で、1分30秒1までは出たのですけれど、トップは新品でかなり速かった」
――初レースに向けた抱負は?
「デビュー戦なので、いい結果を残したいです。きちんと完走して」
――練習で自信ついた?
「この前の練習で新品タイヤでコースレコードのコンマ1秒落ちまで行ったので、とりあえずちょっとは自信ありますけれど、スタートがちょっと怖いって感じです。一応去年までミッションカートでスタンディングスタートやっていたのですけれど、やっぱり4輪は違います。昨日スタート練習したのですが、何回かはうまくいくのですけれど、連続ではできていないので」
なお豊島里空斗の父親の貴大氏も元S-FJドライバーで、2015年にSUGOシリーズ戦に参戦、また2016年にはS-FJ日本一決定戦に出場したキャリアの持ち主。息子のレースデビューに当たっては「まだ高校1年ですから、まだまだ上がありますから」と目を細めていた。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
Asako SHIMA

- 小川颯太(Bionic Jack Racing)
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「スタートはエンストしました。ミラーをみたら誰も進んでいなかったので、面白かったです。回転落とし気味でホイールスピンしないようにいこうと思ったんですが、うまくいきませんでした。トップでスタートできたのでよかったです。レース4よりは1周半走れて、その間に後続を引き離すことができたので、レースというレースはしてないんですが、あのままいけたら気持ちのいいレースができたと思います。ミラーを見ても実際水しぶきで後ろがどのくらい離れているのかわからなかったので、どうか知らなかったんですが。乗れているなという感触はあったので、レース4もレース5もぶっちぎりで勝ちたかったです。レース5の方が雨は降っていたと思います。フォーメーションからの1周目は普通だったんですが、そこからどんどん降ってきて、2周目で路面が変わって、SCが入ってからはレース4よりもすごい雨が降っている状態でした。びしょびしょになっちゃうしで、こりゃ無理だろうとは思いました」
- 高木真一監督(Bionic Jack Racing)
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「予選から天候に左右されて、レース4もレースをせずにSCではじまりSCで終わって、レース5はスタンディングスタートで、颯太も優吾も1、3というポジションでした。車のバランスも雨は速そうで、優吾も2位を余裕で抜けそうでした。SCで優吾は不完全燃焼で終わったかも知れないけど、初表彰台を得たので今後調子を上げて、慣れていってもらいたいと思います」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

フォーミュラリージョナルジャパニーズ選手権(FRJ)第2戦レース5は14日、鈴鹿サーキットで雨のなか決勝を行い、赤旗終了となるレースを小川颯太(Bionic Jack Racing F111/3)が制し、今季2勝目を飾った。
レース5のスタート進行は午後3時25分に始まった。雨は小降りとなり、レース4と異なりスタンディングスタートが選択された。4時40分、参加7台(うち1台はマスタークラス)がグリッドを離れフォーメーションラップに向かう。

スタートは大混乱で始まった。上位の3台、ポールポジションの小川颯太(Bionic Jack Racing F111/3)、予選2位の大木一輝(PONOS RACING)、予選3位のカレブ・ガトア(Sutekina Racing)がそろってストール。ウエット路面でホイールスピンしないよう、エンジン回転を下げてクラッチミートしたのが逆にストールの原因となったようだ。
小川はなんとかトップのまま動き出すことができたが、後ろの2人はグリッド上で立ち往生。予選6位のリアム・シーツ(Sutekina Racing)はピットウォール側をまっすぐ走って一気に2位に浮上。予選4位の渡部智仁(HELM MOTORSPORTS F111/3)は前方で停止していた大木に詰まり、その横を予選5位の岩澤優吾(Bionic Jack Racing F111/3)がすり抜け、3位で1コーナーへ向かう。
トップに立った小川は速い。みるみると2位のシーツとの差を広げると、1周目には4秒3離して戻ってきた。そのシーツの背後には岩澤がつけ、オーバーテークを狙う。4位にはガトアが、5位には大木が、6位にはMOTOKI(47TRADING with Rn-sports)が、7位には渡部が続く。
1周目終了あたりから次第に雨が強くなり、4位を走るガトアが水に乗ったか2周目のデグナー入り口を真っすぐ走り、コースアウト。このマシン排除のため3周目からセーフティーカー(SC)が導入されることとなった。
SCが4周目を走行中には、ガトアのマシン排除も終わり、レースが再開されると思われたが、雨脚が弱まることはなくSC運用は継続された。
その後、天候回復の見込みはなく、赤旗が提示されレースは終了。レース4と異なり、グリッドにマシンが並べられ再開を待つことなく、5周目の順位をもってレースは成立した。


優勝は小川、2位シーツ、3位岩澤、4位大木、5位MOTOKI、6位渡部の結果となった。このレースの当初周回数は13周。75%の9周に満たないため、選手権はハーフポイントとなる。

午前中のレース4はSCスタートでそのまま終了。午後のレース5も実質1周半ほどのレースとなった。他カテゴリーのレースがSCを運用しながらもなんとか開催されたことを思うと、FRJだけ大雨にたたられ、2レースを通してレーシングスピードで走れたのは1周半と、運にも見放されたようだ。
第3戦は岡山国際サーキットに舞台を移し、6月10、11日にレース6~8が開催される。梅雨時だが「晴れの国岡山」でドライのレースを期待したい。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI
鈴鹿クラブマンレース第2戦 -RIJ- (2023/05/15) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2023 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 5 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 98 | | | 小川 颯太 | Bionic Jack Racing F111/3 Bionic Jack Racing | 5 | 16'42.852 | - | - |
| 2 | 27 | | | リアム・シーツ | Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM | 5 | 16'43.475 | 0.623 | 0.623 |
| 3 | 97 | | | 岩澤 優吾 | Bionic Jack Racing F111/3 Bionic Jack Racing | 5 | 16'44.910 | 2.058 | 1.435 |
| 4 | 45 | | | 大木 一輝 | PONOS RACING PONOS RACING | 5 | 16'45.777 | 2.925 | 0.867 |
| 5 | 11 | M | 1 | MOTOKI | 47TRADING with Rn-sports Rn-sports | 5 | 16'47.337 | 4.485 | 1.560 |
| 6 | 14 | | | 渡部 智仁 | HELM MOTORSPORTS F111/3 HELM MOTORSPORTS | 5 | 16'48.706 | 5.854 | 1.369 |
| ---- 以上規定周回数(75% - 3 Laps)完走 ---- |
| - | 3 | | | カレブ・ガトア | Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM | 1 | 2'29.344 | 4Laps | 4Laps |
- Fastest Lap: CarNo. 27 リアム・シーツ(Sutekina Racing) 2'34.409 (2/5) 135.338 km/h
TCRJサンデーシリーズ第1戦は14日、鈴鹿サーキットで決勝を行い、予選2位からスタートした猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)がスタートでトップに立つと、そのまま後続を引き離し優勝した。
相変わらず降り続く雨のなか、午後14時35分、決勝のフォーメーションラップが7台が参加して始まった。

スタートではポールポジションのHIROBON(バースレーシングプロジェクト【BRP】)がストール。トップには予選2位の猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)が立ち、2位には予選3位のMOTOTINO(55MOTO RACING)が上がる。HIROBONは3位でレースを始めることとなった。4位には加藤正将(Audi Team Mars)が、5位には梅本淳一(J'S RACING CIVIC TCR FK7)がつける。6位は玉田誠二(TAMADA Racing)だが、鈴木建自(バースレーシングプロジェクト【BRP】)パスされ最後尾に落ちた。
1周目、猪爪はMOTOTINOを4秒離して早くも独走態勢に持ち込む。2周目にはデグナー手前でHIROBONがMOTOTINOを捉えて2位に上がる。その後方では、玉田が130Rでコースアウトしてリタイア。しかし、ここでセーフティーカー(SC)が導入された。

SCは3周を回って退いた。2位に上がったHIROBONは、トップ猪爪に並びかけ、プレッシャーをかけつつリスタートに備える。リスタート後、4周目の1コーナーでHIROBONは猪爪のインをうかがうがここではパスできず。逆に猪爪はHIROBONを突き放しにかかる。
5周目には加藤が逆バンクでオーバーラン。6位と走行車両中の最後尾に落ちた。



猪爪は6周目に、このレースのファステストラップをたたき出すとHIROBONとの差を3秒5まで広げる。このまま逃げ切り10周を回って独走優勝を飾った。2位には4秒7差でHIROBONが、3位には大きく遅れてMOTOTINOが入った。
4位争いは、梅本、鈴木、加藤で繰り広げられていたが、9周目の1コーナーで5位の鈴木がオーバーランして6位に後退。最終ラップとなった10周目には4位の梅本がスプーンでコースアウトして6位と最後尾に落ちる。結局、4位加藤、5位鈴木、6位梅本の順でゴールした。


優勝した猪爪は、土・日、両シリーズを制し、開幕大会を終えた。第2戦は、6月10~11日に岡山国際サーキットのチャレンジカップレース第3戦で行われる。猪爪の快進撃は続くのか、HIROBONの逆襲なるかに注目したい。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI
鈴鹿クラブマンレース第2戦 -RIJ- (2023/05/15) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2023 TCR JAPAN SUNDAY Series Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Driver | Maker Model Team | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 98 | 猪爪 杏奈 | Honda CIVIC TCR 羽衣6 DOME RACING | 10 | 26'18.501 | - | - |
| 2 | 19 | HIROBON | CUPRA TCE バースレーシングプロジェクト【BRP】 | 10 | 26'23.215 | 4.714 | 4.714 |
| 3 | 55 | MOTOTINO | Honda CIVIC TCR 55MOTO RACING | 10 | 26'49.986 | 31.485 | 26.771 |
| 4 | 65 | 加藤 正将 | Audi RS 3 LMS Audi Team Mars | 10 | 26'52.351 | 33.850 | 2.365 |
| 5 | 17 | 鈴木 建自 | Audi RS 3 LMS バースレーシングプロジェクト【BRP】 | 10 | 26'56.295 | 37.794 | 3.944 |
| 6 | 69 | 梅本 淳一 | Honda CIVIC TCR J'S RACING CIVIC TCR FK7 | 10 | 27'02.413 | 43.912 | 6.118 |
| ---- 以上規定周回数(75% - 7 Laps)完走---- |
| - | 7 | 玉田 誠二 | Audi RS 3 LMS TAMADA Racing | 1 | 6'57.777 | 9Laps | 9Laps |
- Fastest Lap: CarNo. 98 猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING) 2'28.768 (6/10) 140.522 km/h
- 優勝 白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)
-

「雨が弱くて、予選よりグリップがあって、セットを変えないで出ました。天気が読めなかったんですが、ぼくとしては降るより降らない方がよかったです。雨が強くなってきましたが、S字でフロントをヒートさせたという思いがあったので、恵みの雨だったのかと思います。2連勝したのでこのままシリーズチャンピオンを決めたいと思います」
- 2位 八巻渉(中日本自動車短期大学MSE学科KK-SⅡ)
-

「セッティングを雨が降る方向にしんたんですが、まったく降らなくて予想よりコンディションがよくて、大外ししてしまいました。コースにとどまるのが精一杯でした。小川選手をなんとか押さえたいと思いましたが、クルマがいうことを聞かなくて最後は力尽きました。赤旗に助けられました」
- 3位 小川涼介(HIROTEX M2 KK-SII)
-

「予選がうまくいかなくて、スタート順位が厳しかったんですが、スタートを決めて順位を上げてからのペースは予選よりよく、なんとか追い上げられてよかったです。雨は得意じゃなかったんですが、今回は恐れずにドライビングをコントロールできたので、雨が苦手じゃなくなりました。今シーズンも鈴鹿・岡山シリーズに出場するので残りのレースもしっかり2位以上、優勝もとってランキングトップを目指したいと思います」
※表彰式は、8周目の通過順により優勝・白崎、2位・小川、3位・八巻の順で行われたが、赤旗運用規定により、正式結果は1周減算の7周終了時点の順位、優勝・白崎、2位・八巻・3位・小川となっている。このコメントは正式結果が出る前のものである。
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

スーパーFJ選手権鈴鹿・岡山シリーズは14日、鈴鹿サーキットで決勝を行い、ポールポジションからスタートした白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)が優勝した。
荒天のためスケジュールは当初予定の午後1時15分より、大きく遅れ1時40分よりフォーメーションラップが始まった。天候は徐々に回復し、雨は小降りとなった。22台のマシンがウェットタイヤを履いてグリッドを離れた。

スタートではポールポジションの白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)に、好スタートを切った八巻渉(中日本自動車短期大学MSE学科KK-SⅡ)が1コーナーでインから並びかける。しかしここでは白崎が八巻を押さえてトップで2コーナーへ。3位は予選順位どおり元山泰成(ECOTEH WORKS)が続く。予選4位の村田悠磨(Rn-sports制動屋Vierueka)はスタートをミス、6位まで順位を落としてしまう。代わって4位には予選5位から新原光太郎(TAKE FIRST KK-SII)が、5位には予選7位から小川涼介(HIROTEX M2 KK-SII)が上がってきた。村田はスプーンで、永原蒼翔(ピットワークながはらMYST)にもパスされさらに7位まで順位を落とす。
オープニングラップのシケインでは鈴木七瀬(TQS☆A-ONE KKS-II)と宮島雄太(RSイディア・イーグルスポーツKK-S2)が絡み、鈴木はコースアウト。宮島はピットに入ってリタイアした。このアクシデントで早くもセーフティーカー(SC)が導入された。
SCは4周を回ってピットイン。レースは5周目から再開された。この周のバックストレートでは小川が新原をパスして4位に浮上。シケインでは初参戦の田中風輝(24SYSTEMタイヤサービス M2 KK-SII)が村田をパスして7位に上がった。
トップに立った白崎は盤石。2位以下の争いを尻目に逃げる。5周目には2位の八巻を2秒3、6周目には3秒8と独走状態に持ち込む。
その6周目、小川の勢いが止まらない。1コーナーでは4位の元山をパスして3位まで上がってきた。

7周目、小川は2位の八巻の背後に迫る。ここから八巻と小川の2位争いバトルが勃発。
8周目にはヘアピンで小川が八巻のインを差し2位に上がるも、八巻もクロスラインを取り小川を抜き返し2位を死守。続くシケインでは小川が八巻のインを差し再び小川が前。
9周目の1コーナーでは八巻がアウトから小川をまくり、2位を奪い返した。しかし逆バンクで八巻に並びかけた小川がターン7で八巻を捉え、2位に浮上した。
しかし、この前の周、デグナーでコースアウトしたマシンがあったため赤旗が提示された。レースはこの赤旗をもって終了した。
上位陣は8周を終了し、9周目を走行中だったが、赤旗運用規定により1周減算の7周目の通過順位で決勝のリザルトが決定した。


優勝は白崎。前戦の岡山に続き2連勝となった。バトルを演じていた八巻と小川だが、7周目のコントロールラインを通過した順位はわずか0秒199差で八巻が2位となった。3位には小川が入った。



4位は元山が、5位には新原が、6位には永原が続いた。
第4戦は7月16日にここ鈴鹿サーキットで決勝が行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI
鈴鹿クラブマンレース第2戦 -RIJ- (2023/05/14) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2023 S-FJ鈴鹿・岡山シリーズ Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Driver | Car Maker Model | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 91 | 白崎 稜 | TAKE FIRSTスタッフリソース MYST KK-S2 | 7 | 19'09.813 | - | - |
| 2 | 88 | 八巻 渉 | 中日本自動車短期大学MSE学科KK-SⅡ MYST KK-S2 | 7 | 19'13.981 | 4.168 | 4.168 |
| 3 | 12 | 小川 涼介 | HIROTEX M2 KK-SII MYST KK-S2 | 7 | 19'14.180 | 4.367 | 0.199 |
| 4 | 1 | 元山 泰成 | ECOTEH WORKS MYST KK-S2 | 7 | 19'16.510 | 6.697 | 2.330 |
| 5 | 4 | 新原 光太郎 | TAKE FIRST KK-SII MYST KK-S2 | 7 | 19'17.311 | 7.498 | 0.801 |
| 6 | 51 | 永原 蒼翔 | ピットワークながはらMYST MYST KK-S2 | 7 | 19'18.625 | 8.812 | 1.314 |
| 7 | 2 | 田中 風輝 | 24SYSTEMタイヤサービス M2 KK-SII MYST KK-S2 | 7 | 19'19.302 | 9.489 | 0.677 |
| 8 | 11 | 村田 悠磨 | Rn-sports制動屋Vierueka MYST KK-S2 | 7 | 19'22.042 | 12.229 | 2.740 |
| 9 | 19 | 松田 大輝 | 藤本電機工業K-TACK MYST MYST KK-S2 | 7 | 19'22.523 | 12.710 | 0.481 |
| 10 | 55 | 板倉 慎哉 | AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII MYST KK-S2 | 7 | 19'28.219 | 18.406 | 5.696 |
| 11 | 44 | 塚田 光彦 | ウエスト・綾さん・セキグチ・スキル・17J WEST 17J | 7 | 19'30.491 | 20.678 | 2.272 |
| 12 | 23 | 宇高 希 | テイクファーストSAKURA TOKYO R&D RD10V | 7 | 19'32.601 | 22.788 | 2.110 |
| 13 | 36 | 畔柳 拓武 | イーグルスポーツ MYST KK-S2 | 7 | 19'34.496 | 24.683 | 1.895 |
| 14 | 17 | 中嶋 匠 | AVIATOR A ONE MYST KK-S2 | 7 | 19'38.118 | 28.305 | 3.622 |
| 15 | 79 | 三瓶 旭 | 中日本自動車短期大学MSE学科KK-SII MYST KK-S2 | 7 | 19'39.392 | 29.579 | 1.274 |
| 16 | 10 | 小合 将司 | LOVCA/SimGym☆Noel MYST KK-S2 | 7 | 19'42.576 | 32.763 | 3.184 |
| 17 | 47 | 山根 一人 | 光精工TK-Sport MYST MYST KK-S2 | 7 | 19'49.418 | 39.605 | 6.842 |
| 18 | 6 | 谷川 文啓 | LOVCA F.Tworks TeamNoel MYST KK-S2 | 7 | 19'58.365 | 48.552 | 8.947 |
| 19 | *21 | 太田 浩 | ミスト・セキグチ・制動屋 MYST KK-S2 | 7 | 20'14.275 | 1'04.462 | 15.910 |
| 20 | *57 | 東 慎之介 | セルモグループORM/MYST MYST KK-S2 | 7 | 20'30.173 | 1'20.360 | 15.898 |
| ---- 以上規定周回数(90% - 6 Laps)完走 ---- |
| - | *29 | 宮島 雄太 | RSイディア・イーグルスポーツKK-S2 MYST KK-S2 | 1 | 3'33.700 | 6Laps | 6Laps |
| - | 53 | 鈴木 七瀬 | TQS☆A-ONE KKS-II MYST KK-S2 | 0 | - | 7Laps | 1Lap |
- Fastest Lap: CarNo. 91 白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース) 2'29.323 (6/7) 140.000km/h
- CarNo. 21は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第54条1(SC中のコースアウト)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
- CarNo. 57は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第54条1(SC中のスピン)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
- CarNo. 29は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第57条1①②(妨害行為)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
- 優勝 大木一輝(PONOS RACING)
-

「セーフティーカースタートでグリッドから出たときはぜんぜん行けそうな感じでした。SCがホームストレートに帰ってきてからは、目の前が白くなるくらい雨が降ってきたので、これスタートするのかなと思いながら、走っていました。タイヤは行けそうな感じだったので、気合を入れようと思っていたんですが。ハーフポイントですが、スポット参戦という立場なのでポイントを取りたいというのもあって、数字として結果が残ったので、どんな形であれ優勝を取れたのは満足しています」
- マスタークラス優勝 MOTOKI(Rn-sports)
-

「ふたを開けたらエントリーはぼく一人でした。前のプロとどれくらいタイムを縮めるかでやっています。去年も出てましたがほとんど乗ってないし、今年はどうかなと思ってたら去年でていた人が誰も出ていませんでした。何もできずに終わりました。リージョナルで雨は乗ったことがないので、何もかもぶっつけ本番でやるしかないと思っていました。雨の量も多かったし、ちゃんと走れるかなと思ってたら終わってしまいました。今年はPCCJメインで、フォーミュラも勉強がてらタイミングが合ってチャンスがあれば乗れたらと思います」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

フォーミュラリージョナルジャパニーズ選手権第2戦レース4は14日、鈴鹿サーキットで決勝を行なった。雨の中、セーフティーカー(SC)先導で始まったレースは天候悪化のため赤旗終了。2周でレースは成立し、ポールポジションの大木一輝(PONOS RACING)が優勝した。
第2戦レース4の行われる鈴鹿は早朝より雨。ときおり激しい雨が路面をたたく。雨のため前プログラムでSCが導入された関係で、スタート時刻は15分遅れの10時となった。
グリッドへの試走中には、渡部智仁(HELM MOTORSPORTS F111/3)がコースアウトを喫し、フロントウイングを損傷。グリッドでフロントウイングを交換した。
スタート時には雨は若干まったが、SC先導によるスタートとなった。SC中には雨が再び強くなり、3周目のSC先導中にレーススタートは困難と判断され、赤旗が提示された。全車、グリッドに戻り再開を待つ。

雨が降り続いたため、結局レースは再開されることなく終了。2周を回っているためレースは成立、ハーフポイントが与えられることとなった。
順位は予選グリッドどおり。優勝は大木一輝(PONOS RACING)、2位小川颯太(Bionic Jack Racing F111/3)、3位リアム・シーツ(Sutekina Racing)、4位カレブ・ガトア(Sutekina Racing)、5位岩澤優吾(Bionic Jack Racing F111/3)、6位渡部智仁(HELM MOTORSPORTS F111/3)で、7位のMOTOKI(47TRADING with Rn-sports)がマスタークラスの優勝となる。


レース5決勝は本日午後3時40分より13周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI
鈴鹿クラブマンレース第2戦 -RIJ- (2023/05/14) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2023 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 4 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 45 | | | 大木 一輝 | PONOS RACING PONOS RACING | 2 | 7'38.638 | - | - |
| 2 | 98 | | | 小川 颯太 | Bionic Jack Racing F111/3 Bionic Jack Racing | 2 | 7'39.570 | 0.932 | 0.932 |
| 3 | 27 | | | リアム・シーツ | Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM | 2 | 7'40.281 | 1.643 | 0.711 |
| 4 | 3 | | | カレブ・ガトア | Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM | 2 | 7'40.893 | 2.255 | 0.612 |
| 5 | 97 | | | 岩澤 優吾 | Bionic Jack Racing F111/3 Bionic Jack Racing | 2 | 7'41.982 | 3.344 | 1.089 |
| 6 | 14 | | | 渡部 智仁 | HELM MOTORSPORTS F111/3 HELM MOTORSPORTS | 2 | 7'43.565 | 4.927 | 1.583 |
| 7 | 11 | M | 1 | MOTOKI | 47TRADING with Rn-sports Rn-sports | 2 | 7'44.396 | 5.758 | 0.831 |
| ---- 以上規定周回数(98% - 1 Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo. 11 MOTOKI(47TRADING with Rn-sports) 3'44.697 (2/2) 93.037 20/h

TCRJサンデーシリーズは14日、鈴鹿サーキットで第1戦の公式予選を行いHIROBON(バースレーシングプロジェクト【BRP】)がポールポジションを獲得した。
公式予選は午後8時より15分間で行われた。鈴鹿は早朝より雨。ウエット宣言が出され、全7台がウエットタイヤを履いてコースインし、予選が始まる。
バースレーシングの2台、HIROBON(バースレーシングプロジェクト【BRP】)は1周回って、鈴木建自(バースレーシングプロジェクト【BRP】)は2周回ってピットインし、暖まっているフロントタイヤと暖まりの悪いリアタイヤを組み替えてピットアウト。
この間、猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)はアタックを続行。2周目には2分31秒461、3周目には昨日の自身のポールタイムを上回る29秒805でタイミングモニターのトップに名前を刻む。
ここで梅本淳一(J'S RACING CIVIC TCR FK7)が、自身4周目のヘアピン先の200Rでスピンし、スポンジバリアーにマシンをヒット。このアクシデントで赤旗が提示されることとなる。
予選は8時23分より残り4分2秒で再開。実質1周でのタイムアタックとなった。
真っ先にアタックラップに入ったのはHIROBON、その後ろに猪爪が続く。
まずは、HIROBONが、2分29秒302で猪爪を逆転してトップに躍り出る。直後にコントロールラインを通過した猪爪のタイムは29秒623。これでHIROBONのポールポジションが確定。猪爪は2位で予選を終えた。


3位にはMOTOTINO(55MOTO RACING)が、4位には加藤正将(Audi Team Mars)が入った。
5位にはクラッシュする前のタイムで梅本がが続いた。
玉田誠二(TAMADA Racing)は予選通過基準タイムを満たすことができず、鈴木もアタックラップのヘアピンでコースアウトし、赤旗前のタイムでは基準タイムに届かず、両者は予選不通過となり、嘆願書での決勝進出となる。
決勝は本日午後2時15分より23分+1周で行われる。決勝も恐らく雨。HIROBONがサタデーシリーズの雪辱を果たすか、猪爪が土日シリーズ連勝するかに注目だ。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
鈴鹿クラブマンレース第2戦 -RIJ- (2023/05/14) Qualifying Weather:Rain Course:Wet
2023 TCR JAPAN SUNDAY Series Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | № | Driver | Maker Model Team | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 19 | HIROBON | CUPRA TCE バースレーシングプロジェクト【BRP】 | 2'29.302 | - | - | 140.020 |
| 2 | 98 | 猪爪 杏奈 | Honda CIVIC TCR 羽衣6 DOME RACING | 2'29.623 | 0.321 | 0.321 | 139.719 |
| 3 | 55 | MOTOTINO | Honda CIVIC TCR 55MOTO RACING | 2'33.626 | 4.324 | 4.003 | 136.079 |
| 4 | 65 | 加藤 正将 | Audi RS 3 LMS Audi Team Mars | 2'35.605 | 6.303 | 1.979 | 134.348 |
| 5 | 69 | 梅本 淳一 | Honda CIVIC TCR J'S RACING CIVIC TCR FK7 | 2'37.663 | 8.361 | 2.058 | 132.594 |
| ---- 以上基準タイム(110% - 2'44.232)予選通過 ---- |
| - | 7 | 玉田 誠二 | Audi RS 3 LMS TAMADA Racing | 2'44.791 | 15.489 | 7.128 | 126.859 |
| - | 17 | 鈴木 建自 | Audi RS 3 LMS バースレーシングプロジェクト【BRP】 | 2'57.997 | 28.695 | 13.206 | 117.447 |

TCRJサタデーシリーズ第1戦は13日、鈴鹿サーキットで決勝を行い、ポールポジションからスタートした猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)が優勝を飾った。
決勝は午後4時35分にフォーメーションラップが始まった。雨は降り続き、全車7台がウエットタイヤを履き1周を回ってグリッドに着いた。

ポールポジションの猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)は好スタート。予選2位のHIROBON(バースレーシングプロジェクト【BRP】)もポジションを守り1コーナーへ向かう。予選3位の鈴木建自(バースレーシングプロジェクト【BRP】)は動き出しが鈍く6位までポジションダウン。代わって3位には予選4位から加藤正将(Audi Team Mars)が上がり、4位にはMOTOTINO(55MOTO RACING)が、5位には梅本淳一(J'S RACING CIVIC TCR FK7)が続く。
トップに立った猪爪だったが、オープニングラップのヘアピンでマシンをスライドさせ、2位のHIROBONの接近を許す。HIROBONは、スプーン手前でインから猪爪に並びかけ、トップに浮上した。
猪爪も負けじと130RでHIROBONに並びかけるが、ここでは抜けず。1周目はHIROBONがトップ、2位には猪爪が続く。
2周目の逆バンクでは、HIROBONが痛恨のコースアウト。これで猪爪は難なくトップを奪い返した。HIROBONは加藤にもパスされ3位に落ちた。
ここから猪爪は2位に上がった加藤を突き放しにかかる。加藤の後方からは3位に落ちたHIROBONが徐々に接近。5周目には逆バンクで加藤に並びかけたHIROBONが、ターン7でインから加藤を捉え2位までポジションを回復した。



この時点で、トップ猪爪とHIROBONの差は5秒4。7周目にHIROBONは、このレースのファステストラップをたたき出し、その差を4秒4とするも追い上げもここまで。この後、猪爪はHIROBONとの差をコントロールし、11周を回って、トップでゴールした。HIROBONは2位、3位には加藤が入った。
4位でレースを始めたMOTOTINOは、7周目の2コーナーでスピン。5位に上がっていた鈴木にパスされることとなった。MOTOTINOはその後も鈴木に食い下がるもポジションは変わらず。鈴木が4位、MOTOTINOは5位でゴールを迎えた。
序盤、5位を走行していた梅本は5周目にスプーンでスピンし後退。6位でレースを終えた。

サンデーシリーズは明日14日、午前8時から予選が、午後2時15分から決勝が行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI
鈴鹿クラブマンレース第2戦 -RIJ- (2023/05/13) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2023 TCR JAPAN SATURDAY Series Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Driver | Maker Model Team | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 98 | 猪爪 杏奈 | Honda CIVIC TCR 羽衣6 DOME RACING | 11 | 27'36.040 | - | - |
| 2 | 19 | HIROBON | CUPRA TCE バースレーシングプロジェクト【BRP】 | 11 | 27'40.693 | 4.653 | 4.653 |
| 3 | 65 | 加藤 正将 | Audi RS 3 LMS Audi Team Mars | 11 | 28'00.892 | 24.852 | 20.199 |
| 4 | 17 | 鈴木 建自 | Audi RS 3 LMS バースレーシングプロジェクト【BRP】 | 11 | 28'06.279 | 30.239 | 5.387 |
| 5 | 55 | MOTOTINO | Honda CIVIC TCR 55MOTO RACING | 11 | 28'06.503 | 30.463 | 0.224 |
| 6 | 69 | 梅本 淳一 | Honda CIVIC TCR J'S RACING CIVIC TCR FK7 | 11 | 28'24.830 | 48.790 | 18.327 |
| 7 | 7 | 玉田 誠二 | Audi RS 3 LMS TAMADA Racing | 10 | 27'40.571 | 1Lap | 1Lap |
| ---- 以上規定周回数(75% - 8 Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo. 19 HIROBON(バースレーシングプロジェクト【BRP】) 2'29.144 (7/11) 140.168 km/h
- ポールポジション(PP) 白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)
-
「雨で新品タイヤが去年の筑波以来なので心配だったんですが、ドライのセットは決まっていたのでそこから逆算してこれくらいかなというところで。あとはウオータースクリーンとの戦いでした。前のタイヤが巻き上げた水で見えなかったので、そこでタイムが落ちちゃっいました。スリップを使うとブレーキタイミングが分からなくなるので難しかったです。あしたはスタートをしっかり決めてウオータースクリーン無しで快走したいと思います。岡本くんというベンチマークがいないので、どれくらい戦えているかわからないんですが、自分のできることをやってがんばります」
- 予選2位 八巻渉(中日本自動車短期大学MSE学科KK-SⅡ)
-
「走り始めのセッティングはいい感じでしたが、後半で雨が強くなって西で水たまりができるくらいだったので、そこから伸びませんでした。久しぶりのフロントローなのでいまからどきどきしています。天気予報だとあしたは今日よりしっかりした雨なので、もっとセットを合わしていきたいです。スタートを決めて押さえようかなと思います」
- 予選3位 元山泰成(ECOTEH WORKS)
-
「ドライが調子悪くて、どちらかというとレインは得意です。何も考えずにがんばりました。それだけです。クルマのセットも安定して走れました。決勝が大事なので、まずまずです。こういう状況だとスタートに力が入ってしまうので、力まず徐々に徐々に落ちついて走ろうかなと思います。抜けるところはしっかり抜いていきたいです」
Text: Yoshinori OHNISHI

スーパーFJ鈴鹿・岡山シリーズ第3戦は13日、鈴鹿サーキットで雨の中、公式予選を行い、白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)がポールポジションを獲得した。
今回、開幕戦優勝の岡本大地はSUGOで行われている86/BRZレース出場のため欠席。初参戦を果たしたドライバーもおり、参加台数22台と開幕戦と同じ台数がエントリーした。
公式予選は午後3時10分より20分間で行われた。昼過ぎから落ち始めた雨のため路面はウェット。参加22台がウェットタイヤを履いてコースイン。小雨から始まり、徐々に雨脚が強くなるコンディションでセッションは推移した。
序盤からトップに立ったのは八巻渉(中日本自動車短期大学MSE学科KK-SⅡ)。3周目に2分30秒006をマークすると、4周目に29秒749、5周目に29秒720までタイムアップ。その直後、このタイムを更新してきたのが白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)。29秒155と大幅に八巻のタイムを上回りトップに立った。

この頃から雨脚は強まり、各ドライバータイム更新はならず。白崎がこのタイムでポールポジションを決めた。八巻は2位で予選を終えた。

元山泰成(ECOTEH WORKS)は3~4周目まで5位に付けていたが、5周目に一気にタイムを更新し2分29秒763で3位に浮上。この順位で予選を終えた。



村田悠磨(Rn-sports制動屋Vierueka)は一時は2位に付けていたが、タイムを大きく伸ばすことができず4位までポジションダウン。5位には新原光太郎(TAKE FIRST KK-SII)が、6位には永原蒼翔(ピットワークながはらMYST)が入った。
決勝は明日午後1時15分より10周で行われる。予報は雨。22台と参加台数も多く波乱の展開になるかも知れない。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

TCRジャパンサタデーシリーズは13日、鈴鹿サーキットで公式予選を行い、猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)がポールポジションを獲得した。
予選は午後2時5分より15分間で行われた。参加台数は7台と寂しいエントリーとなった。昨年、土・日シリーズともチャンピオンを獲得したHIROBON(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が継続参戦。昨年、優勝とポールポジションも獲得し、速さを見せつけつつある猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)も参戦。シリーズはこの2人を中心に展開しそうだ。
予選は前レース予選の途中から降り始めた雨のためコースはウェット。ウェットタイヤを履いて各車まずはウォームアップを行う。いったんピットインして、暖まっている前輪タイヤと後輪タイヤを交換してコースインするチームもあった。
この間、コースにステイしアタックを継続したのが猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)。2分33秒122から31秒317、31秒207とタイムを更新し、2位以下を圧倒してトップに君臨。
この猪爪のタイムに迫ってきたのがHIROBON(バースレーシングプロジェクト【BRP】)。終盤には2分31秒241を出し、猪爪に肉薄。しかし、猪爪は最後に30秒467をたたき出し、HIROBONを突き放した。


ポールポジションは猪爪が獲得。2位にはHIROBONが、3位には鈴木建自(バースレーシングプロジェクト【BRP】) が、4位には加藤正将(Audi Team Mars)が、5位にはMOTOTINO(55MOTO RACING)が、6位には梅本淳一(J'S RACING CIVIC TCR FK7)が入った。
決勝は本日午後4時35分より23分+1周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
- レース4ポールポジション 大木一輝(PONOS RACING)
-

「一本目の予選ですが、昨日からセクター3が課題だったんですが、それをエンジニアさんと話して、セッティングとドライビングとでうまく合わせ込むことができました。そのセクター3が上がったおかげで全体のタイムアップもできて、昨日からアップデートできたアタックになったと思います。今回の路面なのかタイヤなのかわからないですが、ピークを過ぎるとがたっと落ちる傾向があって、アタックをやめて次の予選に向けてアジャストしようとすぐに帰ってきました。2回目の予選はアウトラップでぽつぽつときていて、雨粒がバイザーに当たって、西ストレートもぬれてきました、もっとタイムアップする予定だったので、もうちょっと早めにアタックすれば良かったと思います。あしたは雨のようですが、SUGOの練習でも雨は走ったことがあります。こういう素晴らしいチーム環境でやらせてもらっているので、クルマとかメンテは心配はなく、走りに集中して、クリアな視界でレースをしたいと思います」
- レース5ポールポジション 小川颯太(Bionic Jack Racing)
-

「こうした方がいいかなというのはあるんですが、クルマのバランスも問題なくていい感じに走れていました。天候の関係で、インタークーラーの温度が低すぎてストレートが伸びづらい感じがあったんですが、それに関しては誰のせいでもなく、しょうがないという印象です。2回目も1回目と同じでタイムが上がってこなくて、なかなか完璧なラップはできませんでした。雨が降ってきてくれたというのもあって、ポールを取れた感じです。タイムはもっと出せた自信はあるので、今回のドライビングの課題だと思います。気持ちを切り替えて、あしたは2番手でじゅうぶん優勝できる位置なので連勝目指してがんばります」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

フォーミュラリージョナルジャパニーズ選手権第2戦レース5は13日、鈴鹿サーキットで公式予選を行い、小川颯太(Bionic Jack Racing F111/3)がポールポジションを獲得した。
レース5予選はレース4予選に続いて午後1時35分より行われた。依然としてウェット宣言が出されているが、開始時のコースはドライ。
ここではレース4より1周少ない3周目から各車アタックを開始。小川颯太(Bionic Jack Racing F111/3)がレース4予選よりタイムを大幅に更新した1分58秒940でトップに立つ。2位には58秒336で大木一輝(PONOS RACING)が、3位には58秒696でカレブ・ガトア(Sutekina Racing)が付ける。
各車4周目に入る頃から、コースには雨が落ち始める。ここまで4位に付けていた渡部智仁(HELM MOTORSPORTS F111/3)が5周目に入ったところのデグナー出口でクラッシュ。ここで赤旗が提示された。
予選は再開されたが、すでにコースはウェットとなりコースインするマシンもなく、赤旗前の順位でグリッドが決定した。


ポールポジションは小川が獲得。2位には大木が、3位にはガトアが入った。4位に渡部が、5位に岩澤優吾(Bionic Jack Racing F111/3)が、6位にリアム・シーツ(Sutekina Racing)が続いている。
第2戦レース5は明日14日、午後3時20分より13周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

フォーミュラリージョナルジャパニーズ選手権第2戦レース4は13日、鈴鹿サーキットで公式予選を行い、大木一輝(PONOS RACING)がポールポジションを獲得した。
予選は午後1時10分より15分間で行われた。エントリーは7台で内マスタークラスは1台と寂しい参加台数となった。開幕第1戦はレース1で平木湧也が、レース2で澤龍之介が、レース3で小川颯太が優勝したが、平木と澤はこのラウンド不参加。大木一輝(PONOS RACING)が今シーズン初参戦、フォーミュラリージョナルオセアニアに参戦していたカレブ・ガトア(Sutekina Racing)がこのシリーズに殴り込んできた。
鈴鹿の天候は下り坂。午前中は薄日も差していたが、ときおり小雨がぱらつく中、予選は進行した。ウェット宣言は出されたが、トラックはドライだ。
各車3周をウォームアップに費やし、4周目からアタックを開始。まずは大木一輝(PONOS RACING)が1分59秒589でトップに立つ。2位には59秒732で小川颯太(Bionic Jack Racing F111/3)が、3位には2分0秒057でリアム・シーツ(Sutekina Racing)が付ける。
ここからさらにタイムアップを目指し各車アタックを続けるが、路面温度が低いためかタイム更新ができない。小川は予選を中止し7周目にピットに入ってしまった。


結局、上位陣は4周目のタイムでグリッドが決定。ポールポジションは大木が獲得した。2位には小川が、3位にはシーツが入った。
4位には終盤タイムを更新したカレブ・ガトア(Sutekina Racing)が、5位には岩澤優吾(Bionic Jack Racing F111/3)が、6位には渡部智仁(HELM MOTORSPORTS F111/3)が続いた。
第2戦レース4は明日14日、午前9時40分より13周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
鈴鹿クラブマンレース第2戦 -RIJ- (2023/05/13) Qualifying Weather:Rain Course:Wet
2023 S-FJ鈴鹿・岡山シリーズ Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | № | Driver | Car Maker Model | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 91 | 白崎 稜 | TAKE FIRSTスタッフリソース MYST KK-S2 | 2'29.155 | - | - | 140.158 |
| 2 | 88 | 八巻 渉 | 中日本自動車短期大学MSE学科KK-SⅡ MYST KK-S2 | 2'29.720 | 0.565 | 0.565 | 139.629 |
| 3 | 1 | 元山 泰成 | ECOTEH WORKS MYST KK-S2 | 2'29.763 | 0.608 | 0.043 | 139.589 |
| 4 | 11 | 村田 悠磨 | Rn-sports制動屋Vierueka MYST KK-S2 | 2'30.011 | 0.856 | 0.248 | 139.358 |
| 5 | 4 | 新原 光太郎 | TAKE FIRST KK-SII MYST KK-S2 | 2'30.251 | 1.096 | 0.240 | 139.135 |
| 6 | 51 | 永原 蒼翔 | ピットワークながはらMYST MYST KK-S2 | 2'30.427 | 1.272 | 0.176 | 138.972 |
| 7 | 12 | 小川 涼介 | HIROTEX M2 KK-SII MYST KK-S2 | 2'30.522 | 1.367 | 0.095 | 138.885 |
| 8 | 55 | 板倉 慎哉 | AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII MYST KK-S2 | 2'30.865 | 1.710 | 0.343 | 138.569 |
| 9 | 2 | 田中 風輝 | 24SYSTEMタイヤサービス M2 KK-SII MYST KK-S2 | 2'30.879 | 1.724 | 0.014 | 138.556 |
| 10 | 53 | 鈴木 七瀬 | TQS☆A-ONE KKS-II MYST KK-S2 | 2'31.155 | 2.000 | 0.276 | 138.303 |
| 11 | 29 | 宮島 雄太 | RSイディア・イーグルスポーツKK-S2 MYST KK-S2 | 2'31.304 | 2.149 | 0.149 | 138.167 |
| 12 | 44 | 塚田 光彦 | ウエスト・綾さん・セキグチ・スキル・17J WEST 17J | 2'31.533 | 2.378 | 0.229 | 137.958 |
| 13 | 19 | 松田 大輝 | 藤本電機工業K-TACK MYST MYST KK-S2 | 2'31.615 | 2.460 | 0.082 | 137.883 |
| 14 | 79 | 三瓶 旭 | 中日本自動車短期大学MSE学科KK-SII MYST KK-S2 | 2'32.277 | 3.122 | 0.662 | 137.284 |
| 15 | 21 | 太田 浩 | ミスト・セキグチ・制動屋 MYST KK-S2 | 2'32.511 | 3.356 | 0.234 | 137.073 |
| 16 | 23 | 宇高 希 | テイクファーストSAKURA TOKYO R&D RD10V | 2'32.746 | 3.591 | 0.235 | 136.863 |
| 17 | 36 | 畔柳 拓武 | イーグルスポーツ MYST KK-S2 | 2'33.052 | 3.897 | 0.306 | 136.589 |
| 18 | 17 | 中嶋 匠 | AVIATOR A ONE MYST KK-S2 | 2'33.836 | 4.681 | 0.784 | 135.893 |
| 19 | 57 | 東 慎之介 | セルモグループORM/MYST MYST KK-S2 | 2'33.960 | 4.805 | 0.124 | 135.783 |
| 20 | 10 | 小合 将司 | LOVCA/SimGym☆Noel MYST KK-S2 | 2'34.007 | 4.852 | 0.047 | 135.742 |
| 21 | 47 | 山根 一人 | 光精工TK-Sport MYST MYST KK-S2 | 2'34.869 | 5.714 | 0.862 | 134.986 |
| 22 | 6 | 谷川 文啓 | LOVCA F.Tworks TeamNoel MYST KK-S2 | 2'43.429 | 14.274 | 8.560 | 127.916 |
| ---- 以上基準タイム(130% - 3'14.409)予選通過 ---- |
鈴鹿クラブマンレース第2戦 -RIJ- (2023/05/13) Qualifying Weather:Rain Course:Wet
2023 TCR JAPAN SATURDAY Series Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | № | Driver | Maker Model Team | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 98 | 猪爪 杏奈 | Honda CIVIC TCR 羽衣6 DOME RACING | 2'30.467 | - | - | 138.935 |
| 2 | 19 | HIROBON | CUPRA TCE バースレーシングプロジェクト【BRP】 | 2'31.241 | 0.774 | 0.774 | 138.224 |
| 3 | 17 | 鈴木 建自 | Audi RS 3 LMS バースレーシングプロジェクト【BRP】 | 2'34.001 | 3.534 | 2.760 | 135.747 |
| 4 | 65 | 加藤 正将 | Audi RS 3 LMS Audi Team Mars | 2'34.243 | 3.776 | 0.242 | 135.534 |
| 5 | 55 | MOTOTINO | Honda CIVIC TCR 55MOTO RACING | 2'34.247 | 3.780 | 0.004 | 135.531 |
| 6 | 69 | 梅本 淳一 | Honda CIVIC TCR J'S RACING CIVIC TCR FK7 | 2'35.005 | 4.538 | 0.758 | 134.868 |
| ---- 以上基準タイム(110% - 2'45.513)予選通過 ---- |
| - | 7 | 玉田 誠二 | Audi RS 3 LMS TAMADA Racing | 2'45.641 | 15.174 | 10.636 | 126.208 |
鈴鹿クラブマンレース第2戦 -RIJ- (2023/05/13) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2023 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 5 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 98 | | | 小川 颯太 | Bionic Jack Racing F111/3 Bionic Jack Racing | 1'58.940 | - | - | 175.763 |
| 2 | 45 | | | 大木 一輝 | PONOS RACING PONOS RACING | 1'59.336 | 0.396 | 0.396 | 175.179 |
| 3 | 3 | | | カレブ・ガトア | Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM | 1'59.696 | 0.756 | 0.360 | 174.652 |
| 4 | 14 | | | 渡部 智仁 | HELM MOTORSPORTS F111/3 HELM MOTORSPORTS | 1'59.726 | 0.786 | 0.030 | 174.609 |
| 5 | 97 | | | 岩澤 優吾 | Bionic Jack Racing F111/3 Bionic Jack Racing | 1'59.731 | 0.791 | 0.005 | 174.601 |
| 6 | 27 | | | リアム・シーツ | Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM | 1'59.927 | 0.987 | 0.196 | 174.316 |
| 7 | 11 | M | 1 | MOTOKI | 47TRADING with Rn-sports Rn-sports | 2'02.732 | 3.792 | 2.805 | 170.332 |
| ---- 以上基準タイム(110% - 2'10.834)予選通過 ---- |
鈴鹿クラブマンレース第2戦 -RIJ- (2023/05/13) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2023 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 4 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 45 | | | 大木 一輝 | PONOS RACING PONOS RACING | 1'59.589 | - | - | 174.809 |
| 2 | 98 | | | 小川 颯太 | Bionic Jack Racing F111/3 Bionic Jack Racing | 1'59.732 | 0.143 | 0.143 | 174.600 |
| 3 | 27 | | | リアム・シーツ | Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM | 2'00.057 | 0.468 | 0.325 | 174.127 |
| 4 | 3 | | | カレブ・ガトア | Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM | 2'00.238 | 0.649 | 0.181 | 173.865 |
| 5 | 97 | | | 岩澤 優吾 | Bionic Jack Racing F111/3 Bionic Jack Racing | 2'00.270 | 0.681 | 0.032 | 173.819 |
| 6 | 14 | | | 渡部 智仁 | HELM MOTORSPORTS F111/3 HELM MOTORSPORTS | 2'00.845 | 1.256 | 0.575 | 172.992 |
| 7 | 11 | M | 1 | MOTOKI | 47TRADING with Rn-sports Rn-sports | 2'01.925 | 2.336 | 1.080 | 171.460 |
| ---- 以上基準タイム(110% - 2'11.457)予選通過 ---- |

ANEST IWATA Racing with Arnageは、5月3日(水)~4日(木)、静岡県富士スピードウェイで開催された2023 SUPER GT第2戦GT300クラスにANEST IWATA Racing RC F GT3で参戦しました。
今回、SUPER GTシリーズの決勝標準距離300kmを1.5倍に延長した走行距離450kmのレースとして開催されました。
これに伴い、レース中のピットストップも2回が義務づけられました。
ANEST IWATA Racingは今シーズン、イゴール・オオムラ・フラガ(24歳)と古谷悠河(22歳)の陣容でGT300クラスを闘いますが、450kmレースではリザーブ選手として3人目の小山美姫(25歳)がチームに加わりました。
小山は、日本の女子選手として初めてFIA基準のフォーミュラカーレースシリーズでシリーズチャンピオンになった実力派です。
■公式予選
悪天候に見舞われたシリーズ開幕戦から一転、富士スピードウェイは汗ばむほどの快晴となりました。
3日水曜日午後に行われた公式予選では、Q1、Q2の2段階でタイムアタックを行い、タイム順に決勝スタートポジションを決めます。チームはQ1セッションを古谷にまかせ、タイムアタックに送り出しました。
古谷はフロントタイヤの暖まりが十分ではないと感じましたが、予選セッションの10分間でタイヤをウォームアップするには限界があります。結局古谷は納得のいく状態にまでタイヤを温められずグリップ不足のままタイムアタックに入り、ラップタイムは1分36秒131でB組9番手に終わりました。
Q2進出の8番手になるには0秒079足りませんでした。
この結果、ANEST IWATA Racing RC F GT3のスタート位置は17番手と決まりました。
■決勝レース
4日木曜日も富士スピードウェイは快晴となりました。公式予選でスタート位置が後方となってしまったので、チームは決勝レーススタート後、早めのピットインを行い、集団から離れたポジションでペースアップして順位を上げ、レース後半に2回目のピットストップを行うという作戦を選びました。
スタートを担当したイゴールは、100周が予定されているレースの7周目に早めの1回目ピットインを行い、最小限だけ給油を行うとそのままコースへ戻りました。多くのチームはレース距離を3等分し、30周を過ぎた頃から1回目のピットインを始めましたが、イゴールは走り続け、見かけ上の順位は35周目に6番手まで上がりました。
しかし本来狙っていたペースには乗れず、48周を走って2回目のピットインを行い、ここでイゴールは古谷と交代、給油を行いました。1回目のピットインを早めの7周目に行った結果ガソリンタンクはほぼ空になっており、レースを走りきるためにはそこから満タンにする必要がありました。この給油に時間がかかったこともあり、古谷がコースへ復帰すると順位は20番手にまで下がっていました。
その後古谷は力走を続け、前を走るライバル車が2回目のピット作業をするたびに順位を上げていきました。最終的にはスタート時よりも3ポジション上の14位で91周を走りきりチェッカーフラッグを受けました。
次回シリーズ第3戦は、6月3日(土)~4日(日)、三重県鈴鹿サーキットで開催される予定です。
■正式結果
- 公式予選 クラス17位(出走26台)
- Q1: 1分36秒131(古谷悠河:9位/26台)
- Q2: 出走せず
- 決勝 クラス14位(出走26台) 2周おくれ
■コメント
- Aドライバー: イゴール・オオムラ・フラガ
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「開幕戦では悪天候で僕はほとんどまともに走れませんでしたから、今回やっとまともに走れました。でも選択したタイヤが決勝レースのコンディションには合っていなかったようで思ったよりペースが上がらなかったのが悔しいです。でも、きちんと完走してロングランのデータを収集できたので、チームみんなで相談して、次に繋げます」
- Bドライバー: 古谷悠河
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「予選は、気温が想定よりも下がり過ぎたようでうまくいきませんでした。僕らはロングランのペースを見つけるのに、まだ苦労しています。終盤、前の車を追いかける過程で自分でも少しミスをしたので反省点もありますが、まずはロングランのペースを上げることが課題です。次のレースに向けての宿題としてなんとか解決できるよう頑張ります」
- Cドライバー: 小山美姫
-
「今回、私が乗る機会はありませんでしたが、もし乗れたとしたら嬉しいけれど、その時はチームとしてあまり希望がない時だったはずなので、複雑な気分でした。私はまだレースで乗っていないので話を聞くことしかできませんけれど、乗ることがあればポイント獲得に貢献できるように頑張りたいと思っています」
- 武田克己総監督
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「予選Q2に進出できなかったので、決勝レースはちょっと厳しくなりました。それでも2人のドライバーは100%の力を発揮してくれ、大きなトラブルもなく完走できました。正直なところ、今日のところが今のチームの総合力なのかなと思います。これまでロングランのデータを集める機会があまりなかったので、今回得られたデータには大きな意味があります。これをしっかりと分析して次のレースに繋げていきます」
ANEST IWATA Racing with Arnage
2023 SUPER GT RACE REPORT
- 優勝 52号車・小村明生(ファーストガレージTKR S2)
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「前回はゴール時点で(後続と)結構近い距離でチェッカー受けたので、今回はぶっちぎってやろうとレース前から決めていました。レースペースには自信があったので、しっかり距離を開けて、ダントツで優勝できたな、と思います。(これで2連勝)出来過ぎかな、というところもありますけれど、元チャンピオンとしてはしっかり面目を保てているかな、っていうところですかね」
- 2位 22号車・内藤大輝(RaiseUP RCIT ED)
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「(スタートでのオーバーテイクは?)スタートで僕の方が決まって、ほぼ前に出ていたので、1コーナーで差していけました。序盤は(タイヤの)内圧が予選であんまりだったのでそこを調整したのですけれど、そこがちょっとうまくはまらなくて、(トップと)離れてしまって。武者君に後ろから突っつかれていたので、そこを気にしてしまって余計(前が)離れてしまったという感じなので、そこは反省点かなという感じです。マシンは完璧だったので、完全に自分の力不足です」
- 3位 15号車・武者利仁(ZAPコングレーシングED)
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「スタートはストールしてしまいました。普通にミスってしまって、そこから内藤さんを抜けずに終わってしまいました。最初にちょっと内藤さんのコピーみたいに走っちゃっていたので、その意識を変えて、自分なりの今走りたい形にしたら(ギャップが)詰まっていった感じです。そこでどんどん予選と同じような走りを戻していったらよかったので、これだな、と。今月また(レースが)あるので、頑張ります」
- 4位 54号車・安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)
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「今の実力かな、って思います。スタートはとりあえずそこそこ決まって、抜きはしなかったですけれど。そこからしばらくは(前に)ついて行けたのですけれど、途中からはついて行ける状況でもなく、後ろから来ちゃって。ペースが上がらないっていうか、思うように(マシンを)降り回せていないところもあるし、そこも含めてもっとうまく乗りこなさないといけないな、っていうこと、セッティングも含めてですけれど。(10V固有の乗り方がある?)僕もまだ全部つかみ切れていないので、分からない部分が多いですけれど。(昨年までの)S2と違うのは間違いないですし、違う走らせ方とかセッティングも含めてやらなきゃいけないのは確実なので、そこがちょっとつかみ切れていないな、っていう感じです。次に向けて悪くなっていくことはないと思うので、よくなると信じて頑張ります」
- 5位 79号車・中澤凌(ZAP FOCS 10VED)
-

「(安田選手を追いかけ回していたが?)アベレージで彼よりペースはよかったなと思っていたのですけれど、やっぱり筑波なので、スタートで抜けないで、後はそのままで終わっちゃいました。ペース自体はほとんど負けていなかったので、前にいれば問題なかったと思うのですけれど。タイムの方向にセットを持って行くのをタレない方向にしていたのが、そのまま出ちゃいました」
- 6位 91号車・角間光起(ELIVレーシング10VED)58秒884 トップと0.355秒差
-

「だいぶ体力とか身体的にも負担がかかって、自分自身緊張していたのもあるのですけれど、なかなか厳しい戦いだな、というのが印象です。(スタートから落ち着いていた?)スタートでけっこうホイールスピンさせちゃって、落ち着いて行こうみたいなところはあったので。序盤はまわりの動きを見て、というのはレース前から意識していたので、そういうところが適応したのかな、って思います。(今後の課題は?)自分の上手くいったベストの周とかは前の順位の方とあまり違いはないと思うので、ただその自分のベストを安定して出せるように、フィジカル的なところでもメンタル的なところでも、強化していかないといけないかなと思います」
- 前田大道(ELIVレーシング代表)
-

「無事に2台完走できて、まずはホっとしています。デビューレースだった角間選手も6位でチェッカーを受けられて入賞したので、今日はこれでお腹いっぱいです(笑)。ただタイムとか見ていても走りは安定していないですし、一発の速さはトップ集団とひけを取らないのですけれど、まだまだケアレスミスも多いので、そういった部分をもうちょい詰めていって、今シーズン最終戦では表彰台争いを確実にできるようにしていくのが、僕の今の展望です。マスターズクラスで2位になった貫戸選手も、S耐で有名な選手なので、やっぱりスプリントレースは4年ぶりだったという事なので、ブランクもあるなかで、大健闘かな、と。筑波サーキットも昨日生まれて初めて走っていたので、その状態でどんどんラップを重ねるごとに、上達していってタイムも上がっていったので。決勝中に59秒7まで出ていたので、この調子でいけば、59秒前半を安定してラップできるようになってくると思うので、そうすれば入賞圏内で戦えると思うので、ぜひまた機会があったら出ていただきたいな、って思います」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA

2023年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第2戦決勝が5月5日(金)に筑波サーキットで行われ、ポールポジションからスタートの小村明生(ファーストガレージTKR S2)がホールショットを奪うとそのままトップを守り18周を走り切ってフィニッシュ。開幕戦に続いて優勝を飾った。
朝から好天が続くこどもの日の筑波サーキット、午後に入り風がやや出てきてパドック内の鯉のぼりも気持ち良さげに泳いでいる。「筑波サーキット・カーフェスティバル」と銘打った毎年恒例のイベントは、新旧のフェラーリやロータス、懐かしのトヨタ2000GTの展示やデモランも行われ、また子供向けのアトラクションも設置されて終日家族連れでにぎわった。
午後1時20分、予定より5分ほど遅れてスーパーFJがコースイン。今回はまずドライバーの集合写真の撮影があるとの事で、13人がフィニッシュライン上に整列してポーズを取った。
13時40分フォーメーションラップ開始。気温は25度を超えてコースにいるとじりじりと暑い。路面温度もかなり高くなっているようだ。

レッドライトが消えてレーススタート、ポールポジションの小村はスムーズに発進したが2番手スタートの武者利仁(ZAPコングレーシングED)の反応が悪く、3番手スタートの内藤大輝(RaiseUP RCIT ED)が襲いかかる。武者はスタートの瞬間エンジンストールしかけたそうで、痛恨のミス。
小村はアウト側から第1コーナーに入りホールショットを奪う。内藤はストレートエンドで武者の前に出ると2位にポジションアップしてターンイン。4番手スタートの安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)も武者のインを窺うが、ここは武者が踏みとどまる。後方では6番手スタートの角間光起(ELIVレーシング10VED)が第1ヘアピンで5位の中澤凌(ZAP FOCS 10VED)のインを突くが、中澤が抑えこんでコーナーを抜ける。後方では7番手スタートの小田部憲幸(いえらいふZAP 10VED)の蹴り出しが弱く、第1コーナーまでに8番手の村田将輝(湘工冷熱ZAPSPEED ED)、逆にスタートがよかった10番手の貫戸幸星(ELIVレーシングKKSII制動)に次々とかわされ、さらに第1ヘアピンで秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)にインを差されてしまい10位までポジションダウン。
トップ小村は0.908秒の差をつけて1周目を終了、2位内藤と3位武者は0.34秒のギャップで続く。2周目、武者は第1コーナーからS字、ヘアピンと内藤の背後でプレッシャーをかけるが内藤は動じない。それでもディフェンシブにならざるを得ず、2周目1.052秒、3周目1.319秒と小村にじわじわと引き離されてしまう。武者は0.3秒から0.5秒の間合いで内藤を追い、4位安田はそこから0.6秒差で、角間を振り切った5位中澤が0.39秒差につけている。マスターズクラスはスタートで秋山を仕留めた貫戸がクラストップに立っている、秋山も逃がさず0.259秒と背後につけている。
小村は5周目59秒231、6周目59秒136、7周目58秒990とファステストラップを連発して内藤との差を2.438秒までひろげ、独走態勢を作り上げる。内藤も自己ベストは更新し続けているが小村とは毎ラップ0.4秒程度の差がある。3位武者も0.585秒差で内藤を追うものの、攻めあぐねている状態だ。
マスターズクラスの順位が動いたのは6周目、そこまで1分0秒台とタイムが伸びない貫戸を追い立てていた秋山が第1コーナーの進入でオーバーテイク、クラストップを奪い返す。貫戸は小田部にもかわされて全体10位に落ちる。
トップを行く小村はその後も内藤を突き放し続けて9周目には3.104秒差。内藤~武者も接近戦が続いているが決定的な場面は訪れない。そんな中緊張感が増してきたのが4番手安田と5番手中澤のギャップで、8周目0.394秒、10周目0.283秒と中澤が安田を追い詰める。しかしここから安田も踏ん張りつけ入るスキは与えない。






11周目、小村は58秒928というこの日のファステストラップを叩き出し、内藤を3.535秒差まで突き放す。その後も毎ラップその差を拡大。17周目には5.453秒までマージンを開くとファイナルラップはややペースを落とす余裕も見せて18周のレースを完勝、ポール・ツー・ウインを飾った。2位内藤はファイナルラップにやや差を詰めたものの3.721秒の大差で2位、武者もスタートで失った順位を奪回するに至らず0.38秒差の3位でフィニッシュした。安田対中澤の4位争いも最後まで続き、最後はテール・ツー・ノーズ状態でフィニッシュラインを通過したが0.182秒差で安田が4位、中澤5位となった。6位はデビューレースをしっかりポジションを守り切った角間。こちらも7位村田とは0.333秒と僅差だった。

マスターズクラスは6周目にトップを奪い返した秋山が全体8位のクラス優勝、クラス2位の貫戸は全体10位、クラス3位には本間隆史(MATレーシングPJ10V)だった。


2023年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第3戦は5月28日に筑波サーキットで開催される。連勝でシリーズの主役に躍り出た感のある小村に対しストップをかけるのは誰か? 僅か3週間のインターバルの間に挽回のカギを見つけ出さなければならない。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
筑波サーキット・カーフェスティバル -RIJ- (2023/05/05) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2023 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 2 筑波サーキット 2.045km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 52 | | | 小村 明生 | ファーストガレージTKR S2 MYST KK-S2 | 18 | 17'51.562 | - | - |
| 2 | 22 | | | 内藤 大輝 | RaiseUP RCIT ED MYST KK-S2 | 18 | 17'55.283 | 3.721 | 3.721 |
| 3 | 15 | | | 武者 利仁 | ZAPコングレーシングED TOKYO R&D RD10V | 18 | 17'55.658 | 4.096 | 0.375 |
| 4 | 54 | | | 安田 航 | ファーストガレージ&Sウィンズ TOKYO R&D RD10V | 18 | 17'58.013 | 6.451 | 2.355 |
| 5 | 79 | | | 中澤 凌 | ZAP FOCS 10V ED TOKYO R&D RD10V | 18 | 17'58.195 | 6.633 | 0.182 |
| 6 | 91 | | | 角間 光起 | ELEVレーシング10V ED TOKYO R&D RD10V | 18 | 17'59.553 | 7.991 | 1.358 |
| 7 | 86 | | | 村田 将輝 | 湘工冷熱ZAP SPEED ED MYST KK-S2 | 18 | 17'59.886 | 8.324 | 0.333 |
| 8 | 3 | M | 1 | 秋山 健也 | スーパーウィンズKKS・ED MYST KK-S | 18 | 18'04.582 | 13.020 | 4.696 |
| 9 | 78 | | | 小田部 憲幸 | いえらいふZAP 10V ED TOKYO R&D RD10V | 18 | 18'05.181 | 13.619 | 0.599 |
| 10 | 72 | M | 2 | 貫戸 幸星 | ELEVレーシングKKSII制動 MYST KK-S2 | 18 | 18'11.094 | 19.532 | 5.913 |
| 11 | 46 | M | 3 | 本間 隆史 | MATレーシングPJ 10V TOKYO R&D RD10V | 18 | 18'13.501 | 21.939 | 2.407 |
| 12 | 71 | M | 4 | ハヤシ ヒロキ | ゼンカイレーシング遊戯闘速 MYST KK-S2 | 18 | 18'50.011 | 58.449 | 36.510 |
| 13 | 55 | M | 5 | 高橋 三徳 | RCIT RaiseUP ED WEST 07J改 | 17 | 18'16.788 | 1Lap | 1Lap |
| ---- 以上規定周回数(90% - 16 Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo. 52 小村明生(ファーストガレージTKR S2) 58.928 (11/18) 124.932 km/k
- ポールポジション 52号車・小村明生(ファーストガレージTKR S2)58秒529
-

「中盤以降ベストタイムは出せませんでしたけれど、感触的にはタイヤが終わったという感覚はなかったので。単純にちょっとギアのミスも何回かあったし、というところで。できれば58秒3まで行きたかったですけれど、その辺まではいけた、という感覚があるので全然問題なく。とりあえずはポールが取れたので安心しています。決勝はレースペースは問題なく自分の方が経験値としても有利になると思います。かと言って(相手は)勢いよく、抜きにかかってくると思うので、前半うまく抑えつつ、後はまわりがタイヤで苦しんでくる中で、自分はそこのマシンの転がし方というのは自信あるので、じりじり離してゴールできたらな、と思います」
- 予選2番手 15号車・武者利仁(ZAPコングレーシングED)58秒544 トップと0.015秒差
-

「(途中でタイムが伸び悩んだ?)昨日(の練習走行で)、なかなか今のタイヤに合わせることができなくて。それで予選中もいろいろ試行錯誤していて、練習みたいに走っていたのですけれど、それでタイムがバラつきがあったり伸びがなかったりした感じです。(試行錯誤の甲斐はあった?)課題だった最終コーナーだったりとか、さっき走ってやっとわかって、それで全部がほとんどまとまって2番手タイムだったので。あともう少しだったので悔しいかったです。決勝ではもう一回監督と、今日は代表もいらっしゃるので、データロガーとかオンボードを見て、いろいろと煮詰めたいと思います」
- 予選3番手 22号車・内藤大輝(RaiseUP RCIT ED)58秒691 トップと0.162秒差
-

「マシンの感触もよくて、後半もうちょっとタイム伸ばせればよかったのですけれど、タイヤ(の状態)もあって、あまり伸びなかったなって感じがしています。内圧のセットとか前半にタイム出しに行こうというふうに思っていたので、後半きつくなってしまいました。(考えた通りの展開?)もうちょっとでポールが取れたので、そこをもうちょい頑張ればよかったな、という気がします。決勝に向けてはマシンは確実にいいので、前ともそんなにタイム差ないので、しっかりついていきながら、いいところでしっかり前に出られたらいいな、と思っています」
- 予選4番手 54号車・安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)58秒735 トップと0.206秒差
-

「今これで全力なので、これが実力かな、と思います。内容的にはミスしたわけじゃないし、今持っている力を全力で出したので、まぁしょうがないですね。受け止めるしかないです。決勝に向けては、レースになっちゃえばタイムはみんな落ちると思うので、そこのペースも予想つかないでのですけれど、バトルできたらいいかな、と思います」
- 予選5番手 79号車・中澤凌(ZAP FOCS 10VED)58秒773 トップと0.244秒差
-

「(中盤からタイム伸び悩んだ?)自分よりペースの遅い車にはまってしまったのと、(タイヤの)内圧調整するのにピットに入ったタイミングも若干早かったのもあって、後半タイヤがタレてしまって、いい間合いで走れなかったです。なのでピットイン後がタイムアップできなかったです。決勝に向けては改善できるとこも思い当たるフシがあるので、そこを改善しつつ。前を狙えない位置ではないので、抜きずらいコースですけれど、抜いていきたいと思います」
- 予選6番手 91号車・角間光起(「ELIVレーシング10VED)58秒884 トップと0.355秒差
-

「一回ピットインして、(タイヤの)内圧変えて、それで再アタック、という形で。徐々に自分が新しいタイヤにも慣れてきた感じだったので、そういうところが後半のタイムの伸びにつながったのかな、と思います。決勝は中団からのスタートなので、一番混雑するところだと思うので、無事に完走できたらいいかな、という感じがあります。少しでも前には行きたいですけれど、まずはアクシデント無く」
Text: Junichi SEKINE
Photo:Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA

2023年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第2戦公式予選が5月5日(金)に筑波サーキットで行われ、開幕戦優勝の小村明生(ファーストガレージTKR S2)が2戦連続となるポールポジションを獲得した。
毎年5月5日の子供の日に開催される「筑波サーキット・カーフェスティバル」が今年も行われ、普段のシリーズ戦以上にレース以外のイベントも盛りだくさんの会場には親子連れの姿が目立ち、パドックもスタンドも賑わった。
20分間の予選は朝9時25分開始、前戦の結果順に小村を先頭にエントリーした13台がコースイン。朝から好天に恵まれたコースの気温は20度、文句なしのドライコンディションだ。
各車ウォームアップを終えて計測2周目、まずは小村が59秒410のトップタイム。そこから59秒092、59秒064とタイムを削り取る。2番手には前回2位の武者利仁(ZAPコングレーシングED)が59秒652→59秒239で続き、3番手は前戦4位の安田航(ファーストガレージ&Sウインズ)がつけている。
残り16分、武者が59秒064を出してトップに立ち小村は2番手へドロップ。3番手には59秒105の中澤凌(ZAP FOCS 10VED)、4番手に内藤大輝(RaiseUP RCIT ED)が59秒139で続き安田は5番手へ押しやられる。6番手には角間光起(「ELIVレーシング10VED)が59秒302で進出。角間はSIMレーサーで今回が実車での初レースだ。
いったんは2番手に落ちた小村だが、続く周回で58秒893としてトップを奪い返す。さらに内藤58秒950、中澤58秒981と戦いは58秒台に入り、武者も自己ベストは更新するが58秒台に0.008秒届かず4番手へダウン。5番手には前戦6位の村田将輝(湘工冷熱ZAPSPEED ED)が59秒108を出して、安田は59秒202で6番手。
今回5台がエントリーのマスターズクラス(40歳以上)では秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)が全体9番手でクラストップ、S耐ドライバーで5シーズンぶりにスーパーFJ参戦の貫戸幸星(ELIVレーシングKKSII制動)が0.36秒の差で2番手。
残り13分、内藤が58秒891と小村を0.002秒上回りトップ、しかしすぐに小村が58秒529を叩き出して再びトップに立つ。内藤も58秒835と自己ベストを詰めるが2番手へ後退。武者が58秒975と58秒台に入れて3番手へ上がるが続く周回で中澤、安田がタイムアップ。それぞれ58秒833、58秒881で3番手、4番手とするも武者もすかざず58秒862を出してこの二人の間に割って入る。
残り9分、内藤は58秒691までタイムを詰めるが小村には0.162秒届かない。5位に落とされていた安田が58秒812で3位に浮上。この頃からタイムアップする選手が少なくなくなり順位は膠着状態に。気温、路面温度ともに上昇中でタイヤが厳しくなってきたか。
いったんは落ち着いたポジション争いが再開されたのは残り5分を切ってから。まず中澤が58秒773で3番手に上がるが直後に安田が58秒735を出してこれを上回り、さらに武者が58秒544で2番手に返り咲く。内藤は3番手に落ち、安田~中澤と続いて6番手には小田部憲幸(いえらいふZAP 10VED)が58秒997で上がってくる。小田部は前戦がデビューレース、雨の中表彰台を獲得したが、ドライでも戦えることを予想させる。
チェッカーフラッグが振られる中で最後に自己ベストを更新したのは角間で、58秒884をマーク、一時8番手まで落ちていたポジションを6番手まで押し上げてデビューレースを迎えることとなった。







ポールポジションは小村、中盤に出した58秒529のタイムでその座を守り切った。2番手武者は58秒544で0.015秒届かずに終わった。以下セカンドロウは内藤、安田、3列目に中澤、角間というグリッドになった。
マスターズクラスは終始クラストップに立っていた秋山が全体9番手のポジション。59秒038はポールポジションから僅か0.694秒の差。毎度のこととは言え筑波の予選は僅差だ。
決勝は午後1時30分スタート予定。今日は終日好天が予報されており、これから気温も路面温度も上昇すると見込まれる。デグラデーションが穏やかになったと言われる今シーズンのダンロップタイヤだが、予選の様子を見るとやはりコンディショニングは難しそうで、それがレースにどう作用するか。注目される。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
筑波サーキット・カーフェスティバル -RIJ- (2023/05/05) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2023 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 2 筑波サーキット 2.045km
| Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 52 | | | 小村 明生 | ファーストガレージTKR S2 MYST KK-S2 | 58.529 | - | - | 125.784 |
| 2 | 15 | | | 武者 利仁 | ZAPコングレーシングED TOKYO R&D RD10V | 58.544 | 0.015 | 0.015 | 125.752 |
| 3 | 22 | | | 内藤 大輝 | RaiseUP RCIT ED MYST KK-S2 | 58.691 | 0.162 | 0.147 | 125.437 |
| 4 | 54 | | | 安田 航 | ファーストガレージ&Sウィンズ TOKYO R&D RD10V | 58.735 | 0.206 | 0.044 | 125.343 |
| 5 | 79 | | | 中澤 凌 | ZAP FOCS 10V ED TOKYO R&D RD10V | 58.773 | 0.244 | 0.038 | 125.262 |
| 6 | 91 | | | 角間 光起 | ELEVレーシング10V ED TOKYO R&D RD10V | 58.884 | 0.355 | 0.111 | 125.025 |
| 7 | 78 | | | 小田部 憲幸 | いえらいふZAP 10V ED TOKYO R&D RD10V | 58.981 | 0.452 | 0.097 | 124.820 |
| 8 | 86 | | | 村田 将輝 | 湘工冷熱ZAP SPEED ED MYST KK-S2 | 59.038 | 0.509 | 0.057 | 124.699 |
| 9 | 3 | M | 1 | 秋山 健也 | スーパーウィンズKKS・ED MYST KK-S | 59.223 | 0.694 | 0.185 | 124.310 |
| 10 | 72 | M | 2 | 貫戸 幸星 | ELEVレーシングKKSII制動 MYST KK-S2 | 59.575 | 1.046 | 0.352 | 123.575 |
| 11 | 46 | M | 3 | 本間 隆史 | MATレーシングPJ 10V TOKYO R&D RD10V | 59.679 | 1.150 | 0.104 | 123.360 |
| 12 | 71 | M | 4 | ハヤシ ヒロキ | ゼンカイレーシング遊戯闘速 MYST KK-S2 | 1'00.663 | 2.134 | 0.984 | 121.359 |
| 13 | 55 | M | 5 | 高橋 三徳 | RCIT RaiseUP ED WEST 07J改 | 1'02.410 | 3.881 | 1.747 | 117.962 |
| ---- 以上基準タイム(130% - 1'16.164)予選通過 ---- |
2023年JAF地方選手権スーパーFJ筑波/富士シリーズ第2戦が5月5日(金)に筑波サーキットで開催された。13台のエントリーの中には、初の実車でのレース参戦が1名、久々のスーパーFJ参戦が2名がいた。予選を前にインタビューを行った。
まずはゼッケン55番「RCIT RaiseUP ED」をドライブする高橋三徳。高橋は2019年最終戦以来、3年半ぶりの参戦となる
。
高橋三徳一問一答

――久しぶりの参戦?
「3年ぶりくらいです。スーパーFJ筑波と富士で出ていました。今の22号車です」
――シリーズ第2戦だが、ここからシリーズ参戦する?
「まだ未定です。今年からコロナも落ち着いたので、出られるときにちょいちょい出ようかな、という感じです。筑波だけでなく、あちこち、別のカテゴリーも含めて」
――別カテゴリーは何を?
「まだ決まってはいないですけれど、いろうろ調整中です」
――3年ぶりのレースの感触は?
「タイヤも初めてなので、ちょっと。今日は頑張って完走しようかな、という感じで」
残る2台は前田代表率いる「ELEVレーシング」からのエントリー。ゼッケン72「ELIVレーシングKKSII制動号車」の貫戸幸星はスーパー耐久で活躍する選手で、今年はST-4クラスでロードスターをドライブしている。スーパーFJは2018年以来の出場だ。
貫戸幸星一問一答

――スーパーFJのレースは何年ぶり?
「3年か4年くらいです。最近はスーパー耐久がメインです」
――今回はスポットでの参戦?
「今回の筑波だけの参戦の予定です」
――今回参戦の経緯は?
「前田代表が以前一緒に走っていた仲間で、彼が自分でレーシング会社をはじめて、今回だけドライバーがいないということで声かけてくれたので、来ました」
――久しぶりのスーパーFJの印象は?
「スーパーFJ(のドライビング)は大丈夫ですけれど、筑波が初めてで、昨日初めて走って他のサーキットとは全然勝手が違って、コースの特性も違って、なかなか苦戦しています(笑)。独特です」
もう一人はゼッケン91「ELIVレーシング10VED」の角間光起。角間はeスポーツ出身で、e国体で行われたグランツーリスモなどSIMレースの世界で活躍しており、今回は実車でのレースに初挑戦する。
角間光起一問一答

――実車でのレースは初めて?
「去年何度か草レースや軽の耐久レースには出ましたが、公式戦は初めてです」
――eスポーツと実車の違いはどんな部分?
「Gのかかり方とかを自分の身体で感じ取らなければならない部分は実車とSIMレースでは結構違うので、そこが自分の苦労している部分でもあるんですけれど、そこになんとか適応していかなければという風には思っています」
――前日の練習走行での感触は?
「昨日練習してみて、最初から上に行けるとは思っていないので、とりあえず実力が出し切れればいいかなっていう感じです」
2名のドライバーを擁する「ELIVレーシング」の前田代表にも意気込みを聞いた。
「今回も2台体制でスーパーFJに参加させていただく。まずは91号車、RD10Vを今年からはニューカラーで初レース、ドライバーも期待の新人です。角間選手はJAF戦の公式レースは初めてなんですけれど、バーチャルの世界ではグランツーリスモの国体とか出ているくらいの凄腕なので、初めてのレースで緊張していると思うのですけれど、精いっぱい頑張ってほしいなと思います。72号車の方はS耐ドライバーで、実績ある方なので、久しぶりのフォーミュラで頑張っていただきたいです」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE

5/3(水)~5/4(木)に根本が今年参戦するAUTOBACS SUPER GTの第2戦となるFUJIMAKI GROUP FUJI GT 450km RACEが、晴天に恵まれた富士スピードウェイにて開催された。
開幕戦岡山では荒れた天候を味方につけベストな戦略で一時トップ争いを展開するほどの活躍を見せたものの、まさかのワイパー関連のトラブルに見舞われ戦線離脱。またレース終了間際のリスタートでもマイナートラブルを抱えるなど、新造車ならではの悔しさを味わうこととなった。今大会はそういった背景もあり、まずは着実にQ2進出、そしてポイント獲得を目標に戦った。
今大会はシーズン初の450kmロングレースとなり、レギュラードライバーの嵯峨宏紀/小高一斗に加え根本が合流。根本にとっては念願のスーパーGTデビューレースを迎えることとなった。

■Qualify:Q1-7th Q2-2nd
現地時間3日15時33分、練習走行日であった前日とほぼ同等のドライコンディションの中、決勝のスターティンググリッドを決する公式予選が行われた。スーパーGTでは参戦台数が多いことからグループA・グループBに分けられた上で予選1回目、Q1を実施。それぞれのグループの各上位8台が、決勝のスターティンググリッドを決めるQ2へ進出しポールポジションを争うレギュレーションとなっている。開幕戦の岡山では経験豊富な嵯峨選手がQ1、光る速さのある小高選手がQ2を担当していたが、チーム監督である金曽はQ1に根本を大抜擢。実は根本はこれまでのテストで主にロングランでのタイヤテストやセットアップ確認を中心とした走行プログラムを担当しており、まだ新品タイヤでの経験が無い状態で予選に臨むことになり、持ち味である適応能力の高さを試されることとなった。
練習走行での小高選手でのフィードバックから、正しくタイヤへの熱入れを行いスムーズに走行ができればQ1突破はできるだろうと予想ができていたこともあり、初の予選とはいえ程よい緊張感でアタックに突入。これまでのユーズドタイヤでのフィーリングからは大幅なグリップレベルの向上を感じることができた一方で、ライバル勢よりも一周速くアタックに入ってしまった根本。1分35秒950を記録し一時はトップタイムを記録するも、ウォームアップが少し早すぎた結果、二度目のアタックの時点までグリップレベルを維持することができず、最終的には7番手となった。とはいえチームとしての目標であったQ1突破という目標は見事達成し、小高選手が担当するQ2へとコマを進めた。

小高は2020年にADVICS muta MC86で二度のポールポジションを獲得したことがある実力者。今年は日本のトップフォーミュラであるスーパーフォーミュラでも速さをみせつつある、期待のドライバーだ。新造車であるこのapr LC500h GTの開発にも大きく貢献しており、快晴に恵まれたこの予選でどこまで戦えるのか、関係者一同が大注目の10分間となった。
Q1ではハードタイヤを使用した一方、Q2ではソフトタイヤを投入しポールポジション獲得に向けコースインした小高は、根本のフィードバックもあり、慎重にタイヤのウォームアップを実施。計測4周目にアタックを敢行すると、1分35秒176をマークし2番手を記録、見事フロントロウを獲得してみせた。

■Race:8th
450km/100Lapsというロングレースとなった今大会。昨年までのデータから、無交換もしくは1回交換という戦略が有効なのではないかという意見が出る中、今大会へ持ち込んだタイヤ戦略的にいずれかの予選でソフトタイヤを投入せざるを得ない状況に。スーパーGTでは決勝のスタートタイヤが抽選により決められるが、運悪くソフトタイヤを投入したQ2のタイヤが選ばれてしまい、31号車はレース中にタイヤを2回交換し、ソフトタイヤ→ハード→ハードという戦略を取らざるを得ない状況となってしまった。”たられば”となってしまうが、この時点でライバルに対して大幅なタイムロスが確定してしまい、厳しい戦いになることが予想された。

5/4(木)午後1時30分、いよいよレースがスタートすると、想定よりも高い路面温度に早速ソフトタイヤが悲鳴をあげる。3周目を迎えたあたりからグリップ不足を訴えていた嵯峨選手だったが、その後の戦略の都合もあり、いくつか順位を落としつつも10周目までなんとかタイヤをもたせピットイン。根本へのドライバー交代、タイヤ交換そして給油を行うフルサービスでコースに復帰した。
根本はQ1で使用したユーズドタイヤで走行開始。序盤は1分38秒0をコンスタントに刻み、上位で戦えるポテンシャルを発揮しつつあったものの、20周目を超えたあたりからペースの劣る11号車GT-Rや7号車BMWに前を塞がれる形となってしまう。LC500h GTはトップスピードこそ光る速さを見せたものの、立ち上がりでのトラクション不足に悩まされていた。GT500との絡みや他車両とのバトルを何とか活用し、ようやくオーバーテイクを成功させると、担当した合計43周の後半には再び1分38秒台前半というラップタイムを取り戻した。単独でのペースはトップグループと遜色なかったということもあり、レース中盤で先行車両に引っ掛かってしまったことが悔やまれる結果となった。
53周目に二度目のピットインを実施し小高選手に交代。ここでハードのニュータイヤを投入し、追い上げを開始。コンスタントに1分37秒台後半~38秒台前半というラップタイムを記録しながら、大きなトラブルなく無事に残り周回を走り切った。最終的にapr LC500h GTはクラス8位を獲得し、一年半ぶりとなる入賞、ポイント獲得を果たした。

- 根本コメント:
-
「まずは改めて国内最高峰レースであるスーパーGTへ、名門チームであるaprより第3ドライバーとしてデビューできたことを嬉しく思います。スポンサー各社様、個人スポンサーの皆様そしてファンの皆様に感謝致します」
「練習走行の走り出しの際、小高選手のフィーリングがあまり良くなかったことから、車両セットアップを煮詰める作業に時間を費やした結果、僕自身は20分間のFCYテストのみの走行となり、短い時間で走りの質を高めていく必要がありました。そして練習走行終了後、金曽さんからのQ1担当という指示を頂いた時は当然驚いたものの、期待して頂けているという嬉しさが大きかったです」
「これまで一度も新品タイヤを履いたことがなく、ぶっつけ本番となったことで熱入れの手順やアタックのタイミングなどを完璧に遂行することができなかったことが個人的に悔しいポイントでした。それでも目標であったQ1突破を果たし、Q2担当の小高選手へバトンを繋ぐことができたのは素直に嬉しかったです」
「ロングラン自体は冬場のテストである程度こなしていたこと、また海外のエンデュランスレースでの経験もあったことで、今大会の決勝も不安なく走行することができました。個人的に唯一予測ができなかったのがタイヤで、予選から考えると計50周近く高負荷で走った時にどのくらいグリップレベルが落ちるのか分からない状況だったのが懸念点でした」
「途中かなり激しいバトルがあったり、細かな接触があったりしたものの、スティント後半でも1分38秒台前半というラップタイムを刻むことができたのは、ブリジストンタイヤの高い信頼性があってこそだったと感じました。これでまた一つ学ぶことができたので、今後のレースに活かしていきたいと思います」
「次戦鈴鹿はLC500h GTが最も得意としているサーキットなのではないかと言われています。実際にクルマを転がしてみないと分からない部分もありますし、正しいタイヤを正しいセット数持ち込めるかどうかという点も気を付けないといけません。3人のドライバー、そしてチーム全員でポイント獲得だけでなく、表彰台そして優勝を視野に全力で戦いたいと思います」

- 来場者数公式発表(決勝日14:30時点)
- 5月3日(水)31,600人(晴れ)
- 5月4日(木)48,600人(晴れ)
- 大会総入場者数 80,200人
BORDERLESS LLC.
GT500クラス優勝 36号車au TOM'S GR Supra(TGR TEAM au TOM'S)

- 坪井翔(TGR TEAM au TOM'S)
-
「僕らは岡山で悔しい思いをしたので、今大会は絶対取る、という強い気持ちで臨みました。公式練習から決勝を見据えたクルマだったりタイヤだったり戦略だったり、あくまで450kmを戦うためのシナリオを組み立てていったので、予選順位は全然心配していませんでした。ただ1コーナーで思い切り追突されたのが心配でしたが、クルマにダメージはありませんでした。それで順位を落としてしまいましたが、1台1台丁寧にオーバーテイクすることができて、最終的にはほぼトップで第1スティントを終えることができたし、第2スティントはしっかりリードを広げることができて、できること全てをしっかりこなすことができました」
「リードを広げている展開だったので、セーフティーカーやFCYなど何も起きないでくれ、と思いながらタイヤマネジメントをして、少しでも宮田選手のためにリードを築いて、のびのび走ってもらおうと思っていました」
- 宮田莉朋(TGR TEAM au TOM'S)
-
「僕はラストスティントを担当しましたが、後ろに10秒ぐらいのマージンがある状態から走り始めました。アウトラップから最初の数周が勝負だと思ってプッシュしていきました。そこで頑張ったこともあって差が少し開いたし、最終的に大きな差で優勝できました。岡山で感じた悔しい気持ちを晴らすことができて嬉しいですし、坪井選手が頑張ってくれたからこそ大量リードで優勝できたので、坪井選手とチームに感謝しています」
GT300クラス優勝 56号車リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R(KONDO RACING)

- ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(KONDO RACING)
-
「本当に嬉しいです。非常に強い三日間でした。チームは素晴らしい仕事をしてくれました。フリープラクティスからクルマにはポテンシャルがあると感じましたし、一つ一つミスなく積み上げてきました」
「今朝はセオリー通りのセッティングを行なってレースを迎えました。2号車は僕らとは違うストラテジーでしたが、本当に素晴らしいパフォーマンスを発揮していました。それでも僕らのストラテジーがうまくいって勝つことができました。KONDO RACINGとヨコハマタイヤに感謝しています」
「第1戦はうまくいきませんでしたが、第2戦でフルポイントを獲得してリカバーすることができました」
- 名取鉄平(KONDO RACING)
-
「ここまでマシンを作り上げてくれたKONDO RACINGの皆さんやMOLAの皆さん、そして僕を起用してくださった日産とニスモの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。JPさんもいい走りをしてくれて、マージンを稼いでくれたおかげで僕も余裕を持って走ることができました」
「僕のスティントでは2号車とかなり接近したバトルをしていました。2号車もロングランが強そうだなとフリープラクティスの時から感じていました。追いつきそうで追いつけない戦いをずっとしていましたが、GT500が絡んだ一瞬の隙でオーバーテイクできました。本当にGTらしい戦い方ができたなと思います」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

2023オートバックス スーパーGT第2戦「FUJIMAKI GROUP 富士GT450kmレース」の決勝が5月4日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)、GT300クラスは56号車リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/名取鉄平)が今季初勝利を挙げた。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:予選日31,600人/決勝日48,600人/大会総入場者数80,200人)

第2戦決勝は、午後1時30分に静岡県警の先導によるパレードランに続いて100周で行われた。このレース距離を鑑み、今大会は2回の給油が義務付けられる。また予選でタイヤにダメージを負った38号車ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)はタイヤ交換のためにピットスタートを選択して決勝に臨んだ。

スタートでトップに立ったのはポールの牧野任祐(STANLEY NSX-GT)。2位に国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)、3位福住仁嶺(ARTA MUGEN NSX-GT)、4位佐々木大樹(リアライズコーポレーションADVAN Z)の順で1周目を終えたが、2周目のダンロップコーナーで福住が国本を捉えて2位に浮上、佐々木も国本を抜いて3位でコントロールラインに戻ってきた。
さらに予選6番手からスタートした坪井翔(au TOM'S GR Supra)も1周目こそ順位を一つ落としたものの、そこから着実に順位を上げ、4周目にはロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH Z)、野尻智紀(ARTA MUGEN NSX-GT)そして国本を一気に抜き去って4位に浮上してきた。
トップの牧野は8周終わって1.590のリードを築くが。そこから福住が追い上げ、10周目には0.478差にまで迫る。その後2台は1秒以内の差を保って周回を重ねることとなった。
その後方では坪井が佐々木に接近、16周目の1コーナーでアウトから並びかけるが、そこではあとひと伸びが足りず、オーバーテイクには至らない。
坪井はその後も果敢にアタックを続けるが、佐々木もこれを懸命に押さえ込む。
しかし20周目のコカコーラコーナーで坪井はアウトから佐々木を捉え、ついに扉をこじ開けた。これで36号車は3位に浮上。その後はトップ2台との差を徐々に詰め始め、30周終わりのホームストレートでアウトから福住に並び、続く1コーナーで16号車がアウトに膨らんだところを見逃さず、クロスラインをかけてコカコーラコーナー手前で抜き去った。
その直後、牧野と福住は31周終わりで揃ってピットイン。給油とタイヤ交換のみを行ってコースに復帰する。これで36号車がトップに浮上した。
その36号車も32周目にピットイン。こちらも給油とタイヤ交換のみを行ってそのまま坪井がコースに復帰する。その後方では22周目にピット作業を終えて充分タイヤに熱の入った8号車の野尻がピットアウトしたばかりの牧野を33周目の1コーナーで捉えて実質2位に浮上する。
これでトップに立ったのは佐々木の24号車。KONDO RACINGはピット作業をできるだけ遅らせる作戦を採って最初の給油を39周目まで引っ張り、平手晃平に交代した。同様に予選8番手からスタートした松下信治(Astemo NSX-GT)も40周目まで給油を引き伸ばす作戦に出て、塚越広大に残り2スティントを託した。
その17号車がピットに入ったことで、トップは再び36号車に。坪井は順調にリードを広げながら周回を重ねる。
そして8号車が61周目に2度目のピット作業を行ったことで再び100号車が2位に浮上。
トップの36号車は62周目にピットインして宮田莉朋に交代し、100号車は63周目に山本尚貴に交代。作業時間とアウトラップで10秒のアドバンテージを得た100号車が8号車をかわすことに成功する。
一方、スタートから100号車の背後で周回を重ねていた16号車は最初の給油で作業違反があったとしてドライビンススルーペナルティを課せられ、勝負権を失ってしまう。
さらに24号車も、2度目の給油を78周目まで引っ張ることで作業時間の短縮に成功し、8号車の前でコースに復帰、3位で周回を重ねることに。
その後方では76周目まで2度目の作業を引き伸ばした17号車の塚越が81周目に6位、90周目には高星明誠(Niterra MOTUL Z)を抜き去って5位に浮上し、4位の大湯都史樹(ARTA MUGEN NSX-GT)を激しく攻め立てる。このバトルに高星も加わり、4位争いは3台がもつれあう展開となった。
そして95周目。それまで3位を走っていた24号車が白煙をあげてピットに飛び込み、そのままリタイヤとなる。周回遅れとの接触が原因のようだ。ピットの地面にはラジエタークーラントと思しき緑色の液体が滴り落ちていた。
そしてゴールまであと1周に迫った99周目。今度は8号車が最終コーナーで突如スローダウンし、そのまま力なくピットに向かうこととなった。これで17号車が3位に繰り上がった。


一方、トップの宮田は最後まで後続に付け入る隙を与えずに着実にリードを広げながら100周を走り切り、最後は2位に28秒519もの大差をつけてチェッカーフラッグをうけ、36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)が今季初勝利をものにした。
2位は100号車STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)、17号車Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)が3位となり、一度もFCYやSCが入ることなく進行した100周の熱く激しい戦いは幕を閉じた。

一方、GT300クラスはポールポジションからトップを快走するジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R)を、1周目に最初のピット作業を行うという奇襲作戦に出た堤優威(muta Racing GR86 GT)がかわしてトップに立つ展開で始まる。
しかしレース後半に入ると、46周目に最後のタイヤ交換を行って我慢の走りを強いられた平良響(muta Racing GR86 GT)を30周目、61周目と均等にスティントを分ける正攻法で戦った名取鉄平(リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R)が猛追する形となり、80周目の最終コーナーで名取はついに平良のインに飛び込んだ。しかし平良も一歩も譲らず、両者並走のままホームストレートを駆け抜けるが、1コーナーの飛び込みでは名取にアドバンテージがあり、56号車がついにトップを奪い返した。



それでも平良は最後まで名取の背後に食らいつき、最後の直線をテール・トゥ・ノーズで戻ってきたが、名取は最後までトップを守り切り、56号車リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/名取鉄平)が今季初優勝。名取にとってはこれがスーパーGT初勝利だ。
惜しくも2位に終わった2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響/加藤寛規)だが、フィニッシュラインを通過した時点での56号車との差はわずか0.579秒だった。
3位には3周終わりで最初の給油を済ませ、48周目にドライバー交代を行った52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)が入った。
次戦の舞台は三重県の鈴鹿サーキット。決勝は今回と同じ450kmでの開催となる。6月4日決勝だ。


Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
■GT500クラス
FUJIMAKI GROUP FUJI GT 450km RACE -RIJ- (2023/05/04) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 2 GT500 class 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Driver | Car Maker Model Team | Tire | WH | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 36 | 坪井 翔 宮田 莉朋 | au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S | BS | | 100 | 2:33'36.151 | - | - |
| 2 | 100 | 山本 尚貴 牧野 任祐 | STANLEY NSX-GT Honda NSX-GT TEAM KUNIMITSU | BS | | 100 | 2:34'04.670 | 28.519 | 28.519 |
| 3 | 17 | 塚越 広大 松下 信治 | Astemo NSX-GT Honda NSX-GT Astemo REAL RACING | BS | 8 | 100 | 2:34'25.521 | 49.370 | 20.851 |
| 4 | 14 | 大嶋 和也 山下 健太 | ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE | BS | 16 | 100 | 2:34'26.617 | 50.466 | 1.096 |
| 5 | 3 | 千代 勝正 高星 明誠 | Niterra MOTUL Z NISSAN Z GT500 NDDP RACING | MI | 30 | 100 | 2:34'34.310 | 58.159 | 7.693 |
| 6 | 37 | 笹原 右京 ジュリアーノ・アレジ | Deloitte TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM Deloitte TOM'S | BS | | 100 | 2:34'35.736 | 59.585 | 1.426 |
| 7 | 23 | 松田 次生 ロニー・クインタレッリ | MOTUL AUTECH Z NISSAN Z GT500 NISMO | MI | 42 | 100 | 2:34'41.061 | 1'04.910 | 5.325 |
| 8 | 39 | 関口 雄飛 中山 雄一 | DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD | BS | 6 | 100 | 2:34'41.320 | 1'05.169 | 0.259 |
| 9 | 1 | 平峰 一貴 ベルトラン・バゲット | MARELLI IMPUL Z NISSAN Z GT500 TEAM IMPUL | BS | 10 | 100 | 2:34'56.250 | 1'20.099 | 14.930 |
| 10 | *16 | 福住 仁嶺 大津 弘樹 | ARTA MUGEN NSX-GT Honda NSX-GT ARTA | BS | | 100 | 2:34'57.350 | 1'21.199 | 1.100 |
| 11 | 8 | 野尻 智紀 大湯 都史樹 | ARTA MUGEN NSX-GT Honda NSX-GT ARTA | BS | 22 | 99 | 2:33'07.058 | 1Lap | 1Lap |
| 12 | 19 | 国本 雄資 阪口 晴南 | WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH | YH | 4 | 99 | 2:33'43.416 | 1Lap | 36.358 |
| 13 | 38 | 立川 祐路 石浦 宏明 | ZENT CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ZENT CERUMO | BS | 12 | 99 | 2:33'44.266 | 1Lap | 0.850 |
| 14 | 64 | 伊沢 拓也 太田 格之進 | Modulo NSX-GT Honda NSX-GT Modulo Nakajima Racing | DL | 2 | 99 | 2:35'03.824 | 1Lap | 1'19.558 |
| 15 | 24 | 佐々木 大樹 平手 晃平 | リアライズコーポレーションADVAN Z NISSAN Z GT500 KONDO RACING | YH | | 95 | 2:26'36.655 | 5Laps | 4Laps |
| ---- 以上規定周回数(70% - 70Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo. 100 牧野任祐(STANLEY NSX-GT) 1'29.213 (4/100) 184.130 km/h
- CarNo. 16は、SpR.28-5.(タイヤ装着不完全での給油)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
■GT300クラス
FUJIMAKI GROUP FUJI GT 450km RACE -RIJ- (2023/05/04) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 2 GT300 class 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Driver | Car Maker Model Team | Tire | WH | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 56 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 名取 鉄平 | リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING | YH | 3 | 93 | 2:35'03.979 | - | - |
| 2 | 2 | 堤 優威 平良 響 加藤 寛規 | muta Racing GR86 GT TOYOTA GR86 muta Racing INGING | BS | | 93 | 2:35'04.558 | 0.579 | 0.579 |
| 3 | 52 | 吉田 広樹 川合 孝汰 | 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉トヨペット Green Brave | BS | 18 | 92 | 2:33'55.666 | 1Lap | 1Lap |
| 4 | 65 | 蒲生 尚弥 篠原 拓朗 | LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING | BS | 48 | 92 | 2:34'16.105 | 1Lap | 20.439 |
| 5 | 10 | 安田 裕信 大草 りき | PONOS GAINER GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER | DL | | 92 | 2:34'25.297 | 1Lap | 9.192 |
| 6 | 88 | 小暮 卓史 元嶋 佑弥 | JLOCランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC | YH | | 92 | 2:34'26.322 | 1Lap | 1.025 |
| 7 | 6 | 片山 義章 ロベルト・メルヒ・ムンタン 神 晴也 | DOBOT Audi R8 LMS Audi R8 LMS Team LeMans | YH | | 92 | 2:34'33.503 | 1Lap | 7.181 |
| 8 | 31 | 嵯峨 宏紀 小高 一斗 根本 悠生 | apr LC500h GT TOYOTA LEXUS LC500h apr | BS | | 92 | 2:34'46.804 | 1Lap | 13.301 |
| 9 | 96 | 新田 守男 高木 真一 | K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing | DL | | 92 | 2:34'47.953 | 1Lap | 1.149 |
| 10 | 25 | 菅波 冬悟 野中 誠太 | HOPPY Schatz GR Supra GT TOYOTA GR Supra HOPPY team TSUCHIYA | YH | | 92 | 2:35'07.307 | 1Lap | 19.354 |
| 11 | 61 | 井口 卓人 山内 英輝 | SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT | DL | | 91 | 2:33'40.495 | 2Laps | 1Lap |
| 12 | 20 | 平中 克幸 清水 英志郎 山田 真之亮 | シェイドレーシングGR86 GT TOYOTA GR86 SHADE RACING | DL | | 91 | 2:34'07.955 | 2Laps | 27.460 |
| 13 | 7 | 荒 聖治 柳田 真孝 | Studie BMW M4 BMW M4 GT3 BMW Team Studie × CSL | MI | 15 | 91 | 2:34'10.030 | 2Laps | 2.075 |
| 14 | 50 | イゴール・オオムラ・フラガ 古谷 悠河 小山 美姫 | ANEST IWATA Racing RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 ANEST IWATA Racing with Arnage | YH | | 91 | 2:34'10.943 | 2Laps | 0.913 |
| 15 | 27 | 岩澤 優吾 伊東 黎明 | Yogibo NSX GT3 Honda NSX GT3 Yogibo Racing | YH | 24 | 91 | 2:34'22.878 | 2Laps | 11.935 |
| 16 | 244 | 佐藤 公哉 三宅 淳詞 | HACHI-ICHI GR Supra GT TOYOTA GR Supra Max Racing | YH | 33 | 91 | 2:34'50.115 | 2Laps | 27.237 |
| 17 | 11 | 富田 竜一郎 石川 京侍 塩津 佑介 | GAINER TANAX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER | DL | | 91 | 2:34'58.626 | 2Laps | 8.511 |
| 18 | 30 | 永井 宏明 織戸 学 小河 諒 | apr GR86 GT TOYOTA GR86 apr | YH | | 90 | 2:33'46.888 | 3Laps | 1Lap |
| 19 | 360 | 青木 孝行 田中 篤 大滝 拓也 | RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS | YH | | 90 | 2:34'33.864 | 3Laps | 46.976 |
| 20 | 48 | 井田 太陽 甲野 将哉 眞田 拓海 | 植毛ケーズフロンティアGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 NILZZ Racing | YH | | 90 | 2:34'39.928 | 3Laps | 6.064 |
| 21 | 22 | 和田 久 城内 政樹 加納 政樹 | アールキューズAMG GT3 Mercedes AMG GT3 R'Qs MOTOR SPORTS | YH | | 89 | 2:34'32.960 | 4Laps | 1Lap |
| 22 | 5 | 冨林 勇佑 松井 孝允 | マッハ車検エアバスターMC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH | YH | | 87 | 2:35'12.343 | 6Laps | 2Laps |
| 23 | 60 | 吉本 大樹 河野 駿佑 | Syntium LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa | DL | 9 | 74 | 2:33'50.936 | 19Laps | 13Laps |
| ---- 以上規定周回数(70% - 65Laps)完走 ---- |
| - | 18 | 小林 崇志 小出 峻 | UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE | YH | 60 | 46 | 1:23'33.636 | 47Laps | 28Laps |
| - | 4 | 谷口 信輝 片岡 龍也 | グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO | YH | 6 | 42 | 1:10'43.014 | 51Laps | 4Laps |
| - | 87 | 松浦 孝亮 坂口 夏月 | Bamboo AirwaysランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC | YH | 12 | 9 | 15'44.368 | 84Laps | 33Laps |
- Fastest Lap: CarNo. 88 元嶋佑弥(JLOCランボルギーニGT3) 1'37.190 (4/92) 169.017 km/h

スーパーGTを運営するGTアソシエイション(GTA)は5月4日、シリーズ第2戦の行われている富士スピードウェイで定例会見を開催した。
会見の中で坂東正明代表はコロナ禍の始まった2020シーズンを振り返り、春の公式テストが急遽中止になったこと、開幕4戦を無観客で開催したことなどを経験する中で、実際にファンをサーキットに迎え入れる中でレースを開催することの大切さを痛感したと語った。
それに対し、数々の制限が緩和され、あらゆるスポーツ大会が盛況となっている今シーズンは、スーパーGTにおいても第1戦、第2戦と観客が戻ってきており、特にこの第2戦においては前売り券の完売という状況になっているという。富士スピードウェイによれば最寄駅から運行されるシャトルバスを利用するファンに対してのみ当日券を用意するとのこと。これは路上駐車による周辺地域への影響を考慮しての措置だ。

実際、場内は公式予選日からコース脇をファンの持ち込んだテントが埋め尽くす状況となっており、多くのファンがゴールデンウィークの二日間を思い思いのスタイルで楽しみながら過ごしている。
こうした状況を踏まえ、坂東代表は「モータースポーツはこんなに元気だよ」ということをこれからも発信していきたいとしている。また、駐車場の拡充など、さらなる改善にも取り組む考えを明らかにした。
注目の第2戦決勝は午後1時30分より100周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI