全日本GT選手権シリーズ(JGTC) 第8戦 「SUZUKA GT 300km」 決勝 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■開催月日:2003年11月16日 ■開催場所:鈴鹿サーキット(三重県) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■#12「カルソニックスカイライン」今季2勝目で最終戦を締めくくる。 3位の#23「ザナヴィ ニスモGT-R」の本山/クルム組が逆転チャンピオン。 ニスモはチームチャンピオンも獲得! JGTC最終戦、鈴鹿の決勝レースが11月16日午後2時にスタートした。 レースを制したのはブノワ・トレルイエ/井出有治の#12「カルソニックスカイライ ン」。そして#23「ザナヴィ ニスモGT-R」の本山哲/ミハエル・クルム組は逆転ド ライバーズチャンピオンを獲得した。 さらに4位入賞した影山正美/リチャード・ライアン組の#22「モチュールピットワー クGT-R」の貢献もあり、ニスモがGT500のチームチャンピオンを獲得。GT300でも#3 「ハセミスポーツ・エンドレスZ」の木下みつひろ/柳田真孝組がチャンピオンを決 めており、この日鈴鹿サーキットは「日産」の二文字に埋め尽くされた。 ローリングラップののちスタートした決勝レース、#22 GT-Rの影山が最大のライバ ルである#1スープラの前に入り、6位で第1コーナーに入っていった。3位からスター トした#23 GT-Rの本山は2位の#38スープラの後ろにピタリとつけて、オーバーテイ クのチャンスをうかがうポジションを取った。本山は4周目のシケインで#38スープ ラを捕え、さらにトップの#25スープラが10周目にコースアウトした時、早くもレー スリーダーとなった。その後は2位の#18 NSXとの差を広げるべく攻めの走りを展開。 22周目にピットインし、クルムに交代するまでトップを快走し、グランドスタンド の日産応援団ブロックを沸きあがらせた。 #12 GT-Rのトレルイエは5周目に#38スープラを抜いて4位に。そして24周目にピッ トインし井出にバトンタッチ、他のGT500勢が給油を終えた29周目にはトップに躍 り出た。しかし、長い周回を受け持ったため終盤にはタイヤグリップを失い、#18 NSXの道上龍に迫られてしまう。 49周目にはいったん#18 NSXに先行を許すがすぐに首位を取り戻し、そのままトッ プでフィニッシュラインをクロスした。 #23 GT-Rは、3位でレース中盤を周回し、この時点でチャンピオンの条件である2位 を目指し、#18 NSXを追った。しかし、ライバル#1スープラが42周目のシケインで オーバーランし、順位を落としてチャンピオン争いから脱落すると安定したラップ タイムでゴールを目指し、3位でチェッカーフラッグを受けた。#1が7位でレースを 終えたため、チャンピオンシップポイントで単独首位となり、念願の逆転ドライバー ズチャンピオンを手中に収めた。 序盤に#1スープラの上位進出を拒んだ#22GT-Rの影山は、かたくなにポジションを 守り続け21周目に5位でピッイン。レースに戻ったライアンはクルムの#23 GT-Rの 後ろに入り、4位で受持ち周回をクリア。 4位完走を果たした。 ■決勝暫定結果 RACE RESULTS - PROVISIONAL Pos. Car Name No. Driver Laps 1 カルソニックスカイライン #12 ブノワ・トレルイエ / 井出有治 1:46'45"159 2 TAKATA童夢NSX #18 道上 龍 / セバスチャン・フィリップ -13"833 3 ザナヴィ ニスモ GT-R #23 本山 哲 / ミハエル・クルム -24"503 4 モチュールピットワーク GT-R #22 影山正美/リチャード・ライアン -24"620 5 RAYBRIG NSX #100 加藤寛規 / 光貞秀俊 -35"086 6 ARTA NSX #8 土屋圭市 / 金石勝智 -46"862 7 エッソウルトラフロー スープラ #1 脇阪寿一 / 飯田 章 -50"872 8 WOODONE トムススープラ #36 土屋武士 / エリック・コマス -51"368 9 デンソーサードスープラGT #1 ドミニク・シュワガー / 織戸 学 -1'04"003 10 プロジェクトμエスペリアスープラ #35 服部尚貴 / 脇阪薫一 -1'04"439 ◆ニスモモータースポーツの詳細は「NISMO official web site」をご覧下さい。