TCRジャパンシリーズ第2戦レース4は5日、鈴鹿サーキットで決勝を行い、チェジョンウォン(KMSA MOTORSPORT N)がポールトゥウインで優勝した。
決勝は午後4時10分にフォーメーションラップが始まったが、ラップ中にキムソンヒョン(KMSA MOTORSPORT N)がスプーンでスピン。再び走り始めたが、グリッドへの到着が遅れたため、もう1周のエキストラフォーメーションラップが行われた。
レースは予選順位どおりに始まる。オープニングラップでは速くもポールポジションのチェジョンウォン(KMSA MOTORSPORT N)が抜け出す。2位のHIROBON(バースレーシングプロジェクト【BRP】)と3位の加藤正将(KMSA MOTORSPORT N)は接近戦だ。少し遅れて4位に梅本淳一(J'S RACING CIVIC TCR FL5)がつける。
2周目には加藤がシケインでアウトからHIROBONに並びかけ、立ち上がりで前に出て2位に浮上。トップのチェとは1秒8差だが、ここから加藤がチェとの間合いを徐々に詰め始める。
トップのチェと2位の加藤の差は、3周目に1秒6、4周目に1秒1、6周目に0秒6とし、背後まで接近。
しかしチェは余裕もあり、7周目には加藤との差を1秒2と広げた。ここからは加藤との差をコントロールし、接近を許さない。
2周目に加藤にパスされて3位に落ちたHIROBONだったが、予選で作ってしまったタイヤのフラットスポットが悪化。徐々にブレーキが厳しくなる。このためHIROBONは梅本の接近を許し、4周目からテールトゥーノーズとなった。
梅本の猛攻を耐えていたHIROBONだったが、9周目の逆バンクで梅本に並びかけられると、ついにニッポーコーナーで梅本がHIROBONを捉えて3位に浮上した。HIROBONのタイヤはさらに悪化し、ヘアピンでマシンが止まらずコースアウトすると、この周、ピットに入ってレースを終えた。
レースは規定の時間により10周でチェッカー。優勝はチェで3連勝。2位に加藤、3位に梅本が入った。
レース5は明日午前8時より予選が、午後1時より決勝が23分+1周で行われる。

Photo: Atsushi BESSHO