筑波・富士S-FJ選手権

第5戦筑波公式予選 ランキング首位奪回に向けて小村明生がポールポジション獲得

ポールポジションは小村明生(FガレージENABLING)

 2023年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第5戦公式予選が7月30日(日)に筑波サーキットで開催され、小村明生(Fガレージ ENABLING)が2番手の武者利仁(ZAP RACorse ED)に0.133秒の差でポールポジションを獲得した。

 前戦富士での第4戦から一か月半ぶりに舞台を筑波に戻して開催される本大会、シリーズ戦を戦う選手に加えてスポット参戦の2名を加えて10台がエントリー。しかしランキング9位につける角間光起(ELIVレーシング10VED)が不出走、9台でレースが行われることとなった。

 午前9時00分、前戦優勝の武者を先頭に9台全車がスリックタイヤでコースイン、20分間の予選が開始される。連日猛暑が報じられる北関東地方だが、今日もご多分に漏れず気温はすでに33度、路面温度47度という厳しいコンディションだ。

 各車ウオームアップを終えてまずは残り16分、武者が59秒023でトップタイム、2番手に59秒107で中澤凌(ZAP FOCS 10VED)がつける。中澤は前週のもてぎ/SUGOシリーズ戦でキャリア初優勝を飾って現在好調の波に乗っている。3番手59秒159で小村。小村は前戦富士ラウンドをスキップしたが、そこまでの3戦すべて優勝を飾っている。コースイン直後にストレートでスピンを喫して驚かせたが、その後は問題なく走ってこのポジションにつけている。

 残り15分、武者が59秒を切って58秒956。中澤も59秒063と自己ベストを更新するが直後にコントロールラインを通過した小村が58秒993で2番手に浮上。中澤3番手にダウン。4番手には59秒222の小田部憲幸(いえらいふZAP 10VED)。

 残り13分、小村がトップタイム、58秒735で首位に立つ。武者も58秒936と自己ベストを更新するも0.201秒及ばない。中澤3番手変わらず4番手に59秒178で内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)が浮上し、小田部は59秒219で5番手。6番手はマスターズクラス唯一の出場の秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)の59秒318。

 残り9分、内藤は59秒169と自己ベストを更新するも4番手変わらず、武者も58秒868までタイムを詰めるが小村に0.133秒差で2番手。この辺りで小村、内藤、小田部、村田将輝(湘工冷熱ZAPSPEED ED)が相次いでピットイン、タイヤの内圧を調整したりクールダウンさせたりしている。走行を続けるマシンもあまりに高い気温にタイヤが限界なのかタイムアップする者はほとんど現れない。

 そんな中で気を吐いていたのが中澤で、残り7分から3周連続で自己ベストを更新、59秒020→59秒015→59秒013と、じわじわタイムを削り取るが、武者を上回ることはできず3番手にとどまっている。残り2分、秋山が59秒147を出して4番手へポジションアップするも直後に小田部が59秒104を出してセカンドロウを奪い返す。

 20分が経過してチェッカードフラッグが降られる。ポジションを入れ替える選手は現れず、小村が6周目に出した58秒735でポールポジションを獲得、武者も11周目にマークした58秒868で2番手、チャンピオンシップで首位を競い合う両名がフロントロウに並んだ。以下3番手中澤、4番手小田部がセカンドロウ、5番手マスターズクラスの秋山、6番手内藤という上位6台となった。ここまでが0.434秒以内だ。

 決勝は午後1時35分コースイン予定。ここまでの直接対決で3戦ともに小村の後塵を拝している武者が今度こそ小村を仕留めるか、それとも誰かがストップ・ザ・小村を果たすか。灼熱の筑波サーキットで過酷なレースがスタートを迎える。

予選2位は武者利仁(ZAP RA Corse ED)

予選3位は中澤凌(ZAP FOCS 10V ED)

予選4位は小田部憲幸(いえらいふZAP 10V ED)

予選5位、マスタークラスポールポジションは秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)

予選6位は内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE


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