もてぎ・菅生S-FJ選手権

SFJ:第4戦もてぎ 神が4戦連続ポールトゥウィン! 最終戦を待たずしてル・ボーセがシリーズ1-2を決める! (Le Beausset)

  ル・ボーセモータースポーツは原点でもあるカテゴリー、スーパーFJもてぎシリーズに、17歳の神晴也と、2年目で19歳の上田裕也を擁して挑み、その第4戦が9月9日(日)に開催された。

 前回から3か月のインターバルがある今大会は、これまでの3戦全てポールトゥウィンを飾っている神のシリーズチャンピオン決定が懸った大会でもある。ランキング2位の上田も神に迫る速さを見せ、鈴鹿シリーズに出場しているドライバーのエントリーもあり、二人がどのようなバトルを見せるかが期待された。

予選 9月9日(日)天候/曇り コース状況/ドライ

 このレースウィークは木曜日から走行を開始。連日どんよりと雲が広がり、雨がちらつくこともあったが、走る頃には路面も乾き全セッションドライタイヤでの走行となった。各々、課題としていることを意識しながら走行を重ね、予選を迎えた。

 日曜日の9時から行われた予選は、変わらず雲が広がる天候で、気温24度、路面はドライ。20分間の計測開始と同時にコースインすると、他のライバルが2分6~8秒台のところ、3周目には神、上田ともに5秒台に入れ、アタックを開始していく。

 神はその翌周には4秒745の圧倒的なタイムを記録し、早々にピットに戻ってくるが、まだ上がり幅があるため更なる短縮を目指し再コースイン。上田も前車に詰まったため、上手く間隔をあけながら燃料が軽くなってきた後半で再度アタック。7周目には5秒034にまで短縮を果たし、これがベストタイムとなった。

 再コースインした神は、集中を高めながら、時間的にラストアタックとなる周でセクター1~3までを全体ベストで刻んでいく。そして、最終コーナーを立ち上がり、コントロールラインを通過すると、4秒646を記録。堂々の4戦連続ポールポジション獲得となり、上田もそれに続き2番手で決勝に臨むこととなった。

決勝 9月9日(日)天候/晴れ コース状況/ドライ

 スタート進行直前に、大粒の雨が一瞬降ったものの、その後は回復しドライコンディションのままで決勝となった。スタートを決めた神は、ポジションキープのまま1コーナーに進入していくが、一方の上田は、ミスこそしていないものの、後続の勢いがよく、5番手で1周目を終える。

 そこからの上田は挽回すべくペースを上げ、2周目にはまず1台を攻略し4番手となり、5周目の90度コーナーで3番手に。2番手も届く位置にいたことから、粘り強く前について行き、9周目のS字で射程圏内にとらえる。その後、ファイナルラップの1コーナーで前に出るものの、タイヤも辛くなってきたことから、続く2コーナーでリヤが出てしまい、3コーナーで抜き返される。諦めることなく、5コーナーで再度並びながら進入していくが、立ち上がりで膨らんでしまったことから、スピードが伸びず4番手でレースを終えた。

 スタートから安定していた神は、毎周1秒ほどのギャップを築きながら周回を重ねる。4周目にはファステストラップを出すが、6周目にはさらに更新し、5秒375を記録。後続のラップタイムは6秒台がほとんどの中、すべての周を5秒台で走り切り、最終的には2番手と9秒の差を築き上げ、ポールトゥウィンで4連勝を果たした。

 今回のレースで、神は最終戦を待たずして、シリーズチャンピオンを獲得。上田もシリーズ2位となり、ル・ボーセがシリーズの1-2を独占した。12月には日本一決定戦がもてぎで開催されるため、そこでの頂点を目指し、更なる成長が期待される。

チーム監督 坪松唯夫(Tadao Tsubomatsu)COMMENT
 今回は鈴鹿や岡山のランキング上位者が参戦することで二人には大きな刺激になると考えていた。結果的に神が皆を圧倒しシリーズを取ることが出来たが、チームメイトの上田がもっとプレッシャーを掛けて欲しかったと言うのが本音だろうか。それでも最終戦を待たずしてシリーズランキング1位と2位を取れたことはチーム全体のパフォーマンスが高く、ドライバーを支えるメカニックが良い仕事をしてくれたことに尽きる。
Driver 神晴也(Seiya Jin)COMMENT
 予選で、タイヤのピークが来る前にピットインしてしまったのが判断ミスでした。タイムが出た後も走り続けて、本当にこれ以上出ないか確認しないといけなかったです。レースは、スタートも決まって、後半にタイヤが厳しくなってもタイムを落とさずに走ることを意識して走りました。今回、チャンピオンを獲ることができましたが、日本一で勝つことが目標なので、そこに向けて頑張ります。
Driver 上田裕也(Yuya Ueda)COMMENT
 今回、土曜日の最後の練習走行で、コーナーの曲がり方を変えてみたのですが、もっと早くからトライしていたら予選も更にタイムアップできたと思います。今後の練習の時は、そこを更に練習していきたいです。レースでは、以前ほどスタートのミスはなくなりましたが、もっといけるようにならないといけないと思っているのと、バトルで、相手へのプレッシャーのかけ方がまだ弱いので、そういったところの経験を積んでいきたいと思います。
Le Beausset Motorsports


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