SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿決勝 #16山本が2年ぶりのポール・トゥ・ウィンを達成。ルーキー#15福住はリタイヤに終わる

全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦「鈴鹿2&4レース」の決勝が4月22日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#16山本尚貴(TEAM MUGEN SF14)が2016年開幕戦以来のポール・トゥ・ウィンを達成した。2位は予選14位から見事な追い上げを見せた#19関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)、3位には#5野尻智紀(DOCOMO DANDELION M5S SF14)が続いた。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:34,000人)

51周の決勝レースがスタートした

序盤2位を走った福住仁嶺(TEAM MUGEN SF14)はトラブルでリタイア

優勝は山本尚貴(TEAM MUGEN SF14)

決勝2位は関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)

決勝3位は野尻智紀(DOCOMO DANDELION M5S SF14)

トップでゴールする山本尚貴(TEAM MUGEN SF14)

優勝した山本尚貴(TEAM MUGEN)

表彰式: 優勝した山本尚貴(TEAM MUGEN)

表彰式: 優勝・山本尚貴、2位・関口雄飛、3位・野尻智紀

第1戦決勝は恒例の末松則子鈴鹿市長のスタートコマンドを合図に午後1時50分にフォーメーションラップを開始。今季最長の300km、51周の戦いの幕が切って落とされた。

スタートでトップに立ったのはポールの#16山本。予選2位の#15福住仁嶺(TEAM MUGEN SF14)がそのまま2番手、スタートで失速した#5野尻をかわした#65伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING SF14)が3番手で続く。

その後方からは2ピット作戦を選択した予選5位の#17塚越広大(REAL SF14)が猛然と追い上げてきた。#17塚越は1周目のシケインで3位の#65伊沢を、3周目の1コーナーで2位の#15福住を抜き去って一気に#16山本の背後に迫る。

#17塚越は6周目のシケイン、7周目の1コーナーと、オーバーテイクボタンを駆使して#16山本に襲いかかったが、#16山本は冷静にこれを退けた。結局#17塚越は19周目に最初のピットストップを行い#37ジェームス・ロシター(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)の後ろ、10位でコースに復帰した。

#16山本はミディアムタイヤで32周を走行してピットイン、この間に一旦は#17塚越の先行を許したものの、34周目に#17塚越が2度目のピット作業を行ったことで再びトップに返り咲く。

これでトップは安泰かに思われた#16山本だったが、この時#17塚越に追いつこうとペースを上げたこと、その後も2位に浮上した#4山下健太(ORIENTALBIO KONDO SF14)を引き離そうと同様のプッシュをしたことなどからソフトタイヤを消耗させてしまい、終盤は1分45秒台までペースを落とさざるを得なくなってしまう。#4山下は#17塚越と同じく2ストップ作戦を選択していたため、その後37周目にピットイン。#16山本の懸念は杞憂に終わった。

この#16山本に追いついてきたのがなんと予選14位からスタートした#19関口だった。

スタートでソフトタイヤを選択した#19関口は序盤からハイペースで周回を重ねつつピットインを24周目まで引き伸ばしたことで大幅なジャンプアップを果たしていた。25周目のヘアピンではチームメイトの#20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)と接触する危ない場面があったものの、その後もペースを緩めることなく1分43秒台のラップタイムを連発して徐々にトップとの差を削り取っていく。このため一時は11秒以上あった#16山本のリードは48周終了時点では4.2秒に。ファイナルラップでは2.6秒までその差は縮まったが、追撃もそこまで。#16山本がなんとか51周を逃げ切って自身通算4勝目をものにした。

3位は#5野尻。スタートで失速して一時は6位まで後退したものの、その後はトップ集団と遜色ないペースで周回を重ねて順位を挽回してみせた。

2ストップ作戦を敢行した#17塚越は結局6位、#4山下は9位でレースを終えている。

なお、予選2位からスタートし、レース前半は#16山本に次ぐ2位を走行していた#15福住は31周目にピットストップを行ったのち、突然シフトチェンジができなくなるトラブルに見舞われて惜しくもリタイヤとなった。

次戦の舞台は九州のオートポリス。5月13日決勝だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum


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