全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦「鈴鹿2&4レース」のフリー走行1回目が4月21日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#5野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1'38.227でトップタイムを記録。2番手に#16山本尚貴(TEAM MUGEN)、3番手には#17塚越広大(REAL RACING)とホンダエンジン勢が上位を占めた。
現行車両SF14での最後のシーズン、2018年開幕戦は三重県の鈴鹿サーキットにて例年同様二輪の全日本ロードレース選手権JSB1000クラスとの併催で行われる。そのJSB1000の公式予選で赤旗中断などがあった影響でフリー走行1回目は当初の予定より10分遅い午前10時25分より60分間で行われた。当日の天候は晴れ。汗ばむ陽気の中での走行となった。
また今シーズンはシリーズ全戦でミディアム、ソフトの2種類のスペックのタイヤが横浜ゴムより供給されることになっており、それをどう使い分けるかも新たな見どころとなっているが、このフリー走行の序盤は全車がミディアムで走行を始め、#16山本尚貴(TEAM MUGEN)が1'39.827でトップに立ち、今季からスーパーフォーミュラに復帰した#20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が1'40.192で2番手につけた。
ところが開始14分で#37ジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)がデグナーカーブの二つ目で飛び出し、そのまま真っ直ぐタイヤバリアに突っ込んだため、赤旗中断となってしまう。さらにその約10分後に今度は#16山本が同じデグナーでスピンアウトしたため、二度目の赤旗が提示され、再びセッションは中断となった。
幸い2台とも大きなダメージはなかったため、10時56分に再開されてからも#37ロシターと#16山本は走行を続けることができ、ロシターはソフトタイヤに履き替えて10番手タイムをマーク、山本はなんとミディアムタイヤで1'38.371を叩き出し、2番手で走行を終えた。
トップタイムを記録したのは今シーズンからカーナンバーを#5に改めた野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。セッション終盤にソフトタイヤを履いて1'38.227を記録した。
なお注目のルーキー勢は昨年までヨーロッパでGP2、F2に参戦してきた#6松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING )が5番手。昨年GP3で活躍し、今年はF2とスーパーフォーミュラの両方にデビューした#15福住仁嶺(TEAM MUGEN)が7番手。そして今季念願のステップアップを果たした#50千代勝正(B-MAX Racing Team)は16番手で最初のセッションを終えた。
全日本スーパーフォーミュラ選手権はこのあと午後3時45分よりノックアウト方式で公式予選を行う。
Photo: Motorsports Forum