全日本F3選手権第5戦は7日、富士スピードウェイで決勝を行い、15周・23分52秒734で坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が優勝した。坪井は開幕から5連勝。
午前中の予選中から降り出した雨も上がり、午後にはスピードウェイ上空も明るくなってきた。午後1時30分、全15台が参加してフォーメーションラップが始まった。
ポールポジションの坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)は無難なスタートを決めトップで1コーナーへ向かうが、予選2位の金丸悠(B-MAX RACING F3)はストールして後続に飲まれる。同3位の大湯都史樹(TODA FIGHTEX)はアウトから、同4位の阪口晴南(TODA FIGHTEX)はインから坪井に並びかけるが、大湯はコースアウトして続く100R侵入で同5位の宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317)の先行を許すこととなった。坪井はトップを守り、2位には阪口が続く。大湯はダンロップコーナーで宮田をアウトからパスして3位を奪い返すと、さらに宮田は後ろに付けていた笹原右京(THREEBOND)にもかわされ5位に落ちた。勢いに乗る4位の笹原は最終コーナーで大湯もかわして3位までポジションを上げる。
この間、トップに立った坪井は盤石。徐々に2位以下を離し、5周目には3秒1、10周目には4秒1、その後も後続の争いを尻目に2位以下を7秒3離して、ぶっちぎりで開幕から5連勝を飾ることとなった。
オープニングラップを3位で戻ってきた笹原は一時は大湯の先行を許し4位に落ちるも、3周目の1コーナーで大湯をかわして3位に上がると2秒以上あった2位阪口との差を徐々に縮め始める。
笹原は5周目にはこのレースのファステストラップとなる1分35秒105を叩き出すと、6周目にはその差を1秒弱まで縮める。中盤にはダンロップコーナーで阪口を追い詰め背後に付けると、マシンを左右に振りながら阪口をけん制。しかし阪口も譲らず、激しい追い上げでタイヤを消耗させた笹原はここからは決め手がなく、結局、2位阪口、3位笹原の順でゴールを迎えることとなった。
4位には大湯が続き、5位には宮田が入ったが走路外追い越しでペナルティーを科され8位に後退。かわって5位には金丸が繰り上がり、6位は激しいバトルのすえ、根本悠生(Albirex-RT)、片山義章(YTB F318)をパスしてきた河野駿佑(HubAuto F318)が入った。
Nクラスは1台参加で総合で12位に入ったジェイク・パーソンズ(NRA312)が優勝した。
第6戦決勝は明日8日午前10時15分より21周で争われる。
Text: Yoshinori OHNISHIPhto: Motorsports Forum
Hiroyuki MINAMI