Formula Nippon

FN:第1戦富士決勝 ローニ-・クインタレリが5位入賞 (INGING)

INGING MOTOR SPORTS レースレポート
2007年全日本選手権フォーミュラニッポン第1戦決勝
4月1日 富士スピードウェイ

 強い雨と雷が夜半まで続いたが、一夜明けた日曜日は6月の陽気の青空。朝一番のウォームアップの時点で既に気温16度を超えている。但し、ウェット宣言がでる程に路面は濡れており、走行が進んでも中々乾かない。その中で、タイヤ交換・給油の練習を含めてプログラムをこなし、セッティングを煮詰めていく。しかし、路面は最後まで乾かなかったため、レース・シミュレーションを完全に行うことは叶わなかった。

 この後、ドライバー全員の記念撮影など、開幕戦ならではのプログラムをこなした後、いよいよ、今シーズン初めてのスタート進行が始まった。前日の予選結果から、ロニーが8番グリッドから、ナオキが18番グリッドからのスタートだ。二人ともリラックスした様子で、ゲストの写真撮影などに応じながら、スタートの時間を待つ。

 定刻午後2時半、フォーミュラニッポン開幕戦の火ぶたが切って落とされた。数台のクルマがエンジンストールのため、スタートが出来なかったが、IMSの2台はその中には居ない。しかし、オープニングラップのAコーナーで、ロニーはブレーキングをミス、順位を20位にまで落としてしまった。一方、ナオキは、他車の脱落もあって、14位まで順位を上げた。9周目には、ロニーは14位まで順位を回復し、12位を走るナオキの後ろに迫った。

 23周目には、10位を走るナオキの後ろにロニーが付き、25周目にはロニーが先行して、9位ロニー、10位ナオキのランデブー走行となった。これはその後も続き、28周目には各々8位9位となり、この後の展開を期待できる状況となった。30周目、ロニーはこれまでの自己ベストを出し、ナオキに2秒以上の差をつけ始める。32周目にナオキ、ピットイン。ピットストップ練習の成果か、約12秒で給油、タイヤ交換を終わらせて再スタート。ここまで、ナオキはタイヤのバイブレーションに苦しみ、ペースを上げることができなかったが、タイヤを交換してこれは解消した。しかし、ポジションは14位に下がった。その一方で、他にもピットに入るクルマが多く、ロニーは7位に上がった。

 34周目、ナオキはこのレースの自己ベストとなる1分30秒227を出すが、順位は変わらず。その間に、ロニーは35周目6位、36周目5位、37周目4位と順調にポジションを上げていく。39周目にはナオキも13位、42周目には12位になった。ロニーは給油間近で軽くなったせいか、トップ差も徐々に縮めていく。42周目、ようやくピットストップをしたロニーは、11秒で再スタート。ピットクルーも大活躍だ。

 7位でコースに復帰したロニーは、49周目にこのレースの自己ベストである1分29秒131を記録し、その後も1分29秒台から外すことなく、最後までこのペースを維持して、59周目6位に順位を上げ、フィニッシュを迎えた。ナオキは、1分30秒台のペースで走り続け、56周目に順位を11位に上げて、フィニッシュとなった。

 新体制での初めてのレース。ドライバー、スタッフが一丸となって戦ったこと、ロニーの見事な追い上げなど、評価すべき点もあるが、まだまだ煮詰めなくてはいけないことも多い。この努力が実った時、IMSのドライバーたちは表彰台に立つだろう。今シーズン中に、是非それを実現したいものである。

OQ5T1816 OQ5T1766

  • 33号車 ロニー クインタレリ 6位 トップ差41秒033
  • 34号車 横溝 直輝 11位 トップ差1分20秒339

 皆様の応援、有難うございました。今後とも、IMSへの応援をどうぞ、宜しくお願いいたします。

 PS:その後,3位入賞者が失格となったため,IMSの二人のドライバーは順位を5位、10位と、一つずつ上げることとなった。

Text: INGING MOTORSPORTS / Photo: Motorsports Forum



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