十勝毎日新聞などによると、十勝インターナショナルスピードウェイは10日までに、自己破産の申し立てを行う決定をし、11日の取締役会で承認される見込みとなったようだ。
同スピードウェイは、1993年5月に営業を開始。毎年7月のスーパー耐久シリーズで日本で唯一の24時間レースが開催されることで有名だが、かつては全日本F3000やフォーミュラニッポン、全日本GT選手権の公式戦が行われたこともあった。
オープン以来、慢性的な赤字経営だった模様で、北海道経済の冷え込みに加え、昨年来の世界同時不況による景気の後退が追い打ちをかけたようだ。民事再生法や会社更生法ではなく自己破産を選択せざるを得なかったのは、たとえ、債権の切り捨てが行われても継続的に採算が取れる体質に改善できないという経営陣の判断だと思われる。
もし、自己破産の申し立てが行われれば、今後、破産管財人によりスピードウェイの資産は売却され債権者への配当に充てられることになる。すでにカレンダーが発表されている7月開催のスーパー耐久、第16回十勝24時間レースの開催も微妙となってきた。
【3/12追記】
自己破産の申し立てを行っているのは十勝インターナショナルスピードウェイを所有する十勝モーターパーク株式会社で、運営はインターランド株式会社が行っているそうです。十勝モーターパーク側の破産管財人と債権者の意向にもよりますが、インターランド側との協議により十勝スピードウェイの存続も可能であり、関係者も今シーズンのレース運営を前提に動いているとのことです。
Text: Yoshinori OHNISHI