全日本GT選手権

JGTC第2戦富士/HONDAレースレポート


(C)Honda

 Mobil 1 NSX(松田/小暮組)6位、RAYBRIG NSX(加藤/光貞組)7位

■決勝日時 :5月4日(日)
■天候 :晴れ
■気温 :22℃
■コース :ドライ
■観客数 :6万6000人

 5月4日(日)、富士スピードウェイ(静岡県)において2003年全日本GT選手権
(JGTC)第2戦「ALL JAPAN GT FUJI-500」の決勝レース(114周=501.6km)が開
催された。

 3日(土)に行われたGT500クラス公式予選は快晴、気温25~26℃、路面温度37~
41℃というコンディションとなり、Honda NSX-GT勢は伊藤大輔/T.コロネル 組(G'ZOX
無限NSX)が1分24秒896を記録し予選11番手ポジションを獲得。道上 龍/S.フィリッ
プ 組(TAKATA童夢NSX)が予選12番手、松田次生/小暮卓史 組(Mobil 1 NSX)は13
番手、加藤寛規/光貞秀俊 組(RAYBRIG NSX)は14番手、土屋圭市/金石年弘 組(ARTA
NSX)は16番手からの決勝スタートとなった。

 GT500クラスの決勝レースは薄曇り、気温26℃、路面温度36℃のコンディションの
もと13時54分にローリングスタートが切られた。オープニングラップは松田次生選手
(Mobil 1 NSX)が11位、道上 龍選手(TAKATA童夢NSX)が12位、伊藤大輔選手(G'ZOX
無限NSX)が13位、加藤寛規選手(RAYBRIG NSX)が14位、土屋圭市選手(ARTA NSX)
が16位で通過。今シーズン、新レギュレーションの中、苦しい戦いを強いられている
Honda NSX-GT勢は、粘り強い走りでポジションアップをねらう。

 26周目、9位までポジションアップしていた道上選手が1コーナーのブレーキング
でZENTトムススープラとプロジェックトμアスペリア スープラの2台を一挙に抜き
去り7位に浮上。伊藤選手は、早めにピットインを行ないT.コロネル選手へドライバー
交代をする。

 ほぼ、全車が1回目のピットインを終えた時点で、道上選手(TAKATA童夢NSX)が
7位、小暮卓史選手(Mobil 1 NSX)が8位、T.コロネル選手(G'ZOX無限NSX)が11
位、光貞秀俊選手(RAYBRIG NSX)が12位、引き続き2回目の走行を行なっている土
屋圭市選手(ARTA NSX)が13位を走行する。

 57周目、12位にポジションアップをしていた土屋選手が100Rコーナーで電気系のト
ラブルのためスローダウン。そのままマシンをストップし、無念のリタイアとなる。
さらに、60周目の最終コーナー立ち上がりでタイヤの消耗に苦しんでいた7位走行の
道上選手がスピン、そこへ直後を走行していたT.コロネル選手が接触し2台ともコー
スアウトを喫する。2台とも復帰を試みるもののリタイアとなる。

 残る2台のNSX-GTは堅実な走行を続け、2回目のピットインを終えてレース終盤へ
突入する。91周目に4位を走行していたauセルモスープラの黒旗失格により、光貞選
手が6位、松田選手が7位に浮上。94周目には松田選手が光貞選手をパスして6位に
浮上する。

 そして、114周、約2時間52分の長丁場を走りきった松田選手と光貞選手は、総合
6位、7位でチェッカーフラッグを受けた。この結果、ドライバーズランキングにお
いて松田次生/小暮卓史 組(Mobil 1 NSX)が5位、道上 龍/S.フィリップ 組(TAK
ATA童夢NSX)が7位、伊藤大輔/T.コロネル 組(G'ZOX無限NSX)が8位、加藤寛規/
光貞秀俊 組(RAYBRIG NSX)が11位となった。

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●永長 真(Shin Nagaosa)NSX-GTプロジェクト・プロジェクトリーダー「このサー
  キットの特性に合わせてストレート重視のセッティングを行なった結果、スピード
  はライバル達と遜色ないところまで伸びました。しかし、クルマのバランスを取る
  のに苦労してタイヤに大きな負担を掛けてしまったようです。次戦のSUGOはテクニ
  カルサーキットでもあり、コーナリングに強いマシンの特性を活かしながら、ドラ
  イバー、チームの総合力で頑張りたいと思います。」

■6位 #64 Mobil 1 NSX
●松田 次生(Tsugio Matsuda)選手
「今日のようなレース展開でポイントを獲得できたことに満足しています。クルマは
  進化していますが更に改善しなければならないと思います。次戦のSUGOはNSX-GTの
  得意なテクニカルコースなので今までの戦いをしっかりと分析して表彰台をねらっ
  ていきます。」

●小暮 卓史(Takashi Kogure)選手
「今日はなかなかクルマのペースが上がらず苦労しましたが、チームからはタイヤを
  温存する走りをするよう指示がでていましたのでその通り走りました。次のSUGOで
  もベストを尽くし最良の結果を求めていきたいと思います。」

■7位 #100 RAYBRIG NSX
●加藤 寛規(Hiroki Kato)選手
「レース序盤は上位のクルマについていくのに必死でした。ただ、チームの作戦通り
  に離されずに走ることができたと思います。クルマ自体は進化しているのですが、
  もう少しセッティングを煮詰めたい部分もあります。SUGOは合同テストのタイムも
  良かったのでしっかりと戦略を練ってベストを尽くします。」

●光貞 秀俊(Hidetosi Mitsusada)選手
「今回のレースではいかに同じラップを平均して走ることができるかを念頭にクルマ
  をコントロールしました。その結果いいペースをキープすることができたので満足
  しています。クルマも気になっていたオーバーステア気味になるところも、チーム
  が解決してくれて、良い状態で決勝に臨むことができました。SUGOは表彰台をねら
  います。」



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