☆☆ SKILL SPEED ☆☆ ☆☆☆ F3 REPORT ☆☆☆ ****全日本F3選手権第1戦**** 公式予選 場所:鈴鹿サーキット 日時:3月29日 路面:ウエット 伊藤大輔 予選タイム:2分27秒578 ポジション:20番手 3月29日、土曜日。全日本F3選手権第1戦の公式予選が行われた。今年から、公 式予選は午後に1回だけとなり、これまで午前中に行われていた1回目の予選は フリー走行となった。公式予選から決勝までの使用タイヤは、6本(スリック のみ1セット半。レインタイヤは制限がなし)というレギュレーションはこれ まで通りだが、急遽、公式フリー走行の時間も含まれることになってしまい、 各チームともタイヤを温存させるためにこのセッションを見送るチームが多く なることが予想された。フリー走行においてはなんとか天候がもったものの、 やはりスリック・タイヤ温存を考え、チームではマシン各部のチェックとドラ イバー自身のウオームアップのためにレインタイヤで3周してピットインさせ ることにした。各部のチェックも問題なし。ドライバーもウオームアップを終 え、あとは予選開始を待つのみとなった。 予想通り予選が始まると1時間ほど前から雨が降り始め、次第に強くなってい った。チームでは雨対策として、レシオ、ウイング等を変更して予選に臨ん だ。伊藤にとっては初めてのF3で、初めての予選という条件が重なり合ってし まった状態。初めての雨の走行となった伊藤は、「慎重になりすぎた」ことか ら自らのペースをつかむことなく予選があっという間に終わってしまった。伊 藤、チームにとっては全く不本意な20番手という結果になってしまった。 伊藤大輔のコメント: 「初めての雨の走行ということについては、特に緊張はしていなかったのです が、雨の中でのマシンの状態を把握しきれないまま終わってしまいました。そ れを差し引いても、言い訳できるような結果ではありません。応援してくださ っている方々に申し訳ない気持ちです。明日の決勝では、次につながるレース をしたいと思います。」 百田義弘テクニカル・エンジニアのコメント: 「この現実をいさぎよく受け入れるしかないでしょう。マシンに問題があるの かとも思いましたが、本人のコメントによると特に問題はなかったようです。 マシンを不踏めてドライバーももう一度一からやり直すつもりでがんばりま す。」 深尾栄一ディレクターのコメント: 「金曜日までの調子が、雨のために文字通り流されてしまった感じです。マシ ンの状態を正確に把握できず、それをチームに伝えることができなかったとい う点において、ドライバーの、雨の中での経験不足といえるでしょう。しか し、伊藤の話を聞いてみると、必ずしも彼の経験不足だけではなく、いろいろ とマシン・セットアップについても考えなくてはいけない部分が多いと思いま す。チームにとっては雨は何回も経験していますが、ダラーラF397での雨は初 めてなわけですからね。総合力でまだチームとしての力が足りなかったという ことですね。伊藤にとっても、チームにとってもいい経験だった(あまり経験 したくはありませんが)。この経験を生かして明日のレース、次の筑波戦をが んばります。」 SKILL SPEED F3 TEAM 深尾栄一