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2025年3月

F110 CUP

第1戦もてぎレース1、2公式予選ドライバーコメント 第1戦2位、第2戦4位・松井啓人「走れば走るほど、どんどんいい感じになる」

第1戦ポールポジション、第2戦3位 落合蓮音(HOJUST & EAGLE)

第1戦ポールポジション、第2戦予選3位の落合蓮音(イーグルスポーツ)

 「(第2戦の方がタイムはよかった?)第1戦の方は午後いちというのもあって、路面のコンディションとかが第2戦の方がよかったと思います。第1戦の方は位置取りとかよくて出たタイムで、自分としても納得のいくラップでした。第2戦の方は逆に位置取りをちょっとミスしてしまって、単独に近いような状態になってしまって。最後のラップは(区間)ベスト~ベストでつなげられたのでもうちょっとタイム出そうだったのですが、途中で前のクルマがコースアウトして、目の前にいきなり戻ってきちゃったので、そこでタイムを失って、うまくいかなかったなという感じです。練習走行ではちょっとトラブルがあったりしたのですが、チームの方が直してくれたので、予選ではトラブルフリーで走れました。そこはチームに感謝ですね」

第1戦4位、第2戦ポールポジション 酒井翔太(ファーストガレージF110)

第1戦予選4位、第2戦ポールポジションの酒井翔太(FIRST GARAGE)

 「第1戦の方はセッティングが決まっていなくて、自分も合わせきれなかった部分もありました。第2戦の時にメカさんに言ってどうしてほしい、と要望したらその通りやってくれて、序盤からタイム出せていけて、自分の思い通りに行けたかなと思います。(セットアップの変更は自分で考えたものだった?)練習の時から『こういう傾向だったらこうしようね』というものがあったので、その通りに変えたという感じです。第1戦のセットは外れちゃったのですが、決勝(のセット)はだいたい決まっているので、いい方向に進めばと思います」

 
第1戦2位、第2戦4位 松井啓人(DOME F110)

第1戦予選2位、第2戦予選4位の松井啓人(AKIRAND RACING)

 「(タイムが1回目と2回目0.02秒しか変わらなかった)わざとじゃないですけれどね(笑)。今回初めてこのマシンに乗って、金曜日から走り始めて、いろいろ手探りなところがあります。コースは去年1回(S-FJで)走ったことがあるので、その時の記憶をもとにできる分だけよかったのですが、マシンに関してはまだ。クルマはすごくいいのですが、最後のアタックとなると精度が要求されて、そのあたりが掴み切れていないので、どこまで行けるかという限界値が、やっとこの予選で分かったかな、というところがあります。(まだ改善の余地がある?)改善の余地しかないですね(笑)。走れば走るほど、どんどんいい感じになると思います。(S-FJとは違う?)だいぶ違いますね。タイヤの大きさもかなり違うので、タイヤの使い方やグリップ感とかまったく違うので、そのへんは感じながら走らなきゃいけないです。パワーはそれほどないので、S-FJよりはアンダー(ステア)が強いクルマという印象です」

第1戦3位、第2戦7位 下野璃央(Dr.Dry F110)

第1戦予選3位、第2戦予選7位の下野璃央(Dr. Dry Racing Team)

 「自分が思っていたよりはタイムが上がらなくて、最後の最後に(タイムを)出したかったのですが、上げることができなかったです。でも第1戦は3位と表彰台圏内なので、一つでも上を目指したいです。第2戦のフィーリングはそんなに悪くなかったのですが、前に2台ぐらいいて、自分の走りができたつもりでもちょっと違っていたのかなと思います」

第1戦8位、第2戦2位 加納康雅(AKILAND F110)

第1戦予選8位、第2戦予選2位の加納康雅(AKIRAND RACING)

 「F110に今年初めて乗って、走るのも3回目くらい。もてぎに関しては初めてなので、なかなか走り方とか路面の癖とかも全然つかめていないので第1戦はあんな感じになってしまったのですが、チームメイトの松井君がめちゃめちゃ速いというのは前から分かっていたので、第2戦の予選は後ろについていこうということになって、だいぶ勉強させていただいたなって感じでした。コースもだいぶわかってきました。決勝ではぶつからないように(笑)、気をつけます」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE

F110 CUP

第1戦もてぎレース2公式予選 酒井翔太がコースレコードを更新してポールポジションを獲得

ポールポジションは酒井翔太(ファーストガレージF110)

 F110 CUP第2戦公式予選が3月8日(土)にモビリティリゾートもてぎで開催され、酒井翔太(ファーストガレージF110)が直前の第1戦予選で記録されたコースレコードを0.487秒更新するレコードタイムでポールポジションを獲得した。

 第1戦予選終了後10分と僅かなインターバルで行われる第2戦予選。ドライバーやチームにとっては「さっき走ったばかり」で分かっているコンディションでのタイムアタックとなる。時折晴れ間がのぞくとはいえ朝から冷え切ったままのモビリティリゾートもてぎは気温5度とほぼ変わらず、路面も冷えびえとしている。そんな状況で午後1時25分コースオープン、15分の予選が開始。

 第1戦予選と同じく予選時間のおよそ半分を使ってタイヤを暖めた各選手がタイムアタックを開始。残り時間8分30秒、松井啓人(DOME F110)が2分1秒409でトップに立つも酒井翔太が1秒041で逆転する。3番手にはSIMレース出身の黒沢和真(HRDP★ハンマーR/F110)がデビュー戦とは思えない順応性の高さを見せて1秒441のタイムでつける。さらに加納康雅(AKILAND F110)が1秒572で4番手、今年TGR-DCからFIA-F4参戦予定の菊池貴博(きくちおやこF110)が1秒577で5番手、中井陽斗(HELM GSTR F110)が1秒749で6番手。

 残り時間6分30秒、そこまで下位に沈んでいた豊島里空斗(Dr.Dry Racing F110)が2分0秒088でトップに立ち、松井をはさんで酒井涼が0秒352の差3番手。中井もタイムを縮め0秒555で4番手へ。さらに中井のチームメイト、一宮總太郎(HELM GSTR F110)が0秒880で6番手に浮上してくる。さらに残り6分20秒で黒沢が1分59秒796と2分を切ってトップ。第1戦ポールシッターの落合蓮音(HOJUST & EAGLE)が59秒871で続き、その差は0.077秒。しかし直後に酒井翔太が59秒727でトップ。順位は目まぐるしく入れ替わる。2番手黒沢、3番手落合、4番手豊島、5番手鈴木、6番手松井の順に。

 残り4分30秒、酒井涼が1分59秒681のトップタイム。下野璃央(Dr.Dry F110)が59秒946で3番手へ。しかし2位にドロップしていた酒井翔太が再び59秒171と酒井に0.510秒の大差でトップタイム更新する。酒井涼、下野、松井、加納、黒沢と続き落合は7番手まで後退。とはいえトップとの差は0.678秒しかない。

 その落合が残り2分を切って自己ベストを更新、1分59秒207をマークし酒井とは0.109秒の差の2番手に進出する。

 15分が経過し、チェカードフラッグが振られる下で最後のタイムアタックが展開。酒井翔太はベストタイムをさらに更新し1分58秒639までコースレコードを短縮、加納が59秒038と酒井翔太から0.399秒離されての2番手。落合59秒064とここまでが第1戦予選で樹立されたレコードタイムを更新した。以下4位松井、5位中井、6位鈴木というトップ6となった。

 F110 CUP第2戦の決勝は、翌3月9日の午後1時40分スタート予定だ。今夜これから明日朝まで降雪が予報されており、どんなコンディションのレースになるか。誰にもわからない。

予選2位は加納康雅(AKILAND F110)

予選3位は落合蓮音(HOJUST & EAGLE)

予選4位は松井啓人(DOME F110)

予選5位は中井陽斗(HELM GSTR F110)

予選6位は鈴木悠太(ZAP SPEED F110)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE

F110 CUP

第1戦もてぎレース1公式予選 落合蓮音がフォーミュラではキャリア初となるポールポジションを獲得

ポールポジションは落合蓮音(HOJUST & EAGLE)

 昨年に続いて開催される「F110 CUP」の第1戦公式予選が3月8日(土)にモビリティリゾートもてぎで開催され、落合蓮音(HOJUST & EAGLE)が1分59秒126のコースレコードでポールポジションを獲得した。

 2023年までFIA-F4で使用されていた童夢F110を活用した「F110 CUP」は、昨年岡山ともてぎで2レースずつ計4レースが開催されたが、今年は規模を拡大、一般財団法人GSTR財団とのコラボレーションにより『GSTR GRAND PRIX F110 CUP 2025シリーズ』と銘打ち開催されることとなった。

 大会数も4大会8レースに拡大。

  • Round 1 3月8~9日 モビリティリゾートもてぎ
  • Round 2 5月10~11日 スポーツランドSUGO
  • Round 3 7月26~27日 モビリティリゾートもてぎ
  • Round 4 8月30~31日 岡山国際サーキット

 まずはRound 1として、もてぎチャンピオンカップレース内において第1戦/第2戦が開催された。 昨年は6台ほどだったエントリーは今年大幅に増えて18台。スーパーFJ経験者をはじめ、FIA-F4経験者、カートレースからのステップアップ組、SIMレーサーなど様々なキャリアの選手が集まった。

 第1戦予選は3月8日(土)午後1時から15分間で開始された。朝方に氷点下まで下がった気温は5度まで上がったが、いまだにコース上は冷えびえとしており、路面も冷たいままだ。昨年はS-FJ鈴鹿岡山シリーズ3位だった加納康雅(AKILAND F110)を先頭に全車スリックタイヤでコースインする。路面温度がかなり低いこともあり、各車タイヤのウオームアップに時間をかけて、残り時間10分を切った頃からタイムアタックが開始された。

 まずは残り時間8分30秒、昨年はFIA-F4やKYOJYO CUPに参戦していた下野璃央(Dr.Dry F110)が2分0秒959のタイムでトップ、2番手には昨年カートレースとVITAレースに参戦していた酒井涼(KF MOTORSPORT F110)が01秒326、3番手に昨年フォーミュラBeat地方選手権2位、スーパーFJでも優勝を争った酒井翔太(ファーストガレージF110)が01秒415で3番手、以下、昨年S-FJもてぎSUGOシリーズ2位の豊島里空斗(Dr.Dry Racing F110)が4番手、加納5番手、S-FJ鈴鹿岡山4位の松井啓人(DOME F110)が6番手で続く。

 残り6分30秒、下野はベストタイムを2分0秒017まで短縮。2番手は0秒600で豊島がつけ、3番手に昨年の同シリーズにも参戦、他にスーパーFJやFCR-VITAに参戦していた落合が0秒722で上がってくる。酒井涼4番手、加納5番手、酒井翔太6番手にダウン。下野はさらにペースを上げ、残り時間4分20秒に1分59秒442。昨年10月に鈴木悠太がマークした59秒941のコースレコードを上回った。ここから上位争いは1分59秒台の戦いとなり、落合が59秒654で2番手、旧レコードホルダーの鈴木悠太(ZAP SPEED F110)が59秒868で3番手。鈴木は昨年S-FJに参戦し日本一決定戦では4位に入り「KEDドライバーオブザDAY」賞を獲得、シーズンオフに開催されたFormula 4中東選手権にも出場し2レース目でルーキー最上位に贈られる「ルーキーウイナー」を受賞している。以下加納4番手、豊島5番手、松井6番手と続く。

 残り2分20秒、鈴木が1分59秒564で2番手へ進出、松井59秒569で3番手、落合も自己ベストを59秒573まで削るが4番手にドロップ。豊島をはさんで6番手にはカートレース出身の中井陽斗(HELM GSTR F110)が59秒966で上がってくるが、すぐに酒井翔が59秒895と上回る。

 残り30秒、松井が1分59秒226のトップタイム、下野を引きずり下ろすと、直後にコントロールラインを通過した落合が59秒126と松井を0.1秒上回る。下野3番手。鈴木4番手に続いて酒井涼が59秒669で5番手に浮上。しかし酒井翔太が59秒620と酒井涼を上回り5番手。

 チェッカードフラッグが振られて最後のタイムアタックを続ける酒井翔太はさらに自己ベストを削り取り59秒496をマークして鈴木も追い落として4番手へポジションアップして予選は終了。ポールポジションは落合、2番手はチェッカー後のアタックで落合と0.063秒差まで詰めた松井、以下3番手下野、4番手酒井翔太、5番手鈴木、6番手酒井涼というトップ6となった。トップ落合から9番手中井までが昨年のコースレコードを上回った。

 この後10分のインターバルをおいて、第2戦の予選が行われる。第1戦決勝は午後3時55分スタート予定だ。

予選2位は松井啓人(DOME F110)

予選3位は下野璃央(Dr. Dry F110)

予選4位は酒井翔太(ファーストガレージF110)

予選5位は鈴木悠太(ZAP SPEED F110)

予選6位は酒井涼(KF MOTORSPORT F110)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE

F110 CUP

第1戦もてぎレース2公式予選結果

もてぎチャンピオンカップレース第1戦 -RIJ- (2025/03/08) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2025 F110 CUP Round 2 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosDriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
122酒井 翔太ファーストガレージF110
FIRST GARAGE
R1'58.639--145.682
212加納 康雅AKILAND F110
AKIRAND RACING
R1'59.038 0.399 0.399145.194
321落合 蓮音HOJUST & EAGLE
イーグルスポーツ
R1'59.064 0.425 0.026145.162
471松井 啓人DOME F110
AKIRAND RACING
1'59.169 0.530 0.105145.034
562中井 陽斗HELM GSTR F110
HELM MOTORSPORTS
1'59.220 0.581 0.051144.972
658鈴木 悠太ZAP SPEED F110
ZAP SPEED
1'59.293 0.654 0.073144.884
786下野 璃央Dr. Dry F110
Dr. Dry Racing Team
1'59.391 0.752 0.098144.765
833黒沢 和真HRDP★ハンマーR/F110
ハンマーレーシング
1'59.467 0.828 0.076144.673
977酒井 涼KF MOTORSPORT F110
seven x seven Racing
1'59.681 1.042 0.214144.414
1027豊島 里空斗Dr. Dry Racing F110
T's TECHNO RF
1'59.732 1.093 0.051144.352
1163一宮 聰太郞HELM GSTR F110
HELM MOTORSPORTS
2'00.159 1.520 0.427143.839
1281大川 烈弥群馬トヨペットチームRiNoA
RETSUYA OKAWA
2'00.386 1.747 0.227143.568
1336菊池 貴博きくちおやこF110
KIKUCHIOYAKO
2'00.489 1.850 0.103143.445
1478小野 陽平REVERSAL SPIRIT F110
YOHEI ONO
2'00.648 2.009 0.159143.256
1545上野 晴紀TEJ-project
TRANSIT ENGINEERING JAPAN
2'00.766 2.127 0.118143.116
1611斎藤 愛未Rn-sports F110
Rn-sports
2'00.778 2.139 0.012143.102
1766ジェフリー ラムLAM Motorsports
Geoffrey Lam
2'02.543 3.904 1.765141.041
1823YUGOS2R Racing
N-SPEED
2'07.276 8.637 4.733135.796
---- 以上基準タイム(110% - 2'10.805)予選通過 ----
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'59.126)を更新した。

F110 CUP

第1戦もてぎレース1公式予選結果

もてぎチャンピオンカップレース第1戦 -RIJ- (2025/03/08) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2025 F110 CUP Round 1 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosDriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
121落合 蓮音HOJUST & EAGLE
イーグルスポーツ
R1'59.126--145.087
271松井 啓人DOME F110
AKIRAND RACING
R1'59.189 0.063 0.063145.010
386下野 璃央Dr. Dry F110
Dr. Dry Racing Team
R1'59.442 0.316 0.253144.703
422酒井 翔太ファーストガレージF110
FIRST GARAGE
R1'59.496 0.370 0.054144.637
558鈴木 悠太ZAP SPEED F110
ZAP SPEED
R1'59.564 0.438 0.068144.555
677酒井 涼KF MOTORSPORT F110
seven x seven Racing
R1'59.669 0.543 0.105144.428
727豊島 里空斗Dr. Dry Racing F110
T's TECHNO RF
R1'59.750 0.624 0.081144.331
812加納 康雅AKILAND F110
AKIRAND RACING
R1'59.789 0.663 0.039144.284
962中井 陽斗HELM GSTR F110
HELM MOTORSPORTS
R1'59.878 0.752 0.089144.177
1033黒沢 和真HRDP★ハンマーR/F110
ハンマーレーシング
1'59.950 0.824 0.072144.090
1181大川 烈弥群馬トヨペットチームRiNoA
RETSUYA OKAWA
2'00.695 1.569 0.745143.201
1263一宮 聰太郞HELM GSTR F110
HELM MOTORSPORTS
2'00.875 1.749 0.180142.987
1336菊池 貴博きくちおやこF110
KIKUCHIOYAKO
2'00.881 1.755 0.006142.980
1478小野 陽平REVERSAL SPIRIT F110
YOHEI ONO
2'01.204 2.078 0.323142.599
1511斎藤 愛未Rn-sports F110
Rn-sports
2'01.394 2.268 0.190142.376
1645上野 晴紀TEJ-project
TRANSIT ENGINEERING JAPAN
2'03.030 3.904 1.636140.483
1766ジェフリー ラムLAM Motorsports
Geoffrey Lam
2'03.217 4.091 0.187140.270
---- 以上基準タイム(110% - 2'11.117)予選通過 ----
-23YUGOS2R Racing
N-SPEED
2'11.94212.816 8.725130.994
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'59.941)を更新した。

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第1戦もてぎ決勝ドライバーコメント 5位・五十嵐文太郎「マシンのせいにはできない」

優勝 酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)

優勝した酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)

 「スタートだけちょっと先行されましたが、すぐに挽回できて、あとはギャップを拡げられたので、狙い通りのレースだったと言えますね。マシンにも不安がなくて、後は後ろとの距離を見ながら、落ち着いてレースすることができました。この調子でシーズンを進めていきたいですね」

2位 松原将也(ZAP MARUTOKU 10VED)

決勝2位の松原将也(ZAP MARUTOKU 10V ED)

 「スタートはうまく決められたので、そのまま行きたいところだったのですが、抜かされちゃいましたね。時にミスはなくて、タイムも途中はいいタイム出せたので、それがコンスタントに出せていれば、という感じですね。調子自体はよかったので、いいタイムと悪いタイムの波を無くせるようにしないとダメですね。酒井君と一発のタイムでは同じくらいですが、安定さがまだ自分の方が足りていないので、そうした課題をつぶしていって、優勝を目指します」

3位 中村ブンスーム(ファーストガレージKKS2)

決勝3位の中村ブンスーム(ファーストガレージKKS2)

 「スーパーFJでは初めての表彰台です。(一番高い)優勝の台から景色を見たかったですが、今の自分の限界だったなと思って、今すごく悔しい気持ちでいっぱいです。最初スタートはうまく決まったと思ったのですが、アウトからまくられて抜かれちゃったのですが、ペースはあったので、徐々に(前を)抜かしていって、そこからトップを追おうとしたのですが、やっぱりまだタイム差があったので、この位置が現状(の実力)だなと思います。次はトップを狙いにいきます」

4位 石井大雅(ファーストガレージ制動屋SII)

決勝4位の石井大雅(ファーストガレージ制動屋SII)

 「スタートがけっこうよくて、中村選手に肉薄できた場面もあるのですが、自分のペースがなくて、どちらかというと後ろのKODAI君が速くて、追いつかれてバトルになったのですが、しっかり守り切れてよかったです。ファイナルラップの攻防は僕が前でブレーキング勝負になり彼が回ったようです」

5位 五十嵐文太郎(Drago CORSE)

決勝5位の五十嵐文太郎(Drago CORSE)

 「予選からラップタイムが遅くて、ペース的には厳しいレースになると思っていて、やはり、防戦一方という感じで、バトルが大事になってきて、それで順位が守れたので、そこはよかったと思います。もてぎは今回初めてで木曜日から走っていたのですが、レースウィークって時間も限られている中で速くなっていかないといけないので、そこはまだまだ足りない部分だと思います。すぐマシンやコースに慣れるのがちょっとできていなかったので、そこか予選、決勝のペースにつながっていないなという感じです。今年からフォーミュラレース始めて、カートからフォーミュラへの乗り換えもぜんぜんうまく行かなくて、今もまだ切り替えられていないと思っています。マシンが大きくなって、部品も増えているからマシンの動かし方とか、操作とかが複雑になってきて、そこにまだまだ苦戦しています。(チャンピオンマシンに乗っているというプレッシャーはある?)プレッシャーはありますね(チャンピオンの小田選手の方を見ながら苦笑)。マシンのせいにはできないので、それはいいところでもあるのですが、プレッシャーというか、マシンに不安はないので、そこはポジティブに考えています」

6位 小林留魁(アルビ新潟第一ホテルED)

決勝6位の小林留魁(アルビ新潟第一ホテルED)

 「(終盤のバトルは?)自分としては行き過ぎた部分もあったのですが、それでも冷静に対処して、ちょっと接触とかもありましたが、お互いに引きながら、冷静なバトルができたと思います。自分としてはまだ頭の中がごちゃごちゃしているのですが、でもタイムが上がってよかったです。今シーズンはこの調子でもっと上を目指したいなと思います」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第1戦もてぎ決勝 酒井翔太がポール・ツー・ウインの完勝

優勝した酒井翔太と3位の中村ブンスーム(ファーストガレージ)

 2025年もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリー第1戦決勝が3月9日にモビリティリゾートもてぎで開催され、ポールポジションからスタートの酒井翔太(ファーストガレージ KK-SII)がスタート直後に譲ったトップをすぐに奪い返すとそのまま10周のレースを走り切って優勝を飾った。

 前夜から降りつづいた雪が残っていたモビリティリゾートもてぎだが、朝からスタッフがコース上の除雪を行い予定より50分遅れでタイムスケジュールがスタート。午前10時50分開始予定だったスーパーFJの決勝は午前11時40分にフォーメーションラップが開始された。コース上には日が差し、路面はほぼドライコンディションとなったが、メインストレートのコントロールライン上に架かるブリッジから水がしたたっており、ピットウォール寄りの半分ほどに水たまりが残っているのが気になるところだ。またコースサイドに雪が残っている個所もあり、チームによってはドライバーに「絶対コースアウトはするな」と厳命したというところもあった。

 12台全車がスリックタイヤでグリッドに整列してレッドライトが消灯してレーススタート。ポールシッターの酒井と2番グリッドの松原将也(ZAP MARUTOKU 10VED)はスムーズに発進したが、3番グリッドの中村ブンスーム(ファーストガレージKKS2)は蹴り出しが悪くポジションダウン、さらに4番グリッドのKODAI YOSHIDA(T's TECHNO)は水たまりで一瞬グリップを失ったか失速、こちらも順位を落とす。逆に出足がよかったのが3列目6番手からスタートのジェントルマンクラス、畠山退三(Hobbybaase&zapsp)で5番手スタートのルーキー、三ツ井光輝(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)をスタートでかわすとセカンドロウの中村、YOSHIDAも仕留めて3位にポジションを上げる。

 松原が酒井に迫ると第1コーナーではインから並びかけてターンイン、続く第2コーナーでは松原が完全に前に出る。しかしそこからの加速で酒井が逆転、トップを奪い返して第3コーナーへとアプローチする。3位畠山と4位中村は第2コーナーをサイド・バイ・サイドで立ち上がると第3コーナーでアウトから被せた畠山が前に。さらにスタートダッシュに成功した石井大雅(ファーストガレージ制動屋SII)が8番グリッドから5位までポジションを上げ、6位三ツ井が続き、スタート失敗のYOSHIDAは7位までドロップ。

 第4コーナーからの立ち上がりで酒井は松原をじわりと離し一車身ほどの差をつける。そこから5メートルほどの間合いで畠山~中村~石井がワンパックになっている。中村と石井のファーストガレージ勢がファーストアンダーブリッジから130Rを抜けてS字まで並走すると中村が前に出る。その間に3位畠山が集団から抜け出す。V字コーナーではYOSHIDAが三ツ井のインを差して6位に順位を挽回。この辺りはデビュー戦の三ツ井に対し参戦経験があるYOSHIDAに1日の長があるか。トップ2台の間合いは変わらずダウンヒルストレートを通過、3位畠山は10メートル以上離されている。

 オープニングラップを終えてトップ酒井と2位松原の差は0.604秒。3位畠山はそこから1.3秒以上離され4位中村が0.248秒差と背後につけ、石井も0..413秒差でそれに続く、6位はYOSHIDAだが、ここも三ツ井と五十嵐文太郎(Drago CORSE)が0.772秒、0.446秒と僅差でと続いている。

 2周目に入り中村と石井が畠山への攻勢を強め、まずS字の入り口で中村が畠山をインからオーバーテイク。続いて石井がV字コーナーで畠山のインを差して前に出る。これで3位中村、4位石井、5位畠山の順に。6位YOSHIDAの後方で三ツ井に五十嵐が接近する。2周目を終えてトップ酒井と2位中村の差は0.772秒とほぼ変わらず。3位に上がった中村はバトルの間に2.3秒以上ギャップが開いてしまった。以下0.516秒差で石井、0.317秒差で畠山、0.291秒差でYOSHIDAと4台が連なる。

 3周目。畠山に対して6位のYOSHIDAが間合いを詰めて、S字で畠山をロックオン、V字コーナーでインからオーバーテイクするがヘアピンからの立ち上がりでは再び畠山が前に出る。しかしYOSHIDAはダウンヒルストレートで畠山の右サイドに出ると90度コーナーで再度オーバーテイク、5位に進出。ここで畠山に対しては反則スタートによるドライビングスルーペナルティが課される。ロケットスタートかに見えたが僅かに早かったか。トップ酒井はこの周も2分4秒741と最速ラップを刻み松原との差を1.181秒まで拡大すると4周目には4秒553とさらに最速タイムを更新し1.492秒差。着実に間合いを拡げていく。中村~石井~YOSHIDA~畠山と続き、五十嵐が第3~第4コーナーで三ツ井を料理して7位へ。

 ペナルティが課された畠山だが気が付いていない様子で、そこにペースで勝る後続車が接近し4周目を終えて五十嵐0.184秒差、三ツ井0.602秒差で5周目に入ると、まず第1コーナーで五十嵐が畠山のインを差してオーバーテイクして6位。第5コーナーでは畠山がポジションを取り戻そうとアウトから被せるが、オーバースピードでアウト側のグラベルぎりぎりまでラインを乱す。畠山をけん制した五十嵐には三ツ井が襲い掛かりファーストアンダーブリッジで並びかけると130Rで仕留めて6位に進出、7位五十嵐、8位畠山の順に。

 トップ酒井はその後も松原をじわじわと突き放し、5周目1.807秒、6週目2.040秒と間合いを拡げていく。その後方4位争いはYOSHIDAのペースがよく、石井を0.441秒差に追いつめている。ペナルティを消化していない畠山にはブラックフラッグの提示。 7周目にはいると松原が奮起、2分4秒467とここまでの最速タイムを出して酒井とのギャップを1.783秒と削り取る。3位中村は単独走行で、石井対YOSHIDAの4位争いは第5コーナーでYOSHIDAがインを突くがここは石井が守る。両車はテール・ツー・ノーズ状態のまま130R~S字と通過、石井はブレーキングでタイヤをロックさせながらもポジションを守る。しかしS字ではYOSHIDAがインから前に出てターンイン。石井はクロスラインでYOSHIDAの右サイドに出て、ダウンヒルストレートを駆け降りる。そのまま並んで90度コーナーへ飛び込むとサイド・バイ・サイドのままで通過、両車譲らずセカンドアンダーブリッジを通過、ビクトリーコーナーでYOSHIDAが前に出て4位を奪い取る。

 YOSHIDA対石井のバトルは8周目も継続。石井が激しくチャージするがYOSHIDAもしっかり防御する。しかし勢いがいいのは石井でS字への進入でインを突いてポジションを入れ替える。さらに後方で三ツ井~五十嵐~畠山の集団に小林留魁(アルビ新潟第一ホテルED)が追いつき4台がワンパックで6位を争いながらヘアピンを通過。続くダウンヒルストレートから90度コーナー進入で五十嵐が三ツ井を、小林が畠山をそれぞれ攻略。五十嵐が6位、以下三ツ井~小林~畠山の順に。松原はこの周も2分4秒195と酒井の予選タイムを上回るファステストラップを叩き出し、1.604秒差とする。ここでようやく畠山がピットへ。

 9周目も4位争いは続き、第5コーナーでYHOSHIDAが石井のインを突き再び並走、S字でいったんは石井が前に出るがV字コーナーへのブレーキングでYOSHIDAが逆転。ヘアピンでは石井が再度並びかけるとダウンヒルストレートをホィール・ツー・ホィールで下っていく。右にYOSHIDA、左に石井という並びで90度コーナーではYOSHIDAがイン側から前に出て勝負あり。後方6位争いは五十嵐が前で、小林が三ツ井を攻略して7位へ。

 ファイナルラップ、トップ酒井と2位松原のギャップは1.626秒と変わらず、3位中村は7秒以上遅れて単独走行。4位YOSHIDAと5位石井は0.413秒と依然僅差だ。6位争いが五十嵐を先頭に小林、三ツ井が0.5秒以内のワンパックで展開している。YOSHIDAと石井は再びダウンヒルストレートでサイド・バイ・サイド。前の周のリプレイのようにイン側YOSHIDA、アウト側石井で90度コーナーへアプローチ。

 しかしここでYOSHIDAがスピン! アウト側に止まってしまう。これで石井が4位、5位五十嵐、6位小林の順となり、YOSHIDAは再スタートを切ったものの10位まで順位を落としてしまった。

 優勝は酒井、スタート直後に松原の先行を許したが、挽回後は危なげない走りでほぼ完勝を飾った。2位は松原、昨年後後半あたりから成長を見せていて、今回もファステストラップを出し次戦に期待が持てる結果だった。3位中村もうれしいS-FJで初の表彰台だ。以下石井、五十嵐、小林というトップ6になった。2台が出走のジェントルマンクラスはペナルティの畠山に代わって片岡聡(NRS KK-S2)が優勝した。

 2025年もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第2戦は5月11日、スポーツランドSUGOで行われる。

10周の決勝がスタートした

五十嵐文太郎 vs 畠山退三

優勝は酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)

決勝2位は松原将也(ZAP MARUTOKU 10V ED)

決勝3位は中村ブンスーム(ファーストガレージKKS2)

決勝4位は石井大雅(ファーストガレージ制動屋SII)

決勝5位は五十嵐文太郎(Drago CORSE)

決勝6位は小林留魁(アルビ新潟第一ホテルED)

ジェントルマンクラス優勝は片岡聡(NRS KK-S2)

トップでゴールする酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)

優勝した酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)

表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第1戦もてぎ決勝結果

もてぎチャンピオンカップレース第1戦 -RIJ- (2025/03/09) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2025 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 1 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
122酒井 翔太ファーストガレージKK-SII
MYST KK-S2
1020'54.701--
214松原 将也ZAP MARUTOKU 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1020'56.583 1.882 1.882
357中村 ブンスームファーストガレージKKS2
MYST KK-S2
1021'06.59411.89310.011
453石井 大雅ファーストガレージ制動屋SII
MYST KK-S2
1021'13.65518.954 7.061
543五十嵐 文太郎Drago CORSE
MYST KK-S2
1021'14.72120.020 1.066
633小林 留魁アルビ新潟第一ホテルED
MYST KK-S2
1021'14.77020.069 0.049
782三ツ井 光輝群馬トヨペットTeam RiNoAカヤバED
MYST KK-S2
1021'15.13020.429 0.360
881小野 大地群馬トヨペットTeam RiNoAカヤバED
MYST KK-S2
1021'20.26625.565 5.136
915松下 彰臣HOSHO&PARM Abel ZAP 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1021'22.54627.845 2.280
103KODAI YOSHIDAT's TECHNO
MYST KK-S2
1021'24.41229.711 1.866
1184G1片岡 聡NRS KK-S2
MYST KK-S2
1021'47.56552.86423.153
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
-38G-畠山 退三Hobbybase&zapsp
MYST KK-S2
614'55.4634Laps4Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 14 松原将也(ZAP MARUTOKU 10V ED) 2'04.195 (8/10) 139.165 km/h
  • CarNo. 38は、もてぎチャンピオンカップレースシリーズ規則第36条1(反則スタート)により、ドライビングスルーペナルティーを科したが、未消化のため競技結果に対して1周減算のペナルティーを科した。

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第1戦もてぎ公式予選ドライバーコメント ポールポジション・酒井翔太「ラスト1周いけばもぅちょっと行けたかな」

ポールポジション 酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)2分4秒427

ポールポジションを獲得した酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)

 「とりあえずポール取れてよかったですが、自分で想定していたタイムが出なかったので。今週は2分3秒台入るかなと思っていたので、気温が低すぎかったのか、タイムの上りも遅かったので。でも最後松原さんが最後の1周でポンと4秒台入ってきていたので、僕もラスト1周いけばもぅちょっと行けたかな、という気はします。でもとりあえずポールポジションは取れたので、そこはよかったと思います。まだもうちょっと行けるかなというつもりで走っていたので、時間が足りなかったのは残念ですが、明日の決勝でそこは活かせるのかなと思います」

2位 松原将也(ZAP MARUTOKU 10VED)2分4秒758(+0.331秒)

予選2位の松原将也(ZAP MARUTOKU 10V ED)

「(最後に一発タイムが出た?)スクラブしてあるタイヤで行ったので、もうちょっと早い段階でタイムを出したかったのですが、前のクルマに追いついちゃって(苦笑)、なかなかタイムが出せなくて、最後の最後で何とかタイムが出たという感じですね。ベストラップの周も全然まとまっていない周で、フリー走行の時の方がいい感じでした。でもスリップストリームもつかったりしながら、何とかまぁ、というところです。最後もスリップ使ったらビクトリーコーナーで引っかかったりしているので、単独で走れば、翔太君と同じくらいで行けるのかなって感触ですね」

3位 中村ブンスーム(ファーストガレージKKS2)2分5秒346(+0.919秒)

予選3位の中村ブンスーム(ファーストガレージKKS2)

 「最後にタイムがぐっと上がったのですが、ところどころミスもあったので、満足いくタイムではないです。もっともっと(タイムを)詰められる余地があるので、レースに向けて、どこが悪かったのかを分析してレースに臨んでいこうと思います」

4位 KODAI YOSHIDA(T's TECHNO)2分5秒794(+1.346秒)

予選4位のKODAI YOSHIDA(T's TECHNO)

 「(去年の最終戦で初めてもてぎ走った時に比べれば)コーチに教えてもらったこともあって、自分的にはレベルが上がったと思います。タイムはもっと出ていた日もあるので、もうちょっと出てほしかった、出したかったなという気持ちはあるのですが。4番手だったので、レースではチャンスあるかな、という感じです。決勝に向けてはこのまま(のセッティング)で行くか、ちょっと雨が降りそうでもあるので、変更もあるかもしれません。自分としては勝負権があると思います」

5位 三ツ井光輝(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)2分5秒890(+1.463秒)

予選5位の三ツ井光輝(群馬トヨペットTeam RiNoAカヤバED)

 「自分のミスがけっこう目立ってしまいました。最後のベストラップ出した周も、けっこう大きなミスをしてしまっています。なのでもっとタイムは上げられたはずだと思うので、そこは悔いが残っているのですが、練習の時に比べると、調子は思っていたよりはいいかな、という感じはあるので、このまま決勝向けて、頑張っていきたいと思います」

6位 畠山退三(Hobbybaase&zapsp)2分6秒116(+1.689秒)

「ベストタイムが全然でなくて、もうちょっとタイム出したかったです。(11月に鈴鹿で田上蒼竜選手が日本一決定戦で走らせたので)マシンのセットアップが決まってきましたので、決勝はもうちょっと上の順位を目指したいですね」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第1戦もてぎ公式予選 酒井翔太がポールポジションを獲得

ポールポジションは酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)

 2025年もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第1戦公式予選が3月8日にモビリティリゾートもてぎで開催され、酒井翔太(ファーストガレージ KK-SII)が2位の松原将也(ZAP MARUTOKU 10VED)に0.331秒の差をつけてポールポジションを獲得した。

 3月に入り日によって寒暖の変化が大きいというモビリティリゾートもてぎだが、本日は朝に氷点下まで気温が下がり「寒」の方の気候で、時折陽がさすものの、午後2時30分の段階でも気温5度、ドライコンディションだが風も出てきて路面温度はかなり低そうだ。エントリーは12台。昨年からの継続参戦組に加えて3名のルーキーが出場する。KODAI YOSHIDA(T's TECHNO)を先頭に全車がコースイン、20分間の予選が開始された。

 モビリティリゾートもてぎではシーズンオフにコースを一部改修。ファーストアンダーブリッジを抜けた後右にターンする130Rのアウト(左)側、その直後に左へ曲がるS字の入り口のアウト(右)側、さらに右曲がりのビクトリーコーナー手前のイン(右)側の3カ所についてコース縁側の芝生がアスファルト舗装に張り替えられた。これによってコースからはみ出した車両が芝でグリップを失うことがなくなり安全になる。昨年S-FJでもてぎを走っている何人かのドライバーに影響を聞いたが、この場所を積極的に使ってタイムを詰めるということはないようで、おおむね走らせ方に変化はないという意見。酒井に至っては「変わったことに気づかなかった」という感想だった。

 各車念入りにタイヤのウォームアップを行い残り時間12分を切ったころからタイムアタックが始まり、まず残り10分、松原が2分6秒977のトップタイムを出すが直後に酒井が5秒997をマークして逆転、さらに中村ブンスーム(ファーストガレージKKS2)が6秒281で2番手へ上がり松原3番手、そこからやや離されて4番手が今回デビューレースの三ツ井光輝(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)の8秒137。以下YOSHIDA、松下彰臣(HOSHO&PARM Abel ZAP 10VED)が続く。

 この頃から雪がちらちらと降り始めるが、コースコンディションが変わるほどではない。

 残り8分30秒、松原が2分5秒502で再度トップに出るが、すかさず酒井が4秒975と2分4秒台に入れて再逆転、中村が5秒778で3番手変わらず、4番手は先月鈴鹿でS-FJレースデビューした五十嵐文太郎(Drago CORSE)の7秒049と、トップ3台が突出している。

 残り6分30秒、昨年筑波富士シリーズ2位を獲得した石井大雅(ファーストガレージ制動屋SII)が2分6秒506で4番手に浮上すると、三ツ井が6秒478を出してすかさず逆転。さらに中村が5秒470で2番手へ。酒井のトップは変わらず中村が5秒472で2番手、以下松原~三ツ井~石井と続き五十嵐は6番手へドロップ。そしてジェントルマンクラスの畠山退三(Hobbybaase&zapsp)が6秒788で7番手まで上がってきた。

 残り4分30秒、松原が2分5秒361で再度2番手へ浮上。中村は5秒470と0.02秒自己ベストを更新したが3番手にドロップ。YOSHIDAが2分5秒852と自己ベストを更新して8番手から4番手にポジションアップ。そして酒井は4秒599とトップタイムを削り取り、松原とは0.762秒と大差がついている。残り2分、好調な畠山が6秒116までタイムを更新し5番手、ジェントルマンクラス2位の片岡聡(NRS KK-S2)には1.5秒以上の差をつけている。

 残り20秒、五十嵐が6秒271で6番手に上がるが、直後にコントロールラインを通過した三井が6秒238で五十嵐を追い落とす。

 20分が経過しチェカードフラッグが振られる中、酒井はさらにベストタイムを更新、2分4秒427を叩き出す。中村が5秒136で再度2番手となるが、松原が2分4秒台に入れて4秒758までタイムを詰めて逆転でフロントロウを獲得。しかし酒井とは0.331秒の差がある。セカンドロウは3番手中村で酒井からは0.798秒の差、YOSHIDAは5秒794までタイムを詰めたが4番手変わらずトップから1.367秒差。3列目の争いは最後の最後に5秒890を出した三ツ井が5番手に上がり6番手ジェントルマンクラスの畠山というトップ6になった。

 もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第7戦決勝は3月9日、午前10時50分開始予定だ。ちらちら降りだした雪が夜から朝まで降ると予報されており、コンディションは予断を許さない。

予選2位は松原将也(ZAP MARUTOKU 10V ED)

予選3位は中村ブンスーム(ファーストガレージKKS2)

予選4位はKODAI YOSHIDA(T's TECHNO)

予選5位は三ツ井光輝(群馬トヨペットTeam RiNoAカヤバED)

予選6位は畠山退三(Hobbybase&zapsp)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第1戦もてぎ公式予選結果

もてぎチャンピオンカップレース第1戦 -RIJ- (2025/03/08) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2025 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 1 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
122酒井 翔太ファーストガレージKK-SII
MYST KK-S2
2'04.427--138.906
214松原 将也ZAP MARUTOKU 10V ED
TOKYO R&D RD10V
2'04.758 0.331 0.331138.537
357中村 ブンスームファーストガレージKKS2
MYST KK-S2
2'05.346 0.919 0.588137.887
43KODAI YOSHIDAT's TECHNO
MYST KK-S2
2'05.794 1.367 0.448137.396
582三ツ井 光輝群馬トヨペットTeam RiNoAカヤバED
MYST KK-S2
2'05.890 1.463 0.096137.291
638G1畠山 退三Hobbybase&zapsp
MYST KK-S2
2'06.116 1.689 0.226137.045
743五十嵐 文太郎Drago CORSE
MYST KK-S2
2'06.118 1.691 0.002137.043
853石井 大雅ファーストガレージ制動屋SII
MYST KK-S2
2'06.206 1.779 0.088136.948
933小林 留魁アルビ新潟第一ホテルED
MYST KK-S2
2'06.346 1.919 0.140136.796
1084G2片岡 聡NRS KK-S2
MYST KK-S2
2'06.943 2.516 0.597136.152
1115松下 彰臣HOSHO&PARM Abel ZAP 10V ED
TOKYO R&D RD10V
2'07.639 3.212 0.696135.410
1281小野 大地群馬トヨペットTeam RiNoAカヤバED
MYST KK-S2
2'07.708 3.281 0.069135.337
---- 以上基準タイム(130% - 2'42.296)予選通過 ----

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第1戦もてぎ注目選手にインタビュー 小野大地「何もかもが違っていた」

三ツ井光輝(群馬トヨペットTeam RiNoAカヤバED)

小野大地(群馬トヨペットTeam RiNoAカヤバED)

 2025年JAF地方選手権スーパーFJもてぎ・SUGOシリーズ第1戦では、共にレーシングカートからフォーミュラカーレースへと歩を進めた二人のドライバーが、里見乃亜代表率いるRiNoA Racing project「群馬トヨペットTeam RiNoA」にてレースデビューを飾った。

 81号車をドライブする小野大地は17歳、限定Aライでの出場。82号車をドライブする三ツ井光輝は21歳、やや遅咲きながらも4年のカートレース経験を経てステップアップしてきた。

 初めのレースで予選を控えた両名にショートインタビューを行った。

81号車 小野大地

 ――これまでのレースキャリアは?

 「今まではレーシングカートで、全日本に出たりしていました。一番結果がよかったのは去年でFS125クラスで全日本シリーズランキング4位でした」

 ――デビューに向けて練習はいっぱい積んだ?

 「去年の夏あたりから練習してきました」

 ――カートからフォーミュラへの乗り換えは苦労しなかった?

 「何もかもが違っていたので、最初はスタートすらままならなくて(苦笑)、難しかったですね。今はある程度違和感はなくなりました」

 ――今シーズンと今回のレースの目標は?

 「もちろんシリーズチャンピオンが目標で、今日はポールポジションめざしてがんばります。とはいえタイムは正直言うとトップからは足りない感じです。それでも今日も代表にいろいろ教えてもらったので、それを実践できるようにがんばります」

 ――里見代表は怖い?

 「そんなことはまったくなくて、めちゃめちゃ優しいです(笑)」

82号車 三ツ井光輝

 ――これまでのレースキャリアは?

 「今まではレーシングカートで、鈴鹿サーキットの南コースで行われる『カートレース in SUZUKA』に出ていまして、SUPER SSというクラスからAVANTIというクラスまで合計4年間レースをして、そこからスーパーFJに上がってきました。この4年間がカート歴のすべてで、そこから2年くらいブランクがあって、今年から、という形です」

 ――練習はどのくらいやった?

 「本格的に練習を始めたのはこの冬から、12月入ってからですね」

 ――カートとスーパーFJの違いは問題なかった?

 「カートとは操作性とか全然違っていて、速く走るためには一度カートの感覚は完全に忘れて、頭の中リセットしてから走らないとならないかな、というイメージがあります」

 ――そこの切り替えはもうできた?

 「けっこうまだ……(苦笑)厳しいところがあるのですが、乗り始めたころに比べればしっかりと走れるようにはなってきたので、そこには自信を持っています」

 ――今シーズンと今回のレースの目標は?

 「今回のレースは表彰台を取ることで、シリーズはチャンピオンを取れるように、一戦一戦成長していけるように、したいと思っています」

 ――里見代表は怖い?

 「(笑)ぜんぜん怖くないです、優しいし、面白いし、すごく楽しく(レースを)させてもらっています」

 昨シーズンはやや不本意な結果だった「群馬トヨペットTeam RiNoA」の復活を託された二人のドライバーが里見代表の期待にどう応えるか期待だ。

小野大地(群馬トヨペットTeam RiNoAカヤバED)

三ツ井光輝(群馬トヨペットTeam RiNoAカヤバED)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE

SUPER GT

公式テスト岡山セッション4 GT300クラスは6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIがトップタイム

 岡山国際サーキットで行われている2025オートバックス スーパーGT公式テストのセッション4が3月16日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、GT300クラスは6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)がトップタイムを記録した。

 スタート練習に続いて行われたセッション4は気温、路面温度共に低く、非常に難しいウェットコンディションで始まったが、時間と共に路面コンディションは回復、この影響でここでの上位タイムがそのまま二日目の総合ベストタイムになる展開となる。

 まずは65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥)が17周目に1分36秒604を出してトップに立つ。

 すると開始から30分余りが経過したところで96号車K-tunes RC F GT3( 新田守男)がヘアピンでスピン。グラベルに捕まったために1回目の赤旗中断となる。新田は自走でピットに戻り、午後2時8分に走行は再開となるが、その30分後に今度は30号車apr GR86 GT(永井宏明)がパイパーコーナーでスピンし、2回目の赤旗が提示された。

 この間に6号車の片山は1分36秒342を28周目に記録してトップに立つと、路面コンディションの良くなった終盤にはメリも40周目に1分36秒015までタイムを縮め、そのままトップで二日間の走行を締め括った。

 2番手には45号車PONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ)が続き、フェラーリ296GT3の安定した速さを見せつける格好となった。

 3番手には65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟/黒澤 治樹)がつけた。

Text&Photo: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

公式テスト岡山セッション4 100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GTが総合トップで有終の美を飾る

 岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われている、2025オートバックス スーパーGT公式テスト最後の走行、セッション4が3月16日午後に行われ、GT500クラスは100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)がトップタイムを記録。二日目総合でも100号車がトップとなった。

 セッション4は午後1時45分からのスタート練習に続いて午後2時より開始された。終了予定は3時50分だ。天候は小雨。路面はウェットでスタートしたが、セッションが進むにつれて次第にコンディションは回復していった。

 まずは1号車au TOM'S GR Supra(坪井翔)が8周目に1分31秒372でトップに立ち、17周目に1分31秒028、20周目に1分30秒849と着実にタイムを縮めていく。2番手は38号車KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明)で1分30秒944(20周目)だ。

 間も無く40分が経過しようというところでGT300車両がヘアピンでスピン。グラベルに捕まったためにこのセッションで最初の赤旗中断となる。

 午後2時39分にセッションが再開されると、37号車Deloitte TOM'S GR Supra (笹原右京)が24周目に1分30秒235でトップに。
笹原は31周目に1分29秒713までタイムアップ。39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛)も31周目に1分29秒815で2番手に上がってきた。

 これに対し、38号車の石浦は28周目に1分30秒002を記録して3番手につけると、30周目に1分29秒867、34周目に1分29秒790と着実にタイムを縮めて35周目に1分29秒305でトップに浮上した。

 すると残り30分を切ったところで2回目の赤旗。GT300車両がパイパーコーナーでスピンした模様。走行は午後3時25分に再開された。

 すると100号車の牧野が37周目に1分29秒502で3番手に食い込み、39周目には1分29秒111でトップに躍り出た。

 その後も牧野は43周目に1'28.768にタイムを縮め、残り3分を切ったところでピットイン。

 この結果、セッション4そして二日目総合のトップタイムは100号車が獲得。2番手には38号車、3番手は37号車という結果に。

 ニッサン勢ではセッション4で1分29秒456を記録した24号車リアライズコーポレーション ADVAN Z(松田次生/名取鉄平)がセッション4でも総合でも最上位の4番手という結果となった。

 次回の公式テストは3月29、30の両日に静岡県小山町の富士スピードウェイで行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

公式テスト岡山総合結果

■GT500 Class

公式テスト岡山 -RIJ- (2025/03/15-16) Total Testing Weather:Cloudy/Rain Course:Dry/Wet
2025 AUTOBACS SUPER GT Official Testing 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCar
Model
Team
TireSession1
Session2
Session3
Session4
TimeBehindkm/h
138石浦 宏明
大湯 都史樹
KeePer CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer CERUMO
BS1'18.609
*1'17.456
1'34.195
1'29.305
1'17.456-172.108
216大津 弘樹
佐藤 蓮
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS1'18.337
*1'17.603
1'33.692
1'30.201
1'17.603 0.147171.782
337笹原 右京
ジュリアーノ・アレジ
Deloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS1'19.171
*1'17.632
1'36.439
1'29.388
1'17.632 0.176171.718
41坪井 翔
山下 健太
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS*1'17.833
1'17.911
1'32.306
1'29.728
1'17.833 0.377171.274
564伊沢 拓也
大草 りき
Modulo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Modulo Nakajima Racing
DL1'19.400
*1'17.846
-
1'31.431
1'17.846 0.390171.246
612平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
TRS IMPUL with SDG Z
NISSAN Z NISMO GT500
TEAM IMPUL
BS1'18.671
*1'17.923
1'37.577
1'30.582
1'17.923 0.467171.077
717塚越 広大
小出 峻
Astemo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Astemo REAL RACING
BS*1'17.962
1'21.059
1'34.413
1'31.131
1'17.962 0.506170.991
88野尻 智紀
松下 信治
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS*1'18.022
1'20.176
1'37.534
1'30.716
1'18.022 0.566170.860
914大嶋 和也
福住 仁嶺
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS*1'18.126
1'18.274
1'42.496
1'29.530
1'18.126 0.670170.632
10100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
STANLEY TEAM KUNIMITSU
BS*1'18.290
1'19.339
1'38.006
1'28.768
1'18.290 0.834170.275
1124松田 次生
名取 鉄平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z NISMO GT500
KONDO RACING
YH*1'18.843
1'20.708
1'41.297
1'29.456
1'18.843 1.387169.080
1239関口 雄飛
サッシャ・フェネストラズ
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS1'19.232
*1'19.200
1'33.893
1'29.815
1'19.200 1.744168.318
133佐々木 大樹
三宅 淳詞
Niterra MOTUL Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO NDDP
BS1'20.007
*1'19.546
1'35.862
1'30.435
1'19.546 2.090167.586
1423千代 勝正
高星 明誠
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO NDDP
BS*1'19.719
1'21.369
1'34.796
1'31.599
1'19.719 2.263167.222
1519国本 雄資
阪口 晴南
小高 一斗
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH*1'23.876
1'26.818
-
1'30.975
1'23.876 6.420158.935

■GT300 Class

公式テスト岡山 -RIJ- (2025/03/15-16) Total Testing Weather:Cloudy/Rain Course:Dry/Wet
2025 AUTOBACS SUPER GT Official Testing 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCar
Model
Team
TireSession1
Session2
Session3
Session4
TimeBehindkm/h
10小暮 卓史
元嶋 佑弥
VENTENY Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH*1'25.475
1'27.967
1'48.264
2'42.538
1'25.475 8.019155.961
26片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI
Ferrari 296 GT3
VELOREX
YH*1'25.486
1'28.120
1'39.471
1'35.809
1'25.486 8.030155.941
34谷口 信輝
片岡 龍也
奥本 隼士
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH*1'25.673
1'29.330
1'55.738
-
1'25.673 8.217155.601
465蒲生 尚弥
菅波 冬悟
黒澤 治樹
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS*1'25.804
1'27.349
1'40.630
1'36.604
1'25.804 8.348155.363
520平中 克幸
清水 英志郎
佐野 雄城
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
MI*1'26.062
1'37.224
1'57.325
1'36.064
1'26.062 8.606154.898
62堤 優威
平良 響
卜部 和久
HYPER WATER INGING GR86 GT
TOYOTA GR86
HYPER WATER Racing INGING
BS*1'26.263
2'21.134
-
-
1'26.263 8.807154.537
756ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
平手 晃平
金丸 ユウ
リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH*1'26.309
1'28.053
1'41.786
1'36.773
1'26.309 8.853154.454
818小林 崇志
野村 勇斗
UPGARAGE AMG GT3
Mercedes AMG GT3
TEAM UPGARAGE
YH*1'26.406
1'29.133
1'46.223
1'36.722
1'26.406 8.950154.281
931小山 美姫
根本 悠生
apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS*1'26.477
1'29.862
1'44.542
1'37.842
1'26.477 9.021154.154
10666藤波 清斗
近藤 翼
seven × seven PORSCHE GT3R
PORSCHE 911 GT3R
seven × seven Racing
YH*1'26.606
1'28.253
1'47.019
1'38.223
1'26.606 9.150153.925
1161井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL*1'26.704
1'32.277
1'41.084
1'37.626
1'26.704 9.248153.751
1260吉本 大樹
河野 駿佑
伊東 黎明
Syntium LMcorsa LC500 GT
TOYOTA LEXUS LC500
LM corsa
DL*1'26.711
1'29.692
1'40.956
1'36.529
1'26.711 9.255153.738
1330永井 宏明
織戸 学
apr GR86 GT
LEXUS GR86
apr
MI*1'26.759
1'30.240
1'47.788
1'38.129
1'26.759 9.303153.653
1487松浦 孝亮
坂口 夏月
METALIVE S Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH*1'26.843
1'29.078
4'02.280
2'42.900
1'26.843 9.387153.505
1526イゴール・オオムラ・フラガ
安田 裕信
ANEST IWATA RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing
YH*1'26.950
1'37.040
1'53.966
2'41.118
1'26.950 9.494153.316
1696新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL*1'27.205
1'32.373
1'47.581
1'37.885
1'27.205 9.749152.867
1762平木 湧也
平木 玲次
HELM MOTORSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
HELM MOTORSPORTS
YH*1'27.217
1'27.597
2'21.887
1'49.444
1'27.217 9.761152.846
1845ケイ・コッツォリーノPONOS FERRARI 296
Ferrari 296 GT3
PONOS RACING
DL*1'27.519
1'30.862
1'39.416
1'36.147
1'27.51910.063152.319
1922加納 政樹
城内 政樹
庄司 雄磨
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH*1'27.704
1'38.875
-
1'40.905
1'27.70410.248151.998
209阪口 良平
冨林 勇佑
藤原 優汰
PACIFIC アイドルマスターNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH1'31.560
*1'27.712
-
2'43.162
1'27.71210.256151.984
2125松井 孝允
佐藤 公哉
HOPPY Schatz GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH*1'27.727
1'29.327
2'10.391
2'42.814
1'27.72710.271151.958
2211富田 竜一郎
大木 一輝
GAINER TANAX Z
NISSAN FAIRLADY Z
GAINER
DL*1'27.802
1'30.237
1'45.896
1'38.158
1'27.80210.346151.828
235塩津 佑介
木村 偉織
冨田 自然
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH*1'27.899
-
-
-
1'27.89910.443151.660
24777藤井 誠暢
チャーリー・ファグ
D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3 EVO
D'station Racing
DL*1'28.006
1'29.148
1'50.126
2'42.585
1'28.00610.550151.476
2548井田 太陽
柴田 優作
藤原 大輝
脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH*1'29.749
1'31.327
-
1'40.488
1'29.74912.293148.534
26360青木 孝行
荒川 麟
田中 篤
清水 啓伸
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH*1'29.764
1'30.220
-
-
1'29.76412.308148.509

SUPER GT

公式テスト岡山4回目結果

■GT500クラス

公式テスト岡山 -RIJ- (2025/03/16) Official Testing 4 Weather:Rain/Cloudy Course:Wet/Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Official Testing GT500 class 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGapkm/h
1100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
STANLEY TEAM KUNIMITSU
BS1'28.768--150.176
238石浦 宏明
大湯 都史樹
KeePer CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer CERUMO
BS1'29.305 0.537 0.537149.273
337笹原 右京
ジュリアーノ・アレジ
Deloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS1'29.388 0.620 0.083149.134
424松田 次生
名取 鉄平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z NISMO GT500
KONDO RACING
YH1'29.456 0.688 0.068149.021
514大嶋 和也
福住 仁嶺
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS1'29.530 0.762 0.074148.898
61坪井 翔
山下 健太
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS1'29.728 0.960 0.198148.569
739関口 雄飛
サッシャ・フェネストラズ
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS1'29.815 1.047 0.087148.425
816大津 弘樹
佐藤 蓮
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS1'30.201 1.433 0.386147.790
93佐々木 大樹
三宅 淳詞
Niterra MOTUL Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO NDDP
BS1'30.435 1.667 0.234147.408
1012平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
TRS IMPUL with SDG Z
NISSAN Z NISMO GT500
TEAM IMPUL
BS1'30.582 1.814 0.147147.168
118野尻 智紀
松下 信治
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS1'30.716 1.948 0.134146.951
1219国本 雄資
阪口 晴南
小高 一斗
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH1'30.975 2.207 0.259146.533
1317塚越 広大
小出 峻
Astemo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Astemo REAL RACING
BS1'31.131 2.363 0.156146.282
1464伊沢 拓也
大草 りき
Modulo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Modulo Nakajima Racing
DL1'31.431 2.663 0.300145.802
1523千代 勝正
高星 明誠
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO NDDP
BS1'31.599 2.831 0.168145.534

■GT300クラス

公式テスト岡山 -RIJ- (2025/03/16) Official Testing 4 Weather:Rain/Cloudy Course:Wet/Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Official Testing GT300 class 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGapkm/h
16片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI
Ferrari 296 GT3
VELOREX
YH1'35.809--139.139
220平中 克幸
清水 英志郎
佐野 雄城
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
MI1'36.064 0.255 0.255138.770
345ケイ・コッツォリーノPONOS FERRARI 296
Ferrari 296 GT3
PONOS RACING
DL1'36.147 0.338 0.083138.650
460吉本 大樹
河野 駿佑
伊東 黎明
Syntium LMcorsa LC500 GT
TOYOTA LEXUS LC500
LM corsa
DL1'36.529 0.720 0.382138.102
565蒲生 尚弥
菅波 冬悟
黒澤 治樹
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS1'36.604 0.795 0.075137.994
618小林 崇志
野村 勇斗
UPGARAGE AMG GT3
Mercedes AMG GT3
TEAM UPGARAGE
YH1'36.722 0.913 0.118137.826
756ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
平手 晃平
金丸 ユウ
リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH1'36.773 0.964 0.051137.753
861井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL1'37.626 1.817 0.853136.550
931小山 美姫
根本 悠生
apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS1'37.842 2.033 0.216136.248
1096新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL1'37.885 2.076 0.043136.188
1130永井 宏明
織戸 学
apr GR86 GT
LEXUS GR86
apr
MI1'38.129 2.320 0.244135.850
1211富田 竜一郎
大木 一輝
GAINER TANAX Z
NISSAN FAIRLADY Z
GAINER
DL1'38.158 2.349 0.029135.810
13666藤波 清斗
近藤 翼
seven × seven PORSCHE GT3R
PORSCHE 911 GT3R
seven × seven Racing
YH1'38.223 2.414 0.065135.720
1448井田 太陽
柴田 優作
藤原 大輝
脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH1'40.488 4.679 2.265132.661
1522加納 政樹
城内 政樹
庄司 雄磨
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH1'40.905 5.096 0.417132.112
1662平木 湧也
平木 玲次
HELM MOTORSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
HELM MOTORSPORTS
YH1'49.44413.635 8.539121.805
1726イゴール・オオムラ・フラガ
安田 裕信
ANEST IWATA RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing
YH2'41.1181'05.30951.67482.739
180小暮 卓史
元嶋 佑弥
VENTENY Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH2'42.5381'06.729 1.42082.017
19777藤井 誠暢
チャーリー・ファグ
D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3 EVO
D'station Racing
DL2'42.5851'06.776 0.04781.993
2025松井 孝允
佐藤 公哉
HOPPY Schatz GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH2'42.8141'07.005 0.22981.877
2187松浦 孝亮
坂口 夏月
METALIVE S Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH2'42.9001'07.091 0.08681.834
229阪口 良平
冨林 勇佑
藤原 優汰
PACIFIC アイドルマスターNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH2'43.1621'07.353 0.26281.703
-4谷口 信輝
片岡 龍也
奥本 隼士
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH d.n.s---
-5塩津 佑介
木村 偉織
冨田 自然
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YHd.n.s---
-360荒川 麟
田中 篤
清水 啓伸
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YHd.n.s---

SUPER GT

公式テスト岡山セッション3 GT300クラスはフェラーリ勢の1−2 トップは45号車PONOS FERRARI 296

 岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われている2025年オートバックス スーパーGT公式テストは3月16日、二日目を迎え、午前中のセッション3が行われた。GT300クラスは45号車PONOS FERRARI 296 (ケイ・コッツォリーノ)がトップタイムを記録した。

 今回GT300クラスは7号車、52号車の2台が欠席することが当初から決まっていたが、セッション2のクラッシュにより2号車も走行を見合わせることになった。
このほか5号車、9号車、22号車、48号車そして360号車が走行に加わらなかった。

 序盤トップに立ったのは65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥)で1分45秒308はその時点で総合4番手だった。

 その後は開始30分過ぎにGT500車両のコースアウトにより1回目の赤旗中断があったが、再開後の48分過ぎにはアトウッドで11号車GAINER TANAX Z(大木一輝)がストップしたために2回目の赤旗。1時間8分が経過したところでGT500のコースオフにより3回目の赤旗。そして10時49分に最終コーナーで31号車apr LC500h GT(小山美姫)がコースオフしたことによる4回目の赤旗と、セッションは小刻みに中断を余儀なくされる。

 この間に45号車が1分39秒416を19周目に記録してトップに浮上、2番手にも6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(ロベルト・メリ・ムンタン)が18周目に1分39秒471を記録して2番手とフェラーリ勢が1−2を形成して午前の走行は終了した。なお3番手には14周目に1分40秒630までタイムを縮めた65号車がつけている

Text&Photo: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

公式テスト岡山セッション3 1号車au TOM'S GR Supraがトップタイム

 岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われている2025年オートバックス スーパーGT公式テストは3月16日、二日目を迎えた。午前中のセッション3は前日のセッション1に続いて1号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)がトップタイムだった。

 セッション3は当初の予定より30分遅い午前9時30分にコースオープン。終了予定は11時10分とされ、走行時間そのものは20分短縮される予定だったが、この日も4回の赤旗が出て、セッションは何度も中断されたことから、走行時間を確保する目的でこのあと予定されていたセーフティーカー訓練をキャンセルとし、終了時刻は11時35分まで延長された。

 GT500クラスで序盤から精力的に周回を重ねたのは6台。残りのクルマはガレージで待機してコースコンディションの回復を待つ。

 走り始めた6台の中の1台である38号車KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明)は5周目に1分42秒850を記録すると、その後も7周目に1分39秒623、11周目に1分36秒056と着実にタイムを上げてくる。

 開始から15分が経過したところでNo.17 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大)すると、その他のチームも徐々に走行を開始したが、No.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南/小高一斗)とNo.64 Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)は最後までガレージに留まり、走行に加わらなかった。

 コース上では開始から30分が経過したところで14号車ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也)がダブルヘアピン二つ目でコースオフを喫したために赤旗中断に。この直前には23号車MOTUL AUTECH Z(千代勝正)が9周目に1'35.332を記録している。

 走行は10時12分に再開となったが、今度はGT300車両がアトウッドカーブでコースオフ。2回目の赤旗中断に。

 10時25分に走行が再開されると、今度は1号車au TOM'S GR Supra(山下健太)がが1分32秒338を18周目に記録してトップに立つと、20周目には1分32秒306までタイムを縮めた。

 しかし開始から1時間8分が経過したところで3回目の赤旗が。ダブルヘアピンの一つ目で8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(松下信治)がコースオフしたためだ。その後8号車は自走でピットへ。10時43分に走行は再開されたが、その5分後に今度はGT300車両が最終コーナーでコースオフ。4回目の赤旗が提示された。

 その後はセーフティーカー訓練をキャンセルとして終了時刻を午前11時35分まで延長。終盤に16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(佐藤蓮)が1分33秒692を記録して2番手、39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra(サッシャ・フェネストラズ)が1分33秒893を記録して3番手につけたが、1号車のトップタイムを更新するものはなく、そのまま1号車がトップタイムとなった。

Text&Photo: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

公式テスト岡山3回目結果

■GT500クラス

公式テスト岡山 -RIJ- (2025/03/16) Official Testing 3 Weather:Rain Course:Wet
2025 AUTOBACS SUPER GT Official Testing GT500 class 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGapkm/h
11坪井 翔
山下 健太
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS1'32.306--144.420
216大津 弘樹
佐藤 蓮
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS1'33.692 1.386 1.386142.283
339関口 雄飛
サッシャ・フェネストラズ
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS1'33.893 1.587 0.201141.979
438石浦 宏明
大湯 都史樹
KeePer CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer CERUMO
BS1'34.195 1.889 0.302141.523
517塚越 広大
小出 峻
Astemo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Astemo REAL RACING
BS1'34.413 2.107 0.218141.197
623千代 勝正
高星 明誠
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO NDDP
BS1'34.796 2.490 0.383140.626
73佐々木 大樹
三宅 淳詞
Niterra MOTUL Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO NDDP
BS1'35.862 3.556 1.066139.062
837笹原 右京
ジュリアーノ・アレジ
Deloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS1'36.439 4.133 0.577138.230
98野尻 智紀
松下 信治
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS1'37.534 5.228 1.095136.678
1012平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
TRS IMPUL with SDG Z
NISSAN Z NISMO GT500
TEAM IMPUL
BS1'37.577 5.271 0.043136.618
11100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
STANLEY TEAM KUNIMITSU
BS1'38.006 5.700 0.429136.020
1224松田 次生
名取 鉄平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z NISMO GT500
KONDO RACING
YH1'41.297 8.991 3.291131.601
1314大嶋 和也
福住 仁嶺
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS1'42.49610.190 1.199130.062
-19国本 雄資
阪口 晴南
小高 一斗
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH d.n.s---
-64伊沢 拓也
大草 りき
Modulo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Modulo Nakajima Racing
DL d.n.s---

■GT300クラス

公式テスト岡山 -RIJ- (2025/03/16) Official Testing 3 Weather:Rain Course:Wet
2025 AUTOBACS SUPER GT Official Testing GT300 class 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGapkm/h
145ケイ・コッツォリーノPONOS FERRARI 296
Ferrari 296 GT3
PONOS RACING
DL1'39.416--134.091
26片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI
Ferrari 296 GT3
VELOREX
YH1'39.471 0.055 0.055134.017
365蒲生 尚弥
菅波 冬悟
黒澤 治樹
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS1'40.630 1.214 1.159132.473
460吉本 大樹
河野 駿佑
伊東 黎明
Syntium LMcorsa LC500 GT
TOYOTA LEXUS LC500
LM corsa
DL1'40.956 1.540 0.326132.046
561井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL1'41.084 1.668 0.128131.878
656ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
平手 晃平
金丸 ユウ
リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH1'41.786 2.370 0.702130.969
731小山 美姫
根本 悠生
apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS1'44.542 5.126 2.756127.516
811富田 竜一郎
大木 一輝
GAINER TANAX Z
NISSAN FAIRLADY Z
GAINER
DL1'45.896 6.480 1.354125.886
918小林 崇志
野村 勇斗
UPGARAGE AMG GT3
Mercedes AMG GT3
TEAM UPGARAGE
YH1'46.223 6.807 0.327125.498
10666藤波 清斗
近藤 翼
seven × seven PORSCHE GT3R
PORSCHE 911 GT3R
seven × seven Racing
YH1'47.019 7.603 0.796124.565
1196新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL1'47.581 8.165 0.562123.914
1230永井 宏明
織戸 学
apr GR86 GT
LEXUS GR86
apr
MI1'47.788 8.372 0.207123.676
130小暮 卓史
元嶋 佑弥
VENTENY Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH1'48.264 8.848 0.476123.132
14777藤井 誠暢
チャーリー・ファグ
D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3 EVO
D'station Racing
DL1'50.12610.710 1.862121.050
1526イゴール・オオムラ・フラガ
安田 裕信
ANEST IWATA RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing
YH1'53.96614.550 3.840116.972
164谷口 信輝
片岡 龍也
奥本 隼士
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH1'55.73816.322 1.772115.181
1720平中 克幸
清水 英志郎
佐野 雄城
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
MI1'57.32517.909 1.587113.623
1825松井 孝允
佐藤 公哉
HOPPY Schatz GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH2'10.39130.97513.066102.238
1962平木 湧也
平木 玲次
HELM MOTORSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
HELM MOTORSPORTS
YH2'21.88742.47111.49693.954
2087松浦 孝亮
坂口 夏月
METALIVE S Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH4'02.2802'22.8641'40.39355.022
-5塩津 佑介
木村 偉織
冨田 自然
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YHd.n.s---
-9阪口 良平
冨林 勇佑
藤原 優汰
PACIFIC アイドルマスターNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YHd.n.s---
-22加納 政樹
城内 政樹
庄司 雄磨
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YHd.n.s---
-48井田 太陽
柴田 優作
藤原 大輝
脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YHd.n.s---
-360荒川 麟
田中 篤
清水 啓伸
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YHd.n.s---

SUPER GT

公式テスト岡山セッション2 GT300は65号車LEON PYRAMID AMGがトップ しかし総合トップは0号車VENTENY Lamborghini GT3に

 岡山県美作市の岡山国際サーキットで始まった2025オートバックス スーパーGT公式テスト。GT300クラスのセッション2は65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟/黒澤治樹)が専有走行でトップタイムを記録したが、午前中の0号車のタイムを上回れなかったため、1日目総合では0号車VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)がトップタイムとなった。

 セッション2は開始早々に赤旗中断となる。2号車HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/平良響/ト部和久)が1コーナーでクラッシュしたためだ。ドライバーは平良響だった。車両の損傷は外見からも相当大きなものと分かる状態。このため、チームはその後の走行を取りやめ、二日目も不参加として車両を工場に持ち帰り詳細な状況の把握と次回の富士テストへ向けて一刻も早い修復作業に着手するとの決断を下した。

 走行再開後は4号車グッドスマイル 初音ミク AMG(片岡龍也)が28周目に1分31秒830を記録してトップに。午前中トップの0号車VENTENY Lamborghini GT3は元嶋佑弥が1分32秒349で2番手につける。

 その後は65号車の菅波が36周目に1分31秒674、9号車PACIFIC アイドルマスター NAC AMG(冨林勇佑)が37周目に1分31秒540、18号車UPGARAGE AMG GT3 小林 崇志が33周目に1分30秒952とトップが入れ替わるが、最終的に9号車が1分27秒712までタイムを縮めて混走のトップとなった。

 続いて午後4時20分から行われた専有走行では、65号車の蒲生が1分27秒349を叩き出してトップに立ち、62号車HELM MOTORSPORTS GT-R(平木玲次)が1分27秒597で2番手につける。

 しかし残り3分余りのところで11号車GAINER TANAX Z(大木一輝)が2コーナー手前コースオフ。これにより2回目の赤旗が出され、専有は終了となった。このため、9号車は混走のタイムを更新できないまま3番手でセッションを終えることに。

 その結果、1日目総合では午前中トップの0号車がトップタイム。2番手、3番手も午前中と同じ順位という結果となった。

Text&Photo: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

公式テスト岡山セッション2 GT500クラスは38号車KeePer CERUMO GR Supraがセッション、総合共にトップタイム

 3月15日に岡山県美作市の岡山国際サーキットで始まった2025オートバックス スーパーGT公式テスト。午後に行われたセッション2では専有走行で1分17秒456を記録した38号車KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)がGT500のトップタイム。1日目総合でも38号車がトップとなった。

 セッション2はWET宣言が出される中で午後2時にコースオープン。しかしセッション1の終了間際から降り始めた霙混じりの雨は小康状態となり、相乗に支障はなさそうだ。

 このセッションも二日目の天候を考慮してタイムスケジュールが変更されており、混走は40分延長されて午後4時20分まで。その後は各クラス10分ずつの専有走行が行われた。

 開始から5分も経たぬ間にGT300車両のクラッシュにより赤旗が提示されるが、2クラス混走においてはこれが唯一の中断となり、セッション1とは対照的に、走行は順調に進んでいく。

 序盤は生憎のウェットコンディションということもあり、25分経過時点のトップタイムは37号車Deloitte TOM'S GR Supra(笹原右京)の1分30秒527。続いて14号車ENEOS X PRIME GR Supra(福住仁嶺)が10周目に1分29秒419でトップに立つと、11周目には1分28秒630までタイムを短縮してきた。

 1号車au TOM'S GR Supraは午前中の坪井翔に代わって山下健太が午後を担当。15周目に1分28秒908を記録して2番手に浮上する。

 続いて23号車MOTUL AUTECH Z(千代勝正)が19周目に1分27秒897を出してトップに。23号車は20周目に1'27.883までタイムを縮め、そのままピットへ。

 これを37号車が26周目に1分26秒971で上回ると、14号車も23周目に1分26秒540を叩き出し、再びトップへ。

 その後も路面コンディションは徐々に回復していき、後半からはほぼドライコンディションとなる。それにつれてラップタイムはどんどん上がってきた。

 そして混走残り15分を切ったところで16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(佐藤蓮)が50周目に1分20秒456を記録すると、51周目には1分18秒533でトップに躍り出た。

 続いて混走残り10分をきったところで3号車Niterra MOTUL Z三宅が1分19秒546で2番手に。3番手には37号車が1分19秒882で続いて今走は終了。GT300の専有走行を挟んで午後4時31分より10分間の専有走行が行われた。

 ここで一発の速さを見せたのは38号車KeePer CERUMO GR Supra(大湯都史樹)。ピットアウトから4周のウォームアップを経て1分17秒456を叩き出してトップに躍り出た。

 16号車の佐藤も1分17秒603を記録して2番手に浮上。次の周でもセクター1で全体ベストを叩き出したが、ヘアピンで17号車Astemo CIVIC TYPE R-GT(小出峻)がコースを飛び出し、グラベルに捕まったためセクター2では黄旗が出ており、タイム更新ならず。

 37笹原が1'17.632で3番手、ニッサン勢最上位は12号車TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴)が1分17秒923で6番手と、上位6台が1分17秒台という接戦となった。

 なお午前中トップの1号車は山下が1分17秒911がベストと午前中のタイムを上回れず、1日総合でも38号車がトップとなっている。

Text&Photo: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

公式テスト岡山セッション1 GT300クラスは0号車VENTENY Lamborghini GT3がトップタイム

 3月15日に岡山県美作市の岡山国際サーキットで始まった2025オートバックス スーパーGT公式テスト。GT300クラスは0号車VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/ 元嶋佑弥)が午前中のセッション1でトップタイムを記録した。

 このセッションにおいて、0号車は最初から最後まで小暮が走行を担当。序盤の11周目に1分25秒475を記録してトップに立つ。6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(ロベルト・メリ・ムンタン)が1分25秒486で2番手、4号車グッドスマイル 初音ミク AMG(片岡龍也)が1分25秒673で3番手につける。

 しかし開始から10分が経過したところで45号車PONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ)がダブルヘアピンでストップ、したため、この日最初の赤旗が提示される。

 45号車は自走でピットに戻ってきたため、9時47分に走行は再開されたが、その後も開始30分経過時点でのGT500車両のコースオフを挟んで45分経過時点で5号車マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号(冨田自然)がヘアピンでスピンしたために3回目の赤旗、65分経過時点で48号車脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R(井田太陽)がコースオフしたために4回目、11時39分に5号車が再びコース上でストップしたために5回目、その8分後にも6号車がダブルヘアピンでストップしたために6回目の赤旗と走行は頻繁に中断されることとなった。

 この影響もあり、このクラスはいずれも序盤にベストタイムを記録した0号車、6号車、4号車がそのままセッションのトップ3となる結果に終わった。

Text&Photo: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

公式テスト岡山セッション1 GT500クラスのトップタイムは1号車au TOM'S GR Supra

 2025オートバックス スーパーGTの公式テストが、岡山県美作市の岡山国際サーキットで始まった。テストは3月15、16日の二日間で予定され、第一日目の午前の走行となるセッション1では1号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)がGT500クラスのトップタイムをマークした。

2024チャンピオンカー、1号車au TOM'S GR Supra

 セッション1は午前9時30分に走行開始。この日の岡山は気温5℃、路面温度は7℃と真冬のような寒さ。二日目は雨天が予測されることもあって、走行は当初の予定より20分長い2時間20分の走行となったが、低い路面温度が影響してか、コースオフやスピンが相次いで、合計6回の赤旗中断という荒れたセッションとなった。

 まずは坪井が1分23秒997を6周目に記録してトップに。16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹)1分24秒828、17号車Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大)が1分24秒872と続く。

 しかし開始から10分が経過したところでGT300車両がダブルヘアピンでストップしたため、この日最初の赤旗が提示される。

 9時47分に走行が再開されると、39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛)が1分22秒426を記録してきた。これを100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴)が1分20秒593で上回ると、17号車の塚越も1分22秒175で2番手につける。

 山本は次の周で1分18秒290までタイムアップ。1号車の坪井も1分19秒770までタイムを縮めて2番手に続くが、14号車ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也)1分18秒851、1分18秒126と立て続けにタイムを更新してトップに浮上した。

 開始から30分が経過したところで39号車が1コーナーを飛び出し、グラベルで捕まったために2回目の赤旗中断となる。39号車に大きなダメージはなく、オフィシャルの手を借りてコースに戻ると、その後は自走でピットへ。10時8分に走行再開となった。

 その後も45分経過時点、65分経過時点とGT300車両のアクシデントにより頻繁に走行は中断され、各チームとも満足に周回を重ねられない状況が続く。

 そうした中、17号車が35周目に1分17秒962で14号車を上回り、トップへ。
8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8 (野尻智紀)も1分18秒022を35周目に記録して2番手につけ、14号車は3番手となった。

 そして残り時間が10分となったところで1号車の坪井が59周目に1分17秒833を記録。これがこのセッションのトップタイムとなった。

 その後もGT300車両のアクシデントで2回の赤旗中断があり、11時54分に再開されたもののすぐにフルコースイエローのテストに移行し、ここでセッション1は終了となった。

セッション1トップは1号車au TOM'S GR Supra

セッション1の2番手は17号車Astemo CIVIC TYPE R-GT

セッション1の3番手は8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8

Text&Photo: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

公式テスト岡山2回目結果

■GT500クラス

公式テスト岡山 -RIJ- (2025/03/15) Official Testing 2 Weather:Rain/Cloudy Course:Wet/Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Official Testing GT500 class 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGapkm/h
138石浦 宏明
大湯 都史樹
KeePer CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer CERUMO
BS1'17.456--172.108
216大津 弘樹
佐藤 蓮
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS1'17.603 0.147 0.147171.782
337笹原 右京
ジュリアーノ・アレジ
Deloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS1'17.632 0.176 0.029171.718
464伊沢 拓也
大草 りき
Modulo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Modulo Nakajima Racing
DL1'17.846 0.390 0.214171.246
51坪井 翔
山下 健太
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS1'17.911 0.455 0.065171.103
612平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
TRS IMPUL with SDG Z
NISSAN Z NISMO GT500
TEAM IMPUL
BS1'17.923 0.467 0.012171.077
714大嶋 和也
福住 仁嶺
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS1'18.274 0.818 0.351170.309
839関口 雄飛
サッシャ・フェネストラズ
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS1'19.200 1.744 0.926168.318
9100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
STANLEY TEAM KUNIMITSU
BS1'19.339 1.883 0.139168.023
103佐々木 大樹
三宅 淳詞
Niterra MOTUL Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO NDDP
BS1'19.546 2.090 0.207167.586
118野尻 智紀
松下 信治
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS1'20.176 2.720 0.630166.269
1224松田 次生
名取 鉄平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z NISMO GT500
KONDO RACING
YH1'20.708 3.252 0.532165.173
1317塚越 広大
小出 峻
Astemo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Astemo REAL RACING
BS1'21.059 3.603 0.351164.458
1423千代 勝正
高星 明誠
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO NDDP
BS1'21.369 3.913 0.310163.831
1519国本 雄資
阪口 晴南
小高 一斗
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH1'26.818 9.362 5.449153.549

■GT300クラス

公式テスト岡山 -RIJ- (2025/03/15) Official Testing 2 Weather:Rain/Cloudy Course:Wet/Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Official Testing GT300 class 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGapkm/h
165蒲生 尚弥
菅波 冬悟
黒澤 治樹
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS1'27.349--152.615
262平木 湧也
平木 玲次
HELM MOTORSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
HELM MOTORSPORTS
YH1'27.597 0.248 0.248152.183
39阪口 良平
冨林 勇佑
藤原 優汰
PACIFIC アイドルマスターNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH1'27.712 0.363 0.115151.984
40小暮 卓史
元嶋 佑弥
VENTENY Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH1'27.967 0.618 0.255151.543
556ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
平手 晃平
金丸 ユウ
リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH1'28.053 0.704 0.086151.395
66片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI
Ferrari 296 GT3
VELOREX
YH1'28.120 0.771 0.067151.280
7666藤波 清斗
近藤 翼
seven × seven PORSCHE GT3R
PORSCHE 911 GT3R
seven × seven Racing
YH1'28.253 0.904 0.133151.052
887松浦 孝亮
坂口 夏月
METALIVE S Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH1'29.078 1.729 0.825149.653
918小林 崇志
野村 勇斗
UPGARAGE AMG GT3
Mercedes AMG GT3
TEAM UPGARAGE
YH1'29.133 1.784 0.055149.561
10777藤井 誠暢
チャーリー・ファグ
D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3 EVO
D'station Racing
DL1'29.148 1.799 0.015149.536
1125松井 孝允
佐藤 公哉
HOPPY Schatz GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH1'29.327 1.978 0.179149.236
124谷口 信輝
片岡 龍也
奥本 隼士
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH1'29.330 1.981 0.003149.231
1360吉本 大樹
河野 駿佑
伊東 黎明
Syntium LMcorsa LC500 GT
TOYOTA LEXUS LC500
LM corsa
DL1'29.692 2.343 0.362148.629
1431小山 美姫
根本 悠生
apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS1'29.862 2.513 0.170148.347
15360青木 孝行
田中 篤
清水 啓伸
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH1'30.220 2.871 0.358147.759
1611富田 竜一郎
大木 一輝
GAINER TANAX Z
NISSAN FAIRLADY Z
GAINER
DL1'30.237 2.888 0.017147.731
1730永井 宏明
織戸 学
apr GR86 GT
LEXUS GR86
apr
MI1'30.240 2.891 0.003147.726
1845ケイ・コッツォリーノPONOS FERRARI 296
Ferrari 296 GT3
PONOS RACING
DL1'30.862 3.513 0.622146.715
1948井田 太陽
柴田 優作
藤原 大輝
脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH1'31.327 3.978 0.465145.968
2061井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL1'32.277 4.928 0.950144.465
2196新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL1'32.373 5.024 0.096144.315
2226イゴール・オオムラ・フラガ
安田 裕信
ANEST IWATA RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing
YH1'37.040 9.691 4.667137.374
2320平中 克幸
清水 英志郎
佐野 雄城
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
MI1'37.224 9.875 0.184137.114
2422加納 政樹
城内 政樹
庄司 雄磨
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH1'38.87511.526 1.651134.825
252堤 優威
平良 響
卜部 和久
HYPER WATER INGING GR86 GT
TOYOTA GR86
HYPER WATER Racing INGING
BS2'21.13453.78542.25994.455
-5塩津 佑介
木村 偉織
冨田 自然
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YHd.n.s---

SUPER GT

公式テスト岡山1回目結果

■GT500クラス

公式テスト岡山 -RIJ- (2025/03/15) Official Testing 1 Weather:Cloudy/Rain Course:Dry/Wet
2025 AUTOBACS SUPER GT Official Testing GT500 class 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGapkm/h
11坪井 翔
山下 健太
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS1'17.833--171.274
217塚越 広大
小出 峻
Astemo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Astemo REAL RACING
BS1'17.962 0.129 0.129170.991
38野尻 智紀
松下 信治
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS1'18.022 0.189 0.060170.860
414大嶋 和也
福住 仁嶺
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS1'18.126 0.293 0.104170.632
5100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
STANLEY TEAM KUNIMITSU
BS1'18.290 0.457 0.164170.275
616大津 弘樹
佐藤 蓮
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS1'18.337 0.504 0.047170.172
738石浦 宏明
大湯 都史樹
KeePer CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer CERUMO
BS1'18.609 0.776 0.272169.584
812平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
TRS IMPUL with SDG Z
NISSAN Z NISMO GT500
TEAM IMPUL
BS1'18.671 0.838 0.062169.450
924松田 次生
名取 鉄平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z NISMO GT500
KONDO RACING
YH1'18.843 1.010 0.172169.080
1037笹原 右京
ジュリアーノ・アレジ
Deloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS1'19.171 1.338 0.328168.380
1139関口 雄飛
サッシャ・フェネストラズ
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS1'19.232 1.399 0.061168.250
1264伊沢 拓也
大草 りき
Modulo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Modulo Nakajima Racing
DL1'19.400 1.567 0.168167.894
1323千代 勝正
高星 明誠
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO NDDP
BS1'19.719 1.886 0.319167.222
143佐々木 大樹
三宅 淳詞
Niterra MOTUL Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO NDDP
BS1'20.007 2.174 0.288166.620
1519国本 雄資
阪口 晴南
小高 一斗
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH1'23.876 6.043 3.869158.935

■GT300クラス

公式テスト岡山 -RIJ- (2025/03/15) Official Testing 1 Weather:Cloudy/Rain Course:Dry/Wet
2025 AUTOBACS SUPER GT Official Testing GT300 class 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGapkm/h
10小暮 卓史
元嶋 佑弥
VENTENY Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH1'25.475--155.961
26片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI
Ferrari 296 GT3
VELOREX
YH1'25.486 0.011 0.011155.941
34谷口 信輝
片岡 龍也
奥本 隼士
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH1'25.673 0.198 0.187155.601
465蒲生 尚弥
菅波 冬悟
黒澤 治樹
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS1'25.804 0.329 0.131155.363
520平中 克幸
清水 英志郎
佐野 雄城
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
MI1'26.062 0.587 0.258154.898
62堤 優威
平良 響
卜部 和久
HYPER WATER INGING GR86 GT
TOYOTA GR86
HYPER WATER Racing INGING
BS1'26.263 0.788 0.201154.537
756ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
平手 晃平
金丸 ユウ
リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH1'26.309 0.834 0.046154.454
818小林 崇志
野村 勇斗
UPGARAGE AMG GT3
Mercedes AMG GT3
TEAM UPGARAGE
YH1'26.406 0.931 0.097154.281
931小山 美姫
根本 悠生
apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS1'26.477 1.002 0.071154.154
10666藤波 清斗
近藤 翼
seven × seven PORSCHE GT3R
PORSCHE 911 GT3R
seven × seven Racing
YH1'26.606 1.131 0.129153.925
1161井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL1'26.704 1.229 0.098153.751
1260吉本 大樹
河野 駿佑
伊東 黎明
Syntium LMcorsa LC500 GT
TOYOTA LEXUS LC500
LM corsa
DL1'26.711 1.236 0.007153.738
1330永井 宏明
織戸 学
apr GR86 GT
LEXUS GR86
apr
MI1'26.759 1.284 0.048153.653
1487松浦 孝亮
坂口 夏月
METALIVE S Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH1'26.843 1.368 0.084153.505
1526イゴール・オオムラ・フラガ
安田 裕信
ANEST IWATA RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing
YH1'26.950 1.475 0.107153.316
1696新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL1'27.205 1.730 0.255152.867
1762平木 湧也
平木 玲次
HELM MOTORSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
HELM MOTORSPORTS
YH1'27.217 1.742 0.012152.846
1845ケイ・コッツォリーノPONOS FERRARI 296
Ferrari 296 GT3
PONOS RACING
DL1'27.519 2.044 0.302152.319
1922加納 政樹
城内 政樹
庄司 雄磨
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH1'27.704 2.229 0.185151.998
2025松井 孝允
佐藤 公哉
HOPPY Schatz GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH1'27.727 2.252 0.023151.958
2111富田 竜一郎
大木 一輝
GAINER TANAX Z
NISSAN FAIRLADY Z
GAINER
DL1'27.802 2.327 0.075151.828
225塩津 佑介
木村 偉織
冨田 自然
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH1'27.899 2.424 0.097151.660
23777藤井 誠暢
チャーリー・ファグ
D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3 EVO
D'station Racing
DL1'28.006 2.531 0.107151.476
2448井田 太陽
柴田 優作
藤原 大輝
脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH1'29.749 4.274 1.743148.534
25360青木 孝行
田中 篤
清水 啓伸
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH1'29.764 4.289 0.015148.509
269阪口 良平
冨林 勇佑
藤原 優汰
PACIFIC アイドルマスターNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH1'31.560 6.085 1.796145.596

SUPER FORMULA LIGHTS

2025シーズンはB-MAXで 卜部和久の選択と決意

卜部和久(B-MAX RACING TEAM)

 2022年に17歳でFIA-F4に参戦、2023年には非メーカー系のチームに所属しながら第10戦SUGOで初優勝を達成した卜部和久。翌2024年はTGR-DC入りを果たして大いに活躍が期待されたが、始まってみれば刷新された車両とフィーリングが合わなかったのか、シーズンを通じて苦戦が続き、最上位は第9戦SUGOの4位という厳しい結果に終わった。

 その卜部が今シーズンはB-MAXからスーパーフォーミュラ・ライツに参戦することになった。ご存知の通りB-MAXは木村偉織、小出峻そして今季は野村勇斗とホンダの育成ドライバーを預かるチームだ。これまでトヨタ系のチームでFIA-F4を戦ってきて、今シーズンもINGINGからGR86でGT300クラスの第3ドライバーとしてエントリーしている卜部がどのような経緯でB-MAX入りを果たしたのか。鈴鹿サーキットでの公式予選終了後に卜部に話を聞いた。

 「今年乗るとしたら戸田さんかB-MAXさんで考えていました。去年の年末のテストは戸田さんから参加させていただいたんですけど、今シーズンはB-MAXさんっていう形になりましたね。その二択で考えてました」

 「いろんな道があったんですけど、もともと去年の年末のライツのテストの雰囲気とか様子とかを見て、レース続けるかやめるかを考えていました。まあそこである程度実力もわかりますし。去年(テストで)二番手っていう結果で終われて、クルマが自分の好みに合ってたら、そこそこ走れるのかな?っていう話し合いの結果になりました。もともとメーカー系外れたらレース引退する予定だったんで。それぐらい腹を括ってやってたんですけど、今年こういうチャンスをもらえて参戦っていうことになりました」

 「SFはホンダでやってますけど、いろんなメーカーの、例えば阪口晴南さんだったり、関口雄飛さんとか、どんなドライバーでも受け入れてくださるチームなんで、今年お世話になろう、ってなりました」

 初戦の予選(1回目10位、2回目8位)を終えての感想を聞くと、全然不完全燃焼だったとの返事が返ってきた。

 「1回目の予選はなんか直線が遅かったです。ダウンフォースも多分、その速度が出てない分、グリップが感じられなくて、うまく攻めきれずに、すごい。カウンターあててて、S字の中もカウンター当てまくったりして終わっちゃいました。2回目の予選は1回目のフィーリングを相談して、エンジニアさんがセット変えてくださって、普通に直線伸びていました。全然まっすぐの速さが違うんで、全然あてにならないですけど、悪い方向には間違いなく行ってないんで、そこのコミュニケーションの部分ではすごい満足してますね」

 参戦が決まってチームに合流したのは今年の年始だったという。1回だけトラブルチェックでもてぎを3セッションだけ走ってシート合わせを行い、本格的な走行は鈴鹿入りしてからだったとか。

 「でもシートも合わなくて、もう木曜日の練習で背中がバキバキになっちゃって、いろいろつぎはぎつぎはぎなシートです。でももちろん開幕戦だからといって悪くてもいいっていうわけでもないですし。もちろんスタートも決めて。自分にできる精一杯をこれからもやり続けたいなと思ってます」

 まだまだクルマは開発途上とのことだったが、決勝では第1戦6位、第2戦5位と2戦連続でポイントを獲得。残念ながら第3戦はスタートに失敗して入賞はならなかったが、クルマが仕上がればそれ以上が期待できる。そう思わせるレースウィークだったと言えよう。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

スプリントレースに賭ける思い 三井優介の新たな挑戦

三井優介(DELiGHTWORKS RACING)

 先日鈴鹿で開幕した全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権。その開幕直前の2月25日になって新規参戦を発表したのがDELiGHTWORKS RACINGだ。チーム代表兼監督を元レーシングドライバーの下山征人が務め、レーシングアドバイザーに野尻智紀と松下信治を迎える注目のチームだ。そのドライバーとして起用されたのが荒尾創大と三井優介。

 荒尾はフランスF4選手権や英国のGB3で活躍し、昨年からスーパーフォーミュラ・ライツに参戦して2年目のシーズンを迎える。

 一方の三井は2022年にホンダの育成選手としてFIA-F4に参戦、初年度からあの小出峻と最後までチャンピオンを争う強さを見せ、翌年も大いに期待されたが、ここでもタイトル獲得はならず。翌2024年はフォーミュラを離れ、活動の場をスーパーGTとスーパー耐久に移すことになった。

 その三井が再びフォーミュラに戻ってきた。開幕戦の行われている鈴鹿サーキットで本人の意気込みを聞いた。

 「去年一年、メインはスーパー耐久で、スプリントレース、自分一人のレースっていうのは全然やってこなかったので、FIA-F4以来ずっとレースをしたいな、自分のスプリントのレースをしたいなと思っていました。で、今回こういう話をいただいて、代表兼監督にもすごい感謝してますし、お話いただいた時、もうめちゃくちゃ嬉しくて、なんとしてもチャンピオン取りに行こうと。F4で取れなかったチャンピオンを取りたいなっていう意気込みできました」

 「きっかけは野尻さんなんですよ、野尻さんがこのチームに紹介してくださいました。僕はなんか乗れるところないかなと思って、野尻さんに相談したところ、じゃあっていう話になりました」

 続いて三井が今年加わったチームの印象を聞いた。DELiGHTWORKS RACINGは戸田レーシングがメンテナンスを担当しており、荒尾も昨年と同じカーナンバー2を使用しているものの、実態は運営母体が全く別なのだという。また下山監督はかつてSRS-F卒業生としてフォーミュラドリームやスーパーGTで活躍していた経歴を持つ。

 「クルマを触っている方は戸田レーシングなんですが、去年の戸田を引き継いだというより、新しくさらに良いものを作っていこうという形でみんなで頑張っています。僕がSRS-Fを受講していた時のスクールカーはフォーミュラドリーム(FD)だったんですが、そのFDのレースがあった時代に下山監督が活躍されてたのも知ってて、尊敬してました。ご自身が経験者ということでドライバーの側に立っていろいろ相談に乗っていただいているので、すごくいい環境です。実はレースを始めたのが下山さんの兄さん(下山和人氏)がやられてるサーキットだったんです。そういう意味でもご縁があったなと」

 鈴鹿大会の三井は第1戦で予選7位から決勝5位。第2戦は予選10位から決勝7位。第3戦は5番手スタートから決勝6位と表彰台にはあと一歩及ばなかったが、第1戦、第3戦ではスタートを決めて一時4番手を快走する場面もあり、今後に期待できる内容だったと言えよう。

 次戦の舞台は九州のオートポリス。三井の躍進に期待したい。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

KYOJO CUP | SUPER FORMULA

第1戦鈴鹿JRPサタデーミーティング SFとKYOJO CUPがパートナーシップを締結

KYOJO CUP記者会見

 全日本スーパーフォーミュラ選手権をプロモートする日本レースプロモーション(JRP)は3月8日、シリーズ第1戦が行われている鈴鹿サーキットでサタデーミーティングを開催し、KYOJO CUPを運営するインタープロトモータースポーツとイベントに関するパートナーシップを締結したことを発表した。

 KYOJO CUPは女性だけで行われるワンメイクレースとして2017年に誕生。これまでは主にインタープロトシリーズとの併催でレースが行われてきたが、昨年富士スピードウェイで行われたスーパーフォーミュラ第4戦(7月)と第6、第7戦(10月)でもサポートレースとして開催され、公式アプリであるSFgoでライブ配信された実績がある。これまではWEST VITA-01が使用されていたが、今シーズンからはKCMGの製造するFIA-F4に車両が変更となる。

 KYOJO CUPはインタープロトモータースポーツ代表の関谷正徳氏の掲げる「ドライビングアスリート」というビジョンのもとで行われており、これがスーパーフォーミュラの謳うヒューマンモータースポーツとも共鳴すること、かつ今季からはフォーミュラカーのシリーズとして再出発することから、今回のパートナーシップを結ぶこととなった。  2025シーズンも昨年同様に7月19-20日のラウンド2と10月11-12日のラウンド4がスーパーフォーミュラと併催となるほか、SFgoでのライブ配信が行われる。  会見にはJRPの上野禎久社長と関谷氏、そして同シリーズに参戦する3人の女性ドライバーが出席。今後への期待と抱負を語った。

インタープロトモータースポーツ代表 関谷正徳

インタープロトモータースポーツ代表 関谷正徳

 「KYOJO CUPを初めて9年になります。今後より高いステージに上がるためには、スーパーフォーミュラとコラボした方がいいんじゃないかと考えました。そこで富士スピードウェイとJRPに併催を申し入れ、昨年7月と10月に実現しました。以前から我々と上野さんたちの考えは同じ方向を向いていると感じており、今年からKYOJOはフォーミュラになることで、スーパーフォーミュラとKYOJOが同じ船に乗ります。同じ船に乗って一緒にモータースポーツを盛り上げていきたいですね」
翁長実希(Kids com Team KCMG)

翁長実希(Kids com Team KCMG)

 「沖縄県出身でKYOJO CUPに沖縄から挑戦したとき、デビューウィンと最多優勝でシリーズを終えました。Vitaの時代に女王としてずっと優勝をし続けてきました。最後のシリーズはチャンピオンは取れませんでしたが、車両が変わって、イコールコンディションに限りなく今年のレースでしっかりチャンピオンをとって、またさらに最多優勝できるよう、またスーパーフォーミュラと併催の時には勉強させていただきながら、しっかり結果を残したいと思います」

 「沖縄というサーキットがない土地でモータースポーツというとドリフトやジムカーナがありますが、サーキットのレースがない中で、私と平良(響)がこうやって出てきて、同じフィールドで戦わせていただけることを心から嬉しく思います」

織戸茉彩(TGM Grand Prix)

織戸茉彩(TGM Grand Prix)

 「父(織戸学)がレーシングドライバーということもあり、幼い頃からサーキットに来る機会は多かったのですが、ドライバーとしてこの場に立たせていただく日が来るとは思っていませんでした。今年はフォーミュラに変わることですごく大きなステップアップになりますが、ドライバーとして強く速いドライバーになることはもちろんですが、これからモータースポーツに馴染みのない方にも楽しんでいただけるようなレースができればなと思っています」

 「私自身がもともとクルマ好きで育ったわけではなく、ファッションとか美容の方がすごく好きで、20歳くらいまで生きてきたんです。まあ父の影響もあってクルマが身近にあったこともあるんですけど。私が意識しているのは、まず女性として。例えば身だしなみをすごくきれいに保っているとか、他の方から見て『いいな』と思ってもらえる女性っていうのをアピールできるのが、まあソーシャルメディアかなと思っていて。そこで自分がクルマと楽しんでいる姿とか、レースに参戦している姿を投稿させてもらって、クルマに馴染みがない方にも『この女性カッコいいな』って思ってもらって、そういう姿を他の人に共有できればなと思っています」

平川真子(ROOKIE racing)

平川真子(ROOKIE racing)

 「私も初めてのフォーミュラのレースになることでとてもワクワクしてるんですけど、私たちのこの新たなレースで未来の女性ドライバーがどんどん増えていったらいいなと思ってます。5大会10戦あるので、毎戦しっかり目標を持って着実に成長していきたいと思います。兄の(平川)亮は世界に行っちゃったんで、日本は私が(笑)。女性ドライバーみんなで頑張っていきますので、ぜひ応援よろしくお願いします」

 「(ラリーでの活動について)私の将来の夢が、男女関係なく海外で活躍できるドライバーになりたいと思っていまして。まあ亮以外にも、私はちょっとラリーを本業でやってるんですけど、勝田(貴元)くんとかも今すごく活躍していて、世界でも日本人は戦えるんだぞっていう勇気とモチベーションをすごくもらっていると思います。亮っていうより勝田くんかもしれないです(笑)」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori ONISHI

SUPER FORMULA

第2戦鈴鹿決勝会見 牧野任祐「なんとか昨日のリベンジができた」

第2戦優勝 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

決勝記者会見: 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 「昨日のレースはピットで落としてしまって。仕方ないと言えば仕方ないんですけど、ピット作業入る前にエンジン止まっちゃったりとかがなければ、もうちょっとポイントも取れただろうと思います。一応1ポイントを取ることができましたが、内容的にはめちゃくちゃ悔しかったです。そんな中で今日なんとかリベンジすることができたので、シーズン考えればよかったし、なんか個人的にも鈴鹿で勝てたっていうのが嬉しいですね」

 「昨年の最終戦で6号車の太田選手が二連勝しているのを間近で見て、ポテンシャル的にもチャンピオン争いをしてた僕が二連勝してたらチャンピオンになる可能性もあったと思いました。昨日の開幕戦も太田選手が優勝して、自分はそもそもスタート直後、後ろに回ったんで、あの結果は仕方ないと言えば仕方ないんですけど、昨日いろいろ考えることもありました。その中で気持ちを切り替えて臨んだんですけど、なんか予選もパッとしなくて。もう本当にどうしようかなと思ったんですけど、結果的に優勝できて、いいレースができたんじゃないかなと思います」

 「(レース戦略について)多分、無限と僕らはすごい悩むシチュエーションというか、やっぱり近くに居ることにによって作戦の幅がある意味狭まるし、スタートでどっちが前に行くか次第で展開がすべて変わるっていう、本当に決め打ちができない状況でした。今回の場合、僕がスタートで6号車の前に出たんで、ここで無限が1台入ったら僕がステイアウトするとか、色々決めてたことがあったんですけど、そのシチュエーションのバリエーションがありすぎて、なかなかこの1周目ピットインっていうのは大変だなという印象はかなりありましたが、もうああなった以上、僕も引っ張るしかないかなとは薄々思ってたんで。なんとなくあの岩佐選手が2周目に多分反応して入ってくるだろうなと思ってたんで、なんとなくこう描いてた展開だったのかなと思います」

 「(次戦について)ちょっと時期が全然違いますけど、もてぎは優勝もできたサーキットですし。昨シーズン本当にいいバトルができたんで。個人的にもすごい好きなサーキットなんで、2レースともしっかり取れるように、また次に向けて有意義な時間を使いたいなと思ってます」

第2戦決勝2位 坪井翔(VANTELIN TEAM TOMʼS)

決勝記者会見: 坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)

 「結果に対しては大満足です。正直、今週表彰台が狙えるっていうような状況では全くなかったので、まさか表彰台に乗れるとは驚いてます。昨日も全然だめで、なんか展開には助けられて4位になれたし、今日も一時は5位まで落ちる展開だったんですけど、なんていうか引っ張り組みの二番手というところで走ってて。牧野選手のペースは尋常じゃなく速かったんで、その部分はやっぱ足りてないところもたくさんあったかなと思うんですけど、ひとまずここはかなり厳しい2レースになると予想してたので、耐えたなっていう感じで非常に嬉しいです」

 「ある程度は昨日のレースを踏まえて決めてた部分ではあったので。まあただ動く人たちがいるだろうなと思ったので。誰が動いたらカバーするかしないかとかも含めて。ええ、考えてはいましたけど、1周目から3台ぐらい入ったので、引っ張っていいのかなってところで、ええ引っ張っていった。って感じです」

 「(ホンダ勢について)練習から予選から結構圧倒されちゃってたなあっていうのは、正直まあ見ればわかると思うんですけど。ただこのままではおれないし、しっかり王者としてしっかり食らいついていきたいですし、チャンピオンもう一回取らないといけないと思うので、一戦一戦大事にしっかり頑張っていきたいなと思います」

第1戦決勝3位 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)

決勝記者会見: 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)

 「昨日も今日もそうなんですけど、チャンピオンシップを意識して戦ってたわけではないので。結果的にあの位置づけというのは、もちろんポジティブに捉えてますけど。ただ昨日は昨日でいろいろなミスだったりっていうのがあって取りこぼしましたけど、今日は今日で純粋にペースがなく、苦しいレースになってしまいました。その中でもしっかりと表彰台という、今日思ってたパフォーマンス、ポテンシャルの中では最低限の結果を取ることができたのかなというふうには捉えているので。パフォーマンスとしてはまだまだ足りない部分が、マシンもドライバーもいろんな細かいところであるので、もちろん今、自分たちのやってきていること、成長してきているということに関してはすごく自信を持ってますけど、また次戦以降に向けていろいろ分析して、さらに速く、強くならないといけないなというふうに感じた週末でした」

 「(レース戦略について)やはりワンツー体制で、後ろの野尻選手がピットに入ったことによって、やはりアンダーカットっていうところに対してのカバーだったので、正直考えても、じゃああの引っ張った方が良かったかって言われると、良かったかもしれないですけど、でもあの状況からすると、あの判断というのは別に間違いじゃなかったのかなっていうふうに思います。それよりも、やっぱり問題はええ終始ペースがなかったので、もし引っ張っていたとしても、それこそ今日優勝した牧野選手のようなパフォーマンス、同じようなパフォーマンスペースで走れたかって言われると、ちょっと怪しいところがあるので、戦略としては問題なかったんじゃないかなというふうに思います」

 「もちろん勝てないレースが続いてて悔しいですし、すごくもどかしいですけども、ただ自分たちはしっかりと勝つために、常日頃から考えて色々準備してきてますし、その結果しっかりと優勝というか、頂点に向けて近づいているのは間違いないので、本当にそれはポジティブに捉えて、自信を持って、次戦以降しっかり、またポールポールポジションを取って優勝できるように、常にもう全力を尽くすだけかなというふうに思います」

第2戦優勝チームプリンシパル 村岡潔(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 「勝てて不満は何もないですけども、まあ人間は欲深いですからね。2人表彰台に乗せてやりたかったですね、昨日もそうですし、今日もそうですけど。まあただ、昨日の3人もそうですし、今日のこの2人もあのやっぱり素晴らしいドライバーですからね。こういうドライバーと戦えて一番になれてるっていうことが幸せですし、それを皆さんにお見せできたレースができて、トップがね、牧野君、昨日は太田君とダンデライアンが取れたので、それはありがたいの一言ですね」

 「(太田選手のペナルティについて)そのペナルティー判断ですよね。あれ、もう結果を待つしかないんで、それが出るまではもう全開で行くと。当然その予定でね、行きますから。ただまあ、結果が出たら、それはもうすべて。結果ですから、それをどうこうというのはなくて、次の糧にするということですね。だからもうそれはまあ、今回はペナルティーというか、そういうこともあるし、例えば昨日のタイヤ交換でもね、みんな同じですよね、全員が運不運を背負って走る。それがモータースポーツのいいところであるし、いろんな展開を先ほども言ったように見てもらったっていうことが本人たちの糧になる。それを生かして次に活躍して、ここにくる3人にならないとトップドライバーにはなれないっていうことじゃないでしょうか。本当に牧野は昨日辛かったと思うんですけど、一晩寝てここへ戻ってきてるっていうことはやっぱり素晴らしいし。で太田くんは昨日勝って、ああいうところでもくじけずに、なんとか5秒以上開けようっていうアプローチも本当に素晴らしかったですし。で、それを阻止するこの2人のドライバーって、最も嫌な2人ですけれども、でもそれは素晴らしいことだと思うんで、ありがたい体験をさせてもらったんで、感謝でいっぱいです」

決勝フォトセッション: トップ3のドライバーたち

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

第2戦鈴鹿決勝結果

NGKスパークプラグ全日本スーパーフォーミュラ選手権 -RIJ- (2025/03/09) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2025 SUPER FORMULA Round 2 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine
LapTimeBehindGap
15牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
3155'03.054--
21坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOMʼS
TOYOTA TRD 01F
3155'05.735 2.681 2.681
315岩佐 歩夢AUTOBACS MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
3155'05.834 2.780 0.099
416野尻 智紀AUTOBACS MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
3155'06.365 3.311 0.531
565イゴール・オオムラ・フラガPONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
3155'06.550 3.496 0.185
664佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
3155'06.645 3.591 0.095
739大湯 都史樹SANKI VERTEX CERUMO・INGING SF23
SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
3155'07.627 4.573 0.982
850小出 峻San-Ei Gen with B-Max SF23
San-Ei Gen with B-Max
Honda M-TEC HR-417E
3155'07.792 4.738 0.165
97小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
3155'07.946 4.892 0.154
1014大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
3155'08.373 5.319 0.427
113山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
3155'08.813 5.759 0.440
12*6太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
3155'08.997 5.943 0.184
1312三宅 淳詞ThreeBond SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
3155'09.444 6.390 0.447
148福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
3155'11.438 8.384 1.994
1538阪口 晴南SANKI VERTEX CERUMO・INGING SF23
SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
3155'13.46710.413 2.029
1637サッシャ・フェネストラズVANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
3155'14.58711.533 1.120
17*29平良 響KDDI TGMGP TGR-DC SF23
KDDI TGMGP TGR-DC
TOYOTA TRD 01F
3155'17.73914.685 3.152
1828小高 一斗KDDI TGMGP TGR-DC SF23
KDDI TGMGP TGR-DC
TOYOTA TRD 01F
3155'18.37915.325 0.640
1919野中 誠太ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
3155'20.39417.340 2.015
2020高星 明誠ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
3155'25.68922.635 5.295
2110ジュジュHAZAMA ANDO Triple Tree SF23
HAZAMA ANDOTriple Tree Racing
Honda M-TEC HR-417E
3055'05.5881Lap 1Lap
22*4ザック・オサリバンREALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
2746'27.6584Laps3Laps
---- 以上規定周回数(90% - 27 Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 64 イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING SF23) 1'38.083 (26/31) 213.138 km/h
  • CarNo. 6は、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第19条2(走路外走行)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 4は、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第15.1.1条(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。

SUPER FORMULA

第2戦鈴鹿決勝 牧野任祐が今季初優勝!!

優勝した牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 2025年全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦「NGKスパークプラグ スーパーフォーミュラrd2」の決勝が3月9日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、予選5位からスタートした牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)が2024年の第5戦以来の勝利をものにした。

 第2戦決勝は午後2時40分より31周で行われた。このレースでのタイヤ交換義務はない。スタート進行開始時の気温は16℃、路面温度は30℃。スタート直前には気温15℃、路面温度は32℃まで上昇している。

 スタートでは予選2位の岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)がトップ。ポールポジションの野尻智紀(AUTOBACS MUGEN SF23)は2速が入らず2番手に後退し、牧野が3番手。予選3位の太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)は4番手でコントロールラインに戻ってきた。

 野尻はすかさず1周終わりでピットイン。太田、福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)、大嶋和也(docomo business ROOKIE SF23)そして阪口晴南(SANKI VERTEX CERUMO・INGING SF23)が続く。

 タイヤ交換組のトップは野尻。しかし2周目のスプーンで太田がインをついて前に出た。

 一方トップの岩佐も2周目にピットイン。イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)、小高一斗(KDDI TGMGP TGR-DC SF23)もこの周でピットに飛び込んだ。

 3周終了時点でのトップは牧野。坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)、大湯湯都史樹(SANKI VERTEX CERUMO・INGING SF23)、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)の順。タイヤ交換を終えた中では岩佐、太田。野尻、フラガ、大嶋、福住、阪口、小高と続く。

 4周目に佐藤が大湯を抜いて3位に浮上。この時点で牧野と岩佐のギャップは34秒931だ。その後も5周目34秒776、6周目34秒725、7周目34.641とその差はなかなか縮まらない。9周目に入ると逆に35秒024とギャップは開き、10周目には35秒197となる。

 さらに14周目に入るとシケインで太田が岩佐にインから仕掛け、オーバーランしながらそのまま岩佐の前でコースに復帰する。太田はその後もハイペースで岩佐以下を突き放しにかかる。

 一方、トップの牧野は2番手の坪井と共に20周目にピットイン。タイヤ交換を済ませて太田の前でコースに復帰するが、NIPPOコーナーで太田が牧野のインに飛び込んでトップに浮上した。

 ところがここでやはり太田に対して走路外走行の裁定が降り5秒のタイム加算が課せられた。

 一時2番手に後退した牧野は22周目に1分38秒835のファステストラップを記録すると、その後も23周目に1分38秒375とさらにペースアップ。24周目の130RでOTSを使いながら太田を抜き返し、トップを奪い返した。ここからDOCOMO TEAM DANDELION RACINGは牧野に太田を引っ張らせて坪井との間に5秒のギャップを築かせようと目論んだようだが、坪井は25周目に自己ベストを更新。太田との差を3.655に詰めてきた。

 そして28周目。3コーナーでザック・オサリバン(REALIZE Corporation KONDO SF23)がスピンアウトしてコース脇にクルマを止めたことにより、29周目からセーフティーカー(SC)が導入された。

 この際SCは牧野と太田の後ろ、坪井の頭を押さえる形でコースに入ったため、車両の排除を終えて隊列が整えられるまでにファイナルラップを迎えてしまった。

 これにより全車順位が動かないまま31周目のチェッカーフラッグを受けることになり、牧野がトップでフィニッシュ。2024年もてぎ大会、自身通算3勝目を挙げた。

また太田に対しては5秒のタイム加算がされたため、順位は山下の後ろ、11位となり、坪井が2位、岩佐が3位で表彰台に上がった。

 第2戦決勝は来月の4月18-19日に栃木県のモビリティリゾートもてぎで第3戦、第4戦が行われる。

決勝がスタートした

優勝は牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)

決勝2位は坪井翔(VANTELIN TOM\'S SF23)

決勝3位は岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)

決勝4位は野尻智紀(AUTOBACS MUGEN SF23)

決勝5位はイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

決勝6位は佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

決勝7位は大湯都史樹(SANKI VERTEX CERUMO・INGING SF23)

決勝8位は小出峻(San-Ei Gen with B-Max SF23)

表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO

SUPER FORMULA LIGHTS

第3戦鈴鹿決勝会見 佐野雄城「すごく自信がついた」

第1戦優勝 佐野雄城(TOM'S)

決勝記者会見: 優勝した佐野雄城(TOM\'S)

 「まずスタートはうまくいかず三番手で支払ってしまったんですけど、その後のペースっていうのは、まあ今週末通しても結構まあ上位に入るぐらいのロングペースをベースで発揮できたので、それはすごい良かった点かなと思います。で、まあ後半結構対応とかも厳しくなってきたんですけど、その中でも。 まあ、そのチームの皆さんが考えてくれたセットだったり、自分のドライビングの修正だったり、三レース三レース普通踏まえての修正だったりがうまくできてたのかなと思いました。」

 「(小林選手がコースアウトした時の状況は?)小林選手のマシンがオーバーステアにに見えて。その中でもすごいコントロールして走ってるなと思って思ったんですけど、多分ちょっとした影響でコースアウトしてしまったのかなというふうに見えました。」

 「(今週末全体を振り返って)今週末に入った時点で持ち込みのセットがすごく良くて。でまあ、いい流れで来れていたので、それを崩さずに今週末やりきれたっていうのはすごい自分にとっても自信になりましたし、今シーズンに向けてすごく良いレースウィークになったかなと思います」

 「(次戦オートポリスに向けて)今大会を踏まえて、いいところ、悪いところをしっかりと。悪いところは改善していけるように準備していきます」

第1戦決勝2位 野村勇斗(B-MAX RACING TEAM)

決勝記者会見: 2位の野村勇斗(B-MAX RACING TEAM)

 「2番手スタートからということでスタートをもちろん狙っていて。まあ結果的に悪くはなかったんですけど、3番手スタート小林選手がすごいスタート決めてきて。で、自分は佐野選手がちょっとホイルスピンしてたので、そこをうまくバトルしながら抜けたんですけど、2番手は変わらずということで。序盤のペースは今週もすごくいいなっていう印象だったので、最初の1、2周すごいプッシュしていったんですけど、徐々にタイヤがたれてきてしまって。で、最後のはすごく厳しくなってしまいました」

 「ラウンド1ラウンド2と涼しい中でのレースで、そこで調子良かったので、あまりセットの変更はまあ大きくは変えてないんですけど、それが少し読みが外れてしまったというか、想定よりも厳しくなってしまったという感じです」

 「(オートポリスに向けて)少しインターバル空くので、その間にもテスト走行などして、オートポリスでは3連勝できるように準備していきたいと思います」

第1戦決勝3位 小林利徠斗(TOM'S)

決勝記者会見: 3位の小林利徠斗(TOM\'S)

 「昨日の1レース目が3位できて、今日の午前のやつはトラブルがあったんですけど、それまで2位を走っていましたので、正直その2レースまではトップに行ける速さっていうものはないなというところを感じていました。そこでまずスタートをいかに仕掛けられるか。そこはすごく意識を置いていましたね。スタートは実際決まってトップに出て、しばらくの間はまあクルマのバランスも悪くなく走行できたんですけど、それも本当に序盤3、4周だけで、もうまだレース2/3以上残ってるっていう状態ですぐクルマがふらふらし始めて、佐野選手が追いかけてきて。かなりペース差もストレートのスピード差も明らかにありました。その中で何かできることないかなっていうところで、少しでも揺さぶりをかけるっていう意味で極力攻めるって手段をとってみたんですけど、結果的にはコースオフして。3位で復帰して、さらに後ろからも進められていましたから、そこは守り切って3位表彰台ということにはなりましたけど、結構厳しい場面がいろいろあったんで、また改善して行きたいと思います」

 「(今週末うまくいかなかった答えが見つかっていない状況か?)正直、答えは今のところ見つかっていないので、スタートでトップ立てたっていうのはあくまでその場しのぎといいますか。トップに立てたこと自体はうまくできたなとは思うんですけど、根本的に足りていない部分がある以上、そこを補わずに今シーズン戦うわけにもいかないので、次の大会までに探して行きたいと思います」

 「(次のオートポリスに向けて)オートポリスは不得意だとも思っていないんですけど、佐野選手、野村選手も、もちろんその他の選手も速いですし、クルマもコンディションもまた色々と変わっていく中で、昨年と同じような走りができるかというのもわからない。わからないんですけど、まあ、やれるだけのことをやっていきたいと思います」

決勝フォトセッション:トップ3のドライバーたち

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第3戦鈴鹿決勝 小林利徠斗痛恨のコースオフ! 佐野雄城が開幕3連勝を達成

優勝した佐野雄城(TOM\'S)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第3戦の決勝が3月9日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、ポールポジションからスタートした佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)見事開幕3連勝を達成してみせた。

 第3戦決勝は午後0時50分より12周で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。気温13℃、路面温度は20℃まで上昇してきた。

 3番手グリッドの小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL )が会心のスタートを決め、トップで1コーナーに飛び込むと、2番手の野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)もS字で佐野を捉えて2番手。佐野は3番手に後退してコントロールラインに戻ってきた。

 その後方では卜部和久(B-MAX RACING 324)とDRAGON(TEAM DRAGON 324)が痛恨のストールを喫し、最後方の12番手、13番手に後退してしまった。

 トップ3台は2周を終えても1秒152の僅差。小林と野村の差は0秒639だ。その後ろでは4番手の三井優介(DELiGHTWORKS)の後方にはザック・デビッド(B-MAX RACING 324)、そして2周目に森山冬星(JMS RACING TEAM)を捉えたケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX )も迫ってきた。

 佐野が3周目のシケインでアウトから野村を攻略し2番手に浮上。野村もすかさずホームストレートでアウトから並びかけるが、佐野はこれを退けて小林を追い上げにかかる。

 三井の後方にはデビッド、フレデリック、森山そして荒尾創大(DELiGHTWORKS)が迫る。4周目のシケインで仕掛けるデビッドだったが、三井も一歩も引かない。フレデリックも5周目の1コーナーでデビッドの隙を窺うが、抜くまでには至らない。

 5周目のシケインでついにデビッドが三井のインをついて4番手。フレデリックも続く6周目の1コーナーで三井を捉えて5番手に上がってきた。トップの小林と佐野の差は5周を終えて0秒783だ。

 トップ争いは6周を終えて0秒508に。後方では伊東黎明(LMcorsa OTG 320)と卜部が相次いで古河悠河(Deloitte. HTP TOM'S SFL)を捉えて9番手、10番手。荒尾も森山を捉えて7番手に浮上する。

 そして8周目。なんとトップの小林がデグナーで痛恨のコースオフ。なんとか3番手でコースに復帰するも、汚れたタイヤではペースが上がらずデビッドの猛追を受ける。これで佐野は労せずしてトップに浮上。2番手の野村は8周を終えて3秒811だ。

 佐野は野村をなおも引き離し、9周終了時点で4秒005のリードを築く。その後も10周目に4秒423、11周目に5秒016と着実にその差を広げ、最後は5秒961の大差をつけてチェッカーを受け、見事開幕3連勝を成し遂げた。

 2位は野村。小林も最後までポジションを守り切り、3位でレースを終えている。

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権は、このあと舞台を九州のオートポリスに移し、第4戦、第5戦、第6戦が5月17-18日に行われる。

決勝がスタートした

三井優介(DELiGHTWORKS)を先頭としたバトル

優勝は佐野雄城(モビリティ中京 TOM\'S TGR-DC SFL)

決勝2位は野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)

決勝3位は小林利徠斗(モビリティ中京 TOM\'S TGR-DC SFL )

決勝4位はザック・デビッド(B-MAX RACING 324)

決勝5位はケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX )

決勝6位は三井優介(DELiGHTWORKS)

表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atshshi BESSHO
Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第3戦鈴鹿決勝結果

NGKスパークプラグ全日本スーパーフォーミュラ選手権 -RIJ- (2025/03/09) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2025 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
135佐野 雄城モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1222'42.309--
250野村 勇斗HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
1222'48.270 5.961 5.961
338小林 利徠斗モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1222'49.956 7.647 1.686
451ザック・デビッドB-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
1222'50.121 7.812 0.165
558ケイレン・フレデリックPilot ONE Racing with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1222'50.586 8.277 0.465
63三井 優介DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1223'01.66319.35411.077
72荒尾 創大DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1223'01.93219.623 0.269
84森山 冬星JMS RACING TEAM
JMS RACING TEAM
1223'02.27619.967 0.344
960伊東 黎明LMcorsa OTG 320
LM corsa
1223'03.66621.357 1.390
101卜部 和久B-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
1223'03.73721.428 0.071
1137古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S SFL
TOM'S
1223'03.98921.680 0.252
128M1清水 康弘GNSY RACING 324
GNSY RACING
1223'06.79624.487 2.807
13*30M2DRAGONTEAM DRAGON 324
B-MAX RACING TEAM
1224'02.6221'20.31355.826
---- 以上規定周回数(90% - 10 Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 1 卜部和久(B-MAX RACING 324) 1'52.564 (3/12) 185.718 km/h
  • CarNo.30は、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第31条10(反則スタート)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。

SUPER FORMULA

第2戦鈴鹿予選上位3人のコメント 野尻智紀「チーム全員でここへ戻ってきた」

第2戦ポールポジション 野尻智紀(TEAM MUGEN)

予選記者会見:ポールポジションを獲得した野尻智紀(TEAM MUGEN)

 「アタックに関してはえっと。非常にまとめられたかなというところで。タイム自体は昨日とそんなに変わらないかったと思うので、そんなに大きくコンディションが変わったという印象は正直なくて。その辺はチームがうまく合わせ込みをしてくれたおかげなのかなとも思います。本当にチーム、ドライバー、すべてが一体となってやらないといけないスポーツだと思うので、そういった意味でチーム全員で、なんとか今日もここに戻ってこれたかなという感じです」

 「(最多ポール記録更新したが、それに関しては?)非常に嬉しいです。本当、本山さんを見て『いいな』と思っていたというか、壁がものすごく厚くてっていうところから見ていたので、まさかね、そういう選手と並んで、こうして記録をポールではありますけれども、塗り替えることっていうのは、やっぱりなかなかできることではないなと思いますし。これまで支えてくれた方がいなければ、こうはなっていないので、もうなんと言っていいか、表しきれないぐらいの感謝ですね」

 「(今日の午後のレースに向けて一言)昨日はあの、なんていうか、最後まで頑張っては走ったので、完全燃焼はしたかなとは思うんですけれども。まあ、ちょっと運を引き寄せられなかったところもあったので、あれもレースだと思いますし。今日は運の部分も含めて引き寄せられるようなレースになるといいなと思ってます。」

第2戦予選2位 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)

予選記者会見:2位の岩佐歩夢(TEAM MUGEN)

 「昨日とは正直ちょっと違った気分というか、同じ2番手で悔しいのは悔しいんですけど。特に今日に関してはちょっと難しいコンディションで、風向きだったりも、もちろん変わってるってなるんですけど、それよりもQ1AからQ2にかけての伸びしろというところがやっぱり大きくて。AからBにかけてもタイム差があったと思うんですけど、やっぱり自分自身としてのタイムも1秒2上がっているっていうところで、やっぱり1秒2も上がってくると、やっぱりマシンだったり、ドライビング、いろんな部分でのアジャストというところが正直難しい状況でした。その中でもしっかりとあの2番手に持ってこれたというのは、ポジティブには捉えてます。なんで昨日の2番手とはちょっと違う状況かなというふうに思います」

 「Q2に上がるコンディションの違いに対して、うまくアジャストして2番手を取れたというのは、すごくポジティブなんじゃないかというふうに思います。やっぱりBグループからQ2とAグループからQ2というと、今日に関しては特にAグループのデメリットが大きかったので」

 「(タイムが36秒170。ここら辺は大体想定したタイムだったか?)そうですね、金曜日からするともうちょっと上がってもいいのかなと思ったんですけど。路温も高いですし、Q2としては妥当なタイムじゃないかなと思います。タイム差はありますけど、Q1Aからの上げ幅、アジャストというところに関してはうまくいったほうだと思うんで、このポジションというところでは今日はポジティブに捉えてます」

 「(決勝は?)正直この路温でちゃんとしたディスタンスはやっていないので、もうやってみないとわからないというのは正直なところで、ただ昨日のレース結果を用いて、あとピットウィンドも変わりますし、いろんなシチュエーションに即興で対応できるような準備というのがすごく大事になってくるレースかなと思います」

第2戦予選3位 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

予選記者会見:3位の太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 「昨日とはコンディションが変わる中で、どのような展開になるかなっていうのはちょっと楽しみでした。昨日のデータとかもろもろをもとに良い合わし込みができたなと思ってて。まあ正直、Q2最後に帰ってきたときは、昨日と全然違って、もしかしたらポールあるかな? っていうような感触はあったんですけど、やっぱ無限の2台速いなっていうような感じですかね。タイム差もコンマ2秒なんで、ちょっとコンマ2秒は見えないかなというような印象でした」

予選フォトセッション:トップ3のドライバーたち

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

第2戦鈴鹿公式予選 野尻智紀が通算21回目のPPを獲得!!

ポールポジションを獲得した野尻智紀(TEAM MUGEN)

 野尻智紀が本山哲の厚い壁をついに乗り越えた!!

 2025年全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦の公式予選が3月9日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、野尻智紀(AUTOBACS MUGEN SF23)は第1戦に続いて通算21回目のポールポジションを獲得。本山哲の持つ歴代最多記録をついに塗り替えた。

 公式予選は午前10時15分に予選Q1のAグループから走行を開始した。気温11℃、路面温度18℃。これは昨日とほぼ同じだが、今日は強い風が吹いており、これがドライビングに大きく影響しそうだ。

予選Q1 ルーキーの小出峻が第1戦に続きQ2進出!!

 このグループで走るのは坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)、福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)、三宅淳詞(ThreeBond SF23)、岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)、高星明誠(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL SF23)、平良響(KDDI TGMGP TGR-DC SF23)、阪口晴南(SANKI VERTEX CERUMO・INGING SF23)、小出峻(San-Ei Gen with B-Max SF23)そしてイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)だ。コースオープンと同時に相次いでピットを離れた。わずか10分間のアタックに取り掛かる。

 坪井と山下は2周目にニュータイヤを投入、岩佐、平良、阪口は最初からニュータイヤ、他のドライバーは1周目にニュータイヤに交換し、アウトラップに続いて2周のウォームアップを行い、アタックに取り掛かる。

 まずは岩佐が1分37秒311を記録。続いてアタックした坪井は1分37秒367、山下は1分37秒483と岩佐のタイムにはあと一歩というところ。しかし牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)が1分37秒236を叩き出してトップに。岩佐は2番手となり、ルーキーの小出も1分37秒338で3番手に食い込んで昨日に続いてQ2に駒を進めた。このほか坪井は4番手、福住は5番手、山下は6番手でQ2に進出している。

 続いてBグループの走行が午前10時30分に走行を開始。こちらはザック・オサリバン(REALIZE Corporation KONDO SF23)、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)、小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)、ジュジュ(HAZAMA ANDO Triple Tree SF23)、大嶋和也(docomo business ROOKIE SF23)、野尻智紀(AUTOBACS MUGEN SF23)、野中誠太(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL SF23)、小高一斗(KDDI TGMGP TGR-DC SF23)、サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TOM'S SF23)、大湯都史樹(SANKI VERTEX CERUMO・INGING SF23)そして佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)だ。

 オサリバン、小高、小林、フェネストラズ、佐藤、野中、そして太田は1周目にピットインしてニュータイヤを装着。他の4人は最初からニュータイヤでピットを離れ、そのままウォームアップに入った。

 まずは小高が1分37秒752を記録すると、オサリバンが1分37秒559でこれを上回る。続いて野尻が1分36秒633を叩き出してこのセッションのトップタイムを記録。佐藤も1分36秒817、太田は1分36秒907と同じく1分36秒台のタイムを記録して2番手、3番手に入る。この他1分37秒260の大嶋、1分37秒407の大湯、1分37秒492のフェネストラズがQ2進出を果たした。

予選Q2 無限勢1-2!!野尻がついに本山を超えた

 ポールポジションを争う予選Q2は午前10時50分にコースオープン。Q1と同じく10分間の走行だ。

 最初に出てきた3台のうち、坪井、フェネストラズは1周目、山下は2周目にピットインしてタイヤ交換を行った。続いて岩佐、野尻、佐藤、小出がコースイン。牧野、太田、福住、大嶋、大湯はさらに遅れて走行を開始したが、この9台は最初からニュータイヤでの走行となる。

 まずは小出が計測3周目にアタックを行うが、タイムは1分37秒585に留まり、最終的に12番手から午後の決勝に臨むことになった。

 続いてアタックしたのは野尻。自身も完全燃焼と語る会心のアタックで1分36秒060というタイムを記録し、通算21回目のポールポジションを獲得してみせた。この記録は本山哲の20回を越える、国内トップフォーミュラの最多記録だ。

 続いてアタックを行った岩佐は1分36秒170とコンマ1秒及ばず。Q1でAグループに回ったことが僅かながらも不利に働いたと岩佐は予選後のぶら下がりで自身のアタックを振り返った。

 このほか、佐藤が1分36秒462、福住も1分36秒514と相次いで1分36秒台のタイムを記録してきた。

 ディフェンディングチャンピオンの坪井は1分36秒410で一時3番手に食い込むが、これを太田が1分36秒209で上回り、終わってみればトップ3は昨日と同じく野尻、岩佐、太田の順でホンダ勢が占める結果となった。

 第2戦決勝はこのあと午後2時40分より31周で行われる。

ポールポジションは野尻智紀(AUTOBACS MUGEN SF23)

予選2位は岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)

予選3位は太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)

予選4位は坪井翔(VANTELIN TOM\'S SF23)

予選5位は牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)

予選6位は佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

ポールポジションの野尻智紀(TEAM MUGEN)

予選2位の岩佐歩夢(TEAM MUGEN)

予選3位の太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

予選4位の坪井翔(VANTELIN TEAM TOMʼS)

予選5位の牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

予選6位の佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO

SUPER FORMULA

第2戦鈴鹿公式予選結果

NGKスパークプラグ全日本スーパーフォーミュラ選手権 -RIJ- (2025/03/09) Weather: sunny Course: Dry
2025 SUPER FORMULA Round 2 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoGr.DriverCar
Team
Engine
Q1Q2
116B野尻 智紀AUTOBACS MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'36.6331'36.060
215A岩佐 歩夢AUTOBACS MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'37.3111'36.170
36B太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'36.9071'36.209
41A坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOMʼS
TOYOTA TRD 01F
1'37.3671'36.410
55A牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.2361'36.442
664B佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'36.8171'36.462
78A福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'37.4521'36.514
839B大湯 都史樹SANKI VERTEX CERUMO・INGING SF23
SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'37.4071'36.562
93A山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'37.4831'36.583
1014B大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'37.2601'36.694
1137Bサッシャ・フェネストラズVANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'37.4921'37.345
1250A小出 峻San-Ei Gen with B-Max SF23
San-Ei Gen with B-Max
Honda M-TEC HR-417E
1'37.3381'37.585
---- 以上Q2で決定 ----
134Bザック・オサリバンREALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'37.559
1465Aイゴール・オオムラ・フラガPONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.543
157B小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'37.652
1638A阪口 晴南SANKI VERTEX CERUMO・INGING SF23
SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'38.254
1728B小高 一斗KDDI TGMGP TGR-DC SF23
KDDI TGMGP TGR-DC
TOYOTA TRD 01F
1'37.752
1829A平良 響KDDI TGMGP TGR-DC SF23
KDDI TGMGP TGR-DC
TOYOTA TRD 01F
1'38.515
1919B野中 誠太ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
1'37.861
2012A三宅 淳詞ThreeBond SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'38.634
2110BジュジュHAZAMA ANDO Triple Tree SF23
HAZAMA ANDOTriple Tree Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'38.814
2220A高星 明誠ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'39.150

SUPER FORMULA

第2戦鈴鹿ノックアウトQ2結果

NGKスパークプラグ全日本スーパーフォーミュラ選手権 -RIJ- (2025/03/09) Knock Out Q2 Weather:Sunny Course:Dry
2025 SUPER FORMULA Round 2 鈴鹿サーキット 5.807km

PosGrDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
116B野尻 智紀AUTOBACS MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'36.060--217.626
215A岩佐 歩夢AUTOBACS MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'36.170 0.110 0.110217.378
36B太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'36.209 0.149 0.039217.289
41A坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOMʼS
TOYOTA TRD 01F
1'36.410 0.350 0.201216.836
55A牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'36.442 0.382 0.032216.764
664B佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'36.462 0.402 0.020216.720
78A福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'36.514 0.454 0.052216.603
839B大湯 都史樹SANKI VERTEX CERUMO・INGING SF23
SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'36.562 0.502 0.048216.495
93A山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'36.583 0.523 0.021216.448
1014B大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'36.694 0.634 0.111216.200
1137Bサッシャ・フェネストラズVANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'37.345 1.285 0.651214.754
1250A小出 峻San-Ei Gen with B-Max SF23
San-Ei Gen with B-Max
Honda M-TEC HR-417E
1'37.585 1.525 0.240214.226

SUPER FORMULA

第2戦鈴鹿ノックアウトQ1結果

■Aグループ

NGKスパークプラグ全日本スーパーフォーミュラ選手権 -RIJ- (2025/03/09) Knock Out Q1 Weather:Sunny Course:Dry
2025 SUPER FORMULA Round 2 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
15牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HondaM-TEC HR-417E
1'37.236--214.994
215岩佐 歩夢AUTOBACS MUGEN SF23
TEAM MUGEN
HondaM-TEC HR-417E
1'37.311 0.075 0.075214.829
350小出 峻San-Ei Gen with B-Max SF23
San-Ei Gen with B-Max
HondaM-TEC HR-417E
1'37.338 0.102 0.027214.769
41坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOMʼS
TOYOTATRD 01F
1'37.367 0.131 0.029214.705
58福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTATRD 01F
1'37.452 0.216 0.085214.518
63山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTATRD 01F
1'37.483 0.247 0.031214.450
---- 以上Q2進出 ----
765イゴール・オオムラ・フラガPONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
HondaM-TEC HR-417E
1'37.543 0.307 0.060214.318
838阪口 晴南SANKI VERTEX CERUMO・INGING SF23
SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTATRD 01F
1'38.254 1.018 0.711212.767
929平良 響KDDI TGMGP TGR-DC SF23
KDDI TGMGP TGR-DC
TOYOTATRD 01F
1'38.515 1.279 0.261212.203
1012三宅 淳詞ThreeBond SF23
ThreeBond Racing
HondaM-TEC HR-417E
1'38.634 1.398 0.119211.947
1120高星 明誠ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL
TOYOTATRD01F
1'39.150 1.914 0.516210.844
---- 以上基準タイム(107%)予選通過 ----

■Bグループ

NGKスパークプラグ全日本スーパーフォーミュラ選手権 -RIJ- (2025/03/09) Knock Out Q1 Weather:Sunny Course:Dry
2025 SUPER FORMULA Round 2 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
116野尻 智紀AUTOBACS MUGEN SF23
TEAM MUGEN
HondaM-TEC HR-417E
1'36.633--216.336
264佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
HondaM-TEC HR-417E
1'36.817 0.184 0.184215.925
36太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HondaM-TEC HR-417E
1'36.907 0.274 0.090215.724
414大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTATRD 01F
1'37.260 0.627 0.353214.941
539大湯 都史樹SANKI VERTEX CERUMO・INGING SF23
SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTATRD 01F
1'37.407 0.774 0.147214.617
637サッシャ・フェネストラズVANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTATRD 01F
1'37.492 0.859 0.085214.430
---- 以上Q2進出 ----
74ザック・オサリバンREALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTATRD 01F
1'37.559 0.926 0.067214.283
87小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTATRD 01F
1'37.652 1.019 0.093214.079
928小高 一斗KDDI TGMGP TGR-DC SF23
KDDI TGMGP TGR-DC
TOYOTATRD 01F
1'37.752 1.119 0.100213.860
1019野中 誠太ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL
TOYOTATRD 01F
1'37.861 1.228 0.109213.621
1110ジュジュHAZAMA ANDO Triple Tree SF23
HAZAMA ANDOTriple Tree Racing
HondaM-TEC HR-417E
1'38.814 2.181 0.953211.561
---- 以上基準タイム(107%)予選通過 ----

SUPER FORMULA LIGHTS

第2戦鈴鹿決勝会見 佐野雄城「絶対トップでゴールしたかった」

第2戦優勝 佐野雄城(TOM'S)

決勝記者会見: 優勝した佐野雄城(TOM\'S)

 「昨日は結果的には優勝できたんですが、ゴール順位的は2位だったので、今回絶対優勝したいな、トップでゴールしたいなっていうふうに思ってレースを進めてました。後ろの選手にトラブルが起きたりでマージン気づけたかなと思ったんですけど、SCが2回入り、そこら辺はちょっと苦しい展開でしたが、なんとか優勝できて本当良かったです」

 「F4ではトップでドライコンディションでSCリスタートをやるっていう経験がなかったので、そこはちょっとわからない部分とかはあったんですけど。まあでもイメージ通りうまくリスタートが切ることができたので良かったです」

 「タイヤのウォームアップだったり、マシンセット、レース中のドライビングを含め、昨日から大きく改善できたというのが多かったので。まあ、レースツリーに向けて改善する点はまだありますが、レース2の内容に関しては満足しています。レース1からレース2で大きく改善できたので、この調子でレース3でも頑張ります」

第2戦決勝2位 野村勇斗(B-MAX RACING TEAM)

決勝記者会見: 2位の野村勇斗(B-MAX RACING TEAM)

 「レース2は4番手スタートということで、まずは目標を表彰台に設定して、無理はせずというところでした。昨日もレースペースはすごく良かったんで、落ち着いて走って、前の車両のトラブルだったり、コースオフなどで順位は上がったんですけど、最後1周のチャンスを生かせずに抜けなかったのが悔しいですね」

 「(終盤ニュータイヤでスタートしたフレデリック選手に詰め寄られる場面もあったが)自分はセクター1、2は結構調子いいんですけど、セクター3、4で詰められる部分が多くて。だからできるだけセクター1、2で離せるように走ってました。でも(フレデリック選手は)ニュータイヤのアドバンテージがあり、振り切れなかったんですが、結局結果的には抑えきれたので、そこは良かったです」

 「このまま(佐野選手に)三連勝を許してたら僕的にも悔しいんで。同じルーキーとして、ルーキーワンツー争いというのはすごくいいことだと思うので、このままペースもいいですし、一矢報いたいと思います。」

第2戦決勝3位 ケイレン・フレデリック(B-MAX RACING TEAM)

決勝記者会見: 3位のケイレン・フレデリック(B-MAX RACING TEAM)

 「悪くないスタート、悪くない結果だったと思います。ただ悪くないスタートでしたが思ったほどではなくて、もっと前に行くべきだったと思います。このレースではスタートがやっぱり決め手だし、僕のペースはすごくストロングだと思っておりますので。最初は4位で走っていまして、SCの後のリスタートで3位をキープすることができたということは嬉しく思っておりますし、いいペースでずっと走ることができました。ニュータイヤだったので、アドバンテージは確かにありました。次のレースは残念ながらだいぶ後ろの方からのスタートなんで、どうなるでしょうね」

 「やはりニュータイヤでのスタートということで、期待はしていました。序盤は野村選手の後ろでずっとプッシュをしていましたし、どんどんどんどん近づいていったので、毎ラップ狙っていこうとは思ってましたが、SCが入ることにより、ゼロからのリスタートということになりました。気温が非常に低いので、タイヤへのダメージも考えてうまく扱わなきゃいけないっていうところもありますので、単純にプッシュするわけにはいかないと思います。バランスを見つつ扱わないといけないところもありました」

 「ちょっと後ろからのスタートとなりますので、スタート次第だと思いますし、それからレース中の運にもかかってくると思いますが、このレース中よりいいスタートは切りたいと思っております。そのために頑張りたいですが、今のところはまあ何とも言えないんですよね。」

決勝フォトセッション:トップ3のドライバーたち

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第2戦鈴鹿決勝 佐野雄城がポール・トゥ・ウィンで連勝!

優勝した佐野雄城(TOM\'S)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1戦の決勝が、3月9日の朝、鈴鹿サーキットで行われ、、佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)が、第1戦に続くポール・トゥ・ウィンで連勝を飾った。マスタークラスも、清水康弘(GNSY 324)が連勝を飾った。

 スタートでは、予選6位のザック・デビッド(B-MAX RACING 324)がエンジンストールで大きく遅れたものの、上位陣に変動はなく、佐野、小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)、荒尾創大(DELiGHTWORKS)、野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)、ケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)の順で1〜2コーナーをクリア。

 ところが、1周目を終えようとしたシケインで、小林がミッショントラブルでクルマをコースサイドに止め、開始早々にセーフティカー(SC)が入る。

 5周終了時にリスタートを迎えるが、その手前のシケインで2位の荒尾が止まりきれずコースオフ。順位を大きく落としてしまい、野村、フレデリックは労せずして、2位、3位に順位を上げた。

 ここから、トップ佐野がジワジワと野村を引き離していくが、順位に変動はなく、レースは膠着状態となる。

 8周目、スプーンコーナーで、マスタークラスの清水を追っていたDRAGON(TEAM DRAGON 324)が単独スピンからコースオフ。グラベルに捕まってしまい、二度目のSCが入った。

 車両の回収処理が終わり、残り1周となったところでSCランが解除となったが、リスタートを上手く決めた佐野が野村を抑えきってトップでチェッカー。野村は佐野に迫ったもののチャンスは訪れなかった。

 3位には、このレースにニュータイヤを投入したものの、序盤のSCランで思うようにポジションを上げられなかったフレデリックが入った。

 4位以下は、古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S SFL)、連続入賞の卜部和久(B-MAX RACING 324)、スタートで順位を上げた伊東 黎明(LMcorsa OTG 320)。ここまでがポイント獲得した。

 マスタークラスは、DRAGONの脱落はあったものの、この週末安定した速さを見せている清水が連勝を飾った。

 第3戦の決勝は、本日、午後0時50分から12周で行われる。

決勝がスタートした

優勝は佐野雄城(モビリティ中京 TOM\'S TGR-DC SFL)

決勝2位は野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)

決勝3位はケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX )

決勝4位は古谷悠河(Deloitte. HTP TOM\'S SFL)

決勝5位は卜部和久(B-MAX RACING 324)

決勝6位は伊東黎明(LMcorsa OTG 320)

表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO
Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第2戦鈴鹿決勝結果

NGKスパークプラグ全日本スーパーフォーミュラ選手権 -RIJ- (2025/03/09) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2025 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 2 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
135佐野 雄城モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1229'03.951--
250野村 勇斗HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
1229'04.464 0.513 0.513
358ケイレン・フレデリックPilot ONE Racing with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1229'05.606 1.655 1.142
437古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S SFL
TOM'S
1229'06.600 2.649 0.994
51卜部 和久B-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
1229'07.545 3.594 0.945
660伊東 黎明LMcorsa OTG 320
LM corsa
1229'08.177 4.226 0.632
73三井 優介DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1229'09.316 5.365 1.139
851ザック・デビッドB-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
1229'09.982 6.031 0.666
98M1清水 康弘GNSY RACING 324
GNSY RACING
1229'13.086 9.135 3.104
10*4森山 冬星JMS RACING TEAM
JMS RACING TEAM
1229'14.59310.642 1.507
11*2荒尾 創大DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1229'20.48516.534 5.892
---- 以上規定周回数(90% - 10 Laps)完走 ----
-30M-DRAGONTEAM DRAGON 324
B-MAX RACING TEAM
716'43.5865Laps5Laps
-38小林 利徠斗モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
11'53.74111Laps6Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 35 佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL) 1'53.189 (7/12) 186.339 km/h
  • CarNo. 4は、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第19条2(走路外走行からの復帰)違反により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 2は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2.10.11(SC中のオーバーラン)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 2は、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第19条2(走路外走行からの復帰)違反により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。

SUPER FORMULA

第1戦鈴鹿決勝会見 太田格之進「鈴鹿での強さを証明できた」

第1戦優勝 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

決勝記者会見: 優勝した太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 「今までは前に出て出て逃げるという展開が多かったんですけれど、今日はオーバーテイクをして勝てたというところで、速さだけじゃなくて、鈴鹿の強さというところを証明できたかなというところで、非常に気持ち良いです」

 「冬場ということなのか、ストレートでドラッグがやはり結構でかいので、後ろに着くと一度ぐらい下がっても、次のコーナーで刺しにいけるぐらいスリップストリームが効くので、多くはないと思いつつも、しっかりと集中していけばオーバーテイクするチャンスはあるのかなっていうふうには思っていました」

 「セーフティーカーが出て、あのタイミングのセーフティーカーは野尻選手や牧野選手には不利に働いたので、岩佐選手と一騎打ちになるなっていうのは感じました。まあ実際に3番手で走ってる時も、野尻選手よりは自分のペースがあるだろうということで、仕掛けてはいましたけど、岩佐選手とはペース的にどっちが速いのかがわからない状態でした。正直チャンスはSC明けてタイヤが温まりきる前のところが一番だろうって思っていて、実際SC明けた1周目は岩佐選手がスライドする場面が多かったので、もうここがチャンスだなというふうに考えて、OTSを積極的に使っていたという感じですかね」

 「過去のレースからもても、そこからは逃げれるかなと思ったんですけれども、岩佐選手もかなり速くて、スリップストリームが結構効く中で、なかなか逃げれなくて、最後まで本当にプレッシャーをかけられて、なかなかタフなレースでしたね、今までと違って」

 「チャンピオンシップ自体はもちろん一番目指してる部分でありますけど、今日ここに並んでる、F4で僕をボコボコにした佐藤蓮、ヨーロッパで活躍した岩佐歩夢、そしてアメリカで戦ってる僕と、若い僕たちがバチバチでトップで戦ってチャンピオン争いをできたら面白いかなというふうに思っています」

第1戦決勝2位 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)

決勝記者会見: 2位の岩佐歩夢(TEAM MUGEN)

 「クルマ自体は間違いなくポテンシャル高かったと思います。フォローイングというか、誰かと一緒になって走った時のポテンシャルっていうのは、昨年からずっとあまりポジティブな印象がなかったんで、2番手に落ちてしまった後、あんまり勝負しにいけないのかなって思っていたんですが、諦めずにあの攻めた結果、勝負に持ち込むことはできていたので、やっぱりポテンシャルは非常に高かったかなと思います」

 「本当にあのリスタートからの流れで、あのワンチャンスを相手に与えてしまったのがもうすべての敗因なので、まあ本当にそこに関しては悔しさが残りますし、大きな反省点だと思います。ただポジティブに捉えれば勝てるポテンシャルっていうのは大いにあったっていうところがあるので、明日に向けて切り替えて、またポルティブに狙っていきたいと思います」

 「あのセーフティーカーの数だとやっぱりタイヤのウォームアップのマネジメントだったり、その辺っていうのがイレギュラーに入ってくるので、もちろん自分なりに即興でいろいろトライはしていったんですけど。抜かれたのはリスタート直後のええ1周2周目ですけど、リスタート自体にも自分的にはちょっと課題の残るレースだったかなと思います」

 「エンジニアからもOTSの情報も入ってたんで、ワンチャンスあるよっていうのは聞いてましたし、最終ラップ、かなりプッシュして行ったんですけど、ちょっとトップスピードに対して課題があって、ストレートでの攻防が難しいというのもありました。ただまあ、今日に関しては、ストレートもそこそこ戦えてたマシンだと思うので、単純にまあ自分の力不足だったかなというふうに思います」

第1戦決勝3位 佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)

決勝記者会見: 3位の佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)

 「なかなか表彰台に乗れそうで乗れなかったのが続いてた中で、開幕戦から乗れたっていうのは、自分としてもチームとしても非常にポジティブです。去年の年末からのポテンシャルを引き続き発揮できたというのは非常に良かったかなと思います」

 「リスタートのタイミングがいつもよりも少し変則的で、結構待っている状況だったので、もうここしかチャンスないと思って、こう気を遣って抜きに行って、ちょっと太田選手もトーを貸してくれたので、ありがとうと思いながら抜きました」

 「今日はコンディション的にはうちとしてはちょっと不利な状況ではあったんですけれども、明日は昨日のフリー走行と同じようなコンディションになることが予想されるので、ええ、もっと上の順位でレースできたらと思います」

第1戦優勝チームプリンシパル 村岡潔(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

決勝記者会見: 優勝チーム監督の村岡潔氏(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 「いやもう嬉しい以外に何もないです。もう毎回会った時に聞かれるんですけど、やっぱり今、一番嬉しいですね。前よりも今勝ったのが一番嬉しいです。あの暴れん坊の2人ですから、暴れてくれると思った通りの展開で。まあ、すごく楽しみました、私も」

 「(牧野選手のストールについて)本人の問題ではなくて、クルマ側の問題で止まったんで、それだけはちょっと不運ですよね。それ以外にあの状態で2台がタイヤ交換をすれば、2台目は野尻くんぐらいの位置になっちゃうので、もうそれは仕方がない。だからまあ1台目に出たドライバーたちがね、こうやってバトルして、いい結果を残してくれたんで、それがまあ楽しめたんで、お客さんも含めてね。チームもイコールコンディションで戦ったんで、素晴らしいレースだったと思います。もうこの3人が今日はヒーローだと思います。」

フォトセッション:トップ3のドライバーたち

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

第1戦鈴鹿決勝 鈴鹿マイスター太田格之進が開幕戦を制する

優勝した太田格之進と村岡潔監督(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦の決勝が、3月8日、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、鈴鹿を得意とする太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)が優勝を飾った。太田は、昨年の最終大会から鈴鹿では負けなしの3連勝。

 2025年シーズンの幕開けとなるレースは、セーフティカー(SC)が三度導入される波乱含みのものとなった。

 特にルーキーは厳しい洗礼を受けることとなり、予選上位につけた二人、イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)と小出峻(San-Ei Gen with B-Max SF23)は、そのグリッドを生かすことができなかった。

 まず、スタート前のウォームアップ走行で、フラガがコースオフ。エンジンが止まってコースに戻れず、8番グリッドからのスタートを失うことになった。また、7番グリッドを得た小出も、フォーメイションラップでギヤトラブルが発生。2速を失い、スタートで大きく遅れることとなってしまった。

 そんな状況のなか、スタートを制したのは、岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)。ポールシッターのチームメイト、野尻智紀(AUTOBACS MUGEN SF23)に競り勝って、トップで1〜2コーナーをクリア。

 しかし、オープニングラップで最初のアクシデントが起きる。三宅淳詞(ThreeBond SF23)がS字先でダートにタイヤを落としてコントロールを失い、クラッシュ。これで最初のSCランとなった。

 4周目にリスタートするも、今度はS字で10位争いをしていた大湯都史樹(SANKI VERTEX CERUMOINGING SF23)と小高一斗(KDDI TGMGP TGR-DC SF23)が接触。両者ともにストップしてしまい、これで二度目のSCランとなる。

 このSCランの最中に、ピットインが許される10周を迎えたため、全車が10周終了時にピットに続々と滑り込むが、4位の牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)がエンジンを止まってしまい、始動に時間を要して後退することになった。野尻も大きく順位を落とし、逆に坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)はここで順位を上げることに成功し3位に浮上した。

 ピット作業を終えたトップ10順位は、岩佐、太田、坪井、佐藤、阪口、小林、オサリバン、野尻、大嶋、高星。

 優勝争いは二人に絞られ、逃げるトップ岩佐、追う2位太田という展開となり、14周目の1コーナーでアウトから仕掛けた太田がついにトップに躍り出る。

 しかし、その後方のシケインで、12位を争っていた平良響(KDDI TGMGP TGR-DC SF23)と福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)が接触。福住の車両はダメージを負ってストップ。このアクシデントにフラガも巻き込まれてしまった。

 これで三度目のSCランとなり、リスタートとなった17周目からの残り11周での勝負となった。太田と岩佐は、お互いにオーバーテイクシステム(OTS)を駆使して、岩佐がOTSを使って追えば、太田もOTSをオンにして逃げるという展開が続いた。

 最後は、0.197秒差という僅差で、太田が逃げ切り4勝目。そのすべてが鈴鹿での勝利で、昨年の最終大会から3連勝と、「鈴鹿マイスター」と言える強さを見せている。

 3位には二人から3秒遅れたものの、安定したレース運びを見せ、後半、坪井の前に出た佐藤が入った。

 第2戦は、明日9日。午前10時15分から予選、午後2時40分から決勝(31周)が行われる。

 明日の決勝は、10周のピットイン規定がない初のレース。スタート直後にピット作業を行うチームも出ると思われ、面白い展開になりそうだ。

決勝がスタートした

トップ争い

太田格之進と岩佐歩夢のバトル

優勝は太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)

決勝2位は岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)

決勝3位は佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

決勝4位は坪井翔(VANTELIN TOM\'S SF23)

決勝5位は小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)

決勝6位は阪口晴南(SANKI VERTEX CERUMO・INGING SF23)

初レースの野中誠太(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL SF23)は19位

表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO

SUPER FORMULA

第1戦鈴鹿決勝結果

NGKスパークプラグ全日本スーパーフォーミュラ選手権 -RIJ- (2025/03/08) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2025 SUPER FORMULA Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine
LapTimeBehindGap
16太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
2759'16.061--
215岩佐 歩夢AUTOBACS MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
2759'16.258 0.197 0.197
364佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
2759'19.472 3.411 3.214
41坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOMʼS
TOYOTA TRD 01F
2759'22.388 6.327 2.916
57小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
2759'22.854 6.793 0.466
638阪口 晴南SANKI VERTEX CERUMO・INGING SF23
SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
2759'27.86411.803 5.010
716野尻 智紀AUTOBACS MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
2759'29.41113.350 1.547
84ザック・オサリバンREALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
2759'30.72314.662 1.312
93山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
2759'35.22119.160 4.498
105牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
2759'36.15620.095 0.935
1137サッシャ・フェネストラズVANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
2759'38.09022.029 1.934
1220高星 明誠ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
2759'42.40926.348 4.319
13*14大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
2759'43.88927.828 1.480
1450小出 峻San-Ei Gen with B-Max SF23
San-Ei Gen with B-Max
Honda M-TEC HR-417E
2759'43.95627.895 0.067
1529平良 響KDDI TGMGP TGR-DC SF23
KDDI TGMGP TGR-DC
TOYOTA TRD 01F
2759'47.53931.478 3.583
16*10ジュジュHAZAMA ANDO Triple Tree SF23
HAZAMA ANDOTriple Tree Racing
Honda M-TEC HR-417E
271:00'14.88658.82527.347
17*19野中 誠太ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
271:00'55.9941'39.93341.108
1865イゴール・オオムラ・フラガPONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
2659'47.6961Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 24 Laps)完走 ----
-8福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1230'00.54015Laps14Laps
-39大湯 都史樹SANKI VERTEX CERUMO・INGING SF23
SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
818'08.76319Laps4Laps
-28小高 一斗KDDI TGMGP TGR-DC SF23
KDDI TGMGP TGR-DC
TOYOTA TRD 01F
818'09.04119Laps 0.278
-12三宅 淳詞ThreeBond SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
0-27Laps8Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 15 岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)1'38.922 (19/27) 211.330 km/h
  • CarNo. 14は、全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第21条11(リリース時の安全確認不足)により、競技結果に対して10秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 10は、全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第26条9(ピットレーン速度)違反により、ドラビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 19は、全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第23条3(タイヤ交換)違反により、罰金10万円および競技結果に対して60秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 19は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2.10.11(SC中のオーバーラン)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。

SUPER FORMULA LIGHTS

第1戦鈴鹿決勝会見 佐野雄城「今週末はいい流れ」

第1戦優勝 佐野雄城(TOM'S)

優勝した佐野雄城(TOM\'S)

 「繰り上がりっていう形になったんですが、開幕戦デビューレースで優勝することができて嬉しいです」

 「レースを振り返ると、序盤から終始野村選手のペースにはかなわなかったなっていう部分はあるので、明日のレース2、レース3でそこら辺を改善して臨めればなと思います」

 「まずスタートを決めることができて、でまあ自分の中では結構プッシュしている中でのオープニングアップだったんですけど、もうその状況で、結構野村選手が速いペースで追いついてきました。油断はもちろんしなかったですし、想像以上に野村選手のペースがオープニングラップから早かったな、という印象です」

 「正直、対野村選手で考えると、そこまで発見っていうのはなかったです。まあ自分のドライビングの中で気になるところだったりはあったので、そこら辺改善していければなと思います。今週末、いい流れでこれているので、この調子で明日のレースも優勝できるように頑張ります」

第1戦決勝2位 野村勇斗(B-MAX RACING TEAM)

決勝2位の野村勇斗(B-MAX RACING TEAM)

 「まずスタート2番手からだったんで、優勝狙える順位と思ってたし、自信もあったのですが、スタートでクラッチをちょっと多くバイトさせすぎてしまって、一瞬前に進んでしまいました。本当にもったいないなっていう感じですね。クルマも本当に良かったし、チームの皆さんがいろいろセット考えてくれて、予選から決勝に向けてもいい流れだったので、ここは本当に悔しいです」

 「鈴鹿に来て、練習もほとんどできなかったので、まずは慣れるという意味で木曜日から進めてきたんですけど、まあ徐々に上り調子でここまで来れていて。予選では自分の思っていたよりトップに迫れたなっていう感覚で。これがレースも行けるっていう思いで走りました」

 「決勝ペースは本当にいいことはこのレースでわかったので、レース2は4位で、レース3は2位スタートなんですけど、しっかり巻き返して優勝も狙っていきます」

第1戦決勝3位 小林利徠斗(TOM'S)

決勝3位の小林利徠斗(TOM\'S)

 「このレースは3位スタートでしたので、まあ正直トップツーとは大変差さがあるなというのは感じてはいたので。いかにスタートで仕掛けられるか、その後はもし抜けたら守り切れるかっていうところでした。スタートは悪くはなかったんですけど、ちょっと決めきれなかったところもあって、3位に落ち着きました。なんとかスリップでついていけないかなというところもあったんですけど、なかなかちょっと次元が違う速さでトップツーが逃げていってしまったので、まああとは自分のクルマと格闘するしかできなかったですね」

 「昨年の年末にも鈴鹿でテストが行われていて、まあそこまではある程度、順調に走っているなというふうに思っていたんですけど、今週レースウィーク入った段階から、ちょっと鈴鹿のコンディションだったり、舗装の関係だったり、未だに明確な原因というところまではつかめてないんですけれども、なかなか不調でして。途中マシントラブルもありながら、なんとか表彰台という形まで持ってこれたのは、レース全体として成長した部分もあるのかなとは思います」

 「ただ根本的にレースペースが足りていないので、そこは明日に向けて少しでも改善できるところを見つけていきたいと思います。今の段階ではまだ頭の中の整理もついてはないんですけど、やれるだけのことをやっていきたいと思います」

トップ3のドライバーたち

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

第1戦鈴鹿予選上位3人のコメント 野尻智紀「いいクルマを用意してもらった」

第1戦ポールポジション 野尻智紀(TEAM MUGEN)

ポールポジションの野尻智紀(TEAM MUGEN)

 「今日は本当にいいクルマを用意してもらって、ありがとうございました、という感じで。いい予選でした。タイムはやっぱり昨日と比べると遅いので、難しい部分も多かったんですけれども、このペースでいってても周りがもっといいタイムを出したらした意味ないですし。まあ自信はそんなになかったですけれども、まあ、あの結果としてポール取れたんで。みんなもう1分35秒台で走る、このスピード感に慣れてるんで、これでいいのかなって思ってるとこも大いにあると思うんですけれども。まあその中でもポールが取れたので、いいスタートが切れたなと思います」

第1戦予選2位 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)

予選2位の岩佐歩夢(TEAM MUGEN)

 「手応えはありましたね。クルマも昨日から良かったですし、ポールは取れる自信はあったんですけど、ただそれをしっかりと一周まとめることができませんでした。ちょこちょこ細かいミスがあって。取りこぼしたのは自分のミスであり、改善点かなというふうに思います」

 「正直ロングのペースだったり、いろいろ細かい部分はわかりませんけど、しっかりと準備して。もうやってみるしかないんで、これに関しては。まあ出たとこ勝負じゃないですけど、臨機応変にいろんなシチュエーションにしっかりアジャストしていきたいなと思います」

第1戦予選3位 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

予選3位の太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 「セク1がもう全然ダメで。多分(予選)10番ぐらいだなと思ったら3番で、しかもコンマ1って言われました。セク1のどこというか、もう全体的に。もう1個目からよくないくて、オーバー出しちゃってみたいな感じですね。逆バンクとかもう最悪だったんで。ちょっと今回の予選はトリッキーだったかなと思います。Q1でも昨日のグリップ感が全くなかったんで、そこからQ2、どれだけトラックエボで上がるかっていうところを僕たち予想しながら行かないといけない中で、Qツーは結構激しめに行ったんですけど、ちょっとオーバープッシュというか、まあクルマ的にも足りてなかったなというふうな感じですね」

 「(Q2のコンディション変更というのは?)風ですね。圧倒的に風です。だから走りやすくなったところもありますけど、それに関しては特に向かい風が少なくなって」

 「ロングランはあんましてないんですが、それは他もみんなそうだと思います。5号車はしてるんでそのデータ使えると思いますけど、基本的にそんなに大きく外れたロングのデータを持ってないんで、まあ心配してないですね」

 「個人的にはここ5、6戦で僕と野尻さんしか勝ってないんで、一騎打ちになるなったら面白いなと思いますけど」

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第1戦鈴鹿決勝 佐野雄城ポールtoウィン、野村勇斗はトップチェッカーもペナルティに泣く

優勝は佐野雄城(モビリティ中京 TOM\'S TGR-DC SFL)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1戦の決勝が、3月8日、鈴鹿サーキットで行われ、、佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)がデビューレースをポール・トゥ・ウィンで飾った。

 2周目に佐野をかわしてトップに立った野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)は、フライングの裁定でレース中にプラス5秒のペナルティが課され、トップでチェッカーを受けたものの、2位となった。

 マスタークラスは、2台による戦いとなったが、清水康弘(GNSY 324)がクラスポールから独走してクラスウィンを飾った。

 朝行われた予選で、ダブルポールを奪った佐野は、スタートも決めてトップで1コーナーに飛び込んだ。2番グリッドからスタートした野村は、小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)に並びかけられるも、何とか抑えて2位でオープニングラップを終える。

 ペースの良い野村は、1周目にトップ佐野に迫ると、2周目の1コーナでアウト側から仕掛けて、見事なパッシングを見せる。

 5周を終えた順位は、野村、佐野、小林、スタートで順位を上げた三井優介(DELiGHTWORKS)、ザック・デビッド(B-MAX RACING 324)、荒尾創大(DELiGHTWORKS)と続く。

 ところが、翌周、検証中だったスタートの判定が出され、トップ野村と、スタートで遅れ10位走行中のケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)にフライングでプラス5秒が課されることとなった。

 このとき、トップ野村と2位佐野の差は約1秒。残る10周でその差を5秒まで広げることは至難の業。佐野にとっては、野村を視界に入れ大きく離されなければ優勝を手に入れることができる状況になった。

 それでも、野村は渾身のラップを続け、10周目に2.1秒、15周目に2.6秒まで差を広げたものの、ここまでが精一杯。3位の小林は野村から10秒以上離れていたため、トップでチェッカーを受けた野村が2位、佐野が優勝と、デビュー戦の2人が見事なレースを見せた。

 4位以下は、鈴鹿初体験ながら大健闘のデビッドが入り、5位には三井、6位には3台による争いを制した卜部和久(B-MAX RACING 324)が入り、SFライツデビューレースのルーキーたちが貴重なポイントを獲得した。

 マスタークラスは、スタートから安定したペースで周回を重ねるたびにDRAGON(TEAM DRAGON 324)を引き離し、独走に持ち込んだ清水が幸先よく優勝を飾った。

 第2、3戦の決勝は、明日3月9日の午前8時20分、午後0時50分からそれぞれ12周で行われる。

決勝がスタートした

決勝2位は野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)

決勝3位は小林利徠斗(モビリティ中京 TOM\'S TGR-DC SFL )

決勝4位はザック・デビッド(B-MAX RACING 324)

決勝5位は三井優介(DELiGHTWORKS)

決勝6位は卜部和久(B-MAX RACING 324)

優勝した佐野雄城(TOM\'S)

表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO
Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第1戦鈴鹿決勝結果

NGKスパークプラグ全日本スーパーフォーミュラ選手権 -RIJ- (2025/03/08) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2025 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
135佐野 雄城モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1630'19.023--
2*50野村 勇斗HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
1630'21.162 2.139 2.139
338小林 利徠斗モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1630'29.24810.225 8.086
451ザック・デビッドB-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
1630'33.73314.710 4.485
53三井 優介DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1630'37.33918.316 3.606
61卜部 和久B-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
1630'43.73224.709 6.393
74森山 冬星JMS RACING TEAM
JMS RACING TEAM
1630'46.20227.179 2.470
8*2荒尾 創大DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1630'50.55131.528 4.349
9*58ケイレン・フレデリックPilot ONE Racing with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1630'51.78032.757 1.229
1037古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S SFL
TOM'S
1630'55.15036.127 3.370
1160伊東 黎明LMcorsa OTG 320
LM corsa
1631'03.98444.961 8.834
128M1清水 康弘GNSY RACING 324
GNSY RACING
1631'12.26353.240 8.279
1330M2DRAGONTEAM DRAGON 324
B-MAX RACING TEAM
1631'27.9161'08.89315.653
---- 以上規定周回数(90% - 14 Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 50 野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)1'52.993 (8/16) 185.013 km/h
  • CarNo.50は、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第31条10(反則スタート)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo.2は、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第19条2(走路外走行)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
  • No.58は、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第31条10(反則スタート)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。

SUPER FORMULA

第1戦鈴鹿公式予選 チーム無限速し!野尻智紀ポール、岩佐歩夢2位でフロントロー独占

ポールポジションを獲得した野尻智紀(TEAM MUGEN)

 全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦の予選が、3月8日、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、野尻智紀(AUTOBACS MUGEN SF23)がポールポジションを獲得。岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)が2位と、チーム無限がフロントローを独占した。

 今年から2レース制が増え、全12戦で争われるスーパーフォーミュラシリーズ。その幕開けとなる第1戦の予選が、土曜日の午前9時50分から行われた。

■Q1 Aグループ

 ほとんどの車両が3周のウォームアップ後にアタックに入り、小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)が1分38秒770をマーク。しかし、その直後に岩佐が1分37秒034と、他を圧倒するタイムを叩き出す。

 この後、小高一斗(KDDI TGMGP TGR-DC SF23)、大湯都史樹(SANKI VERTEX CERUMOINGING SF23)、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)らが次々にアタックするも、1分38秒を切るものは現れず。

 岩佐が、2番手に食い込んだイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)に1秒以上の差をつけて、このグループトップでQ2に進んだ。

 久々の参戦となったサッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TOM'S SF23)はハーフスピンを犯してしまい、最下位に沈んでしまった。

 順位:岩佐-フラガ-牧野-大湯-オサリバン-小林/小高-三宅-Juju-高星-フェネストラズ

■Q1 Bグループ

 Bグループは、路面状況が好転し、タイムはAグループよりも上回った。

 まず、阪口晴南(SANKI VERTEX CERUMOINGING SF23)が、1分37秒782と好タイムをマーク。これを即座に野尻が1分36秒983で上回り、福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)も続々と1分37秒台をマーク。

 結局、野尻以外に1分36秒台に入れる者は現れず、太田、佐藤、そして、ルーキーの小出峻(San-Ei Gen with B-Max SF23)が、チャンピオン坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)を抑えて4位に食い込む健闘を見せた。

 順位:野尻-太田-佐藤-小出-坪井-福住/阪口-山下-大嶋-野中-平良

■Q2

 Q1の状況から1分36秒台の争いになると思われた。

 最初にアタックに入ったのは小出。1分37秒153と僅かに36秒台には届かず。佐藤も1分37秒128で届かずという状況の中、Q1から段違いの速さを見せるチーム無限の二人は、岩佐1分36秒527、野尻1分36秒505と、あっさり37秒の壁を破り36秒台半ばまでタイムアップ。

 最後に逆転を狙った太田がアタックするも、1分36秒632まで詰めるのがやっと。野尻、岩佐のフロントローが決まった。

 デビュー戦の二人、小出とフラガの争いは、100分の4秒差で小出に軍配が上がった。

 順位:野尻-岩佐-太田-牧野-福住-佐藤-小出-フラガ-坪井-オサリバン-小林-大湯

 決勝は、午後2時40分から27周で争われる。

ポールポジションは野尻智紀(AUTOBACS MUGEN SF23)

予選2位は岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)

予選3位は太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)

予選4位は牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)

予選5位は福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)

予選6位は佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

ポールポジションの野尻智紀(TEAM MUGEN)

予選2位の岩佐歩夢(TEAM MUGEN)

初参戦の野中誠太(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO

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