もてぎ・菅生S-FJ選手権

第5戦もてぎ公式予選 小田優対酒井翔太のポールポジション争いは酒井が制す

ポールポジションは酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)

 2024年もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第5戦公式予選が8月11日(日)にモビリティリゾートもてぎで開催され、もてぎ初参戦の酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)が2位以下に0.216秒の差をつけてポールポジションを獲得した。

 4月の第2戦以来ひさびさとなるもてぎでのS-FJレース。朝から気温30度を超える厳しいコンデションで、各チームはピットにスポットクーラーや扇風機を設置したり、ピット裏にビニールプールを置いたりと暑さ対策に余念がない。本大会は各地で開催される「S-FJジャパンリーグ」の第8戦も兼ねており、そのためもてぎ・SUGOシリーズのレギュラー参戦組に加えて有力な選手がエントリーリストに名を連ねている。

 20分間の予選は午前9時30分にコースオープン。もてぎがホームのTeam RiNoAの大川烈弥(群馬トヨペット Team RiNoA ED)、丸山陽平(群馬トヨペット TEAM RiNoA)の2台を先頭に22台のマシンがスリックタイヤでコースインしていく。気温31度、路面温度も40度程度まで上がっている。

 まずは残り15分、渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)が2分5秒595をマークしてトップに立つ。2番手にはもてぎSUGOシリーズ初参戦の石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)が5秒780、3番手に松井啓人(FTKレヴレーシングガレージ)が6秒277、4番手に落合蓮音(ファーストガレージKKS-2)が6秒453、5番手中村ブンスーム(ファーストガレージRD10V)の6秒510、6番手杉田悠真(LAPS with REV R)の7秒054、と2番手から6番手までに今回がもてぎでの初レースという面々が並んだ。

 残り13分30秒、酒井が2分5秒535のトップタイム、続いて丸山が6秒378で5番手へあがる。さらに残り12分50秒、小田優(Drago CORSE TAKE FIRST)が5秒235を出して酒井を上回りトップへ立つ。小田は鈴鹿・岡山シリーズとS-FJジャパンリーグを主戦場としているが、7月にSUGOで行われた大会で優勝/3位とポイントを荒稼ぎして現在もてぎ・SUGOシリーズのランキングでも2位につけている。

 酒井2番手、渡会3番手にダウンするが、酒井は負けじと2分5秒182をマークして再びトップへ。しかし残り11分、小田が2分5秒を切って4秒994を出して再度トップ。酒井は0.188秒差の2番手。3番手は石井でトップからは0.572秒差と、このあたりからポールポジション争いは小田対酒井という様相になってくる。さらに渡会が5秒337で3番手へあがり、予選は残り10分を切って後半戦へ。

 残り8分30秒、ここまで7位以下に沈んでいたシリーズランキングトップの豊島里空斗(C.S.I.Racing)が2分5秒273を出して4番手へ浮上する。ここまでの順位は

  • トップ 小田 2分4秒994
  • 2位   酒井 +0.188秒
  • 3位   渡会 +0.279秒
  • 4位   豊島 +0.376秒
  • 5位   石井 +0.384秒
  • 6位   村田 +0.622秒

 残り7分、酒井が2分4秒667を出してみたびトップの座につける。小田0.327秒差の2位へドロップ。石井が5秒118で3番手へ浮上、渡会4番手、豊島5番手、6番手には7月の筑波でS-FJレースデビューした鈴木悠太(ZAP SPEED KK-S2 ED)が5秒507で上がってくる。残り5分を切って豊島が渡会を上回り5秒253で4番手へ。

 さらにここで大きく順位を上げてきたのが樺木大河(ZAP SPEED 10VED)で、それまで予選前半はトップグループから3秒以上離された20位前後を走っていたのが後半になり目が覚めたようにペースを上げ、残り7分30秒に5秒644と一気に3秒近くタイムを上げて7番手へジャンプアップ、さらに5秒507と自己ベストを削り取り6番手へと上がってきた。

 残り3分30分、小田は自己ベストを2分4秒883まで短縮するも2番手で変わらず。ここでポジションを上げたのが今年からもてぎ・SUGOシリーズに戦いの場を移した小田部憲幸(フォースリンク こたべ ZAP ED)で、これまで白一色のモノカラーだったマシンの随所に赤の配色を追加。「これで視認性が上がったでしょ?」とのことだったがタイムでも目立つところを見せて5秒339を出して樺木を上回り6番手へ。

 残り1分、石井がセクター2、3と自己ベストを短縮してコントロールラインに戻ると2分5秒006をマークするが3番手変わらず。

 20分が経過しチェッカードフラッグが降られる中最後まで自己ベストを更新したのが樺木で2分5秒304と小田部を逆転、6番手のポジションを奪い返して予選が終了した。

 ポールポジションは2分4秒667の酒井、0.216秒差の2番手で小田がフロントロウに並び、初めてのもてぎながら石井3番手、4番手豊島と並んでセカンドロウ、3列目には渡会と樺木が並んでレースをスタートすることとなった。

 もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第5戦決勝は午後1時20分コースイン予定。暑さもピークになろうかという時間帯でマシンにも選手にも厳しい環境での戦いとなる。

予選2位は小田優(Drago CORSE TAKE FIRST)

予選3位は石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)

予選4位は豊島里空斗(C.S.I Racing)

予選5位は渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)

予選6位は樺木大河(ZAP SPEED 10V ED)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE


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