スーパーFJ鈴鹿・岡山シリーズ第4戦は16日、鈴鹿サーキットで決勝を行い、ポールポジションからスタートした田中風輝(24SYSTEMタイヤサービス M2 KK-SII)が抜きつ抜かれつのレースを制し初優勝を飾った。
日本各地で熱中症警戒アラートが発表され、ここ鈴鹿も朝から酷暑となった。フォーメーションラップは午前8時15分から24台が参加して始まった。
各車1周を回ってグリッドに着くも、奥本隼士(Racing TEAM HERO'S)がドライブシャフトの折損でスタートできず。エキストラフォーメーションラップが行われレースは周回数が1周減算の9周となった。
トップ3は無難なスタートを切り予選順位のまま1コーナーへ向かう。トップは田中風輝(24SYSTEMタイヤサービス M2 KK-SII)、2位白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)、3位渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)で、予選4位の山口大耀(y_tech rev racing garage)は同5位の板倉慎哉(AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII)、同6位の新原光太郎(TAKE FIRST KK-SII)にあいついでかわされ、4位板倉、5位新原、6位山口と続く。
2位の白崎は高温対策としてタイヤの内圧を変更したが、これが外れペースが上がらない。オープニングラップの130Rではアウトから渡会にかわされ3位に落ちる。
渡会はトップを走る田中に狙いを定めると4周目にはテールトゥノーズに持ち込む。130Rではインから田中を攻略しトップに立った。
2位に落ちた田中も諦めない。6周目には渡会のミスに乗じ、1コーナーで抜き返し再びトップに立つ。渡会も負けじと7周目の2コーナーでは再び田中をパスしトップを奪い返す。
このまま渡会が逃げ切ると思われたが、最終となった9周目には渡会がデグナーでミスをしたため再び田中が急接近。130R立ち上がりで渡会に並びかけると、シケインでインから渡会を差し、僅差で前に出ると、2人は並走しながらゴールを目指す。ここでは田中がハナ差の0.053秒前でフィニッシュラインを横切り、参戦2戦目で初優勝を飾った。渡会は悔しい2位でレースを終えた。
3位の白崎は1秒2秒ほどの差で、前2人のバトルの隙を狙っていたが、チャンスは訪れず3位でゴールを迎えた。
4位以下の争いも白熱した。4位でレースを始めた板倉はペースは上がらないもののベテランの強みを生かし5位以下を押さえ込む。そのため4位以下は上位3人に大きく引き離されながら数珠つなぎとなった。
5周目にはようやく新原が板倉を攻略して4位に上がる。さらに板倉は山口と村田にもパスされると。5位争いは山口と村田で争われた。最終ラップでは村田が山口をパスして5位、6位には山口が入った。
優勝した山口は大阪府出身の17歳。参戦2戦目で早くも頂点に立ち、今年は鈴鹿のスクールも受講予定。将来有望な若者が現れた。
第5戦、第6戦は岡山国際サーキットに舞台を移し、8月19日~20日に決勝が行われる。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Motorsprts Forum
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