SUPER GT

SGT:第8戦もてぎ公式予選 EPSON HSV-010(道上龍/中山友貴組)が4番グリッドを獲得 (HONDA)

  • 2011年10月15日(土)・予選/会場:ツインリンクもてぎ(4.801km)/天候:雨/気温:20℃(13:00現在)/路面温度:22℃(13:00現在)/コースコンディション:ウエット

10月15日(土)、栃木県芳賀郡茂木町のツインリンクもてぎにおいて、2011 オートバックス SUPER GT第8戦「MOTEGI GT 250km RACE」が開幕し、公式予選が行われました。

gt111015001L.jpg  東日本から北日本にかけての広い地域が雨空に覆われたこの日、ツインリンクもてぎのある栃木県周辺も一日を通じて雨が降り続き、コースは終日、ウエットコンディションとなりました。それでもシリーズ最後の一戦を見守ろうと観客席には多くのファンが詰めかけました。

 Honda勢として最後までタイトル獲得の可能性を残していた#1 ウイダー HSV-010(小暮卓史/ロイック・デュバル組)と#17 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)の2台は、第7戦オートポリス大会でそれぞれ11位と6位に終わり、残念ながらこの時点でチャンピオンとなる望みを絶たれました。それでも本大会の結果次第では#1 ウイダー HSV-010がシリーズ2位となる可能性を残しているほか、5台のHSV-010 GTはいずれも優勝を目指してこの一戦に臨んでいます。

 傑出したシャシー性能を誇るHSV-010 GTは、テクニカルコースとして知られるツインリンクもてぎを得意としており、昨年の第8戦もてぎ大会でもトップ7に4台のHSV-010 GTが入る活躍を見せました。また、シリーズ最終戦となる本大会は、獲得ポイントに応じて課せられるハンディウエイトがすべて撤廃されることも見どころの1つといえます。このため、5台のHSV-010 GTは持ち前の優れた運動性能を発揮し、ライバルに対して有利な戦いを展開することが期待されています。

 この日のスケジュールは、午前9時45分から1時間45分にわたり公式練習を行ったあと、午後1時5分から予選1回目を実施。さらに午後3時10分からは予選2回目、午後3時45分からは予選3回目が行われます。

 今回の予選はノックアウト方式で行われました。予選1回目の上位11台が予選2回目に進出、予選2回目では上位7台が予選3回目に進出し、この予選3回目での順位にしたがって決勝レースの上位スターティンググリッドを決めます。また、惜しくも予選を通過できなかったチームは、その段階での予選順位が決勝レースでのグリッドとなります。

 雨模様の中、幕を開けた公式練習では、ウエットコンディションを得意とする#32 EPSON HSV-010(道上龍/中山友貴組)が健闘。中山選手が1分52秒913を記録して総合のトップに立ちました。さらに、#17 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)は1分55秒024で7番手、#1 ウイダー HSV-010は1分55秒232で10番手、#8 ARTA HSV-010(武藤英紀/小林崇志組)は1分55秒583で14番手、#100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴組)は1分55秒667で15番手となりました。

 午後1時5分に始まった予選1回目も引き続きウエットコンディションとなりました。ここでは1分53秒584で3番手となった#32 EPSON HSV-010がHonda勢のトップ。続いて#100 RAYBRIG HSV-010が1分54秒129で6番手、#1 ウイダー HSV-010が1分54秒301で8番手、#17 KEIHIN HSV-010が1分54秒388で9番手となり、予選2回目への進出を決めました。一方、#8 ARTA HSV-010は14番手となり、この段階で決勝でのスターティンググリッドが確定しました。

 雨脚がやや弱まった予選2回目では、1分53秒050を記録した#32 EPSON HSV-010が2番手へ躍進。#100 RAYBRIG HSV-010も1分54秒832で6番手につけ、予選3回目に挑む権利を手に入れました。一方、#17 KEIHIN HSV-010が9番手となり、#1 ウイダー HSV-010はメカニカルトラブルが原因でタイムを記録できなかったため、いずれも予選3回目進出はなりませんでした。

 予選3回目では再び雨量が増え、予選1、2回目とは異なるコースコンディションとなる中、#32 EPSON HSV-010が1分56秒388をマークして4番手。#100 RAYBRIG HSV-010は1分57秒214で7番手となりました。

 この結果、#32 EPSON HSV-010は4番グリッド、#100 RAYBRIG HSV-010は7番グリッド、#17 KEIHIN HSV-010は9番グリッド、#1 ウイダー HSV-010は11番グリッド、#8 ARTA HSV-010は14番グリッドから明日の決勝レースに挑むことになりました。

 53周で競われる決勝レースは10月16日(日)午後2時にスタートが切られます。

中山雅仁|Honda GTプロジェクト プロジェクトリーダー代行
 「午前中の練習走行はコースコンディションによって結果が左右される形になりました。この結果、選択したタイヤと雨量がマッチしているチームが上に行き、そうでなかったチームは低迷しました。予選2回目では#1 ウイダー HSV-010にトラブルが出たほか、ポールポジション獲得が期待された#32 EPSON HSV-010は、予選3回目で雨脚が強まったために4番手にとどまりました。ただし、明日の決勝レースはドライコンディションになる見通しなので、今日の予選とは全く異なる展開になると考えています。シーズンの最終戦なので、悔いのないように全力で戦って欲しいと、各ドライバーや各チームには伝えています」
道上龍選手(4番手 #32 EPSON HSV-010)
 「雨が降ったり止んだり流動的で、刻々と状況が変化する難しいコースコンディションでした。予選1回目、2回目と中山選手ががんばって速さを見せつけたので、ポールポジションを取りたいと思って懸命にアタックしましたが、予選3回目では雨が強くなってしまい、思うようにタイムが伸ばせませんでした。明日は晴れてドライコンディションになる予報なので、今日とは異なるレース展開になると思います。4番手は悪いポジションではないので、とにかく粘って上位陣に食らいついていこうと思います」
中山友貴選手(4番手 #32 EPSON HSV-010)
 「最終戦ということもあり、とにかく結果を出したいと思って気持ちが入っていました。今シーズン取り組んできた"チーム全体のベースの底上げ"という課題に対し、なかなか数字や結果が出せていなかったのですが、第4戦スポーツランドSUGOで3位入賞も果たし、徐々に手応えはつかんでいました。今日もマシンは走りだしから調子はよかったのですが、雨量の変化によって状況が変わり、常に判断を迫られました。ポールポジションを取れなかったのは残念ですが、明日はガンガン攻めて結果を残せるようにがんばります」
Text & Photo: HONDA


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