SUPER GT

S-GT第1戦鈴鹿予選1回目 ARTA NSXが暫定ポール!

2006スーパーGT開幕戦、SUZUKA GT 300KMの公式予選1回目が3月18日鈴鹿サーキットで行われた。
GT500の暫定ポールは#8ARTA NSXを駆る伊藤大輔。
昨年最終戦で樹立されたコースレコードを1秒以上上回る1分52秒663をマークした。
GT300は#13エンドレスアドバンCCI Zを駆る影山正美がこちらも昨年のレコードを更新する2分3秒708で暫定トップとなった。

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開幕戦を迎えた鈴鹿サーキット上空は曇り空が広がっているが、今のところ雨の心配はなさそうだ。
午前9時50分、GT300の専有走行から予選が開始された。
ポルシェ勢、ヴィーマック勢が快調に走行を重ねる中、今季初登場の#2紫電も加藤寛規のドライブで着実にタイムを上げていく。もう一つのニューカマー、#55フォードGTはガレージに篭ったままだ。

予選開始から15分、加藤が2分3秒787といきなり昨年のレコードを上回るタイムを叩き出してトップに立ち、復活した紫電のポテンシャルを見せ付ける。
しかしその直後、#13エンドレスZを駆る影山正美が2分3秒708をマーク。レコードタイムを更に更新してトップを奪い取り、専有走行を終えた。
この時点でのトップ10は#13、#2、#7、#110、#62、#87、#101、#11、#88、#19だ。

GT500はダンロップ勢、ヨコハマ勢が周回を重ねるが、BS勢はなかなかコースに出て行こうとしない。ニッサン勢ではヨコハマタイヤを履く#24WOODONE ADVAN KONDO Zだけが走行している。
この時点でのトップは#25エクリプスADVANスープラ。ドライバーはトムスから移籍した土屋武士だ。
専有走行が残り5分を切ったあたりから走行を見合わせていたBS勢が次々にコースインしてきた。
ここで#23XANAVI NISMO Zを駆る本山がいきなりコースレコードを更新、1分53秒063でトップに。
続いて#12カルソニックZのブノワ・トレルイエが1'52.863のコースレコード大幅更新でトップに。更にミハエル・クルムのドライブする#22MOTUL NISMO Zが52秒863でそれに続き、テストから好タイムを連発していたZ勢がここでも速さを見せ付ける。

しかし速さでは定評のあるNSXも黙ってはいない。
専有終了間際に#8伊藤大輔が1分52秒663を叩き出し、このセッションの暫定ポールを決めてみせた。
一方、今季新登場のレクサスSC430は#1ZENTセルモの5番手が最上位。本領を発揮するまでには未だ時間が掛かりそうだ。

結局この時間帯、#8を筆頭に#12、#22、#23、#1、#36、#100、#3、#18、#32がトップ10となった。

残りの20分はGT500、GT300の混走。
ここでスーパーラップ圏内に居た#100レイブリックNSXがS字でコースアウト。スポンジバリアに激しくぶつかり、リヤを大きく破損してストップした。
ドライブしていた細川は無事だったものの、これで基準タイムをクリアすることができず、午後のSLに進めなくなってしまったばかりか、予選2回目の結果如何では予選落ちの恐れすら出てきた。

このクラッシュにより赤旗中断。
10時46分に残り10分で再開となった。
ここで場内を沸かせたのはGT300のトップ10争いだ。
クムホに続いてスーパーGT参戦を果たした韓国のタイヤメーカー、ハンコックを履く#14エンドレスポルシェ、昨年王者の佐々木孝太を擁する#46吉兆宝山Zらが猛然とタイムアタックを敢行、佐々木が見事に9番手タイムを叩き出してSL進出を決定付けた。
これにより、一時10番手に上がってきていた#14木下みつひろが11番手に落ち、デビュー戦でSL進出というハンコックタイヤの夢は叶わなかった。

スーパーGT第1戦の予選2回目は午後2時より30分間で行われ、それに続いてスーパーラップが行われる。

Text:Kazuhisa Suehiro / Photo: Keiichiro Takeshita)



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