SUPER GT

SGT:第6戦富士公式予選 KEIHIN HSV-010が8番グリッド、GT300クラスではMUGEN CR-Z GTが3番グリッドを獲得 (HONDA)

  • 2012年9月8日(土)・予選  会場:静岡県・富士スピードウェイ(4.563km)  天候:晴れのち曇り 気温:27℃(14:15時点)  路面温度:36℃(14:15時点)  コースコンディション:ドライ

 9月8日(土)、静岡県駿東郡小山町にある富士スピードウェイにおいて、2012 オートバックス SUPER GT第6戦「FUJI GT 300km RACE」が開幕し、公式予選が行われました。

 今シーズンも残すところ3戦となり、チャンピオン争いは大詰めを迎えています。2010年以来のタイトル獲得を目指すHondaは、富士スピードウェイで開催される本大会に向け、新型のフロントフェンダーを開発。これは一定のダウンフォースを保ちながら空気抵抗を最小限に抑えることを目指したもので、全長約1.5kmの長いメインストレートを持つ富士スピードウェイでは、大きな効果を発揮することが期待されています。

 昨日までの天気予報は週末の天候が崩れると伝えていましたが、公式予選の行われる本日は午前が晴れ、午後から曇りとなり、幸いにも走行セッション中に雨が降ることはありませんでした。

 本日はまず公式練習が午前9時40分から2時間にわたって行われました。このセッションでは、#18 ウイダー HSV-010(小暮卓史/カルロ・ヴァン・ダム組)がコースアウトを喫しましたが、それ以外の目立ったトラブルやアクシデントはなく、5台のHSV-010 GTは順調に周回を重ねました。ここでHonda勢のトップに立ったのは1分34秒406を記録して8番手となった#17 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)。そして、ポイント争いで3番手につけている#100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴組)が10番手でこれに続き、#18 ウイダー HSV-010(小暮卓史/カルロ・ヴァン・ダム組)は11番手、#32 EPSON HSV-010(道上 龍/中山友貴組)は13番手、#8 ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン/小林崇志組)は15番手のタイムをマークしました。

 今回の予選は前戦に続きノックアウト方式で行われました。予選1回目では上位11台が予選2回目に進出、予選2回目では上位7台が予選3回目に進出し、この予選3回目で記録した予選タイムにしたがって決勝レースのスターティンググリッドを決めます。また、惜しくも次のセッションに進出できなかったチームは、その段階での予選順位が決勝レースでのスターティンググリッドとなります。

 予選1回目は午後2時15分にスタート。ここで#17 KEIHIN HSV-010に乗る塚越選手は1分33秒658を記録して9番手となり、1分34秒232で11番手につけたファーマン選手の#8 ARTA HSV-010とともに予選2回目への進出を決めました。一方、伊沢選手が乗る#100 RAYBRIG HSV-010は1分34秒333で12番手、道上選手が乗る#32 EPSON HSV-010は1分34秒676で14番手、小暮選手が乗る#18 ウイダー HSV-010は1分34秒725で15番手となり、惜しくも予選2回目への進出はなりませんでした。

 続く予選2回目は午後2時50分に開始。ここで金石選手が乗る#17 KEIHIN HSV-010は1分34秒172をマークして8番手、小林選手が乗る#8 ARTA HSV-010は1分34秒588をマークして10番手となり、決勝レースのスターティンググリッドが確定しました。

 一方、GT300クラスでは、Hondaの技術支援を受けて開発されたレーシングハイブリッドを搭載する#16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中嶋大祐組)がデビュー3戦目に挑み、中嶋選手が予選1回目を10番手、2回目では武藤選手が9番手で通過を果たします。そして、予選3回目で武藤選手が1分40秒765を記録し、3番グリッドを手に入れました。明日の決勝レースでは、初の表彰台を含む上位入賞が期待できそうです。

 明日は午前9時から30分間にわたってフリー走行を行ったあと、午後2時に決勝レースのスタートが切られます。

松本雅彦 | Honda GTプロジェクトリーダー
 「今回、初めて投入したフロントフェンダーについては、一定の効果を有していることが確認されたので、車両の開発としては正しい方向に進んでいると考えています。ただし、本日の予選では期待していたような成績を収めることができませんでした。5台のHSV-010 GTの中では、#17 KEIHIN HSV-010のみ上位に食い込めるスピードを見せていますが、残る4台は本来の実力を発揮しきれていないように思います。その理由は、現在解析中です。明日の決勝レースでは、HSV-010 GTの優れたコーナリング性能を生かして、セクター2ならびにセクター3での追い上げを図ると同時に、スティントの最後まで安定したペースで走りきることで上位進出を狙っていきたいと思います。引き続き5台のHSV-010 GTに熱い声援をお願いします」
金石年弘(8番手 #17 KEIHIN HSV-010)
 「予選では事前にテストしていないタイヤを使用したこともあり、どのような走りをするか予想がつかない部分がありました。そのような中でも、マシンのバランスは悪くなく、予選1回目は順調にパスできましたが、2回目は突破できずに残念な結果となりました。 ただ、決勝レースでの走行ペースはいつもいいので、決勝ではしっかりと走って結果を残したいと思います」
塚越広大(8番手 #17 KEIHIN HSV-010)
 「朝のフリー走行からマシンのバランスやタイヤの選択も含め、チーム一丸でいろいろと考えて予選に臨みました。現時点での最善を尽くしたのですが、もう一歩足りませんでした。ただ、マシンのフィーリングはいいので、明日の決勝ではいつものような追い上げを見せられるよう、金石選手と協力してがんばります。また、前回鈴鹿のアクシデントではファンの皆様に大変ご心配をおかけいたしました。幸い大きなケガもなく無事でしたので、明日はそのうっぷんを晴らすべく、積極的にポジションアップを狙っていきたいと思います」
Text: HONDA


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