7月20~21日、北海道帯広市近郊の十勝インターナショナルスピードウェイで、スーパー耐久第4戦となる第15回十勝24時間レースが行われた。
今回も昨年に続いてのグランプリコース(5.091km)での戦いとなった。
バイオ燃料と天然ゴム比率を上げたエコレーシングタイヤを装着したECOカーの#24Z、そして注目のS耐初参戦となる#35GTRも登場することとなった。
レースは、スーパー耐久シリーズのこれまでの3戦と同様、ST1クラスは、BMWが4戦連続のクラス優勝を果たす結果となった。#28(谷口信輝/織戸学/吉田広樹/Johan Adzmi組)と#50(Farique Hairrum/柳田真孝/片岡龍也組) の2台はチェッカー直前までチームメイト同士のバトルが続き、僅差で#50が逃げ切った。#1Zは1周遅れとなったが3位表彰台に入った。
午後3時、気温22度、路面温度29度の曇り空の下、28台のマシンがフォーメーションラップからスタート。
序盤から#28と#50のBMWが先行し#1がこれを追う展開となる。序盤の40分ほどでピットに向かったのはデビューレースの#35GTRだった。同じく長いピット作業を要したのは#11ランサーでハブトラブルに見舞われた。また#13のランサーも燃料系トラブルから序盤にして大きな遅れを背負う。
深夜の時間帯午前3時過ぎには#73のDC5が最終コーナーで炎上。SCカーが数周入ることとなり#73は残念ながらリタイヤとなる。
クラス2は#37シーケンシャル エンドレス アドバン ランサー(和田久/砂子塾長/HINOKI/大瀧賢治組)が初優勝を果たし、今季で引退を表明した砂子塾長の有終の美を飾ることとなった。クラス3は昨年に続いて#27 FINA ADVAN M3(小林且雄/村田信博/井上貴志/後藤比東至組)が十勝2連勝。クラス4は#76 Racing Modulo ADVAN Type R(玉本秀幸/小林正吾/古橋譲/伊沢拓也組)とそれぞれクラス優勝に輝いた。
- ウイナーのコメント
- 片岡龍也「急遽#50のサポートで乗ることになって自分としてはお手伝いのつもりだったんですけど、始まったら思いっきり行くしタイミングの関係もあって一番の多く乗ることになりました。最後はちょっと意識が遠くなりましたが(笑)予想ではどこかにトラブルが出ると思っていたのに、トップ3台はノートラブルでした。BMWの信頼性をアピールすることとなって去年に続いて2連勝、ミスター十勝ですね(笑)スクールから十勝は縁があるし、去年はハイブリッドで勝てたゲンの良いコースです。2台比べると#50の方が走ってる時間が長いのでちょっと剛性は落ちるかなという感じでした。もう1周と思ったらチェッカーが出されてポーズがとれずに残念でした(笑)」
Text & Photo: Keiichiro TAKESHITA