ALL JAPAN GRAND TOURING CAR CHAMPIONSHIP
1997 GT INSIDE REPORT
Round 4 JAPAN SPECIAL GT CUP 10 Aug.'97
Inside Report インサイドレポート 2 FMOTOR4版
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'97GTC第4戦 JAPAN SPECIAL GT CUP
◎カーナンバー前の"#"はGT500クラス、"*"はGT300クラスを表します
☆決勝日のトピック
#18 avex童夢 無限NSX
朝のフリー走行中、ヘアピンでマシンを止めた。ピットまで牽引されて戻って来た
後、すぐにチェックが開始された。どうやらエンジン・トラブルらしいが、エンジ
ンは昨夜積み替えたばかり。だが調べてみると、案の定エンジン。黒澤琢弥によれ
ば、「イッっちゃいました!」とのことで、ふたたび交換することになった。だが
NSXは、その構造上エンジン交換に時間がかかる。これまでの最短記録は6時間とい
われる(未確認情報)が、決勝スタートまでは5時間弱しかない。これからスタッ
フはエンジン交換の最短記録に挑むことになる。
*7 RE雨宮SuperG RX7(フリー走行GT300クラス1位)
松本晴彦「満タンで昨日皮ムキしたカットスリックでいったら路面とのマッチング
がよかった。(こんな路面なら)スタートはボクの予定」
山路慎一「スリックで行ったら、誰かがガソリンをコース上に撒いちゃってて、み
んな(アタックを)やめちゃったみたいだね」
◎GT500クラスの最高速チェック
計測位置:メインストレート・エンド 単位:km/h
No. マシン 予選1回目(8/9) 練習日総合(8/8)
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#2 ZEXELスカイライン 284.5 285.0
#3 ユニシアジェックススカイライン 282.6 282.8
#8 POWER CRAFT SUPRA 289.6 286.8
#12 カルソニックスカイライン 282.3 281.3
#13 エンドレスアドバンGTR 282.6 -
#18 avex童夢無限NSX 282.9 280.8
#30 綜合警備PORSCHE 283.4 286.3
#36 カストロール・トムス・スープラ 288.1 286.8
#37 カストロール・トムス・スープラ 286.0 285.4
#38 カストロール・セルモ・スープラ 287.6 284.7
#39 デンソーサードスープラGT 286.8 284.9
#100 RAYBRIG NSX 283.4 277.9
#510 RH CERUMO SUPRA 285.0 -
#556 KURE R33 282.6 282.4
*追風強く参考数値
*データ提供:トヨタテクノクラフト株式会社・TRD
○決勝スタート直前 13時50分現在
天気:くもり
気温:24度 湿度:80% 路面温度:30度
入場者数:8/10 50,300人(8/9:12,000人 曇り時々雨)
*リタイヤ(GTインサイドレポート班調べ)
No. 原因 周回数
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#34 コースアウト 5
#5 ミッション 9
#47 シフト 12
#18 ホイールハブ 15
*17 エンジン 16
*7 エンジン 21
*81 ミッション 38
*21 クラッシュ 38
#4 クラッシュ 46
*60 左フロントホイール 48
#36 カストロール・トムス・スープラ(総合2位)
ペドロ・デ・ラ・ロサ「ポールポジションもとったし、悪くはないが、2位だった
のでいいレースだったとは言えない。選手権ポイントでは#39のドライバーがトップ
に立って、しかもかなりの差をつけられてしまった。このレースではセーフティ
カーが入ったときの我々の作戦はよくなかった」
ミハエル・クルム「#39が優勝したことはボクらにとってはあまりハッピーな出来事
とは言えない。ポイントでは2位のままで、#39のドライバーがトップに立ったと思
う。敗因はまずピットで彼(ペドロ)のシートベルトを締めるのに手間取ったこと。
これは大きなミステイクだった。それとセーフティカーの導入時のピットストップ
が…。セーフティカーが導入されるまではチームの計画はよかった。ボクが竹内選
手にうしろに続いて走っていて、勝利に向かっていたのだが…。ピットストップが
少し長すぎてしまったし、作戦がよくなかった」
#37カストロール・トムス・スープラ(総合3位)
関谷正徳「まあ、3位くらいには入れるんじゃないかとは思っていたんだけどね。チ
ームとしては順調にやってたんだけど、ペースカーが入ったり、思いがけないこと
がことが起こったからね。なんだかおかしな感じだなあ…。ケムにつつまれたみた
いな感じ」
*27 TEAM FCJ フェラーリ(GT300クラス2位)
太田哲也「クルマがまだまだ予選3位のポジションを走れるような状態ではなく、
スタートから後続に抜かれた。自分のパートはポジションキープと思い、1コーナ
ーで2位まで上げた。オロフソンにセフティーカーランでつなげた。最後の最後に
燃圧が落ちちゃうというトラブルで2位から3位(最終的には2位)。富士での2回
目の入賞は、前面投影面積の小さいクルマなんで、ストレートはパワーがなくても
意外に伸びる。ダウンフォースのないレスダウンフォース仕様で2人とも予選タイ
ムに近い目一杯の走りをしました。鈴鹿の第1戦の最後尾だったフェラーリがここ
まで来れた」
#12 カルソニックスカイライン(総合4位)
本山哲「満足のいく結果ではありませんでしたが、現状を考えればしかたのないと
ころでしょうね。スープラのほうがゼンゼン速いですから。次につながるレースと
いうことで納得するしかないでしょう」
#510 RH CERUMO SUPRA(総合5位)
ベルトラン・ガショー「最初の数ラップはよかったが、そのあとブレーキバランス
が悪化した。スピンしたのは、セーフティカーが入っているときに蛇行してタイヤ
を温めることをしなかったために、タイヤが冷えていたから。その後はプッシュし
た。セーフティカーの導入が適切かどうかということについては、1回目のセーフ
ティカーの走行が長すぎたと思う。クルマはよく走ったが、97仕様のエアロパーツ
がほしいね」
ポール・ベルモンド「クルマはまったく問題なく、よく走った。ペースカーの導入
にはちょっと疑問ある。それにしても、なんで#39が優勝したんだろう?」
#100 RAYBRIG NSX
飯田章「ペナルティがなければもう少し上にいけたと思うんですけど…。まあオレ
のミスだからしょうがないですね。クルマはまったく問題がなかったわけではない
んです。ちょっとまだ課題が残ってますね。でも、まあまあでした。でも、あんな
にペースが遅かったクルマが勝っちゃうなんて、なんだか納得いかないなあ…」
*インサイドレポート3に続く
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =