全日本GT選手権

GTインサイドレポートAllStar/4

                          NICOS CUP GT ALL STAR RACE 1998
                       1998  GT INSIDE REPORT
   GT AllStar in TI Circuit                                    15 Nov. '98
   Inside Report                インサイドレポート1             FMOTOR4版
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NICOS CUP GTオールスター戦'98 in TI Cirucit AIDA(11/15)

◎カーナンバー前の記号"#"はGT500、"*"はGT300を現します

☆予選終了後のコメント
#64 Mobil 1 NSX
トム・コロネル「チャンピオンを争ったチームとしていいショーを見せたかった。
ボクらはいい仕事をしたと思う。まだレースはスタートしてないから勝ったわけで
はないけれど、ヤマニシもボク自身もすごくコンスタントに走っているし、かなり
いいところにいると思う。今回はいつもとは少し違うやりかたをする。ヤマニシが
スタートを担当するようにね。ドライバーはひとたびステアリングを握ればドライ
ビングを楽しんでいる。いつものようにトライビングを楽しみたい。すばらしい
サーキットだし、天気はいいし、たくさんの人が見にきてくれているし、モービル
のファンもたくさん来てくれているしね。ベストをつくすよ、いつものように」
山西康司「スタートを担当します。ポールスタートですがとくにプレッシャーはあ
りません。通常どおり。それより楽しみです」

#12 カルソニックスカイライン
黒澤琢弥「(朝のフリー走行でのクラッシュは)黄旗が出てたから減速もしていた
し、オフィシャルが『イン側を通れ』という指示を出していたから、一番イン側を
通っていった。そしたら、目の前でポルシェ(#30 NICOS PORSCHE)がバックしてた
んだ。メディカルセンターで山田さんに会って聞いたら、山田さんはその前に『U
ターンしていい』っていう指示を受けていたんだって。でも、当たる瞬間にイン側
のオフィシャルが見えたんだけど、そのときには山田さんに『前へ行け』って手で
合図してた。そんなのヘルメット被ってたらミラーでは見えないよね。だから、オ
フィシャルのやってることが信じられなかった。オレは、あの時点ではまだ全然が
んばって走ってもいなかったのに、こんなことになるなんて…」
星野一義「ラジエターとかインタークーラーとか、壊れているのは水回りの部分。
足はなんともなっていないね。最後尾からのスタートになるけど、そこからガンガ
ンまくるよ」

*25 つちやMR2
舘 信吾「とくにターゲットタイムはなく、出せるだけ出そうと思っていきました。
いつもどおり走れてポールが獲れました。すべて問題なく、調子はいいですよ。
決勝もそのまま走るだけ。スタートはボクの予定なので、ギリギリまでひっぱって
恵一さんに渡します。来年は、まだ正式には決まってないんですが、またGTCで走る
予定なので、応援をお願いします」

*61 テイボン・トランピオ・FTO
原 貴彦「テストではボクだけしか乗ってなかったんで今回はアタックをしました。
タイヤがコースコンディションによくマッチしていて、思ったよりタイムが出て良
かったです。ポールじゃないし、MR2には届きっこないけど、自分たちのなかでは力
を出しきれました。決勝はとにかくいいレースがしたいです。成績もだいじだけど
アピールできるようなレースがしたい。SUGOに続いてボクがスタートでいきます。
ピットインは真ん中ぐらいでしょうか」

*7 RE雨宮マツモトキヨシRX7
山路慎一「クルマが昨日と変わっちゃって…。ブレーキングしたときのバランスが
違うんです。クルマが曲がらなくなっちゃう。昨日とフィーリングが違うんで、原
因をみつけて決勝までに対策するしかないですね。スタートは松本さんの予定です」

*15 ザナヴィシルビア
青木孝行「近藤さんが乗っているときに3コーナーでロアアームのボルトが折れて
コースアウトしてしまったようです。完璧じゃないけどクルマは直りました。ボク
がスタートの予定です」



☆決勝スタート直前情報(13:30)
 天気:晴れ  気温:24゚C  路面温度:29゚C  観客動員:47,897人(11/15)

#55 STPタイサンバイパー
シートにトラブルがあり、1度グリッドにつくがフォーメーション1周目でピットに
戻り修復。ピットスタートとなる。


☆レース中のコメント
#2 ZEXELスカイライン
鈴木亜久里「デフかミッションが突然いっちゃったんだ。それでいきなりロックし
て、自分のオイルに乗ってスピンした。長谷見さんには、悪いことしちゃったよ」

#38 FK/マッシモセルモスープラ
野田英樹「1度目のスピンはオイルに乗った。ボクのミスです。その後のはABSがお
かしくなったみたい。さらに、GT300を抜くときに23号車と当たっちゃって、サスペ
ンションを壊してしまった」

#50 ARTAスカイライン
本山哲「スタート直後に寿一に当たったみたい。ちょっとよくわからない状態だっ
た。ちょっと足を打ったけど大丈夫です。クルマは左リアサスが壊れてしまいまし
た」

#12 カルソニックスカイライン
星野一義「ずっと3号車の後ろで我慢していたんだ。冷静になることも必要なんだ
よ」

#3 ユニシアジェックススカイライン
長谷見昌弘「1コーナーを抜けたら2号車が煙と火を挙げていたんだ。漏れたオイル
がエキゾーストに垂れていたんじゃないかな。避けようとして、行き場所がなく
なってスポンジバリアまで行ってしまった。だけど、みんなこんなに燃えなくても
いいじゃない(笑)。最初の1コーナーなんて、修羅場だったよ(笑)」

#23 ペンズオイル・ニスモGT-R
影山正美「3コーナーで38号車がアウトに出たからそのインに入ったら、向こうも
インに切り込んできて当たった。それからなぜか右コーナーが曲がらなくなってし
まったんだ」

*61 テイボン・トランピオ・FTO
中谷明彦「7号車と接触した。それで左リアのサスペンションが壊れたんだ」


☆リタイヤ原因(GTインサイドレポート班調べ)
No.    原因         周回数
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#18    他車との接触      0L
#36    他車との接触      0L
#50    他車との接触      0L
#2     駆動系         6L
#38    右後サスペンション   23L
*77    左前サスペンション   25L
*61    左後サスペンション   38L


☆レース後のコメント
#100 RAYBRIG NSX
高橋国光「振動でガソリンポンプのスイッチが落ちてしまった。あわてて入れ直し
たんだけど遅れてしまった。ちょっと惜しかったですね。(指を鳴らすしぐさで)
チェッて感じですかね(笑)。でも64号車はペースは遅かったんですが、抜くのは
難しかったでしょう。オールスターらしい走りと戦いはできたと思います」
飯田章「スタートは混乱があるだろうと用心してた。山西は早目にインに寄ってく
る走りかたなので二人ともにペースが上げられなかった。43周でタイヤはちょうど
売り切れって感じ。(#64 Mobil 1 NSXのエンジニアに)たまにはクニさんにもいい
目見させてあげてよ(笑)」

#39 デンソーサードスープラGT
土屋圭市「荒れたレースになったけど、おもしろかったよ。アキラ(飯田章)とは
ずいぶん接近戦になったけど、お互いに信頼できる相手だからできるんだよ。順位
としてはこれが精一杯。NSXの前にいくのはムリだね」
谷川達也「土屋さんがポンポンと順位を上げてくれたんで、ボクはポジションキー
プしてただけです。タイヤも最後まで大丈夫でした。コースはレコードラインを外
したらもちろん汚れてますけど、ライン上は荒れてませんでしたよ」

*7 RE雨宮マツモトキヨシRX7
松本晴彦「スタートは良かったんですが、ストップ&ゴーのコースなのでNAは回転
がいったん落ちると抜かれちゃうんです。2位という結果はうれしいです。みんな
ががんばってくれて表彰台に乗れました。序盤、2コーナーのところでかなりオイ
ルが出てました」
山路慎一「いいペースで走れてハードプッシュしすぎました。FRとFFの速いところ
が違うんで(*61テイボン・トランピオ・FTOに)仕掛けるタイミングをまちがえまし
た」

*15 ザナヴィシルビア
青木孝行「ビリからのスタートでしたが、すぐに2位に上がれてペースをつかみま
した。でも、中盤プッシュしすぎてタイヤをいためて後半がきつくなりました。な
んとか3位に入れてうれしいです」
近藤真彦「オレのタイムは38~39秒から40秒台だったのに、青木は37~38秒のペー
スでいってたんでムリがあった。オレは39秒台でラストまでコントロールして走れ
たんで問題なかった。シーズンは成績が悪かったんで、ここでムリしてクルマ壊し
たりスピンすることを心配したけど、表彰台に上がれて良かった」

#37 カストロール・トムス・スープラ
ケルビン・バート「コーナーに入るときにスバルと当たってしまった。タイヤのパ
ンクチャーとサスペンションにダメージを負ってしまった。ボクのチームマネー
ジャーはボクのミスだと言う。ビデオを見て確認したいんだけど…」

#23 ペンズオイル・ニスモGT-R
影山正美「3コーナーのブレーキングでボクの左フロントとマッシモ(#38)の右と
が当たっちゃいました。ステアリングのタイロッド関係の部品が壊れてしまったん
ですが、お客さんも来ているということで直して出て行ったんです。最後のレース
で…。トップだったのに、ちょっともったいないです。NSX(64号車) を抜いたとき
には、もうあそこしかなかったんでちょっと強引だったけどいきました。また来年
も応援してください」
エリック・コマス「NSXは、はじめのうちは速いけどタイヤがダメになってしまうよ
うだね。ボクらとは逆だ。自分のパートではパーツを変えて出ていってからはクル
マに問題はなかった。でもこういうことは選手権では一度もなかった。この種の問
題が選手権中に起こっていたら、タイトルにも大いに影響が出ただろうけど、選手
権では一度もこうしたことはなかったからね。ともかく今日はマサミはすばらしい
レースをした。彼のレースぶりにすごく満足しているよ」


*2に続く
                       GTアソシエイション事務局
                       GTインサイドレポート班
                       古屋 知幸 = QYB04322 =


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