全日本GT選手権

GTインサイドレポート 99Rd.1/2

■ 1999 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 1 SUZUKA GT300km                                  FMOTOR4 EDITION
   GT INSIDE REPORT      インサイドレポート1       99/03/21
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'99AUTOBACS CUP GTC第1戦鈴鹿 SUZUKA GT300km(3/20,21)

◎カーナンバー前の記号"#"はGT500、"*"はGT300を現します


☆予選一回目終了後のコメント
#1 ペンズオイル・ニスモGTR
エリック・コマス「2番手だけど充分満足している。コンディションが難しくてイ
ンターミディエイトで走るタイミングがちょっと問題だった。それがうまくいって
いれば、あと1秒くらいは短縮することはできたはずだ。ただ、ポールを取れたか
どうかはわからないけど。セッションもあと一回残っているしね」

*81ダイシン シルビア
福山英朗「暫定の(クラス)ポールじゃなんにもいえないんだけど、今日はいい
チャンスにいけたね。路面コンディションがいいタイミングだった。クルマはトラ
クションがいい。ドリフトキングは(このクルマを)買うべきだね(笑)。あれ、
午後の予選はキャンセルじゃないの? 決勝は、『ポイントを確実にとる』という
のが今年のスローガンだから。今年はなんでもスローガンにしちゃうからね(笑)」

*77 クスコスバルインプレッサ
小林且雄「GT300クラスのセッションになって路面が回復してきた。昨日とはセッ
トを変えて、セミウエットでは初めての走行だった。安定して走れたけど、ラスト
1周のアタック中のヘアピンで目の前のクルマがスピンしてしまって、アタックで
きず残念でしたね。どうせ重りを積まれるならトップのほうがよかったね。でなけ
れば4番手とか…。マシンのポテンシャルも上がってきてるんで、あとは決勝でミ
スせず、トラブルなく淡々といくことですね」

*910 ナインテンポルシェ
玉本秀幸「アタックは余郷くんで、まだ決めてないけど決勝スタートもたぶん彼で
しょう。クルマの状態もウエットバランスがいい。昨日そのままの状態で走ってい
てこのポジションですから。このままの天気で決勝までいけば…。個人的には去年
乗っていた*77(クスコスバルインプレッサ)も上位なのでうれしいです。ポルシェ
は雨が多少上がっても降っていても安定したクルマなんです。その強みを生かした
いですね」

*25 モモコルセ・アペックスMR2
新田守男「レインで走っていて、スリックに替えて出ていって3周目ぐらいの130R
でいっちゃった…。路面は濡れていて、ちょうど雨が強くなってきたところだった」

#36 カストロール・トムス・スープラ
関谷正徳「予選は3番手までウェイト積まれるの? じゃあ、今のまま(4番手)
でいいや。ベストラップを出したときは、実はABSが壊れてたんだけど、基本的に
はクルマの調子もいいよ。タイムを出したときは、インターミディエイトを履いて
いったんだけど、あれはタイミングじゃないよ。読みだよ、読み。読みが良かった
んだよ」


☆予選2回目終了後のコメント
#100 RAYBRIG NSX
飯田章「午前中はレインタイヤで1回ある程度のタイムを出したあと、インターミデ
ィエイトに替えようと1回ピットに入っちゃったんです。結局インターでは走れなか
ったんで、そのままレインで続けてれば良かったんだけど、ちょっとチグハグになっ
ちゃいましたね。でも、あの状況では(雨がどうなるかは)誰もわからないですから
ね。午後は雨のセッティングに専念してました。明日も雨みたいですから。ホントは
ドライでやりたかったんですけどね。クルマは、99年型になっても基本的に変わって
ないんですが、なんだかレインが悪くなっちゃったような気がするなあ」

#37 カストロール・トムス・スープラ
片山右京「最初スープラに乗ったときは、なんて遅いクルマなんだろうって思った
んですよ。乗りはじめて2~3周で関谷さんや利男さんと並ぶくらいのタイムが出
せたんで、なんだみんなマジメに走ってないんだな、マジメに走ればすぐそれ以上
のタイムを出せるなって思ったんです。でも、それ以上いこうとすると『曲がらな
い、止まらない』で、なっかなか難しいんですよね。午後は『明日も雨だったら』
ということで、コース上の川になってる場所をチェックするために出ていったんで
すが、信じられないくらい低いスピードで滑っちゃうし…。でも、F1とかTS020と
かとは違った意味で、おもしろいことはおもしろいですね。トムスはプロフェッ
ショナルなチームですし。ボクはル・マンの予備予選のために次の富士に出られな
いんで、その間は利男さんに頑張ってもらって、また菅生で新車になったときに
戻ってきます」

*7 RE雨宮マツモトキヨシRX7
松本晴彦「昨日の状態では良かったんですが、今日はアンダーが強い感じ。タイヤ
も1セットしか使えなくて、サイズ違いはテストできませんでした。クルマの状態
はいいんで、できれば入賞したいです。ポイントを獲っておきたいですね。ボクは
95年から5年目で初めてAドライバーになったんです。クルマのセットアップをし
なくちゃいけないですし、クルマをいい状態に持っていかないといけないんで、プ
レッシャーもありますが、テストからいい感じなので自信も出てきました。明日の
スタートは自分でいく予定です」
山野哲也「午後は走ってないんだけど、クルマの調子はいいみたい。きょうは1周
しか走ってないんだけど、(明日は)なんとか表彰台に乗りたい」

*99 大黒屋ぽるしぇ
安田崇チーフエンジニア「午前中4番手のタイムなんですが、日置さんのタイムが
110%に入っていないんです。ですから午後は日置さんだけ走らせたんですが、時
間が足りなくて基準タイムをクリアしていないようなんです。雨のなかでもクルマ
は余裕がありましたし、吉富もまだまだ攻められる状態でした」

#64 Mobil 1 NSX
トム・コロネル「予選は悪くないと思う。コンディションが変わりやすかったし、
ちょっとギャンブル的なところがあったからね。チームはリスクをおかさないよう
にしたんだ。トップの2台はインターミディエイトだったけど、ボクらはレインで
走った。最後の2周はタイヤの温度が上がってしまってスローダウンしなければな
らなかった。午後は山西もボクも走っていない。あまりにもリスクが大きかった
し、タイムがつまる可能性もなかったしね。開幕戦で予選3位は悪くない。みんな
満足していると思うよ」

*61 テイボン・トランピオ・FTO
ラルフ・ファーマン「今朝はボクは走っていない。午後は4周走った。スピンして
しまった。でもボクだけじゃないよ、スピンしたのは。みんなスピンしていたよ。
たぶん温度が低かったからだろうけどね。すごく難しかった。グラベルに入っただ
けだったのでクルマにダメージはない。グラベルを取り除くだけで大丈夫」

#12カルソニックスカイライン
影山正美「冷や汗モンだよ。でも結構楽しんでたけど(笑)。29秒、28秒ときて、
29秒台に1回落ちたでしょ? あのときは違うラインを通って失敗したのと、ちょっ
と引っかかってもいるんだよね。マイナス・コンマ9秒って出てて、どこを削ろう
かなって考えてた。結局全部ちょっとずつ削っていったって感じですね。それにし
てもマッチャンコーナーや1コーナーでも『おおおーッ』て感じだったよ。2回目
の予選が始まる前はいくだけいくしかないと思ってた。前回のテストのときに壊し
てるから壊さないようにアタックしようとは思ってたけど、コンディションも悪く
なっていたし、通らなきゃごめんなさいだよね。だけど、午前中星野さんがアタッ
クしようとしたらクルマがトラブっていて、それでも10番手のタイムを出してくれ
ていたから、基準タイムをクリアできないっていうのだけは避けたかった。2分27
秒3が出たときは無線で『通ったよ』って言われたんだけど、『まちがいない?』
って確かめて。それでまちがいないってわかったときにはホッとしたね」
星野一義「2回目の予選は、27秒出ないとダメ(基準タイムをクリアできない)な
のに、コンディションが悪くなってね。でも正美が頑張ってくれて、ポジションを
維持してくれて、ほんとうに良かった。モニターで見てて、張りつくんじゃないか
と思ってたよ。オレだったらあんなに踏まない(笑)。タイムが出たときはホッと
したよ。今日の走りは100点満点だね。でも前回のテストでマイナス100点だったか
ら、これでゼロに戻ったところ(笑)。朝の予選、最初の20分は、トラブルで走れ
なかったでしょう。だから混走になる最後の20分に行くしかないと思って。最後の
ほうが雨が多かったけど、いくしかないよね。あのときはレインタイヤじゃタイム
出ないからインターミディエイトを履いていった。結構シビレたよね。明日の本番
は結構いいと思う。コレなら表彰台も見えてるし、ねらっていくよ」

#16 Castrol無限NSX
道上龍「昨日調子が良かったので今日はイケると思っていたんですけど、コンディ
ション的に小降りになったりまた降ってきたりで、タイヤチョイスに失敗しました
ね。レインからタイヤを交換するときに、ピットインするタイミングも遅かったし、
チームの作戦でスリックタイヤを選んだので、出ていってからも全然タイヤが温ま
らなくてグリップもしなかった。それで、混走のときに浅溝でいくしかないと思っ
て出ていったんですけど、クラッチの切れが悪くて。それでシケインでもスピンし
てしまったんです。なんとか出ようと思って必死だったんですけど、ニュートラル
が見つからなくて、なかなか戻れませんでした。とにかく中子さんに基準タイムを
出してもらわなくちゃいけなかったんで、必死でしたよ。なんとか戻れて、中子さ
んにもタイムを出してもらえたので良かったですけどね。結果は6番手ですけど、
明日も雨だろうしレースは混乱すると思うので、完走・入賞を目指します。それに
しても悔しいですね。開幕戦はどうしてもポールポジションを獲りたいと思ってた
んですよ」

#18 TAKATA童夢NSX(ポールポジション)
脇阪寿一「ものすごくうれしいです。童夢さんからは『勝て』、『ポールを獲れ』
と言われてきたわけで、その分今年はいろいろわがまま聞いていただいたので、み
んなが(ウェイトハンディがない)イコールコンディションであるこの1戦目で
ポールを獲って、林みのるさん(童夢代表)にプレゼントしたかったんです。それ
で冬のテストから頑張ってきたんです。ただ昨日は雨で今ひとつ調子よくなくて、
でも今日は晴れという予報だったんでセットをそのままにしてたらこの天気でしょ。
それで金石さんと相談して決めたセッティングとタイヤのチョイスが当たったんで
す。予選中は、こういう天気だからいつ逆転されるか最後まで不安でした。でも、
それだけに満足してます」
金石勝智「午前中の20分で勝負がついた。ドライバーも含めチームの作戦が当たっ
たということです。ボクはGT300との混走時間に走ることになっていたんですが、
ちょうど路面も乾きだしてきて、これで逆転されたらシャレにならんと思って最初
から目一杯いきました。ある程度タイムを出して、もう少しプッシュしようかと
思ったらピットから無線で『もうそれで結構です』って言われて止めました(笑)」

*81 ダイシン シルビア(GT300クラス予選トップ)
福山英朗「非常にタイミングが良かったですね。ですから、ボクだけじゃない力が
働いたような気がします。とくにウチのメカニックは、テスト、シェイクダウンと
徹夜どころか十徹くらい徹夜徹夜の連続でクルマを間に合わせてくれましたから、
それにちょっとは報いることができたので、それが非常にうれしいなと思います。
ただ、このポールはラッキーというかワンチャンスをものにしたにすぎないという
気もします。これからもっと熟成して、ドライで目一杯の勝負になってもポールが
獲れるよう精進したいと思います」
大八木信行「チームとして初のポールを獲れて非常に喜んでいます。クルマが新型
のS15シルビアになって、タイヤもアドバンに替わって、新しいパッケージで、こ
れからいい展開になるなって感じています」


*その2に続く

                       GTアソシエイション事務局
                        GTインサイドレポート班
                        古屋 知幸 = QYB04322 =


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