全日本GT選手権シリーズ(JGTC) 第3戦 SUGO GT CHAMPIONSHIP 決勝 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■開催月日:2003年5月25日 ■開催場所:スポーツランドSUGO ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■ザナヴィ ニスモ GT-Rが3位表彰台 ダイシンADVANシルビアも着実にポイント獲得 4万8000人のファンがスポーツランドSUGOへ集まった決勝日、14時48分に81周決勝レー スのスタートが切られた。予選2位の#23ザナヴィニスモ GT-Rの本山哲は、トップの #1スープラをピタリとマーク。3周目にはこのレースの最速ラップとなる1分19秒792 で逆転を狙うが、#1スープラも必死でブロック。トップ2台は息詰まるテールtoノー ズ状態の攻防を続けた。 7位スタートとなった#12カルソニックスカイラインのブノワ・トレルイエは2周目に コースアウトを喫し、11位にポジションダウン。しかしここから挽回し、8周目9位、 13周目7位、19周目6位、34周目には5位と驚異のリカバリー。40周目には2位までポジ ションを上げていった。 36周目に#1スープラがピットインして#23GT-Rがトップに。#23GT-Rも38周でピッ トインしてミハエル・クルムに交代。#1スープラの前でコースに復帰するが、タイ ヤが温まっておらず、#1スープラに先行を許した。 39周目に4位までポジションを上げていた#22GT-Rもピットイン。リチャード・ライ アンに交代して、8位でコース復帰した。#12GT-Rは2位走行中の41周目ヘアピン手前 でスピンを喫し、惜しくもリタイアとなった。 終盤は#1スープラと#36スープラがテールtoノーズのバトルを繰り広げたが、#1スー プラが優勝。#23GT-Rは3位を獲得、また#22GT-Rも次のレースで20kgのハンディウ ェイトを下ろすことができる最高の順位である5位入賞を果たした。 GT300クラスは、予選10位の#3ハセミスポーツ・エンドレス・Zの木下みつひろが、2 周目8位、3周目7位、9周目4位とポジションアップを果たした。しかし予想よりもタ イヤのグリップが落ちるのが早く、28周でピットインして硬めのタイヤに交換。12位 スタートの#81ダイシンADVANシルビアの星野一樹も、5周目には8位へ。さらに他車 がピットインする間に5位となった42周目にピットインして、植松忠雄にバトンを渡 した。 44周目、クラス6位を走行していた#3フェアレディZの柳田は、レインボーコーナー でGT500車両にプッシュされ、グラベルベッドにストップ。 何とかコースに復帰し、17位で完走した。#81シルビアはGT300クラス7位でポイント 獲得、#51シルビアは11位でゴールした。 なお、第4戦セパンの代替レースは、7月12~13日に富士スピードウェイで開催される 予定。レースは、150kmの第1ヒート、給油を行う250kmの第2ヒート(ドライバー交代 なし)という変則的なものが検討されている。 ■本山哲選手(3位/#23ザナヴィ ニスモ GT-R) 「序盤はペース良く走れたのですが、抜くところが見つけられず残念でした。前に出 さえすれば、こちらの展開になったのですが・・・。これでまたウェイトを積むこ とになってしまいましたが、今年のクルマは重くてもいけることが分かったし重け ればそれなりのセッティングがあります。 チャンピオン獲得に向けて、確実に毎レース上位フィニッシュを続けることが肝心で す。今後も勝ちを狙ってガンガンいきます」 ■リチャード・ライアン選手(5位/#22モチュールピットワークGT-R) 「正美が素晴らしいドライビングでステディに走り、良いポジションでクルマを渡し てくれました。クルマには何も問題なく、僕もリスクを冒さず走ることができまし た。理想的なポジションでレースを終えられました。 これで次の富士は軽くなるし、チャンピオンシップをめざして、また勝ちに行くレー スができそうです」 ■木下みつひろ選手 (GT300クラス17位/#3ハセミスポーツ・エンドレス・Z) 「予想以上にタイヤに厳しいレースで早めにピットインしました。交代後もうまく前 の車両についていけていたので、この結果は悔しいですね。 Zは速くなる要素がたくさんありますし、今回のレースでしっかりレース距離を走れ ましたので、方向性は読めました。エンジンもすごく良くなっているし、次は一発狙っ ています!」 ■決勝結果 Pos. Car Name No. Driver Laps 1. エッソウルトラフロー スープラ #1 脇阪寿一 / 飯田 章 1:52'45"096 2. WOODONE トムススープラ #36 土屋武士 / エリック・コマス -0"082 3. ザナヴィ ニスモ GT-R #23 本山 哲 / ミハエル・クルム -24"442 4. ADVAN スープラ #25 荒 聖治 / ジェレミー・デュフォア -1'06"847 5. モチュールピットワーク GT-R #22 リチャード・ライアン / 影山正美 -1'12"981 6. プロジェクトμエスペリアスープラ #35 服部尚貴 / 脇阪薫一 - 1Lap 7. TAKATA童夢NSX #18 道上 龍 / セバスチャン・フィリップ - 1Lap 8. Mobil 1 NSX #64 松田次生 / 小暮卓史 - 1Lap 9. G'ZOX無限NSX #16 伊藤大輔 / トム・コロネル - 1Lap 10. auセルモスープラ #38 竹内浩典 / 立川祐路 - 1Lap R カルソニックスカイライン #12 ブノワ・トレルイエ / 井出有治 -41Laps ◆ニスモモータースポーツの詳細は「NISMO official web site」をご覧下さい。