2009スーパーGT第5戦SUGOの公式予選1回目は、前回セパン優勝の#3HASEMI TOMICA EBBRO
GT-R(ロニー・クインタレッリ/安田裕信組)がトップタイム。
GT300は#33HANKOOK PORCHE(木下みつひろ/影山正美組)が走行終了間際にベストタイムを更新してトップになった。
公式予選1回目は午後1時35分、2クラス混走の25分間から始まった。
しかし公式練習でのペナルティにより、#32エプソンNSXは最初の5分間、
#43ARTAガライヤは最初の10分間は走行を禁じられている。
混走セッションでトップに立ったのは終了2分前に1分18秒284を出した本山哲の駆る#1モチュールGT-R。
混走終了間際に小暮卓史が1分18秒533を出した#18ROCKSTAR童夢NSXが2番手につけ、アンドレ・
クートのアタックで1分18秒552を出した#39サードSCが3番手。
前回優勝の#3トミカGT-Rはボーダーラインぎりぎりの8番手だった。
GT300クラスの専有走行の後に始まった10分間のGT500専有走行では、
終了5分前辺りから熾烈なタイムアタック合戦が展開された。
最初にトップに躍り出たのは#39サードSC。しかし他のチームもあっという間に39号車のタイムを上回り、
順位はめまぐるしく変わっていった。
そんな中、混走を8位で終えた#3トミカGT-Rを駆るクインタレッリがチェッカー直前に1分17秒170を叩き出し、
一気にトップに躍り出た。
2番手には#6エネオスSC、3番手は#35KRAFT SCがつけ、4番手に#24HIS GT-Rと、GT-R、
レクサスSCががっぷり四つの展開になる一方、NSX勢は6位の#18ROCKSTARを除く4台が揃って下位に沈み、
スーパーラップ進出を逃した。
このほか、9位の#38ZENT SC、10位の#12カルソニックGT-Rらもここで予選を終えることとなった。
GT300クラスは、公式練習から好調な#81ダイシンFerrari、#43ARTAガライヤが今総会氏から一貫して上位に居座り、
ここに#11ジムゲイナーF430、#19ウェッズスポーツIS350らが割ってはいる展開となったが、
専有走行の終了間際になって#33ハンコックポルシェの影山正美が1分24秒282を叩き出して一気にトップに躍り出た。
経済不況やウォン安の影響からフル参戦が叶わなかった33号車だが、第2戦鈴鹿同様、
数少ないチャンスをベテランドライバーの力で確実にものにしてきている。
第5戦のスーパーラップはこのあと午後3時40分より各クラス8台づつで行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO