全日本F3選手権第7戦は27日、富士スピードウェイで15周の決勝を行い、ポールポジションの国本雄資(トムス)がスタートでトップに立つと、そのまま逃げ切り今季2勝目を飾った。Nクラスは、予選2位の山本尚貴(HFDP)が1周目のダンロップコーナーで先行するポールスタートのアレキサンドラ・インペラトーリ(アチーブメント)をかわし、そのまま優勝した。
F3第8戦決勝は16時にフォーメーションラップが始まった。全車グリッドについてレッドシグナルブラックアウトでスタート。
レースは、アウトの国本雄資(トムス)とインのマーカス・エリクソン(同)が牽制しあいながら1コーナーへ向かう展開で始まった。トップは国本が守ったが、この隙に予選3位の井口卓人(同)がアウトからエリクソンに並びかける。両者は、もつれるようにコカコーラコーナーに入るが、予選5位から上がってきた嵯峨宏紀がアウトからこの2台の間に割って入る。さらに、続く100Rで嵯峨はエリクソンをもパス。一気に2位にジャンプアップした。
予選4位の安田裕信(スリーボンド)はスタート直後にマシン後部から白煙があがり、コースサイドにマシンをとめ1周を走ることなくリタイアした。
3周目、エリクソンが嵯峨をパスして2位に上がりトップ国本の追走を開始。嵯峨は3位に落ちさらに4位井口の猛攻にさらされることとなり、このレース最大の見せ場が展開されることとなる。
嵯峨は各コーナーで井口に並びかけられるが巧みなライン取りでこれを阻止。この争いは7周目まで続いたが、しかし、ついに8周目の1コーナーで井口がついに嵯峨をパスした。
トップ国本は、一時は1秒を切るまでエリクソンに迫られるが、彼ののミスもあり、最後は、逃げ切り今季2勝目を飾った。2位にはエリクソン、3位に井口と終わってみればこのレースもトムス勢が表彰台を独占することとなった。
Nクラスは、クラスポールポジションのアレキサンドラ・インペラトーリ(アチーブメント)がスタートでトップに立つが、予選3位から上がってきた山本尚貴(HFDP)がダンロップコーナーでインペラトーリをパス。このまま逃げ切り優勝し、今季クラス2勝目を飾った。
第8戦は明日28日、12時45分より21周で争われる。
Text: Yoshinori OHNSIHI / Photo: Motorsports Forum